JP2000503662A - 速効性化学滅菌剤 - Google Patents

速効性化学滅菌剤

Info

Publication number
JP2000503662A
JP2000503662A JP9528746A JP52874697A JP2000503662A JP 2000503662 A JP2000503662 A JP 2000503662A JP 9528746 A JP9528746 A JP 9528746A JP 52874697 A JP52874697 A JP 52874697A JP 2000503662 A JP2000503662 A JP 2000503662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
peroxide
aqueous
disinfecting
room temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9528746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3334055B2 (ja
Inventor
エイ. マイナー,ノーマン
エイチ. ウオラー,ウイリアム
エル. アンダーソン,エドワード
ダブリュ. ホブソン,デイヴィッド
Original Assignee
ヘルスポイント,リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヘルスポイント,リミテッド filed Critical ヘルスポイント,リミテッド
Publication of JP2000503662A publication Critical patent/JP2000503662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3334055B2 publication Critical patent/JP3334055B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N59/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/30Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests characterised by the surfactants

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 30分またはそれ以内で消毒するための、専ら医学機器に役立つ、臭気の少ない、水性の速効性室温消毒剤溶液。該組成物は、過酸化水素と、約1〜30重量%の、好ましくは、マロン酸およびコハク酸よりなる群から選ばれる水溶性有機酸もしくはその塩形態との反応性または相乗作用性の組合せを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 速効性化学滅菌剤発明の背景 医学、歯科その他の器具は、異なる患者への使用の間に圧力下での高温蒸気に よって浄化かつ滅菌できる、高品質のステンレス鋼で作られていることが多い。 この滅菌の手順は、迅速で、信頼性があり、無臭、無害かつ廉価である。この状 況とは対照的に、今やますます多くの器具が、熱に敏感なプラスチック、ゴム、 ガラスレンズおよび電子的部品で製造されている。これらの柔軟性を有し、柔軟 なレンズを備え、かつ硬いレンズを備えた器具は、体内の比較的非侵襲性である 診断と処置手順とを可能にする。これらの熱に敏感な器具が可能にする非侵襲性 の手順は、医学の実施の際の多大の利点の原因となる。使用の際は、これらの器 具は、致命的な病原体、例えば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、肝炎ウイル ス、および抗生物質耐性結核菌その他の細菌に汚染されるおそれがある。これら の理由から、熱に敏感なこれらの器具を、それぞれの使用の前にすべての微生物 について滅菌することが緊要である。熱に敏感な器具の滅菌に利用できる化学殺 菌剤は、かつてはそれらの使用を困難にする多くの問題を有していた。 過酸化水素の抗菌特性は、永年にわたって公知である。しかし、6%の過酸化 水素は、標準的な公定分析化学者協会(AOAC)の殺芽胞試験に合格するには 、室温で最低6時間を必要とする。これは、米国での液体化学殺菌剤のための「 滅菌剤」を規定する試験である。過酢酸の抗菌特性も周知である。過酢酸は、非 常に強い剌激臭を有し、マウスの皮膚で試験したときの腫瘍促進剤として公知で ある。これらの理由から、過酢酸を化学滅菌剤として用いることは、閉鎖系で用 いられる低濃度に限定されている。 過酸化水素と過酢酸との間の抗菌相乗作用は、充分に確立された事実である。 そのような組成物は、過酸化水素と酢酸とを混合して、過酸化水素、酢酸および 過酢酸の平衡に達した溶液を与えることによって調製される。滅菌のための過酸 化水素−過酢酸溶液に関しては、非常に多くの学術および特許文献がある。例示 するのみに留めると、ミネソタ州 Minneapolisの Minntech Corporationは、過 酸化水素−過酢酸溶液で消毒するための滅菌キャビネットのキットを有する(米 国特許第 5,400,818 号)。しかし、この組合せは、剌激臭および潜在的毒性と いう、過酢酸単独のものと同じ問題によって限定される。これは、しばしば、そ のような配合物は、急速な殺芽胞活性が失われるような希薄な濃度で用いられる か、または溶液が、剌激的な煙霧を内包する閉鎖系に限定されることを意味する 。 オハイオ州 Mentorの Steris Corporationは、Steris System 1という製品を 市販している。これは、機械内に収容された低濃度の過酢酸(約0.2%)を用 い、約50℃(122°F)に加熱して、迅速な殺菌を達成する。高い温度と結 び付いた比較的低い過酢酸の濃度は、過酢酸を分解し、それをただ1回の使用周 期に限定する。加熱され、閉鎖された、1回限りの用途の機械装置系は、高価で あり、望ましいものではない。 もう一つの化学滅菌剤は、2%のアルカリ性グルタルアルデヒドである。グル タルアルデヒドは、AOAC 殺芽胞試験に合格するには25℃で約10時間を 必要とする。この長い接触時間のため、グルタルアルデヒドの使用は、より安全 な滅菌条件にではなく、より短い接触時間からの消毒を容認することの方に歩み 寄るのを常とする。さらに、グルタルアルデヒドは、目、鼻、および咽喉の粘膜 を刺激する臭気を 有する。グルタルアルデヒドとの反復的な接触は、ある人々にとっては頭痛およ びアレルギーの反応を生じる。これらの理由から、グルタルアルデヒドは望まし い化学殺菌剤には遥かに及ばない。 塩素を含有する多くの化学薬品は、迅速な殺芽胞性を有し、滅菌が可能である 。その例は漂白剤であって、その活性薬剤は、HOCl、HClO2、ClO2お よびHClである。しかし、これらの化学薬品は、迅速な殺芽胞性を有するが、 金属およびエラストマーに対してあまりに腐食性であるため、医学、歯科その他 の器具の殺菌にいかなる実用的用途も見出せない。 したがって、熱に敏感な器具ばかりでなく、蒸気殺菌の範囲を超えるすべての 用途のための、効果的、実用的、安全かつ手頃な滅菌剤に対する持続的な必要性 が存在するのを認めることができる。本発明は、この必要性の充足をその第一義 的な目的として有する。発明の概要 本発明は、迅速に作用する室温滅菌剤に関する。それは、2〜6の範囲のpH を有する、臭気の少ない水性消毒液である。それは、ヒドロキシルフリーラジカ ルを放出できる約1〜約30重量%の過酸化物と、約1〜約30重量%の、C3 もしくはそれ以上のモノ、またはジ−、トリ−もしくはポリ−有機カルボン酸の 水溶性有機酸もしくは塩形態との溶液を併せて含み、該有機酸は、好ましくは、 マロン酸およびコハク酸よりなる群、もしくはその組み合わせから選ばれる。過 酸化物とカルボン酸との間には、第三の化学薬品または状態を生成する反応が存 在し、それが、周囲温度(18〜24℃)で短時間(すなわち30分以内)に細 菌の胞子その他の微生物の急速な致死を招く可能性があると考えられる。過酸化 物とともに用い得るカルボン酸は、相 対的に無臭、無害、可溶性かつ廉価である大群から選ぶことができる。発明の詳細な説明 本発明の滅菌および消毒溶液は、様々な用途を有する。該溶液は、優れた滅菌 および消毒特性を有し、内視鏡のような精巧な医学器具を、そのような器具の敏 感な部品に損傷を生じることなく滅菌するのに用いることができる。 この方法が内視器具に用い得ることは、比較的非侵襲性である内視手順が外科 手術を実施する方法を革命的に変えたことから、重要である。初めに述べたとお り、蒸気滅菌という迅速かつ確実な方法によって滅菌できる剛直または柔軟な内 視鏡は、僅かであるにすぎないが、それは、内視鏡のプラスチック、ゴム、およ び精密に定置されたガラスレンズは、それらを蒸気滅菌器の熱と両立できなくす るからである。代わりに、それらは、より低い温度と、典型的には、より遅い方 法とを用いて滅菌しなければならない。それらはまた、非腐食性である滅菌溶液 と用いなければならない。 内視鏡は、本組成物で効果的に滅菌できる形式の器具の一例であるにすぎない 。すべての形式の慣用の外科用器具、顕微手術の器具一式、麻酔装置なども、処 理することができる。一般に、本明細書に開示されている組成物は、いかなる外 科手術の際にも無菌の組織もしくは血管系に進入し、または組織との接触を有す る、いかなる製品の滅菌にも用いることができる。必然的に、該溶液が、これら の重要な医学器具に対して効果的であるならば、中間的レベルの、および低レベ ルの器具や表面に対しても用いることができる。該配合物が比較的無臭かつ無害 であることから、従来は消毒されたか、または衛生的にされただけにすぎなかっ た表面を滅菌することができ、滅菌ではなく、消毒 のために該処方を希釈することができる。