JP2000509175A - 販売および在庫管理に特に有用な製品監視システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 棚の上における同一性によってグループ化した種々の製品を監視する製品監視システムは、棚上の製品の各グループのアイデンティフィケーションを格納する中央コンピュータと、複数の電子式棚ラベルであって、各々が製品グループに対する棚に隣接して配置され、中央コンピュータと通信し、各製品グループのアイデンティフィケーションを格納し、各製品グループに関する情報を表示し、各製品グループのアイデンティフィケーションを読み出す電子式棚ラベルと、各々がシステムのユーザによって携行される複数のポータブル・ユニットと、各ポータブル・ユニットに対する記録メモリとを含む。ポータブル・ユニットの各々は、電子式棚ラベルの各々の読み出しデバイスと短距離通信リンクを確立し、製品アイデンティフィケーションを読み込み、それを個々のポータブル・ユニットの記録メモリに記録することが可能な読み込みデバイスを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 販売および在庫管理に特に有用な製品監視システム 発明の分野および背景 本発明は、様々な種類の製品を監視する、あるいは追跡するための製品監視シ ステムに関するものである。本発明は、特に、製品の販売および製品の在庫管理 に有用であり、したがって、以下ではかかる用途に関して特定して記載すること にする。一般的な小売店では、消費者は棚から製品を取り出し、彼らのショッピ ング・カートにそれらを置き、販売時点管理システム（ＰＯＳ：point of sale 、ポイント・オブ・セール）でそれらを提示して、識別、価格計算および支払い を行う。各購入製品を識別するために、通常、ＰＯＳに接続されているスキャナ によって読み取り可能な世界共通製品コード（ＵＰＣ：universal product code または「バー・コード」）が製品に表示されている。走査は、出納係が各製品を 保持し、そのＵＰＣをスキャナに晒すことによって行われる。かかるシステムに おける労務コストおよび行列を待つ時間が、商用自己走査システムの導入を促し た。このシステムでは、買い物客がハンドヘルド・スキャナを用いて、彼のショ ッピング・カート内に置かれている各品目のＵＰＣを走査する。ハンドヘルド・ スキャナは、ディスプレイ、更新した価格データベースのコピー、および計算部 を含み、買い物客がカートの内容に関する情報を更新することを可能にする。ス キャナが読み取り不可能なＵＰＣを有する品目（これは非常に一般的である）は 、ＰＯＳに提示し、再度走査を行う。カートの内容全体をランダムに再度走査す ることにより、買い物客の不正な行為を防止する。消費者が用いるためのハンド ヘルド・スキャナの例は、米国特許第５,４５７,３０７号、第５,３８２,７７９ 号、第５,３６１,８７、または第５,３４５,０７１号に記載されている。 また、電子式棚ラベル（electronic shelf label）システムも公知であり、店 舗の中央コンピュータが、販売品目付近に置かれている電子式棚ラベルに価格情 報をダウンロードする。かかるシステムの例は、米国特許第４,００２,８８６号 、第４,１３９,１４９号、第４,５２１,６７７号、第４,７６６,２９５号、第５ , ０１９,８１１号、および第５,３１３,５６９号に記載されている。 また、棚上に表示されている品目を経常的な在庫管理または発注管理の一部と してカウントするシステムも公知である。この場合、ハンドヘルド・ポータブル ・ユニットを用いて、製品のコードの走査またはキー入力を行い、次いで計数情 報をキー入力する。かかる情報は、店舗の事務所にある端末を通じて、店舗のコ ンピュータにダウンロードされる。 発明の目的と簡単な概要 本発明の主な目的は、前述の用途のいずれにも適合可能であり、信頼性が高く しかも安価で、ハンドヘルド・スキャナよりも容易に搬送できるポータブル・ユ ニットを利用し、製品コードの手作業によるキー入力よりも正確でありかつ便利 な、製品管理システムを提供することである。 