JP2000503607A - エンドレスのゴムトラックを硬化するための装置および方法 - Google Patents

エンドレスのゴムトラックを硬化するための装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 トラクターまたは大量の土を動かす大型機械のような大型車両用のエンドレスのゴムトラックを製造する新規装置および新規方法。複数のスプロケットと係合する心棒挿入物(60)が、車両の電力駆動機械と係合するために、エンドレスのゴムトラックの内部または内径に配置されている。ゴムトレッド(230、240)は、ゴムトラックの外部または外径に配置されている。ゴムトラックはセグメント(230、232、234、236)で作られるが、完全に加硫化され、加硫化されたセグメントの間に不連続な未加硫化領域を持たない。ゴムトラックは、少なくとも2つの異なる型装置(102、142)を使用して形成される。第1型装置では、ゴムトラックの内側および外側部が未硬化ベルト(194)の区分に隣接した上に成型され、第2セグメントを形成し、そして第2セグメントは隣接する未加硫化の第1セグメントと一緒に加硫化される。

Description

【発明の詳細な説明】 エンドレスのゴムトラックを硬化するための装置および方法 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、トラックが駆動輪上に集成されている大量の土を動かす大型機械、 農業用装置等のための弾性エンドレスクローラまたはトラックに関する。 2.従来技術の説明 大量の土を動かす大型機械および農業用装置のような車両は、駆動輪により駆 動されるエンドレスのトラックを用いて構成されている。トラックまたはベルト は、その少なくとも1つが駆動輪である複数の車輪上に集成されており、そして 駆動輪に噛み合わされている。トラックは土壌中でより高い牽引力を有し、しか も通常の空気タイヤを装備した車両よりも土地の圧密作用が少ないので、農業で 使用される車両は、益々、トラックシステムにより駆動されるようになっている 。トラックシステムへのこのような一新された興味の結果、最近、そのようなシ ステム中に多くの改良が加えられた。 米国特許第5,279,378号明細書に説明されているそのような改良の1つは、内 面と駆動輪との間に改良された摩擦カップリングを提供する高度に張力がかかっ たゴム弾性の外面を持つエンドレスベルトを有する車両を説明する。この改良は 、その発明のベルトの張力の観点を対象としている。この改良では、シャシの長 軸に実質的に平行して巻かれた少なくとも1つの強化フィラメントを含んで成る エンドレスベルトを開示している。 米国特許第5,295,741号、同第4,678,244号および同第4,057,302号明細書に記 載されている改良では、トラックの内側面と車両の駆動輪との間のカップリング を改良することを対象とする。米国特許第5,279,378号明細書に説明されている ように、多くのベルトまたはトラックがカップリングを達成するためにゴム製の ラグを使用しているが、カップリングを改良するために、これらの改良は典型的 にはゴムのトラックとは異なる組成の材料の心棒を利用している。 これらの改良の中には効果的なものもあるが、農業用または大量の土を動かす 大型機械の推進力のために、強化されたエンドレスのゴムトラックを製造する方 法は高価であり、しかも時間がかかる。 トラクターのトレッドまたはベルトにも応用できる、V−ベルトのいくつかの 製造法および装置を利用できる。そのような装置および方法の説明は、特許第2, 867,845号および第4,861,403号明細書に説明されている。しかし、V−ベルトサ イズ(これは小さく、典型的にはインチで測定する幅を有する)およびそのフラ クションは、大量の土を動かす大型機械で使用するゴム製トラック(典型的には フィートで測定する幅を有する)と比べて大きく異なることから、V−ベルト技 法を単にスケールアップすることは常に現実的であるとはかぎらず、このサイズ の差異から使用可能なゴム製トラックを得ることはできない。 米国特許第2,867,845号明細書は、連続的なV−ベルトを形成する装置および 方法を説明している。このV−ベルトは、セグメントで形成され、そして1方の 側にラグを有する。そのような方法および装置は、連続的なV−ベルトを形成す るには適するが、これらの製造法を農業用または大量の土を動かす大型機械で必 要とされる大型トラックの製造に応 用するには問題がある。V−ベルトがセグメントで形成され、そして型の中で加 硫化される時、セグメントはその間に望ましくない分割線を有する。セグメント は個別に形成され、各セグメントが加硫化されるので、セグメント間のゴムは分 割線をわたって加硫化されず、不連続領域を生じる。この不連続領域は、周囲の 加硫化された架橋−結合領域よりも強度が低い。トラックが成型中に型中で加硫 化されるのではなく、むしろ未硬化のゴムベルトとして形成され、そして形成後 に別個に加硫化されるならば、未硬化のゴムベルトを形成した後にゴムを加硫化 するために、別に時間のかかる操作が必要である。さらに未硬化のゴムベルトは 、成型後に加硫化されるので、ゴムベルトは加熱化および圧縮化の間はもはや型 中に含まれず、歪みの可能性および許容限度外条件の結果としてのベルトのベル トが有意に増加する。 米国特許第4,861,403号明細書は、特許第2,867845号明細書と同様であるが、 布−強化二重歯付きのベルトが形成される点が異なる。ベルトの1方の側に歯が 形成されるので、これが部分的に加硫化される。続く操作で、ベルトの第2の側 に歯が形成され、そして次に全ベルトが加硫化される。 本発明は、改良された方法および改良された装置に従い、製造された改良され たゴムトラックを対象とし、エンドレストラックを製造するための従来技術の方 法および装置の欠陥および短所を克服する。 発明の要約 本発明は、トラクターまたは大量の土を動かす大型機械のような大型車両用の エンドレスのゴムトラックを製造する新規装置および新規方法を提供する。複数 のスプロケット−が係合する心棒挿入物が、エンドレ スのゴムトラックの内部または内径に配置されて、車両の電力駆動機械と係合す る。ゴムトレッドは、ゴムトラックの外部または外径に配置されている。ゴムト ラックはセグメントで製造されるが、完全に加硫化され、そして従来技術で見ら れるような不連続な非加硫化領域を加硫化されたセグメントの間に持たない。 そのようなトレッドを提供するために、内側型の片方および外側型の片方を有 する第1型装置が提供される。この内側の型の片方は、製造されるゴムトラック の内側の形態にかたどられたキャビティを有し、一方、外側型の片方は、製造さ れるゴム製のトラックの外側の形態にかたどられたキャビティを有し、この型キ ャビティはゴム製トラックの雌型のくぼみである。それぞれの型の片方は、各末 端を冷却し、そして型の内側よりも低い温度に維持できるように末端に位置する 冷却溝も含む。成型可能な材料は型の中に入れられた時、トラックの形を取る型 キャビティを満たすだろう。この型装置は、内側型の片方と外側型の片方の間に 配置された取り外し可能なサブプレートも含む。このサブプレートは、本質的に 平らなプレートである。型の片方をそれら自体に、およびサブプレートに関して 正しく方向づけるように、配置手段も提供される。 望ましい成分の未硬化のゴムの第1量が提供される。スラッグ状態のこの未硬 化のゴムは、第1型装置の内側型の片方に隣接して配置される。この未硬化のゴ ムは、内側型の片方のキャビティの実質的な部分を占めることができる。 次にサブプレートを、未硬化ゴムがサブプレートの第1面と内側型の片方との 間になるように未硬化ゴムの隣に配置する。 