JP2000357573A - 異方導電性シートの製造用金型、その製造方法及び異方導電性シートの製造装置 - Google Patents

異方導電性シートの製造用金型、その製造方法及び異方導電性シートの製造装置

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JP2000357573A
JP2000357573A JP11168105A JP16810599A JP2000357573A JP 2000357573 A JP2000357573 A JP 2000357573A JP 11168105 A JP11168105 A JP 11168105A JP 16810599 A JP16810599 A JP 16810599A JP 2000357573 A JP2000357573 A JP 2000357573A
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small magnetic
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pole portion
anisotropic conductive
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Kazumi Hanawa
一美 塙
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さが所望で、かつその先端部が所望のパタ
ーンをした小磁極部を備えた異方導電性シートの製造用
金型を提供することである。 【解決手段】 異方導電性シート製造用金型84によ
れば、上部小磁極部80はメッキ層であり、下部小磁極
部74は磁性体基板70を選択的にエッチングして形成
されたものである。小磁極部78の先端部となる上部小
磁極部80はメッキ層なので、上部小磁極部80を所望
のパターンにすることができる。また、パターンがそれ
ほど問題とならない下部小磁極部74は磁性体基板70
の選択的エッチングにより形成した構造としているの
で、高さの大きい下部小磁極部74を時間を要すること
なく形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異方導電性シート
の製造に用いる金型及びその製造方法並びに異方導電性
シートの製造装置に関する。
【0002】
【背景技術】異方導電性シートは、ICおよびプリント
回路基板の検査治具、あるいは実装用ICソケットおよ
びプリント回路基板用コネクタ、あるいはその周辺部に
おけるICカード用コネクタなど、特に微細な多点電気
接続を達成するために用いられる。
【0003】従来、前述のような技術分野に用いられて
いる異方導電性シートは、厚さ方向にのみ導電性を有す
るもの、または、加圧されたときに厚さ方向にのみ導電
性を示す多数の加圧導電性導電部を有するものであり、
種々の構造のものが、例えば、特公昭56−48951
号公報、特開昭51−93393号公報、特開昭53−
147772号公報、特開昭54−146873号公
報、特開平7−105741号公報、米国特許第4,2
92,261号公報などにより、知られている。以下
に、従来の異方導電性シートとその製造方法の概略を説
明する。
【0004】図15及び図16に示すように、異方導電
性シート200を表面から見ると、例えば、シリコーン
ゴムからなる厚さ1mm程度の絶縁性シート202に、
多数の導電部204が島状にあるいは帯状に形成されて
いる。異方導電性シート200の断面を拡大して模式図
としたものを図17に示す。図17において、導電部2
04は、導電性強磁性粒子(例えば、ニッケル粒子)が
異方導電性シート200の厚さ方向に連続して連なった
粒子列が複数個集合して形成されたものである。この異
方導電性シート200は、厚さ方向には導電性を有する
が、面方向には導電性を有しないので、異方導電性シー
トと呼称されている。
【0005】このような異方導電性シートの製造方法を
図18により説明する。一対の電磁石の磁極206と磁
極208との間に強磁性体からなる金型210(上下一
対からなる)を置く。これにより、金型210とスペー
サ212とで取り囲まれた成形空間ができる。成形空間
で異方導電性シートの成形がなされる。すなわち、成形
空間に、液状のシリコーンゴムに導電性強磁性粒子を混
合したもの(成形材料214)を入れ、磁場をかける
と、導電性強磁性粒子は一対の小磁極部M間で磁場の方
向に整列する。この状態で液状シリコーンゴムを加熱し
て硬化させると、異方導電性シートが出来上がる。
【0006】図18では、金型210は、金型基板21
6と、複数の小磁極部Mと、小磁極部Mの周辺を埋める
非磁性体部Nと、からなっている。非磁性体部Nは、例
えば、エポキシ樹脂やフェノール樹脂などの耐熱性樹脂
からなっており、小磁極部Mと非磁性体部Nとの表面
は、通常、同じ水平面からなっている。非磁極部Nと小
磁極部Mとがあるとき、磁場をかけると、導電性強磁性
粒子が小磁極部Mに集中するので、異方導電性シートの
平面を見ると、導電部204が小磁極部Mの形に合わせ
て島状あるいは帯状に形成される。
【0007】非磁極部Nが無く、平らな表面全面が金型
磁極部Mの金型を用いた場合にも、導電性強磁性粒子は
やはり厚さ方向に整列し、面方向にはランダムに均一に
薄く分布するので、厚さ方向にのみ導電性を有する異方
導電性シートが得られる。この場合、異方導電性シート
の面全体にわたり導電性を有するが、導通抵抗は高い。
これに対して、図15及び図16に示した異方導電性シ
ート200は、導電部204が島状あるいは帯状になっ
ており、この部分は導電性強磁性粒子が局在し、より高