本発明の広義の態様によれば、棚上におけるアイデンティティ(identity)によ ってグループ化した種々の製品を監視する製品監視システムが提供される。この システムは、棚上の製品の各グループのアイデンティフィケーション（識別）を 格納する記憶手段を有する中央コンピュータと、複数の電子式棚ラベルであって 、各々が製品グループに対する棚に隣接して配置され、各々が、中央コンピュー タと通信する通信手段と、各製品グループのアイデンティフィケーションを格納 する記憶手段と、各製品グループに関する情報を表示するディスプレイと、各製 品グループのアイデンティフィケーションを読み出す読み出しデバイスとを有す る電子式棚ラベルと、各々がシステムのユーザによって携行される複数のポータ ブル・ユニットと、各ポータブル・ユニット毎の記録メモリとから成り、ポータ ブル・ユニットの各々が、電子式棚ラベルの各々の読み出しデバイスと短距離通 信リンクを確立し、製品アイデンティフィケーションを読み込み、それを各ポー タブル・ユニット毎の記録メモリに記録することが可能な読み込みデバイスを含 む。例示のために、多数の実施形態を以下に記載する。 以下に述べる、小売店において特に有用な好適な実施形態の１つにおける更に 別の特徴によれば、中央コンピュータの記憶手段は、同一製品グループの各々の ための価格情報も格納する。更に、電子式棚ラベルの各々において、記憶手段は 、各棚上の製品に関する価格情報も格納し、ディスプレイが価格情報も表示する 変 更可能ディスプレイであり、読み出しデバイスが価格情報も読み取る。好ましく は、ポータブル・ユニットの各々において、読み出しデバイスは価格情報も読み 取り、これを各ポータブル・ユニットに対するレコード（記録）・メモリに記録 する。 前述の好適な実施形態における更に別の特徴によれば、ポータブル・ユニット の各々は、各ポータブル・ユニットに対する記録メモリに読み込んだ各製品アイ デンティフィケーション毎に、製品の合計量を、各ポータブル・ユニット毎の記 録メモリに記録する。後者の特徴は、特に小売店システムにおいて有用であるが 、在庫制御または発注管理システムにおいても有用な場合もある。これについて は、以下で更に特定して説明する。 前述の好適な実施形態における更に別の特徴によれば、記録メモリおよびディ スプレイは、それらの各ポータブル・ユニット内にある。しかしながら、記録メ モリを中央コンピュータに含ませること、および／またはディスプレイを棚ラベ ルに含ませることによって、形態ユニットを格段に簡略化した他の実施形態につ いても記載する。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の好適な実施形態のブロック図である。 図２は、本発明に含まれる電子式棚ラベルの概略図である。 図３Ａないし図３Ｃは、本発明に含まれるポータブル・ユニットの３種類の変 形の概略図である。 図４Ａおよび図４Ｂは、本発明に含まれる電子式棚ラベルの２種類の変形のブ ロック図である。 図５は、本発明によるポータブル・ユニットのブロック図である。 図６Ａは、本発明にしたがう購入を記録するために用いられるポータブル・ユ ニットの記録メモリの内容を一例として示すテーブルである。 図６Ｂは、本発明にしたがう在庫数を記録するために用いられるポータブル・ ユニットの記録メモリの内容を一例として示すテーブルである。 図７は、本発明によるポータブル・ユニットに含まれるディスプレイの概略図 である。 図８は、特定のポータブル・ユニットに対する信号受信を制限することを目的 とした電子式棚ラベルの送受信機の構造の概略図である。 図９は、本発明の好適な実施形態による購入手順のフローチャートである。 図１０は、本発明の好適な実施形態によるチェックアウト手順のフローチャー トである。 図１１は、本発明の好適な実施形態による在庫カウント／発注手順のフローチ ャートである。 