JP2000503069A - アルミニウム薄板材料の塗料焼付け反応及び時効安定性を向上させる方法と装置及びその製品 - Google Patents

アルミニウム薄板材料の塗料焼付け反応及び時効安定性を向上させる方法と装置及びその製品

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英雄 吉田
秀俊 内田
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Abstract

(57)【要約】 自動塗料焼付けサイクルにおける改良された塗料焼付け反応と、耐自然時効性と、より優れた成形性とを有するアルミニウム合金薄板製品を製造する方法及び装置が、溶体化熱処理(5)/焼入れ工程(1)と薄板のコイリング工程(13)との間におけるアルミニウム合金薄板製品の急速な加熱を含んで構成される。薄板製造において、この段階で急速な加熱を行うことで、早期自然時効(滞留時間)がこのタイプのアルミニウム薄板合金製品の塗料焼付け反応に及ぼす逆効果を最低限に抑えることができる。本発明によれば、溶体化熱処理に続く焼入れ直後の急速加熱ステップ(7)の適用により前記滞留時間を最短にすることができる。前記アルミニウム薄板製品が急速加熱された後に、前記薄板製品は即座にコイリングされて、大気条件のもとにコイル形状で冷却される(13)。前記大気冷却により、前記薄板製品の塗料焼付け反応の性能改良と、成形性及び耐自然時効性の改良とに役立つ予備時効処理が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 アルミニウム薄板材料の塗料焼付け反応及び時効安定性を向上させる方法と装置 及びその製品発明の背景 1.発明の技術分野 本発明は、アルミニウム薄板製品の製造方法と装置及びその製品に関し、より 詳細には、自動塗料焼付けサイクルに対応して増大された耐力強度と、打抜き加 工に先立つ自然時効に対する優れた耐久性と、改良された打抜き加工性能とを示 す製品を製造するためのアルミニウム自動車薄板の予備時効方法に関する。 2.関連技術 自動車産業において、アルミニウム合金の利用は、耐食性、低密度そして既存 の製造方法及び設備との適合性といった、その好適な性質の組み合わせにより増 加しつつある。 一般に、自動車用薄板製品は厚さが約0.040インチであり、AA2000 系とAA6000系の両方のアルミニウム合金が含まれる。好適なAA2000 系合金には、AA2008合金とAA2010合金とAA2036合金とが含ま れる。AA6000系合金には、AA6010合金とAA6016合金とAA6 111合金とが含まれる。前記AA6000系合金は通常、そのより高い強度と 優れた耐デント性により、トランクカバーやボンネットといった自動車の外装パ ネルに用いられる。 自動車への適用に適したアルミニウム合金が有する1つの利点は、熱処理を施 すことでその性質を改良できることである。理論上、これらのアルミニウム合金 は優れた成形性を有するので、所望のパネルや他の構成部品の形状に成形または 打抜き加工された後に耐デント性を改良する自動塗料焼付けサイクルにおいて強 化できる。或いは、前記自動塗料焼付けサイクルの間の著しい強化は、パネル厚 さの減少と、更なる構成部品重量抑制の促進とに役立てることができる。この強 化を一般に塗料焼付け反応(PBR)と称する。 約350°Fでおよそ30分間行う標準的自動塗料焼付けサイクルは、AA6 XXX合金に対する著しい時効反応(PBR)の付加には一般的に不十分である 。350°Fで8時間行う十分なT6時効処理により、これらの合金の耐力強度 を最大25ksiだけ増大できる一方で、標準的な30分間の時効サイクルは概 して、わずかに2から4ksiの耐力強度の増大を付加するだけである。 改良されたPBRを得るために、AA6XXX合金に対し人工時効を増大させ て自然時効を減少させるための予備時効処理の適用が提案されてきている。従来 技術によるAA6XXX合金に対する予備時効処理の一般的な概略を図1に示す 。予備時効処理の適用は一般に析出速度を高め、析出物の大きさを減少させ、平 均微粒子間分離を低減させる。