JP2000357966A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JP2000357966A
JP2000357966A JP11167303A JP16730399A JP2000357966A JP 2000357966 A JP2000357966 A JP 2000357966A JP 11167303 A JP11167303 A JP 11167303A JP 16730399 A JP16730399 A JP 16730399A JP 2000357966 A JP2000357966 A JP 2000357966A
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frequency
signal
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frequency division
prescaler
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Hiroshi Horie
弘 堀江
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop
    • H03L7/183Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between fixed numbers or the frequency divider dividing by a fixed number
    • H03L7/193Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between fixed numbers or the frequency divider dividing by a fixed number the frequency divider/counter comprising a commutable pre-divider, e.g. a two modulus divider
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K23/00Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains
    • H03K23/64Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains with a base or radix other than a power of two
    • H03K23/66Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains with a base or radix other than a power of two with a variable counting base, e.g. by presetting or by adding or suppressing pulses
    • H03K23/667Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains with a base or radix other than a power of two with a variable counting base, e.g. by presetting or by adding or suppressing pulses by switching the base during a counting cycle

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 IC化により受信系の回路と一体化した場合
でも、その汎用性を失うことなく、受信系の回路を妨害
することのない周波数シンセサイザを提供する。 【解決手段】 位相比較器2、低域通過フィルタ3、電
圧制御発振器4、分周部100よりなるループ制御によ
り、基準信号発振器1にて生成された基準信号に基づ
き、分周部100の分周数倍の周波数のローカル信号を
生成する。分周部100では、プリスケーラ5が、極性
切替器27からの切替信号に応じた分周数で、上記ロー
カル信号を分周する。極性切替器27は、切換制御信号
が「L」レベルの場合には、単なるバッファとして動作
して、可変分周器70の分周結果をそのまま切替信号と
してプリスケーラ5に出力する。一方、切換制御信号が
「H」レベルの場合には、インバータとして動作し、可
変分周器70の分周結果を反転して、切替信号としてプ
リスケーラ5に出力するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パルススワロー
