JP2000500119A - ギ酸エステルからヒドロキシ含有化合物を製造する方法 - Google Patents

ギ酸エステルからヒドロキシ含有化合物を製造する方法

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Abstract

(57)【要約】 ギ酸エステルをヒドロキシ含有化合物とエステル交換触媒として第三級アミンの存在において、反応物として使用したギ酸エステルと異なるギ酸エステルおよび反応物として使用したヒドロキシ含有化合物と異なるヒドロキシ含有化合物の形成下にエステル交換する。

Description

【発明の詳細な説明】 ギ酸エステルからヒドロキシ含有化合物を製造する方法 本発明は、第三級アミンの存在におけるヒドロキシ含有化合物(1)のギ酸エ ステル(下記に“ホルメート”と記載する)とヒドロキシ含有化合物(2)、殊 にアルコールとのエステル交換により、ヒドロキシ含有化合物(1)、殊にアル コール、およびヒドロキシ含有化合物(2)のギ酸エステルを製造する方法に関 する。 エステルR1COOR3および/またはヒドロキシ含有化合物、殊にアルコール R2OHを、次の反応式によりエステルR1COOR2とヒドロキシ含有化合物、 殊にアルコールR3OHとのエステル交換により製造することは公知である: このようなエステル交換反応は、たとえば“The Chemistry o f Carboxylic Acids and Esters、S.Pata i編集、1969年、103ページ以降;Methoden der orga nischen Chemie(Houben−Weyl)、E5巻(Geor g−Tieme出版、Stuttgart 1985年、702ページ以降”に 記載されている。 R1=Hである場合には、ギ酸のエステルが存在する。 ギ酸エステルが生じるかないしは工業的プロセスで生じ、引き続き反応式2に よりエステル交換する幾つかの選択された反応は、下記に記載されている。 1.ギ酸エステルは、合成化学においてアルコールの保護基として使用される。 保護されたアルコールを得るためには、引き続き保護基を定量的に除去しなけれ ばならない。 2.ギ酸エステルは、ギ酸を酸触媒として使用し、アルコールが生じるかまたは 添加されている大工業的プロセスにおいて出現する。殊に、高沸点化合物または ポリマーの場合には、これらのエステルは屡々、再結晶、抽出または蒸留のよう な物理的精製操作により所望のアルコールから分離するのが困難である、それと いうのもその物理的性質は遊離アルコールの性質に非常に類似しているからであ る。従って、精製のためにはたとえばエステル交換のような化学的方法が使用さ れる。エステル交換は定量的に経過しなければならず、触媒残分は生成物中に残 留してはならない。 a)たとえばギ酸の存在におけるテトラヒドロフラ ン(THF)のカチオン重合の場合には、ポリオキシブチレングリコールホルメ ート(ポリTHF−ホルメート)が生成する(EP−A503386号)。純粋 なポリオキシブチレングリコール(ポリTHF)を得るためには、ホルメート基 を定量的に除去しなければならない。 b)ポリマー化学におけるもう1つの適用は、ビニルホルメートのポリ(ビニ ルホルメート)への重合である。大工業的生成物ポリ(ビニルアルコール)を得 るためには、等モル量存在するホルメート基を定量的に除去しなければならない 。 c)ギ酸により接触されるオレフィンとホルムアルデヒドとのプリンス反応に おいては、形成したアルコールのホルメートが大量に生じる(D.R.Adam s、S.P.Bhatnagar、Synthesis(1977年)661〜 672ページ;J.S.Bajorek、R.Battaglia、G.Pra tt、J.K.Sutherland、J.Chem.Soc.Perkin I(1974年)1243〜1245ページ)。アルコールを得るためには、エ ステルを後処理の経過中に分解しなければならない。 3.ホルムアルデヒドの存在において実施される反応においては、屡々2当量の ホルムアルデヒドのカニッツァロ反応により1当量のメタノールおよび1当量の ギ酸が生成する。ギ酸は、アルデヒドとホルムアルデ ヒドとの交差カニッツァロ反応によっても生じる。それで、ギ酸は反応条件下に 容易に副生成物として不所望のギ酸エステルを形成する。ここでも、ホルメート を物理的分離法によるかないしは化学的反応により除去することが必要である。 反応式1および反応式2による反応は、平衡反応である。エステルR1COO R2から出発する場合、出発成分を過剰に使用するかまたはより好ましくは反応 成分、生じるアルコールR2OHまたはエステルR1COOR3をたとえば蒸留で または晶出により平衡から除去することにより、平衡を所望生成物、エステルR1 COOR3ないしはアルコールR2OHに有利なように移動させることができる 。 反応式1または反応式2によるエステル交換の実施のためには、触媒の添加が 必要であることは公知である。