図１２は、購入品目の数を追跡するための品目カウンタを含むための、各ポー タブル・ユニットの構造における変更を示す。 図１３は、品目カウンタの内容を表示するための、ポータブル・ユニットのデ ィスプレイを示す。 図１４は、図９のそれに対応するが、各ポータブル・ユニットにおいて、「＋ 」ボタン又は「−」ボタンを押下する毎の品目カウンタの動作を示すフローチャ ートである。 図１５は、記録メモリを中央コンピュータに、および／または棚ラベルをディ スプレイに含ませることによって、ポータブル・ユニットの大幅な簡略化を図っ た他のシステムを示す。 好適な実施形態の説明 図１は、好適なシステム１の構成を示す。これは、複数の棚において同一性(i dentity)にしたがってグループ化された製品を表示および販売するために、小売 店において用いることができるものである。このシステムは、記憶手段を有する 中央コンピュータ２を含み、製品アイデンティフィケーションおよび価格を記憶 しておき、その価格を複数の電子式棚ラベル７および多数のＰＯＳ（販売時点情 報管理システム）８にダウンロードする。中央コンピュータ２と電子式棚ラベル ７との間の店舗全域に渡る通信リンクには、ワイヤ５によって天井の送受信機４ に接続されている中央通信ドライバ３が含まれ、赤外線リンク９を通じて電子式 棚ラベル７と通信を行う。複数のポータブル・ユニット６が、各々、短距離リン ク(short-range link)１０を通じて電子式棚ラベル７と通信する。短距離リンク １０は、１度に１つの電子式棚ラベルとの選択的な通信を可能とする。また、 各ポータブル・ユニット６は、同じ短距離リンク１０を通じてＰＯＳ８の互換性 のある通信ポートと通信したり、従来の通信ポート（図示せず）を通じて中央コ ンピュータ２と通信することも可能である。 図２は、電子式棚ラベル７の視認可能なエレメントを概略的に示し、その中に は、フレーム２０、読み出しデバイスを構成する赤外線通信ポート２１、変更可 能表示画面２２、および関連する販売品目を識別するプリント（または電子式） ラベル２３が含まれる。 また、電子式棚ラベル７は、量(bulk)で表示され、量り売りする生産品（例え ば、果物）を計量し価格を決定するための電子秤（図示せず）も含むことができ る。かかる電子秤は、赤外線リンク９を通じて製品価格リストを受信し、計量さ れた量に対して計算した価格を表示し、他の電子式棚ラベルと同様に、ポータブ ル・ユニット６と通信する。 図３Ａは、ポータブル・ユニット６の好適な実施形態６Ａを示す。これは、赤 外線受信器３０の形態で、電子式棚ラベル７、中央コンピュータ２、およびＰＯ Ｓ８と通信するために用いられる読み出しデバイスを含む。これは、更に、ハウ ジング３２と、製品ＩＤを各ポータブル・ユニットの記録メモリに追加すべきと きに押下する「＋」ボタン及び或る製品ＩＤをポータブル・ユニットの記録メモ リから削除すべきとき、例えば、消費者が既に選択してあった製品をカートから 棚に戻すときに押下する「−」ボタンで構成される２ボタン・キーパッド３１と を含む。表示画面３３は、品目の価格、量、および既に選択されている品目全て の小計のような購入情報を示す（図７参照）。反射面３４は、伝送される赤外線 を合焦し、選択された１つのラベル、ＰＯＳまたはコンピュータのみに通信を限 定する。 図３Ｂは、図３Ａのそれと同様であるが、画面を省略したポータブル・ユニッ ト６Ｂを示す。この場合、購入情報は、選択された電子式棚ラベルに伝達され、 その上に表示される。すると、電子式棚ラベルの画面２２（図２）は拡張され、 その上に購入情報を通常の製品情報と共に表示する。 図３Ｃは、図３Ａと同様であるが、２ボタン・キーパッド３１を英数字キーパ ッド３６と交換し、例えば、在庫カウントまたは発注準備の間に、製品の具体的 な量を記録可能とする、ポータブル・ユニット６Ｃを示す。 図４Ａは、電子式棚ラベル７Ａの１つの好適な実施形態の概略ブロック図であ る。