JP2003324345A - 分周器、分周回路及びpll回路 - Google Patents

分周器、分周回路及びpll回路

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JP2003324345A
JP2003324345A JP2002130685A JP2002130685A JP2003324345A JP 2003324345 A JP2003324345 A JP 2003324345A JP 2002130685 A JP2002130685 A JP 2002130685A JP 2002130685 A JP2002130685 A JP 2002130685A JP 2003324345 A JP2003324345 A JP 2003324345A
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circuit
frequency divider
signal
input signal
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JP2002130685A
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Tetsuya Maruyama
徹也 丸山
Hiroko Tanba
裕子 丹場
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 「自然数/2」の分周率を実現可能な分周器
を簡単な回路で実現する。 【解決手段】 入力信号波形の立ち上がり立ち下がりの
双方をトリガとして動作可能な第1両エッジトリガ型フ
リップフロップ回路(11)と、上記第1両エッジトリ
ガ型フリップフロップ回路の後段に配置され、上記入力
信号波形の立ち上がり立ち下がりの双方をトリガとして
動作可能な第2両エッジトリガ型フリップフロップ回路
(12)と、上記第1両エッジトリガ型フリップフロッ
プ回路及び上記第2両エッジトリガ型フリップフロップ
回路の出力信号と制御信号とに基づいて上記入力信号の
分周比を制御可能な複合ゲート(13)とを設けること
により、「自然数/2」の分周率を実現可能な分周器の
簡素化を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号を分周す
る分周技術に関し、例えば無線用PLL(フェーズ・ロ
ックド・ループ)回路に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】無線用PLL回路は、例えばCQ出版株式
会社から出版されたトランジスタ技術1999年6月号
(第245頁〜)にも記載されているように、RF帯周
波数シンセサイザなどに利用される。このRF帯周波数
シンセサイザは、高周波信号を作り出す電圧制御発振器
(「VCO」という)、その出力信号を基準信号と比較
して制御する位相比較器、この位相比較器の比較出力に
基づいて動作制御されるチャージポンプなどを含んで成
り、上記チャージポンプの出力電圧に基づいて上記VC
Oの発振周波数が制御されるようになっている。一般的
な周波数シンセサイザでは、VCOの発振周波数や水晶
発振器の発振周波数は、位相比較器で比較される信号周
波数に比べて遙かに高く設定され、位相比較器の前段に
配置された分周器によって適宜に分周される。そして位
相比較器では、上記分周器で分周された信号についての
位相比較が行われるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】無線用PLLの比較周
波数は、周波設定分解能以下に制限され、高くすること
が出来ない。その理由は、従来の分周器は、自然数の分
周比しか設定できない事による。例えば、10GHz付
近の無線周波数を、1MHzの周波数設定分解能単位で
設定したい場合には、約10GHzの信号をN(≒1
0,000)分周し、基準周波数(=1MHz=比較周
波数)と比較し一致するように負帰還をかけることで、
N×1MHzの周波数を得ている。
【0004】分周率であるNは通常自然数にしか設定で
きないので、周波数設定分解能≧比較周波数となってし
まう。また、スプリアス成分を低減するため、比較周波
数は、帰還帯域幅よりも遙かに高く設定され、隣接チャ
ネルとの周波数間隔は、周波数設定分解能以上に設定さ
れる。これにより、帰還帯域幅は、隣接チャネルとの周
波数間隔に比べて遙かに狭くなるため、帰還帯域幅が制
限されることで、ロック時間(周波数切換え時間)の制
限、PLL動作により位相雑音が低減できる下限帯域の
制限などの制約が発生する。
【0005】帰還帯域幅の減少を抑えるために(帰還帯
域幅/比較周波数)の比を大きめに取ると、ループフィ
ルタの利得を増大させることになり、スプリアス成分の
増大や、ループフィルタ雑音の増大が生じる。
【0006】分数の分周比を扱える方法として、分数比
分周器(特開平6−244721号公報)が知られてい
るが、近似誤差による雑音の影響を抑えるために様々な
工夫が必要であり、そのために、回路構成が複雑になっ
てしまうことが、本願発明者によって見いだされた。
【0007】さらに「自然数/2」の分周器としては、
特開平6−13891号公報に記載された技術が知られ
ている。最も高い周波数である入力周波数(≒無線周波
数)で動かす回路の規模が大きく、その分、消費電流が
多くなる。
【0008】本発明の目的は、「自然数/2」の分周率
を実現可能な分周器を簡単な回路で実現することにあ
る。また、本発明の別の目的は、「自然数/2」の分周
率を実現可能な回路の消費電流の低減を図ることにあ