代表的なエステル交換触媒としては、工業におい ては就中硫酸、p−トルオールスルホン酸、カセイソーダ溶液、ナトリウムアル コラート、アルミニウムアルコラート、シアン化カリウムならびに酸性または塩 基性イオン交換体が使用される。しかし、これらの触媒は一連の欠点を有する: (The Chemistry of Carboxylic Acids a nd Esters、S.Patai編集、1969年、103ページ以降;M ethoden der organischen Chemie(Hoube n−Weyl)、E5巻、Georg−Tieme出版、Stuttgart 1985年、702ページ以降参照)。 1.触媒として使用される強塩基および強酸は、脱離、C−アルキル化または重 合のような多数の不所望の副反応をもたらしうる。 2.所望生成物がアルコールR2OHである場合には、触媒としてナトリウムメ タノラートのような強塩基性無機化合物を使用すると、アルコールの一部はアル コラートとして結合したままであるので、収率の損失が起きる。 3.触媒の分離のためないしはアルコールをそのアルコラートから遊離するため には、中和しなければならない。これにより無機塩が生じ、これを所望生成物か ら分離しなければならない。これにより、触媒は破壊される。無機塩は廃棄しな ければならない。 4.有価生成物の単離は殊に、所望のアルコールまたはエステルが高沸点、結晶 性であるかまたはポリマーである時には困難である。生じた無機塩は、この場合 に必ずしも問題なく分離することはできない。無機塩の存在における蒸留は、所 望のアルコールまたはエステルの分解を生じる。 5.触媒として酸性または塩基性のイオン交換体を使用する場合、高い温度にお ける反応実施は不可能である、それというのもイオン交換体は通例60〜100 ℃以上の温度で分解するからである。他面において、ここでも反応成分、たとえ ばアルコールR2OHは固体担体に結合したままであり、これにより収率の損失 が生じる。イオン交換体の可使時間が制限される。不均質触媒の他の欠点は、こ れらの触媒は難溶性化合物、殊にポリマーとの反応には不適当であるということ である。 6.エステル交換反応を水の存在において実施する場合、競合反応としてアルコ ールおよび酸の無機塩−ギ酸の場合にはたとえばギ酸ナトリウム−の形成下にエ ステルのけん化が観察される。ギ酸エステルの存在におけるアルコールの蒸留に よる分離は、周知のように分解による収率の損失を生じる。さらに、触媒として 無機アルコラートを使用する場合、水は遊離塩基の形成を惹起し、それと共に本 来の触媒の失活を惹起する。たとえば、ナトリウムアルコラートおよび水からは 触媒として殆ど効力のないカセイソーダ溶液が生成する。 ヨーロッパ特許(EP−A)0289921号には、たとえばトリメチロール アルカンホルメートとメタノールとのエステル交換反応が記載されている。触媒 としては、アルカリ−またはアルカリ土類アルコラートを使用することができる 。所望のアルコールTMPを得るためには、さらに処理する前に、触媒をイオン 交換体によるかまたは酸での中和により除去しなけれ ばならない。これにより、触媒は破壊され、後処理操作が高価になる。副産物と して、無機塩、たとえば酢酸ナトリウムまたは塩化ナトリウムが生じ、これは廃 棄しなければならない。 エステル交換触媒として第三級アミンの使用も、特殊な反応に対しては公知で ある。 ドイツ国特許(DE−OS)2460039号には、第三級アミン、トリエチ ルアミンの存在におけるアセトキシメチルピリジンとメタノールとのエステル交 換によりヒドロキシメチルピリジンおよび酢酸メチルを得る反応が記載されてい る。形成したアルコールヒドロキシメチルピリジンは、電子吸引基により安定化 されている。ドイツ国特許(DE−OS)2460039号に開示されたエステ ル交換反応は、選択された第一級アルコール官能基およびピリジン置換基を有す る活性酢酸エステルだけしかメタノールと反応させることができないことによっ て制限されている。 触媒として第三級アミン塩基を使用するメタノールとのエステル交換における 非活性酢酸エステルの反応不活発は、実験で確認されている。1,1,1−トリ メチロールプロパン(TMP)のモノ−、ジ−およびトリアセテートの混合物を ドイツ国特許(DE−OS)2460039号に記載された条件下にTMPおよ び酢酸メチルへエステル交換する実験においては、酢酸メチルへの変換を確かめ ることはできなかった。同 様に、この反応はたとえば1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7 −エン(DBU)のようなアミジン構造を有する強塩基の添加によっても成功し ない。メタノール性テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、従ってOH-イオ ンの添加後に初めて、酢酸メチルの生成が、しかし非常に低い変換率で観察され る。 