望ましい組成の未硬化のゴムの第2量が、第1サブプレート面および 内側型の片方と反対側のサブプレートの第2面に隣接して配置される。この組成 は、ゴムの第1量の組成と同じか、または異なってもよい。次に外側型の片方は 、ゴムがサブプレートの第2面と外側型の片方との間になるように、ゴムの第2 量に隣接して配置される。 次に第1型装置を、未硬化ゴムを軟化させるために十分な温度で加熱する。同 時に、未硬化ゴムを型のキャビティ中に完全に流すために、型装置に十分に圧を かける。しかし、温度はゴムの加硫化が起こらないように十分低い範囲内で、し かもかけた圧力下でゴムが比較的容易に流れるような十分に高い温度に維持され る。ゴムが流れて型の片方のキャビティを完全に満たした後、内側および外側型 の片方が分離され、そしてサブプレートが型の片方の間から取り外される。 従来の任意の方法で形成することができるループ形状のエンドレスの未硬化ゴ ムベルトは、ここで内側および外側型の片方の間に、実質的にサブプレートによ りすでに占有された領域中に配置される。未硬化のゴムベルトは、スチールコー ドのような任意の周知の強化材または当該技術分野で周知な他の強化材料を含む ことができる。ゴムを満たした型の片方は、未硬化ゴムベルトの部分に対して閉 じられる。冷却水が、型の片方の冷却溝に供給される。次に装置は、高温に加熱 される。しかし、冷却水が型の片方の末端または外部を、予め定めた長さLにつ いて冷却するが、型装置の中央部分は、予め定めた長さPについて冷却による影 響を受けない。予め定めた長さPについて、型装置の中央部分のゴムを加硫化す るために十分高く温度を上げるが、末端部分中のゴムが加硫化されないように、 十分な冷却が提供される。一部が加硫化したゴムの大変薄い移行ゾーンが、加硫 化部分と末端部の間に存在する。同時に、圧 力が装置にかけられる。この装置は、予め定めた長さPに沿って本質的にゴムの 完全な加硫化を可能とするために十分な時間、圧力下での温度を維持する。圧力 を解除し、そして型の片方を分けると、エンドレスベルトは、上に形成されたゴ ムトラックセグメントを有する。このゴムトラックセグメントは、長さPの加硫 化された中央部、およびそれぞれ長さLを有する実質的に未硬化のゴムトラック をセグメント外側部を有する。次にこの方法は、未硬化ベルトが予め定めた距離 Qで離れた複数の形成されたゴムセグメントを有するまで、形成されたゴムトラ ックセグメントから、エンドレスの未硬化ベルトに沿って予め定めた距離Qで、 第1型装置を使用して繰り返えされる。 内側型の片方および外側型の片方を有する第2型装置が提供される。内側型の 片方は、製造されるゴムトラックの内側形態にかたどられた第1型装置と同様の キャビティを有し、一方、外側型の片方も、製造されるゴム製トラックの外側形 態にかたどられた第1型装置と同様のキャビティを有する。しかしこの第2型装 置の型の片方には、第1型装置の型の片方が有するような冷却溝を含まない。成 型可能な材料は型に入れられた時、トラックの形を取るキャビティを満たすだろ う。第2型装置も、取り外し可能なサブプレートを含み、これは内側型の片方と 外側型の片方の間に配置されている。第2型装置のサブプレートは、3つの独特 な領域、サブプレートの端に向かって伸びている2つのアウトボードまたは末端 部、およびアウトボードまたは末端部との間に伸びている中心部を有する。中心 部は、第1型の装置を使用して作られた形成されたゴムのセグメント間の距離に 相当する、予め定めた距離Qを有する実質的に平らなプレートである。各アウト ボードまたは末端部は、長さLに少な くとも等しいか、そして好ましくはそれより大きく、ここで寸法Lは形成された ゴムセグメントの未硬化部分の長さに相当する。サブプレートの各アウトボード または末端部は、ゴムトラックの内側形態にかたどられた内部、およびゴムトラ ックの外側形態にかたどられた外部を有する。サブプレートが型の片方の間に集 成された時、アウトボードまたは末端部が、合わさる内側型の片方と外側型の片 方のキャビティの対応する部分と係合する。すなわち型の片方の間に集成された 時、サブプレートは、成型可能な材料が確実に型装置の中央部を満たし、同時に サブプレートのアウトボードまたは末端部に隣接して配置されているキャビティ に材料が入り込むことを防ぐ。型の片方をそれら自体に関連して、および取り外 し可能なサブプレートと関連して、型の片方を正しく配置するように配置手段も 提供されている。 未硬化ゴムの第1量と同じ組成を有する未硬化ゴムの第3量を、第2型装置の 内側型の片方に隣接して配置する。計算および続いて慎重に測定して、供給する 未硬化ゴムの量は、サブプレートの中心部と向かい合った内側型の片方を満たす ために十分であり、過多または無駄がわずかか、または無い。 サブプレートの第1側は、配置手段を使用して未硬化ゴムの第3量の隣に配置 し、これを確実にするためにサブプレートのアウトボード部が対応する型の片方 のキャビティと正しく係合する。 未硬化ゴムの第1量と同じ組成を有する未硬化ゴムの第4量を、サブプレート の第2側に隣接して配置する。ここでも、供給するゴムの量は、サブプレートの 中央部と向かい合った外側型の型キャビティを満たすために十分であり、過多ま たは無駄がわずかか、または無い。 外側型の片方が、未硬化ゴムの第4量上に集成される。ここでも、サブプレー トのアウトボードまたは末端部が対応する外側型の片方のキャビティと正しく合 わさることを確実にするために、配置手段が使用される。ここで第2型装置は、 第3および第4の未硬化ゴム量を軟化させるために十分な温度に加熱されるが、 ゴムの加硫化を引き起こすほどは高くない。同時に、ゴムが容易に流れて、サブ プレートの中央部と向かい合う内側および外側型キャビティを満たすように圧力 をかける。サブプレートのアウトボードまたは末端部は、内側および外側型の片 方の中央部に隣接するキャビティを満たし、これにより型のアウトボード部中の キャビティにゴムが流れ込むことを防止する。この成型操作に続いて、内側およ び外側型の片方を型から分け、そしてサブプレートを取り外す。 次に、第1型装置を使用して作られた、形成されたゴムトラックセグメント間 に存在する未硬化ベルト部分を、第2型装置の片方の間に配置する。未硬化ベル トQの長さは、未硬化ベルトを充填した第2型のキャビティの中央部の長さQに 相当する。型の片方の外側部は、Lと同じか、または大きい長さを有し、第1型 装置を使用して作られた、形成されたゴムトラックセグメントの未硬化ゴム部分 と重なる。形成されたゴムトラックセグメントのこれらの部分Lは、実質的に未 加硫化であるが、部分的に加硫化されたゴムの薄い移行ゾーンを含んでもよい。 好ましくは、重なり、第1型装置を使用して前の操作中に作られた、形成された ゴムトラックセグメントの少なくとも一部が、第1の型の中で完全に加硫化され たゴムを含むように、型の片方の外側部はLより大きい長さである。この未加硫 化ゴムに隣接する第2型装置の外側部分のキャビティ中に配置された加硫化され たゴムは、続く操作中に中央部からの未硬化ゴムの 移動を防止するためのパッキンとして役立つ。 未硬化ベルトおよび形成されたゴム製トラックセグメントの実質的に未加硫化 部分を間にはさんだ第2型装置は閉じられ、そして加硫化温度よりも高いゴムの 温度に上げるように熱をかけ、この間、装置には圧をかける。型の片方の間に配 置された未硬化ゴムは、ここで加硫化され、完全に加硫化されたトラックセグメ ントを生成する。次に型の片方を取り外し、そしてこの工程を繰り返すことがで きる。この工程を予め定めた長さQの各未硬化ベルトセグメントで繰り返した後 、不連続領域を持たない完全なエンドレス加硫化ゴムトラックが製造される。 