これらのタイプの予備時効処理の原理的な冶金学 的効果は、強化析出物の精製である。予備時効処理された材料の増大強度に対し て主として反応可能であることがつぎの効果である。 AA6111合金の予備時効により、実質的に塗料焼付け反応が増大する可能 性がある。上記のように、改良されたPBRは同じ成形性を維持する一方で、耐 デント性を著しく改良する(またはダウンゲージングする)。これらの改良を達 成する他の方法は、低い耐力強度(より低いスプリングバック)とT4状態にお ける優れた成形性とを提供でき、さらに塗料焼付け状態においてより重いAl− Mg−Si−Cu系合金(AA6111、AA6010等)に匹敵する耐デント 性を有するより軽量な合金組成物の使用を含んで構成される。 アルミニウム合金の予備時効は車両部品の製造に関する改良をもたらす一方で 、従来技術である予備時効技術は欠点を伴う。ある従来技術による方法において は、溶体化熱処理され、焼入れされたアルミニウム合金コイルにバッチ式炉加熱 が施される。バッチ(又はコイル)式予備時効方法の使用は、本発明者の研究に おいて発見され、滞留時間減衰と見故される現象の影響を受ける。前記滞留時間 は、焼入れの適用と予備時効の適用との間の期間として定義される(図1)。合 金の潜在的PBRは滞留時間の増大に伴って極度に悪化することが分かった。大 気温度滞留時間が予備時効処理の効果に及ぼす影響を決定するために、一連の実 験が実行された。AA6111−F焼戻製品に標準的溶体化熱処理及び焼入れを 行った。212゜Fで24時間行う予時効サイクルが、75゜Fにおいて20分 、120分、18時間、そして96時間の滞留時間に続いて実行された。10日 の自然時効(75°F)期間に続いて、試験片に350°Fで30分間行う塗料 焼付けサイクルを行った。引張り負荷試験の結果は、前記予備時効処理の塗料焼 付け反応向上における効果が、滞留時間と非常に密接であることを示した。片対 数プロットで図2に示されるように、塗料焼付け後の耐力強度は、滞留時間が2 0分間から96時間に増大されるにつれて、最初の18時間で殆どの減少を生じ て、36ksiから27ksiへ急速に減少するのが分かった。滞留時間の20 分間から2時間への増大は、塗料焼付け後の反応(PBR)において2から3k siの損失をもたらした。18時間後にはPBRは標準的なAA6111製品の PBRと近いレベルに減少した。 バッチ式処理に関する幾つかの明らかな問題点は以下の通りである。 1.熱処理後のコイリング時間は、停止を伴わずに1時間まで可能である。た いていの生産条件のもとでは、自動車車体用薄板は75から200fpmで連続 熱処理機(CHT)上を移動する。コイルは、最適な条件下であっても、コイル の頭部とコイルの後尾とが同じアーバ上に巻かれるまで移送されない。これらの 速度及び共通のコイル寸法では、アーバ近傍の材料は、最小限1時間の滞留時間 を経て、製品の性能が悪化する。 2.バッチ式熱処理炉におけるコイルへの熱伝達は緩慢である。高い落差は早 過ぎる時効を生じるため許されない。効果的な滞留時間は、前記コイルが予備時 効温度に達した時に著しく増大する。ここでも性能が悪化する。 3.コイル外部への熱伝達(冷却)は緩慢である。過度の予備時効もまた性能 を悪化する。 4.炉の負荷は、経済性により、バッチ毎に6から8のコイルを必要とし、前 記炉負荷が蓄積されるに従い、滞留時間はこのために増大すると考えられる。 連続予備時効方法を考慮する場合に、他の技術的困難が生じる。連続予備時効 方法を用いることで、薄板はコイルから解かれ、低温加熱器を通過して、冷却さ れて、再びコイリングされる。この方法の適用に伴う明らかな問題は、長いソー ク時間を必要とすることである。公知で好結果の24時間の212°Fでのソー クによる予備時効サイクルを使用した結果として、経済的立場から受け入れ難い 処理量が生じる。代わりの連続予備時効処理もまた欠点を伴う。連続加熱処理機 を利用した予備時効として高温度のスパイク(数秒から数分のソーク時間)を適 用することは、小松原による米国特許第4808247等参照、結果として急速 な自然時効を生じ、製品の不安定性と限定された貯蔵寿命の原因となる現象を生 じる。