る。さらに、本発明の別の目的は、「自然数/2」の分
周率を実現可能な分周器を含む分周回路やそれを含むP
LL回路を提供することにある。
【0009】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0011】すなわち、第1の手段として、入力信号波
形の立ち上がり立ち下がりの双方をトリガとして動作可
能な第1両エッジトリガ型フリップフロップ回路と、上
記第1両エッジトリガ型フリップフロップ回路の後段に
配置され、上記入力信号波形の立ち上がり立ち下がりの
双方をトリガとして動作可能な第2両エッジトリガ型フ
リップフロップ回路と、上記第1両エッジトリガ型フリ
ップフロップ回路及び上記第2両エッジトリガ型フリッ
プフロップ回路の出力信号と制御信号とに基づいて上記
入力信号の分周比を制御可能な複合ゲートとを含んで分
周器を構成する。
【0012】上記の手段によれば、第1両エッジトリガ
型フリップフロップ回路及び第2両エッジトリガ型フリ
ップフロップ回路は、入力信号波形の立ち上がり立ち下
がりの双方をトリガとして動作する。このことは、入力
信号のローレベルからハイレベルへの変化タイミングで
のみ動作するライズエッジトリガ型フリップフロップ回
路を用いる場合に比べて、2倍の速度で信号変化を得る
ことができる。例えば、ライズエッジトリガ型フリップ
フロップ回路を用いて、4分周及び3分周を選択的に実
現可能な分周器(これを「4,3分周器」と表記する)
が構成されるとき、上記ライズエッジトリガ型フリップ
フロップ回路を両エッジトリガ型フリップフロップ回路
に置き換えることにより、2分周及び1.5分周を選択
的に実現可能な分周器(これを「2,1.5分周器」と
表記する)を実現することができる。このことが、「自
然数/2」の分周率を実現可能な分周器を簡単な回路で
実現するという、本発明の目的を達成する。また、両エ
ッジトリガ型フリップフロップ回路を用いた上記構成の
分周器は、例えば特開平6−13891号公報に記載さ
れている回路に比べると、高い周波数である入力周波数
(≒無線周波数)で動く回路の規模が小さいため、その
分、消費電流が少なくなる。このことが、「自然数/
2」の分周率を実現可能な回路の消費電力の低減を図る
という、本発明の別の目的を達成する。
【0013】第2の手段として、それぞれ入力信号をト
リガとして動作可能な複数のレベルトリガ型フリップフ
ロップ回路を含んで成る第1ブロックと、上記第1ブロ
ックの後段に配置され、それぞれ入力信号をトリガとし
て動作可能な複数のレベルトリガ型フリップフロップ回
路を含んで成る第2ブロックと、上記第1ブロック及び
上記第2ブロックの出力信号と、入力された制御信号と
に基づいて上記入力信号の分周比を変更可能な複合ゲー
トと、上記入力信号に応じて上記第1ブロックと上記第
2ブロックとが相補的にホールド状態と動作状態とに交
互に切り換えられるとき、ホールド状態におけるブロッ
クの出力信号を選択的に出力可能なセレクタと、を含ん
で分周器を構成する。
【0014】上記の手段によれば、セレクタは、上記入
力信号に応じて上記第1ブロックと上記第2ブロックと
が相補的にホールド状態と動作状態とに交互に切り換え
られるとき、ホールド状態におけるブロックの出力信号
を選択的に出力する。このような2ステージ構成を採用
することで、レベルトリガ型フリップフロップ回路の適
用を可能とする。レベルトリガ型フリップフロップ回路
は、一般には物理ゲート1段のみで構成することがで
き、高速動作可能とされる。また、2ステージ構成を採
用することで、1入力信号周期当たりに動作させなけれ
ばならない物理ゲートの段数を減少させることができ、
このことが、消費電流の低減を達成する。
【0015】そして、第1分周器と、この第1分周器の
後段に直列配置され、入力信号を分周するための少なく
とも1個の第2分周器と、上記第2分周器の出力信号を
プログラマブルにダウンカウントするためのプログラマ
ブルダウンカウンタとを含んで分周回路が構成されると
き、上記第1分周器として、上記構成の分周器を適用す
ることができる。また、このとき、入力信号を2分周す
るための第3分周器を上記第1分周器の前段に配置する
ことによって最大動作周波数を上げることができる。
【0016】さらに、入力電圧のレベルに応じて発振周
波数が制御される電圧制御発振器と、上記電圧制御発振
器の出力信号を分周する分周手段と、上記分周手段から
の分周出力と、外部から与えられた参照信号との位相比
較を行う位相比較器と、上記位相比較器の比較結果に応
じた電流を出力するチャージポンプと、所定の周波数特
性に基づいて上記チャージポンプの出力電流から上記電
圧制御発振器を制御するための電圧を得るループフィル
タとを含んでPLL回路が構成されるとき、上記分周手
段として、上記構成の分周回路を適用することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には、本発明にかかる分周器
の一例である分周回路の構成例が示される。
【0018】図1に示される分周器10は、2,1.5
分周を可能とする回路とされ、2個の両エッジトリガ型
フリップフロップ回路11,12と、複合ゲート13と
が結合されて成る。両エッジトリガ型フリップフロップ
回路11,12はそれぞれデータ入力端子D、クロック
入力端子CK、及び出力端子Qを備える。複合ゲート1
3は、ノア論理を得るためのノアゲート14と、オア論
理を得るためのオアゲート15とが結合されて成る。ノ
アゲート14の一方の入力端子には、制御端子CNTか
らのコントロール信号が入力される。ノアゲート14の
他方の入力端子及び両トリガ型フリップフロップ回路1
