JP2000506737A - 酵素電極に使用するためのバリヤー層フィルムの製造方法およびそれによって製造されたフィルム - Google Patents

酵素電極に使用するためのバリヤー層フィルムの製造方法およびそれによって製造されたフィルム

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JP2000506737A JP9533489A JP53348997A JP2000506737A JP 2000506737 A JP2000506737 A JP 2000506737A JP 9533489 A JP9533489 A JP 9533489A JP 53348997 A JP53348997 A JP 53348997A JP 2000506737 A JP2000506737 A JP 2000506737A
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Abstract

(57)【要約】 酵素含有積層膜に使用する薄層バリヤー層フィルムの形成のための方法およびその方法によって膜が形成されることが開示されている。バリヤー層は、改良されたアセトアミノフェン排除を示し、酢酸セルロース/酢酸酪酸セルロース混合物を含む。薄層バリヤー膜は、複数の溶媒を含んだ溶液によって形成され、約102°F〜114°Fの臨界温度で硬化され、もっとも好ましくは、106°F〜114°Fの下、流動する熱風のオーブンを通り抜けながら硬化される。代わりに、膜は、室温または停滞オーブンで、室温〜約175℃(350°F)の温度で、約10分〜1時間の時間にわたって硬化されることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 酵素電極に使用するためのバリヤー層フィルムの製造方法および それによって製造されたフィルム 発明の分野 本発明は、酵素含有積層膜の構成要素として有用なバリヤー層フィルムの形成 のために改良された方法に関する。 発明の背景 ポーラログラフセルシステムは、多くの所望の分析物の検出および濃度測定を 提供し、特に医療分野において幅広く好評を受けている。酵素は、一般に上記の ようなシステムにおいて使用され、特に分析物自体にはポーラログラフ的活性が ないが、形成された反応産物または分析物との酵素反応によって消費される反応 物にポーラログラフ的活性があるという情況において使用される。 例えば、医療での応用に、一つの一般的な手順として、患者の血中グルコース の測定がある。典型的には、患者から血液検体を採取し、以下の反応に従って生 成されたH22の検出にポーラログラフ検出器を備えたグルコースオキシダーゼ 電極を用い、グルコースの濃度をインライン分析する。 グルコースオキシダーゼ 上記反応に従って生成された過酸化水素は、ポーラログラフ検出器によって測 定可能であり、適正な較正および計算により、上記反応において形成されたH2 2によって、検体中のグルコースの含有量を精確に測定することができる。 上記の測定に一般的に使用されるポーラログラフセルシステムは、セルの作用 電極から分析物検体を隔離する酵素含有積層膜を含む。これらの形式の膜は、米 国特許第3979274号明細書および第4073713号明細書(Newma n)に開示され、両特許とも参考によりこの明細書に組み込まれている。かかる 膜において、酢酸セルロース、シリコーンゴム、またはメタクリル酸メチルから なるバリヤー層と呼ばれる最内層の薄膜が、ポーラログラフセルの作用電極に隣 接して設置されている。グルコースオキシダーゼ酵素がこのバリヤー層と外側の ポリカーボネート支持層との間に挿入されている。外側の支持層は、典型的に、 厚さが約5μmであり、分析物が含まれている検体に接触している。 グルコースの分析測定において、グルコースおよび酸素は、外側の支持層を通 って浸透し、酵素の存在下で反応する。生成された過酸化水素が、内側のバリヤ ー層を通って浸透し、そこでポーラログラフ的に検出される。支持層はグルコー ス、酸素、およびその他の分子を通過させるが、タンパク質、赤血球、および他 の高分子のような分子量の高い物質を通過させない。 バリヤー層は、過酸化水素が作用電極に接近することを許容すると同時に、分 子量が約250以上のような大きい分子量を有するもの、アスコルビン酸および 尿酸より大きい物質の通過を妨げる。 上述のようなポーラログラフィクシステムにおいては、分析された血液検体に おけるアセトアミノフェン[N−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド]が 、ポーラログラフ的に検出可能であることが1つの問題になっている。全血また は稀釈した血液検体のグルコースの濃度を調べさせようとする場合に、これが不 正確な読取り値の原因となる。 血漿グルコース濃度がアセトアミノフェン中毒の強さの評価に使われている要 素の一つであるため、グルコース測定におけるアセトアミノフェンの干渉の問題 は、特に重大である。アセトアミノフェン中毒の疑いがある場合は、低い血漿グ ルコースの症状発現は、重度肝臓ダメージの症状を示すものであり、患者の命を 救うために多量の測定の必要性を示す。しかしながら、アセトアミノフェン干渉 を受けやすいグルコース膜は、血漿グルコースが低いでさえ、明らかに高められ たグルコース読取り値を与えることになり、完全に診断を混乱させる。 従って、この分野において、バリヤー層として酵素含有積層膜に組み込まれる 改良されたフィルムの製造する方法を提供することが必要とされる。 実用的に考えると、バリヤー層の構造が、H22の作用電極への通過移動を実 質的に妨げられないと同時に、アセトアミノフェンの移動を抑制することを示す 。上述のタイプのポーラログラフィクシステムにおいては、酵素反応を経由して 生成されたほとんどのH22が電極に到達でき、それによって電流が容易に検出 できる結果になることが望まれる。機器の感度を犠牲にしてアセトアミノフェン の移動を抑制するバリヤー膜は、大きな利点を有しないものである。 従って、本発明の目的は、所望の機器感度のレベルを維持しながらアセトアミ ノフェンの電極への移動を効果的に抑制するバリヤー層を製造するための方法を 提供することである。 さらに、オキシ尿素、ヨー化カリウムおよびイソニアジドも、治療上使用され 、血液検体に含まれる可能性のある薬剤である。これらも血液中のアセトアミノ フェンの存在において付与されたものと同様、偽性(false)のグルコース 読取り値の原因となる。従って、本発明の更なる目的は、例えば、H22のよう な所望の電気的に検知可能な物質を実質的に妨げられることなく通過させること ができ、それによって受容し得る電気的感度を得ながら、オキシ尿素、ヨー化カ リウムおよびイソニアジドの電極への移動をも抑制するバリヤー膜を提供するこ とである。 先行技術 酵素含有積層膜に組み込むための酢酸セルロース、シリコーンゴムまたはメタ クリル酸メチルバリヤーフィルム層は、前述したニューマン特許において示され ている。該特許に示された好ましいバリヤーフィルムは、「水キャスティング」 技術によって作成された酢酸セルロースからなる同種のフィルムである。この技 術によれば、酢酸セルロースがシクロヘキサノンに溶かされ、結果溶液が静止の 水槽に流し落とされる。酢酸セルロースは、水面上で凝固し、剥すことが可能な ポリエチレンのようなキャリアシートによって水面から取り出される。2ミクロ ン未満の厚さを有する好適な酢酸セルロースフィルムがこの方法によって生産さ れ得る。 カナダ特許第1307826号にはバリヤー膜が、シリコーンゴム、メタクリ ル酸メチルまたは酢酸酪酸セルロース、あるいは酢酸セルロースのようなその他 の多孔性で透水性の材料からなってもよいことが開示されている。バリヤー層は 酢酸セルロースからなっていることが好ましい。この特許において報告されてい るように、これらの内側の膜は、2〜10ミクロンの厚さを有し、マイクロフイ ルムアプリケーターを使って、ガラス板の表面に展開され、アセトン/シクロヘ キサノン溶液から作成される。 フィルムが空気乾燥によって完全硬化されると、フィルムをガラス板から剥が すことが困難でまたは不可能である。多量の水を注いで、フィルムから溶媒を引 き抜き、ガラス板からフィルムを剥がすことができるけれども、多くの粗雑な孔 を有する不均質なフィルムが生成される。