方式の周波数シンセサイザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パルススワロー方式のPLLシン
セサイザは、図4に示すように構成されていた。基準信
号発振器1にて生成された所定周波数の基準信号は、位
相比較器2に入力される。位相比較器(PC)2は、上
記基準信号と、電圧制御発振器(VCO)4にて生成し
たローカル信号を分周部10で分周した信号との位相誤
差を検出する。
【0003】位相比較器2にて検出された位相誤差は、
低域通過フィルタ3を経て直流成分に平滑化された後、
電圧制御発振器4にフィードバックされ、電圧制御発振
器4は、上記平滑化された信号の電圧に応じた周波数の
ローカル信号を生成する。
【0004】このようなループ制御により、電圧制御発
振器4にて生成されるローカル信号の周波数は、上記基
準信号の周波数を、分周部10の分周数倍にした値にロ
ックされる。
【0005】これらの回路のうち、基準信号発振器1や
電圧制御発振器4を除くと、デジタル回路で構成するこ
とができるため、図4中のAで示される部分は、IC化
することが可能で、IC化により回路の小型化が図られ
ている。
【0006】また、IC化するにあたり、低消費電流性
からC−MOSで構成することが望ましいが、無線機の
ローカル周波数を直接分周するのが困難であるため、分
周部10の初段を、多少消費電流が多くなるがECL等
の高遠で動作できる回路構成とするのが一般的である。
【0007】その場合、ECLで構成した分周器(プリ
スケーラと呼ばれる)の分周数をKとすると、それに直
列に分周数Nの可変分周器を挿入した時、Nを1ずつ増
減した場合、全体での分周数はKおきにしか変えること
ができない。
【0008】また、無線機では、通信周波数が一定間隔
(チャネル間隔)で設けられており、それに従って基準
信号も切り換える必要がある。このため、位相比較器2
にて上記基準信号と比較する分周信号の周波数は、チャ
ネル間隔の1/Kにしなければならないので回路全体の
応答が遅くなり、デジタル方式の無線機に要求される高
速なチャネル切り替えには適さないことになる。
【0009】このため、図4のPLLシンセサイザの分
周部10では、N分周する可変分周器6と並列に、分周
数Aの可変分周器7を設け、プリスケーラ5では、2つ
の分周数(K,K+1)を切り換えるようにしている。
【0010】このような回路構成は、パルススワロー方
式として知られた回路構成であり、次のように動作す
る。分周開始時には、可変分周器6,7の出力は「L」
であり、プリスケーラ5は分周数K+1で動作してい
る。この状態で分周がすすみ、可変分周器7が分周を完
了すると、その出力信号は「H」となり、プリスケーラ
5は、1/K分周に切り替わる。
【0011】これと同時に、上記出力信号「H」が、イ
ンバータ9を経てANDゲート8に印加されることで、
可変分周器7の入力は、「L」に固定され、可変分周器
7の動作は停止する。
【0012】そして、このまま分周がすすむと、可変分
周器6が分周を完了し、その出力信号が「H」となる。
この出力信号は、分周部10全体の出力として位相比較
器2に印加されると同時に、2つの可変分周器6,7の
プリセット端子(PE)に加えられ、分周数をプリセッ
トし両分周器出力を「L」に戻す。これにより、可変分
周器7は、再び動作を開始する。
【0013】以上の動作により、可変分周器7が動作し
ている間に分周部10全体では(K+1)×A分周が行
われ、そして可変分周器6が動作を完了するまでに更に
分周部10全体でK×(N−A)分周が行われる。
【0014】従って、分周部10の平均の分周数は、
(K+1)×A+K×(N−A)=N×K+Aとなり、
プリスケーラ5を用いているにもかかわらず、NとAを
1ずつ増減することで、分周部10全体の分周数を1ず
つ可変することができる。なお、N>Aであることは、
いうまでもない。
【0015】なお、上述したように、分周部10全体の
分周数が、N×K+Aであるため、NはこれをKで割っ
たときの商であり、Aはその時の余りである。すなわ
ち、Aの最大値は、K−1である。
【0016】したがって、Kの値が「2n」(nは自然
数)で表される場合、NとAの値をそれぞれ2進数で表
すと、図3(a)に示すように、2進数で表したNとA
を連続してつないだ値と全体の値を2進数で表した値と
は完全に一致する。
【0017】ところで、携帯電話機のように、小型化が
必要になる場合、シンセサイザICは、更に他の回路と
統合される。携帯電話機における無線部の構成を図5に
示す。図5では、図4においてAで示したシンセサイザ
ICを、2つ用いており、それぞれPLL101,10
2として表している。
【0018】PLL101の出力信号に基づいて電圧制