2の入力端子Dには両エッジトリガ型フリップフロップ
回路11の出力端子Qからの出力信号Q0が伝達され
る。ノアゲート14の出力端子は、後段のオアゲート1
5の一方の入力端子に伝達される。また、このオアゲー
ト15の他方の入力端子には両エッジトリガ型フリップ
フロップ回路12の出力端子Qからの出力信号Q1が伝
達される。そしてこの出力信号Q1は、出力端子OUT
を介して後段回路へ出力される。オアゲート15の出力
信号は、両エッジトリガ型フリップフロップ回路11に
おけるデータ入力端子Dに伝達される。両エッジトリガ
型フリップフロップ回路11,12におけるクロック入
力端子CKには、入力端子INからの入力信号が伝達さ
れる。
【0019】上記両エッジトリガ型フリップフロップ回
路11,12は、図23に示されるように、それぞれク
ロック入力端子CKの論理に応じて信号切換えを行う3
個のセレクタ331,332,333を含む。つまり、
3個のセレクタ331,332,333による2段構成
とされ、クロック入力端子CKが、論理値“0”から論
理値“1”に遷移するタイミング、及び論理値“1”か
ら論理値“0”に遷移するタイミングでのみ、データ入
力端子Dの値を取り込み出力端子Qから出力される。他
の状態では直前のQの値を保持し続ける。
【0020】ここで、図1に示される分周器10の比較
対象とされる回路について説明する。
【0021】図18に示される分周器280は、4分周
固定とされ、2個のライズエッジトリガ型フリップフロ
ップ回路281,282が結合されて成る。上記ライズ
エッジトリガ型フリップフロップ回路281,282
は、図22に示されるように、物理ゲートである2個の
セレクタ回路321,323による2段構成であり、ク
ロック入力端子CKが論理値“0”から論理値“1”へ
の変化タイミングでのみデータ入力端子Dからの入力デ
ータを取り込んで出力端子に伝達する。他の状態では直
前の出力端子Qの値を保持し続ける。分周器280は、
図19に示されるように、入力端子INからの入力信号
のライズエッジ毎に、保持値(Q0,Q1)は、4つの
状態が切り換えられる。
【0022】図20に示される分周器300は、図18
に示される回路に、複合ゲート303を設けたものであ
る。複合ゲート303は、ノア論理を得るためのノアゲ
ート304と、オア論理を得るためのオアゲート305
とを含み、図1に示される場合と同様に構成される。図
21には図20における主要部の動作タイミングが示さ
れる。制御端子CNTからのコントロール信号が第1の
状態(図21では論理値“1”の状態)では、図18に
示される回路と同じ動作をするが、制御端子CNTから
のコントロール信号が第2の状態(図21では論理値
“0”の状態)では、図18に示される回路に対して
(Q0,Q1)=(0,0)の次が(1,1)となり、
特定の保持値(0,1)のみがスキップされることで3
つの状態が順次変化される。
【0023】同様に、図1に示される構成においても、
主要部の動作タイミングが図2に示されるように、制御
端子CNTからのコントロール信号が第1の状態では、
図18に示される回路と同じ動作をするが、制御端子C
NTからのコントロール信号が第2の状態では、図18
に示される回路に対して(Q0,Q1)=(0,0)の
次が(1,1)となり、特定の保持値(0,1)のみが
スキップされることで3つの状態が順次変化される。し
かしながら、図1に示される構成においては、両エッジ
トリガ型フリップフロップ回路11,12が用いられ、
クロック入力端子CKが、論理値“0”から論理値
“1”に遷移するタイミング、及び論理値“1”から論
理値“0”に遷移するタイミングでのみ、データ入力端
子Dの値を取り込み出力端子Qから出力されるため、2
倍の速度で信号変化を作ることができ、それによって、
2,1.5分周器を実現できる。
【0024】尚、図1に示される構成では、3個分の物
理ゲートを持つ2個の両エッジトリガ型フリップフロッ
プ回路11,12と、1個分の物理ゲートを持つ1個の
複合ゲート13とを含んで構成され、物理ゲート数は7
個とされる。また、入力端子INからの入力信号の切り
替わり半周期当たり2段分の物理ゲート段数を持つ1段
の両エッジトリガ型フリップフロップ回路11,12
と、物理ゲート1段分の複合ゲート13の動作が必要と
され、物理段数は入力周期当たり6段とされる。
【0025】上記の例によれば、以下の作用効果を得る
ことができる。
【0026】(1)図20に示されるようにライズエッ
ジトリガ型フリップフロップ回路281,282を用い
て4,3分周器が構成されるのに比べて、図1に示され
るように両エッジトリガ型フリップフロップ回路11,
12を用いることにより、2,1.5分周器を実現する
ことができる。これにより、2,1.5分周器を簡単な
回路で実現することができる。
【0027】(2)両エッジトリガ型フリップフロップ
回路を用いた上記構成の分周器は、例えば特開平6−1
3891号公報に記載されている回路に比べると、高い
周波数である入力周波数(≒無線周波数)で動く回路の
規模を小さくすることができるため、その分、消費電流
が少なくなり、回路の消費電力の低減を図ることができ
る。
【0028】次に、分周器の別の構成例について説明す
る。
【0029】図3に示される分周器30は、4個のレベ
ルトリガ型フリップフロップ回路31,32,33,3
4と、2個の複合ゲート341,351と、セレクタ3
6,37とを含む。
【0030】レベルトリガ型フリップフロップ回路3
1,32のクロック入力端子CKには、入力端子INか
らの入力信号がそのまま入力されるが、レベルトリガ型
フリップフロップ回路33,34のクロック入力端子C
