JP2000358354A - 渦電流式減速装置 - Google Patents

渦電流式減速装置

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JP2000358354A
JP2000358354A JP11164136A JP16413699A JP2000358354A JP 2000358354 A JP2000358354 A JP 2000358354A JP 11164136 A JP11164136 A JP 11164136A JP 16413699 A JP16413699 A JP 16413699A JP 2000358354 A JP2000358354 A JP 2000358354A
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magnets
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁石手段の径方向の高さ寸法を小さくするこ
とができる渦電流式減速装置を提供する。 【解決手段】 回転軸によって駆動される制動ドラム
と、制動ドラムの内周面に対向して配設された磁石手段
とを渦電流式減速装置であって、磁石手段は非磁性材か
らなる環状のサイドプレートと、該サイドプレートの側
面に周方向に所定の間隔をおいて配設され周方向の端部
の極性が相対向する面で同極となるように配置された複
数個の磁石と、該複数個の磁石のそれぞれ両側に配設さ
れた複数個のポールピースとを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の主ブレーキ
としてのフットブレーキを補助し、車両に減速制動を与
えるための渦電流式減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両が長い坂道を下る際に、車両に生じ
る加速を抑制するためには車両に制動力を連続的に作用
させる必要があり、この制動力を主ブレーキであるフッ
トブレーキのみによって作用せしめると、ブレーキライ
ニングが焼付き焼損する。このような問題を解消するた
めに大型車両においては、従来から排気ブレーキを装備
して降坂時等に補助ブレーキとして使用しているが、エ
ンジンの高加給化による小排気量化等により十分な制動
力が得られないのが現状である。そこで、車両の降坂時
等において車両の走行速度を減速または制限する減速制
動装置(リターダ)として渦電流式減速装置が提案さ
れ、実用に供されている。
【0003】渦電流式減速装置は、例えば特公平6ー1
4782号公報や特公平7ー118901号公報に開示
されている。特公平6ー14782号公報に開示された
渦電流式減速装置は、車両に搭載された変速機の出力軸
に取り付けられた制動ドラムと、周方向に等間隔をおい
て複数個の永久磁石を装着した環状の磁石手段と、該磁
石手段を制動ドラムに近接せしめて磁石手段が制動ドラ
ムに磁界を及ぼす制動位置と制動ドラムから離間せしめ
て磁石手段が制動ドラムに磁界を及ぼさない制動解除位
置に選択的に作動せしめるアクチュエータとからなって
おり、アクチュエータによって磁石手段を制動位置に位
置付けると制動作用が行われ、磁石手段が制動解除位置
に位置付けられると制動作用が解除される。
【0004】また、特公平7ー118901号公報に開
示された渦電流式減速装置は、車両に搭載された変速機
の出力軸によって駆動される制動ドラムと、該制動ドラ
ムの内周面に対向して配設された固定磁石手段と、該固
定磁石手段と軸方向に隣接して周方向に回動可能に配設
され、所定の制動位置と非制動位置に作動可能に構成さ
れた可動磁石手段と、該可動磁石手段を制動位置と非制
動位置に選択的に作動せしめるアクチュエータとからな
っており、アクチュエータによって磁石手段を制動位置
に位置付けると制動作用が行われ、磁石手段が制動解除
位置に位置付けられると制動作用が解除される。
【0005】上記磁石手段は、磁性材からなる磁石支持
環と該磁石支持環の外周面に所定の間隔をおいて配設さ