密度になっているので、導通抵抗が小さい。
【0008】なお、異方導電性シートには、シート材料
のゴム弾性による加圧導電性を利用したものと、単に良
導電性を利用するものとがあるが、基本構成は同じであ
り、本発明においても一方に限定するものではない。
【0009】以上に説明した異方導電性シートの製造技
術は、特開昭54−146873号公報に記載されてい
る。異方導電性シートに関する特許はその後も公開され
ているが、製造技術の基本的なことは、特開昭54−1
46873号公報を越えるものではなかった。
【0010】なお、前記の例では、異方導電性シートに
おける導電部204と絶縁性シート202とが同じ水平
面に形成されたものであるが、特開平7−105741
号に記載されたもの、すなわち、異方導電性シートの導
電部が絶縁部の面から凸状に少し盛り上がった形状であ
ってもよい。また、凹状にへこんだ形状であってもよ
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図18に示す金型21
0の作製方法の一例として、例えば、次に示す方法があ
る。まず、強磁性体からなる金型基板216上に導電部
のパターンに対応した開口部を有するレジストを形成す
る。次に、開口部に強磁性体からなる材料をメッキし、
小磁極部Mを形成することにより、金型210を完成す
る。メッキによればたとえ小磁極部Mが微細化しても所
望のパターンの小磁極部Mにすることができる。しか
し、小磁極部Mのすべてがメッキ層からなる金型の場
合、次の問題がある。小磁極部Mにより発生する磁場勾
配を大きくするためには、小磁極部Mの高さを大きくし
なければならない。しかし、メッキには時間がかかると
いう問題があり、高さの大きい小磁極部Mを形成すると
メッキに長時間を要し、それだけ、金型210の作製時
間が長くなる。
【0012】図18に示す金型210の作製方法の他の
例として、次に示す方法がある。まず、強磁性体からな
る金型基板216にフォトリソグラフィ及びウェットエ
ッチングにより穴を形成する。金型基板216の穴が形
成されなかった部分が小磁極部Mとなる。次に、その穴
に非磁性体部Nを形成することにより金型210を完成
する。この方法ではフォトリソグラフィ及びウェットエ
ッチングにより小磁極部Mを形成しているので、メッキ
で形成する場合に比べて小磁極部Mの形成に時間がかか
らない。しかし、この方法により作製された金型には次
の問題がある。導電性強磁性体粒子を磁場配向する際、
導電部のパターンは小磁極部Mの先端部のパターン
(丸、四角等の平面形状や平面サイズ)の影響を受け
る。よって、小磁極部Mの先端部のパターンの制御は重
要である。ところで、異方導電性シートの導電部は微細
化の傾向にある。よって、小磁極部Mの先端部も微細化
している。フォトリソグラフィ及びウェットエッチング
ではパターンが微細化した場合、所望のパターンにする
のが困難である。このため、この方法で作製された金型
は、小磁極部Mの先端部のパターンが微細化した場合、
小磁極部Mの先端部のパターンが所望のパターンとなっ
ていないことがある。
【0013】本発明は係る従来の課題を解決するために
なされたものであり、本発明の目的は、高さが所望で、
かつその先端部が所望のパターンをした小磁極部を備え
た異方導電性シートの製造用金型及びこれの製造方法並
びに異方導電性シートの製造装置を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】(1)本発明にかかる異
方導電性シートの製造用金型は、絶縁性シートと、絶縁
性シートに局所的に形成され、かつ電気的接点となる導
電部と、を備えた異方導電性シートの製造に用いる金型
であって、導電部のパターンに対応するパターンの小磁
極部を備え、小磁極部は下部小磁極部と、メッキ層を含
む上部小磁極部とを含む。
【0015】本発明にかかる異方導電性シートの製造用
金型のおいて、小磁極部を下部小磁極部及び上部小磁極
部を含む構造としている。上部小磁極部は小磁極部の先
端部に相当する。よって、導電性強磁性体粒子を磁場配
向する際、導電部のパターンは上部小磁極部のパターン
の影響を受ける。本発明では上部小磁極部をメッキ層と
しているので、上部小磁極部を所望のパターンにするこ
とができる。
【0016】また、本発明は下部小磁極部を備えている
ので、この下部小磁極部の高さを調節することにより、
小磁極の高さを所望の大きさにすることができる。下部
小磁極部のパターンは上部小磁極部のパターンほど問題
とならない。よって、本発明においては、時間を要しな
い方法で下部小磁極部を形成することができる。時間を
要しない方法とは、例えば、フォトリソグラフィとウェ
ットエッチングとを組み合わせた方法や炭酸ガスレーザ
を用いる方法がある。
【0017】また、本発明によれば、上部小磁極部を薄
くすることにより時間のかかるメッキ工程を短くし、か
つ下部小磁極部を厚くすることにより、高さの大きい小
磁極部を形成することが可能となる。
【0018】本発明にかかる異方導電性シートの製造用
金型において、小磁極部の高さは10μm〜10000
μmであるのが好ましい。小磁極部の高さは20μm〜
1000μmであるのがさらに好ましい。小磁極部の高
さは30μm〜500μmであるのがさらに好ましい。
【0019】本発明にかかる異方導電性シートの製造用
金型において、小磁極部の高さを1とすると、小磁極部
に対する上部小磁極部の高さの比が0.05〜0.8で
あるのが好ましい。小磁極部の高さを1とすると、小磁
極部に対する上部小磁極部の高さの比が0.1〜0.6
であるのが好ましい。小磁極部の高さを1とすると、小
磁極部に対する上部小磁極部の高さの比が0.1〜0.