Kには、入力端子INからの入力信号が反転されてから
入力される。上記4個のレベルトリガ型フリップフロッ
プ回路31,32,33,34は、それぞれデータ入力
端子D、クロック入力端子CK、出力端子Qを備え、特
に制限されないが、図5に示されるように、物理ゲート
である1個のセレクタ37によって構成される。クロッ
ク入力端子CKが論理値“1”で、データ入力端子Dか
らの入力データが出力端子Qに伝達される(スルー動
作)。また、クロック入力端子CKが論理値“0”の場
合には、出力端子Qにおける直前の値が保持されるよう
になっている。複合ゲート341は、ノアゲート41と
それの後段に配置されたオアゲート42とが結合されて
成る。複合ゲート351は、ノアゲート43とそれの後
段に配置されたオアゲート44とが結合されて成る。ノ
アゲート41,43の一方の入力端子には、制御端子C
NTからのコントロール信号が供給される。ノアゲート
41,43の他方の入力端子には、それぞれレベルトリ
ガ型フリップフロップ回路31,33の出力端子Qから
の出力信号が供給される。オアゲート42,44の他方
の入力端子にはそれぞれレベルトリガ型フリップフロッ
プ回路32,34の出力端子Qからの出力信号が供給さ
れる。
【0031】レベルトリガ型フリップフロップ回路31
の出力端子Qからの出力信号は、ノアゲート41の一方
の入力端子に入力されることにより、制御端子CNTか
らのコントロール信号とのノア論理が求められる。ま
た、レベルトリガ型フリップフロップ回路31の出力端
子Qからの出力信号は、レベルトリガ型フリップフロッ
プ回路34のデータ入力端子Dに伝達されるとともに、
仮想ゲート36に伝達される。
【0032】レベルトリガ型フリップフロップ回路32
の出力端子Qからの出力信号は、オアゲート42に伝達
され、そこでノアゲート41からの出力信号とのオア論
理が求められる。このオアゲート42の出力信号はレベ
ルトリガ型フリップフロップ回路33のデータ入力端子
Dに伝達される。また、レベルトリガ型フリップフロッ
プ回路32及び34の出力端子Qからの出力信号はセレ
クタ37及び出力端子OUTを介して外部出力可能とさ
れる。
【0033】レベルトリガ型フリップフロップ回路33
の出力端子Qからの出力信号は、ノアゲート43の一方
の入力端子に伝達されて、制御端子CNTからのコント
ロール信号とのノア論理が求められる。また、レベルト
リガ型フリップフロップ回路33の出力端子Qからの出
力信号は、仮想ゲート36に伝達されるとともに、レベ
ルトリガ型フリップフロップ回路32のデータ入力端子
Dに伝達される。
【0034】レベルトリガ型フリップフロップ回路34
の出力端子Qからの出力信号は、オアゲート44の一方
の入力端子に伝達されて、ノアゲート43からの出力信
号とのオア論理が求められる。このオアゲート44から
の出力信号はレベルトリガ型フリップフロップ回路31
のデータ入力端子Dに伝達される。また、レベルトリガ
型フリップフロップ回路34の出力端子Qからの出力信
号は、セレクタ37及び外部端子OUTを介して外部出
力可能とされる。
【0035】セレクタ37は、入力端子INからの入力
信号が論理値“0”の場合に、レベルトリガ型フリップ
フロップ回路32の出力信号を外部出力し、入力端子I
Nからの入力信号が論理値“1”の場合に、レベルトリ
ガ型フリップフロップ回路34の出力信号を外部出力す
る。
【0036】入力端子INからの入力信号が論理値
“0”のとき、レベルトリガ型フリップフロップ回路3
1,32はホールド状態、レベルトリガ型フリップフロ
ップ回路33,34は動作状態とされる。また、入力端
子INからの入力信号が論理値“1”のとき、レベルト
リガ型フリップフロップ回路31,32は動作状態、レ
ベルトリガ型フリップフロップ回路33,34はホール
ド状態とされる。このように入力端子INからの入力信
号の1/2の動作周波数毎に動作ブロックの変わる2ス
テージ構成を採ることで、図5に示される物理ゲート1
段のみのセレクタ37から成るレベルトリガ型フリップ
フロップ回路31,32,33,34の使用が可能にさ
れる。このレベルトリガ型フリップフロップ回路31,
32,33,34は、物理ゲート1段のみのセレクタ3
7から構成されるため、高速動作が可能とされる。
【0037】これにより、入力信号の上限周波数は、図
20に示される構成に対して、3/4倍(=物理ゲート
段数比)程度に抑えられ、図1に示される構成に対して
は、3/2倍(=6/4=物理ゲート段数比)に高速化
される。
【0038】ここで、レベルトリガ型フリップフロップ
回路31,32が本発明における第1ブロックの一例と
され、レベルトリガ型フリップフロップ回路33,34
が本発明における第2ブロックの一例とされる。
【0039】図4には、図3に示される分周器30にお
ける主要部の動作タイミングが示される。制御端子CN
Tからのコントロール信号が論理値“1”のとき、入力
信号が2分周されて出力される。制御信号CNTからの
コントロール信号が論理値“0”のとき、(Q0,Q
1)=(0,1)の場合がスキップされることによっ
て、入力信号の1.5分周が可能とされる。
【0040】図6には、上記分周器を含んで成る分周回
路が示される。
【0041】図6に示される分周回路60は、特に制限
されないが、2,1.5分周器601、2分周器60
2,603、プログラマブルダウンカウンタ604,6
05を含んで成る。
【0042】2,1.5分周器60は、入力端子INか
らの入力信号を2分周又は1.5分周して出力端子OU
Tから出力する。分周比の切り換えは制御端子CNTか
らのコントロール信号によって行われる。この2,1.