れた複数個の永久磁石とを具備している。そして、上記
複数個の永久磁石は、外周側と内周側に磁極を有し、N
極とS極が交互になるように配設されている。このよう
に、上述した渦電流式減速装置は、磁石手段を構成する
各磁石の磁極が外周側と内周側に形成されているので、
磁石の周方向の寸法を大きくするする必要がある。
【0006】上記問題を解決する技術として本出願人
は、回転軸によって駆動される制動ドラムの内部に、非
磁性体からなる磁石支持筒を配設し、該磁石支持筒の外
周面に等間隔に複数個の磁石を、周方向の端部の極性が
相対向する面で同極となるように配設し、磁石と磁石と
の間に強磁性体を配設した磁石手段を備えた渦電流式減
速装置を特願平10ー362273号として提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記各渦電流
式減速装置は、磁石手段を構成する複数個の磁石が磁石
支持筒の外周面に配設する構成であるため、磁石手段は
磁石支持筒の厚さに相当する分だけ径方向の高さ寸法が
大きくなり、このため、磁石手段および該磁石手段を収
容する磁石ハウジングの重量が増大する。また、磁石手
段の径方向の高さ寸法が大きくなると所定の制動能力を
得るために制動ドラムの径を同一にした場合、磁石手段
の内径が小さくなり、例えば車両に搭載された変速機の
出力軸に装着され制動ドラムを取り付けるための取付け
フランジの径方向の高さ寸法を小さくせざるを得ない。
出力軸に装着される取付けフランジの径方向の高さ寸法
が小さくなると、取付けフランジに例えばプロペラシャ
フトを取り付ける際に取付け作業が困難となる。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、磁石手段の径方向の高さ
寸法を小さくすることができる渦電流式減速装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を解決するために、回転軸によって駆動
される制動ドラムと、該制動ドラムの内周面に対向して
配設された磁石手段とを具備し、該磁石手段と該制動ド
ラムとの間に磁気回路を形成することにより該制動ドラ
ムに渦電流を発生させて制動力を得る渦電流式減速装置
において、該磁石手段は、非磁性材からなる環状のサイ
ドプレートと、該サイドプレートの側面に周方向に所定
の間隔をおいて配設され周方向の端部の極性が相対向す
る面で同極となるように配置された複数個の磁石と、該
複数個の磁石のそれぞれ両側に配設された複数個のポー
ルピースとを具備している、ことを特徴とする渦電流式
減速装置が提供される。
【0010】また、本発明によれば、回転軸によって駆
動される制動ドラムと、該制動ドラムの内周面に対向し
て配設された固定磁石手段と、該固定磁石手段と軸方向
に隣接して周方向に回動可能に配設され、所定の制動位
置と制動解除位置に作動可能に構成された可動磁石手段
とを具備する渦電流式減速装置において、該固定磁石手
段および該可動磁石手段は、それぞれ非磁性材からなる
環状のサイドプレートと、該サイドプレートの側面に周
方向に所定の間隔をおいて配設され周方向の端部の極性
が相対向する面で同極となるように配置された複数個の
磁石と、該複数個の磁石のそれぞれ両側に配設されたた
複数個のポールピースとを具備している、ことを特徴と
する渦電流式減速装置が提供される。
【0011】上記固定磁石手段および可動磁石手段のポ
ールピースは、それぞれサイドプレートの外周面より突
出して配設され、かつ、外周側端部がそれぞれ互いに接
近する方向に突出して形成されていることが望ましい。
【0012】更に、本発明によれば、回転軸によって駆
動される制動ドラムと、該制動ドラムに近接する制動位
置と該制動ドラムから離間した制動解除位置に作動可能
に構成された磁石手段と、を具備する渦電流式減速装置
において、該磁石手段は、非磁性材からなる環状のサイ
ドプレートと、該サイドプレートの側面に周方向に所定
の間隔をおいて配設され周方向の端部の極性が相対向す
る面で同極となるように配置された複数個の磁石と、該
複数個の磁石のそれぞれ両側に配設された複数個のポー