水のフィルムへの侵入は、ゲルの形態 で凝固される転相工程に帰結し、それによっていたるところに一定しない孔の形 状および不均一な孔の分布を示す不均一な構造を生ずる。 樹脂と溶媒との多くの組合せは、全く水キャスティングできない。それができ る組合せでさえ、水面上での展開において不安定で予測できない。フィルムの厚 さ及び孔の外形は、キャスティングドープが水面上で展開される方法に非常に強 く依存するため、再現できる結果を予測できない。特にシクロヘキサノン以外の ものを溶媒とする溶液は、水面上での展開が非常に悪い。 熱風乾燥によって硬化した厚いCA/CABフィルムは、グルコースに対して 反応が遅く、感度が低い。それらの過酸化水素の透過性は低すぎる。 YSI型23Aアナライザーに関連して、いくつかのアセトアミノフェン干渉 問題が経験されてきた。これらの問題の解決を助けるために、約6ミクロンの平 均厚さを有する厚い酢酸セルロース/酢酸酪酸セルロース(CA/CAB)膜が 、ニューマン特許において開示されたタイプの積層酵素膜構造に使用された。こ れらの厚いCA/CAB膜は、ナイフブレードキャスティング技術によって製造 される。ナイフブレードキャスティング技術においては、ドクターズブレード( doctor’s blade)が、注型溶液の上に適当に間隔を開けており、 注型溶液は、所望の重合体基材の上に重層される。該注型溶液は、本発明におい て使用されたもの(すなわち、CA/CAB重合体は、ニトロメタン、およびγ −ブチロラクトンを含んだ溶液によってキャステングされたもの)と同じであっ た。この溶液からキャステングされたフィルムは、約150℃(300°F)の 高温で焼成することにより硬化された。 これらのフィルムは、バリヤー層としてニューマンタイプ膜に組み込まれたと きに、アセトアミノフェンの存在により生ずる偽性の読取り値に対する十分な防 護の提供に役立つが、機器の遅い応答時間に帰結する。しかしながら、23A型 計測器においては、これらの膜の性能は受容し得るものである。 より速く、全自動システムへの変遷が、1989年にYSI型2300シリー ズアナライザーの導入を導いた。これらのアナライザーは、素速い測定に重点を 置き、および全自動で、プログラム可能な測定時間間隔、測定セル洗浄の時問サ イクルを含む。上述した厚いCA/CAB膜は、プラトー電流を得るための所要 時間が長すぎ(すなわち、測定時間が長すぎる)、かつ検体測定のために機器に よって割当てられる洗浄時間サイクルの範囲内で適正な膜の洗浄を完了すること ができないため、2300シリーズアナライザーとともに使用することを容認で きないことがわかった。 2300シリーズアナライザーにおける厚いCA/CAB膜の性能が悪いため 、ニューマン特許において開示された薄い水キャステングCAフィルムが、その 後2300システムにおける積層膜を構成するバリヤー層として使用された。こ れらのバリヤー層は、十分な測定時間を提供し、かつ割り当てられる時間内で十 分に流すことができるけれども、それらは、アセトアミノフェン干渉の低減には 役に立たなかった。 本願で請求される方法およびその方法によってバリヤー層フィルムが製造され ることが開示されてはじめて、アセトアミノフェン排除バリヤー層が2300シ リーズアナライザーのための積層膜構造において首尾よく使用することができた 。本発明によるCA/CABバリヤー層の使用は、効果的にアセトアミノフェン 干渉を抑制するばかりでなく、素速い測定時間をも提供し、かつ機器の洗浄サイ クル要求の範囲内に適切に流すことができる。 従って、先行技術の努力にもかかわらず、約2μm以下の薄いバリヤーフィル ムであって、そのフィルムは、重要な機器の感度をあまり下げることなく、検体 中のアセトアミノフェンに起因する偽性のポラログラフィック検出器の読取り値 を防ぐように機能するバリヤーフィルムを製造する方法が依然として必要とされ る。オキシ尿素、塩化カリウムおよびイソニアジド干渉を抑制するのにも役立つ バリヤーフィルムの形成のための方法を提供することが更に必要である。発明の概要 これらの目的およびその他の目的は、本願の方法およびこれにより製造された バリヤーフィルムによって達成される。 バリヤーフィルムは、複数成分の非水溶媒系から溶媒キャステングされた薄い (すなわち、2ミクロン以下の)酢酸セルロース(CA)/酢酸酪酸セルロース (CAB)フィルムである。フィルムは、従来のメイヤー−ロッド(Mayer −rod)コーティング機を使って製造してもよい。注型溶液の硬化温度は、入 念に制御される。 少なくとも2つの溶媒がCA/CAB混合物を溶解するために使用される。ニ トロメタン、ジメチルホルムアミド、シクロヘキサノンなどのような揮発性溶媒 が、液体可塑剤と組み合わせて使用される。CA,CABおよび溶媒を含んでい るキャスティング溶液は、例えば、ミネソタ州ミネアポリスのラミテック社(L amitec,Inc.)から入手した装置を使う従来のメイヤー−ロッドコー ティング技術を介して、好適なキャリヤーシートの上に所望の厚さに展開される 。 CA/CAB溶液は所望の厚さ(すなわち、硬化後厚さが2ミクロン以下のフ ィルムを得るための十分な量)でキャリヤーシートに塗布された後に、硬化のた めにオーブンに進められる。オーブンにおける硬化段階の温度は、約102°F 〜114°Fの範囲で厳密に制御される。硬化されたフィルムが、約0.5〜1 .5または0.5〜10分間オーブンにおかれる。フィルムは、巻き取りロール に進められる。 本発明の他の実施形態において、CA/CABを含む所望の非水溶媒系は、最 終的に硬化したフィルムの厚さが約2ミクロン以下となる厚さで、PETのよう な所望の基材の上に展開される。溶媒を含有する前駆溶液は、その後室温〜約3 50°F以下の温度で硬化される。 本発明は、添付図面および下記の詳細な説明とともにさらに説明される。 図面の簡単な説明 図1は、酵素含有積層膜の拡大断面図である。 図2は、図1に示されたような積層膜のバリヤー層を製造するために使用され る本発明による一コーティング工程の概略図である。 図3は、本発明によって形成されたバリヤー層を有する積層酵素含有膜を組み 込んでいるポログラフィックセルの概略断面図である。 図4は、バリヤー層を製造するための他の工程によるバリヤー層の硬化温度に 対する相対干渉抑制効果について示した図である。 図5は、他の工程によるバリヤー層の硬化温度に対する電気的感度をグラフに より示した図である。 図6は、図5に示された時間より長い硬化時間にわたって収集されたデータに 関する図5に示されたものと同様の図である。 図7は、電気的感度および他の工程の室温でのバリヤーフィルム硬化の干渉抑 制効果と室温での硬化時間との比較を示した図である。 発明の詳細な説明 図1を参照すると、酵素含有積層膜28の拡大断面図が示されている。膜28 は、オハイオ州イエロースプリング市のイエロースプリングインストウルメント 社より入手できる、例えば、1500型、2700型、または2300型スタッ トアナライザー(stat analyzer)のような市販の分析装置ととも に使用するように適合されている。 バリヤー層32は、同種の酢酸セルロース/酢酸酪酸セルロースのポリマー混 合物からなり、厚さが2ミクロン以下で、好ましくは、1〜2ミクロンである。 酵素34はバリヤー層32と支持層30との間に介在させられている。酵素34 は典型的にグルタルアルデヒドを使用することによって、その場で層32,30 との間に架橋されるが、いくつかの接着剤または架橋促進剤の任意の一つが使用 されてもよい。また、付加的な接着剤または架橋剤を添加することなく、酵素自 体を接着剤として使用することができることを言及しておく。 支持層30は、図示のように、カリフオニアのプリサントンのヌクレポアフィ ルトレーションプロダクツから、「Nucleopore」という商品名で市販 されているもののようなポリカーボネート層からなる。他の受容し得るフィルム は、カリフォニア州のリバーモアのポアテクス社から購入してもよい。これらの フィルムは、通常約5〜7ミクロンの範囲の厚さを有する。 支持層30は、図示したように単一の層からなる。しかしながら、支持層30 は、実際、例えば、ウシ血清アルブミンまたは他の好適な接着剤が層の間に挿入 された複合構造を与えるために多層構造であってもよいことが理解されるべきで ある。