5であるのが好ましい。
【0020】本発明にかかる異方導電性シートの製造用
金型において、上部小磁極部の幅wは下部小磁極部の幅
Wの5〜95%の範囲が好ましく、より好ましくは10
〜90%の範囲であり、特に好ましくは20〜85%の
範囲である。
【0021】本発明にかかる異方導電性シートの製造用
金型において、小磁極部は、下部小磁極部と上部小磁極
部との境界において段差が形成されているのが好まし
い。上記段差により、導電性強磁性粒子を密に均一に集
合させることが可能となる。理由は、発明の実施の形態
の[小磁極部の段差による効果]の欄で説明する。
【0022】本発明にかかる異方導電性シートの製造用
金型は二枚一組で使用することもできるし、一枚で使用
することもできる。異方導電性シートの製造用金型を一
枚で使用する場合とは、絶縁層が形成された基板を準備
し、絶縁層に導電部のパターンに対応する孔部を形成す
る。この基板を金型の他方とするのである。
【0023】(2)本発明にかかる異方導電性シートの
製造用金型は、絶縁性シートと、絶縁性シートに局所的
に形成され、かつ電気的接点となる導電部と、を備えた
異方導電性シートの製造に用いる金型であって、第1の
金型と第2の金型とを備え、第1の金型と第2の金型と
によって成形空間が形成され、第1の金型及び第2の金
型の少なくとも一方は、導電部のパターンに対応するパ
ターンの小磁極部を備え、小磁極部は、下部小磁極部と
メッキ層を含む上部小磁極部とを備える。
【0024】本発明にかかる異方導電性シートの製造用
金型は二枚一組で使用する場合である。本発明にかかる
異方導電性シートの製造用金型のおいて、第1の金型及
び第2の金型の少なくとも一方は小磁極部が下部小磁極
部及び上部小磁極部を含む構造としている。上部小磁極
部は小磁極部の先端部に相当する。よって、導電性強磁
性体粒子を磁場配向する際、導電部のパターンは上部小
磁極部のパターンの影響を受ける。本発明では上部小磁
極部をメッキ層としているので、上部小磁極部を所望の
パターンにすることができる。
【0025】また、本発明は下部小磁極部を備えている
ので、この下部小磁極部の高さを調節することにより、
小磁極の高さを所望の大きさにすることができる。下部
小磁極部のパターンは上部小磁極部のパターンほど問題
とならない。よって、本発明においては、時間を要しな
い方法で下部小磁極部を形成することができる。時間を
要しない方法とは、例えば、フォトリソグラフィとウェ
ットエッチングとを組み合わせた方法や炭酸ガスレーザ
を用いる方法がある。
【0026】また、本発明によれば、上部小磁極部を薄
くすることにより時間のかかるメッキ工程を短くし、か
つ下部小磁極部を厚くすることにより、高さの大きい小
磁極部を形成することが可能となる。なお、本発明の好
ましい態様としては、上記(1)で説明した好ましい態
様をそのまま適用することができる。
【0027】(3)本発明にかかる異方導電性シートの
製造用装置は、絶縁性シートと、絶縁性シートに局所的
に形成され、かつ電気的接点となる導電部と、を備えた
異方導電性シートの製造に用いる装置であって、金型及
び磁力線発生手段を備える。金型は第1の金型及び第2
の金型を含む。第1の金型及び第2の金型の少なくとも
一方は、導電部のパターンに対応するパターンの小磁極
部を有する。小磁極部は、下部小磁極部とメッキ層を含
む上部小磁極部とを有する。第1の金型と第2の金型と
によって成形空間が形成される。成形空間には、成形条
件下で流動可能な硬化性材料に導電性強磁性体粒子を分
散した成形材料が配置される。磁力線発生手段により、
成形空間に磁界が加えられることにより、小磁極部のパ
ターンに導電性強磁性体粒子が局在化される。
【0028】本発明にかかる異方導電性シートの製造用
装置は、(1)、(2)で説明した本発明にかかる異方
導電性シートの製造用金型を備えた装置である。
【0029】(4)本発明にかかる異方導電性シートの
製造用金型の製造方法は、所定のパターンの導電部及び
絶縁部を備えた異方導電性シートの製造に用いる金型の
製造方法であって、磁性体基板のうち、絶縁部のパター
ンに対応する領域を除去し、下部小磁極部を形成する工
程と、下部小磁極部上にメッキにより上部小磁極部を形
成する工程と、を備える。
【0030】本発明によれば上部小磁極部をメッキによ
り形成しているので、上部小磁極部を所望のパターンに
することができる。また、パターンがそれほど問題とな
らない下部小磁極部は時間を要しない方法で形成するこ
とができる。時間を要しない方法とは、例えば、フォト
リソグラフィとウェットエッチングとを組み合わせた方
法や炭酸ガスレーザを用いる方法がある。また、本発明
によれば、上部小磁極部を薄く形成することにより時間
のかかるメッキ工程を短くし、かつ下部小磁極部を厚く
形成することにより、高さの大きい小磁極部を形成する
ことが可能となる。
