JP2000508515A - 鉛直方向フレーム形材のための角隅継手を備えたフレーム架構用の装具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、水平な幅方向控え材と奥行き方向控え材とを有するボトムフレーム及びトップフレームを備えたフレーム架構から成る配電盤キャビネットであって、前記のボトムフレーム及びトップフレームが、鉛直方向フレーム形材の接続される角隅受容部を有し、かつ前記鉛直方向フレーム形材が、フレーム架構の内室の方に向いた成形部分を有している形式のものに関する。フレーム架構の内室へのアプローチの改善は、鉛直方向フレーム形材を後から取外し又は取付けできるようにした場合に可能になる。これを僅かな部品経費及び組付け経費で可能にするために本発明によれば、フレーム架構の少なくとも１つの側面の鉛直方向フレーム形材が、その端部の成形部分でもって前記フレーム架構の外側から角隅受容部内へ挿嵌可能であり、かつ前記成形部分が、前記角隅受容部の継手に当接されて該継手に位置決め可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 鉛直方向フレーム形材のための角隅継手を備えたフレーム架構用の装具 技術分野： 本発明は、水平な幅方向控え材と奥行き方向控え材とを有するボトムフレーム 及びトップフレームを備えたフレーム架構から成る配電盤キャビネットであって 、前記のボトムフレーム及びトップフレームが、鉛直方向フレーム形材の接続さ れる角隅受容部を有し、かつ前記鉛直方向フレーム形材が、フレーム架構の内室 の方に向いた成形部分を有している形式のものに関する。 背景技術： 前記形式のフレーム架構は欧州特許０５３３５５５号明細書に基づいて公知に なっている。鉛直方向フレーム形材は中空形材として形成されている。フレーム 架構を形成するために個々のフレーム形材はその端部で角隅継手を用いて接合さ れている。角隅継手は種々の単独部品から成っている。ボトムフレーム及びトッ プフレームの奥行き方向控え材と幅方向控え材は前記単独部品の１つによって夫 々１対ずつ互いに直角に結合されている。その他の単独部品は、差込み突起でも って、フレーム形材の長手方向に延びる中空室内へ挿 入されて該フレーム形材と固定的に結合されている。ところで角隅継手を完成す るために鉛直方向フレーム形材は、その端部側に取付けられた単独部品でもって ボトムフレーム及びトップフレームの単独部品にねじ締結されている。 この形式の角隅継手は極めて高価である。個々の角隅継手のために高い製作経 費が必要である。角隅継手の複数の単独部品は、個々のフレーム形材を互いに直 角に方位づけることを保証するために、互いに正確に調和されていなければなら ない。また全ての鉛直方向フレーム形材並びに奥行き方向控え材及び幅方向控え 材が継手の単独部品を装備しているので、組立経費も著しく高くつく。 また継手が、互いに直角に位置する３つの差込み突起を装備した形式のフレー ム架構も公知である。前記差込み突起は、鉛直方向フレーム形材並びに奥行き方 向控え材及び幅方向控え材の中空室内へ挿入可能である。この継手によって、フ レーム架構の角隅域には確かに剛性的な結合部が生じはするが、鉛直方向フレー ム形材を後から取付けたり取外しすることは不可能である。その場合は必ずフレ ーム架構全体が解体されねばならない。例えばフレーム架構の内室へのアプロー チを容易にするために、１本の鉛直方向フレーム形材の取外しが必要になること がある。 発明の開示： 本発明の課題は、明細書冒頭に述べた形式の配電盤キャビネットを改良して、 部品経費及び組立経費を僅かにして鉛直方向フレーム形材を簡単にフレーム架構 に取付けたり、或いは該フレーム架構から取外したりできるようにすることであ る。 前記課題を解決するための本発明の構成手段は、フレーム架構の少なくとも１ つの側面の鉛直方向フレーム形材が、その端部の成形部分でもって前記フレーム 架構の外側から角隅受容部内へ挿嵌可能であり、かつ前記成形部分が、前記角隅 受容部の継手に当接されて該継手に位置決め可能である点にある。 角隅受容部は、すでに据付け可能に組立てられたフレーム架構に鉛直方向フレ ーム形材を取付けたり、或いは前記フレーム架構から鉛直方向フレーム形材を取 外したりできるように構成されている。この場合、鉛直方向フレーム形材に付加 的な単独部品を組付る必要はない。それというのは鉛直方向フレーム形材が継手 に直接固定されるからである。 本発明の有利な構成によれば、鉛直方向フレーム形材の面状に形成された成形 部分が、継手を受容するためにフレーム架構の内室の方に向かって開いたアウタ ー受容部を有している。