ルピースとを具備している、ことを特徴とする渦電流式
減速装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
渦電流式減速装置の好適実施形態を図示している添付図
面を参照して、更に詳細に説明する。
【0014】図1には、本発明に従って構成された渦電
流式減速装置が車両に搭載された変速機の出力軸に装着
された断面図が示されている。図示の実施形態における
渦電流式減速装置、変速機10の出力軸11にスプライ
ン嵌合され且つナット12によって取り付けられた取付
けフランジ13に固着された制動ドラム20を具備して
いる。制動ドラム20は、取付部211を備えたボス2
1と、該ボス21の図において右端から上方に延びる端
壁22、および該端壁22の上端に溶接等の固着手段に
よって取り付けられた環状の制動部23とによって形成
されており、ボス21の取付部211が上記取付けフラ
ンジ13にボルト14aおよびナット14b等の締結手
段によって固着されている。制動部23は、磁性材によ
って構成されており、その外周面には複数個の放熱フィ
ン24が装着されている。
【0015】次に、上記制動ドラム20の制動部23の
内周面と対向して配設された磁石ハウジング30および
該磁石ハウジング30内に収容される磁石手段40につ
いて説明する。磁石ハウジング30は、取付け部材31
と、該取付け部材31の外周に一体に形成された中空円
環状のハウジング本体32とによって構成されている。
取付け部材31は円盤状に形成されており、その内周側
端部が上記変速機10のケース15に締結ボルト16に
よって取付けられている。中空円環状のハウジング本体
32は、内周壁321と外周壁322と右端壁323と
左端壁324および外周壁322の図において左端から
上方に突出して形成された中間壁325を備えており、
外周壁322が上記制動ドラム20を構成する環状の制
動部23の内周面と僅かな隙間をもって対向して配置さ
れている。ハウジング本体32を構成する外周壁322
および右端壁323は、磁気的絶縁材である例えばアル
ミニウム等の非磁性材によって形成されており、外周壁
322には図2に示すように周方向に所定の間隔をおい
て複数個の窓322aが形成されている。この複数個の
窓322aには、強磁性材からなる強磁性体326が配
設されている。好ましくは、強磁性体326は外周壁3
22の成型時に鋳ぐまれる。また、強磁性体326は外
周壁322に溶接で取り付けてもよい。なお、右端壁3
23と中間壁325の上端には蓋板327が取付けボル
ト328によって装着されるようになっている。
【0016】磁石手段40は、上記内周壁321の外周
面に内周面がそれぞれ嵌合して配設され、上記外周壁3
22に装着された強磁性体326と対向する位置に配置
された固定磁石手段50と可動磁石手段60とを具備し
ている。固定磁石手段50について図1乃至図4を参照
して説明する。図示の実施形態における固定磁石手段5
0は、所定の間隔をおいて配設された一対の環状のサイ
ドプレート51、52と、該サイドプレート51と52
の間に周方向に所定の間隔をおいて配設された複数個の
永久磁石53と、該複数個の永久磁石53のそれぞれ両
側に配設された強磁性材からなるポールピース54とか
らなっている。サイドプレート51、52は非磁性材に
よって形成されている。複数個の永久磁石53は、軽量
で強力な磁力を有するネオジム等の希土類から構成され
ており、周方向端部に磁極を有し、周方向端部の極性が
相対向する面で同極となるように配置されている。従っ
て、永久磁石53のN極側に配置されたポールピース5
4はN極として機能し、永久磁石53のS極側に配置さ
れたポールピース54はS極として機能する。なお、永
久磁石53は、サイドプレート51、52の高さより大
きい高さ寸法を有し、外周側がサイドプレート51、5
2の外周面より突出して配設されている。ポールピース
54は、外周側中央部が永久磁石53より突出して形成
されており、この中央部は可動磁石手段60に隣接する
側(サイドプレート51側)が可動磁石手段60に向け
て突出して形成されている。このようにしてサイドプレ