御発振器(VCO)41にて生成された第1のローカル
信号は、三つに分岐され、一つはPLL101に入力さ
れて分周され、一つは直交変調器11に入力され、残る
一つは第1ミキサ20に入力される。
【0019】直交変調器11は、上記第1のローカル信
号に対し、送信IQ信号で変調をかけ、帯域通過フィル
タ(BPF12)で不要波を除去し、可変利得アンプ1
3で適切なレベルに調整し、そして電力増幅器(PA)
14にて通話に必要な電力に増幅し、アイソレータ15
にて上記電力増幅器14の負荷を安定させ、アンテナ共
用器16を経てアンテナ25から空間に放射される。
【0020】一方、受信系については、アンテナ25で
受信した信号がアンテナ共用器16を経て、BPF17
でスプリアスが除去され、アンプ18,BPF19を経
て第1ミキサ20に入力される。
【0021】第1ミキサ20は、受信信号と電圧制御発
振器41にて生成された第1のローカル信号を混合し、
第1中間周波信号を得る。第1中間周波信号は、フィル
タ21を経て所望の帯域に制限され、第2ミキサ22に
入力される。
【0022】第2ミキサ22では、フィルタ21を経た
受信信号と、PLL102の出力信号に基づいて電圧制
御発振器(VCO)42にて生成された第2のローカル
信号とが、混合され、第2中間周波信号が得られる。
【0023】第2中間周波信号は、フィルタ23を経て
所望の帯域に制限された後、リミッタ24にて、復調に
十分なレベルまで増幅された後、図示しない後段の検波
回路にて受信情報が抽出される。
【0024】以上のようにして構成される携帯電話機の
無線部は、図4に示されるようなPLL101,102
を含めて、一点鎖線で示したブロック26がIC化によ
り一体化される。
【0025】このようにIC化により一体化したとき、
PLL101,102はディジタル回路であるため、分
周成分およびその高調波成分をノイズとしてばらまきや
すく、特に低いレベルの信号を扱う第2ミキサ22、リ
ミッタ24への影響が問題となる。
【0026】以下、携帯電話機の場合について、具体的
な数字を挙げて説明する。携帯電話機においてよく使用
される第1中間周波信号の周波数は、130MHz帯であ
る。この時、第1のローカル信号の周波数は、受信周波
数±130MHzにする必要があるため、1GHz付近にあ
る。
【0027】ここで、PLL101のプリスケーラにお
いては、構成上の容易さから、前述のKの値は、2のN
乗とすることが多い。ここでK=32とすると、プリス
ケーラの出力周波数がほぼ31MHzとなる。
【0028】すると、この第4高調波は、124MHzと
なり、第1中間周波信号の周波数に近いところにくる。
実際の携帯電話機は、数十MHzの帯域に、通話チャネル
が配置されているため、かなり高い確率で第1中間周波
信号の周波数に、プリスケーラ出力の高調波成分が落ち
込むことになる。
【0029】さらに、高調波成分の落ち込むメカニズム
が32分周したものの4倍波であることから、PLL1
01の分周器全体では8分周に相当するため、高調波成
分の影響を受けるチャネルは、最も影響の大きいところ
を含んで、その前後、数チャネルに及ぶことになる。
【0030】以上のように、無線部の一部をIC化によ
って統合し、回路を小型化することは望ましいが、デジ
タル回路であるPLL101,102は、他の回路、特
に受信系に妨害を与えるおそれがあるという問題点があ
る。これを解決するためには、PLL101,102
を、受信系と分離するのが確実であるが、それでは無線
機の小型化への要求を満たすことができない。
【0031】また、別の方法としては、問題とならない
周波数となるように、プリスケーラの分周数を設定する
ことであるが、この方法にも欠点がある。携帯電話機に
限っても、第1のローカル信号を受信周波数の、上下ど
ちらかに取るか2通りの用い方があり、他のシステムで
用いることも考えて、確実に落ち込まない構成を実現す
ることは困難である。確実に対策するためには、システ
ムごと、さらにはローカル信号の周波数上下ごと、場合
によっては、ユーザごとに、PLL101,102を設
定したシンセサイザICを製造することになり、汎用性
の点で問題がある。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】従来の周波数シンセサ
イザでは、IC化により、用いられる無線機の受信系の
回路と一体化した場合、シンセサイザ部分から発生する
雑音により受信系の回路を妨害する虞があるという問題
があった。
【0033】この発明は上記の問題を解決すべくなされ
たもので、IC化により受信系の回路と一体化した場合
でも、その汎用性を失うことなく、受信系の回路を妨害
することのない周波数シンセサイザを提供することを目
的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、制御電圧に応じた周波数の発振信号