【0031】なお、ここでいう磁性体基板とは、強磁性
体材料または常磁性体材料でできた基板という意味であ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】[異方導電性シートの製造用金型
の構造]図1は本発明の一実施の形態にかかる異方導電
性シートの製造用金型の断面図である。金型84は、上
型86及び下型88を備える。上型86は磁性体基板7
0を備える。磁性体基板70には下部小磁極部74が形
成されている。下部小磁極部74は磁性体基板70を選
択的に削ることにより形成される。すなわち、磁性体基
板70を選択的に削り、削られなかった領域が下部小磁
極部74となる。下部小磁極部74上にはメッキ層であ
る上部小磁極部80が形成されている。下部小磁極部7
4と上部小磁極部80とで小磁極部78が構成される。
小磁極部78のパターンは異方導電性シートの導電部の
パターンに対応している。磁性体基板70上であって、
かつ小磁極部78間には非磁性体部72が形成されてい
る。下型88も上型86と同様の構造をしている。
【0033】金型84は、上型86の小磁極部78と下
型88の小磁極部78とが対向するように、上型86と
下型88とが配置され、その周囲にスペーサ90が配置
された構造をしている。上型86と下型88とスペーサ
90とにより、成形空間92が形成されている。
【0034】[異方導電性シートの製造用金型の材料]
本発明の一実施の形態にかかる異方導電性シートの製造
用金型の材料について説明する。図1を参照して、磁性
体基板70の材料(下部小磁極部74の材料)として
は、強磁性体が好ましい。磁場勾配を大きくすることが
できるからである。強磁性体としては、例えば、鉄、ニ
ッケル、コバルト及びこれらの合金並びにフェライトが
ある。
【0035】磁性体基板70の材料(下部小磁極部74
の材料)として用いることができる上記強磁性体のう
ち、鉄が加工容易という点で好ましい。鉄のうち、特
に、SS400材、SPC材、NAK材が加工容易であ
る。さらに、SS400材はメッキが付きやすいという
長所を有する。
【0036】上部小磁極部80の材料としては、強磁性
体が好ましい。磁場勾配を大きくすることができるから
である。強磁性体としては、例えば、鉄、ニッケル、コ
バルト及びこれらの合金並びにフェライトがある。
【0037】上部小磁極部80の材料として用いること
ができる上記強磁性体のうち、ニッケルはメッキしやす
いという長所がある。
【0038】非磁性体部72の材料としては、例えば、
エポキシ系の永久タイプのレジスト、光硬化性樹脂、熱
硬化性樹脂がある。これらの材料は耐久性があるからで
ある。これらの材料のうち、エポキシ系の永久タイプの
レジストは収縮率が小さいという長所を有する。収縮率
が小さいと上型(下型)が反りにくいという効果があ
る。
【0039】[異方導電性シートの製造用金型の製造方
法]本発明の一実施の形態にかかる異方導電性シートの
製造用金型の製造方法の一例を、図2〜図6を用いて説
明する。金型の上型を以下のようにして作製する。図2
に示すように、鉄製平板からなる磁性体基板70上に、
ホトレジストをラミネートする。次に、ホトマスクを用
いて、上方からホトレジストを露光する。そして、ホト
レジストを現像し、ホトレジストのパターンを得る。残
っているホトレジストが下部小磁極部のパターンに対応
する。ホトレジストをマスクとして、磁性体基板70を
ウエットエッチングする。
【0040】ウエットエッチングの条件は例えば、以下
のとおりである。
【0041】 エッチング液:40ボーメ濃度の塩化第二鉄水溶液 エッチング時間:5分間 エッチング温度:45℃ エッチング液のスプレー吐出圧:1.5kg/cm2 エッチングにより削られなかった領域が下部小磁極部7
4となる。残っているホトレジストを除去する。
【0042】図2に示すように、磁性体基板70上に、
マスク材76を形成する。マスク材76はドライフィル
ムレジストからなる。マスク材76をフォトリソグラフ
ィ技術によりパターンニングする。このパターンニング
されたマスク材76は上部小磁極部が形成される領域に
開口部82を有する。このパターンニングされたマスク
材76が上部小磁極部を形成する際のメッキのマスクと
なる。
【0043】このように、マスク材76は上部小磁極部
を形成する際のメッキのマスクとなるのいで、マスク材
76の性能としてはパターンニング制御性が要求され
る。ドライフィルムレジストはパターンニング制御性に
優れている。ドライフィルムレジストは一枚でもよい
し、複数でもよい。すなわち、ドライフィルムレジスト
一枚の厚みは例えば、50μmである。上部小磁極部の
高さを50μm以下とするときはドライフィルムレジス
ト一枚を用いる。上部小磁極部の高さを50μm以上と
するときはドライフィルムレジストを重ねて使用する
(例えば、上部小磁極部の高さを150μmとするとき
