JP2000501457A - フリースレーイング装置 - Google Patents

フリースレーイング装置

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JP2000501457A JP9519401A JP51940197A JP2000501457A JP 2000501457 A JP2000501457 A JP 2000501457A JP 9519401 A JP9519401 A JP 9519401A JP 51940197 A JP51940197 A JP 51940197A JP 2000501457 A JP2000501457 A JP 2000501457A
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シェフラー マンフレート
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アウテーファ マシーネンファブリーク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01GPRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
    • D01G25/00Lap-forming devices not integral with machines specified above

Abstract

(57)【要約】 本発明はフリース(23)の製造方法と、間に綿状物を受容しかつ少なくとも局部的に案内するフリースレーイング装置とに関する。フリースレーイング装置は入口側にレーイングベルトのためベルト入口を有している。このベルト入口は斜め下方へ傾斜した走入区間を有し、該走入区間は互いに近接して走行する2つのベルト区分を備え、該ベルト区分の間で綿状物が両側で案内されるか又は覆われている。走入区間は幅が調節可能で定置に又は可動に上側の主台車に配置されていることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 フリースレーイング装置 本発明は請求項1の上位概念に記載した特徴を有するフリースレーイング装置 に関する。 このようなフリースレーイング装置はFR−2553102号によって公知で ある。いわゆるベルトレーイング装置として構成されたフリースレーイング装置 は互いに相対的に運動可能な2つの主台車と、ループを成して案内されたエンド レスでかつ循環駆動された2つのレーイングベルトとを有している。レーイング ベルトは少なくとも主台車の間の区分で平行に延びている。この場合、レーイン グベルトはその間に綿状物を受容しかつ案内する。入口側でフリースレーイング 装置は綿状物を受容するためにレーイングベルトから形成されたベルト入口を有 している。両側から近づけられたレーイングベルトはベルト入口で互いに合流し 、入口スリットを形成して一緒に案内される。一方のレーイングベルトの上に供 給された綿状物はベルト入口において下方へ変向される。ベルト入口においては 両方のレーイングベルトは互いに平行に並んで延びる、2つの直線的なベルト区 分を有している。これらのベルト区分により前述の入口スリットが形成される。 公知技術ではこれらのベルト区分は垂直に下に向かっ て延び、これにより、水平に供給された綿状物はベルト入口において90°変向 させられる。実地においては、このようなベルト入口は綿状物の限られた供給速 度とフリースレーイング装置の限られた作業速度に対してしか使用できないこと が証明されている。供給速度が高すぎるときわめて軽い、きわめて敏感な繊維綿 状物が裂断する惧れがある。 新しい開発、例えばEP−A−0517568号による開発に見受けられる傾 向は、ベルト入口の前に、きわめて幅の広い、大きく開いた入口ホッパを形成す ることである。この場合には綿状物を供給するレーイングベルトは斜めに下降す るベルト区分を有している。もちろんこのベルト区分の上では綿状物は、覆われ ることなく搬送される。このベルト区分の下端ではじめて第2のレーイングベル トが接近し、これにより綿状物はこの個所で、両方のレーイングベルトの間のベ ルト入口に達し、ベルト変向部ではじめてレーイングベルトによって両側で受容 されかつ案内される。この場合にもベルト入口は上方の主台車に、ひいては可動 に配置されている。 WO91/156018号にはベルト入口の別のヴァリエーションが開示され ている。この場合には両方のレーイングベルトは主台車において2つの大きな変 向ローラを介して案内されている。これによって、一方のレーイングベルトに供 給された綿状物のために広 い入口ホッパが形成される。両方の大きな変向ローラは水平方向に並んでほぼ同 じ高さに配置されている。これによって綿状物はほぼ両方のローラの中心点高さ においてのみ、ここで合流するレーイングベルトにより両側で受容されかつ案内 される。その前後でレーイングベルトはローラの形状により再び離反させられる 。前述の両方のフリースレーイング装置は、綿状物のより高い供給速度とフリー スレーイング装置のより高い加工速度に適合させられているが、レーイングベル トが点状もしくは線状にしか接近させられておらず、案内長さが相応に短いこと により、それでも速度を制限する問題が発生する。 DE−A1927863号およびDE−A2429106号によれば、定置さ れたベルト入口を有するフリースレーイング装置が公知である。このフリースレ ーイング装置においてはレーイング装置は定置された変向ローラを介して案内さ れている。両方のフリースレーイング装置は水平方向のベルト入口を形成してい る。 DE−A2429106号の場合には、両方のレーイングベルトはカード機か ら来る供給ベルトに接続された水平な入口スリットを形成している。上方の主台 車においてはレーイングベルトは互いに離反させられる。綿状物は90°下へ変 向される。この場合には綿状物は下に位置する一方のレーイングベルトの上だけ で搬送されかつ案内される。 DE−A1927863号においては綿状物は前置された定置の搬送ベルトを 介して供給され、ベルト入口の前で自由落下で、その下にあるいくらか傾斜して 延びるレーイングベルト区分の上にもたらされる。