このコイル−アンコイル−コイル方法もまたコイルをさらにもう1つの処 理ラインを通過させなければならないという経済的障壁があり、費用がかかると 共に起こりうる操作損傷と関連する損失とを受ける。 上記のバッチと連続予備時効処理との両方を利用する従来技術の処理における 不利益を考慮して、改良された塗料焼付け反応と耐自然時効性と改良された成形 性とを有し、産業規模において実行可能で経済的な方法で生産できる、改良され たアルミニウム合金薄板製品を提供する必要性が増大した。前記必要性に対応し て、本発明は改良された塗料焼付け反応を有するアルミニウム合金薄板を製造し 、更にまた、耐自然時効性と改良された成形性とを提供する方法及び装置を開示 する。発明の開示 本発明の第1の目的は、従来の自動塗料焼付けサイクルの適用の後に、優れた 強度を有するアルミニウム薄板を製造する方法を提供することである。 本発明の他の目的は、パネル等の自動車やトラックの構成部品の製造に使用さ れる際に一貫した打抜き加工性能を提供するために、拡大された自然時効期間に おける優れた安定性を提示するアルミニウム薄板製品を製造することである。 本発明の更にに別の目的は、従来の自動塗料焼付けサイクルの後に、優れた強 度を有するアルミニウム薄板を製造する装置を提供することである。 本発明また別の目的は、Al−Mg−Si系合金やAl−Mg−Si−Cu系 合金、更に好ましくはAA2000系やAA6000系のタイプのアルミニウム 合金など、一般に車両の構成部品に適用されるアルミニウム合金に適するアルミ ニウム薄板の製造方法及び装置を提供することである。 本発明に係る他の目的及び利点は、以下の説明により明らかとなる。 前記目的及び利点の達成のため、その最も広義な実施の形態において、本発明 の方法は、熱間圧延及び冷間圧延されて冷間圧延薄板を形成する、Al−Mg− Si系かAl−Mg−Si−Cu系のどちらかを含むアルミニウム合金をベース とするアルミニウム合金薄板を製造する公知の方法の改良である。前記冷間圧延 薄板はさらに連続溶体化熱処理され、連続焼入れされ、連続コイリングされてコ イル形状の薄板で供給される。本発明によれば、前記連続焼入れステップの後で あって、連続コイリングステップの前に、前記薄板は予備時効温度まで連続的か つ急速に加熱される。急速加熱の後、コイル形状の薄板は大気で冷却される。急 速加熱と大気冷却とにより前記アルミニウム合金薄板の塗料焼付け反応が改良さ れる。 好ましくは、急速加熱により前記コイル状薄板の温度は150°Fから250 °F、より好ましくは約200°Fまで上昇する。大気冷却度は大気条件の関数 であるが、1時間毎に2°Fから6°F、より好ましくは1時間毎におよそ3° Fとなるのが好ましい。 前記急速加熱ステップは、焼入れ後のアルミニウム薄板の温度を目標予備時効 温度まで、好ましくは誘導加熱によって、可能な限り急速に上昇させるために設 けられる。本発明に係る装置においては、前記薄板を予備時効温度まで連続的に 急速加熱する手段は、従来の溶体化熱処理/焼入れ装置と従来の連続アルミニウ ム合金加熱処理ラインのコイリングステーションとの間に配設されている。前記 急速加熱手段は、前記薄板温度を後の大気冷却のための予備時効温度まで急速に 引き上げて、さらにラインの低速化や停止の場合における優れた均一性と制御性 とを提供する誘導加熱であることが好ましい。 本発明の別の態様において、上記方法により製造された薄板製品が開示される 。前記薄板製品は、塗料焼付け前の状態での増大した伸びと、優れた加工硬化特 性と、より低い強度との結果である耐自然時効性と改良された成形性と同時に、 例えば14ksi以上に至る塗料焼付け反応の著しい改良を示す。 より好ましくは、溶体化熱処理され、焼入れされたアルミニウム薄板は、連続 処理でおよそ150°Fからおよそ250°Fの間の温度に急速に加熱される。 そのような加熱は溶体化熱処理に続く焼入れ及びレベリングの適用の後、可能な 限り速やかになされる。前記アルミニウム薄板はその後、付加的な炉による処理 を必要とせずにコイル状製品としてコイリングされて、冷却される。