本発明の装置および本発明の方法により製造されるゴムトラックの主な利点の 1つは、ゴムトラックがセグメントで形成されるが、セグメント間のゴムは加硫 化され、すなわち正しく架橋結合され、セグメント自体は加硫化されているが、 架橋は分割線をわたって伸びていない、従来技術に見られるような弱く、不連続 な領域は排除されている点にある。この弱い領域が排除されたので、本発明の加 硫化ゴムトラックは、弱い領域上で破損する傾向が無い。 本発明の他の特徴および利点は、本発明の原理を例により説明する添付の図面 と一緒に、以下の好適な態様の詳細な説明から明らかになるだろう。 図面の簡単な説明 図1は、心棒挿入物の側面図であり、 図2は、第1型装置の側断面図であり、 図3は、図2の線3−3に沿った第1型装置の横断面図であり、 図4は、第2型装置の側断面図であり、 図5は、図4の線5−5に沿った第2型装置の横断面図であり、 図6は、成型前にサブプレートの上および下に配置された未硬化ゴムスラッグ を含む第1型装置の側断面図であり、 図7は、第1型装置の型の片方の間に位置する未硬化ゴムベルトの図であり、 未硬化ゴムベルトがへりに見え、そして型の片方はベルトの両側に配置された断 面で示されており、 図8は、部分的に完成したエンドレストラックの該略図であり、 図9は、成 型前にサブプレートの上および下に配置された未硬化ゴムスラッグを含む第2型 装置の側断面図であり、一方図9Aは、成型後の同じ第2型装置の側断面図であ り、 図10は、最後の成型および加硫化の前に、第2の型装置がトラックの両側に 配置されているへりを見ている、部分的に完成したエンドレストラックの図であ り、 図11は、ゴムスラッグを装填し、型が水平位置である、装置の長軸に沿って 見ている本発明の第1型装置の好適態様の横断面図であり、 図12は、ゴムスラッグを装填し、型が前の水平位置から90°旋回した、装 置の長軸に沿って見ている本発明の第1型装置の好適態様の横断面図であり、 図13は、成型した未硬化ゴムを含み、鉛直位置に型の片方が引き込まれ、そ してサブプレートが取り出された、装置の長軸に沿って見ている本発明の第1型 装置の好適態様の横断面図であり、 図14は、1対の第1型装置の型の片方の間に配置された未硬化ゴムベルトを 含む、未硬化ゴムベルトがへりに示されている本発明の好適態様の図であり、 図15は、未硬化ゴムベルトが充填されている、1対の第1型装置の型の片方 の間に配置された未硬化ゴムベルトの図であり、型装置を横断面図で表し、そし て未硬化ゴムベルトはへりに表し、 図16は、互いに向かいあって位置する2つのセグメントを持つ図15の一部 完成されたゴムトラックの図であり、未硬化ゴムベルトはへりに示されており、 図17は、未硬化ゴムを装填し、そして水平位置にある本発明の第2型装置の 好適態様を、長軸に沿って見ている横断面図であり、 図18は、装置を90゜旋回させた後の、未硬化ゴムを装填した本発明の第2 型装置の好適態様の断面図であり、装置の長軸は鉛直であり、 図19は、へりに見え、そして1対の第2型装置の間に配置された、一部完成 したゴムトラックおよび未硬化ベルトを示す、本発明の好適態様の断面図であり 、型装置の長軸はベルトのへりと平行している。 好適態様の詳細な説明 本発明は、エンドレスのゴムトラックの新規製造法および製造装置を対象とす る。ゴムトラックは、スプロケットが係合する内面と踏み付ける外面の間に配置 されたベルトが特徴である。 好ましくは、このベルトは連続的であり、添え継ぎを含まない。随意に選択さ れる形状では、トラックはさらに、トラクター駆動機械と係合するために、ゴム トラックの内面の内側に伸びる硬質のスプロケットが係合する心棒挿入物をを含 むことが特徴である。 ベルトはゴムトラックの内部と外部の間に配置される。このベルトは、当該技 術分野で周知の方法により形成することができる。連続的なスチールベルトが主 要コードには好適であるが、布のベルトも使用できる。 ベルトの主要コードに加えて、ベルトは好ましくは少なくとも1つのバイアスプ ライを含む。このバイアスプライが含まれる時、これは主要コードに対して±3 0−60゜の角度で配置され、そして好ましくは主要コードに対して±45゜の 角度で配置される。しかしバイアスプライは主要コードに集成される必要はない 。ベルトは単に主要コードから成るものでもよい。ベルトは最初に未硬化ゴムベ ルトとして形成され、これは当該技術分野で周知の方法により作られる。 随意に選択される配置では、心棒挿入物は、製造工程の1部としてトラック中 に織り込まれる。この心棒挿入物60は図1に示すような形状を有し、硬質材料 により作られている。好適な態様では、各心棒挿入物60はポリエチレンのよう な超高分子量プラスチックからつくられている。各心棒挿入物60は、変形した U形を有する。2つの脚62、64は、各心棒挿入物60のヘッド66から下に 伸びている。各脚は、頂点面から50−85゜度の角度で傾いている。好適な態 様では、図1に示すように、心棒の脚は混成角度により形成されている。各脚は 、ヘッド66から約50−75゜の角度で傾いている第1または上部68を有す る。各脚の下部72は、角度70よりは大きい角度74で傾き、そして好ましく はヘッド66から約70−85゜傾いている。 各心棒挿入物60の脚62、64およびヘッド部66は、弾性ゴムトラック中 に埋め込まれる。心棒挿入物ヘッド66の一部は弾性ゴムトラック中に埋め込ま れず、そしてゴムトラックの内側円周面から伸びるアンチ−デトラッキングー突 出部(anti-detracking protrusion)76を形成する。場合によっては心棒脚の一 部は、トラックから外側に伸びてもよい。すなわち、図1の破線により示すよう に、脚62、64の端は暴 露され、一方、脚の実質的部分はゴムトラック中に埋め込まれる。心棒挿入物の 例は、米国特許第5,295,741号明細書(引用により本明細書に編入する)に見い だすことができる。本発明の心棒挿入物60と従来技術の心棒挿入物との間の主 な差異は、心棒挿入物60の形状である。従来技術の心棒挿入物は、ゴム弾性ト ラック材料中に埋め込まれた羽により正しい位置に保たれる。その結果、心棒挿 入物の形状が複雑であり、一方サイズはトラックに比して大きい。この従来技術 の心棒挿入物は、構成材料が鉄−基本合金であるときには大変重い。あるいは構 成材料が軽量な材料であるとき(例えばポリエチレン)、羽は壊れやすく、そし て容易にそれらの薄い区分に重荷がかかる。本発明の心棒挿入物60は、ゴム弾 性トラック材料中に伸びる脚62、64によりゴムトラック中に配置される。脚 により形成される角度70および74は、心棒挿入物が確実にトラックにより捕 らえられ、そしてトラックのゴムと挿入物の材料との間の摩擦により正しい位置 に保たれるのに十分である。とりわけ心棒挿入物の構成材料に、より柔軟なもの を選択すると有利である。さらにその単純な形状により、本発明の心棒挿入物6 0は、製造経費が安く、しかも容易であり、これから明らかとなるようにトラッ ク中に集成される。好適な態様では、ポリエチレンのような超高分子量プラスチ ックが心棒挿入物60の好適な材料である。 典型的には心棒挿入物60を含むトラックは、新規かつ慣例的ではない様式で 調製される。少なくとも2つの型装置がトラックの調製には必要である。 今、図2を参照にして、第1型装置102は一対の型の片方、内側型の片方1 04、外側型の片方106ならびに取り外し可能なサブプレー ト108から成る。内側型の片方104は、ゴムトラックのセグメントの内側を 形成する原型である。すなわち、材料が内側型の片方のキャビティ110を満た すとき、材料はゴムトラックの内側の形状を有し、スプロケットが係合する面と も呼ばれる。