第2のレーイングベルトは若 干の間隔をおいて前記個所の後ろに配置されている。入口スリットはきわめてあ とで、ベルト入口の後続の水平な走入区間への変向個所において生じる。定置の ベルト入口を有する両方の構成例は綿状物の供給速度とフリースレーイング速度 とを著しく制限する。 本発明の課題は改善されたベルト入口を有するフリースレーイング装置を提供 することである。 この課題は請求項1の特徴によって解決された。 本発明によるベルト入口においては、接近して走行する2つのベルト区分によ って形成された、斜め下方へ傾斜した走入区間が存在している。前記ベルト区分 は入口スリットを形成して供給された綿状物を両側で受容しかつ案内しかつ/又 は覆う。ベルト区分は供給方向もしくは走入方向に対し鈍角を成して斜め下方へ 向けられている。この利点は綿状物の変向がよりソフトに行われかつ作用する遠 心力が大きくなり過ぎないことである。傾斜位置に基づき、上側にあるベルト区 分は変向部における綿状物のカバーとして作用し、綿状物が遠心力、風等で遊離 させられることを阻止する 。 本発明によるベルト入口は綿状物を確実にかつ損なわないで受容しかつ案内す る。このベルト入口は著しく高いベルト走行速度と綿状物供給速度とを、機能及 び運転の高い確実性の保証のもとで可能にする。 前記ベルト区分は有利には直線的でかつ所定の区間に亘って、ほぼ平行に走行 することができる。択一的に、ホッパ形状に狭ばまった走入区間も可能である。 走入区間においては綿状物は選択的に圧縮なしで案内されるか又は次第に圧縮も しくはクランプされることができる。ホッパ形状の走入区間によって、高速度で 走行する綿状物は確実に捉えられられかつ綿状物内に含まれた空気はより長い距 離区間及び時間に亘って、綿状物を損なうことなく、綿状物から押し出される。 急激なクランプ個所、迅速な空気流及び乱流が綿状物を傷めかつ損なうことは回 避される。この場合には走入区間は、ほぼ真っ直ぐに延びていることが有利であ る。 傾斜した走入区間によって綿状物は上方の端部でソフトに受容され、下端では じめてよりシャープに変向される。この場合には下側の変向個所には少なくとも 1つのベルトループが設けられると有利である。特に有利な構成では少なくとも 2つのベルトループが設けられる。この場合第1のベルトループは変向個所の前 にかつ第2のベルトループはその後ろに配置される。 これによって変向の問題となる個所ではレーイングベルトもしくはそのベルト区 分の有害な相対速度は阻止される。これによって綿状物は特に確実にかつ負荷を かけられずに変向され得るようになる。この場合、綿状物は変向範囲において有 利には3つ又は4つ以上の個所で変向ローラでクランプされる。 フリースレーイング装置を種々異なる使用条件、例えば変化する綿状物の種類 等に適合させるためには、ベルト入口には種々の調節の可能性がある。特に走入 区間の幅に加えて、場合によっては傾きも変化させることができる。レーイング ベルトの間隔が調節可能であることにより、綿状物の厚さに対する正確な適合と 綿状物の搬送に必要な摩擦条件の調節とが可能になる。有利な調節の可能性はベ ルト入口の形態に応じ、種々の変向ローラの接近調節又はプレート状の支持装置 の調節によって得られる。しかしながらその他に別の構造的なヴァリエーション も可能である。 ベルト入口は定置であるか又は可動であることができる。有利な実施例におい てはベルト入口は上側の主台車の前又はこの主台車に設けられていることができ る。 上側の主台車とレーイング台車との間を延びる走出区間は、同様に水平に対し て角度を成して延びることができる。これは上側の主台車における綿状物の変向 角度を一層小さくしかつ変向範囲で綿状物に作用する 遠心力を低下させることを可能にする。 走入区間において下側にあるレーイングベルトは入口前の前走行区間では直線 的に延びることができる。綿状物は供給ベルトからこのレーイングベルトに引き 渡される。択一的に走入区間において下側に位置するレーイングベルトを同時に 供給ベルトとして構成しておくことができる。この場合には下側のレーイングベ ルトは入口ギャップを形成するために走入前に2度変向させられていることがで きる。下側のレーイングベルトが同時に供給ベルトとして構成されることにより 、若干のローラ及び駆動装置が節約され、ひいては費用的に有利になる。 ベルト入口の前では圧着ローラ、有利にはシーブローラ又は孔あきローラが綿 状物に接していることができる。この圧着ローラは綿状物から空気を除去するた めに役立つ。 択一的な実施例においては供給区間と走入区間は共通の平面内に位置すること ができる。この平面は水平に対し角度を成して上側の主台車に向かって下向きに 傾斜させられている。このような走入ゾーンにおいては綿状物は不要に変向され ることはなく、直線的に上側の主台車に供給され得る。 請求項2以下には本発明の別の有利な構成を記載してある。 本発明は図面に例としてかつ概略的に示されている 。 第1図はレーイング台車における可動なベルト入口を有するフリースレーイン グ装置の全体を示す概略図。 第2図は第1図のベルト入口を拡大して詳細に示した図。 第3図は第1図のヴァリエーションとして、定置のベルト入口を有するフリー スレーイング装置の全体を示した概略図。 第4図は前置された圧着ローラを有する第3図のベルト入口を詳細に示した図 。 第5図は下側のレーイングベルトが同時に供給ベルトを成している、第4図に 示されたベルト入口に対する択一的な実施例を示した図。 第6図は下側のレーイングベルトが同時に供給ベルトを成している、第4図と 第5図に示されたベルト入口に対する択一的な実施例を示した図である。 第1図と第3図にはいわゆるベルトレーイング装置として構成されたフリース レーイング装置1の全体が略示的に示されている。このフリースレーイング装置 1はケーシング又はフレーム54内に、上側の主台車2と下側の主台車3との他 に単数又は複数の補助台車又は緊張台車32,34を有している。これらの台車 2,3,32,34を介して適当なローラを用いて2つのエンドレスなレーイン グベルト5,6が案内され ている。少なくとも両方の主台車2,3は適当な駆動装置により往復運動するよ うに駆動される。