両成形部分は例えば互いに直角に位置し、こうして１つ の角隅受容部を形成することができる。両成形部分はその場合、継手の対応形成 されたストッパに当接されて、これにセンタリングさ れる。これによって鉛直方向フレーム形材は、ボトムフレーム及びトップフレー ムの奥行き方向控え材と幅方向控え材に対して直角に正確に方位づけられる。外 向きに開いたアウター受容部は、フレーム架構の外側から鉛直方向フレーム形材 を簡便に角隅受容部内へ挿嵌することを保証する。 トップフレーム及びボトムフレームの角隅受容部は、付加的に又は択一的に、 外向きに開いた角隅受容部を形成することもでき、その場合、該角隅受容部内に 鉛直方向フレーム形材の端部が挿入される。 本発明の可能態様では、鉛直方向フレーム形材が交換可能に継手に結合されて いる。この場合、鉛直方向フレーム形材がその端部に、単数又は複数のねじ受容 部を備え、該ねじ受容部が、継手の雌ねじ受容部に対して軸整合して配置されて おり、かつフレーム架構の外側からアプローチ可能な前記ねじ受容部内へ固定ね じが導入されて前記雌ねじ受容部内へ螺入できるようにすることも可能である。 これによって鉛直方向フレーム形材の装着が簡単に可能になる。鉛直方向フレー ム形材は、フレーム架構の外側から簡便にねじ締結することができる。この部位 では固定ねじに常時容易にアプローチすることが可能である。鉛直方向フレーム 形材の良好な支持を得るために、本発明の有利な構成では、継手は、トップフレ ーム及びボトムフレームを超えて、鉛直方向フレーム形材の軸方向に突出してお り、かつ前記鉛直方向フレーム形材をその端面から前記継手の自由端に至るまで 支持している。 角隅受容部が扁平な立脚面を有し、該立脚面に、継手と鉛直方向フレーム形材 の端面側端部とが直立されている場合には、鉛直方向フレーム形材は簡単に継手 の固定部位に整合される。鉛直方向フレーム形材を継手とねじ締結しようとする 場合、対応したねじ受容部と雌ねじ受容部は常時互いに軸整合して配置されてい る。 図面の簡単な説明： 図１は配電盤キャビネット用のフレーム架構の一部分の斜視図である。 発明を実施するための最良の形態： 次に図面に基づいて本発明の１実施例を詳説する。 フレーム架構は、トップフレーム１０とボトムフレーム２０を有している。前 記の両構成群は等しく構成されているので、互換可能である。トップフレーム１ ０及びボトムフレーム２０は、互いに直角に延びる奥行き方向控え材２１と幅方 向控え材２２から構成されている。前記の奥行き方向控え材２１及び幅方向控え 材２２は、フレーム架構の内室の方へ向いた２つの成形側面を有し、該成形側面 は列状に取付け受容部２３，２４，２５を備えている。取付け受容部２３，２４ ，２５はこの場合、等ピッチの相互間隔をおいて穿設されている。 奥行き方向控え材２１と幅方向控え材２２との互いに突合さる端部に、角隅受 容部２６が形成されている。該角隅受容部２６は扁平な立脚面２７を有し、該立 脚面に継手３０が直立されている。継手３０は実質的に直方体状に形成されてい る。しかし該継手はその鉛直方向端部に斜め面取り面を備え、該斜め面取り面に は単数又は複数の雌ねじ受容部３３が穿設されている。前記斜め面取り面は、フ レーム架構の外側の方へ向いている。前記継手３０を固定するために該継手は、 立脚面２７に起立される。配電盤キャビネットの内室に面した方の継手側面は、 奥行き方向控え材２１及び幅方向控え材２２の端面側端部に当接しており、該端 面側端部は案内２８，２９として働く。この位置で継手３０は角隅受容部２６内 へ溶接することができる。継手３０はこの場合、対応した奥行き方向控え材２１ 及び幅方向控え材２２に対して直角に正確に配置されている。案内２８，２９並 びに立脚面２７は、鉛直方向フレーム桁材４０の端面側端部のために外向きに開 いた受容部を形成する。鉛直方向フレーム形材４０は、フレーム架構の内室の方 に向かって開いたアウター受容部を有している。該アウター受容部は、２つの成 形側面４１，４２によって画成されている。両成形側面４１，４２は鉛直方向フ レーム形材４０の長手方向に面状に互いに直角に延在している。 鉛直方向フレーム形材４０を取付ける場合に、前記 の両成形側面４１，４２は継手３０のストッパ３１，３２に当接する。前記鉛直 方向フレーム形材４０の両成形側面４１，４２には当接面４３，４４が直角に接 続している。両当接面４３，４４は、角隅受容部２６の案内２８，２９に当接す ることになる。鉛直方向フレーム形材４０を固定するために、各鉛直方向フレー ム形材の端面側端部領域に夫々単数又は複数のねじ受容部３５が穿設されている 。該ねじ受容部３５は、継手３０の雌ねじ受容部３３に軸整合するように配置さ れている。