外側型の片方106は、ゴムトラックのセグメントの外側を形成す る原型であり、踏みつける面とも呼ばれる。すなわち、材料が外側型の片方のキ ャビティ112を満たすとき、材料はゴムトラックの外側の形状を有する。取り 外し可能なサブプレート108は、型の片方104、106の間に位置し、そし て好ましくはいずれの型の片方104、106よりも表面仕上が滑らかな実質的 に平らなプレートである。型の片方104、106は、型の末端116、118 の間に位置する冷却溝114、および内側の120、122位に位置する断熱材 119を含み、その中心線は、型の末端116、118から予め選択したインボ ード(inboard)位置に位置する破線により示される。冷却溝114および断熱材 119は、すでに検討したように、型の片方を冷却するために、冷却水が型末端 116、118から内側に循環するように提供される。断熱材は冷却水が破線1 20、122の間のトラック部分に悪影響を及ぼすことを防止する。 型装置102は、内側型の片方104を外側型の片方106に関して正しく配 置するための配置手段も含む。図3に関して、内側型の片方104は、サブプレ ート108中の開口126を通って進み、そして外側型の片方106中の内腔1 28に伸びるピン124を含む。しかしピン/開口/内腔/124/126/1 28系は、内側型の片方104、外側の型の片方106およびサブプレート10 8を配置するための1つの配置手段であると考えられる。これらの要素をそれぞ れに関して正しく 配置するための他の任意の適当な手段を使用することができる。 内側型の片方は、さらにノッチ130を含み、1つのノッチ130が各ラグの キャビティ132中に存在する。ノッチ130は、少なくとも心棒挿入物のヘッ ド66を受けるような寸法である。ノッチ130は、ラグキャビティ132の底 から内側に約1−20ミリメートル、そして好ましくは1−2ミリメートル広が っている。 今、図4を参照にして、第2型装置142は、1対の型の片方、内側型の片方 144、外側型の片方146ならびに取り外し可能なサブプレート148から成 る。内側型の片方144は、ゴムトラックのセグメントの内側を形成する原型で ある。すなわち、材料が内側型の片方のキャビティ150を満たすとき、材料は ゴムトラックの内側の形状を有する。 外側の型装置146は、ゴムトラックのセグメントの外側を形成する原型であ る。すなわち、材料が外側型の片方のキャビティ152を満たすとき、材料はゴ ムトラックの外側の形状を有する。 取り外し可能なサブプレート148は、いずれの型の片方144、146より も滑らかな表面仕上を有する。サブプレート148は、実質的に平らなプレート である、予め選択した長さQを含む中央部174を有する。サブプレート148 も、2つのアウトボードまたは末端部176、178を有する。これら各々のサ ブプレート部分176、178は、内側、すなわちスプロケットと係合する形状 を有する内部180、ゴムトラックセグメントの部分、および外側、すなわち踏 み付ける面の形状を有する外部182、ゴムトラックセグメントの部分を有する 。これらのサブプレートのアウトボード部は、型末端156、158から中央部 174へ、少なくともできるだけ大きく、そして好ましくは第1型装置1 02の内型型の片方104および外側型の片方106の型末端116、118か ら内側部120、122までの距離より大きい距離で伸びている。各サブプレー トのアウトボードまたは末端部176、178は、ピッチの1/4よりも大きい 距離、そして好適な態様では、ゴムトラック内側部の1−2ピッチに伸び、各ピ ッチは図4でrとして示す、隣接するラグの中心間の距離に等しい。サブプレー トのアウトボードまたは末端部176、178は、内側型の片方のキャビティ1 50および外側型の片方のキャビティ152を、できるかぎり大きな長さ、また は長さL以上を満たし、そして好ましくは取り外し可能なサブプレート148が 第2型装置142の型の片方のキャビティ150、152に集成された時、図4 に示すようにゴムトラックの内側部の1−2ピッチを満たす。このように好適な 態様では、ゴムトラックの各アウトボードまたは末端部は、1−2rの長さに伸 び、ここでrはゴムトラックの内側部分の1ピッチを表す。サブプレート部17 6、178は、サブプレート148の部分として製造することができ、例えばア ルミニウムまたは工作機械鋼である。好適な態様では、サブプレート部176、 178は、加硫化したビニルゴムから製造され、金属製のサブプレート148に 集成される。ブチルゴム組成は、型に傷をつける事なく熱をかけた時に膨張して ラグキャビティ172およびトレッドキャビティ214を完全に密閉するので好 ましい。さらにブチルゴムは容易に取り外すことができ、しかも磨損および古く なった時に交換することができる。 今、図5を参照にすると、型装置142は、外側型の片方146に関して内側 型の片方144を正しく配置させるための配置手段も含む。内側型の片方144 はサブプレート148中の開口166を通って進み、 そして外側型の片方146中の内腔168に伸びるピン164を含む。しかしピ ン/開口/内腔/164/166/168系は、型の片方144、146をサブ プレート148および互いに関して配置するための1つの配置手段であると考え られる。これらの要素を互いに関して正しく配置させるための他の任意の適当な 手段を使用することができる。 図4に戻って参照にすると、内側型の片方は、さらにノッチ170を含み、1 つのノッチ170が各ラグのキャビティ172中に存在する。ノッチ170は、 心棒挿入物66および脚を受けるための寸法である。ノッチ170は、ラグキャ ビティ172の底から内側に約1−20ミリメートル、そして好ましくは1−2 ミリメートル広がっている。 第1型装置102および第2型装置142を使用して、トラックが以下の様式 で調製される。ここで図6を参照にすると、心棒挿入物60は、ヘッド66が内 側型の片方104のラグキャビティ132のノッチ130中に配置されるように 挿入されている。第1の未硬化ゴムスラッグ190が、内側型キャビティの片方 110に配置される。未硬化ゴムスラッグ190中には、内側型の片方のキャビ ティ110を完全に満たすための十分なゴムがある。サブプレート108は、配 置手段を使用して第1の未硬化ゴムスラッグ190上に配置される。第2の未硬 化ゴムスラッグ192がサブプレート108上に配置される。外側型の片方10 6が、第2のゴムスラッグ192上に配置手段を使用して配置される。外側型の 片方のキャビティ112を満たすために十分なゴムが第2のゴムスラッグ192 中に存在する。 未硬化ゴムスラッグ190、192で使用するゴムの量は、個々の型の片方の キャビティ110、112に必要なゴムの容量を測定すること により得られる。次に、ゴムの重量を慎重に計り、ゴムスラッグ190および1 92に適切な量の未硬化ゴムを提供でき、もし大変少ないが過剰量または余分が あるならば、容易に取り除くことができる。 中にゴムスラッグ190、192を含む第1型装置102は、ゴムの軟化を引 き起こすために十分である50−140℃の範囲の高温に加熱される。しかし、 この温度はゴムが加硫化するほどは高くない。この温度は任意の従来の技術、例 えば電気抵抗ヒーターを型内に提供することにより、またはゴム型装置を50− 140℃の温度に維持したオーブンに置くことにより達成できるが、好適な方法 は、当該技術分野で周知なように型装置に設けられた蒸気溝中に蒸気を導入する (示さず)。約100−300キロパスカル(約14−50psi)の範囲の圧 力も型の片方104、106に対して鉛直に、実質的に図6に示すように矢印方 向にかける。