ドイツ国特許(DE−OS)2460039号に記載された方法のもう1つの 欠点は、エステル交換はエタノールでは実際に全然反応が生せず、イソプロパノ ールでは全く生起しないことである。 ヨーロッパ特許(EP−A)0168167号には、不均質アミン含有触媒を 使用する酢酸エチルおよび炭酸プロピルとメタノールとのエステル交換が開示さ れている。触媒系は、VA基要素を含有する有機化合物および担体としての不溶 性固体からなる。VA基要素を含有する有機化合物は、アミンまたはホスフィン であってもよい。たとえば有機化合物は、アミジン、グアニジン、モノ−、ジ− またはトリアルキルアミンである。 反応時間24時間での酢酸エチルとメタノールとのエステル交換からの酢酸メ チルの収率は、27%にすぎない。不均質担体の可使期間については何の記載も なされていない。 ヨーロッパ特許(EP−A)0168167号に開 示された方法のもう1つの欠点は、適用が触媒の複雑な製造および不均質な反応 実施のため反応媒体に可溶な特殊な支持体に制限されることである。 本発明の課題は、先に記載した欠点および制限を回避する、ギ酸エステルのエ ステル交換によりヒドロキシ含有化合物、殊にアルコールおよびギ酸エステルを 製造する方法を提供することである。 この課題は、有機ヒドロキシ含有化合物(1)のギ酸エステルおよび有機ヒド ロキシ含有化合物(2)をエステル交換触媒として第三級アミンの存在において 、有機ヒドロキシ含有化合物(1)およびヒドロキシ含有化合物(2)のギ酸エ ステルの形成下にエステル交換し、その際化合物(1)および(2)は互いに異 なっていることを特徴とする方法により解決される。たとえば、ヒドロキシ含有 化合物R2OHおよびギ酸エステルHCOOR3は、式HCOOR2のギ酸エステ ルおよび式R3OHの化合物をエステル交換触媒として第三級アミンの存在にお いて式HCOOR3のギ酸エステルおよび式R2OH[上記式中R2およびR3は互 いに異なる有機基である]の化合物の形成下にエステル交換することにより製造 される。基R2およびR3は、反応条件下で不活性の有機置換基であり、これらは 本方法の実施可能性に対しては決定的ではない。 好ましい実施形は下記に記載されている。 本発明による方法の利点は多種である。 1.反応は、ギ酸エステルに関して高い選択率および高い収率で経過する。 2.反応条件および反応温度は穏和である。非常に穏和な塩基が使用され、それ と共に副反応が回避される。 3.先に記載した、先行技術から公知の無機および不均質触媒とは異なり、触媒 の損失は起きない。回収および返送は簡単である。 4.反応混合物の後処理は、簡単に蒸留または晶出により行われる。中和工程は 不要である。 5.反応は、水の存在で定量的に成功する。 エステル交換に使用されるヒドロキシ含有化合物(2)は、ヒドロキシル基に 関し、ヒドロキシ含有化合物(1)のギ酸エステルに、ギ酸エステル基に関して とくに少なくとも化学量論的量で加えられる。 有機ヒドロキシ含有化合物(1)、たとえばR2OH、殊にアルコールおよび ギ酸からのギ酸エステル(ヒドロキシル基に関して)と、他の有機ヒドロキシ含 有化合物(2)(エステル基に関して)(殊にアルコールR3OH)の少なくと も等モル量との、とくにヒドロキシ基対エステル基のモル比1:10、殊に1: 5でかつ第三級アミンの存在におけるエステル交換は、迅速かつ定量的収率で成 功し、ヨーロッパ特許(EP−A)0289921号から公知の反応とは異なり 特定のギ酸エステルに制限されていない。たとえば、 本発明の1実施例によりトリエチルアミンの存在においてトリメチロールプロパ ンのホルメートはメタノールと定量的にTMPおよびギ酸メチルに反応させるこ とができる。同様に、シクロヘキシルホルメート、tert.−ブチルホルメー ト、フェニルホルメートのような第二級、第三級アルコールおよび芳香族アルコ ールのギ酸エステルは、メタノールおよび第三級アミン塩基の添加により、アル コールおよびギ酸メチルに反応する。 有機ヒドロキシ含有化合物(1)は、1個または数個のヒドロキシル基、とく に1個〜6個、とくに好ましくは1個〜3個のヒドロキシル基を有することがで きる。ヒドロキシル基含有ポリマー、たとえばポリビニルアルコールであっても よい。該化合物は式R2OHを有することができる。 その際、式HCOOR2のエステル交換すべきギ酸エステルのR2基は一般に、 とくに1〜30個の炭素原子、殊に2〜20個の炭素原子、とくに好ましくは3 〜18個の炭素原子を有する飽和または不飽和、分枝または非分枝、線状で場合 により置換された、所望の場合にはエーテル基、エステル基、ヒドロキシ基また はケトン基を含有する炭化水素基、または所望の場合には置換されている、とく に6〜12個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または所望の場合には置換 されている、とくに3〜12個、殊に6〜12個の 炭素原子を有するシクロアルキル基、または所望の場合には置換されている、と くに3〜12個の炭素原子および1〜3個の窒素原子を有する複素環式基であり 、その際置換基はベンジル、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、メチルピリ ジル、ヒドロキシ、カルボキシル、アルキル(とくに1〜12個の炭素原子を有 する)から選択されている。 