はドライフィルムレジストを三枚重ねて使用する)。な
お、マスク材76の材料としては、他に液状レジストが
ある。液状レジストもパターンニング制御性が優れてい
る。
【0044】図4に示すように、磁性体基板70にニッ
ケルメッキを施し、上部小磁極部80を形成する。これ
により、下部小磁極部74と上部小磁極部80とからな
る小磁極部78を形成する。ニッケルメッキの条件は以
下のとおりである。
【0045】メッキ浴:スルファミン酸ニッケルを主成
分とするメッキ浴 電流密度:1A/dm2 メッキ時間:5時間 図5に示すように、マスク材76を磁性体基板70から
除去する。
【0046】図6に示すように、小磁極部78間に液状
の永久タイプのレジストを塗布し、小磁極部78間をこ
のレジストで埋める。レジストを乾燥させ、非磁性体部
72とする。
【0047】以上の工程により金型の上型が完成する。
金型の上型の作製方法と同じ方法を用いて、金型の下型
を作製する。
【0048】なお、図4に示す構造を上型(下型)の完
成品としてもよい。この場合は、非磁性体部に耐久性が
あまり必要とされなくてもよい場合である。また、図5
に示す構造を上型(下型)の完成品としてもよい。この
場合は、異方導電性シートの導電部が絶縁部に比べて凹
んだ状態となる。
【0049】[異方導電性シート製造装置]図7は本発
明の一実施の形態にかかる異方導電性シート製造装置の
断面図である。まず、異方導電性シート製造装置の構造
を説明する。異方導電性シート製造装置94は、磁力発
生部96とヒータ部98とから構成される。磁力発生部
96は、電磁石により磁力を発生させる。磁力発生部9
6は、互いに対向して配置されている一対の平板状の磁
極部100を備えている。ヒータ部98は板状をしてお
り、磁極部100上に配置されている。ヒータ部98と
磁極部100との間には、断熱層102がある。断熱層
102により、ヒータ部98から発生した熱が磁力発生
部96に伝導するのを防いでいる。金型84は、ヒータ
部98と密着するように、異方導電性シート製造装置9
4に配置されている。金型84の構造は図1に示す金型
84の構造と同じである。
【0050】次に、異方導電性シート製造装置の動作を
説明する。導電性強磁性粒子(金メッキが施されたニッ
ケル粒子)を、熱硬化型シリコーンゴムに混合し、導電
性強磁性粒子を均一に分散させ、流動性成形材料を調製
する。図1に示す金型84の成形空間92に、この流動
性成形材料を充填する。そして、図7に示す異方導電性
シート製造装置94に、金型84を配置する。104
は、導電性強磁性粒子を示してる。
【0051】図8に示すように、(1)磁力発生部96
の電磁石を励磁させ、磁力発生部96から磁力を発生さ
せる。これにより、互いに対向している小磁極部78間
に磁場が発生し、この磁場に導電性強磁性粒子104を
柱状に局在させる。次に(2)ヒータ部98により流動
性成形材料を加熱硬化させ、導電部106及び絶縁性シ
ート108を形成する(すなわち、異方導電性シートを
形成する)。そして(3)磁力発生部96の励磁を零磁
場まで下げてから、異方導電性シート製造装置94から
金型84を取り出した。金型84の温度が下がった時点
で金型84を開き、異方導電性シート110(図9)を
取り出す。なお、(1)〜(3)の工程は、流動性成形
材料の粘性及び硬化時間、導電性強磁性粒子の材質、形
状及び大きさ、金型磁極部の形状及び大きさ、成形され
る異方導電性シートの厚さ等、多くの要因に依存する。
以上により、図9に示す異方導電性シート110が完成
する。
【0052】[効果] (1)図1に示すように本発明の一実施の形態にかかる
異方導電性シート製造用金型84によれば、上部小磁極
部80はメッキ層であり、下部小磁極部74は磁性体基
板70を選択的にエッチングして形成されたものであ
る。このため、所望の先端部パターンをし、かつ形成に
長時間を要さない小磁極部78を有する金型80とな
る。すなわち、小磁極部78の先端部となる上部小磁極
部80はメッキ層なので、上部小磁極部80を所望のパ
ターンにすることができる。また、パターンがそれほど
問題とならない下部小磁極部74は磁性体基板70の選
択的エッチングにより形成した構造としているので、高
さの大きい下部小磁極部74を時間を要することなく形
成することができる。
【0053】この異方導電性シート製造用金型を用いる
と、微細な導電部パターンを有し、かつ導電部の電気抵
抗が小さい異方導電性シートを製造することができる。
【0054】(2)図2〜図6を用いて説明した本発明
の一実施の形態にかかる異方導電性シート製造用金型8
4の製造方法によれば、上部小磁極部80をメッキによ
り形成し、かつ下部小磁極部74をフォトリソグラフィ
とウェットエッチングとを組み合わせた方法で形成して
いるので、小磁極部78の先端部のパターンを所望のパ
ターンとしつつ、小磁極部78の高さを大きくすること