該組成物は、皮膚の病原菌を殺すため の消毒薬としても用いてよい。したがって、それは用途が汎用的である。 以前は、過酸化水素と過酢酸との組合せが、標準的な「AOAC」の滅菌試験 に合格するのに効果的であることは、過酸化水素と組合せた「過」酸からのヒド ロキシルフリーラジカルの形成の実質的増大によるものと考えられていた。した がって、ペルオキシ酢酸を殺菌配合物に直接加えることが必要であると考えられ た。全く驚異的なことに、本発明者らは、有毒であり、悪臭を発する過酢酸を滅 菌配合物に加えることが不要であることを発見した。代りに、その溶解度、臭気 の欠如、および無害な性質を求めて選んだ一定の低級カルボン酸を過酸化水素と 併用して、周囲温度、および短い接触時間で無菌性を達成することができる。特 に、カルボン酸は、C3またはそれ以上の、C12までの鎖長のモノ、またはジ− もしくはポリ−カルボン酸であり、飽和されているか、または不飽和であること ができる。この組成の結果として、有毒な化学薬品を収容する必要のある複雑か つ高価な装置を排除でき、用いる酸が弱い有機酸であることから、材料の腐食が 有意に軽減される。その結果、本明細書に記載のレベルを用いるならば、規定さ れた水溶性有機酸と過酸化物との間に、より低い温度でさえ、非腐食性の滅菌が 達成されるような反応または相乗的関係が存在する。さらに、該化学薬品は、概 して廉価かつ無臭であり、そのため経済的であり、簡単に包装される。当然、よ り少ない臭気および毒性は、より高い濃度を、より速い滅菌速度を伴って用い得 ることを意味する。例えば、30、40または50℃という、より高い接触温度 では、滅菌を達成するのに要する接触時間は、周囲温度でより遥かに速くなる。 該組成物の第一成分は、約1〜約30重量%の過酸化物である。好ましくは、 過酸化物の量は、消毒液の約1〜約12重量%であり、最も好ましくは消毒液の 約6〜約10重量%である。過酸化物の好ましい濃度は、消毒剤のための、より 低い濃度から、低温速効性滅菌剤のための、より高い濃度まで、用途に応じて変 化させてよい。選択される過酸化物は、当然、最も一般的に入手できる過酸化物 、すなわち過酸化水素である。しかし、本発明は、過酸化水素に限定されるわけ ではなく、他のペルオキシ化合物を用いてもよい。これらは、例えば、過ホウ酸 塩、過酢酸、過ギ酸、過プロピオン酸などのような飽和および不飽和過アルカン 酸を包含する。決定的要因は、弱いカルボン酸成分と融和し得る水溶性過酸化化 合物でなければならないことである。 好ましくは、本発明の弱いカルボン酸成分は、好ましくはマロン酸およびコハ ク酸よりなる群から選ばれる、C12またはそれ以下の炭素長のカルボン酸のジ酸 である。また、この分類群の酸の例は、リンゴ酸、シュウ酸および酒石酸である と思われる。これらの酸は、適正な濃度では、臭気が少なく、無理なく溶解性で あり、非腐食性である。カルボン酸成分の量は、一般的には、滅菌または消毒液 の約1.0〜30重量%、好ましくは該溶液の約1〜約12重量%、最も好まし くは該溶液組成物の約3〜約6重量%である。過酸化物と同様に、カルボン酸の 好適な濃度は、意図される最終用途に関連付けられる。 一般的に、かつ指針として述べると、過酸化物成分は、0.2〜約10Mの範 囲内、好ましくは0.2〜4.0Mの範囲内の濃度を保有しなければならない。 有機酸成分は、0.05〜4.0M、好ましくは0.05〜2.0Mの範囲内の 濃度を保有しなければならない。 酢酸は、その正常な剌激臭のために、それ自体は許容され得ないが、 ここに記載のその他の酸との組合せでの何らかの酢酸は、好成績で用いることが できる。したがって、本発明の要点は、本明細書に記載の組合せ、またはおそら くその反応生成物の存在である。 一般的には、過酸化物成分の量とカルボン酸成分の量とは、pHが約2.0〜6 .0、好ましくは約3.0〜5.0の範囲内となるように均衡させる。 適切な滅菌および消毒溶液は、これら2種類の成分のみで達成できるが、当業 者には理解されるとおり、他の成分を加えてもよい。実際、滅菌および消毒能力 は、非イオン系または陰イオン系洗剤のような少量の洗剤を加えることによって 高めることができる。洗剤の量は、約0.05〜約1.0重量%、好ましくは約 0.1〜約0.5重量%の範囲内であることができる。洗剤の量は、滅菌および 消毒を強めるのに充分でなければならないが、実質的な泡立ちを与えるような量 よりは少ない。 適切な合成洗剤が当業者には周知であるが、一般的には、これらの界面活性剤 は、陰イオン系および非イオン系界面活性剤よりなる群から選ぶことができる。 Laureth(登録商標)4または Laureth(登録商標)23のような非イオン系のエ ーテル結合した界面活性剤が好適である。 アルキル硫酸塩の界面活性剤は、本明細書の用途に重要な一形式の陰イオン系 界面活性剤である。アルキル硫酸塩は、一般式ROSO3Mを有し、式中、Rは 、好ましくは、(C10〜C24)ヒドロカルビル、好ましくは(C10〜C20)アル キル成分を有するアルキルまたはヒドロキシアルキル、より好ましくは(C12〜 C18)アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、Mは、Hまたは陽イオン、例 えば、アルカリ 金属陽イオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム)、メチル−、ジメチ ル−およびトリメチル−のような置換または非置換アンモニウム陽イオン、およ び第四級アンモニウム陽イオン、例えばテトラメチルアンモニウムおよびジメチ ルピペリジニウムであり、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ ールアミンのようなアルカノールアミンおよびそれらの混合物から誘導される陽 イオンなどである。代表的には、より低い洗浄温度(例えば約50℃未満)のた めにはC12〜C16のアルキル鎖が好ましく、より高い洗浄温度(例えば50℃以 上)のためには(C16〜C18)アルキル鎖が好ましい。 アルキルアルコキシル化硫酸塩の界面活性剤は、役立つ陰イオン系界面活性剤 のもう一つのカテゴリーである。これらの界面活性剤は、代表的には式RO(A )mSO3Mの水溶性の塩または酸であって、式中、Rは(C10〜C24)アルキル 成分を有する非置換(C10〜C24)アルキルまたはヒドロキシアルキル基、好ま しくは(C12〜C20)アルキルまたはヒドロキシアルキル、より好ましくは(C12 〜C18)アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、Aは、エトキシまたはプ ロポキシ単位であり、mは0より大きく、代表的には約0.5〜約6、より好ま しくは約0.5〜約3であり、Mは、H、または、例えば金属陽イオン(例えば ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)、アンモニ ウムまたは置換アンモニウムであり得る陽イオンである。アルキルエトキシル化 硫酸塩はもとより、アルキルプロポキシル化硫酸塩も、本明細書では考慮される 。置換アンモニウム陽イオンの具体的な例は、メチル−、ジメチル−、トリメチ ル−アンモニウムおよび第四級アンモニウム陽イオン、例えばモノテトラメチル アンモニウムおよびジメチルピペリジニウム、およびアルカノー ルアミン、例えばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ ンおよびそれらの混合物から誘導される陽イオンである。例示的な界面活性剤は 、Mが、好都合には、ナトリウムおよびカリウムから選ばれる(C12〜C18)ア ルキルポリエトキシレート(1.0)硫酸塩、(C12〜C18)アルキルポリエト キシレート(2.25)硫酸塩、(C12〜C18)アルキルポリエトキシレート( 3.0)硫酸塩および(C12〜C18)アルキルポリエトキシレート(4.0)硫 酸塩である。 洗剤の目的に役立つその他の陰イオン系界面活性剤も、本発明の組成物に含ま せることができる。これらは、石鹸の塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アン モニウム、およびモノ−、ジ−およびトリ−エタノールアミン塩のような置換ア ンモニウム塩を包含する)、(C9〜C20)直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 、(C8〜C24)第一級または第二級アルカンスルホン酸塩、(C8〜C24)オレ フィンスルホン酸塩、スルホン化ポリカルボン酸、アルキルグリセロールスルホ ン酸塩、脂肪性アシルグリセロールスルホン酸塩、脂肪性オレイルグリセロール 硫酸塩、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテル硫酸塩、パラフィンスル ホン酸塩、アルキルホスホン酸塩、イソチオン酸アシルのようなイソチオン酸塩 、N−アシルタウレート、メチルタウリドの脂肪酸アミド、スクシンアミド酸お よびスルホコハク酸アルキル、スルホコハク酸のモノエステル(特に飽和および 不飽和(C12〜C18)モノエステル)、スルホコハク酸のジエステル(特に飽和 および不飽和(C6〜C14)ジエステル)、サルコシン酸N−アシル、アルキル ポリグルコシドの硫酸塩のようなアルキル多糖類の硫酸塩、分枝鎖第一級アルキ ル硫酸塩、式R0(CH2CH2O)kCH2COO−M+(式 中、Rは(C8〜C22)アルキルであり、kは0〜10の整数であり、Mは、可 溶性の塩を形成する陽イオンである)で示されるそれのようなアルキルポリエト キシカルボン酸塩、ならびにイセチオン酸でエステル化され、水酸化ナトリウム で中和されたた脂肪酸を包含することができる。これ以上の例は、Schwartz,Pe rry および Berch によるSurface Active Agents and Detergents(Vol.I and I I)に示されている。 