JP2000509135A - トーションダンピング装置のためのハブ - Google Patents
トーションダンピング装置のためのハブInfo
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、2つの別個の同軸状部品(43)(48)、すなわち外側フランジ(43)と内側スリーブ(48)とから成り、内側スリーブが、外側フランジ(43)よりも軸方向に長いハブ(30)に関する。本発明は自動車に有効である。
Description
【発明の詳細な説明】
トーションダンピング装置のためのハブ
本発明は、自動車用等の、プリダンパを含むトーションダンピング装置のため
のハブに関する。
また本発明は、例えばフランス国特許公開第2693778号(米国特許第5,601,173
号)公報に記載されている、前記ハブを備えたトーションダンピング装置にも関
する。このフランス国特許出願は、詳細な参照資料となるものである。
公知のように(図1〜図3)、前記のようなハブ3は、トーションダンピング
装置の出力要素をなしている。このハブ3は、ダンパープレート4の両側に配置
された2つのガイドリング1、2によって囲まれており、かつダンパープレート
4も、ハブ3を囲んでおり、両者の間に、円周方向のルーズカップリング(疎結
合)手段60が挟持されている。
このルーズカップリング手段60は、ハブ3の外周部に形成された、台形をし
た、交互に配置された歯とリセスから成る歯列と、ダンパープレート4の内周部
に形成された、台形をして、交互に配置された歯とリセスから成る歯列とを備え
ている。ダンパープレート4の歯は間隙をもってハブ3のリセスに突入し、逆に
ハブ3のリセスは、プレート4の歯に突入している。ハブ3の内側には、このハ
プが第1シャフトと共に回転できるよう、ハブ3を結合するためのスプラインが
設けられている。
ガイドリング1、2は、スペーサ8を介して接合されており、スペーサ8は、
ダンパープレート4の外周部に形成されたノッチ7を、円周方向の間隙を設けて
貫通しているが、別の形態でもよい。このスペーサは、ガイドリングの一方から
突出し、例えばシーム加工により、他のガイドリングに固定された軸方向ラグと
してもよい。
前記ダンピング装置の入力要素16には、ガイドリング1、2が固定されてい
る。この入力要素16は、例えば反作用プレートに固定され、反作用プレートは
、第2シャフトに直接、または本例では摩擦ライナー31、32を介して間接的
に、第2シャフトと共に回転できるよう、第2シャフトに取り付けられている。
摩擦ライナー31、32は、リベット47によって、プレード17に固定され
たパッド41、42に分割されており、プレード17は、ディスク状をした入力
要素16となって外側に延びている。ライナー31、32は当然、エンドレス状
でもよい。
自動車に使用する場合、第1シャフトは、一般にギアボックスの入力シャフト
となっており、第2シャフトは、エンジンのクランクシャフトとなっており、ク
ラッチの圧力プレートと反作用プレートとの間に、ライナー31、32が解放自
在にグリップされている。このような理由から、ハブは、第1シャフトに沿って
軸方向にスライドできなければならない。
本例のトーションダンピング装置は、ガイドリング1、2およびダンパープレ
ート4を含む主ダンパーを介して、出力要素3(すなわちハブ)に弾性的に結合
された入力要素16と、ダンパープレート4およびハブ3、すなわち出力要素を
含むプリダンパーとを備えている。
ガイドリング1、2とハブ3との間には、コイルスプリングと軸方向に作用す
る摩擦手段20とから成る、円周方向に作用する弾性手段5、9が挟持されてい
る。
リング1、2およびダンパープレート4内に互いに対向して設けたウィンド(
図1では符号は付けられていない)内にスプリング5が取り付けられている。
このスプリング5は、主ダンパーの一部であり、プリダンパーの一部であるス
プリング9よりも剛性が強いものである。スプリング9は、ダンパープレート4
の内周部、およびハブ3の外周部に対向して設けた開放スロット91、92内に
取り付けられている。
ほぼ燕尾形状をしたスロットの円周方向のエッジには、インサート90を介し
て、スプリング9が当接している。インサート90の背面は、前記エッジと協働
するように凹面状となっており、ダンパープレート4とハブ3とが静止状態にあ