ができる。すなわち、小磁極部78の先端部となる上部
小磁極部80はメッキにより形成されるので、上部小磁
極部80を所望のパターンにすることができる。また、
パターンがそれほど問題とならない下部小磁極部74を
フォトリソグラフィとウェットエッチングとを組み合わ
せた方法で形成しているので、高さの大きい下部小磁極
部74を時間を要することなく形成することができる。
【0055】[小磁極部の段差による効果]図1に示す
ように本発明の一実施の形態にかかる異方導電性シート
製造用金型84によれば、下部小磁極部74と上部小磁
極部80との境界において段差103が形成された構造
なので、導電性強磁性粒子を密に均一に集合させること
が可能である。以下に説明する。図10は、小磁極部に
段差を有する金型の断面図である。金型11は、上型1
0と下型12とを備えている。上型10と下型12と
は、互いに対向して配置されている。上型10は、金型
基板22、非磁性体部18及び複数の小磁極部14を備
えている。金型基板22の主表面上には、複数の小磁極
部14が形成されている。小磁極部14は、本体部と先
端部26とから構成される。金型基板22の主表面上で
あって、小磁極部14間には、非磁性体部18が形成さ
れている。下型12も、同様に、金型基板24、非磁性
体部20及び複数の小磁極部16を備えている。小磁極
部16は、本体部と先端部28とから構成される。小磁
極部14、16の先端部26、28側には、成形表面1
3a、13bがある。
【0056】金型基板22、24は、常磁性体材料又は
強磁性体材料から構成されている。小磁極部14、16
は、強磁性体材料から構成されている。
【0057】図11は、小磁極部に段差を有さない金型
の断面図である。図10の金型との違いは、小磁極部3
4、36に段差が形成されていない点である。図11中
の符号30は上型を示し、32は下型を示し、符号3
8、40は非磁性体部を示し、符号42、44は金型基
板を示している。
【0058】図10及び図11において、ギャップg
は、上型の小磁極部と下型の小磁極部との距離を示して
いる。ピッチpは、小磁極部のピッチを示している。高
さHは、小磁極部の高さを示している。高さhは、段差
の高さを示している。幅Wは、小磁極部の幅を示してい
る。幅wは、先端部の幅を示している。
【0059】図10に示す金型11を4個、図11に示
す金型31を1個を、サンプルとして用意した。ギャッ
プg=10mm、ピッチp=10mm、高さH=4m
m、幅W=7mmである。そして、4個の金型11のそ
れぞれの幅wは、5.6mm、4.2mm、2.8mm、
1.4mmである。高さhは、すべて1mmである。
【0060】これらのサンプルを、磁石による外部磁場
の中に置いた。そして、金型で形成される空間の磁束密
度B(T)を測定した。測定方法は、磁気センサ(ホー
ル素子)による走査測定を用いた。測定の位置を表すた
めに、空間に、x軸とy軸とを規定した。y軸は、上型
の小磁極部の中心軸と、これと対向する位置にある下型
の小磁極部の中心軸と、を通る。これらの小磁極部の四
方には、他の小磁極部がある(すなわち、これらの小磁
極部は、一番外側に位置していない)。原点は、上型の
小磁極部と、これと対向する位置にある下型の小磁極部
との間の中間にある。x軸は、原点を通り、y軸と直交
する。なお、磁力線は、上型から下型に向かう方向に向
いている。
【0061】図12は、y=0mm、x=0mm〜5m
mのグラフを示している。図13は、y=4mm、x=
0mm〜5mmのグラフを示している。符号aは段差を
有さない小磁極部の金型、符号bは段差を有する小磁極
部の金型(幅w=5.6mm)、符号cは段差を有する
小磁極部の金型(幅w=4.2mm)、符号dは段差を
有する小磁極部の金型(幅w=2.8mm)、符号eは
段差を有する小磁極部の金型(幅w=1.4mm)、を
示している。
【0062】図12及び図13のグラフについて考察す
る前に、以下の事実を説明する。すなわち、yがある値
のとき、あるxの値の位置にある導電性強磁性粒子がx
方向に受ける力は、磁場勾配dB/dx(T/m)に比
例する。各yの値において、x=0近傍までx軸原点向
きの磁場勾配が存在すれば、x=0を中心に導電性強磁
性粒子が密に集まり、導電部が形成される。一方、x=
0近傍でx軸原点向きの磁場勾配が小さい(あるいは向
きが逆)で、その周辺に大きな磁場勾配が存在すると、
周辺部に更にその周辺から一方的に導電性強磁性粒子が
集まり、内部、すなわち、x=0近傍では導電性強磁性
粒子が粗な導電部が形成される。この事実を前提とし
て、まず、段差を有さない小磁極部の金型による磁束密
度B(T)を考察する。
【0063】図12に示すように、y=0mmのとき、
x=0mm近傍まで、符号aで示す曲線(段差を有さな
い小磁極部の金型)は傾きを持っている。よって、x=
