JP2000504817A - 遊星歯車装置 - Google Patents

遊星歯車装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に自動車用のハスバ構造の遊星歯車装置(1)であって、駆動軸(2)に配置された太陽歯車歯部(3)と、遊星キャリア(6)内に支承された複数の遊星ピニオン(4)と、リング歯車キャリア(8)に結合されて遊星ピニオン(4)を包囲するリング歯車(7)とを備えている形式のものに関する。駆動軸(2)と遊星ピニオン(4)との間並びに遊星ピニオン(4)とリング歯車(7)との間に、スラスト力を吸収するための複数のスラストカラー(17、18、21、22)が設けられている。太陽歯車歯部(3)と遊星キャリア(6)との間には、両方のスラストカラー(17、18)の一方を組み付けるための機構(72、74、80)が設けられており、この機構は遊星キャリア(6)への方向でのハスバによるスラスト力を受けて駆動軸(2)内にとどめる。

Description

【発明の詳細な説明】 遊星歯車装置 本発明は、特に自動車用のハスバ構造の遊星歯車装置であって、駆動軸に相対 回動不能に結合可能な太陽歯車と、遊星キャリア内に支承された複数の遊星ピニ オンと、遊星ピニオンを包囲してリング歯車キャリアに結合されたリング歯車と を備えている形式のものに関する。 自動車に遊星歯車装置を使用することは既に一般に公知である。ハスバ構造の 遊星歯車装置はスグバの歯車装置に比較して明らかに高度の静粛性を有し、この 点は次第に厳しくなる騒音防止条例等に関連してますます重要な意味を持つに至 っている。 しかしながら、ハスバの遊星歯車装置において問題となるのが一面においてそ の高価な製作並びに組立て、他面においてはハスバに基づく大きなスラスト力の 制御である。スラスト力は駆動軸並びに被動軸のような隣接の構造部分に極めて 大きな負荷を及ぼす。遊星ピニオンへは極めて大きな傾動モーメントも及ぼされ 、その結果ラジアル軸受が大きな負荷を受ける。歯から生ずる自由なスラスト力 の結果として任意に大きなネジレ角を選ぶことはできない。というのは、必要と するスラスト軸受へ作用する力が大き過ぎることになりかねないからである。一 般には単式ハスバの場合のネジレ角は10゜から15゜までの間を変動する。使 われるスラスト軸受は軸受損失の増大並びに効率の劣化を生ずる。 ドイツ国特許第401652号明細書によれば、スラスト力を吸収するために 一緒に回転する1つのスラストカラーが設けられた単式ハスバ構造の平歯車装置 が知られている。このスラストカラーは、単に一方向でのスラスト力を受け止め るか、又は両側に受け面を形成することによって両方向のスラスト力を受け止め るように種々構成されている。発生することのある衝撃も、スラストカラーと歯 車との間の弾性的な手段、例えばスラストカラー自体の弾性構造によってか又は 弾性的な間挿部材によって吸収することができる。 スラストカラーを装着する方法としては例えばドイツ国特許第2815847 号明細書によって次の方法が知られている: 1.スラストカラーを端面側からねじ付ける。この固定形式は比較的大きなピニ オン(小さな歯数比)を備えた歯車装置においてのみ可能である。というのは、 スラストカラーの内向きに張り出すフランジのために付加的なスペースが必要だ からである。 2.スラストカラーを、軸方向の動きに対する付加的な位置固定なしに焼ばめに よって固定する。この固定形式はすべりに対する十分な安全性を保証するために 大きな焼ばめ圧力以外に大きな焼ばめリング幅を必要とする。例えば高回転の場 合にリングの拡開の結果として焼ばめ圧力が減少しかねないからである。しかし 、スラストカラー幅を大きくすることは歯車組並びに歯車装置の幅を不都合に大 きくすることにつながる。 3.スラストカラーを軸上に焼ばめによって固定する。しかも付加的に分割リン グと止めリングとによって固定する。この付加的な固定手段はとりわけ焼ばめ結 合の不確実性に対処すると共にスラスト力の偏心的な作用によって平歯車装置の スラストカラーへ及ぼされる負荷に対処するものである。