工場の床の 上でのコイルの自然冷却は、続く再加熱の必要を避け、滞留時間減衰の現象によ る性能損失をごくわずかとする、受け入れの可能な予備時効処理を提供する。図面の簡単な説明 図1は、アルミニウム合金薄板の予備時効のための従来技術による処理技術の 概略図である。 図2は、塗料焼付け後の耐力強度に対する滞留時間の影響を示す表である。 図3は、本発明に係る処理の1つの実施の形態の慨略図である。 図4は、アルミニウムコイルの大気冷却曲線である。 図5は、シミュレートコイル冷却が後に続く175°Fから250°Fの間の 温度までの急速加熱の、シミュレート塗料焼付け処理前後の耐力強度に対する影 響を示す表である。 図6は、急速加熱とシミュレートコイル冷却とが耐力強度と塗料焼付け反応と に及ぼす影響を示す表である。 図7は、急速加熱とシミュレートコイル冷却とが全体伸びと一定伸びとに及ぼ す影響を示す表である。発明の実施の好適な形態 本発明に係る方法及び装置は、その成形性と打抜き加工性能とを改良すると同 時に、Al−Mg−Si系及びAl−Mg−Si−Cu系のアルミニウム合金の 自動車車体用薄板の強度を著しく改良するに当たり効果的である。これらのタイ プのアルミニウム合金薄板製晶に本発明の処理方法を使用することで、標準的自 動塗料焼付けサイクルの間に得られる人工時効反応を最大4倍だけ高めることが できる。 本発明において、前記アルミニウム薄板は標準的溶体加熱及び焼入れに続いて 、コイリングされる前に予備時効温度まで急速に加熱される。前記予備時効温度 は、著しい塗料焼付け反応と耐自然時効性と改良された成形性とを提供する一方 で、過度の時効と増大したT4耐力強度とを生じない温度として定義される。好 ましくは、前記予備時効温度は150°Fと250°Fとの間である。加熱度は 、連続的にかつ急速に処理される材料が予備時効温度まで実質的に即座に引き上 げられる、即ち、いかなるランピングや他の緩やかな熱上昇をも伴わないように するものである。前記加熱は、溶体化熱処理に続く焼入れの適用後、可能な限り 速やかに行う。その後、前記アルミニウムは、付加的な炉による処理を必要とせ ずに、コイリングされてから、コイル状製品として冷却される。通常、工場の床 の上で行われるコイルの自然冷却は、その後の再加熱の必要性を回避し、滞留時 間減衰の現象による性能の損失を最低限に抑える受け入れの可能な予備時効処理 を提供する。 前記方法は、上記の標準的な実施方法及びバッチ式予備時効方法とは異なる利 点を提供する。最も重要な利点は、:塗料焼付け反応を標準的な2ksiから1 4ksiに増大でき;製品の自然時効をくい止めることができ;製品の成形性を 増大することができる。連続予備時効サイクルの適用は、改良された耐デント性 と打抜き加工の一貫性に対するより優れた安定性と優れた打抜き加工性能とを有 するアルミニウム薄板製品を製造する方法を提供する。前記処理方法は余計な金 属加工を回避して、これにより製品性能を改良し、製品のばらつきを削減する低 コストの方法を保証する。 図3において、コイル予備時効装置の1つの実施の形態を示した慨略図を示す 。この装置では、連続加熱処理機(CHT)5の出口におけるアキュムレータ3 を出た新たに焼入れされた合金6111薄板1が、誘導加熱器7を使用して15 0°Fと250°Fとの間の温度に再加熱される。図3はまた、前記CHT5後 方のレベラ9と、該レベラ9と前記誘導加熱器7との間に配設された出口アキュ ムレータ3も示す。 薄板1が前記誘導加熱器7により予備時効を施された後、その後の処理のため にコイル形状13にコイリングされる。 前記誘導加熱器7は、溶体化熱処理され、焼入れされた薄板1を、コイル形状 13に成形する前に急速に加熱するための好ましい装置であることが理解できる 。本発明により、この急速加熱のためのいかなる手段をも利用できる。前記急速 加熱手段は、薄板1を目標予備時効温度まで急速に加熱するように設計される。 以下に、急速に加熱される薄板に対する250°Fの目標予備時効温度と、指 定ライン速度と、指定入口温度と、指定寸法及び型とに基づく急速加熱手段のた めの電力要件と加熱度を決定する典型的な算出法を示す。前記電力要件は選択さ れた特定変数に大いに依存することは当然である。 