適切な非イオン系洗剤の界面活性剤は、米国特許第 3,929,678 号明細書、Lau ghlin ら、1975 年 12 月 30 日発行、第 13 欄、第 14 行ないし第 16 欄、第 6行に全般的に開示されており、引用によって本明細書に組み込まれる。有用な 非イオン系界面活性剤の例示的で非限定的な分類群を下記に列挙する。 アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブチレンオ キシド縮合物。一般に、ポリエチレンオキシド縮合物が好ましい。これらの化合 物は、直鎖または分枝鎖のいずれかの立体配置中に約6〜約12個の炭素原子含 むアルキル基を有するアルキルフェノールのアルカリ酸化物との縮合生成物を包 含する。これらの化合物は、一般的には、アルキルフェノールアルコキシラート (例えばアルキルフェノールエトキシラート)と呼ばれる。 約1〜約25分子のエチレンオキシドとの脂肪族アルコールの縮合生成物。脂 肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖または分枝鎖、第一級または第二級のいず れであることもでき、約8〜約22個の炭素原子を概して含む。特に好ましいの は、約10〜約20個の炭素原子を含むアルキル基を有するアルコールの、アル コール1モルあたり約2〜約18モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である 。 プロピレングリコールとのプロピレンオキシドの縮合によって形成された疎水 性塩基とのエチレンオキシドの縮合生成物。この形式の化合物の例は、BASF が市販する、商業的に入手できるPluronic(商標)という界面活性剤のうちのあ る種である。 プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応から得られる生成物とのエチ レンオキシドの縮合生成物。この形式の非イオン系界面活性剤の例は、BASF が市販する、商業的に入手できるTetronic(商標)という界面活性剤のうちのあ る種である。 半極性非イオン系界面活性剤は、約10〜約18個の炭素原子の1アルキル部 分と、約1〜約3個の炭素原子を含むアルキル基およびヒドロキシアルキル基よ りなる群から選ばれる2部分とを有する水溶性アミンオキシド;約10〜約18 個の炭素原子の1アルキル部分と、約1〜約3個の炭素原子を含むアルキル基お よびヒドロキシアルキル基よりなる群から選ばれる2部分とを有する水溶性ホス フィンオキシド;ならびに約10〜約18個の炭素原子の1アルキル部分と、約 1〜約3個の炭素原子を含むアルキルおよびヒドロキシアルキル基よりなる群か ら選ばれる2部分とを有する水溶性スルホキシドを包含する特別なカテゴリーの 非イオン系界面活性剤である。 半極性非イオン系洗剤の界面活性剤は、式 [式中、R3は、約8〜約22個の炭素原子を有するアルキル、ヒドロキシアル キルもしくはアルキルフェニル基、またはそれらの混合物であり;R4は、約2 〜約3個の炭素原子を有するアルキレンもしくはヒドロキシアルキレン基、また はそれらの混合物であり;xは0〜 約3であり;R5は、それぞれ、約1〜約3個の炭素原子を有するアルキルもし くはヒドロキシアルキル基、または約1〜約3個のエチレンオキシド基を有する ポリエチレンオキシド基である] で示されるアミンオキシド界面活性剤を包含する。R5の基は、例えば、酸素ま たは窒素原子を通じて、互いに結合して環構造を形成することができる。 これらのアミンオキシド界面活性剤は、特に、(C10−C18)アルキルジメチ ルアミンオキシド、および(C8〜C12)アルコキシエチルジヒドロキシエチル アミンオキシドを含む。 1986 年 1 月 21 日付け Llenado への米国特許第4,565,647号明細書に開示 の、約6〜約30個の炭素原子、好ましくは約10〜約16個の炭素原子を含む 疎水性の基と、多糖類、例えばポリグリコシドとを有し、疎水性の基が、約1. 3〜約10個、好ましくは約1.3〜約3個、最も好ましくは約1.3〜約2. 7個の糖単位を有するアルキル多糖類。5または6個の炭素原子を有するいかな る還元糖、例えばグルコース、ガラクトースおよびガラクトシル部分も、グルコ シル部分と置き換わることができる。(場合により、疎水性の基は、2−、3− 、4−などの位置で結合し、そのため、グルコシドまたはガラクトシドではなく て、グルコースまたはガラクトースを与える)。糖間結合は、例えば、追加の糖 単位の1位と先行糖単位の2−、3−、4−および/または6−位との間に存在 できる。 式: [式中、R6は、約7〜約21個(好ましくは約9〜約17個)の炭 素原子を有するアルキル基であり、R7は、それぞれ、水素、(C1〜C4)アル キル、(C1−C4)ヒドロキシアルキル、およびXが約1〜約3に変動する−( C24O)XHよりなる群から選ばれる] で示される脂肪酸アミド界面活性剤。 上記に加え、望むならば、非常に僅かなレベル、すなわち0.01〜0.1重 量%のレベルの腐食防止剤を用いることができる。適切な腐食防止剤は、入手で きる公知の、例えば、n,n’ジブチルチオ尿素のような脂肪性アミン錯塩を含 むことができる。 Laureth(登録商標)4またはLaureth(登録商標)23のような、非イオン系 エーテル結合界面活性剤が好適である。 上記のすべてに加えて、当業者には充分理解されるとおり、他の副次的成分を 用いて、塩基性組成物を、より製薬上体裁良くすることができる。例えば、非常 に僅かなレベルの香料を加えることができ、それは、染料や、アルコール、緩衝 液などのような希釈剤もできるとおりである。より高レベルで用いられるアルコ ールのような希釈剤は例外として、これらの副次的成分のレベルは、一般的には 、0.001〜O.01重量%を超えることはない。 該組成物は、医学および歯科装置、移植される医学および歯科の装置や器具に 対する滅菌剤として用いることができ、無生物の表面に対する消毒剤として用い ることができ、皮膚の消毒、例えば手術前の患者の皮膚の消毒、または衛生担当 者、手の洗浄のための消毒薬として用いることができ、コンタクトレンズに対す る消毒剤、口腔消毒剤または消毒薬として用いてよく、慣用の、中間的または低 レベルの消毒に、また工業的用途での滅菌剤として、広く用いることができる。 該組成物の包装は、複雑ではない。望むならば、使用現場で溶液を 混合するための指示とともに、乾燥形態で事前包装してよく、あるいは、理想的 には使用の時点で混合するための二つのパッケージ(一方には過酸化物、および 一方には有機酸成分)として溶液形態で事前包装してよい。これは、指図によっ て器具の鮮度および正確度を高める。 下記の実施例は、本発明の方法を例示するが、限定するためではなく、かつ酢 酸と比較しての満足すべき結果がコハク酸のような、より弱く、より長鎖の酸で 達成できるという、驚くべき結果を立証するために与えられる。 歴史的には、米国環境保護庁は、米国における殺菌剤を規制し、液体殺菌剤に よる滅菌のクレーム(滅菌剤)に関する試験は、公定分析化学者協会(AOAC )の消毒剤の殺芽胞活性試験第966.04号である。この試験は、担体表面で 乾燥した芽胞を殺菌剤に接触させる。滅菌剤としてのラベルクレームをするには 、殺菌剤は、指定された接触時間および温度範囲内で、全部で720の円筒のう ち720の無菌円筒を形成しなければならない。米国での滅菌剤の法律上の定義 は、この試験に合格できるものである。下記の試験では、AOAC殺芽胞剤試験 の方法に従って、芽胞で標識化した担体を滅菌できる能力について、過酸化物の 組成物のみを酢酸組成物のみ、および酢酸ナトリウム組成物と比較した。 この試験は、クロストリジウム・スポロゲネス Clostridiumsporogenes で標 識した円筒を100%滅菌しようとして、多少の変更とともに反復した。 試験は、周囲条件で実施して、カルボン酸の酢酸、マロン酸、コハク酸、グル タル酸およびクエン酸と組み合わせた過酸化水素の急速な殺芽胞活性を比較した 。データからの組成物を表IIIに報告する。 表III クロストリジウム・スポロゲネスで標識した陶製円筒の、H22+酢酸、マロン 酸またはコハク酸の配合物による滅菌 その後の試験は、H22をグルタル酸およびクエン酸と組み合わせた。結果を 表IVおよびVに示す。 表IV クロストリジウム標識した陶製円筒の、H22+酢酸、グルタル酸およびクエン 酸の配合物による滅菌 表V H22+酢酸、グルタル酸またはクエン酸の配合物に接触後の枯草菌の湿潤胞 子の生存コロニーCONF = 密集 = 1,000コロニーを超え、すべてが互いに接する(密集している) TNTC = 多過ぎて計数できない = 300〜1,000コロニー/プレート 表 VI での下記の実施例は、H22プラス酢酸、マロン酸またはコハク酸とい う配合物による枯草菌の芽胞の殺菌率を比較する。試験方法は、懸濁液中の(担 体上ではなく)枯草菌 Bacillus subtilis の湿潤芽胞であった。これは、定性 的試験(無菌か否か)より高い精度での配合物の比較を可能にする、定量的試験 である。 全体的な結論は、8%H22プラス酢酸、マロン酸またはコハク酸の組合せは 、懸濁液中で枯草菌芽胞(湿潤)のほぼ同じ率を驚異的にも有するというもので ある。約2〜3という、より酸性のpH値は、約4という、より低い酸性のpH値よ り一貫して速く殺菌性であった。 表 VII および VIII に示した試験は、8%H22に加えた増加する 濃度の酢酸またはコハク酸と、枯草菌の湿潤芽胞の殺菌率との関係を測定する。 枯草菌の湿潤芽胞の懸濁液を用い、生存する芽胞を、様々な配合物との接触時間 の関数として測定するこの試験は、配合物間の僅かな差をAOAC殺芽胞剤試験 より充分に測定できる定量的試験である。すべての試験は、20±1℃であった 。