これは、製品ＩＤレジスタ４１の形態でそのアイデンティティを格納する記 憶デバイス、価格レジスタ４４の形態で価格情報を格納する別の記憶デバイス、 および、店舗全域の通信リンク４６を通じて中央コンピュータ２と通信し、その 製品ＩＤレジスタ４１にしたがって各ラベルにアドレスされ、製品レジスタ４４ に格納されている価格情報をそこから受信するワイヤレス送受信機２１を含む。 ワイヤレス送受信機２１は、短距離通信リンク１０を通じてポータブル・ユニッ ト６とも通信し、製品ＩＤレジスタ４１に応じた製品ＩＤおよび価格レジスタ４ ４に応じた製品価格をそこにアップロードする。製品ＩＤレジスタ４１は、当該 製品を識別するコードを格納する。このコードは、それ自体のＵＰＣ、または中 央コンピュータ２が認識するその他のいずれかのコードとすることができる。電 子式棚ラベルに関連する従来技術において公知のように、製品ＩＤは、ラベル初 期設定手順において手作業で、あるいは中央コンピュータを通じてレジスタ４１ に格納すればよい。画面ドライバ４２は、製品レジスタ４４の内容の表示を制御 する。ＣＰＵ４０は、種々のユニット間の情報の流れを制御し、電源４５（例え ば、電池）が電子式棚ラベルを付勢する。 図４Ｂは、同時係属中のＰＣＴ特許出願第ＰＣＴ／ＵＳ９６／０４８４８号に 記載されたものによる電子式棚ラベル７Ｂを示すが、本発明によって変更されて いる。即ち、各販売アイテム（項目）に対して、一般大衆向けの価格を表す一般 価格４４ＧＰと、それ以外に多数の特権分類Ａ〜Ｎによる特権価格がある。各カ テゴリ（分類）には、分類ＩＤを収容する分類ＩＤレジスタ４８Ａ〜４８Ｎ、お よび各分類のメンバに対する各製品の価格を収容する、対応する分類価格レジス タ４９Ａ〜４９Ｎが割り当てられている。分類ＩＤが範囲Ａ〜Ｎ内のその連番に よって簡単に識別される場合には、分類ＩＤレジスタ４８Ａ〜４８Ｎは冗長とな り、省略可能であることは認められよう。 レジスタ４４ＧＰ，４８Ａ〜４８Ｎ，および４９Ａ〜４９Ｎの内容は、中央コ ンピュータ２から送信されるメッセージによって決定される。メッセージは、ワ イヤレス送受信機２１において受信され、製品ＩＤレジスタ４１の内容に従って アドレスされる。画面２２は通常はレジスタ４４ＧＰの内容を表示するが、ポー タブル・ユニット６から受信した信号がレジスタ４８Ａ〜４８Ｎのいずれかの内 容を含む場合、最初に一致した分類ＩＤによってＣＰＵ４０が、画面ドライバ４ ２に画面２２上に４９Ａ〜４９Ｎの対応するレジスタの内容を表示するように命 令し、信号が受信される限り、また、好ましくは、その後の短い所定の延長時間 、このメッセージを保持するようにする。各ポータブル・ユニットはその各々の 分類を識別し、ポータブル・ユニット６が価格情報を要求した場合、電子式棚ラ ベル７Ｂからアップロードされた情報は、当該ポータブル・ユニットの分類ＩＤ に対応するレジスタ４９Ａ〜４９Ｎの内容である。 図５は、図３Ａないし図３Ｃに示したポータブル・ユニット６のブロック図で ある。このユニットは、短距離通信リンク１０を通じてそのワイヤレス送受信機 ３０から、隣接するユニットと通信したいときに、キーパッド３１上のいずれか のボタンを押下することによって活性化される。隣接するユニットは、棚ラベル ７、ＰＯＳ８、または中央コンピュータ２であり得る。かかる通信が成功の場合 、ポータブル・ユニット６は、以下で述べる手順にしたがって、当該隣接ユニッ トと情報を交換する。記録メモリ５５は、棚ラベルから受信した製品ＩＤおよび 製品価格、更にはキーパッド３１を通じてキー入力されたカウントおよび／また は発注情報を格納する。システムが図４Ｂに示した様な多重価格型の場合、分類 レジスタ５１を備えて、特別価格を受信する資格のある特権顧客(privileged cu stomer)の分類を識別する。その内容は、ポータブル・ユニットが当該顧客の個 人的なものである場合は固定とし、あるいは、顧客の特権分類を確認する適切な 文書が提示されたときに、中央コンピュータ２との通信によって、チェックイン 時点でそれにアップロードされる。