を生成する電圧制御発振手段と、発振信号を分周して分
周信号を生成する分周手段と、基準信号を生成する基準
信号発振手段と、基準信号と分周信号との位相誤差を求
める位相比較手段と、この位相比較手段の比較結果を平
滑して制御電圧を生成するフィルタ手段とを備える周波
数シンセサイザにおいて、分周手段は、分周数の切替時
間を計時するスワローカウンタと、このスワローカウン
タにて計時された切替時間に応じた分周数で、発振信号
を分周するプリスケーラと、プリスケーラの分周結果
を、ユーザにより設定される分周数で分周する可変分周
手段と、プリスケーラにおける、分周数と分周数の切替
時間との対応関係を変更する分周数切換制御手段とを具
備して構成するようにした。
【0035】上記構成の周波数シンセサイザでは、スワ
ローカウンタにより計時された切替時間に応じた分周数
で、プリスケーラが発振信号を分周し、この分周結果
を、可変分周手段がユーザにより設定される分周数で分
周するもので、分周数切換制御手段によって、プリスケ
ーラにおける、分周数と分周数の切替時間との対応関係
を変更するようにしている。
【0036】したがって、上記構成の周波数シンセサイ
ザによれば、プリスケーラにおける、分周数と分周数の
切替時間との対応関係を変更することができるので、こ
の変更によりプリスケーラ出力に起因して発生する高調
波の周波数を変更できる。このため、当該周波数シンセ
サイザをIC化により、適用する無線機の受信系の回路
と一体化した場合でも、その汎用性を失うことなく、受
信系の回路の妨害を防止することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態について説明する。図1は、この発明の一
実施形態に係わる周波数シンセサイザの構成を示すもの
である。但し、図1において、従来の周波数シンセサイ
ザの構成を示す図4と同一部分には同一符号を付して示
し、ここでは異なる部分を中心に述べる。
【0038】周波数シンセサイザは、基準信号発振器1
と、位相比較器(PC)2と、低域通過フィルタ3と、
電圧制御発振器(VCO)4と、分周部100とを備え
る。
【0039】基準信号発振器1にて生成された所定周波
数の基準信号は、位相比較器2に入力される。位相比較
器2は、上記基準信号と、電圧制御発振器4にて生成し
たローカル信号を分周部100にて分周した信号との位
相誤差を検出する。
【0040】位相比較器2にて検出された位相誤差は、
低域通過フィルタ3を経て直流成分に平滑化された後、
電圧制御発振器4にフィードハックされ、電圧制御発振
器4は、上記平滑化された信号の電圧に応じた周波数の
ローカル信号を生成する。
【0041】このようなループ制御により、電圧制御発
振器4にて生成されるローカル信号の周波数は、上記基
準信号の周波数を、分周部100の分周数倍にした値に
ロックされる。
【0042】また、分周部100は、プリスケーラ5
と、可変分周器6,70と、ANDゲート8と、インバ
ータ9と、極性切替器27とを備える。
【0043】プリスケーラ5は、後述の極性切替器27
の出力(以下、切替信号と称する)に応じた分周数で、
電圧制御発振器4にて生成されるローカル信号を分周す
るもので、分周中は「L」レベル信号を出力し、分周が
完了すると「H」レベル信号を出力する。
【0044】そして、プリスケーラ5は、上記切替信号
が「H」レベル信号の場合には、K分周し、一方、
「L」レベル信号の場合には、K+1分周する。この分
周結果は、可変分周器6と、ANDゲート8の一方の入
力端子に出力される。
【0045】可変分周器6は、プリスケーラ5の分周結
果を、N分周するもので、分周中は「L」レベル信号を
出力し、分周が完了すると「H」レベル信号を出力す
る。この分周結果は、位相比較器2に出力されるととも
に、自己および可変分周器70のプリセット信号とし
て、それぞれプリセット端子(PE)に出力される。
【0046】ANDゲート8は、上述したように一方の
入力端子にプリスケーラ5の分周結果が入力され、他方
の入力端子には、可変分周器70の出力がインバータ9
を通じて反転入力される。そして、これらの論理和をと
り、その結果を可変分周器70に入力する。
【0047】可変分周器70は、ANDゲート8の出力
を、A分周するもので、分周中は「L」レベル信号を出
力し、分周が完了すると「H」レベル信号を出力する。
この分周結果は、上述したように、インバータ9を通じ
てANDゲート8に反転入力されるとともに、極性切替
器27に入力される。
【0048】極性切替器27は、EX−ORゲートであ
り、可変分周器70の分周結果と、切替制御信号とがそ
れぞれ入力され、この両者の排他的論理和を取り、この
結果を切替信号としてプリスケーラ5に入力する。上記
切換制御信号は、当該シンセサイザの運用前に予め、