型装置102にかける熱および圧力は、未硬化ゴムスラッグ190 、192を流動させ、そして型の片方のキャビティ110、112を充填するた めに十分である。未硬化ゴムが型の中に流れた後、型キャビティの形状を取り、 そして好ましくは型装置102が未だ熱い間に、内側型の片方104および外側 型の片方106は、サブプレート108を取り出すことができるように分離され る。サブプレート108は、いずれの型の片方104、106よりも滑らかな表 面仕上を有するので、未硬化ゴムは型の片方に残り、取り外し可能なサブプレー トの容易な分離が可能である。 ここで図2および7を参照にして、未硬化ベルト194が、第1型装置102 の内側型の片方104と外側型の片方106の間に配置され、ここで装置は未硬 化ゴムが充填された型キャビティを有する。第1型装 置の長軸は、目的の領域中のベルトの長さに平行し、ベルトは図7のへりに見え る。型の片方が既に検討した配置手段を使用して正しく配置され、そしてゴムを 含む型の片方が、好ましくは成型された未硬化ベルトが未だ熱い間に、未硬化ベ ルト194を囲む。型の片方の間の未硬化ベルト194の最初の位置は、図7に 示すように任意の位置Aである。次に冷却水が、冷却溝114に供給される。装 置の温度は今、型装置中のベルトを加硫化するために十分高い温度に上げられ、 その間にベルトに圧をかける。温度は145−180℃の範囲、好ましくは15 5−165℃である。しかしゴムが内側型の片方および外側型の片方の型の末端 116、118と断熱材119の間の距離Lでは加硫化されないように、冷却溝 114中に冷却水が調節される。長さLは、1/4r以上の距離に伸び、好まし くは予め選択した長さLは型末端から断熱材へ1r−2rの長さで伸び、ここで rはゴムトラック内側部の1ピッチである。部分的に加硫化した(部分的に架橋 −結合した)ゴムの薄い領域が断熱材119の付近に生じる。しかしゴムは第1 型装置中の内側位120と122との間で完全に加硫化される。必要な冷却水の 量は、型装置のサイズおよび加硫化を行う実際の温度に依存する。しかし当業者 には明らかであるように、必要な冷却水流は、選択された加硫化温度で各型のデ ザインにより決定できる。結果は、ゴムトラックセグメント196は、内側位1 20と122との間である位置Aで加硫化されるが、116から120、116 から122、118から120および118から122の外側位で長さLについ ては未だ未硬化である。 いったん位置Aが確立されたら、図8に説明するように第1型装置を使用して 上記の手順を位置C、EおよびGで繰り返して、位置A、C、 EおよびGで示す複数の加硫化された部分を有するベルトセグメント、および位 置B、D、FおよびHで示す隣接の未硬化部分が形成され、各々のベルトセグメ ントは196、198、200および202で示す。各セグメントは、サブプレ ート148の中心部174の長さに等しい予め選択した距離Qにより他のセグメ ントから分離されている。当業者は、説明の例では手順が4回繰り返されている が、この手順は、所望によりトラックをより少ない、または多い区分に分割する ことにより成功裏に使用できることを理解するだろう。 図8に説明するベルト位置B、D、FおよびHは、この時点ではトレッドが無 い単に未硬化のベルトセグメントである。この位置B、D、FおよびHの未硬化 ベルトセグメント197、199、201、203は、第2型装置142の取り 外し可能なサブプレート148の中央部174と同じ長さである。 ゴムトラックセグメントは、ベルト位B、D、FおよびHについては以下の様 式で提供される。今、図9を参照にして、心棒挿入物60は、ヘッド66がラグ キャビティ172のノッチ170中に配置されるように、内側型の片方144に 挿入される。第3の未硬化ゴムスラッグ210が内側型の片方144に配置され る。未硬化ゴムスラッグ210を、サブプレートのアウトボードまたは末端部1 76、178と間、および中央部174の下の内側型の片方のキャビティ内に配 置するように、サブプレート148は未硬化ベルトスラッグ210上に配置手段 を使用して配置される。サブプレートのアウトボードまたは末端部176、17 8の間の内側型の片方のキャビティを完全に満たすために、未硬化ゴムスラッグ 210中には十分なゴムがある。第4の未硬化ゴムスラッグ2 12がサブプレートの中央部174の上に配置される。ゴムスラッグが、サブプ レートのアウトボードまたは末端部176、178の間の外側型の片方のキャビ ティ152内に配置されるように、外側型の片方146が、配置手段を使用して 第4のゴムスラッグ212上に配置される。サブプレートの外側部176、17 8の間の外側型の片方のキャビティ152を完全に満たすために、ゴムスラッグ 212には十分なゴムがある。未硬化ゴムスラッグ210、212に使用するゴ ムの量は、未硬化ゴムスラッグ190、192に使用するゴムの量と同じ様式で 決定される。 中に挿入されたゴムスラッグ210、212を含む第2型装置142は、ゴム の軟化を引き起こすために十分である50−140℃の範囲の高温に加熱される 。しかしこの温度はゴムが加硫化されるほど高くない。この温度は任意の従来の 技術、例えば電気抵抗ヒーターを型内に提供することにより、またはゴム型装置 を50−140℃の温度に維持したオーブンに置くことにより達成できるが、好 適な方法は、型装置中に設けられた蒸気溝中へ蒸気を導入する(示さず)。圧力 も実質的に図9に示す矢印方向で型の片方144、146に鉛直にかける。型装 置142にかける熱および圧力は、未硬化ゴムスラッグ210、212を流動さ せ、そして型の片方のキャビティ150、152を充填するために十分である。 図9Aに示すように、サブプレートのアウトボードまたは末端部176、178 は、軟化したゴムが内側および外側型の片方146、146のかみ合い部分に流 れ込むのを防ぐために、ラグキャビティ172およびトレッドキャビティ214 に広がっている。未硬化ゴムがサブプレートの中央部174に隣接する型キャビ ティの形を取った後、そして好ましくは型装置142が未だ熱い間に、内側型の 片方144および外側 型の片方146は、サブプレート108を取り出すことができるように分離され る。型の片方144、146の表面が粗いので、滑らかなサブプレート148の 取り出しは、型の片方のキャビティ中のゴムを傷つけることなく容易に行える。 今、図10を参照にして、Bに位置する未硬化ベルトセグメント(例えばセグ メント197)は、第2型装置142の内側型の片方144と外側型の片方14 6との間に置かれている。第2型装置142は、サブプレートの中央部174に 隣接している未硬化ゴムを含む型キャビティを含む。しかし、サブプレートのア ウトボードまたは末端部176、178に隣接した型キャビティ216、218 は空である。内側型の片方144および外側型の片方146が未硬化ベルトセグ メント197を囲むと、内側および外側型の片方の装置144、146が隣接す るゴムトラックセグメントの一部、位置Aのゴムトラックセグメント196およ び位置Cのゴムトラックセグメント198と重なる。内側および外側型の片方の 装置144、146の空のキャビティ216、218は、各ゴムトラックセグメ ント196、198の末端部を捕らえる。 図2、4および10を参考にすると分かるように、型装置142の充填された 型キャビティの両側上で長さLより大きな長さで広がる空の型キャビティ216 、218は、距離L、好ましくは内側の型装置の約1−2ピッチに広がるゴムキ ャビティセグメントの未加硫化部分、ならびに隣接するゴムトラックセグメント 196、198の加硫化部分を捕らえる。 型装置142のキャビティは、今、すべての残りの未硬化または未加硫化ゴム ならびに内側および外側型の片方の間の未硬化ベルトを捕らえ る。