5分周器60には、図1や図3に示される構成が適用さ
れる。
【0043】2分周器602は、前段に配置された2,
1.5分周器60からの出力信号を入力端子INから取
り込み、それを2分周して出力端子OUTから出力す
る。2分周器603は、前段に配置された2分周器60
2のからの出力信号を入力端子INから取り込み、それ
を2分周して出力端子OUTから出力する。この出力信
号は、プログラマブルダウンカウンタ604,605に
伝達される。2分周器602,603は、図8に示され
るように1個のフリップフロップ回路によって構成さ
れ、図9に示されるように入力端子INからの入力信号
が2分周されて出力端子OUTから出力される。
【0044】プログラマブルダウンカウンタ604,6
05は、入力信号をプログラマブルにダウンカウントす
る。すなわち、プログラマブルダウンカウンタ604,
605は、RES信号(ポジティブパルス)が入力され
ると、ZERO出力信号が論理値“0”となり、2値論
理信号COUNT_NUMBERによって指示された回
数だけ、入力信号finのライズエッジ信号が入力され
ると、ダウンカウント動作によりZERO出力信号が論
理値“1”になる。プログラマブルダウンカウンタ60
4に対する2値論理信号COUNT_NUMBERは、
分周率(N)によって与えられ、プログラマブルダウン
カウンタ605に対する2値論理信号COUNT_NU
MBERは、分周率(A)によって与えられる。プログ
ラマブルダウンカウンタ605からのZERO出力信号
の反転信号と、2分周器602からの出力信号と、2,
1.5分周器601からの出力信号とのオア論理がオア
ゲート606によって得られ、このオアゲート606の
出力信号が、コントロール信号として分周器601の制
御端子CNTに伝達される。プログラマブルダウンカウ
ンタ604,605は、特に制限されないが、図10に
示されるように、複数のロード機能付きライズエッジト
リガ型フリップフロップ回路101と、この複数のロー
ド機能付きライズエッジトリガ型フリップフロップ回路
101の出力端子Qからの出力信号の反転信号のナンド
論理を得るナンドゲート102と、それによってセット
されるフリップフロップ回路105を含んで成る。フリ
ップフロップ回路105は、2入力ナンドゲート10
3,104とが結合されて成る。このフリップフロップ
回路105は、RES信号によって初期化される。図1
1には、上記ライズエッジトリガ型フリップフロップ回
路101の構成例が示される。LTが論理値“0”であ
れば、図22に示されるライズエッジトリガ型フリップ
フロップ回路281,282と同機能とであり、LTが
論理値“1”であれば、LDの値が出力端子Qから出力
される。
【0045】図7には、図6に示される分周回路の比較
対象とされる回路が示される。
【0046】図7に示される回路は、自然数分周器とさ
れ、入力初段に、4分周及び3分周を可能とする4,3
分周器71が配置され、この4,3分周器71の出力信
号が2分周器602に供給されるようになっている。こ
れに対して図6に示される構成では、上記4,3分周器
71に代えて、2,1.5分周器601が配置されてお
り、任意の自然数に対して、「自然数/2」の分周動作
を行うことができる。
【0047】図12には、分周回路60の別の構成例が
示される。
【0048】図12に示される分周回路60が、図6に
示されるのと大きく異なるのは、2,1.5分周器60
1に代えて、2分周と2.5分周とを選択的に可能とす
る分周器(「2,2.5分周器」と表記する)121が
設けられている点である。2,1.5分周器601に代
えて、2,2.5分周器121を用いても「自然数/
2」の分周動作が可能とされる。
【0049】尚、図12に示される分周回路では、プロ
グラマブルダウンカウンタ605の出力信号と、2分周
器602の出力信号と、2,2.5分周器121の出力
信号とのノア論理を求めるためのノアゲート122が設
けられ、このノアゲート122の出力信号が、2,2.