このようなユニットに対する理論的電力要件は、100fpmのライン速度と 、75°Fの入口温度と、250°Fの出口温度と、0.041インチの薄板厚 さと、72インチの幅と、さらにAA6111合金の物理的性質に基づいて算出 される。この計算から、標準的産業で十分可能な範囲の280kWの概算電力要 件が算出される。 本発明に係る装置及び方法に関連する改良をさらに示すために、塗料焼付け反 応と耐自然時効性と改良された成形性とについて実験が行われた。以下に記載す る実験では、本発明により達成された向上した物理的性質だけでなく、急速加熱 予備時効処理と共に用いられる大気冷却度をさらに説明する。以下に記載する実 験は本発明のほんの一例であり、本発明はこれに限定されないことを理解すべき である。 実地での実験と研究所での実験からのデータを使用して、低コスト予備時効処 理を適用するための、工場の床での金属コイルの自然冷却度を調査する実験が行 われた。これらの実験において、予備時効処理の時間−温度プロファイルにおけ る変化が、塗料焼付け反応とT4特性とに及ぼす影響を調査した。 これらの実験は、新たに焼入れされた(6111−W[2min.])自動車 用薄板の前記CHTの出口でコイリングされる直前における、前記自動車用薄板 の比較的低温度(250°F以下)までの再加熱もまたシミュレートした。コイ ルの熱質量は、室温までの冷却が古典的ニュートン冷却により支配されることを 示している。図4に示す実験データから、この冷却度は驚く程に緩やかである。 図4において、アルミニウムに対するコイル冷却曲線を示す。この特定の場合 において、データはAA6111−F(0.037インチ冷間圧延)の72イン チ幅コイルのラップ内の点から検出された。幾つかの重要ポイントが特筆に値す る: 1.外側ラップ近傍とコイル中心部近傍の冷却度はほぼ同じである。これは冷 却が、外側ラップの表面を通過して(半径方向に)生じるよりむしろ、大部分は 薄板側端部を通過して(軸方向に)生じることを意味する。これは、アルミニウ ムとアルミナ/空気/オイル障壁の相対熱伝達係数によるものと考えられる。 2.250°F以下では、冷却度は著しく下降する。前記冷却度は対数関数で あるが、1時間毎に3°Fの線形関数としてほぼ近似できる。 コイル冷却の実験データに基づいて、新たに焼入れしたAA6111−W合金 に冷却曲線の低温末端部をシミュレートして、このような下り勾配の温度プロフ ァイルを課すように研究炉をプログラムした。2分間の滞留時間が、前記CHT レベラ9と前記アキュムレータ11を縫うように通過するために金属に要求され る時間に最も近似するものであるので、この2分間の滞留時間を選択した(図3 参照)。3゜F毎時の冷却度を用いて、5つの開始温度で実験された:250° F、225°F、200°F、175°F、150°F。大気温度までの冷却時 間は、それぞれ57、48、40、32、及び23時間である。これら5つの冷 却経路もまた図4に示す。 前記急速加熱予備時効処理に続いて、供試体にさらに10日間の自然時効(T 4処理)を施した後、試験片が引張り荷重試験用に取り出されて、透過型電子顕 微鏡用の箔状のものが準備された。前記試験片の半分で標準的塗料焼付けのシミ ュレーション(350°F/30min.)を行い、さらに半分で予備時効+1 0日間の自然時効を施したものに相当する状態での実験を行った。 図5において、コイル冷却シミュレーションの5つの開始温度について、シミ ュレートされた塗料焼付けサイクル前後の引張り耐力強度を示す。これらのデー タから、以下が推断される: 1.200°Fと225°Fの間の開始温度が最適であると考えれる。225 °Fを超える温度は良好なPBRを提供するが、早期時効(増大されたT4耐力 強度)を生じると考えられ、この範囲を下回る温度は塗料焼付け反応を減少させ 始める。 2.200°Fの開始温度を与えた試験片については、14.4ksiのPB Rが達成される。これは、標準的なAA6111−T4における2ksiのPB Rと2時間の滞留時間の後、212゜Fで24時間行う方形波予備時効サイクル を施したAA6111にみられる9ksiの反応と対照的である。 