ート51と52の間に配設された複数個の永久磁石53
とポールピース54は、サイドプレート51、52およ
びポールピース54に設けられたボルト挿通穴にボルト
55を挿通し、該ボルト55にナット56を螺合するこ
とによって、サイドプレート51、52に取り付けられ
る。このように構成された固定磁石手段50は、固定ピ
ン329によって上記ハウジング本体32の右端壁32
3に固定される。
【0017】可動磁石手段60も上記固定磁石手段50
と同様に、一対の環状のサイドプレート61、62と、
該サイドプレート61と62の間に周方向に所定の間隔
をおいて配設された複数個の永久磁石63と、該複数個
の永久磁石63のそれぞれ両側に配設された強磁性材か
らなるポールピース64とからなっている。サイドプレ
ート61、62は非磁性材によって形成されている。複
数個の永久磁石63は、ネオジム等の希土類から構成さ
れており、周方向端部に磁極を有し、周方向端部の極性
が相対向する面で同極となるように配置されている。従
って、永久磁石63のN極側に配置されたポールピース
64はN極として機能し、永久磁石63のS極側に配置
されたポールピース64はS極として機能する。永久磁
石63は、サイドプレート61、62の高さより大きい
高さ寸法を有し、外周側がサイドプレート61、62の
外周面より突出して配設されている。ポールピース64
は、外周側中央部が永久磁石63より突出して形成され
ており、この中央部は上記固定磁石手段50に隣接する
側(サイドプレート61側)が固定磁石手段50に向け
て突出して形成されている。このようにしてサイドプレ
ート61と62の間に配設された複数個の永久磁石63
とポールピース64は、上記固定磁石手段50と同様に
サイドプレート61、62およびポールピース64に設
けられたボルト挿通穴にボルトを挿通し、ナット56を
螺合することによって、サイドプレート61、62に取
り付けられる。なお、可動磁石手段60の永久磁石63
とポールピース64のピッチは、上記固定磁石手段50
の永久磁石53とポールピース54のピッチと同一寸法
に構成されている。このように構成された可動磁石手段
60の内周面には、ステンレススチール板によって形成
され表面に摩擦係数の小さい材料である例えばテフロン
(商品名)をコーティングした環状の摺動部材67が圧
入して装着されている。可動磁石手段60は、摺動部材
67を上記ハウジング本体32の内周壁321の外周面
に接触せしめて周方向に摺動可能に配設されている。
【0018】上記可動磁石手段60の固定磁石手段50
と反対側(図1において左側)のサイドプレート62に
は、アーム66が取り付けられている。このアーム66
は、図示しない磁石作動アクチュエータに連結されてい
る。図示しない磁石作動アクチュエータは可動磁石手段
60を上記内周壁321の外周面上を周方向に摺動せし
める。なお、磁石作動アクチュエータによる可動磁石手
段60の作動量は、図示の実施形態においては永久磁石
63およびポールピース64のピッチに相当する寸法に
設定されている。
【0019】以上のように、固定磁石手段50および可
動磁石手段60からなる磁石手段40は、それぞれ環状
のサイドプレートと、該サイドプレートに周方向に所定
の間隔をおいて配設された複数個の永久磁石と、該複数
個の永久磁石のそれぞれ両側に配設された強磁性材から
なるポールピースとからなっているので、複数個の永久
磁石を磁石支持筒の外周面に配設した従来の磁石手段に
比して、その径方向の高さ寸法を小さくすることがで
き、磁石手段40および該磁石手段40を収容する磁石
ハウジング30の重量を軽減することができる。また、
磁石手段の径方向の高さ寸法を小さくすることができる
ので、所定の制動能力を得るために制動ドラム20の径
を同一にした場合、磁石手段40の内径を大きく構成す
ることができる。従って、出力軸11に装着され制動ド
ラム20を取り付けるための取付けフランジ13の径方
向の高さ寸法を大きくすることが可能となり、この取付
けフランジ13に例えばプロペラシャフトを取り付ける
際に、その取付け作業が容易となる。