る時に、1つのポイントを構成するようになっている。
ノイズを低減するためにプラスチック材料から構成されているインサート90
の正面には、係止兼センタリング突栓を設けてあり、各突栓は、プリダンパーの
スプリング9と係合している。
摩擦手段20は、本例では波形の弾性リング56からなり、この弾性リングは
、
ガイドリング2と、またダンパープレート4に接触している押圧リング55に当
接し、反作用により、ダンパープレート4とダンパープレート1に背面が接触し
ているディスク16との間に、摩擦リング57をグリップするようになっている
。
リング55〜57は主ダンパーの一部であり、ダンパープレート4とガイドリ
ング1、2とが相対的に運動する間、これらリングは作用する。スプリング5の
ほうが、プリダンパーのスプリング9よりも剛性が大きいので、ルーズカップリ
ング手段60の円周方向の間隙がなくなった後は、ダンパープレート4がハブ3
に係合した時にしか、この運動は生じない。従って、ルーズカップリング手段6
0内の間隙がなくなると、衝撃が生じる。
押圧リング55および摩擦リング57は、ガイドリング2およびガイドリング
1と共に回転するように、これらリングにそれぞれ結合されている。このように
結合するために、本例では同様のものであるリング1、2は、孔54を有し、こ
の孔54を押圧リング55および摩擦リング57からそれぞれ突出するラグ58
および突栓57が貫通して、これらを、共に回転するように結合している。各突
栓57は、当然ながらディスク16内の開口部を貫通している。
ハブ3の外周部とガイドリング1の内周部の間には、センタリング用ベアリン
グ51が挟持されている。ハブ3の外周部とガイドリング2の内周部との間には
、本例ではベルビーユリングである弾性リング61と、摩擦リング51と、金属
製インサートリング53が挟持されている。
ベアリング51およびリング52は、L字形の断面を有する厚い部分を有する
。この厚い部分は、ガイドリング1、2の内周部に形成されたノッチに公知の態
様で係合しており、ガイドリング1およびガイドリング2と共にそれぞれ回転す
るように、ベアリング51およびリング52をこれらリングに結合している。
主ダンパーのリング55〜57の径方向内側には、部品51〜53および61
が位置している。これらの部品51〜53および61は、入力要素11と出力要
素3とが相対的に運動する間、恒久的に作動する。スプリング61のほうが、ス
プリング56よりも剛性が小さく、このスプリング61の剛性は、低剛性スプリ
ング9の作用に打ち勝つことのないような大きさとなっている。
スプリング9を収容するノッチは、ルーズカップリング手段60の歯列を、円
周方向の間隙をもって中断させている。ハブ3の外周部には、歯列を有するショ
ルダー付きフランジが設けられている。
入力要素16と出力要素3とが相対的に運動する間、トーションダンピング装
置は次のように作動する。
第1工程では、スプリング5のほうがスプリング9よりも剛性が大きいので、
ダンパープレート4は、まずハブ3に対して相対運動し、次にハブ3に対して、
ベアリング51およびリング52が相対運動することにより、スプリング9が圧
縮されるよう、エンジンの低速走行モード時には、プリダンパーが振動を吸収す
るように作動する。このような運動は、ダンパープレート4の歯がハブ3の歯に
係台するまで続く。
第2工程では、ルーズカップリング手段60内の間隙はなくなっているので、
プリダンパープレート4はハブ3に結合して、共に回転し、スプリング5および
リング55〜57によって生じる作用に抗して、ガイドリング1、2とダンパー
プレート4とが相対運動する。このような運動は、スペーサBがスロット7のエ
ッジに当接するか、または本例ではダンパープレート4およびガイドリング1、
2内にペア状に配置されているステップ動作スプリング5の巻線部の間の連動が
生じるまで続く。
摩擦ライナー31、32が解放されると、被動シャフトの回転結合スプライン
により、ハブ3は被動シャフトのスプラインに沿って軸方向にスライドする。
従って、ハブ3は、スプリング5を収容するための硬化処理された部品である
ダンパープレート4と協働できるよう、外周部が充分強くなっていなければなら
ず、かつその内周部は、良好なスライド特性を有しなければならない。これら2
つの条件により、ハブ3の材質を選択する上での妥協が図られる。このようなこ
とは、ダンパープレート4の歯がハブ3の歯と係合する際に、ハブ3が受けるシ