組付けを簡便化するために、鉛直方向フレーム形材の端面側端部から ねじ受容部３５の孔中心に至る距離は、立脚面２７から雌ねじ受容部３３に至る 距離に調和されている。固定ねじ３４はねじ受容部３５を通されて、継手３０の 雌ねじ受容部３３内へ螺入される。これによって成形側面４１，４２は継手３０ のストッパ３１，３２に緊締される。同時に鉛直方向フレーム形材４０は案内２ ８，２９に沿って角隅受容部２６内へ引込まれる。鉛直方向フレーム形材４０は その最終組立位置では、継手３０に固定的に接続されて正確に鉛直方向に方位づ けられている。 図面から判るように、鉛直方向フレーム形材は、フレーム架構の外側から角隅 受容部２６内へ挿嵌することができる。要するに鉛直方向フレーム形材は、フレ ーム架構の組立が完了している場合でも後から取外したり取付けたりすることが できる。これによって得ら れる決定的な利点は、フレーム架構の内室へ容易にアプローチできることである 。また例えばトップフレーム１０とボトムフレーム２０と後部の両鉛直方向フレ ーム形材４０とから１つの自立的に据付け可能なユニットを構成することも可能 である。この自立的に据付け可能な部分フレーム架構に、いまや電子的な内蔵部 品などを装備することができる。その上で前部の両鉛直方向フレーム形材４０が 組付けられて、フレーム架構が完成される。フレーム架構の内室を、環境の影響 から防護するために、次いでフレーム架構の開いた側面には側壁が、また頂面に は天板が張られる。また正面側にはキャビネットドアが蝶番付けされる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルティーナ ケーラー ドイツ連邦共和国 ヘルボルン アム ア イヒェルベルク １ (72)発明者 ウド ミュンヒ ドイツ連邦共和国 ジン ヴェッツラーラ ー シュトラーセ 23 (72)発明者 ヴォルフガング ロイター ドイツ連邦共和国 ブルバッハ ５ ドル フシュトラーセ 16

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．水平な幅方向控え材と奥行き方向控え材とを有するボトムフレーム及びトッ プフレームを備えたフレーム架構から成る配電盤キャビネットであって、前記の ボトムフレーム及びトップフレームが、鉛直方向フレーム形材の接続される角隅 受容部を有しており、前記鉛直方向フレーム形材が、フレーム架構の内室の方に 向いた成形部分を有している形式のものにおいて、フレーム架構の少なくとも１ つの側面の鉛直方向フレーム形材（４０）が、その端部の成形部分（４１，４２ ）でもって前記フレーム架構の外側から角隅受容部（２６）内へ挿嵌可能であり 、かつ前記成形部分が、前記角隅受容部（２６）の継手（３０）に当接されて該 継手に位置決め可能であることを特徴とする、フレーム架構から成る配電盤キャ ビネット。 ２．鉛直方向フレーム形材（４０）の面状に形成された成形部分（４１，４２） が、継手（３０）を受容するためにフレーム架構の内室の方に向かって開いたア ウター受容部を有している、請求項１記載の配電盤キャビネット。 ３．トップフレーム（１０）及びボトムフレーム（２０）が、フレーム架構の外 側の方へ向かって開いた角隅受容部（２６）内に継手（３０）を支持し、該 継手（３０）が、フレーム架構の外側へ向いたストッパ（３１，３２）を有して おり、該ストッパに、鉛直方向フレーム形材（４０）の面状に形成された成形部 分（４１，４２）が当接されている、請求項１又は２記載の配電盤キャビネット 。 ４．鉛直方向フレーム形材（４０）が交換可能に継手（３０）に結合されている 、請求項１から３までのいずれか１項記載の配電盤キャビネット。 ５．鉛直方向フレーム形材（４０）がその端部に、単数又は複数のねじ受容部（ ３５）を備えており、該ねじ受容部が、継手（３０）の雌ねじ受容部（３３）に 対して軸整合して配置されており、フレーム架構の外側からアプローチ可能な前 記ねじ受容部（３５）内へ固定ねじ（３４）が導入されて前記雌ねじ受容部（３ ３）内へ螺入可能である、請求項４記載の配電盤キャビネット。 ６．継手（３０）が、トップフレーム（１０）及びボトムフレーム（２０）を超 えて、鉛直方向フレーム形材（４０）の軸方向に突出しており、かつ前記鉛直方 向フレーム形材（４０）をその端面から前記継手（３０）の自由端に至るまで支 持している、請求項１から５までのいずれか１項記載の配電盤キャビネット。 ７．角隅受容部（２６）が扁平な立脚面（２７）を有しており、該立脚面に、継 手（３０）と鉛直方向フ レーム形材（４０）の端面側端部とが直立されている、請求項１から６までのい ずれか１項記載の配電盤キャビネット。