0mm近傍に導電性強磁性粒子が集まる。一方、図13
に示すように、y=4mmのとき、符号aで示す曲線
は、x>3mmの場合、磁場分布が急峻で磁場勾配が大
きい。よって、x=3mm近傍(小磁極部の縁部近傍)
に導電性強磁性粒子が密に集まる。なお、符号aで示す
曲線は、x<3mmにおいて、磁束密度B(T)が少し
づつ上昇している。しかし、曲線の傾き(磁場勾配)が
小さい。このため、x<3mmの位置において、導電性
強磁性粒子は集まりにくく、粒子密度が低い。
【0064】図12及び図13の符号aで示す曲線及び
上記事実から、図14の導電部204の形状の説明がで
きる。すなわち、段差を有さない小磁極部の金型で異方
導電性シートを作製すると、yが0mmから大きくなる
につれ、導電性強磁性粒子が密に集まる位置は、x=0
から3mmに少しづつ移動していく。よって、導電部2
04の縦断面において、導電部204の上部と下部が、
中央部に比べて、横方向に広がった状態となり、かつ導
電部204の上部の中心部(下部の中心部)において、
導電性強磁性粒子が疎となる状態になる。なお、図14
において、200は異方導電性シート、218は導電性
強磁性体粒子、Mは小磁極部、Nは非磁性体部を示して
いる。
【0065】次に、段差を有する小磁極部の金型による
磁束密度B(T)を考察する。図12に示すように、y
=0mmのとき、x=0mm近傍まで、符号b、c、
d、eで示す各曲線(段差を有する小磁極部の金型)は
傾きを持っている。よって、x=0mm近傍に導電性強
磁性粒子が密に集まる。また、図13に示すように、y
=4mmのとき、符号bで示す曲線は、x=1.8mm
近傍まで、符号cで示す曲線は、x=1.2mm近傍ま
で、符号dで示す曲線は、x=0.6mm近傍まで、符
号eで示す曲線は、x=0mm近傍まで、それぞれ傾き
を持っている。
【0066】したがって、段差を有する小磁極部の金型
で異方導電性シートを作製すると、yが0mmから大き
くなるにつれ、導電性強磁性粒子が密に集まる位置は、
以下のようになる。符号bの金型(幅w=5.6mm)
は、xが0から1.8mm近傍に少しづつ移動してい
く。符号cの金型(幅w=4.2mm)は、xが0から
1.2mm近傍に少しづつ移動していく。符号dの金型
(幅w=2.8mm)は、xが0から0.6mm近傍に少
しづつ移動していく。符号eの金型(幅w=1.4m
m)は、xが0からほとんど移動しない。
【0067】よって、段差を有する小磁極部の金型で作
製された異方導電性シートの導電部は、段差を有さない
小磁極部の金型で作製された異方導電性シートの導電部
に比べて、次のことが言える。導電部の縦断面におい
て、導電部の上部と下部が、中央部に比べて、横方向に
広がった状態を小さくでき、かつ導電部の上部の中心部
(下部の中心部)において、導電性強磁性粒子の密度が
高くなる状態となる。
【0068】また、図13の符号b、c、d、eで示す
曲線から、先端部の幅wの値が小さくなると、導電性強
磁性粒子が集まる位置を、x=0に近づけることができ
ることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る異方導電性シート
製造用金型の断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る異方導電性シート
製造用金型の製造工程を説明するために第1工程図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態に係る異方導電性シート
製造用金型の製造工程を説明するために第2工程図であ
る。
【図4】本発明の一実施の形態に係る異方導電性シート
製造用金型の製造工程を説明するために第3工程図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態に係る異方導電性シート
製造用金型の製造工程を説明するために第4工程図であ
る。
【図6】本発明の一実施の形態に係る異方導電性シート
製造用金型の製造工程を説明するために第5工程図であ
る。
【図7】本発明の一実施の形態に係る異方導電性シート
製造装置を用いて、異方導電性シートの製造を説明する
ために第1工程図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る異方導電性シート
製造装置を用いて、異方導電性シートの製造を説明する
ために第2工程図である。
【図9】図7及び図8の工程により作製された異方導電
性シートの断面図である。
【図10】段差を有する小磁極部を備えた金型の断面図
である。
【図11】段差を有さない小磁極部を備えた金型の断面
図である。
【図12】y=0mmのときの導電部の磁束密度を示す
グラフである。
【図13】y=4mmのときの導電部の磁束密度を示す
グラフである。
【図14】従来の異方導電性シートの導電部の拡大断面
図である。