この方法では、例えば、ある特定の種類の化学物質の酵素34への移動を 制限または促進するために、層の孔サイズおよび個々の層の厚さを調節すること ができる。 支持層30が、分析物検体に近接して設置され、従って、バリヤー層32が、 そのため、電解質溶液中の作用電極(典型的には白金)に近接することを特筆し ておく。補助電極も電解液中に配置されている。従って、電極と電解液とが積層 膜によって分析物溶液から隔離されているポーラログラフィックセルが提供され る。 本明細書を通して使用されているように、酵素34はグルコースオキシダーゼ 酵素として記載される。特定の所望の分析物および選択される反応に応じて酵素 を変えることが可能であることは、当業者には理解されるであろう。例えば、血 液検体中の乳酸量の測定を希望する分析状況において、乳酸オキシダーゼが酵素 34として使用されることになる。他の候補の分析物および対応する酸化還元酵 素の代表例を以下に記す。 分析物 酸化還元酵素 ラクトース ガラクトースオキシダーゼ (インベルターゼ スクロース (ムタロターゼ (グルコースオキシダーゼ アルコール アルコールオキシダーセ ガラクトース ガラクトースオキシダーゼ 膜32は、好ましくは酢酸セルロース/酢酸酪酸セルロースすなわちセルロー スエステル類の混合物からなる。バリヤー層32の形成に使用される酢酸セルロ ース:酢酸酪酸セルロースの比率(重量)は、1.5〜20:1の範囲にわたっ て広範囲に変化する。上記の指標に基づき、膜28のバリヤー層を形成するのに 使用されるフィルムをキャステングするために酢酸セルロース/酢酸酪酸セルロ ース(CA/CAB)の4:1(重量)混合物を利用することが好ましい。 必要な比率の酢酸セルロースおよび酢酸酪酸セルロースは、2つの溶媒系で溶 解される。第1の溶媒は、低い沸点を示す高揮発性の有機溶媒である。現在では 、ニトロメタン、ジメチルホルムアミド、およびシクロヘキサノンがこの種の高 揮発性有機溶媒の代表例として挙げられる。それらのすべてが、大気雰囲気下に おいて、200℃未満の沸点を有する。現在、高揮発性有機溶媒として、ニトロ メタンを使用するのが好ましい。 揮発性溶媒の使用に加えて、液体の有機可塑剤が注型溶液の第2の成分として 使われる。CA/CAB混合物もこの可塑剤に対し可溶である。この可塑剤は、 約200℃以上の高沸点を有することを特徴とし、かつCAとCABとは相溶性 を有しなければならない(すなわち、均一なCA/CABフィルムの形成に導く )。代表的な液体有機可塑剤には、フタレート、ホスフェート、ラクトンおよび 脂肪族二塩基酸、樟脳その他のエステル類が含まれる。特に好ましくは、γ-ブ チロラクトンおよびバレロラクトンを含むラクトンである。γ-ブチロラクトン が現在好ましいとされている。 ブチロラクトンおよびバレロラクトンの意外な特性は、このように小さな分子 なのに高沸点を有することである。 出願人は特定の作用理論に限定することを希望するわけではないが、高揮発性 溶媒は速やかに注型溶液を離れる一方、可塑剤が非常にゆっくり溶液を離れ、最 終的に、それが離れることによって、層に孔を画定すると考えている。好ましく は、可塑剤は、揮発性有機溶媒より約80°F高い沸点を有する。高揮発性有機 溶媒が最初に溶液を離れるので、注型後に認め得るほどに流れまたは垂れないよ うにフィルムの粘度が十分に速く増加する。可塑剤は、注型したフィルムがその 後に可塑剤溶媒が蒸発するときに孔が画定されるフィルム内に孔を有する構造的 な一貫性を確実に維持することを助ける。 第1および第2溶媒は、セルロースエステルへの広い範囲での添加に用いるこ とができる。揮発性有機溶媒:可塑剤の容積比は、例えば、約0.5〜1.5の 溶媒:可塑剤の比で変化することができ、現在では、約1:1が好ましい。 揮発性有機溶媒および可塑剤は、基本的に高い分子量の不純物がないものでな ければならない。なぜなら、このような不純物は、フィルムが乾燥する際に濃縮 され、開始溶媒におけるそれらの割合が所定の割合を逸脱しフィルムに影響を及 ぼすからである。 可塑剤分子の形状も孔の形状に影響することがある。直鎖分子は、可塑剤が非 常に不規則かつ曲がりくねった孔を通って逃げることを可能にする「匍匐(re ptating)」(すなわち、ヘビのような動作)によりフィルムを通過する ということが現在知られている。一方、γ-ブチロラクトンのような実質的に球 状の分子は、逃げるための一定の直径を有する。このことは、より球形の可塑剤 分子の方が、フィルムから離れる際により良好に定められた孔を生じることにな るということを示唆している。 前述の溶媒および可塑剤に加え、注型溶液の粘度を精確に調整するために、必 要に応じて溶剤または稀釈剤を加えてもよい。例えば、イソプロパノール、メチ ルエチルケトン、および酢酸エチルが代表例として挙げられる。溶剤は、添加し た可塑剤の重量に基づき、約0.5〜1.5:1の重量比で加えることができる 。現在では、可塑剤の重量部に対して、0.88重量部の割合の量で存在する溶 剤として、イソプロパノールを使用することが好ましい。 (セルロースエステル+溶媒および可塑剤の合計重量)に対する(セルロース エステル)の10〜40重量%の溶液を作るのに十分な量だけセルロースエステ ル類に高揮発性有機溶媒および可塑剤に加えた。 使用された酢酸酪酸セルロース(CAB)は、酢酸セルロースエステル類と酪 酸エステル類との混合物からなっている。市販されているCABは、ブチリルの 含有量17,27,38および50%によって等級分けされている。現在、28 〜31%のアセチル基および約16%のブチリル基を有するCAB製品が好まし い。この製品はイーストマンコダック社(Eastman Kodak)から入 手可能である。 酢酸セルロースの成分は、高い分子量および純度の高いのものであるべきであ る。現在、この成分は、イーストマンコダック社(Eastman Kodak )から市販されているフィルム等級の酢酸セルロースである。 ここで、図2を見ると、ラミテック社から市販されているメイヤー−ロッドコ ーティング機が示されている。このタイプの機械は、酢酸セルロース/酢酸酪酸 セルロースフィルムを製造するための現在の方法における使用に好適である。 供給ロール102には、好ましくはPETによって形成されたキャリヤーフィ ルム124の巻き取り枠が設けられている。PETは、シリコーン剥離剤ととも にフィルムが形成される側に被覆される。このシステムは、巻き取りローラ12 2によって駆動される。 キャリヤーフィルム124は、張力調整ローラー104,106,108の周 囲をまわり、樹脂転送ローラ200とガイドローラ202,204,206との 間のニップに供給されかつ通過する。従来の技術によれば、バス126に貯留さ れている注型溶液が転送ローラ200に塗布され、その後、キャリヤーフィルム の下部の表面に移される。メイヤー−ロッド110,112はドクターブレード として機能し、2ミクロン以下の硬化フィルムを提供するために必要とされる所 望の厚さにコーティングの深さを制限する。メイヤー−ロッド110,112に は、所望の厚さのためキャリヤーフィルムの上に展開するのに役立つ回転ウォー ムフライトを有するウォームフライトがそれそれ含まれる。 本願の好適な方法によれば、このように被覆されたキャリヤーフィルムは、ガ イドローラ116,118によって前進させられ、オーブン128を通過する。 オーブンにおいて、被覆されたシート124が、硬化のために加熱される。揮発 性物質は、フード130を経由して排出される。オーブンにおいて、被覆された キャリヤーフィルム124の滞留時間は、約0.5〜10分、好ましくは、約4 〜5分の間で変更することができる。重要なことは、この時間が実質上前駆注型 溶液からすべての高揮発性有機溶媒および可塑剤を除去するのに十分なものでな ければならないことである。 被覆されたキャリヤーフィルム124は、約15インチ/minの速度で、オ ーブン内のコーティングの平均滞留時間にすると約4〜6分、好ましくは約5分 でオーブンを通過する。熱風は、上部オーブンハーフに形成され、それぞれ約1 1.5インチ×1/8インチの寸法を有する5つの連続した天井のエアスリット (図示せず)から被覆されたフィルム上で循環される。各スリットから吹き出さ れる空気の線速度は、約1000フィート/minである。それによつて各スリ ットは、約10立方フィート/minの温風がオーブン内に入って通過させる。 