【0020】図示の実施形態における渦電流式減速装置
は以上のように構成されており、以下その作動について
説明する。先ず、制動動作について説明する。図示しな
い磁石作動アクチュエータによって可動磁石手段60を
一方向に回動せしめ、図3に示すように固定磁石手段5
0の永久磁石53と可動磁石手段60の永久磁石63の
極性が一致する磁石がそれぞれ隣接する制動位置に位置
付けることによって、制動作用が行われる。
【0021】以下、制動作用について、図5を参照して
説明する。固定磁石手段50の永久磁石53と可動磁石
手段60の永久磁石63の極性が一致する磁石がそれぞ
れ隣接する制動位置に位置付けられると、隣接する固定
磁石手段50のポールピース54と可動磁石手段60の
ポールピース64は同極性となるので、固定磁石手段5
0のポールピース54と可動磁石手段60のポールピー
ス64との間には磁気回路が形成されない。従って、固
定磁石手段50および可動磁石手段60は、図5に示す
ように周方向に隣接する永久磁石53(63)とポール
ピース54(64)が、制動部23との間に配設され非
磁性材によって形成されたハウジング本体32の外周壁
322で磁気的に絶縁された強磁性材からなる強磁性体
326を磁気通路として、制動ドラム20の制動部23
と磁気的に接続される。この結果、固定側である固定磁
石手段50および可動磁石手段60と回転側である制動
ドラム20の制動部23とを通る磁気回路41が形成さ
れる。従って、固定磁石手段50および可動磁石手段6
0と制動ドラム20の制動部23との相対速度差によっ
て制動部23の内周面に渦電流が生じ、制動部23は制
動トルクを受ける。
【0022】次に、制動解除動作について説明する。上
記図3に示す状態から、図示しない磁石作動アクチュエ
ータによって可動磁石手段60を他方向に作動して可動
磁石手段60を他方向に回動せしめる。そして、図6に
示すように固定磁石手段50の永久磁石53と可動磁石
手段60の永久磁石63の極性が逆極性となる磁石が隣
接する制動解除位置に位置付けると、制動作用が解除さ
れる。
【0023】以下、制動作用が解除される理由につい
て、図6および図7を参照して説明する。図6および図
7に示すように、制動解除位置に位置付けられると、隣
接する固定磁石手段50のポールピース54と可動磁石
手段60のポールピース64が互いに異極となっている
ことから、固定磁石手段50と可動磁石手段60との間
に図6に示すように磁気短絡回路42が形成される。こ
のとき、固定磁石手段50のポールピース54と可動磁
石手段60のポールピース64は、その外周側端部がそ
れぞれ互いに接近する方向に突出して形成されているの
で、磁気短絡回路42を確実に形成することができる。
従って、制動ドラム20の制動部23の内面へ垂直に作
用する磁界は極めて微弱なものとなり、制動部23には
制動トルクが発生せず、制動作用が解除される。
【0024】次に、本発明に従って構成された渦電流式
減速装置の他の実施形態について、図8乃至図10を参
照して説明する。なお、図8乃至図10に示す実施形態
における渦電流式減速装置は、磁石ハウジング30およ
び該磁石ハウジング30内に収容される磁石手段40が
上記図1乃至図7に示す実施形態と異なるが、他の構成
は図1乃至図7に示す実施形態と実質的に同一であるの
で、同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は
省略する。図8に示す渦電流式減速装置における磁石ハ
ウジング30は、中空円環状のハウジング本体32を構
成する外周壁322a即ち、制動ドラム20を構成する
環状の制動部23の内周面と対向する外周壁322a
が、非磁性材からなる薄板によって形成されている。こ
の外周壁322aは、例えばオーステナイト系のステン
レススチール、アルミニウム、耐熱性合成樹脂、強化繊
維入りカーボン材等によって厚さ0.5〜1.0mm程
度で円筒状に形成され、ボルト等の固着手段によってハ
ウジング本体32を構成する右端壁323および中間壁
325により結合されている。このように図8乃至図1
0に示す渦電流式減速装置においては、ハウジング本体