このため、コイリングに先立ち、溶体化熱処理され、焼入れされたアルミニウ ム合金薄板を急速に加熱することにより、T4耐力強度の減少による改良された 打抜き加工性能と共に、著しい塗料焼付け反応が得られる。 ここで図6及び7を参照すると、前もって本発明の予備時効を施したAA61 11アルミニウム合金に対する自然時効時間の影響が示される。特に図6を参照 すると、塗料を焼付ける前のT4アルミニウム合金薄板が、60日以上に渡り、 耐力強度について比較的平坦な曲線を示している。この意味は、本発明による予 備時効によって、耐自然時効性が増大するということである。このため、アルミ ニウム薄板は、反対に打抜き加工性能に影響し得る、例えば1または2ksiの 、T4耐力強度における典型的な耐力強度の増大を示さない。前記T4耐力強度 もまた低くして、自動車用アルミニウムの打抜き加工に共通するスプリングバッ クの問題を減少させる。 図6はまた、前記アルミニウム薄板に、60日間の自然時効時間の後であって も、本発明による予備時効を施した場合に得られる著しい塗料焼付け反応を再確 認する。 ここで図7を参照すると、改良された塗料焼付け反応と共に非常に驚くべきこ とに、本発明の処理を施したアルミニウム薄板が、T4の全体伸び及び均一伸び における著しい改良をも示している。伸びを測定した図7に示される曲線は、2 4%の標準的非整準T4伸びに対して著しい改良を示している。200°Fの開 始温度と60日間の自然時効時間を用いることで、従来技術による標準的なもの に対して4%の増大が達成される(28%)。 均一伸びについては、典型的には、標準的なAA6111−T4合金に関する この値はおよそ18%である。本発明の処理を施した場合には、均一伸びは広い 範囲で改良され、200°Fの予備時効温度では23%まで伸張する。 つまり、上記データは本発明を実行する場合、特に200°Fの予備時効温度 から3°F毎時の大気冷却度を用いる場合に、優れた安定性とPBRとが得られ ることを示している。塗料焼付けサイクルの適用に先立ち試験片に対して行われ る引張り荷重試験は、成形性と抜打ち加工性能にほぼ一致する減衰に対する伸び が、標準的なAA6111−T4アルミニウム合金の伸びに対して28%まで増 大する、つまり最大4%の改良を示している。同様に、均一伸びもまた本発明の 実施により改良される。加えて、通常の2ksiをはるかに超える塗料焼付け反 応は、連続加熱処理及び焼入れの直後にアルミニウム薄板を急速に加熱して、さ らにコイルを大気により冷却する場合に得られる。これらの改良に加えて、アル ミニウム薄板は、時間に対する耐力強度の増大を示さないことによって、耐自然 時効性も示している。時間に対する耐力強度の増大が反対に抜打ち加工性能に影 響するため、この耐時効性は著しい。 このように、上述のように本発明のそれぞれの及び全ての目的を満たす好まし い実施の形態についての発明が開示され、さらに車両の構成部品に使用されるア ルミニウム合金薄板製品を製造するための新規で改良された方法及び装置を提供 する。 当然のように、当業者により、本発明の趣旨や範囲より逸脱することなく本発 明の開示から様々な変化、修正、及び変更が考えられる。従って、本発明は添付 された請求項の記載によってのみ限定されると考えられる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年1月12日(1998.1.12) 【補正内容】 請求の範囲1、3−8、10−11を下線部分の通り補正するとともに、請求の 範囲2、13−24を追加する。 請求の範囲 1.合金元素としてマグネシウム及びシリコンを有するアルミニウム合金から Mg−Si系を含むアルミニウム合金薄板製品を製造する方法であって、 Al−Mg−Si系を含むアルミニウム合金を供給するステップと、 前記アルミニウム合金に冷間圧延薄板製品を成形するための熱間圧延及び 続く冷間圧延を施すステップと、 さらに前記冷間圧延薄板製品に連続溶体化熱処理、焼入れ及びコイリング を施して、前記薄板製品をコイル形状で供給するステップと、 を含んで構成される方法において: (a)前記薄板製品を前記連続焼入れステップ後であって、前記連続コイリ ングステップの前に予備時効温度まで連続的に急速に加熱し; (b)前記コイル形状の薄板を予備時効温度から大気温度まで約3°F毎時 の冷却度で 大気冷却して、前記加熱及び大気冷却が前記アルミニウム合金薄板製 品の塗料焼付け反応を改良することを特徴とする方法。 