酢酸 : 酢酸を伴う試験配合物、およびD値の結果は、下記のとおりであった: コハク酸を伴う試験配合物、およびD値の結果は、下記の表 VIIIでのとおり であった: 等しいモル濃度、および約4.2の等しいpH値での表VIIおよびVIIIに立証さ れたとおり、酢酸とコハク酸との間には、8%H22および BioTergeAS−4 0との組合せで芽胞の殺菌を高めるのに、非常に僅少な差があるにすぎない。 1.0Mの高い値から0.125Mの低い値までの範囲、すなわち8倍の差を 網羅するとおり、芽胞殺菌の速度は、約4.0分という最低速度から約3.0分 の最高速度まで非常に僅かに変化するにすぎない。1.0Mの酢酸またはコハク 酸では、この変化は一貫しており、より低い濃度より早い芽胞殺菌を常に示すが 、それは、非常に僅かな変化である。 pH2.5(酢酸はすべてが酸の形態)または pH4.3(酢酸の約半量が酸の形 態)での8%H22(2.35M)プラス1%(0.17 M)酢酸、またはプラス0.2M酢酸は、クロストリジウム・スポロゲネスおよ び枯草菌の芽胞を20±1℃で30分以内に殺菌した。より高いpH(約4.3) より、より低いpH(約2.5)で、より多くの枯草菌の芽胞が15分以内に殺菌 されたが、完全な殺菌は、両pH値ともに30分以内に生じた。 8%H22プラス0.5%マロン酸または0.5%コハク酸は、 COOH−CH2−COOH COOH−CH2−CH2−COOH マロン酸 コハク酸 すべて、pH1.8−2.4で、クロストリジウム・スポロゲネスで標識した陶製 円筒を20±1℃で30分以内に殺菌した。 8%H22プラス0.2Mグルタル酸(COOH−CH2−CH2−CH2−C OOH)は、コハク酸より活性が低く、クエン酸より活性が高かった。PH2. 2〜2.6での8%H22プラス0.2Mグルタル酸は、湿潤枯草菌芽胞を20 ±1℃で60分以内に殺菌したが、30分以内には殺菌せず、陶製円筒上で乾燥 したクロストリジウム・スポロゲネスをpH2.2、20±1℃で30分以内に殺 菌したが、pH5.0(グルタル酸の半量が酸として存在し、半量はナトリウム塩 として存在)では殺菌しなかった。 8%H22プラス0.2Mのトリカルボン酸であるクエン酸COOH−CH2 −COHCOOH−CH2−COOHは、pH2.0または6.4のいずれでも、 湿潤枯草菌芽胞を20±1℃で60分以内に全く殺菌しなかった。同様に、pH1 .9または6.6での8%H22プラス0.2Mクエン酸は、クロストリジウム ・スポロゲネスで標識したいかなる円筒も20±1℃では滅菌できなかった。 上記の試験は、下記の所見へと導く: 当初の試験は、過酢酸(CH3−COOOH)と酢酸(CH3−COOH)との 類似の構造化学のために実施した。下記の配合物を試験した:(1)6%H22 、pH4.7、(2)6%H22+0.5%酢酸、pH2.7、(3)6%H22+0 .5%酢酸ナトリウム、pH6.7、(4)0.5%酢酸、pH2.8、および0. 5%酢酸ナトリウム、pH7.7。AOAC殺芽胞剤試験第966.04号の方法 に従ってクロストリジウム・スポロゲネスの約106の乾燥芽胞で標識した、施 釉していない陶製の円筒を、上記のこれら5種類の配合物と20±1℃で30分 間接触させた。全部で20本の芽胞標識化円筒のうち、18本は、6%H22+ 0.5%酢酸(上記の配合物#2)と接触させたときに滅菌された。他の配合物 と同様に接触させたとき滅菌されたのは、20本のうち皆無(ゼロ)であった。 試験した全部で20本からの2本の円筒は、上記の配合物#2によって滅菌さ れなかった。次に試験したのは、上昇させた濃度のH22および酢酸が、クロス トリジウム・スポロゲネスで標識した乾燥円筒を滅菌できる能力についてであっ た。8%H22+2%酢酸は、20±1℃で20分以内に滅菌し、8%H22+ 1%酢酸、および8%H22+0.5%酢酸も、20±1℃で30分以内に滅菌 した。 次いで、上記の試験を拡大して、他の弱いジ−またはポリ−カルボン酸は、急 速な殺芽胞活性についてH22と相乗的に作用するか否かを決定した。ジカルボ ン酸であるマロン酸(COOH−CH2−COOH)およびコハク酸(COOH −CH2−CH2−COOH)を試験した。8%H22プラス1%酢酸、pH2.5 は、20±1℃で30分以内に滅菌した。8%H22+1%マロン酸、pH1.8 は、20本の円筒のうち17本を20±1℃で30分以内に滅菌し、8%H2 2+0.5%コハク酸、pH2.4は、20本の円筒のうち19本を20±1℃で 30分以内に滅菌した。試験は、陶製円筒上のクロストリジウム・スポロゲネス であった。 H22プラス弱カルボン酸は、2〜3という酸性の pH 値を有する式を生じる 。しかし、これらのカルボン酸は、分子の半量が酸(CH3−COOH)の形態 であり、分子の半量が共役塩基(CH3−COO-)である pH にまで引き上げる ことによって、緩衝剤として作用できる。これらの、より高い pH 値(pH4〜5 )は、より低いpH値より材料と融和できる可能性がある。8%H22プラス0. 2Mクエン酸(トリカルボン酸)は、クロストリジウム・スポロゲネス標識化円 筒を、pH1.9または6.6で滅菌しなかった。8%H22プラス0.2M グ ルタル酸(COOH−CH2−CH2−CH2−COOH)は、pH2.2では、2 0±1℃で30分以内に確かに滅菌したが、pH5.0では滅菌しなかった。8% H22プラス0.2Mコハク酸(COOH−CH2−CH2−COOH)は、pH1 .8と3.0との双方で、20±1℃で30分以内に滅菌した。8%H22プラ ス0.2M酢酸は、pH2.7と4.2との双方で、20±1℃で30分以内に滅 菌した。これらの研究は、すべて、クロストリジウム・スポロゲネス標識化円筒 に対してであった。 これらの配合物を用いて、陶製円筒に担持させた乾燥芽胞、または懸濁液中の 湿潤芽胞の双方の形態の枯草菌に対して研究を実施した。枯草菌に対する結果は 、下記のとおり、クロストリジウム・スポロゲネスに対する結果と一致する:pH 2.0または6.4での8%H22プラス0.2Mクエン酸は、枯草菌の湿潤芽 胞を20±1℃で60分以内に殺菌しなかった。8%H22プラス0.2M酢酸 (pH2. 7またはpH4.2)は、湿潤または乾燥枯草菌を20±1℃で30分以内に滅菌 した。8%H22プラス0.2Mマロン酸は、枯草菌の湿潤胞子を、pH3.0よ りpH1.8の方で速く殺菌した。8%H22プラス0.2Mコハク酸は、pH2. 4で、枯草菌の湿潤または乾燥芽胞を殺菌したが、pH4.2ではより効果が少な かった。8%H22プラス0.2Mグルタル酸は、枯草菌の湿潤芽胞に対して、 pH5.0よりpH2.6での方が効果的であった。特定の試験結果を書きに説明す る。 この実施例は、プラス酢酸、マロン酸またはコハク酸の配合物による枯草菌の 芽胞の殺菌率を比較する。試験方法は、(担体上ではなく)懸濁液中の枯草菌の 湿潤芽胞を用いた。これは、AOAC殺芽胞試験性試験のような定性的試験(無 菌か否か)より高い精度での配合物の比較を可能にする、定量的試験である。枯 草菌の細胞の出発数は、約3x108で非常に多量であった。これらの細胞をす べて殺菌するには、20±1℃で約60分の接触時間を要した。 結果は、下記のとおりであった: 全体的な結論は、8%H22プラス酢酸、マロン酸またはコハク酸の組合せは 、懸濁中で枯草菌芽胞(湿潤)のほぼ同じ率を有するというものである。約2〜 3という、より酸性のpH値は、約4という、より低い酸性のpH値より一貫して速 く殺菌性であった。 次に、8%H22の3種類の配合物(pH2.00のコハク酸配合物、pH4.3 5のコハク酸配合物、およびpH4.23の酢酸配合物)を、緩く取り付けたプラ スチックの蓋を有するプラスチックトレーに入れた。ステンレス鋼の器具、内視 鏡部品、および呼吸介護装置の様々な組合せを、周囲温度(22±2℃)で14 日間浸漬した。2種類の市販の消毒剤(2%アルカリ性グルタルアルデヒド、お よび15%イソプロパノール中の0.25%第四級アンモニウム化合物)も、比 較のために本研究に用いた。 H22配合物中での14日間の連続的浸漬の後、良質の Sklarlite(登録商標) というステンレス鋼の器具は、見かけが不変であった。より廉価な、粗悪にめっ きされた器具は、3種類のH22配合物によって多少の曇りを生じた。比較する と、良質のSkarlite(登録商標)の器具は、2%アルカリ性グルタルアルデヒド によって僅かに錆を生じ、アルコールの消毒剤によって著しい錆を生じた。一つ の例外とともに、内視鏡部品および呼吸介護装置は,H22+カルボン酸配合物 のいずれによっても見かけが不変であった。試験の詳細を下記に報告する。 本実施例の研究は、前記のとおり、配合物との材料の融和性の肉眼による観察 に限定された。特に、用いた配合物は、下記のとおりであった:配合物#1 8%H22 0.5M酢酸 0.25%の Bio-Terge のAS−40の洗剤 0.25MNaOH 米国薬局方精製脱イオン水 pH4.23配合物#2 8%H22 0.5Mコハク酸 0.25%の Bio-Terge のAS−40の洗剤 0.25MNaOH 米国薬局方精製脱イオン水とともに調製 pH4.35配合物#3 8%H22 0.5Mコハク酸 0.25%の Bio-Terge のAS−40の洗剤 0.25MNaOH 米国薬局方精製脱イオン水とともに調製 pH2.00 材料は、上記の試験配合物、または 15%イソプロパノール中の0.25%第四級塩化アンモニウム、または2%ア ルカリ性グルタルアルデヒドに浸漬した。 浸漬した物品は、 緩く取り付けたプラスチックの蓋を有する8個の Cambro プラスチックトレー; 5個のSklarlite(登録商標)ステンレス鋼製Halsted Mosq.STR5インチ止 血鉗子、Sklar Hospital カタログ番号第23−2105号、新品; 3対の廉価な鋏、劣悪にめっき、それ以外は曇りもなく良好な状態; 1セットの呼吸介護装置: Y字形プラスチックコネクタ 顔面マスク 気管内チューブ 青色のラテックス製呼吸袋の一片 2セットの内視鏡部品、第1のものは: 挿入管、屈曲ゴム、生検導管、曲げ易い内径約1/3インチのコネ クタ、硬い内径約1/2インチのコネクタ、および硬い直径約1/2インチのキ ャップ; 第2のものは、挿入管、屈曲ゴム、生検導管、硬い内径約1/2インチのコネ クタ、硬い直径約1/2インチのキャップ、およびステンレス鋼の開口を有する 硬い直径1/2インチのキャップ であった。