32を構成する外周壁322aを非磁性材からなる薄板
によって形成することにより、上記図1乃至図7に示す
実施形態における強磁性体326を除去することができ
る。
【0025】磁石手段40は、上記図1乃至図7の実施
形態における固定磁石手段50および可動磁石手段60
と同様に、一対の環状のサイドプレート71、72と、
該サイドプレート71と72の間に周方向に所定の間隔
をおいて配設された複数個の永久磁石73と、該複数個
の永久磁石73のそれぞれ両側に配設された強磁性材か
らなるポールピース74、74とからなっている。サイ
ドプレート71、72は非磁性材によって形成されてい
る。複数個の永久磁石73は、ネオジム等の希土類から
構成されており、周方向端部に磁極を有し、周方向端部
の極性が相対向する面で同極となるように配置されてい
る。従って、永久磁石73のN極側に配置されたポール
ピース74はN極として機能し、永久磁石73のS極側
に配置されたポールピース74はS極として機能する。
永久磁石73は、サイドプレート71、72の高さより
大きい高さ寸法を有し、外周側がサイドプレート71、
72の外周面より突出して配設されている。なお、図9
に示す実施形態においては、ポールピース74とポール
ピース74との間は隙間が設けられている。このように
してサイドプレート71と72の間に配設された複数個
の永久磁石73とポールピース74は、サイドプレート
71、72およびポールピース74に設けられたボルト
挿通穴にボルト75を挿通し、該ボルト75にナット7
6に螺合することによって、サイドプレート71、72
に取り付けられる。このように構成された磁石手段40
は、上記ハウジング本体32の内周壁321の外周面に
嵌合され軸方向に摺動可能に配設されている。
【0026】上記磁石手段40の図8において左側のサ
イドプレート72には、作動ロッド76が取り付けられ
ている。この作動ロッドは、図示しない磁石作動アクチ
ュエータに連結されている。図示しない磁石作動アクチ
ュエータは磁石手段40を図8において実線で示す制動
位置と、図8において2点鎖線で示す制動解除位置に作
動せしめる。
【0027】図8乃至図10に示す渦電流式減速装置は
以上のように構成されており、その作用について説明す
る。渦電流式減速装置によって制動を行う場合は、図示
しない磁石作動アクチュエータを作動して、永久磁石7
3を図8において実線で示す制動位置に位置付けると、
制動作用が行われる。即ち、磁石手段40は、図10に
示すように周方向に隣接する永久磁石73と該永久磁石
73の両側に配設されたポールピース74、74が、制
動部23との間に配設され非磁性材からなる薄肉の外周
壁322aを経て制動ドラム20の制動部23を通る磁
気回路43を形成する。従って、回転する制動部23が
磁界を横切る際に制動部23に渦電流が発生じ、制動部
23は制動トルクを受ける。
【0028】次に、制動を解除する場合について説明す
る。図8において実線で示す制動状態から、図示しない
磁石作動アクチュエータを作動して、磁石手段40を図
8において2点鎖線で示す制動解除位置に位置付ける。
磁石手段40が制動解除位置に位置付けられると、永久
磁石73は制動ドラム20を構成する制動部23と対向
しないので、制動部23は制動トルクを受けない。
【0029】次に、本発明に従って構成された渦電流式
減速装置の更に他の実施形態について、図11乃至図1
3を参照して説明する。なお、図11乃至図13に示す
実施形態における渦電流式減速装置は、上記図9に示す
実施形態における磁石手段40を上記図1に示す実施形
態における磁石ハウジング30に適用したもので、上記
各実施形態における同一部材には同一符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。図11乃至図13に示す実施
形態においては、磁石手段40は、一対の環状のサイド
プレート71、72と、該サイドプレート71と72の
間に周方向に所定の間隔をおいて配設された複数個の永
久磁石73と、該複数個の永久磁石73のそれぞれ両側