両方のレーイングベルト5,6は同様に適当な制御及び調整可 能な駆動装置によって循環駆動させられる。綿状物製造機(図示せず)、例えば カード又は梳毛機で製造された繊維綿状物7は供給ベルト25を介してフリース レーイング装置1に達する。繊維綿状物7は供給区間26を介して上側の主台車 2に導かれかつ以後詳細に記述するベルト入口4,9において両方のレーイング ベルト5,6の間に達する。レーイングベルトは少なくとも両方の主台車2,3 の間の範囲でループを成して互いに平行に案内されかつ綿状物7をその間に受容 し、それを搬送しかつ案内する。このループ範囲は走出区間27と呼ばれている 。このループ範囲は水平方向又は傾斜して延びることができかつ主台車2,3を 直接又はフレーム固定の変向部(図示せず)を介して結合する。有利には走出区 間27は直線的に延びている。 下側の主台車3、いわゆるレーイング台車において綿状物7は下方に向かって 走出しかつ横方向に延びるエンドレスな引出しベルト8の上にフリース23とし て載置される。レーイング台車3は引出しベルト8の上を往復運動し、これによ って綿状物7は複数の層を成して相上下して供給方向に対して横方向にかつジグ ザグにレーイングされる。綿状物7はこの場合には鱗 状に積み重ねられる。レーイングベルト5,6はレーイング台車3において再び 離反し、別個のループを成して外へ延び、次いでベルト入口4に再び戻される。 フリースレーイング装置1の構成と働きには例えば明細書の冒頭に述べた公知 技術によって公知であるように、種々異なる可能性がある。この場合、両方の主 台車2,3は短い通過区間を形成するためにDE−A−1927863号もしく はEP−A−0517568号の場合のように同じ方向に又はFR−A−255 3102号又はWO91/156018号の場合のように定置のベルト変向部を 与え逆向きに動かすことができる。引出しベルト8の上に綿状物をレーイングす ることをコントロールするためには補助又は緊張台車32,34で内部のストッ ク装置を形成することができる。さらに綿状物のレーイングに際してフリース2 3の所定のプロフィル厚さを調節するためにドラフトしながら加工することもで きる。 第2図と第3図のフリースレーイング装置の場合にはベルト入口4は移動可能 でかつ上側の主台車2に位置している。このベルト入口4は長さの決まった比較 的に短い走入区間9を有している。第3図から第6図までには、定置のベルト入 口4を有するヴァリエーションが示されている。このベルト入口4は上側の主台 車2の前に配置されている。この場合には走入区間9はより大きくかつ不変な長 さを有している。 第2図には第1図のフリースレーイング装置1のベルト入口4が詳細に示され ている。この実施例においてはベルト入口4は上側の主台車2に位置している。 ベルト入口4において、レーイング台車3の後ろで再び別個に案内されるレーイ ングベルト5,6は、互いに合流し、次いで互いに近接して走行し、外から供給 された綿状物7をその間に受容する。図示の実施例では一方のレーイングベルト 5は同時に綿状物の供給装置25として用いられ、適当にレーイング装置1のケ ーシング54から導出させられている。綿状物7はこの場合にはレーイングベル ト5の上に露出して位置し、このレーイングベルト5によってベルト入口4に搬 送される。 ベルト入口4においては両方のレーイングベルト5,6は幅の狭い入口スリッ ト12を形成して変向ローラ14,16を介して接近させられている。変向ロー ラ14,16には走入区間9が続いており、この走入区間9はレーイングベルト 5,6の、別の変向部15までほぼ真っ直ぐに延びる2つのベルト区分10,1 1によって形成されている。これらのベルト区分10,11はその間に綿状物7 を受容し、それを覆うかもしくはそれを両側で走入区間9に亘って案内する。 入口スリット12は綿状物の材料のそのつどの要求に適合させることのできる 、調節可能な幅を有している。有利には前記幅は綿状物の厚さよりもいくらか大 きい。この場合には解ぐれた綿状物7は、まず強制又は圧縮されずに受容される 。しかしながら前記幅は綿状物の厚さと同じであるかそれよりも小さいものであ ることができ、場合によってはすでに綿状物7がベルト入口4に侵入したときに これがクランプされるようになっていてもよい。 ベルト区分10,11はほぼ平行に延びている。これは厳格に平行であること ができる。しかしながら前記ベルト区分10,11の間隔は択一的に、走行方向 24に減少することができる。これにより鋭角にホッパ状に先細になる走入区間 9が形成される。この走入区間9において綿状物7は下方の変向個所15に達す る前に次第に圧縮されかつクランプされる。このヴァリエーションにおいては走 入スリット12の幅を綿状物の厚さよりも大きく調節することが有利である。し かしながら小さなスリット幅で綿状物7をベルト入口4へ侵入すると同時にクラ ンプし走入区間9の長さに亘る圧縮をさらに高めることができる。適当な調節の 選択は綿状物の材料の種類の他に場合によっては綿状物の供給速度及び/又は他 のパラメータに合わせて行われる。 走入区間9もしくはそれを形成するベルト区分10,11は水平面又は供給方 向もしくは走入方向24に対して斜め下方へ鈍角βを成して傾斜させられている 。この鈍角βは第1図においては変向ローラ14にお けるレーイングベルト5のベルト変向量に関連する。レーイングベルト5の有利 には水平な供給区間26は傾斜したベルト区分10に変向される。ベルト範囲の 間の鈍角βは90°よりも大きくかつ180°よりも小さい。この鈍角βは約1 35°であると有利である。 走入区間9の下端においては綿状物7とレーイングベルト5,6とは再び有利 には水平の方向に変向されかつ走出区間27を介してレーイング台車3に達する 。これによってベルト入口4においては綿状物5もしくはレーイングベルト5, 6は全体として180°の変向を行う。走入区間9の傾斜によって前記変向は上 方の端部では弱くかつ下方の端部では強くなる。ベルト入口4によって綿状物は 下方の強い変向部15の前で、長い区間に亘ってすでに確実に案内されかつ覆わ れ、したがって変向部15のクランプ個所に突然達するものではなくなる。 レーイングベルト5は上側の主台車2に相対的に不動に配置された2つの変向 ローラ14,15を介して案内されている。