5分周器121の制御端子CNTにコントロール信号と
して入力されるようになっている。
【0050】図13には、上記2,2.5分周器121
の構成例が示される。
【0051】2,2.5分周器121は、6個のレベル
トリガ型フリップフロップ回路131,132,13
3,134,135,136と、2個の複合ゲート13
7,140と、セレクタ143,144とを含む。レベ
ルトリガ型フリップフロップ回路131,132,13
3のクロック入力端子CKには、入力端子INからの入
力信号がそのまま入力されるが、レベルトリガ型フリッ
プフロップ回路134,135,136のクロック入力
端子CKには、入力端子INからの入力信号が反転され
てから入力される。上記6個のレベルトリガ型フリップ
フロップ回路131,132,133,134,13
5,136は、それぞれデータ入力端子D、クロック入
力端子CK、出力端子Qを備え、特に制限されないが、
図5に示されるように、物理ゲート1段である1個のセ
レクタ37によって構成される。クロック入力端子CK
が論理値“1”で、データ入力端子Dからの入力データ
が出力端子Qに伝達される(スルー動作)。また、クロ
ック入力端子CKが論理値“0”の場合には、出力端子
Qにおける直前の値が保持されるようになっている。複
合ゲート137は、ノアゲート138,139とを含
む。複合ゲート140は、ノアゲート141,142と
を含む。ノアゲート138,141の一方の入力端子に
は、制御端子CNTからのコントロール信号が供給され
る。ノアゲート138,141の他方の入力端子には、
それぞれレベルトリガ型フリップフロップ回路133,
136の出力端子Qからの出力信号が反転されて伝達さ
れる。ノアゲート139の一方の入力端子にはレベルト
リガ型フリップフロップ回路132の出力端子Qからの
出力信号が伝達され、ノアゲート138の出力信号との
ノア論理が得られるようになっている。そしてこのノア
ゲート139の出力信号は、後段のレベルトリガ型フリ
ップフロップ回路134のデータ入力端子Dに伝達され
る。また、レベルトリガ型フリップフロップ回路131
の出力端子Qからの出力信号は、レベルトリガ型フリッ
プフロップ回路135のデータ入力端子Dに伝達され
る。ノアゲート142の一方の入力端子にはレベルトリ
ガ型フリップフロップ回路135の出力端子Qからの出
力信号が伝達され、ノアゲート141の出力信号とのノ
ア論理が得られるようになっている。そしてこのノアゲ
ート142の出力信号はレベルトリガ型フリップフロッ
プ回路131のデータ入力端子Dに伝達される。レベル
トリガ型フリップフロップ回路134の出力端子Qから
の出力信号はレベルトリガ型フリップフロップ回路13
2のデータ入力端子Dに伝達され、レベルトリガ型フリ
ップフロップ回路132の出力端子Qからの出力信号は
レベルトリガ型フリップフロップ回路136のデータ入
力端子Dに伝達される。レベルトリガ型フリップフロッ
プ回路135の出力端子Qからの出力信号はレベルトリ
ガ型フリップフロップ回路133のデータ入力端子Dに
伝達され、レベルトリガ型フリップフロップ回路133
の出力端子Qからの出力及びレベルトリガ型フリップフ
ロップ回路136の出力端子Qからの出力はセレクタ1
44及び出力端子OUTを介して外部出力可能とされ
る。
【0052】入力端子INからの入力信号が論理値
“0”のとき、レベルトリガ型フリップフロップ回路1
31,132,133はホールド状態、レベルトリガ型
フリップフロップ回路134,135,136は動作状
態とされる。また、入力端子INからの入力信号が論理
値“1”のとき、レベルトリガ型フリップフロップ回路
131,132,133は動作状態、レベルトリガ型フ
リップフロップ回路134,135,136はホールド
状態とされる。このように入力端子INからの入力信号
の1/2の動作周波数毎に動作ブロックの変わる2ステ
ージ構成を採ることで、図5に示される物理ゲート1段
のみのセレクタ37から成るレベルトリガ型フリップフ
ロップ回路131,132,133,134,135,
136の使用が可能にされる。このレベルトリガ型フリ
ップフロップ回路131,132,133,134,1
35,136は、物理ゲート1段のみのセレクタ37か
ら構成されるため、高速動作が可能とされる。
【0053】ここで、レベルトリガ型フリップフロップ
回路131〜133が本発明における第1ブロックの一
例とされ、レベルトリガ型フリップフロップ回路134
〜136が本発明における第2ブロックの一例とされ
る。
【0054】図14には、図13に示される分周器30
における主要部の動作タイミングが示される。制御端子
CNTからのコントロール信号が論理値“1”のとき、
入力信号が2.5分周されて出力される。制御信号CN
Tからのコントロール信号が論理値“0”のとき、(Q
0,Q1,Q2)=(0,0,0)の場合がスキップさ
れることによって、入力信号の2分周が可能とされる。
【0055】図13に示される回路構成では、1個分の
物理ゲートである6個のレベルトリガ型フリップフロッ
プ回路131,132,133,134,135,13
6と、1個分の物理ゲートである2個の複合ゲート13
7,140と、1個分の物理ゲートである1個のセレク
タ144とを含んで構成されるため、物理ゲート数は全
部で9個であり、また、入力端子INからの入力信号の
論理切り替わりの半周期当たり、1段分のレベルトリガ
型フリップフロップ回路131〜133又は134〜1
36と、物理ゲート1段分の複合ゲート137又は14
0の動作が必要であり、物理段数は、入力周期当たり4
段とされる。
【0056】図15には、分周回路60の別の構成例が
示される。
【0057】図15に示される分周回路60が、図6に
示されるのと大きく異なるのは、2,1.5分周器60
1の前段に、特に制限されないが、2分周器151が設
けられている点である。この2分周器151は、入力端
子INを介して入力された信号を2分周して、それを出
力端子OUTから2,1.5分周器601に出力する。
【0058】このように分周回路60の入力初段に2分