個々の部材としてはナ ット、固定リング、二分割の挿入リングが付加的な止めリング及びラジアルピン 並びにねじと共に使用される。構造的に高価となる難点以外に、このねじ付けら れたスラストカラーの場合は、スラストカラーの受け面の仕上げ加工(研磨)を 焼ばめ後に行う必要がある。というのは、もしそうでないと、焼ばめ過程におい て発生したスラストカラーの傾きによって受け面の衝撃のない回転が保証されな いからである。この点は技術的にもコスト的にも製作に関して不利となる。 4.スラストカラーを軸上に一時的もしくは軽度のプレスばめによって固定し、 電子ビーム溶接によって軸と共に均質のユニットとして一体に結合する。 最後に、ドイツ国特許出願公開第4216397号明細書によれば、特に自動 車用のハスバ構造の遊星歯車装置として、駆動軸に相対回動なしに結合可能な太 陽歯車と、遊星キャリア内に支承された複数の遊星ピニオンと、遊星ピニオンを 包囲してリング歯車キャリアに結合されたリング歯車とを備えている形式のもの が知られている。スラスト力を吸収するために、太陽歯車と遊星ピニオンとの間 及び遊星ピニオンとリング歯車との間にスラストカラーが設けられており、これ らのスラストカラーは各歯車の側面に配置されている。これらのスラストカラー は、引き方向でも押し方向でもスラスト力を受け止めることができるように遊星 ピニオンの両側に配置されている。 遊星歯車装置の太陽歯車が、遊星歯車装置の主軸例えば前置の多段の主変速機 の主軸の歯部自体から成っている場合には、このような主軸の端部にスラストカ ラーを固定するには困難を生ずる。この種の、太陽歯車歯部を有している主軸を 以下においては駆動軸と称することとする。 本発明の課題は、ハスバ構造の遊星歯車装置において前述の問題を解消するこ と、特に、僅かな費用並びに容易な組立てによって製作可能であって、スラスト 力を良好に制御できる遊星歯車装置を提供することである。 このような課題を本発明は請求の範囲第1項に示す特徴事項による遊星歯車装 置によって解決した。 有利な実施態様は請求の範囲第2項以降に示されている。 本発明の場合、遊星歯車装置を駆動軸の端部上に組み付けるために、駆動軸の 端部と遊星キャリアもしくは遊星歯車装置の被動軸との間に1つの機構が設けら れている。この機構を介してハスバの遊星歯車装置のスラスト力を遊星キャリア に面している太陽歯車のスラストカラーから駆動軸へ伝達させる。 この機構は、直径が可変の弾性的な1つの支持リングもしくはばねリングから 成っていて、遊星キャリアの内側の1つのカバーに配置されている。カバーは軸 方向で遊星キャリアに支えられている。ばねリングは組立て状態では駆動軸に形 成された凹部に嵌まり込む。 有利な実施態様によれば、カバー及びばねリングは斜面を有しており、この斜 面を介して組立て時にばねリングの直径縮小が可能になる。さらに駆動軸の凹部 並びにばねリングに、スラスト力を伝達する受け面が形成されている。この受け 面は円錐形であるとよい。 カバーと遊星キャリアとの間には、駆動軸と遊星キャリアとの間の相対回転数 を補償するためのスラスト軸受を設けることができる。この場合には、カバーと スラスト軸受との間及びスラスト軸受と遊星キャリアとの間に、遊星キャリアの 軸方向の動きを補償するために例えば皿ばねのような弾性部材を配置することが できる。 スラストカラーが配置されることによってスラスト力は発生個所にとどめられ ることになる。従ってスラスト力は太陽歯車へも遊星ピニオンへも作用すること はない。即ち、ハスバのネジレ方向次第でスラスト力が常に両方のスラストカラ ーの一方によって吸収されるからである。スラスト力は、構造部分へ作用を及ぼ さない内力となる。 このようにしてスラストカラーによってスグバ構造の遊星歯車装置におけると 同様の軸受けが可能である。 太陽歯車の両方の端面側へは、スラストカラーを、接触面を形成する範囲が遊 星ピニオンの歯車本体へ入り込むように配置することができる。このような配置 によれば、スラストカラーの接触面は遊星ピニオンのピッチ円に対して半径方向 で内方に位置することになる。発生する速度差も比較的小さく、特に接触面がピ ッチ円に近ければそれだけ小さくなる。 