ョックの程度に応じて、より厳しくなる。
従って、材質の選択は、その硬化の程度の可能性によって決められる。
また、ハブの外側歯列を、長い連続生産することができない、異なる形状のも
のとすることもできる。
これに関連し、ハブの厚さは用途によって変わり、またハブと協働するシャフ
トの外径に応じて決まる。ハブのフランジの軸方向位置も、用途に応じて決まる
。
本発明の課題は、ハブの材質の選択を限定することなく、できるだけ簡単かつ
安価にハブを標準化することにある。
本発明によれば、上記タイプのハブは、2つの異なる同心状かつ同軸状部品、
すなわちルーズカップリング手段の歯列を有する外側フランジと、内側回転結合
スプラインを有する内側スリーブとを有し、フランジの内周部が管状となってお
り、このフランジは、内側スリーブよりも軸方向に短く、内側スリーブに対する
外側フランジの軸方向のスライド運動を防止するように、軸方向のストッパー手
段が挟持された状態で、外側フランジの内周部が、内側スリーブの外周部に嵌合
されていることを特徴とする。
本発明による、トーションダンピング装置は、かかるハブを備えていることを
特徴とする。
本発明によれば、フランジ、すなわち外側本体および内側スリーブは、それら
の機能に合致した異なる硬度のものとすることができる。
従って、スリーブは、良好なスライド特性を有する材料から構成でき、他方、
外側フランジは、所望の硬度を有する材料から構成できる。
スリーブのほうがフランジよりも軸方向に長いので、用途に応じてフランジを
スリーブに対して軸方向に位置決めすること、すなわち、その軸方向のオフセッ
ト量を調節することが可能である。
従って、外側フランジは、プリダンパーのタイプに従って標準的な同一の部品
となるが、内側スリーブはスプラインの用途に従って、厚さが変わるアダプタ兼
支持部材となる。この場合、スリーブの長さは、一定すなわち標準的な長さであ
る。
本発明によると、フランジの連続生産時間を長くすることができる。
そのため、スリーブは簡単かつ安価な部品となる。スリーブの標準化により、
フランジもより安価となる。更にこのことにより、トーションダンピング装置の
ダンパープレートの歯列も標準化できる。当然ながら、フランジの形状は、使用
するプリダンパーのタイプに応じて決まる。
フランジおよびスリーブは、焼結材料から製造できるので、エッジがシャープ
になることを防止できる。このフランジは、スリーブに圧力嵌合または接着剤に
よる接合または溶接することができる。変形例として、フランジを重ね鋳造によ
って形成できる。
次に、添付図面を参照して、本発明を詳しく説明する。
図1は、従来のトーションダンピング装置の軸方向断面図である。
図2は、図1の下方部分の一部を示す拡大図である。
図3は、図1のダンパープレートとハブとの間に挟持されたルーズカップリン
グ手段を示す略図である。
図4は、本発明に係わるハブ上半部の軸方向断面図である。
図5は、図4における5−5線に沿った断面図である。
図6は、図4の外側フランジ、すなわち外側本体の軸方向半断面図である。
図7および図8は、図4のスリーブのスプラインの最大寸法部および最小寸法
部における半断面図である。
図4〜図8のハブ30は金属製であり、図1〜図3のハブ3の代わりに使用さ
れる。
従って、ハブ30は、トーションダンピング装置のプリダンパーの一部と成っ
ており、上記のように、このハブを第1シャフト、例えばギアボックスの入力シ
ャフトと共に回転するよう結合するための内側スプライン40を備えている。
このハブ30は、外周部に径方向外側に突出する外側フランジ43を有し、こ
の外側フランジ43には、歯44とリセス45とから成り、図3で符号60で示
す円周方向にルーズに結合する手段の一部である歯列が形成されている。
この歯列44、45は、図3に示すものと同じ形状のノッチ46によって中断
されている。
従って、ハブ30はほぼ燕尾形状をし、外側に向かって開いた径方向に対向す
る2つのノッチ46と、円周方向に次第に広くなっているリセス45により互い
に分離され、台形をした、図3に示すような8つの歯44とを有する。
この歯44は、円周方向の間隙がなくなった後に、図1〜図3のダンパープレ
ート4の歯列の歯と係合するようになっている。ダンパープレート4の歯列は、
標準的なタイプのものであることが好ましい。
このことは、本発明の1つの特徴であるハブ30のフランジ43の歯について