2.合金元素としてマグネシウム及びシリコンを有するアルミニウム合金から Mg−Si系を含むアルミニウム合金薄板製品を製造する方法であって、 Al−Mg−Si系を含むアルミニウム合金を供給するステップと、 前記アルミニウム合金に、冷間圧延薄板製品を成形するための熱間圧延と これに続く冷間圧延を施こすステップと、 前記冷間圧延薄板製品を溶体化熱処理するステップと、 さらに前記溶体化熱処理薄板製品を焼入れするステップと、 を含んで構成される方法において: (a)前記焼入れした薄板製品が薄板製品を加熱するための手段を通って連 続的に移動する時に、前記薄板製品を予備時効温度まで急速に加熱し; (b)前記急速加熱され、焼入れされた薄板製品をその加熱の直後にコイリン グし; (c)前記コイル形状の薄板を、2°F毎時と6゜F毎時の間の冷却度で前記 予備時効温度から大気温度まで大気冷却し、前記加熱及び大気冷却が前記アルミ ニウム合金薄板製品の塗料焼付け反応を改良することを特徴とする方法。 3.前記予備時効温度が150°Fと250°Fの間である請求項記載の方法 。 4.前記予備時効温度が175゜Fと225゜Fの間である請求項記載の方法 。 5.前記予備時効温度がおよそ200°Fである請求項記載の方法。 6.前記加熱が誘導加熱によって行われる請求項記載の方法。 7.前記薄板製品を、前記焼入れステップの後であって、前記加熱ステップの前 にレベリングするステップをさらに含んで構成される請求項記載の方法。 8.前記コイル形状が解かれて車両の構成部品に成形するため打抜き加工を施す 請求項記載の方法。 9.前記車両構成部品が塗装サイクルの一部で加熱される請求項8記載の方法。 10.前記連続焼入れの終わりと前記加熱との間の時間がおよそ5分以内である 請求項2記載の方法。 11.前記予備時効及び大気冷却ステップが成形性を増大させることによって打 抜き加工性能を改良し、さらに前記薄板製品の成形に先立って耐自然時効性を改 良する請求項記載の方法。 12.前記Al−Mg−Si系を含むアルミニウム合金がAA6000系アルミ ニウム合金である請求項1記載の方法。 13.冷間圧延薄板製品を成形するため熱間圧延及び冷間圧延を施されたMg −Si系を含むアルミニウム合金薄板製品を加工する方法であって; (a)前記冷間圧延薄板製品に連続溶体化熱処理を施すステップと; (b)前記溶体化熱処理された製品を連続的に焼入れするステップと; (c)前記焼入れされた薄板製品をコイリングするステップと; (d)前記焼入れされた薄板製品が焼入れからコイリングまで連続的に移動す る間に前記薄板製品を予備時効温度まで連続的に加熱するステップとを含んで構 成され、 前記鋼板製品が2゜F毎時と6゜F毎時の間の冷却度で前記予備時効温度か ら大気温度までコイル形状で冷却され、 前記焼入れされた薄板製品の予備時効温度までの加熱と前記薄板製品のコイ ル形状での冷却との組み合わせにより、前記薄板製品の性質を改良する予備時効 処理を提供する方法。 14.前記予備時効温度が150°Fと250°Fの間である請求項13記載の 方法。 15.前記予備時効温度が175゜Fと225゜Fの間である請求項13記載の 方法。 16.前記予備時効温度がおよそ200°Fである請求項13記載の方法。 17.前記加熱が誘導加熱によって行われる請求項13記載の方法。 18.前記薄板製品を、前記加熱ステップに先立ってレベリングするステップを さらに含んで構成される請求項13記載の方法。 19.前記コイル形状の薄板製品が解かれて車両の構成部品に成形するために打 抜き加工される請求項13記載の方法。 20.前記車両構成部品が塗装サイクルの一部で加熱される請求項19記載の方 法。 21.前記コイリングされた薄板製品が約3゜F毎時の冷却度で冷却される請求 項13記載の方法。 22.前記連続焼入れの終わりと前記加熱との間の時間がおよそ5分以内である 請求項13記載の方法。 23.前記予備時効温度までの加熱とコイル形状での冷却とにより、成形性を増 大させることによって打抜き加工性能が改良され、さらに前記薄板製品の成形に 先立って耐自然時効性が改良される請求項13記載の方法。 24.前記Al−Mg−Si系を含むアルミニウム合金がAA6000系アルミ ニウム合金である請求項13記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 686 C22F 1/00 686B 691 691B 692 692A