周器151を設けることにより、分周率は自然数に限定
されるものの、最大動作周波数は、図7に示される回路
に比べて、約1.5倍になる。これは次の理由による。
すなわち、分周回路60の入力初段に2分周器151を
設けることにより見かけ上は2倍に高速化されるが、実
際には、図7に示される回路に比べて、4,3分周回路
71に対する2,1.5分周回路601の低速化分3/
4を勘案すると、2×(3/4)=1.5倍となる。
【0059】図16には、上記分周回路の適用例として
のPLL回路が示される。
【0060】図16に示されるPLL回路160は、特
に制限されないが、位相比較器161、チャージポンプ
162、ループフィルタ163、電圧制御発振器(VC
O)164、分周回路165とを含む。
【0061】電圧制御発振器(VCO)164は、入力
電圧のレベルに応じて発振周波数が制御される。このV
CO164の出力信号は分周回路165に伝達される。
【0062】分周回路165は、VCO164の出力信
号を分周する機能を有し、この分周回路165には、図
6、図12、図15に示される分周回路が適用される。
分周率(N,A)は外部から変更することができる。
【0063】位相比較器161は、分周回路165の出
力信号と参照信号frefとの位相比較を行う。この位
相比較器161では、分周回路165の出力信号と参照
信号frefとの位相差に応じてアップダウン信号UP
及びダウン信号DOWNが出力される。
【0064】チャージポンプ162は、アップダウン信
号UP及びダウン信号DOWNのパルス幅に比例した電
流を出力する。この電流はループフィルタ163に伝達
される。
【0065】ループフィルタ163は、チャージポンプ
162の出力信号を取り込み、目的の周波数特性を持た
せた電圧を出力する。この出力電圧は、後段のVCO1
64に、その発振周波数制御のために伝達される。
【0066】上記の構成において、分周回路165の出
力信号と参照信号frefとの位相差が無くなるよう
に、フィードバックがかかり、参照信号frefを外部
制御可能な分周率倍(図6の分周器を適用した場合(1
5N+A)/2)した周波数の出力信号foutを得る
ことができる。
【0067】ここで、分周率が通常自然数にしか設定で
きない場合には、周波数設定分解能≧比較周波数となっ
てしまう。また、スプリアス成分を低減するため、比較
周波数は、帰還帯域幅よりも遙かに高く設定され、隣接
チャネルとの周波数間隔は、周波数設定分解能以上に設
定される。これにより、帰還帯域幅は、隣接チャネルと
の周波数間隔に比べて遙かに狭くなるため、帰還帯域幅
が制限されることで、PLL回路のロック時間(周波数
切換え時間)の制限、PLL動作により位相雑音が低減
できる下限帯域の制限などの制約が発生する。また、帰
還帯域幅の減少を抑えるために(帰還帯域幅/比較周波
数)の比を大きめに取ると、ループフィルタの利得を増
大させることになり、スプリアス成分の増大や、ループ
フィルタ雑音の増大が生じる。
【0068】これに対して、図16に示されるPLL回
路における分周回路165として、図6や図12に示さ
れる回路を適用した場合には、任意の自然数に対して、
「自然数/2」の分周動作を行うことができるため、ロ
ック時間の短縮、VCOの位相雑音を低減できる下限帯
域幅の拡大、スプリアス成分の抑圧、ループフィルタの
雑音低減、通信にかかわる時間の短縮等の効果が得られ
る。
【0069】図17には、上記PLL回路160を含む
無線システムが示される。
【0070】図17に示される無線システム170は、
特に制限されないが、周波数チャネル制御回路171、
水晶発振器172、プリアンプ173、パワーアンプ1
74、復調器175、及び変調器176を含んで成る。
【0071】水晶発振器172は、所定周波数の参照信
号を発振する。PLL回路160は、図16に示される
構成とされ、上記水晶発振器172からの参照信号と周
波数チャネル制御回路171の出力信号とに基づいて、
ローカル周波数floの出力信号を得る。上記ローカル
周波数は周波数チャネル制御回路171によって制御可
能とされる。送信信号(周波数ft)は、変調器176
によりflo+ftの周波数に変換され、後段のパワー
アンプ174を介して、図示しないアンテナに伝達され
る。
【0072】一方、図示しないアンテナを介して得られ
た信号(周波数flo+fr)は、プリアンプ175で
増幅された後に後段の復調器175周波数frに変換さ
れてから受信信号として後段回路に伝達される。受信信
号や変調信号は、必要に応じて中間周波数処理されるこ
ともあるが、何れにしても無線周波数であるアンテナ出
力周波数(flo+ft)やアンテナ入力周波数(fl
o+fr)は、周波数チャネル制御回路171から変更
可能とされる。
【0073】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0074】例えば、上記の例では、2個の2分周器6
02,603を設けたが、この2個の2分周器602,
603を1個の分周器に置き換えることもできるし、2
分周器602,603に代えて、3個以上の分周器を従
属接続するようにしても良い。
【0075】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である無線シ
ステムに適用した場合について説明したが、本発明はそ
れに限定されるものではなく、各種電子機器に広く適用
することができる。
【0076】本発明は、少なくともクロック信号を取り
扱うことを条件に適用することができる。
【0077】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0078】すなわち、第1両エッジトリガ型フリップ
フロップ回路及び第2両エッジトリガ型フリップフロッ
プ回路は、入力信号波形の立ち上がり立ち下がりの双方
をトリガとして動作する。このことは、入力信号のロー
レベルからハイレベルへの変化タイミングでのみ動作す
るライズエッジトリガ型フリップフロップ回路を用いる