従って、約5分の好ましい滞留時間に基づくと、各スリットは約50立方フィー ト/minの温風を被覆されたフィルム上に通過させることになる。エアスリッ トの数(5)をかけると、好適な滞留時問の間に、約250立方フィートの温風 がオーブンを通して循環されることになる。オーブン滞留時間0.5〜10分に 基づくと、被覆されたフィルムは、約25〜500立方フィートの循環温風を受 けることができることになる。 本発明の好ましい実施形態によれば、102°F〜114°F、もっとも好ま しくは約106°〜114°F温度でフィルムを硬化することが臨界的であるこ とがわかった。キャステング酢酸セルロース/酢酸酪酸セルロースフィルムが、 図2に示されたタイプのコンベヤーオーブンにおいて低い温度で生成された場合 、それにより生成されたバリヤー層32は、ニューマンにより開示されたタイプ のポラログラフィグルコース測定セルにおいて使用された場合には、検体分析物 にアセトアミノフェンが存在することによって、受容できない「偽」のグルコー ス読取り値を示す。 図2に示されたコーティング機を使用する好適な方法において、注型溶液が所 望の範囲を超えて硬化された場合には、アセトアミノフェンの排除には十分であ るが、膜が受容できないH22の電流感度を示す。 図2に示されたメイヤー−ロッドコーティング機を使用する上述の工程は、現 在、商習慣上好まれるけれども、予備データは、フィルムがニューマンタイプ積 層膜にバリヤー層として使用されるとき、アセトアミノフェン干渉の抑制におい てのみならず、オキシ尿素、ヨー化カリウムおよびイソニアジド干渉の抑制にお いても、非水CA/CABフィルム溶液を硬化するための他の方法が改善をもた らすということを示唆している。イソニアジドは、一般に処方される抗結核に有 用な抗生物質である。オキシ尿素は、頭部および頸部にあるガンの治療に特に有 効な抗ガン剤である。一方、ヨー化カリウムは、呼吸困難の軽減を助けるのに使 用される周知の去痰薬である。これらのすべての成分は、稀釈または未稀釈の血 液検体に存在する場合に、ニューマンタイプグルコースオキシダーゼ含有積層膜 が組み込まれるポラログラフィック機器において、「偽」のグルコース読取り値 を提供し得る。 他の方法によれば、上述の非水CA/CAB溶媒液は、最終的に2ミクロン以 下の厚さの薄いフィルムになるように、約室温〜約175℃(約350°F)の 温度で硬化される。室温硬化が望まれる場合には、溶媒液は、約40分以上の時 間で硬化されなければならない。そうしなければ、バリヤー層として使用される ときに、不十分な硬化溶液は改善された干渉抑制が示されない。 室温硬化に代わるものとして、溶媒溶液で被覆された基材は、約30℃(86 °F)〜約175℃(350°F)の温度で、約10分〜1時間の期間にわたっ て、約25立方フィート未満の空気気流を通過させる静止型の停滞オーブン内に 配置されてもよい。停滞オーブン温度は、80℃(176°F)〜約150℃( 302°F)が好ましい。停滞オーブンという用語は、前駆CA/CAB溶液を 硬化段階の間に、オーブン内に相対的に静止した位置に維持して、該前駆溶液が オーブンを通過して移動されずまたは搬送されないオーブンを意味している。 下記の特定の実施例を参照してこの発明をさらに説明する。それらの実施例は 、単に例証として考慮されるものであり、本発明の範囲を制限するものとして考 慮されるものではない。実施例1 (a) ブチロラクトン溶液における酢酸酪酸セルロース 1ガロンのテフロン加工のカン(can)において、250グラムの酢酸酪酸 セルロース粉末(イーストマン コダック)を1000グラムのブチロラクトン で混合した。ヒーターブランケットをカンの周辺に配置した。攪拌モーターブレ ードを底部に接触しないように、カンの中に配置した。カンをその後アルミ箔お よび攪拌ブレードを収容するための割ふたによって覆った。混合物を35℃に加 熱し、4日間攪拌した。 (b) ブチロラクトンにおける酢酸セルロース 粉末形態の酢酸セルロース(イーストマン コダック)を上述の(a)の酢酸 酪酸セルロースに置き換えたのを除き、上記(a)に示された手順に従った。 (c) 上述の(b)でつくった227.6グラムの酢酸セルロース入りのブ チロラクトンを大きなステンレスへらを使ってステンレスビーカーに入れた。上 述の(a)で調製した56.9グラムの酢酸酪酸セルロース入りのブチロラクト ンをこのビーカーに加えた。75.0グラムの追加量のブチロラクトンを加える とともに、その後340.5グラムのニトロメタンを加えた。 これの結果混合物を、その後排気フードの下で、均一に混ざる(約10分)ま で手で攪拌した。その後混合物を連続的に攪拌しながら、300グラムの2−プ ロパノールをビーカーに加えた。実施例2 酢酸セルロース/酢酸酪酸セルロース液CA/CABを実施例1に従って調製 した。これらの溶液を、それそれ図2に示されたメイヤー−ロッドコーティング 機の槽に供給した。酢酸酪酸セルロース液から膜を製造するために使用されるす べての処理条件を、オーブン128(図2)における硬化温度を除き、一定に持 続した。膜の硬化温度を、表に詳細に記述する。これらのフィルムを製造した後 に、それらを、支持層としてポリカーボンネート膜を用いた積層グルコースオキ シダーゼ含有膜の構成成分として使用した。グルタルアルデヒドを、CA/CA B層とポリカーボネート層との間に挟まれた酵素の固定に使用した。 CA/CABバリヤー層は、2μm未満の厚さである。 グルコース測定およびアセトアミノフェンの存在による「偽」のグルコース測 定を、CA/CAB含有積層膜を使用した分析検体のグルコース濃度を測定する ために、標準モードで作動するYSI2300型stat PlusTM アナラ イザーにおいて記録した。標準モードにおいては、電流の測定は、電極間の電位 差が+0.7vに維持される白金電極と補助電極とを含む回路を通じて流れる電 流に対して行った。グルコース含有検体を、緩衝液:分析検体の容積比で20: 1に稀釈されたポーラログラフィックセル(および白金電極に近接した酵素含有 積層膜)に与えた。グルコースが分析検体に存在するとき、計測器はポーラログ ラフィック試験システムの作用陽極に存在するH22の量から得られた電流を測 定する。用いられたこのタイプのポーラログラフィックセルは、概して、上述の ニューマン米国特許に示されている。 下記の結果は、1.8g/lのグルコース含有の既知の検体、およびグルコー スはないが100mg/dlのアセトアミノフェンが存在する検体の電流を測定 するために設定された試験によって得られた。グルコースはないが、アセトアミ ノフェンが存在する検体の試験が行われたこれらの場合には、表示された結果を 「見かけのグルコース読取り値」の語で示した。このことは、発生した電流がグ ルコース較正用スタンダードと比較され、その結果、アナライザーにより誤って 検出されたグルコース存在値の単位(mg/dl)で示すことを意味する。 表 I.膜−CA/CAB−106°Fにて硬化 膜 膜 膜 全部* 1 2 3 1.8g/lのグルコース に対する計測器の感度 ナノアンペア (平均値) 13.76 12.96 12.7 13.23 (標準偏差) 1.07 0.32 1.1 0.75 見かけのグルコース読取り値 100mg/dlの アセトアミノフェンに対する応答 (mg/dlで示す) (平均値) 0 1.5 0 0.5 (標準偏差) 0 0.51 0 0.8 II.膜−CA/CAB−100°Fにて硬化 膜 膜 膜 全部* 1 2 3 1.8g/lのグルコース に対する計測器の感度 ナノアンペア (平均値) 19.4 17.86 15.56 17.6 (標準偏差) 1.15 1.21 1.76 1.9 見かけのグルコース読取り値 100mg/dlの アセトアミノフェンに対する応答 (mg/dlで示す) (平均値) 2.79 2.43 3.11 2.75 (標準偏差) 0.61 0.04 0.14 0.28 III.膜−CA/CAB−115°Fにて硬化 膜 膜 膜 全部* 1 2 3 1.8g/lのグルコース に対する計測器の感度 ナノアンペア (平均値) 9.17 7.14 8.77 8.16 (標準偏差) 1.34 0.71 0.61 0.95 見かけのグルコース読取り値 100mg/dlの アセトアミノフェンに対する応答 (mg/dlで示す) (平均値) 0 0 0 0 (標準偏差) 0 0 0 0 * データ点ごと、膜バッチごとにN=12測定考察 −実施例2 計測器は、分析物の任意の与えられた濃度に対し、最大の電流感度を示すこと が望ましい。