加硫化ゴムの両末端部で、捕えた未硬化ゴムに直ぐに隣接する部分も捕らえ る。次に型装置142の温度は、型装置142中の未硬化ゴム、ならびに内側お よび外側型の片方144、146の間に位置する未硬化ベルトを加硫化するため に十分な温度に上げられ、同時に圧力がかけられる。温度は145−180℃、 好ましくは155−165℃の範囲である。圧力は、100−300キロパスカ ルの範囲に維持される。未硬化ゴムが高温および高圧で加硫化される時、型装置 142のいずれの末端で捕らえられた加硫化されたゴムは、硬化操作中に未硬化 ゴムの移動または流動を防ぐためのパッキンとして作用する。ゴムが加硫化され た後、内側および外側型の片方は取り出され、そして型装置142を使用した操 作は位置D、FおよびHの未硬化ベルトセグメント199、201、203のた めに繰り返される。完了すると、完全に加硫化されたエンドレスゴムトラックが 製造される。 2重プレスシステムと呼ばれるゴムトラックを製造するための好適なシステム は、2対のプレスを使用してエンドレスのゴムトラックを製造する。図11を参 照にすると、一対の第1型装置102を、装置の長軸に沿った断面の状態で見ら れ、すなわち装置の長軸が図の平面にむかって来て、そして出ていく。この装置 には、それぞれ第1の未硬化ゴムスラッグ190および第2の未硬化ゴムスラッ グ192が装填され、そして支持体221上に水平に配置されて示されている。 各内側型の片方104は、旋回ピンのような旋回手段224に連結されたアーム 222を含む。第1の未硬化ゴムスラッグ190がスラッグサーバー(示してい ない)により内側型の片方104中に装填された後、取り外し可能なサブプレー ト108がスラッグ190上に配置される。第2の未硬化ゴム スラッグ192は、スラッグサーバーによりサブプレート108上に装填され、 そして外側型の片方106がスラッグ192上に配置される。次に第1型装置が 図12に示すように支持体221上に鉛直になるように、装置を旋回手段224 の回りに90℃旋回させる。次に例えば油圧プレスのような圧力手段226によ り、図12に示すように外側型の片方106に対して鉛直方向に、そして型の長 軸に沿って圧力をかけ、この間、第1型装置102に熱をかけて未硬化ゴムがす でに説明した方法に従い流れるようにする。次に型が開かれ、そして図13に示 すように頭上巻上げ装置によりプレート108が取り出される。 今、図14および15を参照にして、未硬化ゴムベルト194は、型の片方1 04、106の間に配置されている。これらの図において、ベルトはへりに示さ れ、ベルトは目的の領域中で各型の片方の長軸に平行である。このベルトは、ベ ルトを下げるベルトホルダーまたはハンガー上に配置されてもよい。しかし、型 の片方の間にベルトを配置するための他の方法も使用できる。いったん未硬化ゴ ムベルト194が型装置102に位置W、Yで捕られれば、すでに検討したよう に型の片方に冷却水が供給され、そして温度を上げると圧力が油圧プレス226 によりかけられて、すでに検討したように型の片方の間で未硬化ゴムの一部を加 硫化して、230、234でゴムトラックセグメントを形成する。すでに検討し たように、ゴムトラックセグメントの中央部は加硫化されるが、ゴムトラックセ グメントの外側部分は未硬化ゴムである。型の片方104、106が取り外され た後、位置W、Yでゴムトラックセグメント230、240を、そして位置X、 Yで未硬化ベルトセグメント232、236を有する図16に示すような一部完 成したトラックが製造される。 ゴムトラックには、未硬化ベルトセグメント232、236が同様の様式で提 供されている。図17を参照にすると、一対の第2型装置142を、装置の長軸 に沿った横断面の状態で見られ、すなわち装置の長軸は図の平面に向かって来て 、そして出ていく。この装置には、第3の未硬化ゴムスラッグ210および第4 の未硬化ゴムスラッグ212が装填され、そして図11に示した支持体と同じ、 または別の支持体でよい支持体221上に水平に配置されて示されている。各々 の内側型の片方144は、旋回ピンのような旋回手段224に連結されたアーム 222を含む。第3の未硬化ゴムスラッグ210がスラッグサーバーにより内側 型の片方144中に装填された後、取り外し可能なサブプレート148がスラッ グ210上に配置される。第4の未硬化ゴムスラッグ212は、スラッグサーバ ーによりサブプレート148上に装填され、そして外側型の片方146がスラッ グ212上に配置される。次に第2型装置が図18に示すように支持体221上 で鉛直になるように、装置を旋回手段224の回りに90℃旋回させ、ここで装 置は支持体上に配置されて示され、各々の型装置の長軸は外側トレッドキャビテ ィおよび内側ラグキャビティの型キャビティ原型に平行である。次に油圧プレス 226により、図16に示すように水平方向に圧力をかけ、この間、第2型装置 142に熱をかけて、型装置142についてすでに説明した様式で未硬化ゴムが 流れるようにする。サブプレート148は、例えば頭上クレーンにより取り出さ れる。例えば図13を参照にされたい。 ここで図19を参照にして、ゴムトラックセグメント230、234を有する 部分的に完成したトラックは、未硬化ベルトセグメント232、236が、内側 型の片方144と外側型の片方146との間になるよう に配置される。内側および外側型の片方は、第2型装置142についてすでに記 載したように、ゴムトラックセグメント230、234と重なる。圧力は外側型 の片方146の面をわたって、実質的に図19に示すような方向にかけられ、内 側型の片方144を一緒に押し、そして第2型装置142中の温度をその中の未 硬化ゴムを加硫化するために上げる。加硫化が完了した後、型の片方を取り出し 、そして完成した加硫化ゴムトラックが製造される。 本発明のより広い観点は、示し、そして記載した具体的な態様に限定されない 。本発明の原理から逸脱することなく、しかもその主な利点を犠牲にせずに、そ れらから新たに発展させることができる。 発明はすでに記載したが、特許状により特許請求され、そして保証されるのは 次の通りである:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:24 B29L 31:32

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.エンドレスのゴムトラックの製造法であって、 a)ゴムトラックの内側の形状にかたどられたキャビティを有する内側型の片方 、内側型の片方とかみ合い、ゴムトラックの外側部の形状にかたどられたキャビ ティを有する外側型の片方、内側と外側型の片方の間に配置される取り外し可能 なサブプレート、ならびに内側型の片方、外側型の片方および取り外し可能なサ ブプレートを互いに関連させて配置するための配置手段を含む第1型装置を提供 し、 b)未硬化ゴムの第1量を、第1型装置の内側型の片方に隣接して配し、このゴ ムの量は内側型の片方のキャビティを充填するのに十分であり、 c)第1型装置のサブプレートの第1側を、配置手段を使用して未硬化ゴムの第 1量に隣接して配置し、 d)未硬化ゴムの第2量を、第1型装置のサブプレートの第2側に隣接して配し 、このゴム量は外側型の片方のキャビティを充填するのに十分であり、 e)第1型装置の外側型の片方を、配置手段を使用して未硬化ゴムの第2量の上 に配置し、 f)第1型装置を、未硬化ゴムの第1量および第2量を軟化させるために十分な 高温に加熱し、この間、ゴムを加硫化することなく軟化したゴムを型キャビティ 中に流すために十分な圧力をかけ、次に g)内側および外側型の両片方を分離し、そしてサブプレートを取り出し、 h)エンドレスループ形状の未硬化ベルトの部分を、内側および外側型の両片方 