「H」レベル信号か「L」レベル信号に設定される。
【0049】このため、極性切替器27は、切換制御信
号が「L」レベル信号の場合には、単なるバッファとし
て動作して、可変分周器70の分周結果をそのまま上記
切替信号としてプリスケーラ5に出力する。一方、切換
制御信号が「H」レベル信号の場合には、インバータと
して動作し、可変分周器70の分周結果を反転して、上
記切替信号としてプリスケーラ5に出力する。
【0050】なお、切換制御信号が「L」レベル信号
で、切替信号の極性反転が行なわれない場合には、図4
に示した従来の構成と同様に、分周部100全体では、
分周数がN×K+Aとなる。
【0051】一方、切換制御信号が「H」レベル信号
で、切替信号の極性反転が行なわれる場合には、はじめ
に可変分周器70が動作している間に分周部100全体
では、K×A分周が行われ、そして可変分周器6が動作
を完了するまでに更に分周部10全体で(K+1)×
(N−A)分周が行われる。
【0052】従って、分周部100の平均の分周数は、
K×A+(K+1)×(N−A)=N(K+1)−Aと
なり、プリスケーラ5を用いているにもかかわらず、N
とAを1ずつ増減することで、分周部10全体の分周数
を1ずつ可変することができる。なお、N>Aであるこ
とは、いうまでもない。
【0053】しかし、この場合、分周部10全体の分周
数を任意に設定するためには、Aの値を最大Kまで設定
する必要が生じる。このため、従来の制御データでは、
不足が生じる。従って、例えば、Kの値を「2n」(n
は自然数)とした場合、NとAの値をそれぞれ2進数で
表すと、図3(b)に示すように、Aの値を最大Kまで
設定できるように、従来の可変分周器7と比べ、可変分
周器70において1ビット追加することが好ましい。
【0054】次に、上記構成の周波数シンセサイザの動
作を以下に説明する。なお、以下の例では、適用対象を
携帯電話機と想定し、電圧制御発振器4の発信周波数を
1GHz、位相比較器2における位相比較周波数を25kHz
とし、プリスケーラ5の分周パラメータKを32(=2
5)とした場合について説明する。
【0055】まず、切換制御信号として「L」レベルの
信号が極性切替器27に入力され、極性切替器27にて
切替信号の極性反転を行わない場合には、A<<Nよ
り、プリスケーラ5の出力は、1GHz/32=31.2
5MHzの信号に、25kHz周期のFSKをかけたものとな
る。この時のスペクトラムは、図2に示すように、3
1.25MHzに大きなレベルの信号が現れ、その両側に
は25kHzおきに側帯波が発生したようになる。
【0056】一方、切換制御信号として「H」レベルの
信号が極性切替器27に入力され、極性切替器27にて
切替信号の極性反転を行う場合には、A<<Nより、プ
リスケーラ5の出力は、1GHz/33=30.3MHzの信
号に、25kHz周期のFSKをかけたものとなる。この
時のスペクトラムは、図2に示すように、30.3MHz
に大きなレベルの信号が現れ、その両側には25kHzお
きに側帯波が発生したようになる。
【0057】以上のようにして、電圧制御発振器4出力
を、プリスケーラ5にて32分周、あるいは33分周し
て得られる分周結果を得ると、この分周結果の側波帯の
うち、高調波(特に第4高調波)が、当該周波数シンセ
サイザを図5に示すような無線部に適用した場合に、か
なり高い確率で第1中間周波信号の周波数に落ち込むこ
とになる。
【0058】しかしながら、発生するスプリアス周波数
は計算で求めることができることより、図1に示した構
成の周波数シンセサイザにおいては、可変分周器6,7
0に分周数を設定すると同時に、切換制御信号を通じて
プリスケーラ5の分周数を適切な値に設定することで、
高調波が上記第1中間周波信号の周波数に落ち込むこと
を防止できる。
【0059】また、上述の実施例の数値は、携帯電話機
への適用を想定したものであるが、用いる周波数に応じ
て切換制御信号を通じてプリスケーラ5の分周数を適切
な値に設定することができるので、どのような移動通信
システムに対しても、プリスケーラ5出力の高調波が第
1中間周波信号の周波数に落ち込むことのないように設
定できる。このため、IC化により、用いられる無線機
の受信系の回路と一体化した場合でも、その汎用性は高
い。
【0060】尚、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施の形態では、EX−
ORゲートからなる極性切替器27により、プリスケー
ラ5の分周数を切り換える切替信号の極性の反転制御を
行っているが、これの限ったものではなく、種々の極性
反転回路が考えられる。
【0061】また、切換制御信号は、比較的高速で切り
替わっている信号なので、1ゲートであるが反転回路を
挿入するのが適当でない場合がある。このような場合に