従って、この特徴だけを考えれば、膜IIは、平均値が17.6n Aであるため、もっとも良い結果を示している。しかしながら、グルコースが検 体に存在しない(しかし、100mg/dlのアセトアミノフェンが存在する) 場合に、これらの膜は、グルコース読取り値の平均値が2.75mg/dlで、 もっとも悪い「偽」のグルコース読取り値をも示している。これらの「偽」のグ ルコース読取り値は明らかに許容されない。 115°Fにて硬化されたバッチIIIの膜は、許容されないほど低い測定感 度の値(すなわち、平均値8.16nA)を犠牲にして、非常によい「偽」のグ ルコース読取り値を示している。 バッチIの膜は、高い感度(すなわち、13.23nA)を示したが、「偽」 のグルコース読取り値(すなわち、0.5mg/dl)において、有意な妥協点 が示されなかった。 しかし、出願人は、特定の作用理論には拘束されないが、100°Fで硬化さ れたバッチIIの膜が、グルコースに対する膜の電気的感度を高くする一方、ア セトアミノフェンの作用電極への容易な接近をも許容する比較的に大きい孔サイ ズを膜の中に形成したと考える。115°Fの温度で硬化されたバッチIIIの 膜は、計測器の感度を許容できないほど妨げる狭小な孔を明らかに形成した。実施例3 実施例1,2に示された手順に従って製造されたCA/CABバリヤー層を含 有する積層膜を、上述のニューマン特許に記載された水キャスティング方法に従 って製造されたCAのみのバリヤー層を含有する積層膜と対比した。アセトアミ ノフェン含有分析検体における偽性のグルコース測定値について、膜の性能を評 価するための試験が行われた。水キャスティング法に従って、バリヤー層に使用 される酢酸セルロースが、シクロヘキサノン/水の溶液内に沈殿された。 もう1回、必要なフィルムが製造された後に、これらのフィルムを、支持層と してのポリカーボネート層を含む積層膜を製造した。グルコースオキシダーゼを 酵素として利用し、CAまたはCA/CABバリヤー層とポリカーボネート支持 層との間にグルタルアルデヒドを用いて接着した。 これらの積層膜は、YSI2300型Stat Plasアナライザーを使用 し、実施例2に示された手順に従って試験された。 結果を下表に示す。 バッチA−CA/CAB含有積層膜。2300型Stat Plasアナライザ ーの標準モードで試験した。較正値は1.8g/lグルコースである。データ点 ごと、膜バッチごとにN=3測定 膜番号 *全部 感度 1 2 3 nA 14.1 15.1 12.1 14 15 12.7 14.4 16 12.5 (平均値) 14.16 15.36 12.43 13.98 (標準偏差) 0.21 0.55 0.31 1.31 見かけのグルコース 0 0 0 mg/dlによる 0.01 0 0 100mg/dlの アセトアミノフェンに対する応答 0 0 0 (平均値) 0.003 0 0 0.001 (標準偏差) 0.005 0 0 0.0003 バツチB−CA(水キヤスティング技術)含有積層膜。2300型Stat P lasアナライザーの標準モードで試験した。較正値は1.8g/lグルコース である。データ点ごと、膜バッチごとにN=3測定 膜番号 *全部 感度 1 2 3 nA 21.6 17.9 21.72 20.9 18.01 21.7 22.9 18.28 22.4 (平均値) 21.8 18.06 21.94 20.6 (標準偏差) 1.01 0.19 0.39 1.98 見かけのグルコース 222 146 167 mg/dlによる 225 152 168 100mg/dlの アセトアミノフェン対する応答 226 155 167 (平均値) 224 151 167 180.88 (標準偏差) 2 4 0.5 033.4* データ点ごと、膜バッチごとにN=9測定考察 −実施例3 水キャスティング技術によって製造されたCAバリヤー層含有積層膜は、アセ トアミノフェンの存在の下で、高い「偽」のグルコース読取り値を犠牲にして電 気的感度を高くしている。 本発明は、ニューマン特許に開示されているタイプの酵素含有積層膜において バリヤー層として使用するのに適した薄いフィルム層を提供することが明らかで ある。これらのバリヤー層は、分析物溶液に存在するアセトアミノフェンに起因 し得る干渉を最小限にするのみならず、膜の感度を大きく損なわずにこの目的を 達成できる。 上述の方法によって形成されたCA/CABバリヤー層は、図1に示されたタ イプの積層膜に組み込まれたとき、電位差が0.7ボルトで平衡するタイプのポ ーラログラフィックセルにおいて、1.8g/l分析物溶液(緩衝液:分析物が 20:1の比率で稀釈された)に対して約10〜15ナノアンペアの許容し得る 電流レベルを提供した。非常に驚くことに、これらの膜は、アセトアミノフェン 排除の改善が図られている。すなわち、土述のポーラログラフィックセルにおい て、100mg/dlのアセトアミノフェンの検体液の存在の下で、約0〜2. 0mg/dlだけの「偽」グルコース読取り値を提供する。もっとも好ましくは 、それらはこれらのシステムにおいて、約0.5mg/dlの「偽」グルコース 読取り値を示している。 使用される揮発性有機溶媒および可塑剤の選択は、簡単ではない。これらの成 分は下記の性質を備えなければならない。すなわち、 −−非常に薄く引き伸ばされるときに迅速に平らにならなければならず、かつ −−連続の湿ったフィルムにおいて、ピンホール、フィッシュアイ、オレンジ ピール(peel)、またはその他任意のタイプのかたまりまたは亀裂を生じる ことなく、均一に広がるために十分にウェブ裏材(web baking)を濡 らさなければならない。これは、ウェブ裏材が特にそれ自身の光沢およびなめら かさによって選択されるからその見かけより丈夫である。不溶性のポリエステル フィルムにより一面をコーティングされた中実のシリコーン放出層を使うため、 多くの溶剤は、均一に引き伸ばされるより、むしろこのようなウェブの上に玉に なる。実際に、たとえフィルムが非常に薄くても、シリコーンに固着されるもの がほとんどないことにより、硬化したCA/CABフィルムを剥離することがで きる。多くの一般に使用される溶剤は、シリコーンフィルム上で良好に伸びない 。実施例4 アセトアミノフェン、オキシ尿素、ヨー化カリウムおよびイソニアジドの干渉 を効果的に抑制するバリヤーフィルムを作成するための上述の択一的な方法の幅 広い用途を例証するために、グルコース測定および偽性のグルコース測定が実施 例2に記述されたようなYSI 2300型 Stat PlusTM アナライ ザーに記録される。すべての場合において、上述のニューマン特許によって特定 されたタイプの積層膜構造は、薄い(すなわち、2ミクロン以下)CA/CAB バリヤーフィルム(上述の実施例1の非水溶媒系に従って製造されたもの)を含 むように作られる。それそれの場合において、使用される酵素は、約300オン グストロームの平均孔径を有し、約6×108個/cm2の孔密度を有する5ミク ロンの厚いポリカーボネートからなる外側の支持層を備えたグルコースオキシダ ーゼである。 PET基材は、図2に示された装置と同様の装置を使用することにより、実施 例1の非水溶媒系CA/CABによってコーティングされた。図示されたオーブ ン128を通過する代わりに、このようにコーティングされた基材は、室温また は停滞オーブンのいずれかで、次の表に示された時間および温度条件の下で硬化 される。 それぞれの場合において、偽性のまたは見かけのグルコース読取り値は干渉物 質として作用する特定量のヨー化カリウム、オキシ尿素、イソニアジドおよびア セトアミノフェンを含有する試験検体について得られる。これに関連して、ベー スライン効率が、図2に概略的に示されかつ実施例2に記載された硬化装置によ って硬化されたCA/CAB膜を用いて確立された(平均相対複合干渉として考 慮する)。平均相対複合干渉の値が1以下であることは、実施例2に従って作成 され、かつ図2に概略的に示されたオーブンまたはコンベアシステムを用いて、 106°Fで、5分間硬化させたCA/CABバリヤー膜と比較して、干渉抑制 の改善を示している。