も同じである。
本発明の別の特徴によれば、回転結合スプライン40は、異なる性質を有する
材質から成るフランジ43とは異なる硬度を有する。
より正確に説明すれば、ハブ30は、2つの異なる同軸かつ同心状の部品、す
なわち内側部品48と、これを囲む外側部品43とから成っている。内側部品4
8は、アダプタ部材を構成し、本実施例では、この内側部品は標準的な軸方向長
さ、すなわち一定の長さの内側スリーブ状となっている。本例では、これら2つ
の部品43、48は金属製である。
内側スリーブ48は、内側回転結合スプライン40を有し、フランジ43から
成る外側部品43を支持するように働く。
スリーブの厚さはスプライン40の大きさによって変わる(図7および図8)
。
図7では、スリーブ48は大きい径の第1シャフトに取り付けられているが、
図8では、小さい径の第1シャフトに取り付けられている。
簡単かつ安価な部品であるスリーブ48の大きさは、2つの限界値の間で変わ
る。スリーブ48の軸方向長さLは、本例では同じである。このスリーブ48は
、フランジ43または外側本体よりも軸方向に長くなっている。
外側フランジ43の内周部49の形状は管状であり、歯列44、45よりも軸
方向に長くなっている。従って、このフランジには、歯列44、45の位置にお
いて、横方向にショルダー71、72が形成されている。
ショルダー71は、図2のリング53に対する当接面として働く。一方、ショ
ルダー72は、図1のベアリング51に対する当接面として働く。
本例では、ショルダー72の内側部品は、歯列44、45の切頭円錐形リセス
45の底部の径方向内側にあるので、ベアリング51は切頭円錐形となっている
。
スリーブ48の管状内周部49(管状部分49と呼ぶ)は、プリダンパーのス
プリングが収容されるノッチ46の底部を構成している。プリダンパーのスプリ
ングは、コイルスプリングの代わりに、公知の態様で、例えばエラストマー材料
から成る弾性ブロックから構成できる。この管状部分49はフランジ43の他の
部分よりも軸方向に長く、その軸方向の長さは、スリーブ48よりも短くなって
いる。
ノッチ46は、歯列44、45のリセス45よりも深い。
管状部分49の内周部は、内側スリーブ48の外周部に嵌合し、このスリーブ
48に密に接触している。
従って、フランジ48は、管状部分49により、スリーブ48に対して容易に
位置決めできる。
図4は、スリーブ48の当該軸方向端部と、すべての用途に対して同一、すな
わち標準的なフランジ43の管状内側部分49の軸方向端部との間の、用途に応
じて軸方向に変化する距離Hを示している。
スリーブ48に対する管状部分49の嵌合は、外側フランジ43と内側スリー
ブ48との間で、軸方向ストッパー手段が作用し、スリーブ48に対するフラン
ジ43の軸方向のスライド運動を防止するように、強圧嵌合によって行うことが
できる。
別の変形例では、これら軸方向のストッパー手段は、例えば管状部分49の軸
方向端部に設けられた2つの溶接バンド状をした溶接部、または重ね鋳造により
形成された要素から構成できる。
別の変形例では、軸方向のストッパー手段は、接着剤による接合によっても形
成できるし、これらいくつかの実施例を組み合わせてもよい。
後に理解できるように、良好なスライド特性を有する材料により、フランジ4
9をスリーブ48よりも硬質にしてもよい。
部品がシャープなエッジを有し、容易に製造できるよう、必要な性質を有する
焼結材料から、スリーブ48およびフランジ43を構成してもよい。
このフランジ43は、その形状にも拘わらず、容易に得ることができる。この
フランジは標準的な部品であるので、すなわち、その形状が所定のタイプのプリ
ダンパーに対して同一であるので、図1〜図3に示されているフランジよりも安
価である。
当然ながら本発明は、上記実施例のみに限定されるものではない。特に金属製
フランジ43は、鍛造または機械加工によって得ることができる。スリーブ48
は必ずしも金属製ではなく、例えばファイバーで補強されたプラスチック材料製
でもよい。いずれのケースにおいても、スリーブ48は、トルクを伝達できるも
のでなければならず、トルクを伝達するために、軸方向のストッパー手段も選択
しなければならない。このことが、ストッパー手段を、本例では強圧嵌合、接着
剤による接合、または溶接、または重ね鋳造で構成する理由である。