R2に対しプロピル、tert.−ブチル、トリメチロールプロパン基、シク ロヘキシル、フェニル、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステル 基、ポリオキシブチレン基、ジ−トリメチロールプロパン基またはメチルピリジ ルがとくに好ましい。 式HCOOR2のエステル交換すべきギ酸エステルの基R2は、他の基により官 能化されていてもよい。 エステル交換触媒として使用される第三級アミンは、一般式RabcNの化 合物であってもよい。基Ra、Rb、Rcは同じかまたは異なる。とくに、該基は その都度互いに独立に、とくに1〜12個、好ましくは1〜6個、最も好ましく は1〜3個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基、とくに3〜12 個、殊に6〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基またはとくに6〜12 個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基を表わし、これらの基は所望の場合には 置換されていてもよい。 第三級アミンは、とくに3〜12個の炭素原子およ び1〜3個の窒素原子を有するヘテロシクロアルカン、ヘテロシクロアルケンま たはヘテロアロマートから選択された複素環式第三級窒素化合物であってもよい 。 とくに、複素環式窒素化合物としては1,4−ジアザビシクロオクタン、N, N′−ジアルキルピペラジン、N−アルキルピペリジン、N−アルキルアジリジ ン、N−アルキルピロール、N−メチルイミダゾールまたは1,8−ジアザビシ クロ[5.4.0]ウンデセ−7−エンが使用される。 先に記述した化合物中のアルキル基は、とくに1〜6個、最も好ましくは1〜 4個の炭素原子を有する分枝または非分枝の線状アルキル基である。 第三級アミンのpKa値は、5よりも大きく、好ましくは7と12の間である べきである。アミンの選択は、問題なく他の反応成分に調和させることができる 。好ましくは、形成したギ酸エステルの沸点および使用したヒドロキシ含有化合 物(2)、殊にアルコールの沸点より上の沸点を有するかかるアミンが使用され る。メタノールとエステル交換する場合には、ギ酸メチルの沸点およびメタノー ルの沸点より上の沸点を有するアミン、殊にトリエチルアミンおよびトリブチル アミンのようなトリアルキルアミンが適当である。 とくに、エステル交換触媒は担体不含または均質である。エステル交換触媒は 、好ましくは液状で添加さ れる。 第三級アミンは、100モル%としてのホルメート基に対して、0.01〜1 0モル%、好ましくは0.1〜5モル%の触媒量で添加することができる。ギ酸 当量の存在量を越える第三級アミンの過剰量は、エステル交換の終了後すべての 反応成分は回収されるので、何らの欠点ももたらさない。たとえば、トリメチル アミンまたはトリエチルアミンのような易揮発性アミンは簡単に蒸留により高沸 点アルコールから分離し、再使用できる。使用されたアミンがアルコール(1) ないしはR2OHよりも高沸点である場合には、逆に操作することができる。最 初に、所望のアルコール(1)ないしはR2OHを蒸留により第三級アミンから 分離する。残留する第三級アミンは、アミン含有残留物は直接再び反応に使用す ることができるので、後処理する必要はない。特定の場合、殊にアミンが反応の 溶媒として適当である時には、アミン成分の過剰量が有利である。 有機ヒドロキシ含有化合物(2)としては、エステル交換においてたとえば6 個までのOH基を有する一価、二価、三価または多価アルコール、たとえば一般 式R3OHのアルコールが使用される。 好ましい実施形により、エステル交換に使用されるアルコールR3OHの基R3 は、とくに1〜20個の炭素原子、殊に1〜8個の炭素原子、とくに好ましくは 1〜3個の炭素原子を有する飽和または不飽和、分枝または非分枝の線状炭化水 素基、とくに6〜12個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基またはとくに3〜 12個、殊に6〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基である。 エステル交換に使用されるアルコールR3OHの例は、シクロヘキサノール、 メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、te rt.−ブタノールおよびベンジルアルコールである。 アルコールR2OHおよびR3OHは、第一級、第二級または第三級であっても よい。