画面ドライバ４２は、画面３３上の量および 価格情報の表示を制御する。ＣＰＵ５０は、ユニットの全動作を制御し、電源５ ３はユニットを付勢する。 図６Ａは、図５の分類レジスタ５１の内容の一例である。購入された各アイテ ム（項目）は、対応する電子式棚ラベル７から受信したそのコードおよび価格と 共に、ならびにキーパッド３１を通じてキー入力されたその量と共に格納する。 図６Ｂは、従業員が在庫品目のカウントまたは発注を行う際に役立つ、ポータ ブル・ユニット６の分類レジスタ５１の内容の一例である。製品ＩＤコードが各 電子式棚ラベル７から受信され、カウントがキーパッド３１を通じてキー入力さ れる。 図７は、図６Ａに示した購入に関係する、ポータブル・ユニット６の画面３３ を示す。消費者は、価格６１、その量６２、および図６Ａにしたがって記録メモ リ５５の内容からＣＰＵ５０によって計算されたそれまでの購入全体の小計６３ を読み取ることができる。価格６１は、分類レジスタ５１の内容に応じた特権価 格である可能性がある。ポータブル・ユニット７に電子式棚ラベル７と通信させ て図７の情報を表示するようにすれば、ディスプレイ３３を除去してもよい（図 ３Ｂ）。 図８は、短距離通信リンク１０の上面からの概略図であり、このリンク１０は 、ポータブル・ユニット６が１度に１つの隣接ユニット（電子式棚ラベル、ＰＯ Ｓ又は中央コンピュータ）のみと通信することを可能にするものである。リフレ クタ３４が赤外線信号を、電子式棚ラベル（またはＰＯＳ、または中央コンピュ ータ）の赤外線送受信機２１を指す狭いビームに制限する。赤外線送受信機２１ は、赤外線放射部および赤外線センサを含む。これら両方は６４で示されており 、非反射面６５によって制限された非常に狭い視野を有する。一方、放射部／セ ンサ６４は、天井の送受信機４（図１）と通信するようにも機能するので、その 頂部視野(top view)から広い角度の露出部を有する。短距離通信のための他の提 案(solution)（ポータブル・ユニット６から、わずか数センチメートルの範囲で 有効な非常に弱い信号を出力する、またはポータブル・ユニットと隣接ユニット との間に物理的な接触を必要とする）もまた、選択的な短距離通信を得るのに十 分であることは認められよう。 図９は、本発明の好適な実施形態による購入手順のフローチャートである。消 費者は、好ましくは図３Ａのポータブル・ユニットを電子式棚ラベルに向けて（ ブロック７０）、「＋」または「−」ボタンを押下する（ブロック７１）。次に 、ポータブル・ユニットは、非アドレス質問信号を電子式棚ラベルに送り、電子 式棚ラベルからの製品ＩＤおよびその価格を含む信号による応答を受ける（ブロ ック７２または７４）。店舗に単一価格システムが採用されている場合（図４Ａ ）、 電子式棚ラベルから読み出された（検索された）価格は、全ての顧客に対して同 一である。しかしながら、多重価格システムを採用し（図４Ｂ）、顧客が、図５ の分類レジスタ５１の内容によって明示される特権価格に適格性がある場合、質 問信号は分類情報を含み、応答信号は、顧客の分類それぞれに対する価格情報を 含む。 製品ＩＤ及び価格情報を読み出した後、製品を記録メモリ（図５のブロック５ ５、および図６Ａ）に追加する（ブロック７５）か、あるいはそこから削除する （ブロック７３）。次に、小計を計算し（ブロック７６）、品目数および価格と 共に表示する（ブロック７７および図７）。こうして、消費者は、同じ品目また は別の品目の電子式棚ラベルにポータブル・ユニットを向けるか（ブロック７８ ）か、あるいは購入を終了するために販売点情報管理システムに近づく（ブロッ ク７９）かの選択を行うことができる。 図１０は、本発明の好適な実施形態によるチェックアウト手順のフローチャー トである。消費者は、図９にしたがって購入を終了した後、ポータブル・ユニッ トをＰＯＳに向け（ブロック８０）、いずれかのボタンを押下する（ブロック８ １）。