以上の実施態様の場合合計4つのスラストカラーを必要とするだけである。こ の場合1つのスラストカラーはリング歯車の、リング歯車キャリア側とは反対側 に配置して、このスラストカラーに対置してリング歯車キャリア側に位置するス ラストカラーは、リング歯車キャリア自体に形成された1つの接触面から成って いるように構成することができる。 この構成によれば、リング歯車キャリアは付加的にスラストカラーの機能をも 果たし、しかも、スラスト力は太陽歯車へもリング歯車へも作用しない。という のは、既述のように、ハスバのネジレ方向次第でスラスト力はいずれかのスラス トカラーの接触面によって吸収されるからである。これによって構成部品は不都 合な負荷を免れ、軸方向偏位を生ずることはない。 有利な別の実施態様の場合、スラストカラーの接触面が球面形又は円錐形であ り、円錐角は1゜と6°との間にする。この実施態様によれば、接触面相互間に 潤滑膜を施すことができ、これによって接触し合う際極めて僅かな摩擦力が発生 するにとどまる。スラストカラーとその所属の歯車との結合は機械的な結合部材 によるか又は簡単に溶接によって行うことができる。リング歯車の場合の有利な 解決策としては、リング歯車の、リング歯車キャリア側とは反対側に配置される 方のスラストカラーについては、リング歯車へ嵌め付けるとよい。この場合は、 リング歯車の内歯の側端部に段部を設けて、この段部にスラストカラーが軸方向 で支えられるようにする。内歯の段部はスラストカラーに対するストッパ面をな して軸方向に位置止めする。リング歯車上でのスラストカラーの回り止めとして 、内歯に対応する歯をスラストカラーに形成するとよい。 このような実施態様によれば、スラストカラーを連結歯又はスプラインと類似 の簡単な形式で横からリング歯車の内歯に差し込むことができる。 リング歯車は一般に連結歯を介してリング歯車キャリア上へ嵌め付けられてお り、一端には軸方向の位置固定のために1つの止めリングが使われる。止めリン グはリング歯車の、リング歯車キャリア側の端部に位置しているのが一般的であ る。 止めリングとは反対側ではスラストカラーがリング歯車の軸方向の位置止め部 材をなすことができる。スラストカラーは安定性を有しているので、リングに溶 接されている場合特に、あるいはリング歯車の内歯の十分安定した段部に接触支 持されている場合にも、比較的大きなスラスト力を伝達することができる。この ような理由から、ハスバのネジレ方向も運転中に発生するスラスト力がスラスト カラーによって吸収されるように選定する。 自動車に遊星歯車装置を使用する場合も、引張荷重の際にスラスト力がスラス トカラーへの方向で作用するようにハスバが選定される。通例の右回転機関の場 合リング歯車用には右ネジレのネジレ方向である。 次に、図面に示す実施例に従って本発明を詳述する。 第1図は完全に組み立てられた状態で示した本発明による遊星歯車装置の縦断 面図、第2図はリング歯車の一部をスラストカラーと共に示した拡大断面図、第 3図は太陽歯車と遊星ピニオンとの間に位置するスラストカラーの拡大断面図、 第4図は第1の組み立て段階で示す本発明による遊星歯車装置の縦断面図、第5 図は第2の組み立て段階で示す本発明による遊星歯車装置の縦断面図である。 遊星歯車装置は基本的に公知の構造形式なので、以下においては本発明の部分 について詳述するにとどめる。 第1図において、遊星歯車装置1は一般に歯車装置の主軸をなす駆動軸2の端 部に太陽歯車歯部3を有している。この太陽歯車歯部3の周囲には複数の遊星ピ ニオン4がそれぞれピン5上に支承されて配置されており、ピン5自体は、遊星 キャリア6と一体に製作されてない限り、この遊星キャリア6に固定されている 。遊星ピニオン4は内歯50を有するリング歯車7によって包囲されている。太 陽歯車歯部3、遊星ピニオン4及びリング歯車7は順次ネジレの向きを逆にして ハ スバの歯形に形成されている。 リング歯車7は、一般にリング歯車7の内歯50の延長部である連結歯52を 介してリング歯車キャリア8に連結されている。リング歯車7の内周壁の周みぞ に位置する1つの止めリング9によって軸方向固定がなされている。 