に配設された強磁性材からなるポールピース74、74
とからなっている。このように構成された磁石手段40
の内周面には、ステンレススチール板によって形成され
表面に摩擦係数の小さい材料である例えばテフロン(商
品名)をコーティングした環状の摺動部材77が圧入し
て装着されている。磁石手段40は、摺動部材77を上
記ハウジング本体32の内周壁321の外周面に接触せ
しめて周方向に摺動可能に配設されている。なお、永久
磁石73とポールピース74、74とからなる一組毎の
周方向長さは、磁石ハウジング30の外周壁322配設
された強磁性体326の周方向長さと略対応する寸法に
構成され、その間隔は強磁性体326のピッチに相当す
る寸法に設定されている。
【0030】図11乃至図13に示す渦電流式減速装置
は以上のように構成されており、その作用について説明
する。渦電流式減速装置によって制動を行う場合は、図
示しない磁石作動アクチュエータを作動して、磁石手段
40を一方向に回動せしめ、図12に示すように各永久
磁石73を強磁性体326と強磁性体326との間に位
置するように位置付ける。従って、永久磁石73の両側
に配設されたポールピース74、74は、隣接する強磁
性体326とそれぞれ対向する。この結果、図12に示
すように制動ドラム20の制動部23を通る磁気回路4
4が形成され、制動部23は制動トルクを受ける。
【0031】次に、制動解除動作について説明する。上
記図12に示す状態から、図示しない磁石作動アクチュ
エータを作動して、磁石手段40を他方向に回動せし
め、図13に示すように各永久磁石73を強磁性体32
6の中央部に対向する位置に位置付ける。従って、永久
磁石73の両側に配設されたポールピース74、74も
強磁性体326とそれぞれ対向する。この結果、図13
に示すように永久磁石73とポールピース74、74お
よび強磁性体326との間に磁気短絡回路44が形成さ
れる。このため、制動ドラム20の制動部23の内面へ
垂直に作用する磁界は極めて微弱なものとなり、制動部
23には制動トルクが発生せず、制動作用が解除され
る。
【0032】以上、本発明を図示の実施形態の基づいて
説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるもので
はなく、本発明の技術思想の範囲で種々の変形は可能で
ある。例えば、図示の実施形態においては、一対のサイ
ドプレートによって磁石とポールピースを挟持する構成
の磁石手段を示したが、磁石手段は1枚のサイドプレー
トの側面に磁石とポールピースを装着する構成としても
よい。
【0033】
【発明の効果】本発明による渦電流式減速装置は以上の
ように構成されているので、以下に述べる作用効果を奏
する。
【0034】即ち、本発明によれば、回転軸によって駆
動される制動ドラムとの内周面に対向して配設された磁
石手段を、環状のサイドプレートと、該サイドプレート
の側面に周方向に所定の間隔をおいて配設され周方向の
端部の極性が相対向する面で同極となるように配置され
た複数個の磁石と、該複数個の磁石のそれぞれ両側に配
設された強磁性体とによって構成したので、複数個の永
久磁石を磁石支持筒の外周面に配設した従来の磁石手段
に比して、その径方向の高さ寸法を小さくすることがで
き、磁石手段および該磁石手段を収容する磁石ハウジン
グの重量を軽減することができる。また、磁石手段の径
方向の高さ寸法を小さくすることができので、所定の制
動能力を得るために制動ドラムの径を同一にした場合、
磁石手段の内径を大きく構成することができる。従っ
て、回転軸に装着され制動ドラムを取り付けるための取
付けフランジの径方向の高さ寸法を大きくすることが可
能となり、この取付けフランジに例えば車両のプロペラ
シャフトを取り付ける際に、その取付け作業が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された渦電流式減速装置の
一実施形態を示す要部断面図。
【図2】図1に示す渦電流式減速装置を構成する磁石ハ
ウジングおよび磁石手段の部分斜視図。
【図3】図1に示す渦電流式減速装置を構成する磁石手