基R2およびR3は他のOH基を有することもでき、それでエステルHCO OR2またはHCOOR3は1個以上のギ酸エステル基を有することもできる。 下記の記載において、化合物(1)はR2OHの例で説明し、化合物(2)は R1OHの例で説明する。記述は、(1)および(2)に対しても相応に当ては まる。 エステル交換反応の適用幅は、反応成分の物理的性質に依存する。アルコール R2OHおよびエステルHCOOR2がエステル交換のために使用されるアルコー ルR3OHおよびこれから生じるエステルHCOOR3よりも高沸点であり、従っ て沸点のランク付けHCOOR2≒R2OH>R3OH≧HCOOR3が存在す るのが有利であり得る。 エステル交換において使用すべきアルコールR3OHとしては、純粋な生成物 の製造のためには、生成するヒドロキシル含有化合物、たとえばアルコールR2 OHよりも易揮発性であるようなものが適当である。R3は、第一級、第二級ま たは第三級の基を表わすことができる。R3OHがR2OHよりも難揮発性である 場合には、生成物の混合物が生じる。 その沸点が相応する形成したギ酸エステルHCOOR3の沸点よりも高いかか るアルコールがとくに適当であるので、エステル交換の経過中に形成したギ酸エ ステルは蒸留により平衡から除去することができる。それにより、アルコールの 大過剰量を回避することができる。同様に、アルコールR3OHはできるだけギ 酸エステルと共沸混合物を形成してはならない。しかし、エステル交換はこのよ うな場合でさえ、低沸点アルコールおよびギ酸エステルを一緒に除去することに より成功する。メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロ パノール、イソブタノール、tert.−ブタノールのようなアルコールが殊に 適当である。メタノールが好んで使用される、それというのもアルコールとギ酸 エステルとの間に大きい沸点差があるからである。反応の定量的実施のためには 、R3OHはギ酸当量に関して少なくとも化学量論的量で使用される。特定の場 合には、アルコールR3O Hの量を高めるのが有利である、それというのもこれらのアルコールは同時に、 エステル交換すべきエステルHCOOR2または形成するアルコールR2OHの溶 媒として使用されるからである。エステル交換において結晶性で、反応媒体に難 溶性のアルコールR2OHが生じる場合、このアルコールは反応後に直接にR3O Hまたはアミンから晶出により単離することができる。ポリマーのアルコールの 場合には、このアルコールはR3OHからたとえば沈殿させることができる。 本発明において、好ましい実施形により反応式2(その際アルコールR2OH およびエステルHCOOR2はエステル交換に使用されるアルコールR3OHおよ びそれから生じるエステルHCOOR3よりも高沸点である)によるギ酸エステ ルのエステル交換によるアルコールの製造方法が提供される。 エステル交換反応は、連続的または不連続的に実施することができる。使用さ れる反応温度は反応成分の沸点に依存する。エステル交換は減圧下、大気圧また は過圧で実施することができる。エステル交換試剤としてメタノールおよび触媒 としてトリエチルアミンを用いる好ましい実施形により、ギ酸エステルHCOO R2は大気圧、35〜65℃の温度で反応させる。その際、使用する反応成分H COOR2/メタノール/トリエチルアミンのモル比は、1/1〜10/0.0 005〜0.1、殊にほぼ1/5/0.05である。 しかし、メタノールの量はホルメートに相応する量にまで減少させることができ る。形成したギ酸メチルは、連続的に慣用の蒸留装置中で留去される。連続的実 施のためには、向流塔が適当である。 エステル交換は、反応成分の均質化のために添加される他の不活性溶媒の存在 において実施することもできる。たとえば、テトラヒドロフラン、ジオキサンお よびジエチルエーテルのような非環状および環状エーテルまたはトルオールのよ うな芳香族化合物ならびに酢酸エチルのような反応媒体に対して安定なエステル を使用することができる。 本発明による方法のもう1つの利点は、ギ酸エステルHCOOR2のエステル 交換が完全に水の存在で実施することができることである。 これとは異なり、触媒として10モル%のカセイソーダ溶液を用いる、メタノ ールおよび水からなる体積に関して1:1の混合物とのトリメチロールプロパン (TMP)のギ酸エステルのエステル交換は定量的に経過しない。けん化により ギ酸ナトリウムが形成し、メタノールで長時間処理する場合でも、TMP−ホル メートに関し最大75%の変換率が観察されるにすぎない。さらに、TMPを蒸 留により単離する場合でも、形成したギ酸ナトリウムが邪魔である。 見出したエステル交換反応の適用幅は例で説明する。 ギ酸エステルの本発明によるエステル交換反応は、他のエステル官能基の存在 においてホルメート官能基に関し選択的に経過する。