太陽歯車歯部3の範囲には遊星ピニオン4の両側にスラストカラー17、18 が配置されており、これらのスラストカラーはその内歯54が太陽歯車歯部3に かみ合っている。 スラストカラー17、18の高さもしくは半径は、斜面部19、20を形成す る範囲が遊星ピニオン4の歯車本体、つまり歯形が形成されてない範囲へ入り込 むような値である。この点は第3図に明瞭に示されている。このようにして両方 のスラストカラー17、18はスラスト力の方向次第で相応の斜面19又は20 を介して側方案内を生ずる。第3図にさらに示されているように、斜面19、2 0はスラストカラー17、18と遊星ピニオン4との間で歯形部分から斜めにも しくは僅かにテーパをなして外方へ拡開しており、場合によっては曲面をなして いてもよい。 同様に、リング歯車7と遊星ピニオン4との間に発生するスラスト力がスラス トカラー21、22によって吸収される。スラストカラー21は第1図において 左側、つまりリング歯車キャリア8とは反対側において、右からリング歯車7の 内歯50へ挿入可能である。このためスラストカラー21は相応に外歯を有して いて、この外歯がリング歯車7の段部23に接触している。 スラストカラー21とは反対側に位置するスラストカラー22はリング歯車キ ャリア8自体に一体に形成されている。このためリング歯車キャリア8の外周範 囲の遊星ピニオン4に面する側が、遊星ピニオン4の向かい合う側壁範囲と共に 斜面24が形成されるように製作されている。 遊星キャリア6と駆動軸2との間に1つのカバー72が配置されている。この カバー72は、直径が可変の弾性的な1つの支持リングもしくはばねリング74 を半径方向で内方へ圧迫してその直径を縮小させる。これによって、ばねリング 74の受け面76が駆動軸2の凹部80の受け面78に接触する。ハスバに起因 するスラスト力は遊星ピニオン4からスラストカラー18へ伝えられる。このス ラストカラー18はスラスト力をばねリング74へ伝える。次いで受け面76、 78が最終的にスラスト力を駆動軸2へ伝える。これらの受け面76、78は円 錐形の輪郭を有しているとよい。 カバー72は円筒形の内径部82を有しており、この内径部82上でばねリン グ74が圧縮された状態で滑動する。この内径部82はばねリング74にとって スラスト力を打ち消す受け止め部として役立ち、ハスバからのスラスト力はばね リング74からカバー72へは伝達されない。 カバー72は駆動軸2に面する側に斜面84を有していて、この斜面84はば ねリング74の斜面86に対応する。両方の斜面84、86が互いに軸方向で接 近した場合ばねリング74の直径が小さくなり、逆の場合大きくなる。 カバー72と遊星キャリア6との間には1つのスラスト軸受88が配置されて いる。このスラスト軸受88は、駆動軸2と遊星キャリア6との間、もしくは太 陽歯車歯部3と遊星キャリア6との間の相対回転数をつり合わせるのに役立つ。 遊星キャリア6の軸方向の動きは弾性部材例えば皿ばね90を介してつり合わせ ることができる。カバー72は遊星キャリア6内において軸方向で1つのばねリ ング92によって位置止めされており、従ってカバー72は遊星歯車装置1の分 解の際一緒に動かされてばねリング74から離れる。 遊星キャリア6と遊星ピニオン4との間には、遊星ピニオン4の遊星キャリア 6とは反対側に、十分な軸方向遊び94を与える必要がある。これは組立ての際 カバー72とばねリング74との間に差嵌めがなされてばねリング74の直径が 縮小されるようにするためである。駆動軸2とスラストカラー17との間には、 遊星ピニオン4を軸方向でスラストカラー17、18に対して位置調整するため に1つの調整円板96を設けるとよい。 第2図に示すように、リング歯車キャリア8と遊星ピニオン4との間のスラス ト力は1つのスラストカラー22によって吸収される。このスラストカラー22 はリング歯車キャリア8自体に一体に製作されている。このためリング歯車キャ リア8は、遊星ピニオン4に面する側の外周範囲に、遊星ピニオン4の側面の向 き合う範囲と共に一対の接触面24が形成されるように相応の斜面を有している 。 