変向ローラ14,15には走入区間 9の傾斜に応じて高さ方向及び側方へ間隔が与えられている。 他方のレーイングベルト6の上側の変向ローラ16は向き合った変向ローラ1 4の上側に配置されている。両方のローラ軸の結合線は走入区間の傾斜に対しほ ぼ垂直に延びている。 走入区間9の下端にレーイングベルト6は2つ又は3つ以上のベルトループ1 3を有している。1つのベルトループ13は変向ローラ15により形成された変 向個所の前にありかつ第2のベルトループ13はその後ろにある。ベルトループ 13を介して、ベルト入口9において上側もしくは外側に位置するレーイングベ ルト6は問題となる変向点において綿状物7から離反させられる。この離反によ り変向範囲における種々のベルト走行速度は回避される。すなわち、両方のレー イングベルト5,6はその間にある綿状物と一緒に変向ローラ15の軸を中心と して移動させられる。本来、上側にあるレーイングベルト6は前記軸線からの距 離が大きいために、綿状物7を全変向範囲に亘って応力なしで案内できるために は相対的に高い周速度を持っていなければならない筈である。しかしながら両方 のレーイングベルト5,6は同じ周速度を有している。両方のベルトループ13 は前記問題を排除する。 第1のベルトループ13は変向ローラ17,18,19によって形成されてい る。第1の変向ローラ17はベルト区分11の下端に位置しかつ変向ローラ15 の上側にある。この変向ローラ17は両方のローラ軸の間の結合線が入口スリッ ト12の傾斜に対しほぼ垂直に向けられるように配置されている。レーイングベ ルト6もしくはその上側に位置するベルト区分11は これによって、下側にあるベルト区分10が変向ローラ15に達する個所で綿状 物7から離反するようになる。この結果、綿状物7は引っ張られることなくロー ラ15における変向範囲に達する。 斜め後方へずらされた変向ローラ19を介してレーイングベルト6はベルトル ープ13として引出され、次いで再び変向ローラ18へ戻される。変向ローラ1 8は変向ローラ15とほぼ同じ高さにあり、ほぼ同じ直径を有している。これに よって両方のレーイングベルト5,6はほぼ両方のローラ15,18の軸高さで 再び合流し、その間に綿状物7を案内することができる。この場合、両方のレー イングベルト5,6は綿状物速度とも等しいほぼ同じ走行速度を有することにな る。 変向ローラ18の後ろには第2のベルトループ13が位置し、該ベルトループ 13は側方へずらされた変向ローラ20で引出されている。この変向ローラ20 の直径はレーイングベルト6が水平にかつレーイングベルト5に対して平行に延 びる区分に次いで変向されるように選択されている。この水平な区分においては 両方のレーイングベルト5,6は再び、その間で綿状物7を両側で案内できるよ うに互いに接近させられる。 変向ローラ15の下側においては支持装置、例えば支持ローラ21がレーイン グベルト6に対して配置さ れていることができる。この支持ローラ21にレーイングベルト5,6の間隔に 影響を及ぼす。 図示のローラ配置によって綿状物7は変向ローラ15における下方の変向範囲 において、少なくとも3個所で、レーイングベルト5,6の間でクランプされる か又は挟み込まれ、これにより確実にかつ同じベルト速度で案内されるようにな る。走入区間9の終わりにおいてベルト区分10,11の間の案内は下方の変向 ローラ15に達するまで延びている。このあとでほぼ変向ローラ15,18の軸 の高さで両側の案内が綿状物に再び与えられている。第3の案内個所は変向ロー ラ15と有利には垂直方向でその下にある支持ローラ21との間の変向部の終わ りにある。 ベルト入口4もしくは走入区間9は調節可能である。例えば変向ローラ16, 17,18と支持ローラ21は適当な接近調節装置22でその位置を変えること ができる。有利には接近調節方向は入口スリット12の範囲に変向ローラ16, 17がある場合には走入区間9の方向に対してほぼ垂直である。これによって入 口スリット12の幅の他に、場合によっては走入区間9のホッパ形状の狭窄部を 変化させることができる。レーイングベルト5,6は通気性であることが可能で ある。この結果、走入区間の狭ばまりが増強することで、綿状物は圧縮され、そ の際にこれに含まれていた空気が押し出される。 変向ローラ18は有利には水平に調節可能でありかつこれによってレーイング ベルト5の変向ローラ15に対して接近させるか又は離反させることができる。 これによって下方の変向範囲における綿状物7のための第2の案内個所が調節さ れる。 支持ローラ21は鉛直方向に調節可能であり、これにより同様に変向ローラ1 5に対して接近もしくは離反されることができる。支持ローラ21によっては前 述の第3の案内個所における綿状物の案内が調整される。 ベルト入口9の範囲における綿状物7の走行方向もしくは綿状物を供給するレ ーイングベルト5の走行方向は矢印24で示されている。 図示の実施例の変化は種々の形式で可能である。図示の実施例では綿状物7を 受容する両方のベルト区分10,11はほぼ同じ高さで入口スリット12の入口 から始まっている。択一的に上側に位置するベルト区分11はいくらか高く導か れかつ場合によってはローラ14の変向個所を越えて位置することもできる。こ れは例えばきわめて高速で走行する綿状物を捉えるために有利である。しかしな がらベルト区分11はさらにいくらか低位に配置されていることもできる。さら に変化させることができるのは走入区間9の下端におけるベルトループの構成、 数及び配置である。例えば下側のベルトループ13しか設けられていないことも 考えられる。さらに変化させることができるのは、個々の変向ローラ又はそのベ ルト入口4における他のベルト案内部分の位置調節及び接近調節の可能性である 。走入区間9はいくらか湾曲して延びていることもできる。 第3図に示された択一的な実施例においては、フリースレーイング装置1は別 個の供給ベルト25を有している。この供給ベルト25を介して綿状物7はその 前に配置されたカード機から均一ではあるが可変である速度で供給される。フリ ースレーイング装置1はこの場合にも4つの台車、すなわち上側の主台車2、レ ーイング台車3、それぞれのレーイングベルト5,6のための緊張台車32,3 4を備えている。 