の間に配し、 i)未硬化ベルト部分が、内側および外側型の両片方の間に挟まれて、予め選択 した長さPの中央部および各々が予め選択した長さLを有する2つの外側部を有 する集成体を形成するように、第1型装置のゴムを含む型の片方を未硬化ベルト 部分に対して閉め、 j)集成体の中央部の未硬化ゴムの温度を、ゴムの加硫化温度よりも高い温度ま で上げるために、第1型装置に熱をかけ、この間、同時に集成体の外側部をゴム の加硫化温度よりも低い温度に維持し、かつ集成体に圧力をかけてP+2Lの長 さを持つゴムトラックセグメントを形成し、このゴムトラックセグメントは、長 さPの加硫化したゴムトラックセグメント中央部、および各々が予め選択した長 さLを有する未硬化ゴムトラックセグメント外側部を有し、 k)形成されたゴムトラックセグメントから第1型装置の型の片側を取り出し、 l)ゴムトラックセグメントから距離Qで未硬化ベルトについて工程b−kを繰 り返し、 m)ゴムトラックの内側の形態にかたどられたキャビティを有する内側型の片方 、 内側型の片方とかみ合い、ゴムトラックの外側部の形状にかたどられたキャビ ティを有する外側型の片方、 2つの末端部およびその末端の間に伸びる実質的に平らなプレート状態の、予 め選択した長さQの中央部を有する取り外し可能なサブプレートであって、各末 端部は予め選択した長さLよりも大きく、そしてさらに内側型の片方のキャビテ ィの部分と係合するように、ゴムトラックの内側部の形態にかたどられた内部、 外側型の片方のキャビティの部分と 係合するように、ゴムトラックの外側部の形態にかたどられた外部を有し、この サブプレートは内側および外側型の片方の間に配置されたサブプレート、ならび に 内側型の片方、外側型の片方および取り外し可能なサブプレートを互いに関連 して配置するための配置手段、 を含む第2型装置を提供し、 n)未硬化ゴムの第3量を、第2型装置の内側型の片方に隣接して配し、このゴ ムの量は長さQのサブプレートの中央部と向かい合う内側型の片方のキャビティ を充填するのに十分であり、 o)第2型装置のサブプレートの第1側を、配置手段を使用して、未硬化ゴムの 第3量に隣接して配置し、 p)未硬化ゴムの第4量を、第2型装置のサブプレートの第2側に隣接して配し 、このゴムの量は、長さQのサブプレートの中央部と向かい合う外側型の片方の キャビティを充填するのに十分であり、 q)第2型装置の外側型の片方を、配置手段を使用して、未硬化ゴムの第4量の 上に配置し、 r)未硬化ゴムの第3量および第4量を軟化させるために、第2型装置を十分高 い温度まで加熱し、この間、ゴムを加硫化せず、かつゴムがキャビティの末端部 に流れて入ることを防ぎながら、長さQを有する型キャビティの中央部に軟化し たゴムが流れて入るように十分な圧力をかけ、次に、 s)内側および外側型の片方を分離し、そしてサブプレートを取り外し、 t)長さQを有する未硬化ベルトの部分を配し、この未硬化ベルトは、長さPの 加硫化された中央部および予め選択した長さLの未硬化ゴム外 側部分を有する形成されたゴムキャビティの間に位置し、この未硬化ベルトは第 2型装置の型の片方のキャビティの中央部の間に配置され、このキャビティは未 硬化ベルトで満たされ、 u)未硬化ベルト部分が、内側および外側型の片方の中央部の間に挟まれるよう に未硬化ベルトに対して第2型装置の型の片方を閉じ、そして第1型装置により 形成された、予め選択した長さLの未硬化ゴムトラックセグメントの外側部が、 第1型装置により形成された加硫化ゴムトラックセグメントの中央部Pと一緒に 、第2型装置のキャビティの末端部により捕らえられ、第2型装置の末端部のキ ャビティは、予め選択した長さLよりも大きな長さを有し、 v)第2型装置中の未硬化ゴムの温度を、ゴムの加硫化温度よりも高い温度に上 げるために熱をかけ、この間、装置に圧をかけて加硫化ゴムトラックセグメント を形成し、 w)加硫化したトラックセグメントから第2型装置の型の片方を取り出し、 x)工程m−wをエンドレスの加硫化したゴムトラックが製造されるまで繰り返 す、 工程を含んで成る上記方法。 2.ゴムを軟化するために、第1型装置を加熱する工程が、型装置を50−14 0℃の範囲の温度に加熱することを含む、請求の範囲第1項に記載の方法。 3.予め選択した長さLが、ゴムトラックの内側部の1/4ピッチより大きいか 、または等しい、請求の範囲第1項に記載の方法。 4.予め選択した長さLが、ゴムトラックの内側部の1から2ピッチの 間である、請求の範囲第1項に記載の方法。 5.ゴムを軟化するために、第2型装置を加熱する工程が、型装置を50−14 0℃の範囲の温度に加熱することを含む、請求の範囲第1項に記載の方法。 6.さらに、心棒挿入物を第1型装置の内側型の片方に、ゴムの第1量を配する 前に集成し、そして 心棒挿入物を第2型装置物の内側型の片方に、ゴムの第3量を配する前に集成す る工程を含む、請求の範囲第1項に記載の方法。 7.エンドレスのゴムトラックを製造する方法であって、 a)各型装置が、 ゴムトラックの内側の形状にかたどられたキャビティを有する内側型の片方、 内側型の片方とかみ合い、ゴムトラックの外側部の形状にかたどられたキャビ ティを有する外側型の片方、 内側と外側型の片方との間に配置された取り外し可能なサブプレート、および 内側型の片方、外側型の片方および取り外し可能なサブプレートを、互いに関 連して配置するための配置手段、内側型の片方は型装置を第1の水平位置から第 2の鉛直位置へ回転させることができるように互いに旋回するように連結してい る、 を含む水平位置の一対の第1型装置を提供し、 b)未硬化ゴムの第1量を、第1型装置の各々の内側型の片方に隣接して配し、 このゴムの量は内側型の片方のキャビティを充填するのに十分であり、 c)第1型装置の各々のサブプレートの第1側を、配置手段を使用して未硬化ゴ ムの第1量に隣接して配置し、 d)未硬化ゴムの第2量を、第1型装置の各々のサブプレートの第2側に隣接し て配し、このゴム量は外側型の片方のキャビティを充填するのに十分であり、 e)第1型装置の各々の外側型の片方を、配置手段を使用して未硬化ゴムの第2 量の上に配置し、 f)第1型装置を、水平位置から鉛直位置へ旋回させ、 g)第1型装置を、未硬化ゴムの第1量および第2量を軟化させるために十分な 高温に加熱し、この間、ゴムを加硫化することなく軟化したゴムを型キャビティ 中に流すために十分な圧力をかけ、次に h)内側および外側型の片方を分離し、そしてサブプレートを取り出し、 i)エンドレスループ形状の未硬化ベルトの部分を、内側および外側型の片方の 間に配し、 j)未硬化ベルト部分が、内側および外側型の片方の間に挟まれて集成体を形成 するように、第1型装置のゴムを含む型の片方を未硬化ベルト部分に対して閉じ 、各集成体は予め選択した長さPの中央部および各々が予め選択した長さLを有 する2つの外側部を有し、 k)集成体の中央部の未硬化ゴムの温度を、ゴムの加硫化温度よりも高い温度ま で上げるために熱をかけ、この間、同時に集成体の外側部をゴムの加硫化温度よ りも低い温度に維持し、かつ集成体に圧力をかけて各々がP+2Lの長さを持つ ゴムトラックセグメントを形成し、このゴムトラックセグメントは、各々が長さ Pの加硫化したゴムトラックセグメント中央部、および各々が予め選択した長さ Lを有する未硬化ゴムトラッ クセグメント外側部を有し、 l)形成されたゴムトラックセグメントから第1型装置の型の片側を取り出し、 m)各型装置が、 第1の表面仕上を有し、そしてゴムトラックの内側の形態にかたどられたキャ ビティを有する内側型の片方、 内側型の片方とかみ合い、第2の表面仕上を有し、そしてゴムトラックの外側 部の形状にかたどられたキャビティを有する外側型の片方、 