【図15】従来の異方導電性シートの一例の斜視図であ
る。
【図16】従来の異方導電性シートの他の例の斜視図で
ある。
【図17】従来の異方導電性シートの断面図である。
【図18】従来の異方導電性シートの作製工程を説明す
るための断面図である。
【符号の説明】
70 磁性体基板 72 非磁性体部 74 下部小磁極部 76 マスク材 78 小磁極部 80 上部小磁極部 82 開口部 84 金型 86 上型 88 下型 90 スペーサ 92 成形空間 94 異方導電性シートの製造装置 96 磁力発生部 98 ヒータ部 100 磁極部 102 断熱層 103 段差 104 導電性強磁性粒子 106 導電部 108 絶縁性シート 110 異方導電性シート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性シートと、前記絶縁性シートに局
    所的に形成され、かつ電気的接点となる導電部と、を備
    えた異方導電性シートの製造に用いる金型であって、 前記導電部のパターンに対応するパターンの小磁極部を
    備え、 前記小磁極部は、下部小磁極部と、メッキ層を含む上部
    小磁極部とを備えた、異方導電性シート製造用金型。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記小磁極部の高さは10μm〜10000μmであ
    る、異方導電性シート製造用金型。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記小磁極部の高さを1とすると、前記小磁極部に対す
    る前記上部小磁極部の高さの比が0.05〜0.8であ
    る、異方導電性シート製造用金型。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3において、 前記小磁極部は、前記下部小磁極部と前記上部小磁極部
    との境界において段差が形成されている、異方導電性シ
    ート製造用金型。
  5. 【請求項5】 絶縁性シートと、前記絶縁性シートに局
    所的に形成され、かつ電気的接点となる導電部と、を備
    えた異方導電性シートの製造に用いる金型であって、 第1の金型と第2の金型とを備え、 前記第1の金型と前記第2の金型とによって成形空間が
    形成され、 前記第1の金型及び前記第2の金型の少なくとも一方
    は、 前記導電部のパターンに対応するパターンの小磁極部を
    備え、 前記小磁極部は、下部小磁極部とメッキ層を含む上部小
    磁極部とを備えた、異方導電性シート製造用金型。
  6. 【請求項6】 絶縁性シートと、前記絶縁性シートに局
    所的に形成され、かつ電気的接点となる導電部と、を備
    えた異方導電性シートの製造に用いる装置であって、 金型及び磁力線発生手段を備え、 前記金型は第1の金型及び第2の金型を含み、 前記第1の金型及び前記第2の金型の少なくとも一方
    は、前記導電部のパターンに対応するパターンの小磁極
    部を有し、 前記小磁極部は、下部小磁極部とメッキ層を含む上部小
    磁極部とを有し、 前記第1の金型と前記第2の金型とによって成形空間が
    形成され、 前記成形空間には、成形条件下で流動可能な硬化性材料
    に導電性強磁性体粒子を分散した成形材料が配置され、 前記磁力線発生手段により、前記成形空間に磁界が加え
    られることにより、前記小磁極部のパターンに前記導電
    性強磁性体粒子が局在化される、異方導電性シートの製
    造装置。
  7. 【請求項7】 所定のパターンの導電部及び絶縁部を備
    えた異方導電性シートの製造に用いる金型の製造方法で
    あって、 磁性体基板のうち、前記絶縁部のパターンに対応する領
    域を除去し、下部小磁極部を形成する工程と、 前記下部小磁極部上にメッキにより上部小磁極部を形成
    する工程と、 を備えた異方導電性シート製造用金型の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005322492A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Polymatech Co Ltd 導電弾性体及びその製造方法
EP2543385A1 (en) 2002-01-21 2013-01-09 NRL Pharma, Inc. Novel analgesics

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2543385A1 (en) 2002-01-21 2013-01-09 NRL Pharma, Inc. Novel analgesics
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