第1のレーイングベルト5は供給区間26の範囲で綿状物7を供給ベルト25 から受取り、綿状物7を定置のベルト入口4において両方のレーイングベルト5 ,6の間に案内する。これらのレーイングベルト5,6は上側の主台車2とそこ にある変向部15まで延びている。定置のベルト入口4は上側の主台車2の移動 路の端部の近くで、フリースレーイング装置のレーイング幅のほぼ真中に配置さ れている。レーイングベルト5は下側のレーイングベルトとしてベルト入口4に 供給されるのに対し、上側のレーイングベルト6は1つの変向ローラ16を介し て供給される。 定置された変向ローラ16は他の変向ローラに較べ て著しく大きい直径を有している。これによってベルト入口4には走入ホッパが 形成される。レーイングベルト5,6はベルト入口4に、例えば綿状物の厚さよ りも大きい間隔を有している。このようにして形成された入口スリット12は綿 状物7が当初あまりクランプ又は圧縮されずにベルト入口に走入することを可能 にする。下側のレーイングベルト5の下側には高さの調節可能な支持装置21が ある。この支持装置21により入口スリット12のギャップ幅を調節することが できる。 入口スリット12と上側の主台車2との間を、ほぼ真直ぐな走入区間9が延び ている。この走入区間9においてレーイングベルト5,6のベルト区分10,1 1は次第に近づけられ、ベルト区分10,11は遅くとも上側の主台車2におけ る走入区間9の端部で、綿状物の厚さに適合させられた間隔を有している。この 間隔は例えば綿状物の厚さに相応するか又は固定値、例えば15mmに調節され ていることができる。ホッパ状に狭ばまる走入区間9においては綿状物7は次第 に両側で案内されかつ覆われる。これは圧縮なしで行うことができる。択一的に 綿状物7は走入区間9において次第に圧縮されかつクランプされることもできる 。走入区間9は上側の主台車2の移動でその長さを変化させる。 上側の主台車2においては上側のレーイングベルト 6は先の実施例の場合のように案内ローラ17並びにローラ18,19,20を 介して2つのベルトループ13を形成して複数回変向されているので綿状物7は 上側の主台車2の変向範囲では両方のレーイングベルト5,6の間を走行しない 。下方のレーイングベルト5のための変向ローラ15の下側で綿状物7は再び両 方のレーイングベルト5,6の間で案内される。レーイング台車3のローラ56 においてレーイングベルト5,6を支持することができる。 上側の主台車2とレーイング台車3との間にある走出区間27は有利には直線 的に延びている。この場合、綿状物はレーイング台車3においてさらに90°変 向されたあとで出口個所から走出し、往復移動するレーイング台車3により引き 出しベルト8の上に載置させられる。レーイング台車3は同様にレーイングベル ト5のための案内ローラ56を有し、レーイングベルト5は変向ローラ60,6 2を介して2度変向させられたあとで、別の変向ローラを介してベルト入口4へ 戻される。レーイングベルト6は変向ローラ58を介して変向させられかつ再び ベルト入口4に戻される。 走入区間9及び/又は走出区間27は有利には水平に対し鈍角βを成してレー イングベルト5,6の運動方向に斜め下方に傾斜して延びている。この角度は第 1図と第2図との第1実施例の場合のように90°と180°の間でありかつ例 えば170°の値を有して いる。 レーイングベルト5のためには緊張台車32が設けられている。この緊張台車 32はレーイング台車3の運動に関連して制御される。レーイングベルト6のた めには緊張台車34が設けられている。この緊張台車34は上側の主台車2とレ ーイング台車3との運動に関連して制御される。この場合には緊張台車34の運 動は歯付きベルトを用いて強制制御される。 緊張台車34はレーイングベルト6の循環方向で定置の変向ローラ36とベル ト入口4の別の変向ローラ16との後ろに配置されている。 第4図にはベルト入口4が拡大されて示されている。この場合には孔あきロー ラ又はシーブローラから成る圧着ローラ30が綿状物7を入口スリット12の前 で予備圧縮することができる。圧着ローラ30は下方のレーイングベルト5から 所定の間隔を保つことができる。 第5図には択一的な実施例が示されている。この実施例においては走入区間9 における下側のレーイングベルト5は同時に供給ベルト25として役立つ。走入 区間9の前でベルト入口4の前にある供給区間26は、走入区間9と同じ平面内 にあり水平面に対しレーイングベルト5の運動方向で下方へ傾斜させられている 。この実施例においては綿状物7は供給ゾーンと走入区間9とにおいて上側の主 台車2まではもはや変向さ れない。 第6図においては下方のレーイングベルト5が同時に供給ベルト25として役 立つ別の実施例が示されている。この場合にはレーイングベルト5は変向ローラ 38から40を介して複数回変向されているので、レーイングベルト5は走入ス リット12を形成するためにレーイングベルト6に対して間隔をおいて走入区間 9へ導かれることができる。支持装置21の代わりに変向ローラ39の高さが調 節可能であることができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年11月25日(1997.11.25) 【補正内容】 請求の範囲 1.互いに相対的に運動可能な複数の台車(2,3)と、間に綿状物(7)を受 容しかつ少なくとも局所的に案内する複数のレーイングベルト(5,6)とを有 するフリースレーイング装置(1)であって、フリースレーイング装置(1)が 入口側に、綿状物(7)を受容するために、レーイングベルト(5,6)のベル ト入口(4)を有し、ベルト入口(4)が互いに接近して走行する2つのベルト 区分(10,11)を有している形式のものにおいて、ベルト入口(4)への入 口において互いに合わせられたベルト区分(10,11)が、綿状物(7)の厚 さに適合させられた狭まい入口スリット(12)を形成しており、走入区間(9 )において、ほぼ平行に又は鋭角を成して、走入区間(9)において綿状物(7 )を両側で案内するか又は覆うように、互いに近接して走行していることを特徴 とする、フリースレーイング装置。 2.