たとえばドイツ国特許19 58463号またはドイツ国特許2233357号に記載されているようなヒド ロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステル(HPN)の大工業的生産に おいて副産物として生じるHPNのモノ−およびジギ酸エステルは、選択的に反 応させることができる。本発明により、メタノールおよびトリエチルアミンから なる混合物とのこれらHPNのモノ−およびジギ酸エステルの、HPNおよびギ 酸メチルへの選択的エステル交換は、HPNの中心のエステル基の分解なしに成 功する。過剰のメタノール/トリエチルアミンの除去後、HPNは損失なしに得 られる。それに対して、たとえばナトリウムメタノラートのような代表的“無機 ”エステル交換触媒を使用する場合、ヒドロキシピバリン酸メチルエステルおよ びネオペンチルグリコールの形成が観察される。 ポリマー化合物のギ酸エステルも、非常に良好にエステル交換できる。たとえ ば、アルコール性末端基がギ酸によりエステル化されているポリテトラヒドロフ ラン(ポリ −THF)のホルメート(W触媒およびギ酸を用いるTHF重合( EP−A0503394号)において生じる生成物)は1実施形により、触媒と してトリエチルアミンを用いてメタノールと、定量的 にポリ−THFに反応させることができる。精製されたポリ−THFの単離は、 簡単にメタノールおよびトリエチルアミンを蒸留することにより行われる。 意外にも、無機塩基 カセイソーダ溶液を使用する場合、たとえばトリエチル アミンのような第三級アミンにより、TMPのホルメートはほぼ定量的にTMP に変換される。ここでも、部分的にギ酸(トリエチルアンモニウムホルメートと して溶解して存在する)へのけん化が観察される。しかし反応は、pH価<7に おいても定量的に経過する。それで、トリエチルアミンのような第三級アミンに よる触媒反応は、カセイソーダ溶液による触媒反応よりも優れている。さらに、 第三級アミンにより接触される反応は、アルコールが有機ギ酸エステルの存在に おいても分解せずに蒸留できるので、簡単な後処理による利点を示す。 本発明を下記の例につき詳述する。 比較例1 この比較例は、メタノールとのエステル交換における活性化されてない酢酸エ ステルの反応不活発を示す。 トリメチロールプロパン(TMP)、TMP−モノアセテート、TMP−ジア セテートおよびTMP−トリアセテートからなる混合物(GC面積%=32/5 0.5/16/1.5)132g(0.75モル)を、メタノール240g(7 .5モル)に溶解する。ト リエチルアミン38.5g(0.38モル)の添加後、加熱還流させる。塔頂で 、65℃の温度が観察される。酢酸メチルは検出できない。缶出液中の酢酸エス テルのパーセント割合は不変のままである。 全メタノールおよびトリエチルアミンを留去し、反応混合物にメタノール20 0mlおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DB U)22gを添加する。加熱還流した後、酢酸エステルの変換は観察されない。 塔頂温度は65℃である。 最後に、反応混合物にテトラメチルアンモニウムヒドロキシドの25%水溶液 20gを加える。塔頂における沸点は低下し、メタノールおよび酢酸メチルから なる混合物を蒸留することができる。TMP−アセテートの変換率はガスクロマ トグラフィー分析から判明する:TMP43%、TMP−モノアセテート51% 、TMP−ジアセテート6%、TMP−トリアセテート1%。 例1a) 1,1,1−トリメチロールプロパン(TMP)のギ酸エステルの混合物の製 造。 TMP134gを、ギ酸46gと共に5時間加熱還流させる。引き続き、形成 した水を蒸留する。最後に、TMPおよびTMPのモノ−、ジ−およびトリホル メートからなる混合物を蒸留する。GC分析は49/40/10/1の割合を示 す。例1b) 得られたa)からの混合物81g(0.5モル)をメタノール64gに溶解す る。トリエチルアミン4gの添加後、缶部温度40℃で撹拌する。15分後、反 応混合物のGC分析は80/18/2/−の組成を示す。そこで、バッチを加熱 し、塔頂からギ酸メチルを、反応が1時間後に定量的に経過するまで蒸留する。 例2 例1b)におけるように行なう。トリエチルアミンの代わりに、触媒として1 ,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)4gを使用 する。5分後に、TMP95%およびTMP−モノホルメート5%が存在する。 ギ酸メチルを蒸留することにより、定量的変換が達成される。 例3 例1b)におけるように行なう。エステル交換のための使用物質は、TMP− ホルメート混合物(例1a))81g、メタノール80g、N,N′−ジメチル ピペラジン28.5gである。2時間後、反応混合物中にTMP−ホルメートは もはや検出することができない。 例4 例1b)におけるように行なう。使用物質は、TMP−ホルメート混合物(例 1a))81g、メタノール80g、N−エチルピペリジン28.5gである。 