2つの末端部およびその末端部の間に伸びる中央部を有する取り外し可能なサ ブプレート、各末端部は、予め選択した長さLよりも大きい長さを有し、内部は 内側型の片方のキャビティの部分と係合するように、ゴムトラックの内側部の形 態にかたどられ、外部は外側型の片方のキャビティの部分と係合するように、ゴ ムトラックの外側部の形態にかたどられ、そして実質的に平らなプレートの形態 の予め選択した長さの中央部は末端部の間に伸び、このサブプレートは内側およ び外側型の片方の間に配置されている、 内側型の片方、外側型の片方および取り外し可能なサブプレートを互いに関連 して配置するための配置手段、ならびに、 型装置が第1の水平位置から第2の鉛直位置へ回転できるように、互いに旋回 するように連結された内側型の片方、 を含む一対の第2型装置を水平位置に提供し、 n)未硬化ゴムの第3量を、第2型装置の各内側型の片方に隣接して配し、この ゴムの量はサブプレートの中央部と向かい合う内側型の片方のキャビティを充填 するのに十分であり、 o)第2型装置の各サブプレートの第1側を、配置手段を使用して、未硬化ゴム の第3量に隣接して配置し、 p)未硬化ゴムの第4量を第2型装置の各サブプレートの第2側に隣接して配し 、このゴムの量は、サブプレートの中央部と向かい合う外側型の片方のキャビテ ィを充填するのに十分であり、 q)第2型装置の各外側型の片方を、配置手段を使用して、未硬化ゴムの第4量 の上に配置し、 r)第2型装置を水平位置から鉛直位置へ旋回させ、 s)未硬化ゴムの第3量および第4量を軟化させるために、第2型装置を十分高 い温度まで加熱し、この間、ゴムを加硫化せず、かつゴムがサブプレートの末端 部に隣接する型中に流れて入ることを防ぎながら、型キャビティの中央部にゴム が流れて入るように十分な圧力をかけ、次に、 t)内側および外側型の片方を分離し、そしてサブプレートを取り外し、 u)長さPの加硫化中央部および長さLの未硬化ゴム外側部を有する形成された ゴムトラックセグメントの間に位置する未硬化ベルト部分を配し、この未硬化ベ ルトは、第2型装置の型の片方のキャビティの中央部の間に位置し、このキャビ ティは未硬化ベルトで満たされ、 v)未硬化ベルト部分が、内側および外側型の片方の中央部の間に挟まれ、そし て長さLの未硬化ゴムトラックセグメントの外側部が、第2型装置のキャビティ の末端部分で捕らえられるように、第2型装置の片方を未硬化ベルト部分に対し て閉じ、この末端部分のキャビティは予め選択した長さLよりも大きい長さを有 し、 w)第2型装置中の未硬化ゴムの温度を、ゴムの加硫化温度よりも高い温度に上 げるために熱をかけ、この間、エンドレスの加硫化ゴムトラッ クを形成するために装置に圧をかけ、そして x)加硫化したトラックセグメントから第2型装置の型の片方を取り出す、 工程を含んで成る上記方法。 8.エンドレスのゴムトラックを製造するための装置であって、 部分的に加硫化されたゴムトラックセグメントを形成するための第1型装置、 この第1型装置は、 第1末端および第2末端を有し、そしてゴムトラックの内側の形態にかたど られたキャビティを含む内側型の片方、 第1末端および第2末端を有し、そしてゴムトラックの外側の形態にかたど られたキャビティを含む外側型の片方、この外側型の片方は、内側型の片方とか み合い、 内側および外側型の片方の間に配置された取り外し可能なサブプレート、 内側および外側型の片方、ならびに取り外し可能なサブプレートを互いに関 連させて配置するための配置手段、ならびに 型の片方の末端から予め選択した長さLについて、型の片方を冷却するため の冷却手段、 を含み、 第1型装置を加熱するための加熱手段、ならびに 型の片方の末端から予め選択した長さLに位置する断熱材、 ゴムトラックセグメントを完全に加硫化するための第2型装置、この第2型装 置は、 第1末端および第2末端を有し、そしてゴムトラックの内側形態に かたどられたキャビティを含む内側型の片方、 第1末端および第2末端を有し、そしてゴムトラックの外側形態にかたどら れたキャビティを含む外側型の片方、この外側型の片方は、内側型の片方とかみ 合い、 2つの末端部およびその末端の間に伸びる中央部を有する取り外し可能なサ ブプレート、各末端部は、予め選択した長さLよりも大きな長さを有し、そして さらに内側型の片方のキャビティの部分と係合するように、ゴムトラックの内側 部の形態にかたどられた内部、外側型の片方のキャビティの部分と係合するよう に、ゴムトラックの外側部の形態にかたどられた外部を有し、そして実質的に平 らなプレート状態の中央部は末端部の間に伸び、このサブプレートは内側および 外側型の片方の間に配置され、ならびに 内側型の片方、外側型の片方、ならびに取り外し可能なサブプレートを互い に関連させて配置するための配置手段、 を含み、 第2型装置を加熱するための加熱手段、 を含んで成る、上記装置。 9.第1および第2型装置の内側型の片方が、内側型の片方のキャビティに複数 のノッチを含む、請求の範囲第8項に記載の装置。 10.第1型装置および第2型装置の加熱手段が、内側および外側型の片方に配 置された蒸気溝である、請求の範囲第8項に記載の装置。 11.第1型装置および第2型装置の加熱手段が、内側および外側型の片方に配 置された電気抵抗加熱要素である、請求の範囲第8項に記載の装置。 12.第1および第2型装置のサブプレートが、内側および外側型の片方の表面 仕上よりも滑らかな表面仕上を有する、請求の範囲第8項に記載の装置。 13.エンドレスのゴムトラックを製造するための装置であって、 部分的に加硫化されたゴムトラックセグメントを形成するための一対の第1型 装置、各型装置は、 ゴムトラックの内側の形態にかたどられたキャビティを有する内側型の片方 、 内側型の片方とかみ合い、ゴムトラックの外側部の形態にかたどられたキャ ビティを有する外側型の片方、 内側および外側型の片方の間に配置された取り外し可能なサブプレート、 内側型の片方、外側型の片方および取り外し可能なサブプレートを互いに関 連させて配置するための配置手段、 型の片方の外側部を、予め選択した長さLについて冷却するための冷却手段 、 装置を水平位置から鉛直位置へ旋回させるための、各装置の内側型の片方を 連結する旋回手段、 を含み、 第1型装置を加熱するための加熱手段、 ゴムトラックセグメントを完全に加硫化するための一対の第2型装置、各第2 型装置は、 ゴムトラックの内側の形態にかたどられたキャビティを有する内側型の片方 、 内側型の片方とかみ合い、ゴムトラックの外側部の形態にかたどられたキャ ビティを有する外側型の片方、 2つの末端部およびその末端部の間に伸びる中央部を有する取り外し可能な サブプレート、各末端部は、予め選択した長さLよりも大きな長さを有し、内側 型の片方のキャビティの部分と係合するように、ゴムトラックの内側部の形態に かたどられた内部、外側型の片方のキャビティの部分と係合するように、ゴムト ラックの外側部の形態にかたどられた外部、ならびに末端部の間に伸び、実質的 に平らなプレート状態の中央部を有し、このサブプレートは内側および外側型の 片方の間に配置され、 内側型の片方、外側型の片方および取り外し可能なサブプレートを互いに関 連させて配置するための配置手段、ならびに 装置を水平位置から鉛直位置へ旋回させるための、各装置の内側型の片方を 連結する旋回手段、 を含み、ならびに 第2型装置を加熱するための加熱手段、 を含んで成る、上記装置。 14.第1および第2型装置のサブプレートが、内側および外側型の片方の表面 仕上よりも滑らかな表面仕上を有する、請求の範囲第13項に記載の装置。
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