第4図及び第5図は組立て方法の異なる段階を示している。 第4図は前組付けされた遊星歯車装置1を示しており、駆動軸2の太陽歯車歯 部3が遊星歯車装置1内へ挿入される段階である。ばねリング74が軸方向の初 張力のもとにスラストカラー18とカバー72との間で保持されている。このば ねリング74は第1図に示す組立て完了状態よりも大きな直径を呈しており、従 ってカバー72の円筒形の内径部82には接触してなく、単に斜面86がカバー 72の斜面84に接触している。遊星ピニオン4の歯部は太陽歯車歯部3に嵌め 合わされる。 第5図の段階ではスラストカラー17が遊星ピニオン4に押し当てられ、遊星 ピニオン4、ひいてはスラストカラー18はカバー72の方へ押しずらされる。 これに伴い、ばねリング74の斜面86がカバー72の斜面84に沿って滑動し て直径の縮小が生ずる。直径の縮小が進むのに伴ってばねリング74は次第に駆 動軸2の凹部80へ入り込み、受け面76、78が互いに接触する。最後に、第 1図に示されているようにばねリング74がカバー72の円筒形の内径部82内 に接触してスラストカラー18が駆動軸2に対して軸方向で位置固定される。 分解の際は以上の経過が逆の順序となる。ばねリング74は直径復元と共に凹部 80を離れ、軸方向の位置固定が解消されて駆動軸2を遊星歯車装置1から外す ことができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年11月25日(1997.11.25) 【補正内容】 請求の範囲 1. 特に自動車用のハスバ構造の遊星歯車装置(1)であって、駆動軸(2 )に配置された太陽歯車歯部(3)と、遊星キャリア(6)内に支承された複数 の遊星ピニオン(4)と、リング歯車キャリア(8)に結合されて遊星ピニオン (4)を包囲しているリング歯車(7)とを備え、駆動軸(2)と遊星ピニオン (4)との間並びに遊星ピニオン(4)とリング歯車(7)との間にハスバによ るスラスト力を伝達するための複数のスラストカラー(17、18、21、22 )が設けられている形式のものにおいて、駆動軸(2)と遊星キャリア(6)と の間に1つの機構(72、74、80)が設けられており、この機構はは1つの カバー(72)、このカバー(72)に配置されて直径が可変である1つのばね リング(74)及び駆動軸(2)に形成された1つの凹部(80)から成ってお り、凹部(80)内へ直径を変えたばねリング(74)が組立て状態で係合し、 この機構の少なくとも一部は遊星キャリア(6)への方向でのハスバのスラスト 力を受けて駆動軸(2)内にとどめることを特徴とする、遊星歯車装置。 2. カバー(72)及びばねリング(74)が斜面(84、86)を有して おり、これらの斜面を介して組立ての際ばねリング(74)の直径縮小が生ぜし められることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の遊星歯車装置。 3. 駆動軸(2)の凹部(80)及びばねリング(74)に受け面(76、 78)が形成されており、これらの受け面を介してスラスト力が伝達可能である ことを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項に記載の遊星歯車装置。 4. 受け面(76、78)が円錐形であることを特徴とする、請求の範囲第 3項に記載の遊星歯車装置。 5. カバー(72)と遊星キャリア(6)との間に、駆動軸(2)と遊星キ ャリア(6)との間の相対回転数をつり合わせるための1つのスラスト軸受 (88)が配置されていることを特徴とする、請求の範囲第1項から第4項まで のいずれか1項に記載の遊星歯車装置。 6. カバー(72)とスラスト軸受(88)との間並びにスラスト軸受(8 8)と遊星キャリア(6)との間に、遊星キャリア(6)の軸方向の動きをつり 合わせるための弾性部材(90)が配置されていることを特徴とする、請求の範 囲第5項に記載の遊星歯車装置。 7. 弾性部材(90)が皿ばねであることを特徴とする、請求の範囲第6項 に記載の遊星歯車装置。 8. カバー(72)が遊星キャリア(6)内に係合保持されていることを特 徴とする、請求の範囲第1項から第7項までのいずれか1項に記載の遊星歯車装 置。 