は、可変分周器70に分周数を大きく設定できるように
して、結果的に極性を反転したときと同じ波形を作り出
せば、反転回路を用いなくても同様の効果を得ることが
できる。なお、この場合、A>>(N−A)の関係が成
り立つように設定すれば、同様の効果を得られる。その
他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施
しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、スワ
ローカウンタにより計時された切替時間に応じた分周数
で、プリスケーラが発振信号を分周し、この分周結果
を、可変分周手段がユーザにより設定される分周数で分
周する周波数シンセサイザであっって、分周数切換制御
手段によって、プリスケーラにおける、分周数と分周数
の切替時間との対応関係を変更するようにしている。
【0063】したがって、この発明によれば、プリスケ
ーラにおける、分周数と分周数の切替時間との対応関係
の変更によりプリスケーラ出力に起因して発生する高調
波の周波数を変更でき、これにより当該周波数シンセサ
イザをIC化により、適用する無線機の受信系の回路と
一体化した場合でも、その汎用性を失うことなく、受信
系の回路を妨害を防止することが可能な周波数シンセサ
イザを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる周波数シンセサイザの一実施
の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示したプリスケーラの分周数を切換制御
した場合の分周出力による妨害波レベルを説明するため
の図。
【図3】従来と本願発明における分周部全体の分周数を
バイナリ表現した場合の必要ビット数を比較するための
図。
【図4】従来の周波数シンセサイザの構成を示す回路ブ
ロック図。
【図5】周波数シンセサイザの適用対象となる無線部の
構成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
1…基準信号発振器 2…位相比較器(PC) 3…低域通過フィルタ 4…電圧制御発振器(VCO) 5…プリスケーラ 6…可変分周器(1/N) 70…可変分周器(1/A) 8…ANDゲート 9…インバータ 100…分周部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧に応じた周波数の発振信号を生
    成する電圧制御発振手段と、前記発振信号を分周して分
    周信号を生成する分周手段と、基準信号を生成する基準
    信号発振手段と、前記基準信号と前記分周信号との位相
    誤差を求める位相比較手段と、この位相比較手段の比較
    結果を平滑して前記制御電圧を生成するフィルタ手段と
    を備える周波数シンセサイザにおいて、 前記分周手段は、 分周数の切替時間を計時するスワローカウンタと、 このスワローカウンタにて計時された切替時間に応じた
    分周数で、前記発振信号を分周するプリスケーラと、 前記プリスケーラの分周結果を、ユーザにより設定され
    る分周数で分周する可変分周手段と、 前記プリスケーラにおける、分周数と分周数の切替時間
    との対応関係を変更する分周数切換制御手段とを具備す
    ることを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 前記スワローカウンタは、分周数の切替
    時間の経過を信号のレベルで示し、 前記プリスケーラは、前記スワローカウンタにて示され
    る信号レベルに応じた分周数で、前記発振信号を分周
    し、 前記分周数切換制御手段は、前記プリスケーラにおけ
    る、分周数と前記スワローカウンタにて示される信号レ
    ベルとの対応関係を変更することを特徴とする請求項1
    に記載の周波数シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 前記分周数切換制御手段における対応関
    係の変更は、制御信号を通じて行うことを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 前記プリスケーラは、前記スワローカウ
    ンタにて計時された切替時間に応じて、2nと2n+1のう
    ち、いずれかを選択的に分周数とし、 前記スワローカウンタは、n段(nは自然数)より大き
    い段数のレジスタを用いて、前記プリスケーラの分周数
    の切替時間を計時することを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載の周波数シンセサイザ。
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