段の部分斜視図。
【図4】図3に示す磁石手段を構成する固定磁石手段の
部分平面図
【図5】図1に示す渦電流式減速装置の制動状態におけ
るA−A線断面図。
【図6】図3に示す磁石手段の制動解除状態の部分平面
【図7】図1に示す渦電流式減速装置の制動解除状態の
要部断面図。
【図8】本発明に従って構成された渦電流式減速装置の
他の実施形態を示す要部断面図。
【図9】図8に示す渦電流式減速装置を構成する磁石手
段の部分正面図。
【図10】図8に示す渦電流式減速装置の制動状態にお
けるB−B線断面図。
【図11】本発明に従って構成された渦電流式減速装置
の更に他の実施形態を示す要部断面図。
【図12】図11に示す渦電流式減速装置の制動状態に
おけるC−C線断面図。
【図13】図11に示す渦電流式減速装置の制動解除状
態におけるC−C線断面図。
【符号の説明】
10:変速機 11:変速機の出力軸 20:制動ドラム 23:制動ドラムの制動部 24:放熱フィン 30:磁石ハウジング 40:磁石手段 50:固定磁石手段 51:サイドプレート 52:サイドプレート 53:永久磁石 54:ポールピース 60:可動磁石手段 61:サイドプレート 62:サイドプレート 63:永久磁石 64:ポールピース 65:摺動部材 66:アーム 71:サイドプレート 72:サイドプレート 73:永久磁石 74:ポールピース 76:作動ロッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸によって駆動される制動ドラム
    と、該制動ドラムの内周面に対向して配設された磁石手
    段とを具備し、該磁石手段と該制動ドラムとの間に磁気
    回路を形成することにより該制動ドラムに渦電流を発生
    させて制動力を得る渦電流式減速装置において、 該磁石手段は、非磁性材からなる環状のサイドプレート
    と、該サイドプレートの側面に周方向に所定の間隔をお
    いて配設され周方向の端部の極性が相対向する面で同極
    となるように配置された複数個の磁石と、該複数個の磁
    石のそれぞれ両側に配設された複数個のポールピースと
    を具備している、 ことを特徴とする渦電流式減速装置。
  2. 【請求項2】 回転軸によって駆動される制動ドラム
    と、該制動ドラムの内周面に対向して配設された固定磁
    石手段と、該固定磁石手段と軸方向に隣接して周方向に
    回動可能に配設され、所定の制動位置と制動解除位置に
    作動可能に構成された可動磁石手段とを具備する渦電流
    式減速装置において、 該固定磁石手段および該可動磁石手段は、それぞれ非磁
    性材からなる環状のサイドプレートと、該サイドプレー
    トの側面に周方向に所定の間隔をおいて配設され周方向
    の端部の極性が相対向する面で同極となるように配置さ
    れた複数個の磁石と、該複数個の磁石のそれぞれ両側に
    配設されたた複数個のポールピースとを具備している、 ことを特徴とする渦電流式減速装置。
  3. 【請求項3】 該固定磁石手段および該可動磁石手段の
    該ポールピースは、それぞれ該サイドプレートの外周面
    より突出して配設され、かつ、外周側端部がそれぞれ互
    いに接近する方向に突出して形成されている、請求項2
    記載の渦電流式減速装置。
  4. 【請求項4】 回転軸によって駆動される制動ドラム
    と、該制動ドラムに近接する制動位置と該制動ドラムか
    ら離間した制動解除位置に作動可能に構成された磁石手
    段と、を具備する渦電流式減速装置において、 該磁石手段は、非磁性材からなる環状のサイドプレート
    と、該サイドプレートの側面に周方向に所定の間隔をお
    いて配設され周方向の端部の極性が相対向する面で同極
    となるように配置された複数個の磁石と、該複数個の磁
    石のそれぞれ両側に配設された複数個のポールピースと
    を具備している、 ことを特徴とする渦電流式減速装置。
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