9. 請求の範囲第1項から第8項までのいずれか1項に記載の遊星歯車装置 を組み立てる方法において、ばねリング(74)の直径を遊星キャリア(6)内 に設けられたカバー(72)によって斜面(84、86)を介して縮小させ、ば ねリング(74)を駆動軸(2)の凹部(80)内へ押し込み、ばねリング(7 4)及び凹部(80)の受け面(86、78)を互いに接触させることを特徴と する、遊星歯車装置を組み立てる方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 特に自動車用のハスバ構造の遊星歯車装置(1)であって、駆動軸(2 )に配置された太陽歯車歯部(3)と、遊星キャリア(6)内に支承された複数 の遊星ピニオン(4)と、リング歯車キャリア(8)に結合されて遊星ピニオン (4)を包囲しているリング歯車(7)と、駆動軸(2)と遊星ピニオン(4) との間並びに遊星ピニオン(4)とリング歯車(7)との間に設けられた複数の スラストカラー(17、18、21、22)とを備えている形式のものにおいて 、駆動軸(2)と遊星キャリア(6)との間に1つの機構(72、74、80) が設けられており、この機構は遊星キャリア(6)への方向のハスバのスラスト 力を受けて駆動軸(2)内にとどめることを特徴とする、遊星歯車装置。 2. 機構(72、74)が1つのカバー(72)、このカバー(72)に配 置されて直径が可変である1つのばねリング(74)及び駆動軸(2)に形成さ れた1つの凹部(80)から成っており、凹部(80)内へ直径を変えたばねリ ング(74)が組立て状態で係合することを特徴とする、請求の範囲第1項に記 載の遊星歯車装置。 3. カバー(72)及びばねリング(74)が斜面(84、86)を有して おり、これらの斜面を介して組立ての際ばねリング(74)の直径縮小が生ぜし められることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項に記載の遊星歯車装置 。 4. 駆動軸(2)の凹部(80)及びばねリング(74)に受け面(76、 78)が形成されており、これらの受け面を介してスラスト力が伝達可能である ことを特徴とする、請求の範囲第1項から第3項までのいずれか1項に記載の遊 星歯車装置。 5. 受け面(76、78)が円錐形であることを特徴とする、請求の範囲第 4項に記載の遊星歯車装置。 6. カバー(72)と遊星キャリア(6)との間に、駆動軸(2)と遊星キ ャリア(6)との間の相対回転数をつり合わせるための1つのスラスト軸受(8 8)が配置されていることを特徴とする、請求の範囲第1項から第5項までのい ずれか1項に記載の遊星歯車装置。 7. カバー(72)とスラスト軸受(88)との間並びにスラスト軸受(8 8)と遊星キャリア(6)との間に、遊星キャリア(6)の軸方向の動きをつり 合わせるための弾性部材(90)が配置されていることを特徴とする、請求の範 囲第6項に記載の遊星歯車装置。 8. 弾性部材(90)が皿ばねであることを特徴とする、請求の範囲第7項 に記載の遊星歯車装置。 9. カバー(72)が遊星キャリア(6)内に係合保持されていることを特 徴とする、請求の範囲第1項から第8項までのいずれか1項に記載の遊星歯車装 置。 10. 請求の範囲第1項から第9項までのいずれか1項に記載の遊星歯車装 置を組み立てる方法において、ばねリング(74)の直径を遊星キャリア(6) 内に設けられたカバー(72)によって斜面(84、86)を介して縮小させ、 ばねリング(74)を駆動軸(2)の凹部(80)内へ押し込み、ばねリング( 74)及び凹部(80)の受け面(86、78)を互いに接触させることを特徴 とする、遊星歯車装置を組み立てる方法。
JP52894997A 1996-02-12 1997-02-06 遊星歯車装置および遊星歯車装置を組み立てる方法 Expired - Fee Related JP3946257B2 (ja)

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