部品は、すべて、新品であり、開始時には良好な状態であった。 消毒剤200mlと、様々な器具、部品および装置を8個のプラスチックトレ ーに入れた。トレーを覆い、周囲温度(22±2℃)で14日間放置した。14 日間を通して様々な間隔で、観察を実施した。 結果を下記の表Xに報告する。 表X 消毒薬との接触時間別の材料の適合性の観察 表 X のデータから認められるとおり、配合物1、2および3は、良質のSkla rlite(登録商標)の器具にはいかなる見かけの変化も生じなかった。該配合物 は、劣悪にめっきされた器具の多少の曇りは確かに生じた。pH2.00の8%H22、コハク酸配合物は、他の2種類の配合物より多量の曇りを生じた。 比較すると、2%アルカリ性グルタルアルデヒドは、良質Sklarlite(登録商 標)止血鉗子の僅かな錆を生じ、15%イソプロパノール中の0.25%第四級 塩化アンモニウムは、Sklarlite(登録商標)止血鉗子の大規模な錆を生じた。 pH2.00の8%H22、コハク酸配合物は、1片、すなわち曲げ易いコネク タの大規模な崩壊を確かに生じ、僅かに捻ったときに散 り落ちた。この逸脱が、この唯一の部品のエラストマーの性質によって生じたの か否かは、不明である。しかし、試験中、他の部分は、コハク酸組成物によるい かなる損傷も全く示さなかった。 配合物2および3は、他の内視鏡部品にはいかなる見かけの変化も生じなかっ た。配合物2は、呼吸介護装置にいかなる見かけの変化も生じなかった。 本発明が機能する理由の理論に捉われることは望まないが、上記実施例のデー タは、特に過酸化水素と、記載のカルボン酸のうちのあるものとの見かけの反応 および相乗作用的関係を立証する。おそらく、ヒドロキシルフリーラジカルを放 出して、それが、まとまって周囲温度(ほぼ18〜24℃)で、細菌芽胞および 他のすべての微生物の急速な殺菌を生じる、過酸化物全般にそれは拡張されると 思われる。加熱の必要は皆無であり、その上、殺菌は、概して30分以内に達成 される。反応生成物は、その場で形成される可能性があり、それを単離し、それ 自体を速効性の滅菌剤として用い得ることが示唆され、したがって、本発明は、 そのような実施態様をその範囲内にあるとして構想する。 したがって、本発明は、その申し立てた目的のすべてを達成したと認め得る。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年2月23日(1998.2.23) 【補正内容】 請求の範囲 1.約2.0〜約6.0の範囲内のpHを有する、臭気の少ない速効性の水性室 温消毒および/または滅菌溶液であって、約1〜約30重量%の過酸化物と;約 1〜約30重量%の、マロン酸およびコハク酸よりなる群から選ばれるか、また はそれらの混合物である水溶性有機酸を基本的に含む水性室温消毒および/また は滅菌溶液。 2.過酸化物が、約1.0〜約12重量%の濃度を有する請求項1記載の水性消 毒および/または滅菌溶液。 3.ヒドロキシルフリーラジカルを放出できる過酸化物が、過酸化水素、過酸化 アルキル、過酸化アリール、オゾニドおよび過酸化アルキリデンよりなる群から 選ばれる請求項1記載の水性消毒および/または滅菌溶液。 4.約2.0〜約6.0の範囲内のpHを有する、臭気の少ない、速効性の比較 的無害な水性室温消毒および/または滅菌溶液であって、約1.0〜約30重量 %の、マロン酸およびコハク酸よりなる群から選ばれるか、またはそれらの混合 物である水溶性有機酸もしくはその塩形態と;約0.1〜約1.0重量%の、過 酸化物および有機酸と融和できる陰イオンまたは非イオン系界面活性剤とを基本 的に含む水性室温消毒および/または滅菌溶液。 5.医学機器を、該機器を損傷せずに室温で速効的に消毒する方法であって、該 機器を、約2.0〜約6.0の範囲内のpHを有する、約1.0〜約30.0重 量%の過酸化物と、約1.0〜約30.0重量%の、マロン酸およびコハク酸ま たはそれらの混合物よりなる群から選ばれる臭気の少ない水溶性有機酸またはそ の塩形態とから基本的になる無臭の水性消毒液と室温で滅菌有効量の時間の間接 触させる段階を 含む方法。 6.有機酸がコハク酸である請求項5記載の方法。 7.水性消毒液が、有機酸と融和できる界面活性剤を含む請求項5記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN, YU (72)発明者 ウオラー,ウイリアム エイチ. アメリカ合衆国 テキサス州 78215― 1128,サン アントニオ,イー.ジョセフ ィーン ストリート 307,ヘルスポイン ト,リミテッド内 (72)発明者 アンダーソン,エドワード エル. アメリカ合衆国 テキサス州 78215― 1128,サン アントニオ,イー.ジョセフ ィーン ストリート 307,ヘルスポイン ト,リミテッド内 (72)発明者 ホブソン,デイヴィッド ダブリュ. アメリカ合衆国 テキサス州 78215― 1128,サン アントニオ,イー.ジョセフ ィーン ストリート 307,ヘルスポイン ト,リミテッド内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.約2.0〜約6.0の範囲内のpHを有する、臭気の少ない速効性の水性室 温消毒および/または滅菌溶液であって、約1〜約30重量%の過酸化物と;約 1〜約30重量%の、C3もしくはより高級なモノカルボン酸、およびC12以下 の鎖長のジ−もしくはポリ−カルボン酸よりなる群から選ばれるか、またはそれ らの混合物である水溶性有機酸もしくはその塩形態とを含む水性室温消毒および /または滅菌溶液。 2.水溶性有機酸またはその塩形態が、マロン酸およびコハク酸よりなる群から 選ばれる選ばれるか、またはそれらの混合物である請求項1記載の水性消毒およ び/または滅菌溶液。 3.過酸化物が、約1.0〜約12重量%の濃度を有する請求項2記載の水性消 毒および/または滅菌溶液。 4.ヒドロキシルフリーラジカルを放出できる過酸化物が、過酸化水素、過酸化 アルキル、過酸化アリール、オゾニドおよび過酸化アルキリデンよりなる群から 選ばれる請求項1記載の水性消毒および/または滅菌溶液。 5.約2.0〜約6.0の範囲内のpHを有する、臭気の少ない、速効性の比較 的無害な水性室温消毒および/または滅菌溶液であって、約1.0〜約30重量 %の、ヒドロキシルフリーラジカルを放出できる過酸化物と;約1.0〜約30 重量%の、C3もしくはより高級な、C12以下の鎖長のモノおよびジカルボン酸 よりなる群から選ばれる水溶性有機酸もしくはその塩形態と;約0.1〜約1. 0重量%の、過酸化物および有機酸と融和できる陰イオンまたは非イオン系界面 活性剤とを含む水性室温消毒および/または滅菌溶液。 6.水溶性有機酸またはその塩形態が、マロン酸およびコハク酸またはそれらの 塩よりなる群から選ばれる請求項5記載の水性消毒および/または滅菌溶液。 7.医学機器を、該機器を損傷せずに室温で速効的に消毒する方法であって、該 機器を、約2.0〜約6.0の範囲内のpHを有する、約1.0〜約30.0重 量%の過酸化物と、約1.0〜約30.0重量%の、マロン酸およびコハク酸ま たはそれらの混合物よりなる群から選ばれる臭気の少ない水溶性有機酸またはそ の塩形態とから基本的になる無臭の水性消毒液と室温で滅菌有効量の時間の間接 触させる段階を含む方法。 8.有機酸がコハク酸である請求項7記載の方法。 9.水性消毒液が、過酸化物および有機酸と融和できる界面活性剤を含む請求項 7記載の方法。
JP52874697A 1996-02-12 1997-02-11 速効性化学滅菌剤 Expired - Fee Related JP3334055B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/600,058 US5827542A (en) 1996-02-12 1996-02-12 Quick acting chemical sterilant
US08/600,058 1996-02-12
PCT/US1997/002183 WO1997028691A1 (en) 1996-02-12 1997-02-11 Quick acting chemical sterilant

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000503662A true JP2000503662A (ja) 2000-03-28
JP3334055B2 JP3334055B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=24402190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52874697A Expired - Fee Related JP3334055B2 (ja) 1996-02-12 1997-02-11 速効性化学滅菌剤

Country Status (21)

Country Link
US (2) US5827542A (ja)
EP (1) EP0881883B1 (ja)
JP (1) JP3334055B2 (ja)
KR (1) KR100318787B1 (ja)
CN (1) CN1084149C (ja)
AP (1) AP935A (ja)
AT (1) ATE220500T1 (ja)
AU (1) AU709189B2 (ja)
BR (1) BR9707438B1 (ja)
CA (1) CA2247289C (ja)