当然ながら、押し込め嵌合と溶接または接着剤による接合とを組み合わせるこ
とも可能である。従って、軸方向のストッパー手段は、フランジ43に対し、ス
リーブ48の回転を防止するための手段を構成している。
フランジの管状部分49は、フランス国特許公開第2726341号公報に記載され
ているように、この上にプリダンパーの第2ダンパープレートを取り付け、固定
できるように、充分長くなっている。この場合、ダンパープレート4とガイドリ
ング1、2の一方との間に、低剛性スプリングが軸方向に嵌合されている。
従って、フランジは、低剛性スプリングを受けるためのノッチを必ずしも備え
ている。このフランジは、各タイプのプリダンパーに対して標準的となっている
。
当然ながら、噛み付きの恐れを生じさせるような錆びの形成および摩耗を防止
するために、スリーブ48のスプライン40の領域に、ニッケル層をコーティン
グすることがある。このコーティングは、ブリーチング加工によってスプライン
40を形成した後に行ってもよいし、また化学的なメタライゼーションから成る
化学的なコーティング方法で行ってもよい。
同様に、フランジの歯列に、ニッケルの層をコーティングしてもよい。この層
の硬度は強度を改善するように、熱処理によって変えることができる。
このニッケル層は、2〜15%の範囲のリン濃度を有してもよい。
この層の厚さは、極めて薄いことが好ましく、例えば20ミクロンより薄くす
ることがある。
ニッケル層の外側には、リン酸処理を行うことができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ルーズカップリング手段(60)の歯(44)およびリセス(45)から 成る歯列を有する外側フランジ(43)と、シャフトと共に回転するよう、この シャフトにハブ(30)を結合するための内側回転結合スプライン(40)とを 備えた、特に自動車用の、ルーズカップリング手段(60)を有するダンピング 装置のプリダンパー用ハブにおいて、 2つの異なる同心状かつ同軸状の部品、すなわちルーズカップリング手段(6 0)の前記歯列(44)(45)を有する外側フランジ(43)と、内側回転結 合スプライン(40)を有する内側スリーブ(48)とを有し、フランジ(43 )の内周部が管状(49)となっており、このフランジが、内側スリーブ(48 )よりも軸方向に短く、内側スリーブ(48)に対する外側フランジ(43)の 軸方向のスライド運動を防止するように、軸方向のストッパー手段が挟持された 状態で、外側フランジ(43)の内周部(49)が、内側スリーブ(48)の外 周部に嵌合されていることを特徴とする、ダンピング装置のプリダンパー用ハブ 。 2.軸方向のストッパー手段が、内側スリーブ(48)に対する外側フランジ (43)の回転を防止するための手段を構成していることを特徴とする、請求項 1記載のハブ。 3.軸方向ストッパー手段が、強圧嵌合接続部を含むことを特徴とする、請求 項1記載のハブ。 4.軸方向ストッパー手段が、溶接部を含むことを特徴とする、請求項2記載 のハブ。 5.軸方向ストッパー手段が、接着剤による接合部から成ることを特徴とする 、請求項2記載のハブ。 6.軸方向ストッパー手段が、重ね鋳造部から成ることを特徴とする、請求項 1記載のハブ。 7.内側スリーブ(48)が、厚さ可変のアダプタ部材を構成し、他方、外側 フランジ(43)が、プリダンパーのタイプに従って、標準、すなわち同一であ ることを特徴とする、請求項1記載のハブ。 8.内側スリーブ(48)が、一定の長さであることを特徴とする、請求項7 記載のハブ。 9.外側フランジ(43)の管状内周部(49)が、歯列(44)(45)の 領域内に横方向ショルダー(71)(72)を構成するよう、外側スリーブ(4 3)の残りよりも軸方向の長さが長いことを特徴とする、請求項1記載のハブ。 10.外側フランジ(43)が、低剛性の円周方向に作用する弾性手段を収容 するためのノッチ(46)を含むことを特徴とする、請求項1記載のハブ。 11.ダンパープレート(4)の内周部とハブ(3)の外周部との間に、ルー ズカップリング手段(60)が挟持された状態で、ハブ(3)を囲むダンパープ レート(4)を備えるトーションダンビング装置において、 請求項1記載のハブ(3)を含むことを特徴とする、トーションダンピング装 置。
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