これによって、ポータブル・ユニットはＰＯＳと通信し、購入メモリの内 容および、必要であれば、分類ＩＤをそれにアップロードする（ブロック８２） 。次に、記録メモリの内容は消去され（ブロック８３）、次の購入に備える。防 犯を考慮するために、販売点情報管理システムによって、ショッピング・カード の内容を再度走査するか否か（ブロック８６）について、ランダムに判断する（ ブロック８４）。 次に、レシートを発行し、ポータブル・ユニットから受信した記録メモリの内 容（ブロック８２）に従って、または再走査がブロック８４において選択された 場合には再走査に従って支払いを受け取ることにより、ブロック８５において従 来通りに購入は終了する。ポータブル・ユニットが個人のものである場合、顧客 がそれを保持する（ブロック８９）。ポータブル・ユニットが店舗の出入口で受 け取られた場合、それが、例えば、販売点情報管理システムにおいて出納係に手 渡され、店内に保持される（ブロック８８）。 図１１は、本発明のシステムを用いて店舗従業員によって行われる在庫カウン ト／発注手順のフローチャートである。店員は、好ましくは図４Ｃのポータブル ・ユニットを、選択された販売品目のための電予式棚ラベル(ＥＳＬ)に向ける( ブロック９０)。あるボタンを押下すると（ブロック９１）、ポータブル・ユニ ットは電子式棚ラベルと通信し、そこから品目ＩＤを受信する（ブロック９２） 。次に、店員は図３Ｃのキーパッド３６を通じて、カウントまたは発注情報をキ ー入力する（ブロック９３）。これは、各製品ＩＤとともに、図５の記録メモリ ５５に記録される（ブロック９４）。次に、店員は、次の在庫品目に移ること（ ブロック９１に戻る）または中央コンピュータに接近して在庫カウントおよび／ または発注をそれにアップロードすること（ブロック９６〜９９）の間で選択を 行う（ブロック９４）。 オンライン在庫カウントまたは発注に特に有用な１つの変形として、ポータブ ル・ユニットの少なくともいくつかに対する記録メモリ（図５のブロック５５） を、ポータブル・ユニット６（図１）内ではなく中央コンピュータ２内に組み込 むことが考えられる。この場合、ポータブル・ユニット６は、電子式棚ラベル７ からアップロードされた製品ＩＤおよびキー入力されたカウントまたは発注情報 を、天井の送受信機４、ワイヤ５および中央通信ドライバ３を通じて、中央コン ピュータ２内の記録メモリに伝達する。ポータブル・ユニットの送受信機３０（ 図３Ａ）は、通信を可能とするために天井の送受信機４に向けなければならない 。 図１２、図１３、および図１４は、それぞれ、図５、図７、および図９に対応 するが、全体として１００で示す品目カウンタを各ポータブル・ユニット内に含 むことを示す。品目カウンタ１００は、「＋」ボタンの各押下毎に１カウント増 え（ブロック１４１、図１４）、「−」ボタンの各押下毎に１カウント減る（ブ ロック１４２、図１４）。こうして、カウンタの内容は、連続的に、顧客が選択 した品目の総数を表示する。これによって、顧客はいつの時点でも、消費者のシ ョッピング・カート内に置かれている品目全てをポータブル・ユニットに入力し たか否かについて確認するために素早くチェックを行うことができる。かかる品 目カウンタを備えることによって、チェッカ（チェックする側）も、消費者が選 択した品目全てが本当に消費者のポータブル・ユニットに入力されたか否かを確 認するために素早いチェックを行うことができる。 図１５は、記録メモリを中央コンピュータ２Ａに含ませることおよび／または ディスプレイを電子式棚ラベル７Ａに含ませることによって、ポータブル・ユニ ットの構造を簡略化するために使用可能な、更に別の変形を含むシステムを示す 。図１５に示すシステムは、それ以外では、上述と同様に構成され動作する。本 発明の他の可能な用途に、店舗環境における棚空間の管理または在庫管理（在庫 制御）がある。電子式棚ラベルを用いて、店舗の従業員に関連のある情報（例え ば、販売成績、在庫の量その他）を一時的に表示してもよい。