DE (1) DE69714018T2 (ja)
DK (1) DK0881883T3 (ja)
EA (1) EA001112B1 (ja)
ES (1) ES2179301T3 (ja)
HK (1) HK1017234A1 (ja)
IL (1) IL125742A (ja)
NO (1) NO320501B1 (ja)
NZ (1) NZ331341A (ja)
OA (1) OA10836A (ja)
PT (1) PT881883E (ja)
WO (1) WO1997028691A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072518A (ja) * 1999-06-30 2001-03-21 Kao Corp 殺芽胞剤組成物
JP2009501220A (ja) * 2005-05-26 2009-01-15 ステリス インコーポレイテッド 鉱物被包性ナノ細菌の不活性化
JP2021513458A (ja) * 2018-02-14 2021-05-27 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 膜からバイオフィルムおよび胞子を低減するための組成物および方法

Families Citing this family (56)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990079582A (ko) * 1998-04-07 1999-11-05 성재갑 주방용 세제 조성물
US6010729A (en) 1998-08-20 2000-01-04 Ecolab Inc. Treatment of animal carcasses
US6350381B2 (en) * 1998-10-27 2002-02-26 Kinder Morgan Energy Partners, L.P. Biodegradation of ethers using fatty acid enhanced microbes
US6551974B1 (en) 1999-04-20 2003-04-22 Ecolab Inc. Polish compositions for gloss enhancement, and method
US6339054B1 (en) 1999-04-20 2002-01-15 Ecolab, Inc. Composition and method for road-film removal
US6350725B1 (en) * 1999-04-20 2002-02-26 Ecolab, Inc. Composition and method for road-film removal
US6468472B1 (en) 1999-09-16 2002-10-22 Metrex Research Corporation Cleaning and decontaminating dialyzers by per-compound solutions
US6593283B2 (en) * 2000-04-28 2003-07-15 Ecolab Inc. Antimicrobial composition
CA2407098C (en) * 2000-04-28 2009-12-29 Ecolab Inc. Antimicrobial composition
US20080305183A1 (en) * 2007-06-08 2008-12-11 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for eliminating bacterial spores on surfaces and sporicide for use in the process
US7150884B1 (en) 2000-07-12 2006-12-19 Ecolab Inc. Composition for inhibition of microbial growth
US6479454B1 (en) 2000-10-05 2002-11-12 Ecolab Inc. Antimicrobial compositions and methods containing hydrogen peroxide and octyl amine oxide
US6514556B2 (en) 2000-12-15 2003-02-04 Ecolab Inc. Method and composition for washing poultry during processing
US6964787B2 (en) * 2001-02-01 2005-11-15 Ecolab Inc. Method and system for reducing microbial burden on a food product
US20030167506A1 (en) * 2001-03-22 2003-09-04 Pioneer Hi-Bred International, Inc. Expansin protein and polynucleotides and methods of use
US6627593B2 (en) 2001-07-13 2003-09-30 Ecolab Inc. High concentration monoester peroxy dicarboxylic acid compositions, use solutions, and methods employing them
CA2452841C (en) 2001-08-30 2012-10-02 Embrex, Inc. Method of sporulating eimeria oocytes
DE10146350A1 (de) * 2001-09-20 2003-04-17 Wella Ag Zweikomponenten-Mittel mit zeitlichem pH-Gradienten und Verfahren zur Behandlung von Haaren
US20030180377A1 (en) * 2002-02-12 2003-09-25 Ramirez Jose A. Enhanced activity hydrogen peroxide disinfectant
CA2442240A1 (en) * 2002-09-24 2004-03-24 Bj Services Company Canada Compositions containing a buffer and a peroxide or peracid useful for treating wells
ES2418079T3 (es) * 2002-11-15 2013-08-12 Virox Technologies Inc. Desinfectante de peróxido de hidrógeno que contiene alcohol bencílico
US20080305182A1 (en) * 2002-11-15 2008-12-11 Ramirez Jose A Hydrogen peroxide disinfectant containing a cyclic carboxylic acid and/or aromatic alcohol
US7622606B2 (en) * 2003-01-17 2009-11-24 Ecolab Inc. Peroxycarboxylic acid compositions with reduced odor
DE10317932A1 (de) * 2003-04-17 2004-11-18 Schülke & Mayr GmbH Chemothermisches Desinfektionsverfahren
US20050019421A1 (en) * 2003-07-23 2005-01-27 3M Innovative Properties Company Disinfecting compositions and methods of making and using same
US7771737B2 (en) 2004-01-09 2010-08-10 Ecolab Inc. Medium chain peroxycarboxylic acid compositions
AU2005206690B2 (en) 2004-01-09 2010-09-23 Ecolab Inc. Medium chain peroxycarboxylic acid compositions
US8999175B2 (en) 2004-01-09 2015-04-07 Ecolab Usa Inc. Methods for washing and processing fruits, vegetables, and other produce with medium chain peroxycarboxylic acid compositions
US7887641B2 (en) 2004-01-09 2011-02-15 Ecolab Usa Inc. Neutral or alkaline medium chain peroxycarboxylic acid compositions and methods employing them
US7507429B2 (en) 2004-01-09 2009-03-24 Ecolab Inc. Methods for washing carcasses, meat, or meat products with medium chain peroxycarboxylic acid compositions
US7504123B2 (en) * 2004-01-09 2009-03-17 Ecolab Inc. Methods for washing poultry during processing with medium chain peroxycarboxylic acid compositions