前記走入区間(9)がホッパ状に狭ばめられており、綿状物(7)が走入区 間(9)において、下方のベルト変向部(15)に達するまでに次第に圧縮され かつクランプされる、請求項1記載のフリースレーイング装置。 3.走入区間(9)及び/又はその入口スリット(1 2)が調節可能な幅を有している、請求項1又は2記載のフリースレーイング装 置。 4.走入スリット(12)の幅が綿状物の厚さよりも大きい、請求項1又は2又 は3記載のフリースレーイング装置。 5.綿状物(7)が走入区間(9)内で圧縮されずに案内されている、請求項1 から4までのいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 6.綿状物(7)が走入区間(9)において次第に増大する圧縮又はクランプ作 用を伴って案内されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のフリース レーイング装置。 7.ベルト入口(4)が上側の主台車(2)に配置されている、請求項1から6 までのいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 8.ベルト入口(4)が上側の主台車(2)の前に定置されている、請求項1か ら6までのいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 9.ベルト区分(10,11)がほぼ真直ぐに延びている、請求項1又は8記載 のフリースレーイング装置。 10.走入区間(9)及び/又は走出区間(27)が水平面及び/又は供給方向( 24)に対し鈍角(β)を成して斜め下方へ向けられている、請求項1から9ま でのいずれか1項記載のフリースレーイング装 置。 11.一方のレーイングベルト(5)が綿状物(7)をベルト入口(4)に搬送す るための供給ベルト(25)として構成されている、請求項1から10までのい ずれか1項記載のフリースレーイング装置。 12.ベルト区分(10,11)が上側のベルト変向部(14)においてほぼ同じ 高さからはじまっている、請求項7から11までのいずれか1項記載のフリース レーイング装置。 13.少なくとも1方のベルト区分(10,11)が綿状物(7)に接近可能に配 置されている、請求項3から12までのいずれか1項記載のフリースレーイング 装置。 14.ベルト区分(10,11)の端部に変向ローラ(14,15,16,17, 18)が配置されている、請求項1から13までのいずれか1項記載のフリース レーイング装置。 15.上側に位置するベルト区分(11)が走入区間(9)の下端部にベルトルー プ(13)を有している、請求項1から14までのいずれか1項記載のフリース レーイング装置。 16.走入区間(9)の下端部において2つの変向ローラ(15,18)が互いに 水平に向き合っており、上側に位置するベルト区分(11)がその変向ローラ( 18)の前にベルトループ(13)を有してい る、請求項1から15までのいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 17.供給するレーイングベルト(5)の下方の変向ローラ(15)の下側に支持 装置(21)が配置されている、請求項7から16までのいずれか1項記載のフ リースレーイング装置。 18.変向ローラ(14,15,16,17,18)の少なくとも1つ及び/又は 支持装置(21)が接近調節装置(22)を有している、請求項14から17ま でのいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 19.ベルト入口(4)の前に綿状物(7)に作用する圧着ローラ、有利にはシー ブローラ(30)が配置されている、請求項1から18までのいずれか1項記載 のフリースレーイング装置。 20.1つのレーイングベルトの上で送られてきた綿状物(7)をフリースレーイ ング装置(1)のベルト入口(4)において、エンドレスに循環する2つのレー イングベルト(5,6)の間に受容し、綿状物(7)をレーイングベルト(5, 6)の間で、斜め下向きに延びる走入区間(9)を介して、走入する綿状物(7 )の方向で往復走行することのできる、レーイングベルト(5,6)を変向する 上側の台車(2)に搬送しかつ該上側の台車(2)からレーイング幅全体に亘っ て往復走行することのできる、レ ーイングベルト(5,6)を変向するレーイング台車(3)に搬送し、綿状物( 7)をレーイング台車(3)によって引き出し装置(8)の上へレーイングして フリースを製造する方法であって、高い走入速度でベルト入口(4)に走入する 綿状物(7)を、綿状物(7)の厚さに適合させられた入口スリット(12)を 介して走入区間(9)へ導き、そこで、綿状物(7)と一緒に搬送された過剰の 空気を漸次除去するために、レーイングベルト(5,6)の、ほぼ平行に又は鋭 角を成してかつ互いに近接して走る2つのベルト区分(10,11)の間に受容 することを特徴とする、フリースを製造する方法。 21.レーイングベルト(5,6)の間隔を走入区間(9)の端部で、綿状物の厚 さに適合させる、請求項20記載の方法。 22.レーイングベルト(5,6)の間隔を走入区間(9)の端部で綿状物の厚さ まで減少させる、請求項20又は21記載の方法。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年12月12日(1997.12.12) 【補正内容】 明細書 フリースレーイング装置 本発明は方法及び装置の請求項の上位概念として記載した特徴を有するフリー スレーイング装置に関する。 このようなフリースレーイング装置はEP−0609907A2号によって公 知である。いわゆるベルトレーイング装置として構成されたフリースレーイング 装置は互いに相対的に運動可能な2つの主台車と、ループを成して案内され、循 環駆動された2つのエンドレスなレーイングベルトとを有している。レーイング ベルトは少なくとも主台車の間の区分で平行に走っており、レーイングベルトは その間に綿状物を受容しかつ案内する。入口側にフリースレーイング装置は綿状 物を受容するためにレーイングベルトにより形成された、いわゆるベルト入口を 有している。