店舗の従業員は、 ポータブル・ユニットを持って店舗内を歩き回り、ラベルから製品ＩＤを読み取 り、当該製品に関する判断（例えば、その製品をもっと発注する、製品を棚から 取り除く、または製品の棚空間を広げる）をキー入力することができる。この判 断情報を製品ＩＤと共に中央コンピュータに送り、ここで、その判断を記録し、 報告し、それに対処する。 更に他の変形として、電子式棚ラベルは、点滅光のような注意をひくためのデ バイス(attention catching device、注意キャッチ・デバイス)を含んでもよい 。これは、店舗従業員の素早い対応が一層求められる場合に、オンにする。当該 電子式棚ラベルに関する判断を行い中央コンピュータに送信した後、中央コンピ ュータは、当該製品に対する注意キャッチ・デバイスをオフにする。 本発明の更に別の用途として、倉庫環境における製品の取り出し(product pic king)のためのものが考えれる。この場合、電子式棚ラベルは、取り出すべき製 品の数を表示する。ある量の製品を取り出した時点で、この取り出しを担当して いる人はポータブル・ユニットを用いて製品ＩＤを読み取り、取り出した製品数 をキー入力する。この情報は、天井の送受信機４、ワイヤ５および中央通信ドラ イバ３を通じて、中央コンピュータ２に送信される。情報を受け取ると、中央コ ンピュータは、同じ通信基礎構造（通信インフラストラクチャ）を通じて適切な 電子式棚ラベルにコマンドを送信してその表示を消すことによって、その取り出 しを行う者（ピッカ）(またはその他のピッカ)が誤ってその製品を再び取り出さ ないようにする。 短距離通信リンクを用いて、電子式棚ラベルからＩＤ情報およびその他のデー タを問い合わせる。かかるリンクの可能な実施態様の１つに、いずれの特定のラ ベルにもアドレスされないが、１つのラベルのみによって受信されるように方向 的に制限された信号を送信し、受信したラベルが、そのＩＤおよび追加の要求さ れた情報で回答するというものがある。他の可能な実施態様として、いくつかの ラベルが受信するように信号を送信するが、これらのラベルからの応答信号の受 信を物理的に限定してポータブル・ユニットが１つのみのラベルから応答信号を 受信するようにする。この短距離リンクは、例えば、無線周波数、超音波、およ び赤外線というように、いくつかの技術で実施することができる。赤外線を用い た短距離送信の範囲および角度は、制限することが比較的容易であるので、赤外 線は最も適用可能な技術である。 以上いくつかの好適な実施形態について本発明を説明したが、これらは例示目 的のためにのみ記載したのであり、本発明には他にも多くの変形、変更および応 用が可能であることは認められよう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ， ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 棚上における同一性によってグループ化した種々の製品を監視する製品 監視システムであって、 前記棚上の製品の各グループのアイデンティフィケーションを格納する記憶手 段を有する中央コンピュータと、 複数の電子式棚ラベルであって、各々が製品グループに対する棚に近接して配 置され、各々が、前記中央コンピュータと通信する通信手段と、前記各製品グル ープのアイデンティフィケーションを格納する記憶手段と、前記各製品グループ に関する情報を表示するディスプレイと、前記各製品グループのアイデンティフ ィケーションを読み出す読み出しデバイスとを含む電子式棚ラベルと、 各々が前記システムのユーザによって携行される複数のポータブル・ユニット と、 前記ポータブル・ユニットの各々に対する記録メモリと を備え、 前記ポータブル・ユニットの各々が、前記製品のアイデンティフィケーション を読み込むため及びそれを個々のポータブル・ユニットのための前記記録メモリ に記録するための、前記電子式棚ラベルの各々の前記読み出しデバイスと短距離 通信リンクを確立することが可能である読み込みデバイスを含む、 製品監視システム。 ２． 