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.合金元素としてマグネシウム及びシリコンを有するアルミニウム合金からM g−Si系を含むアルミニウム合金薄板製品を製造する方法であって、 Al−Mg−Si系を含むアルミニウム合金を供給するステップと、 前記アルミニウム合金に冷間圧延薄板製品を成形するための熱間圧延と続く 冷間圧延とを施すステップと、 さらに前記冷間圧延薄板製品に連続溶体化熱処理、焼入れ及びコイリングを 施して、前記薄板製品をコイル形状で供給するステップと、 を含んで構成される方法において: a)前記薄板製品を前記連続焼入れステップ後であって、前記連続コイリング ステップ前に予備時効温度まで連続的に急速に加熱して; b)前記コイル形状の薄板を予備時効温度から大気温度まで大気冷却して、前 記加熱及び大気冷却が前記アルミニウム合金薄板製品の塗料焼付け反応を改良す ることを特徴とする方法。 2.前記予備時効温度が150°Fと250°Fの間である請求項1記載の方法 。 3.前記予備時効温度が175°Fと225°Fの間である請求項2記載の方法 。 4.前記予備時効温度がおよそ200°Fである請求項3記載の方法。 5.前記大気冷却がおよそ2゜Fと6゜F毎時の間の冷却度で行われる請求項1 記載の方法。 6.前記加熱が誘導加熱によって行われる請求項1記載の方法。 7.前記薄板製品を、前記焼入れステップの後であって、前記加熱ステップの前 にレベリングするステップをさらに含んで構成される請求項1記載の方法。 8.前記コイル形状が解かれて車両の構成部品に成形するため打抜き加工を施す 請求項1記載の方法。 9.前記車両構成部品が塗装サイクルの一部で加熱される請求項8記載の方法 。 10.前記冷却度がおよそ3°F毎時である請求項5記載の方法。 11.前記連続焼入れの終わりと前記加熱との間の時間がおよそ5分以内である 請求項1記載の方法。 12.冷間圧延されたMg−Si系を含むアルミニウム合金薄板製品を連続的に 溶体化熱処理、焼入れ及びコイリングして、コイル形状で前記薄板製品を供給す るための手段を含んで構成されるMg−Si系を含むアルミニウム合金薄板製品 を製造する装置であって、 前記アルミニウム合金薄板製品の塗料焼付け反応を改良するための手段を含 んで構成され、 前記改良手段は、前記薄板製品を予備時効温度まで連続的に急速に加熱する ための手段を含んで構成され、 前記加熱手段は、前記薄板製品をコイル形状で大気により前記予備時効温度 から大気温度まで冷却するように、前記連続焼入れのための手段と前記コイリン グのための手段との間に配設される、 ことを含んで構成される改良を特徴とする装置。 13.前記加熱手段が誘導加熱器である請求項12記載の装置。 14.前記連続焼入れ手段と前記加熱手段との間に配設されたレベラをさらに含 んで構成される請求項12記載の装置。 15.前記レベラと前記加熱手段との間に配設された出口アキュムレータをさら に含んで構成される請求項14記載の装置。 16.前記予備時効及び雰囲気冷却ステップが、成形性を増大させることにより 打抜き加工性能を改良し、さらに前記薄板製品の成形に先立ち、耐自然時効性を 改良する請求項1記載の方法。 17.前記Al−Mg−Si系を含むアルミニウム合金がAA6000系アルミ ニウム合金である請求項1記載の方法。 18.請求項1の方法により製造される薄板製品。 19.請求項3の方法により製造される薄板製品。 20.請求項8の方法により製造される薄板製品。
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