両側から互いに接近させられたレーイングベルトはこのベルト入口 で合流し、少なくとも20°のレーイングベルト開き角を有する走入区間を形成 する。この結果、走入区間の入口における入口スリットはきわめて大きくかつ綿 状物の厚さよりも著しく広いスリット幅を有している。一方のレーイングベルト に供給された綿状物はベルト入口において鈍角で水平面に対し斜め下方へ変向さ れる。大きな開き角と幅の広い入口スリットとにより、走入区間における綿状物 はオープンでありかつ下端部においてはじめて隣接する2つの変向ローラの間で 、レーイングベルトの間でクランプされかつ両側で案内される。綿状物は走入区 間においては速度が高いと下側のレーイングベルトから離れる。これは特に敏感 な綿状物を損なう。この配置では供給速度は制限される。 FR−2553102号には別のフリースレーイング装置が示されている。ベ ルト入口において、両方のレーイングベルトは、並んで平行に走る2つの真直ぐ なベルト区分を有している。これらのベルト区分は垂直に下方へ延び、これによ って水平方向で供給された綿状物はベルト入口において90°変向される。実地 においてはこのようなベルト入口も、綿状物の限られた供給速度とフリースレー イング装置の限られた作業速度とに対してしか使用することができないことが判 っている。供給速度が高すぎると、きわめて軽い、高敏感な繊維綿状物は裂断す ることになる。 WO91/156018号にはベルト入口の別のヴァリエーションが示されて いる。このベルト入口においては両方のレーイングベルトは主台車において2つ の大きな変向ローラを介して案内されている。これによっても一方のレーイング ベルトの上に供給された綿状物のために広い走入ホッパも形成される。両方の大 きい変向ローラは水平方向に並べてほぼ同じ高さに配置されている。これにより 綿状物は両方のローラのほぼ中心点の高さでのみ、ここで互いに接近させられた レーイングベルトにより両側で受容されかつ案内される。その前及びその後でレ ーイングベルトはローラ形状により再び互いに離反させられる。前記の両方のフ リースレーイング装置はより高い綿状物供給速度とフリースレーイング加工速度 とのために構成されているが、それでも、レーイングベルトが点状もしくは線状 にしか接近させられずかつ案内長さが相応に短いことにより、速度が制限される 問題が発生する。 DE−A1927863号およびDE−A2429106号によれば定置され たベルト入口を備えたフリースレーイング装置が公知である。このフリースレー イング装置においてはレーイングベルトは定置された変向ローラを介して案内さ れている。両方のフリースレーイング装置は水平なベルト入口を有することにな る。 DE−A2429106号においては両方のレーイングベルトはカード機から 来た供給ベルトに続く水平な入口スリットを形成している。上側の主台車におい てはレーイングベルトは互いに離反させられている。この場合、綿状物は90° 下方へ変向され、下側に位置するレーイングベルトの上だけで搬送されかつ案内 される。 DE−A1927863号においては綿状物は前置された定置の搬送ベルトに 供給されかつベルト入口の前で自由落下により、その下にあるいくらか斜めに延 びるレーイングベルト区分の上にもたらされる。第2のレーイングベルトは若干 の間隔をおいてこの個所の後ろに配置されている。この場合、入口スリットはき わめて遅く、ベルト入口の後続の水平な走入区間への変向個所においてはじめて 形成される。定置のベルト入口を有する両構成形態はきわめて著しく綿状物供給 装置とフリースレーイング装置との速度を制限する。 本発明の課題は改善されたベルト入口を有するフリースレーイング機を提供す ることである。 本発明は前記課題を請求項1の特徴によって解決した。本発明のベルト入口に おいては斜め下方へ傾けられた走入区間が存在しており、該走入区間が互いに近 接して走行する2つのベルト区分により形成されている。ベルト区分はベルト入 口に侵入する場合に、隣接する変向ローラの間に、綿状物の厚さに合わせられた 狭い入口スリットを形成している。後続の走入区間において両方のベルト区分は 、供給された綿状物を受容し、それを両側で案内しかつ/又は覆う。 ベルト区分は供給方向もしくは走入方向に対して鈍角を成して斜め下方へ向け られている。これは、綿状物の変向がよりソフトに行われかつ作用する遠心力が 大きくなり過ぎないという利点をもたらす。前記傾斜 が与えられていることで、上側にあるベルト区分は変向部において綿状物を覆い 、綿状物が遠心力、風等の作用で遊離することを阻止する。 本発明のベルト入口は綿状物を損なわずにかつ確実に案内する。このベルト入 口は高い機能性と運転の確実性とを保証して著しく高いベルト速度と綿状物供給 速度とを可能にする。 ベルト区分は有利には真直ぐであり、所定の区間に亘ってほぼ平行に延びてい ることができる。択一的に鋭角でホッパ形状に狭ばめられた走入区間も可能であ る。走入区間においては綿状物は選択的に圧縮されることなく案内されるか又は 次第に圧縮されるかもしくはクランプされることができる。ホッパ状の走入区間 によって、高速度で走行する綿状物は確実に捉えられられ、それに含まれた空気 はより長い距離及び時間に亘って、綿状物を損なうことなく押し出される。綿状 物にとって有害であるか又はこれを損なう惧れのある急激なクランプ個所、迅速 な空気流及び乱流は回避される。この場合には走入区間は、ほぼ真直ぐに延びて いると有利である。 傾斜した走入区間により、綿状物は上端でソフトに受容されかつ下端ではじめ てよりシャープに変向される。この場合には下方の変向個所には少なくとも1つ のベルトループを設けることが有利である。特に有利な構成では少なくとも2つ のベルトループが存在して いる。この場合、第1のベルトループは変向個所の前にかつ第2のベルトループ は変向個所の後ろに配置されている。これにより変向部の間題となる個所におい て、レーイングベルトもしくはそのベルト区分に有害な相対速度が生じることは 阻止される。これにより綿状物は特に確実にかつ負荷されることなく変向される 。綿状物はその際、変向範囲において3個所以上でクランプされると有利である 。 フリースレーイング装置の種々異なる使用条件、変化する綿状物の種類等に適 合させるためには、ベルト入口における種々の調節の可能性がある。