請求項１記載のシステムにおいて、 前記中央コンピュータの前記記憶手段は、同一製品の各グループのための価格 情報も格納し、 前記電子式棚ラベルの各々において、前記記憶手段は、個々の前記棚上の前記 製品に関する価格情報も格納し、前記ディスプレイが変更可能ディスプレイであ り、前記価格情報も表示し、前記読み出しデバイスが前記価格情報も読み取る、 システム。 ３． 請求項２記載のシステムにおいて、 前記ポータブル・ユニットの各々において、前記読み出しデバイスが前記価格 情報も読み取り、これを前記個々のポータブル・ユニットのための前記記録メモ リに記録する、 システム。 ４． 請求項３記載のシステムにおいて、 前記ポータブル・ユニットの各々が、前記個々のポータブル・ユニットのため の前記記録メモリに読み込んだ各製品アイデンティフィケーションに対しての製 品の合計量を、前記個々のポータブル・ユニットのための前記記録メモリに記録 する、 システム。 ５． 請求項４記載のシステムにおいて、 前記ポータブル・ユニットの各々が、前記個々のポータブル・ユニットのため の前記記録メモリに格納されている前記品目の合計価格を計算する計算手段を更 に含む システム。 ６． 請求項５記載のシステムにおいて、 各ポータブル・ユニットが、購入の間に、現時点の品目カウントおよび現時点 における購入小計を表示するディスプレイを更に含む、 システム。 ７． 請求項２ないし６のいずれかに記載のシステムにおいて、 前記中央コンピュータの前記記憶手段、および前記電子式棚ラベルの前記記憶 手段に格納されている価格情報が、異なる顧客分類に対して異なる価格を含み、 各ポータブル・ユニットが、更に、各ユーザの分類を識別するための分類アイデ ンティフィケーションを含み、前記価格を前記個々のポータブル・ユニットに読 み込む、 システム。 ８． 請求項２ないし６のいずれかに記載のシステムにおいて、 各々が記録メモリを含む多数の販売点ユニットと、前記ポータブル・ユニット と通信し、前記ポータブル・ユニットの制御の下で、前記個々のポータブル・ユ ニットのための前記記録メモリの内容をロードする手段と を含むシステム。 ９． 請求項１記載のシステムにおいて、 前記ポータブル・ユニットの各々が、更に、前記個々のポータブル・ユニット のための前記記録メモリに、前記個々のポータブル・ユニットのための前記記録 メモリに読み込まれた各製品アイデンティフィケーションに対する製品の合計量 を記録する、 システム。 １０． 請求項９記載のシステムにおいて、 各ポータブル・ユニットと前記中央コンピュータの間にリンクを更に含み、各 ポータブル・ユニットが、前記中央コンピュータの前記記憶手段に、前記個々の ポータブル・ユニットのための前記記録メモリに読み込んだ各製品アイデンティ フィケーションに対する製品の合計量をロードすることを可能とする、 システム。 １１． 請求項１ないし１０のいずれかに記載のシステムにおいて、 各ポータブル・ユニットが、前記個々のポータブル・ユニットに対する前記記 録メモリに製品アイデンティフィケーションを追加すべきときに押下する「＋」 ボタンと、前記個々のボータブル・ユニットに対する前記記録メモリから製品ア イデンティフィケーションを削除すべきときに押下する「−」とを更に含む、 システム。 １２． 請求項１ないし１１のいずれかに記載のシステムにおいて、 各ポータブル・ユニットのための前記記録メモリが、前記個々のポータブル・ ユニットのための前記記録メモリに製品を追加する毎に１カウント増やされ、前 記個々のポータブル・ユニットのための前記記録メモリから製品を削除する毎に １カウント減らされる品目カウンタを含む、 システム。 １３． 請求項１ないし１２のいずれかに記載のシステムにおいて、 前記記録メモリが前記個々のポータブル・ユニット内に位置する、 システム。 １４． 請求項１ないし１２のいずれかに記載のシステムにおいて、 前記ポータブル・ユニットすべてのための記録メモリが、前記中央コンピュー タ内に位置する、 システム。