さらに、積層膜はまた、特定量のH22を含む検体(ポー ラログラフィック的または電気的検出可能な物質)およびグルコースを含む検体 に関しても試験された。後者に挙げた試験は、ニューマンタイプ積層膜における CA/CAB含有のバリヤー層の使用が電極において生成される許容される電気 的感度のレベルに帰結することを保証するために用いられた。 これらの試験より得られた結果を次の表に示した。 実施例5 実施例1の詳細に説明された非水溶媒化合物によって製造されたCA/CAB 膜に関して、追加の一連の試験を行った。ここで、実施例4と同様、前駆溶媒化 合物でコーティングされた基材は、図2の符号128で示されたようなオーブン を通して移送されない。その代わりとして、これらを室温(約22℃72°F) で特定の時問にわたって硬化した。再び、他の実施例と同じく、そのように製造 されたCA/CABフィルム試料を、上述のグルコースオキシダーゼ含有のニュ ーマンタイプ積層膜に組み込み、上述の2300型 Stat Plusアナラ イザーで試験した。結果を下表に示す。 実施例4および5の考察 硬化温度の変化を、結果フィルムが効果的な干渉抑制を示すように、CA/C ABフィルムの硬化に使用することが可能であることは明らかである。室温で硬 化される場合には、硬化時間が約40分以上で効果的な干渉抑制が開始する。こ れに対し、停滞オーブンで硬化された場合、効果的な干渉抑制は、例えば、10 分または30分後に達成され得る。停滞オーブンにおいて、干渉抑制効果は、硬 化温度の増加に伴って増加する。 ここで、図4に示された図を注目する。図4には、相対複合干渉は、X軸に沿 って示される停滞オーブンにおいて到達された硬化温度に対し、Y軸で示される 。10分と30分の硬化時間のプロットの両方とも示されている。抑制能力の明 らかな向上は、オーブンにおける硬化温度が80℃(176°F)以上のときに 示される。この範囲の中では、80℃(176°F)〜約150℃(302°F )の温度での硬化が特に好ましい。 電気的感度(ポーラログラフィック電極において感知されたナノアンペアによ る)は、図4に図示された試験に対しそれほど変化していないことが、図5およ び図6によって実証された。電気的感度を犠牲にした干渉抑制を高めるのでは、 商品価値がほとんどないために重要なことである。1.8g/Lグルコース含有 溶液の試験において、重要なのは、上記の10ナノアンペアを超える電流が、約 150℃(302°F)未満のすべての硬化時間に対して検出されたことである 。この温度を超えると、電気的感度は停滞オーブンにおいて約150℃以上の硬 化温度で低下し始める。 しかしながら、室温硬化試験は、40分以上の硬化時間は干渉抑制を高めるた めに使用することができることを示した。図7には、40分未満の硬化時間で硬 化した平均相対複合干渉がベースライン(すなわち、1以上)以上であることが 示されている。 従って、実施例1に記載されているCA/CAB非水溶媒液が、オキシ尿素、 ヨー化カリウムおよびイソニアジドに起因する干渉または偽性読取り値を抑制す るために、酵素含有積層膜に使用されるバリヤーフィルム構成成分の製造に使用 できることが明らかである。図3に概略的に示されたものに関連して、バリヤー 層32が調製され、上述のコンベアーオーブン(図2)または停滞オーブン−室 温法に従って硬化された。外側の支持層30が、1つ以上の上で明示された干渉 物質が含まれる水性の検体200に接触したとき、H22のような電気的検出可 能な物質202は、電極204によって所望の電気的測定に供することを実質的 に妨げられずにバリヤー層32を通過することが許容される。しかしながら、干 渉物質は通路のような通過が妨げられる。 現在のフィルムの製造方法およびその方法によって製造されたフィルムは、酵 素含有積層膜構造におけるそのようなフィルムの使用に向けられるけれども、こ の説明に従って製造された膜も、酵素を含有しない構造及び方法において利用す ることができる。たとえば、これらの膜は、いかなる媒介酵素もなしに電気化学 的に活性的なH22、ヒドロキシルアミン、ヒドラジンおよびその他の重要化合 物の検出および測定に使用することができる。そのような非酵素膜においては、 酵素膜におけると同様に特異性が非常に望ましく、およびここで開示された、改 良バリヤーフィルムおよびその製造方法は、速度または感度を本質的に損なわず に、特異性をかなり増加させるものである。
【手続補正書】 【提出日】1998年9月22日(1998.9.22) 【補正内容】 特許請求の範囲 1. 酵素含有積層膜構造における改良されたアセトアミノフェン排除バリヤー 層として有用な薄いフィルムの製造方法であって、 a)セルロースエステルプラスチック材料と溶媒とを含む前駆溶液を調製する 段階と: b)基材の上に前記前駆溶液を展開する段階と; c)前記セルロースエステルプラスチック材料の薄いフィルムを形成し、かつ 前記フィルムが、アセトアミノフェンの通過移動を抑制すると同時に、過酸化水 素の通過を許容するような孔の形状を形成するために、約102°F〜約114 °Fの温度で、実質的にすべての前記溶媒を前記前駆溶液から除去するのに十分 な時間にわたって硬化する段階とを含むことを特徴とする製造方法。 2. 前記段階(b)が、硬化後に2ミクロン以下の厚さのフィルムを形成する 深さまで前記溶液を前記基材の上に展開することを含むことを特徴とする請求項 1記載の方法。 . 酵素含有積層膜構造におけるバリヤー層として有用なセルロースエステル フィルムの製造方法であって、 酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、200℃未満の沸点を有する高揮発性 有機溶媒、および200℃以上の沸点を有する液体有機可塑剤の溶液を形成し; 基材の上に前記溶液の薄層をコーティングし; 前記薄層を、約102°〜114°Fの温度で、前記溶液から実質的にすべて の前記揮発性有機溶媒および前記液体有機可塑剤を除去することを可能にし、か つ結果として、2ミクロン以下の厚さを有する薄層を生ずるのに十分な時問にわ たって加熱し; その後、前記基材から前記薄層を剥がすことを含むことを特徴とする製造方法 。 . 酵素含有積層膜構造における改良されたアセトアミノフェン排除バリヤー 層として有用なセルロースエステルフィルムの製造方法であって、 酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、200℃未満の沸点を有する高揮発性 有機溶媒、および200℃以上の沸点を有する液体有機可塑剤の前駆溶液を形成 し; 基材の上に前記前駆溶液の薄層をコーティングし; 前記薄層を、約102°〜114°Fの温度で、前記フィルムがアセトアミノ フェンの通過移動を抑制すると同時に過酸化水素の通過を許容するような孔の形 状を有するフィルムを形成するために、前記前駆溶液から実質的にすべての前記 揮発性有機溶媒および前記液体有機可塑剤を除去することを可能にするのに十分 な時間にわたって加熱し; その後、前記基材から前記薄層を剥かすことを含み;前記コーティングが、前 記基材の上に、前記加熱の後に2ミクロン以下の厚さのフィルムを提供するため に十分な深さまで前記前駆溶液を展開することを含むことを特徴とする製造方法 。 . 酵素含有積層膜構造における改良されたアセトアミノフェン排除バリヤー 層として有用なセルロースエステルフィルムの製造方法であって、 酢酸セルロースと、酢酸酪酸セルロースと、ニトロメタン、ジメチルホルムア ミド、シクロヘキサノンからなる群から選択される高揮発性有機溶媒と、γブチ ロラクトン、バレロラクトンからなる群から選択される液体有機可塑剤とからな る前駆溶液であって、前記酢酸セルロースおよび酢酸酪酸セルロースが、前記溶 液の重量に基づいて10〜40重量%の量で存在する溶液を形成し; 前記前駆溶液に溶剤を添加し;その後、基材の上に前記溶液の薄層を展開し; 前記フィルムが、アセトアミノフェンの通過移動を抑制すると同時に過酸化水 素の通過を許容するような孔の形状を有するフィルムを形成するために、前駆溶 液の薄層を、102〜114°Fの温度で、約0.5〜1.5分の時間にわたっ て硬化し;その後、前記フィルムを前記基材から剥がすことを含み、前記基材の 上に前記硬化後に2ミクロン以下の厚さのフィルムを提供するために十分な深さ まで前記前駆溶液を前記展開することを含むことを特徴とする製造方法。 . 請求項1の方法に従って製造される薄いフィルム。 . 請求項の方法に従って製造される薄いフィルム。 . 請求項の方法に従って製造される薄いフィルム。 . 請求項の方法に従って製造される薄いフィルム。10. 酵素含有積層膜における干渉排除バリヤー層として有用な薄いフィルム の製造方法において、その改良が、 (a)セルロースエステルプラスチック材料と溶媒とを含む前駆溶液を調製す る段階と; (b)基材の土に前記前駆溶渣を展開する段階と; (c)前記セルロースエステルプラスチック材料の薄いフィルムを形成し、か つ前記フィルムか、アセトアミノフェン、オキシ尿素、イソニアジドおよびヨー 化カリウムからなる群から選択される干渉化合物の通過移動を抑制すると同時に 過酸化水素の通過を許容するような孔の形状を形成するために、約室温〜約17 5℃の温度で、実質的にすべての前記溶媒を前記前駆溶液から除去するのに十分 な時間にわたって硬化する段階とを含むことを特徴とする改良された製造方法。 11. 前記前駆溶液が、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、200℃未満 の沸点を有する高揮発性有機溶媒、および200℃以上の沸点を有する液体有機 可塑剤を含むことを特徴とする請求項10記載の改良された製造方法。 12.前記酢酸セルロースおよび酢酸酪酸セルロースが、前記溶液の重量に基づ いて、重量で10〜40重量%の量で存在することを特徴とする請求項11記載 の改良された製造方法。 13. 前駆溶液が、酢酸セルロースおよび酢酸酪酸セルロースを約0.5〜2 0:1の割合で含むことを特徴とする請求項11記載の改良された製造方法。 14. 前記高揮発性有機溶媒が200℃未満の沸点を有し、かつ前記液体有機 可塑剤が200℃以上の沸点を有することを特徴とする請求項11記載の改良さ れた製造方法。 15. 前記液体有機可塑剤が、フタル酸塩類、りん酸塩類、ラクトン類、脂肪 族二塩基酸エステルおよび樟脳からなる群から選択されることを特徴とする請求 項11記載の改良された製造方法。 16. 前記段階(c)が、一定の空気流量が維持された状態に、約39℃〜4 6℃の温度で、前記前駆溶液を加熱することを含むことを特徴とする請求項10 記載の改良された製造方法。 17. 前記段階(c)が、約80℃〜150℃の温度に維持された滞留オーブ ン内において前記前駆溶液を加熱することを含むことを特徴とする請求項10記 載の改良された製造方法。 18. 電極、分析物含有溶液および前記電極と前記分析物含有溶液との間に挿 入される積層された酵素含有膜を有し、前記分析物含有溶液が前記酵素に接触し 、前記電極で検出するために前記積層膜を通過する電気的測定可能な反応産物を 生じるタイプのポーラログラフィック測定システムにおいて、 (a)前記酵素含有積層膜の干渉排除層であって、 (i)セルロースエステルプラスチック材料と溶媒とを含む前駆溶液を調製 する段階と; (ii)基材の上に前記前駆溶液を展開する段階と; (iii)約室温〜約175℃で、約2ミクロン以下の厚さのセルロースエ ステルプラスチック材料の薄いフィルムを形成するために前駆溶液から実質的に すべての前記溶媒を除去するための十分な時間にわたって、前記の前駆溶液を硬 化する段階とにより製造される干渉排除層を提供し; (b)前記干渉排除層を前記電極に近接して配置し; (c)分析物と、アセトアミノフェン、オキシ尿素、イソニアジドおよびヨー 化カリウムの群から選択される干渉化合物とを含む分析物溶液を提供し; (d)前記積層膜を前記分析物溶液に接触させ; (e)前記干渉化合物の前記干渉排除層を通した移動を抑制すると同時に、電 気的測定可能物質が前記電極での検出のために前記積層膜を通過することを許容 することを含むことを特徴とする改良された方法。19. 前記前駆溶液が、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、200℃未満 の沸点を有する高揮発性有機溶媒、および200℃以上の沸点を有する液体有機 可塑剤を含むことを特徴とする請求項18記載の改良された製造方法。 20. 前記段階(a)(iii)が、一定の空気流量が維持された状態で、約 39℃〜46℃の温度で、前記前駆溶液を加熱することを含むことを特徴とする 請求項18記載の改良された製造方法。 21. 前記段階(a)(iii)か、約80℃〜150℃の温度に維持された 滞留オーブン内において前記前駆溶液を加熱することを含むことを特徴とする請 求項18記載の改良された製造方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 酵素含有積層膜構造における改良されたアセトアミノフェン排除バリヤー 層として有用な薄いフィルムの製造方法であって、 a)セルロースエステルプラスチック材料と溶媒とを含む前駆溶液を調製する 段階と; b)基材の上に前記前駆溶液を展開する段階と; c)前記セルロースエステルプラスチック材料の薄いフィルムを形成し、かつ 前記フィルムが、アセトアミノフェンの通過移動を抑制すると同時に、過酸化水 素の通過を許容するような孔の形状を形成するために、約102°F〜約114 °Fの温度で、実質的にすべての前記溶媒を前記前駆溶液から除去するのに十分 な時間にわたって硬化する段階とを含むことを特徴とする製造方法。 2. 前記段階(b)が、硬化後に2ミクロン以下の厚さのフィルムを形成する 深さまで前記溶液を前記基材の上に展開することを含むことを特徴とする請求項 1記載の方法。 3. 前記段階(a)が、酢酸酪酸セルロースに対する酢酸セルロースの重量比 が約1.5〜20:1となるように、酢酸セルロースを酢酸酪酸セルロースに混 合することを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。 4. 前記段階(a)において、前記酢酸セルロースは、酢酸酪酸セルロースに 基づいて、重量で約4:1の量で存在することを特徴とする請求項3記載の方法 。 5. 前記溶媒は高揮発有機溶媒であることを特徴とする請求項1記載の方法。 6. 前記高揮発有機溶媒が、200℃未満の沸点を有することを特徴とする請 求項5記載の方法。 7. 前記高揮発有機溶媒が、ニトロメタン、ジメチルホルムアミドおよびシク ロヘキサノンからなる群の要素であることを特徴とする請求項6記載の方法。 8. 前記高揮発有機溶媒が、ニトロメタンを含むことを特徴とする請求項7記 載の方法。 9. 前記溶媒が、約200℃以上の沸点を有する液体有機可塑剤をも含むこと を特徴とする請求項6記載の方法。 10. 前記液体有機可塑剤が、フタル酸塩類、りん酸塩類、ラクトン類、脂肪 族二塩基酸エステルおよび樟脳からなる群から選択される要素であることを特徴 とする請求項9記載の方法。 11. 前記液体有機可塑剤が、ラクトンを含むことを特徴とする請求項10記 載の方法。 12. 前記ラクトンが、ブチロラクトンまたはバレロラクトンであることを特 徴とする請求項11記載の方法。 13. 前記ラクトンが、γブチロラクトンであることを特徴とする請求項12 記載の方法。 14. 前記段階(c)が、前記溶液を約0.5〜10分間にわたって硬化する ことを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。 15. 前記硬化が、約106°Fの温度で行われることを特徴とする請求項1 4記載の方法。 16. 段階(a)において前記形成された溶液に溶剤を添加することをさらに 含むことを特徴とする請求項1記載の方法。 17. 酵素含有積層膜構造におけるバリヤー層として有用なセルロースエステ ルフィルムの製造方法であって、 酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、200℃未満の沸点を有する高揮発性 有機溶媒、および200℃以上の沸点を有する液体有機可塑剤の溶液を形成し; 基材の上に前記溶液の薄層をコーティングし; 前記薄層を、約102°〜114°Fの温度で、前記溶液から実質的にすべて の前記揮発性有機溶媒および前記液体有機可塑剤を除去することを可能にし、か つ結果として、2ミクロン以下の厚さを有する薄層を生ずるのに十分な時間にわ たって加熱し: その後、前記基材から前記薄層を剥がすことを含むことを特徴とする製造方法 。 18. 