特に走入区 間の幅の他に、場合によっては傾きも変化させることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.互いに相対的に運動可能な複数の台車と、間に綿状物を受容しかつ少なくと も局所的に案内する複数のレーイングベルトとを有するフリースレーイング装置 であって、フリースレーイング装置が入口側に、綿状物を受容するために、レー イングベルトのベルト入口を有している形式のものにおいて、ベルト入口(4) が斜め下方に傾斜した走入区間(9)を有し、該走入区間(9)が互いに接近し て走行する2つのベルト区分(10,11)を有し、該ベルト区分(10,11 )の間で綿状物(7)が両側で案内されるか、又は覆われていることを特徴とす る、フリースレーイング装置。 2.前記走入区間(9)がホッパ状に狭ばめられている、請求項1記載のフリー スレーイング装置。 3.前記走入区間(9)及び/又はその入口スリット(12)が調節可能な幅を 有している、請求項1又は2記載のフリースレーイング装置。 4.入口スリット(12)の幅が綿状物の厚さよりも大きい、請求項1又は2又 は3記載のフリースレーイング装置。 5.綿状物(7)が前記走入区間(9)において圧縮されないように案内されて いる、請求項1から4までのいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 6.綿状物(7)が前記走入区間(9)内で、次第に増加する圧縮作用又はクラ ンプ作用を伴って案内されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のフ リースレーイング装置。 7.ベルト入口(4)が上側の主台車(2)に配置されている、請求項1又はそ れ以降の請求項のいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 8.ベルト入口(4)が上側の主台車(2)の前の定位置に配置されている、請 求項1から6までのいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 9.ベルト区分(10,11)がほぼ直線的に延びている、請求項1又はそれ以 降の請求項のいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 10.走入区間(9)及び/又は走出区間(27)が水平及び/又は供給方向(2 4)に対し鈍角βで斜め下方に向けられている、請求項1又はそれ以降の請求項 のいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 11.一方のレーイングベルト(5)が綿状物(7)をベルト入口(9)に搬送す るための供給ベルト(25)として構成されている、請求項1又はそれ以降の請 求項のいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 12.ベルト区分(10,11)が上方のベルト変向部(14)においてほぼ同じ 高さではじまっている、 請求項7又はそれ以降の請求項のいずれか1項記載のフリースレーイング装置。 13.少なくとも1つのベルト区分(10,11)が綿状物(7)に対して接近調 節可能に配置されている、請求項3又はそれ以降の請求項のいずれか1項記載の フリースレーイング装置。 14.ベルト区分(10,11)の端部に変向ローラ(14,15,16,17, 18)が配置されている、請求項1又はそれ以降の請求項のいずれか1項記載の フリースレーイング装置。 15.上側に位置するベルト区分(11)が走入区間(9)の下端で少なくとも1 つのベルトループ(13)を有している、請求項1又はそれ以降の請求項のいず れか1項記載のフリースレーイング装置。 16.走入区間(9)の下端において2つの変向ローラ(15,18)が互いに水 平に向き合っており、上側にあるベルト区分(11)がその変向ローラ(18) の前にベルトループ(13)を有している、請求項1又はそれ以降の請求項のい ずれか1項記載のフリースレーイング装置。 17.供給するレーイングベルト(5)の下側の変向ローラの下に支持装置(21 )が配置されている、請求項7又はそれ以降の請求項のいずれか1項記載のフリ ースレーイング装置。 18.少なくとも1つの変向ローラ(14,15,16 ,17,18)及び/又は支持装置(21)が接近調節装置(22)を有してい る、請求項14又はそれ以降の請求項のいずれか1項記載のフリースレーイング 装置。 19.ベルト入口(14)の前に、綿状物(7)の上に作用する圧着ローラ、有利 にはシーブローラ(30)が配置されている、請求項1又はそれ以降の請求項の いずれか1項記載のフリースレーイング装置。 20.1つのレーイングベルトの上で送られてきた綿状物(7)をフリースレーイ ング装置(1)のベルト入口(4)において、エンドレスに循環する2つのレー イングベルト(5,6)の間に受容し、綿状物(7)をレーイングベルト(5, 6)の間で、斜め下向きに延びる走入区間(9)を介して、走入する綿状物(7 )の方向で往復走行することのできる、レーイングベルト(5,6)を変向する 上側の台車(2)に搬送しかつ該上側の台車(2)からレーイング幅全体に亘っ て往復走行可能な、同様にレーイングベルト(5,6)を変向するレーイング台 車へ搬送しかつ綿状物(7)をレーイング台車(3)によって引き出し装置(8 )の上へレーイングしてフリースを製造する方法であって、高い走入速度でベル ト入口(4)に走入する綿状物(7)を、走入区間(9)において、綿状物(7 )と一緒に搬送された過剰の空気を漸次除去するために、レーイングベ ルト(5,6)の、互いに近接して走る2つのベルト区分(10,11)の間に 受容することを特徴とする、フリースを製造する方法。 21.レーイングベルト(5,6)の間隔を走入区間(9)の端部で綿状物の厚さ に適合させる、請求項20記載の方法。 22.レーイングベルト(5,6)の間隔を走入区間(9)の端部で綿状物の厚さ まで減少させる、請求項20又は21記載の方法。
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