2時間後、反応混合物中にTMP−ホルメートはもはや検出することができない 。 例5 例1b)におけるように行なう。使用物質は、TMP−ホルメート混合物(例 1a))246g、エタノール370g、トリエチルアミン76gである。塔頂 での温度は54〜55℃(ギ酸エチルの沸点)である。連続的に蒸留する。1時 間後、温度は78℃に上昇する。留出物は、ギ酸エチル88.7%、エタノール 10.2%、トリエチルアミン1.1%を含有する。TMP−ホルメートに関す る変換率は100%である。 例6 例5におけるように行なう。使用物質は、TMP−ホルメート混合物(例1a ))246g、イソプロパノール480g、トリエチルアミン76gである。塔 頂での温度は、初めに72℃である。連続的に蒸留する。4時間内に、温度は8 2℃に上昇する。留出物は、ギ酸イソプロピル40%、イソプロパノール35% 、トリエチルアミン25%を含有する。TMP−ホルメートに関する変換率は1 00%である。 例7 例5におけるように行なう。使用物質は、TMP−ホルメート混合物(例1a ))66.5g、tert.−ブタノール148g、トリエチルアミン19gで ある。塔頂温度は、初めに77℃である。連続的に蒸留する。1時間内に、温度 は82℃に上昇する。留出物は、tert.−ブチルホルメート15%、ter t.−ブタノール70%、トリエチルアミン15%を含有する。TMP−ホルメ ートに関する変換率は100%である。例8 シクロヘキサノールおよびシクロヘキシルホルメートからなる混合物(65/ 35)42gを、メタノール64gに溶解する。トリエチルアミン20gの添加 後、加熱沸騰させ、塔から連続的にギ酸メチルを蒸留する。4時間後、シクロヘ キサノール対シクロヘキシルホルメートの割合は97/2.5である。 例9 例8におけるように、ただ次ぎの使用物質を用いて行なう:tert.−ブタ ノールおよびtert.−ブチルホルメートからなる混合物(97.8/1.2 )15g、メタノール32g、トリエチルアミン10g。4時間後、tert. −ブタノール対tert.−ブチルホルメートの割合は99.1/0.9である 。 例10 例8におけるように、ただ次の使用物質を用いて行なう:ヒドロキシピバリン 酸ネオペンチルグリコールエステル(HPN)およびヒドロキシピバリン酸ネオ ペンチルグリコールエステルモノ−および−ジホルメートからなる混合物(94 .5/3.2/2.3)82.4g、メタノール65g、トリエチルアミン4g 。40℃で2時間撹拌する。ガスクロマトグラフィーにより、ギ酸メチルの形成 が確認される。HPN−成分は、98.8/1.2/−の割合で存在する。ギ酸 メチルおよびメタノールの蒸留により、HPN−ホルメートに関して完全な変換 率が達成される。その他の副成分は、検出することができない。 比較例2 例1b)におけるように行なう。使用物質は、TMP−ホルメート混合物(例 1a))243g、メタノール240g、水135gおよびNaOH6gである 。溶液のpH価は、反応の経過中に9.8から5.3に低下する。缶部温度65 ℃で、塔頂温度35℃でギ酸メチルを蒸留する。1時間後、塔頂温度は65℃に 上昇する。反応溶液の組成は、TMPおよびモノ−、ジ−およびトリホルメート 83/16/1/−の割合を示す。 例11 比較例2におけるように行なう。使用物質は、TMP−ホルメート混合物(例 1a))243g、メタノール240g、水135gおよびトリエチルアミン1 5gである。溶液のpH価は、反応の経過(3時間)中に10.2から5.3に 低下する。缶部温度65℃ 、頭頂温度35℃でギ酸メチルを蒸留する。3時間後、塔頂温度は65℃に上昇 する。反応溶液の組成は、TMPおよびモノ−、ジ−およびトリホルメートの9 6.5/3.5/−/−の割合を示す。 例12 エダクトとして使用されるポリTHF−モノホルメート(EP−A50339 4号に記載されたようにギ酸の存在においてH3PW1240により接触されるT HF重合によって製造)は次の特性を有していた: Mn=1030(OH価およびVZによる); VZ=55mgKOH/g;OH価=54mgKOH/g。 ポリTHF−モノホルメート1030 500g(0.5モル)を、蒸留装置 中でメタノール480g(15モル)に溶解した。トリエチルアミン5g(0. 05モル;予めアルゴン下に蒸留した)の添加後、反応混合物を67℃(缶部温 度)に加熱した。形成したギ酸メチル(沸点=32℃)をビグローの塔により、 塔頂温度が65℃になるまで蒸留した。過剰のメタノール、触媒および低分子オ リゴマーを除去するため、残留液を真空中40℃で濃縮し、引き続き230℃/ 0.5mbarで短時間留去した。 蒸留残留物として残留するポリTHF(440g)は、次の特性を有していた : Mn=1170(OH価); OH価=96mgKOH/g;VZ=0.3mgKOH/g; N残分=5ppm(測定法:化学ルミネセンス;検出限界約1ppm;文献:“ Quantitative Organische Elementarana lyse”、Friedrich Ehrenberger、VCH Wein heim,1991年、382ページ以降;使用した装置:Dohrmann社 、DN1000)。 