酵素含有積層膜構造における改良されたアセトアミノフェン排除バリヤ ー層として有用なセルロースエステルフィルムの製造方法であって、 酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、200℃未満の沸点を有する高揮発性 有機溶媒、および200℃以上の沸点を有する液体有機可塑剤の前駆溶液を形成 し; 基材の上に前記前駆溶液の薄層をコーティングし; 前記薄層を、約102°〜114°Fの温度で、前記フィルムがアセトアミノ フェンの通過移動を抑制すると同時に過酸化水素の通過を許容するような孔の形 状を有するフィルムを形成するために、前記前駆溶液から実質的にすべての前記 揮発性有機溶媒および前記液体有機可塑剤を除去することを可能にするのに十分 な時間にわたって加熱し: その後、前記基材から前記薄層を剥がすことを含み;前記コーティングが、前 記基材の上に、前記加熱の後に2ミクロン以下の厚さのフィルムを提供するため に十分な深さまで前記前駆溶液を展開することを含むことを特徴とする製造方法 。 19. 酵素含有積層膜構造における改良されたアセトアミノフェン排除バリヤ ー層として有用なセルロースエステルフィルムの製造方法であって、 酢酸セルロースと、酢酸酪酸セルロースと、ニトロメタン、ジメチルホルムア ミド、シクロヘキサノンからなる群から選択される高揮発性有機溶媒と、γブチ ロラクトン、バレロラクトンからなる群から選択される液体有機可塑剤とからな る前駆溶液であって、前記酢酸セルロースおよび酢酸酪酸セルロースが、前記溶 液の重量に基づいて10〜40重量%の量で存在する溶液を形成し; 前記前駆溶液に溶剤を添加し;その後、基材の上に前記溶液の薄層を展開し; 前記フィルムが、アセトアミノフェンの通過移動を抑制すると同時に過酸化水 素の通過を許容するような孔の形状を有するフィルムを形成するために、前駆溶 液の薄層を、102°F〜114°Fの温度で、約0.5〜1.5分の時間にわ たって硬化し;その後、前記フィルムを前記基材から剥がすことを含み、前記基 材の上に前記硬化後に2ミクロン以下の厚さのフィルムを提供するために十分な 深さまで前記前駆溶液を前記展開することを含むことを特徴とする製造方法。 20. 請求項1の方法に従って製造される薄いフィルム。 21. 請求項17の方法に従って製造される薄いフィルム。 22. 請求項18の方法に従って製造される薄いフィルム。 23. 請求項19の方法に従って製造される薄いフィルム。 24. アセトアミノフェン、オキシ尿素、イソニアジドおよびヨー化カリウム からなる群から選択される干渉化合物の通過移動を抑制するための酵素含有積層 膜における改良された干渉排除バリヤー層として有用な薄いフィルムの製造方法 であって、 (a)セルロースエステルプラスチック材料と溶媒とを含む前駆溶液を調製す る段階と; (b)基材の上に前記前駆溶液を展開する段階と; (c)前記セルロースエステルプラスチック材料の薄いフィルムを形成し、か つ前記フィルムが、前記干渉の通過移動を抑制すると同時に、過酸化水素の通過 を許容するような孔の形状を形成するために、約室温〜約175℃(350°F )の温度で、実質的にすべての前記溶媒を前記前駆溶液から除去するのに十分な 時間にわたって硬化する段階とを含むことを特徴とする製造方法。 25. 前記段階(c)が、約30℃(86°F)〜約175°C(350°F )の温度に維持されたオーブン内において前記前駆溶液を加熱することを含むこ とを特徴とする請求項24記載の方法。 26. 前記段階(c)が、約80℃(176°F)〜約150℃(320°F )の温度に維持されたオーブン内において前記前駆溶液を加熱することを含むこ とを特徴とする請求項25記載の方法。 27. 前記段階(c)が、室温で約40分以上の時間にわたって前記前駆溶液 を硬化することを特徴とする請求項24記載の方法。 28. 前記段階(c)の間に前駆溶液が、実質的に静止していることを特徴と する請求項25記載の方法。 29. 前記段階(a)が、酢酸酪酸セルロースに対する酢酸セルロースの重量 比が約0.5〜20:1となるように、酢酸セルロースを酢酸酪酸セルロースに 混合することを特徴とする請求項25記載の方法。 30. 前記段階(a)において、前記酢酸セルロースは、酢酸酪酸セルロース に基づいて、重量で約4:1の量で存在することを特徴とする請求項28記載の 方法。 31. 前記溶媒は、高揮発有機溶媒であることを特徴とする請求項25記載の 方法。 32. 前記高揮発有機溶媒が、200℃未満の沸点を有することを特徴とする 請求項31記載の方法。 33. 前記高揮発有機溶媒が、ニトロメタン、ジメチルホルムアミドおよびシ クロヘキサノンからなる群の要素であることを特徴とする請求項32記載の方法 。 34. 前記高揮発有機溶媒が、ニトロメタンを含むことを特徴とする請求項3 3記載の方法。 35. 前記溶媒が、約200℃以上の沸点を有する液体有機可塑剤をも含むこ とを特徴とする請求項32記載の方法。 36. 前記液体有機可塑剤が、フタル酸塩類、りん酸塩類、ラクトン類、脂肪 族二塩基酸エステルおよび樟脳からなる群から選択される要素であることを特徴 とする請求項35記載の方法。 37. 前記液体有機可塑剤が、ラクトンを含むことを特徴とする請求項36記 載の方法。 38. 前記ラクトンが、ブチロラクトンまたはバレロラクトンであることを特 徴とする請求項37記載の方法。 39. 前記ラクトンが、γブチロラクトンであることを特徴とする請求項38 記載の方法。 40. 前記段階(c)が、前記溶液を約10分〜1時間にわたって硬化するこ とを含むことを特徴とする請求項25記載の方法。 41. 電極、分析物含有溶液および前記電極と前記分析物含有溶液との間に挿 入される積層された酵素含有膜を有し、前記分析物含有溶液が前記酵素に接触し 、前記電極で検出するために前記積層膜を通過する電気的測定可能な反応産物を 生じるタイプのポーラログラフィック測定システムにおいて、 (a)前記酵素含有積層膜の干渉排除層であって、 (i)セルロースエステルプラスチック材料と溶媒とを含む前駆溶液を調製 する段階と; (ii)基材の上に前記前駆溶液を展開する段階と; (iii)約室温〜約175℃(350°F)で、約2ミクロン以下の厚さ のセルロースエステルプラスチック材料の薄いフィルムを形成するために前駆溶 液から実質的にすべての前記溶媒を除去するための時間にわたって、前記の前駆 溶液を硬化する段階とにより製造される干渉排除層を提供し; (b)前記干渉排除層を前記電極に近接して配置し; (c)分析物と、アセトアミノフェン、オキシ尿素、イソニアジドおよびヨー 化カリウムの群から選択される干渉化合物とを含む分析物溶液を提供し; (d)前記積層膜を前記分析物溶液に接触させ; (e)前記干渉化合物の前記干渉排除層を通した移動を抑制すると同時に、電 気的測定可能物質が前記電極での検出のために前記積層膜を通過することを許容 することを含むことを特徴とする方法。 42. 前記干渉化合物が、オキシ尿素を含むことを特徴とする請求項41記載 の方法。 43. 前記干渉化合物が、イソニアジドを含むことを特徴とする請求項41記 載の方法。 44. 前記干渉化合物が、ヨー化カリウムを含むことを特徴とする請求項41 記載の方法。 45. 前記展開段階(ii)が、前記硬化後に2ミクロン未満の厚さの薄いフ ィルムを提供するために十分な厚さの前記前駆溶液を前記基材の上に展開するこ とを特徴とする請求項42から44のいずれかに記載の方法。 46. 前記硬化段階が、前記前駆溶液を室温で約40分以上の時間にわたって 硬化することを含むことを特徴とする請求項45記載の方法。 47. 前記硬化段階が、約30℃(86°F)〜約175℃(350°F)の 温度に維持されたオーブン内において前記前駆溶液を加熱することを含むことを 特徴とする請求項45記載の方法。 48. 前記硬化段階が、約80℃(176°F)〜約15O0℃(302°F )の温度に維持されたオーブン内において前記前駆溶液を加熱することを含むこ とを特徴とする請求項45記載の方法。 49. 前記硬化の際に、オーブン内に置かれる間は前記前駆溶液が実質的に静 止していることを特徴とする請求項48記載の方法。 50. 前記硬化段階が、前記前駆溶液を約1時間未満の時間にわたって加熱す ることを含むことを特徴とする請求項49記載の方法。
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