US20050191206A1 (en) * 2004-02-27 2005-09-01 Government Of The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Decontamination of biological spores with mild acid and moderate heat
NZ550744A (en) 2004-05-14 2010-11-26 Virox Technologies Inc Hydrogen peroxide-based skin disinfectant
WO2006076334A1 (en) * 2005-01-11 2006-07-20 Clean Earth Technologies, Llc Peracid/ peroxide composition and use thereof as an anti-microbial and a photosensitizer
US20060257282A1 (en) * 2005-05-12 2006-11-16 Tony Buhr Large-scale decontamination of biological microbes using amine oxides at acidic pH
US20060285995A1 (en) * 2005-06-15 2006-12-21 3M Innovative Properties Company Compositions and methods of use
US7754670B2 (en) 2005-07-06 2010-07-13 Ecolab Inc. Surfactant peroxycarboxylic acid compositions
BRPI0620238A2 (pt) * 2005-12-20 2011-11-08 Johnson & Johnson Vision Care métodos e sistemas para lixiviar lentes oftálmicas de hidrogel de silicone
US8865226B2 (en) 2006-04-27 2014-10-21 Aseptix Research Bv Low foaming enhanced biocidal hydrogen peroxide composition
US8075857B2 (en) 2006-10-18 2011-12-13 Ecolab Usa Inc. Apparatus and method for making a peroxycarboxylic acid
US7547421B2 (en) 2006-10-18 2009-06-16 Ecolab Inc. Apparatus and method for making a peroxycarboxylic acid
US9675065B2 (en) 2011-02-14 2017-06-13 Truox, Inc. Biocide and bleach compositions and related methods
EP2725930B1 (en) 2011-06-29 2015-04-08 General Electric Company Molybdate-free sterilizing and pasteurizing solutions
US20130089621A1 (en) 2011-10-05 2013-04-11 Arkema Inc. Disinfectant compositions with hydrogen peroxide
US20130089533A1 (en) 2011-10-05 2013-04-11 Arkema Inc. Disinfectant compositions with hydrogen peroxide
US9752105B2 (en) 2012-09-13 2017-09-05 Ecolab Usa Inc. Two step method of cleaning, sanitizing, and rinsing a surface
US20140308162A1 (en) 2013-04-15 2014-10-16 Ecolab Usa Inc. Peroxycarboxylic acid based sanitizing rinse additives for use in ware washing
US9433643B2 (en) 2013-04-30 2016-09-06 Truox, Inc. Microbicidal composition comprising hydrogen peroxide and aminocarboxylic acids
JP2016530342A (ja) 2013-05-23 2016-09-29 ネイチャー シール, インコーポレイテッド 抗微生物洗浄液
CN103704264B (zh) * 2014-01-09 2016-04-20 南通思锐生物科技有限公司 一种消毒清洁剂
NL2013176B1 (en) * 2014-07-11 2016-09-20 Theoxide Holding B V Concentrate for a disinfectant.
US10779534B2 (en) * 2015-06-12 2020-09-22 Thermoseed Global Ab Seed disinfection method
US10849929B2 (en) * 2016-08-30 2020-12-01 Chuch & Dwight Co., Inc. Composition and method for allergen deactivation
US10450535B2 (en) 2017-10-18 2019-10-22 Virox Technologies Inc. Shelf-stable hydrogen peroxide antimicrobial compositions
WO2020167933A1 (en) 2019-02-12 2020-08-20 Alden Medical, Llc Alcohol-free hydrogen peroxide disinfectant compositions and methods of use thereof
KR102650222B1 (ko) * 2023-02-14 2024-03-21 (주)오송 살균제용 조성물 및 이를 이용한 제품

Family Cites Families (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3684477A (en) * 1969-08-28 1972-08-15 Fmc Corp Microorganism control
NL7608265A (nl) * 1975-08-16 1977-02-18 Henkel & Cie Gmbh Bij opslag stabiele concentraten van functionele middelen.
NL7608266A (nl) * 1975-08-16 1977-02-18 Henkel & Cie Gmbh Concentraten van microbicide middelen.
DE2654164C2 (de) * 1976-11-30 1978-08-10 Schuelke & Mayr Gmbh, 2000 Norderstedt Wäßrige Perglutarsäurelösung und deren Verwendung
GB1570492A (en) * 1976-12-14 1980-07-02 Metal Box Co Ltd Sterilization of articles
DE2828724A1 (de) * 1978-06-30 1980-01-10 Schuelke & Mayr Gmbh Desinfektionstuch
US4477438A (en) * 1982-11-12 1984-10-16 Surgikos, Inc. Hydrogen peroxide composition
JPS59196385A (ja) * 1983-04-23 1984-11-07 Shinko Electric Ind Co Ltd 化学研摩液
FR2578332B1 (fr) * 1985-01-30 1989-03-31 Air Liquide Composition aseptisante pour lentilles de contact
FR2584503B1 (fr) * 1985-02-07 1989-02-24 Laroche Jean Michel Procede de sterilisation de lentilles de contact
US4715980A (en) * 1986-03-17 1987-12-29 Diversey Wyandotte Corporation Antimicrobial sanitizing composition containing n-alkyl and n-alkenyl succinic acid and methods for use
US5055287A (en) * 1986-12-29 1991-10-08 Kessler Jack H Methods to control color during disinfecting peroxidase reactions
FI880221A (fi) * 1988-01-19 1989-07-20 Santasalo Sohlberg Ab Oy Foerfarande och anordning foer sterilisering eller desinfektering av verktyg.