VZの評価による変換率は99.5%である; 略語:OH価=ヒドロキシル価;VZ−けん化価; Mn=平均分子量(数平均)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 31/18 C07C 31/18 31/22 31/22 67/03 67/03 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.エステル交換によりヒドロキシ含有化合物およびギ酸エステルを製造する方 法において、有機ヒドロキシ含有化合物(1)のギ酸エステルおよび有機ヒドロ キシ含有化合物(2)を、エステル交換触媒として、 a)一般構造式RabcN[式中基Ra、Rb、Rcは同じかまたは異なってい ても良く、その都度互いに独立に、とくに1〜12個、好ましくは1〜6個、殊 に1〜3個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基、とくに3〜12 個、殊に6〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基またはとくに6〜12 個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基を表わし、これらの基は所望の場合には 置換されていてもよい]の第三級アミン、または b)とくに3〜12個の炭素原子および1〜3個の窒素原子を有するヘテロシ クロアルカン、ヘテロシクロアルケンまたはヘテロアロマートから選択された複 素環式第三級窒素化合物から選択される第三級アミンの存在において、有機ヒド ロキシ含有化合物(1)およびヒドロキシ含有化合物(2)のギ酸エステルの形 成下にエステル交換させ、その際化合物(1)および(2)は互いに異なってい ることを特徴とするヒドロキシ含有化合物およびギ酸エステル を製造する方法。 2.エステル交換のために使用すべきヒドロキシ含有化合物(2)を、ヒドロキ シ基に関し、ヒドロキシ含有化合物(1)のギ酸エステルに、ギ酸エステル基に 関し少なくとも化学量論的量で添加することを特徴とする請求項1記載の方法。 3.ヒドロキシ含有化合物(1)のギ酸エステルとして、 ポリテトラヒドロフランのギ酸エステル、殊に末端位のモノギ酸エステル、ま たは トリメチロールプロパンのギ酸エステル、または ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルまたは ポリビニルアルコールのギ酸エステル を使用し、その際とくに全ギ酸基を除去することを特徴とする請求項1または 2記載の方法。 4.エステル交換において、複素環式窒素化合物として1,4−ジアザビシクロ オクタン、N,N′−ジアルキルピペラジン、N−アルキルピペリジンまたはN −アルキルアジリジンを使用することを特徴とする請求項1から3までのいずれ か1項記載の方法。 5.第三級アミンを、100モル%としてのギ酸エステル基に関して、0.01 〜10モル%、好ましくは0.1〜5モル%の量で使用することを特徴とす る請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。 6.エステル交換のため、ヒドロキシ含有化合物として、1〜6個のOH基、と くに一価、二価または三価のアルコール、殊に一価のアルコールを使用すること を特徴とする請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。 7.エステル交換において、有機ヒドロキシ含有化合物(2)として、式R3O H[式中R3はとくに1〜20個の炭素原子、殊に1〜8個の炭素原子、とくに 好ましくは1〜3個の炭素原子を有する飽和または不飽和、分枝または非分枝の 線状炭化水素基、とくに6〜12個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基または とくに3〜12個、殊に6〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基である ]を有するアルコールを使用することを特徴とする請求項1から6までのいずれ か1項記載の方法。 8.エステル交換において、エステル交換において、形成したヒドロキシ含有化 合物(1)よりも易揮発性であるヒドロキシ含有化合物(2)を使用することを 特徴とする請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。 9.エステル交換において、沸点が形成したギ酸エステルの沸点よりも高いヒド ロキシ含有化合物(2)を使用することを特徴とする請求項1から8までのいず れか1項記載の方法。
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