場合に比べて、2倍の速度で信号変化を得ることができ
る。ライズエッジトリガ型フリップフロップ回路を用い
て、4,3分周器が構成されるとき、上記ライズエッジ
トリガ型フリップフロップ回路を両エッジトリガ型フリ
ップフロップ回路に置き換えることにより、2,1.5
分周器を実現することができるので、「自然数/2」の
分周率を実現可能な分周器を簡単な回路で実現すること
ができる。
【0079】また、両エッジトリガ型フリップフロップ
回路を用いた上記構成の分周器は、高い周波数である入
力周波数(≒無線周波数)で動く回路の規模が比較的小
さいため、その分、消費電流が少なくて済むことから、
消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる分周器の構成例回路図である。
【図2】図1に示される分周器における主要部の動作タ
イミング図である。
【図3】上記分周器の別の構成例回路図である。
【図4】図3に示される分周器における主要部の動作タ
イミング図である。
【図5】図3に示される分周器における主要部の構成例
回路図である。
【図6】上記分周器を含む分周回路の構成例ブロック図
である。
【図7】図6に示される分周回路の比較対象とされる回
路の構成例回路図である。
【図8】図6に示される分周回路における主要部の構成
例回路図である。
【図9】図8に示される回路の動作タイミング図であ
る。
【図10】図6に示される分周回路における主要部の構
成例回路図である。
【図11】図10に示される回路における主要部の構成
例回路図である。
【図12】上記分周回路の別の構成例ブロック図であ
る。
【図13】図12に含まれる分周器の構成例回路図であ
る。
【図14】図13に示される分周器における主要部の動
作タイミング図である。
【図15】上記分周回路の別の構成例ブロック図であ
る。
【図16】上記分周回路を含んで成るPLL回路の構成
例ブロック図である。
【図17】上記PLL回路を含んで成る無線システムの
構成例ブロック図である。
【図18】入力信号を4分周する4分周器の構成例回路
図である。
【図19】上記4分周器における主要部の動作タイミン
グ図である。
【図20】4,3分周器の構成例回路図である。
【図21】図20に示される回路における主要部動作タ
イミング図である。
【図22】ライズエッジトリガ型フリップフロップ回路
の構成例回路図である。
【図23】両エッジトリガ型フリップフロップ回路の構
成例回路図である。
【符号の説明】
10 分周器 11,12 両エッジトリガ型フリップフロップ回路 13,341,351 複合ゲート 31〜34,131〜136 レベルトリガ型フリップ
フロップ回路 151,602,603 2分周器 161 位相比較器 162 チャージポンプ 163 ループフィルタ 164 VCO 165 分周回路 601 2,1.5分周器 604,605 プログラマブルダウンカウンタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を分周する分周器であって、 入力信号波形の立ち上がり立ち下がりの双方をトリガと
    して動作可能な第1両エッジトリガ型フリップフロップ
    回路と、 上記第1両エッジトリガ型フリップフロップ回路の後段
    に配置され、上記入力信号波形の立ち上がり立ち下がり
    の双方をトリガとして動作可能な第2両エッジトリガ型
    フリップフロップ回路と、 上記第1両エッジトリガ型フリップフロップ回路及び上
    記第2両エッジトリガ型フリップフロップ回路の出力信
    号と、入力された制御信号とに基づいて上記入力信号の
    分周比を制御可能な複合ゲートと、を含むことを特徴と
    する分周器。
  2. 【請求項2】 入力信号を分周する分周器であって、 それぞれ入力信号をトリガとして動作可能な複数のレベ
    ルトリガ型フリップフロップ回路を含んで成る第1ブロ
    ックと、 上記第1ブロックの後段に配置され、それぞれ入力信号
    をトリガとして動作可能な複数のレベルトリガ型フリッ
    プフロップ回路を含んで成る第2ブロックと、 上記第1ブロック及び上記第2ブロックの出力信号と、
    入力された制御信号とに基づいて上記入力信号の分周比
    を変更可能な複合ゲートと、 上記入力信号に応じて上記第1ブロックと上記第2ブロ
    ックとが相補的にホールド状態と動作状態とに交互に切
    り換えられるとき、ホールド状態におけるブロックの出
    力信号を選択的に出力可能なセレクタと、を含むことを
    特徴とする分周器。
  3. 【請求項3】 第1分周器と、 上記第1分周器の後段に直列配置され、入力信号を分周
    するための少なくとも1個の第2分周器と、 上記第2分周器の出力信号をプログラマブルにダウンカ
    ウントするためのプログラマブルダウンカウンタと、を
    含み、上記第1分周器として、請求項1又は2記載の分
    周器を含むことを特徴とする分周回路。
  4. 【請求項4】 上記第1分周器の前段に配置され、入力
    信号を分周してそれを上記第1分周器に供給するための
    第3分周器を含む請求項3記載の分周回路。
  5. 【請求項5】 入力電圧のレベルに応じて発振周波数が
    制御される電圧制御発振器と、 上記電圧制御発振器の出力信号を分周する分周手段と、 上記分周手段からの分周出力と、外部から与えられた参
    照信号との位相比較を行う位相比較器と、 上記位相比較器の比較結果に応じた電流を出力するチャ
    ージポンプと、 所定の周波数特性に基づいて上記チャージポンプの出力
    電流から上記電圧制御発振器を制御するための電圧を得
    るループフィルタと、を含むPLL回路であって、 上記分周手段として、請求項3又は4記載の分周回路を
    含んで成ることを特徴とするPLL回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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