US5262126A (en) * 1988-05-10 1993-11-16 Toppan Printing Co., Ltd. Method of sterilizing laminated packaging material
EP0342485B1 (en) * 1988-05-10 1993-01-07 Toppan Printing Co., Ltd. Method of sterilizing laminated packaging material
SU1572478A1 (ru) * 1988-08-03 1990-06-23 Vnii Veterinarnoj Sanitarii Coctab для дeзиhфekции oб'ektob пчeлoboдctba
US4986963A (en) * 1989-01-24 1991-01-22 Corcoran Richard A Method of disinfecting contact lenses with peracetic acid
AU623022B2 (en) * 1989-10-17 1992-04-30 Ecolab Inc. Noncontaminating antimicrobial composition
US5139788A (en) * 1989-10-17 1992-08-18 Ecolab Inc. Noncontaminating antimicrobial composition
IE904549A1 (en) * 1989-12-15 1991-06-19 Aquaclear Internat Ltd Stabilising solution for stabilising hydrogen peroxide,¹stabilised biocidal compositions and methods for using same
EP0460179B1 (en) * 1989-12-23 1994-12-07 Solvay Interox Limited Peroxycarboxylic acids
JP2590026B2 (ja) * 1990-04-05 1997-03-12 ミンテック・コーポレーション 防食性殺菌剤
ES2022020A6 (es) * 1990-05-03 1991-11-16 Dirygesa Sl Procedimiento para desinfectar lentes de contacto.
US5244629A (en) * 1990-08-31 1993-09-14 Caputo Ross A Plasma sterilizing process with pulsed antimicrobial agent pretreatment
US5084239A (en) * 1990-08-31 1992-01-28 Abtox, Inc. Plasma sterilizing process with pulsed antimicrobial agent treatment
DE69131557T2 (de) * 1991-06-18 2000-01-27 Minntech Corp Vorrichtung zur automatischen Verdünnung von Peressigsäure und Wasserstoffperoxid
US5200189A (en) * 1991-07-23 1993-04-06 Ecolab Inc. Peroxyacid antimicrobial composition
US5279735A (en) * 1991-07-25 1994-01-18 Minntech Corporation Sterilant solutions for hollow fiber membranes
GB9118906D0 (en) * 1991-09-04 1991-10-23 Interox Chemicals Ltd Preparation of peroxy acids
US5335373A (en) * 1991-11-29 1994-08-09 Dresdner Jr Karl P Protective medical gloves and methods for their use
US5310524A (en) * 1992-02-11 1994-05-10 Minntech Corporation Catheter reprocessing and sterilizing system
US5357636A (en) * 1992-06-30 1994-10-25 Dresdner Jr Karl P Flexible protective medical gloves and methods for their use
GB9219465D0 (en) * 1992-09-15 1992-10-28 Solvay Interox Ltd Microbicidal compositions and methods
US5269959A (en) * 1992-09-16 1993-12-14 Gary Schreibman Liquid deep cleaning detergent composition
US5286448A (en) * 1993-02-04 1994-02-15 American Sterilizer Company Method of decontaminating a chamber that has movable shelves
US5409713A (en) * 1993-03-17 1995-04-25 Ecolab Inc. Process for inhibition of microbial growth in aqueous transport streams
US5324432A (en) * 1993-06-17 1994-06-28 Nalco Chemical Company Treatment of process waters to destroy filamentous bacteria
DE4331942C2 (de) * 1993-09-21 1996-02-22 Loeffler Karl Gmbh & Co Kg Verwendung einer Zusammensetzung zur Reinigung und Desinfektion von Gegenständen in der Brauindustrie
JP3537540B2 (ja) * 1994-06-22 2004-06-14 日本パーオキサイド株式会社 過ジカルボン酸含有水溶液
US5478797A (en) * 1994-11-21 1995-12-26 Rohm And Haas Company Bromate stabilization of nitrate-free 3-isothiazolones at pH 4-5.1

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072518A (ja) * 1999-06-30 2001-03-21 Kao Corp 殺芽胞剤組成物
JP2009501220A (ja) * 2005-05-26 2009-01-15 ステリス インコーポレイテッド 鉱物被包性ナノ細菌の不活性化
JP2021513458A (ja) * 2018-02-14 2021-05-27 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 膜からバイオフィルムおよび胞子を低減するための組成物および方法
JP7334174B2 (ja) 2018-02-14 2023-08-28 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 膜からバイオフィルムおよび胞子を低減するための組成物および方法

Also Published As

Publication number Publication date
NZ331341A (en) 1999-08-30
NO983680L (no) 1998-10-05
EP0881883B1 (en) 2002-07-17
AU2121897A (en) 1997-08-28
EA199800718A1 (ru) 1999-02-25
CN1084149C (zh) 2002-05-08
JP3334055B2 (ja) 2002-10-15
WO1997028691A1 (en) 1997-08-14
CA2247289A1 (en) 1997-08-14
OA10836A (en) 2003-02-05
ES2179301T3 (es) 2003-01-16
NO983680D0 (no) 1998-08-11
NO320501B1 (no) 2005-12-12
US6096348A (en) 2000-08-01
AU709189B2 (en) 1999-08-26
DK0881883T3 (da) 2002-11-04
EA001112B1 (ru) 2000-10-30
AP9801341A0 (en) 1998-09-30
PT881883E (pt) 2002-10-31
BR9707438A (pt) 2000-01-04
US5827542A (en) 1998-10-27
ATE220500T1 (de) 2002-08-15
AP935A (en) 2001-02-05
CN1213951A (zh) 1999-04-14
DE69714018T2 (de) 2002-11-14
IL125742A (en) 2001-12-23
CA2247289C (en) 2001-10-09
HK1017234A1 (en) 1999-11-19
IL125742A0 (en) 1999-04-11
BR9707438B1 (pt) 2009-05-05
KR100318787B1 (ko) 2002-09-17
EP0881883A1 (en) 1998-12-09
DE69714018D1 (de) 2002-08-22
KR19990082651A (ko) 1999-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000503662A (ja) 速効性化学滅菌剤
Babb et al. Sporicidal activity of glutaraldehydes and hypochlorites and other factors influencing their selection for the treatment of medical equipment
JP6717763B2 (ja) 抗菌性クリーナー組成物
KR20080032064A (ko) 조성물 및 사용 방법
US5863547A (en) Glutaraldehyde plus alcohol product
JP2868206B2 (ja) 消毒および/または防腐のための有害微生物防除用組成物
TWI233812B (en) Low temperature disinfectant/sterilant for medical devices and topical applications
US9433643B2 (en) Microbicidal composition comprising hydrogen peroxide and aminocarboxylic acids
JP2011147768A (ja) 過酢酸および過酸化水素からなる組成物の水溶液を用いる医療用、外科用および歯科用器具を手により滅菌する方法
EP0609106A1 (en) A glutaraldehyde composition
JP3650580B2 (ja) 多部の抗菌性滅菌組成物及び方法
US4654374A (en) Chemical disinfectant and sterilant
RU2277935C2 (ru) Способ стерилизации и набор средств для его осуществления
JP2001070413A (ja) 過酢酸と過酸化水素の水溶液を用いる自動化内視鏡滅菌方法
RU2251435C1 (ru) Дезинфицирующее средство и способ обработки предметов, в том числе медицинского назначения
RU2175247C1 (ru) Антисептическая композиция и способ ее приготовления
WO1994028722A1 (en) Sodium hypochlorite based disinfectant and sterilizer for medical-surgical instruments
JPS6344505A (ja) 殺菌防カビ剤
WO2009058847A2 (en) Enhanced dialdehyde disinfectant and sterilization formulations
RU2508104C2 (ru) Антисептическое средство с гемостатическим действием и способ его получения
JP2000070216A (ja) 内視鏡用の殺菌消毒剤
EA010164B1 (ru) Фармацевтическая композиция, способ её получения и применение
JP2000506881A (ja) 滅菌用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120802

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130802

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees