JP2000355767A - シリコンcvd装置 - Google Patents

シリコンcvd装置

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JP2000355767A
JP2000355767A JP11165450A JP16545099A JP2000355767A JP 2000355767 A JP2000355767 A JP 2000355767A JP 11165450 A JP11165450 A JP 11165450A JP 16545099 A JP16545099 A JP 16545099A JP 2000355767 A JP2000355767 A JP 2000355767A
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reaction furnace
silicon
cleaning gas
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JP11165450A
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Hiroshi Masuzaki
宏 増崎
Yoshio Ishihara
良夫 石原
Isao Matsumoto
功 松本
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分と原料ガスとの反応や水分に起因する原
料ガスの分解等による塩化水素等の生成を抑制し、高品
質な薄膜を経済的に効率よく製造することができるシリ
コンCVD装置を提供する。 【解決手段】 原料ガスにトリクロロシラン、ジクロロ
シラン等のハロゲン化水素ケイ素ガスを使用し、クリー
ニングガスに塩化水素を使用するシリコンCVD装置に
おいて、反応炉に原料ガスを供給する経路とクリーニン
グガスを供給する経路とを反応炉入口部まで別系統で形
成する。あるいは、反応炉に供給する原料ガス及びクリ
ーニングガスが流れる共通の経路を水分が付着しない温
度以上、原料ガスの分解温度未満に加熱する加熱手段を
設ける。あるいは、反応炉に供給する原料ガス及びクリ
ーニングガスが流れる共通の経路に、該経路内に水分が
付着しない温度以上で、原料ガスの分解温度未満に加熱
した水素を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンCVD装
置に関し、詳しくは、トリクロロシラン、ジクロロシラ
ン等のハロゲン化水素ケイ素ガスを主原料として基板面
にシリコンのエピタキシャル膜や多結晶膜、あるいは、
アモルファス膜を形成するためのシリコンCVD装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンCVD工程の一つであるエピタ
キシャル(単結晶成長)工程は、電界効果型MOS(金
属−酸化膜−シリコン)トランジスタの基板作製やバイ
ポーラトランジスタのエミッタ層の形成に使用されてい
る。エピタキシャル工程は、通常、トリクロロシラン
(TCS:SiHCl)やジクロロシラン(DCS:
SiHCl)等のハロゲン化水素ケイ素ガスを原料
ガスとし、これを水素で希釈して反応炉(プロセスチャ
ンバ)内に導入するとともに、反応炉内に設置した基板
(ウェハ)を1100℃程度に加熱することにより前記
原料ガスを熱分解させ、基板上にシリコンを堆積させる
ことによって行われている。このときのプロセス条件
は、通常、大気圧から100Pa程度の圧力範囲内で行
われている。
【0003】図6は、シリコンCVD装置の一例を示す
系統図である。このシリコンCVD装置は、基板1を設
置する反応炉2と、原料ガスや洗浄用ガス(クリーニン
グガス)等を供給する原料ガス供給源3と、反応炉2内
を所定の雰囲気に保持する雰囲気ガスを供給する雰囲気
ガス供給源4と、パージガスを供給するパージガス供給
源5と、これらのガスの流量制御等を行うガス供給装置
6と、反応炉2からガスを排出するための排気ポンプ7
a,7bとを備えるもので、反応炉2には、ゲート弁8
を介してローディングチャンバが連設されるとともに、
基板1を載置するサセプタ9や基板1を所定温度に加熱
する加熱手段や、基板1に均一な薄膜を形成するために
基板1をサセプタ9を介して回転させる駆動手段が設け
られている。
【0004】また、前記排気ポンプ7a,7bを含む排
気配管系10には、排ガス中に含まれる未反応の原料ガ
スや高沸点中間生成物を分解あるいは反応転化する手段
である反応器11と、排ガス中に含まれる有害成分の無
害化処理を行う手段である除害装置12とが連設されて
いる。
【0005】図7は、このようなシリコンCVD装置を
使用してシリコン単結晶を形成する工程の一例を示すも
のである。図7(A)は、基板1を反応炉2内のサセプ
タ9上に載置し、反応炉2内に水素を供給しながら基板
1を所定温度に加熱する平坦化処理工程を示している。
この工程は、例えば、基板温度1200℃、1気圧の水
素雰囲気下で30秒間行われる。
【0006】図7(B)は、基板1を所定温度に加熱し
た状態で反応炉2内に原料ガスを供給する薄膜形成工程
を示している。原料ガスとしては、例えば、p型基板を
形成する場合は、毎分7リットルの水素中に毎分15g
の割合でトリクロロシランを含むガスと、毎分14.6
リットルの水素中に毎分150ccの割合でジボランを
含むガスとの混合ガス(エピタキシャル反応ガス)が用
いられる。なお、トリクロロシランに代えてジクロロシ
ランを用いることもでき、ジボランに代えてホスフィン
を使用することにより、n型基板を形成することができ
る。この工程は、例えば、1150℃、600Torr
で90秒間行われる。このとき、基板1に所定の薄膜1
3が形成されるとともに、反応炉2の壁面には、Si等
の反応生成物14が付着する。
【0007】図7(C)は、反応炉2内を所定温度に保
持した状態でクリーニングガスを供給し、前記薄膜形成
工程で反応炉2内に付着した反応生成物14を除去する
クリーニング工程である。この工程は、薄膜形成工程終
了後、反応炉2内に窒素ガスを供給して冷却し、基板1
を搬出した後に行われるものであって、クリーニングガ
スとしては、例えば、窒素ガス又は水素ガス、若しくは
水素と窒素との混合ガスに、クリーニング効果を有する
塩化水素ガス(HCl)を混合した混合ガスを用いるこ
とができ、このクリーニングガスを毎分7〜15リット
ルで供給しながら、1150℃,1気圧で、60秒間行
われる。これにより、例えばSiは、SiClとして
除去される。
【0008】クリーニング工程終了後は、反応炉2内に
窒素ガスを供給して冷却し、次の基板1を搬入して図7
(A)の平坦化処理工程が行われる。このように、平坦
化処理工程、薄膜形成工程及びクリーニング工程を、基
板1を交換しながら順次行うことにより、所定の薄膜を
形成した基板が連続的に製造される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにして基板
面にシリコンのエピタキシャル膜や多結晶膜等を形成す
る際、原料ガス経路を形成する配管の内面に水分が吸着
していると、例えばトリクロロシランは、次の反応式に
より水と反応してシロキサンと塩化水素とを生成する。 2SiHCl+HO→SiHCl−O−SiHC
+2HCl
【0010】このようにして生成したシロキサンは、そ
のままの状態で基板上に到達したり、パーティクルとし
て薄膜中に取込まれたりすることがあり、また、塩化水
素は、金属腐食によるパーティクルを発生させる原因と
なる。しかし、従来は、配管内面に吸着した水分との反
応により生成するシロキサンや塩化水素は極微量なもの
であるから、薄膜への影響は余り大きくないと思われて
いた。
【0011】ところが、本発明者の研究によると、あら
かじめ所定量の水分を吸着させた状態の配管に、トリク
ロロシランを含むガスを流通させると、配管出口からの
ガス中には、上記反応により生成する量以上の塩化水素
が生成していることが知見された。
【0012】例えば、配管内に4.6×1017分子の
水分が吸着している状態で0.4%のトリクロロシラン
を含む窒素ガスを流し、配管出口部における塩化水素量
を測定したところ、4.5×1019分子という結果が
得られた。この塩化水素量は、水分量に対して二桁も多
く、前記反応式に示すトリクロロシランと水との反応で
は、1分子の水に対して2分子の塩化水素が生成するだ
けであるから、トリクロロシランと水との反応からは説
明ができない、極めて大量の塩化水素が生成しているこ
とになる。しかも、前記反応以上の塩化水素が生成して
いるということは、同時に大量の副生成物が生成してい
ることが考えられる。したがって、原料ガスを反応炉に
供給する経路の配管には、水分を吸着させないことが望
ましいことになる。
【0013】一方、シリコンCVD装置において使用す
る各種ガス中の水分含有量を測定したところ、各種原料
ガスや水素、窒素に含まれる水分は極微量であるが、ク
リーニングガスとして用いられる塩化水素中には、数p
pm〜十数ppmの水分が存在していることが確認され
た。
【0014】本発明は、これらの知見に基づいて成され
たものであって、水分と原料ガスとの反応や水分に起因
する原料ガスの分解等による塩化水素等の生成を抑制
し、高品質な薄膜を経済的に効率よく製造することがで
きるシリコンCVD装置を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシリコンCVD装置は、原料ガスとしてト
リクロロシラン、ジクロロシラン等のハロゲン化水素ケ
イ素ガスを使用するとともに、クリーニングガスとして
塩化水素を使用するシリコンCVD装置において、第1
の構成は、反応炉に原料ガスを供給する経路と、反応炉
にクリーニングガスを供給する経路とを、反応炉入口部
まで別系統で形成したことを特徴としている。
【0016】また、本発明の第2の構成は、前記反応炉
に供給する原料ガス及びクリーニングガスが流れる共通
の経路を、該経路内に水分が付着しない温度以上で、か
つ、原料ガスの分解温度未満に加熱する加熱手段を設け
たことを特徴としている。
【0017】さらに、本発明の第3の構成は、前記反応
炉に供給する原料ガス及びクリーニングガスが流れる共
通の経路に、該経路内に水分が付着しない温度以上で、
原料ガスの分解温度未満に加熱した水素を供給する経路
を設けたことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明のシリコンCVD装
置の第1形態例を示す要部の系統図である。なお、以下
の説明において、前記図6に示したCVD装置の構成要
素と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明
は省略する。
【0019】本形態例は、反応炉2に原料ガスを供給す
る原料ガス供給経路21と、反応炉2にクリーニングガ
スを供給するクリーニングガス供給経路22とを、反応
炉入口部まで別系統で形成したものである。このよう
に、原料ガス供給経路21とクリーニングガス供給経路
22とを別系統で形成することにより、クリーニングガ
スとして用いられる塩化水素中の水分が経路22内に吸
着しても、該経路22にはトリクロロシラン、ジクロロ
シラン等のハロゲン化水素ケイ素ガスが流れることがな
いので、吸着した水分とトリクロロシラン等とが反応す
ることはなく、薄膜形成工程中に塩化水素等が生成する
ことを防止できる。
【0020】さらに、図1に示すように、両経路21,
22に水素を供給する水素供給経路23,24をそれぞ
れ設けておき、薄膜形成工程中には経路24からクリー
ニングガス供給経路22に水素を流しておくことによっ
て原料ガスがクリーニングガス供給経路22に流入する
ことを防止でき、クリーニング工程中には経路23から
原料ガス供給経路21に水素を流しておくことによって
クリーニングガスが原料ガス供給経路21に流入するこ
とを防止できる。
【0021】図2は、反応炉入口部における原料ガス供
給経路21及びクリーニングガス供給経路22の設置例
を示す断面図である。本形態例は、反応炉入口部31に
内管32a及び外管32bからなる二重管32を設け、
内管32a内をクリーニングガス供給経路22とし、内
管32aと外管32bとの間を原料ガス供給経路21と
したものである。内管32aは、先端を閉塞して先端部
外周に複数のガス噴出口33を形成し、クリーニングガ
スを放射状に噴出させるようにしている。このように形
成することにより、クリーニングガスを反応炉2の内壁
面に向けて流すことができるので、壁面に付着したSi
等の反応生成物を効果的に除去することができ、クリー
ニング工程の時間短縮を図ることも可能となり、スルー
プットを向上させることができる。
【0022】なお、水素の供給によって原料ガスやクリ
ーニングガスが他の経路に流入することを防止できるの
は、前記形態例と同じである。また、内管32aの先端
を開口させてガスを軸方向に吐出させることもできる
が、上記形態例に比べて反応生成物の除去効果が劣るこ
とがある。また、内管32a内を原料ガス供給経路21
とすることもできるが、外周を流れるクリーニングガス
の塩化水素に含まれる水分が吸着する面積が増大するの
で、吸着水分量が増加し、原料ガスが水分に接触する可
能性が大きくなる。
【0023】図3は、反応炉入口部における原料ガス供
給経路21及びクリーニングガス供給経路22の他の設
置例を示す断面図である。本形態例は、ガス供給管35
の内部に、基板1に平行な方向の仕切板36を設けるこ
とにより、ガス供給管35内に、基板1に近い流路37
と、基板1から遠い流路38とを形成し、流路37を原
料ガス供給経路21とし、流路38をクリーニングガス
供給経路22としたものである。さらに、仕切板36の
先端には、基板方向に向けて傾斜させたテーパー面39
を設けている。
【0024】このように、基板1に近い流路37に原料
ガスを供給することにより、原料の利用効率を向上させ
ることが可能となり、成膜速度を向上させることがで
き、スループットの向上が図れる。さらに、薄膜形成工
程中に基板1から遠い流路38に水素を供給することに
より、流路38内に原料ガスが流入することを防止でき
るとともに、流路37から反応炉2内に流入した原料ガ
スを、流路38から反応炉2内に流入する水素によって
基板方向に押付けることができるので、原料利用効率を
更に向上させることができる。
【0025】また、クリーニング工程において基板1か
ら遠い流路38から反応炉2内に流入したクリーニング
ガスは、テーパー面39によって基板側にガイドされる
ので、反応炉2の下部やサセプタ9に付着した反応生成
物も十分に除去することができる。さらに、流路37に
水素を供給することにより、クリーニングガスが流路3
7内に流入することを防止でき、各流路37,38から
のガス流速を適当に設定することにより、クリーニング
ガスを乱流状態で反応炉2内に供給できるので、クリー
ニングガスを反応炉2内に満遍なく行渡らせることがで
きる。
【0026】図4は、本発明のシリコンCVD装置の第
2形態例を示す要部の系統図である。本形態例は、原料
ガス及びクリーニングガスが流れる共通経路41に加熱
手段42を設けたものである。原料ガス及びクリーニン
グガスは、従来のCVD装置と同様に、原料ガス供給経
路43及びクリーニングガス供給経路44から流量や供
給タイミングを調節されてそれぞれ供給され、反応炉2
の入口部に設けられた共通経路41を流れて反応炉2内
に供給される。
【0027】前記加熱手段42は、例えば、配管の外周
を覆った保温材の内周部に電熱線を埋込んだものであっ
て、電熱線に供給する電力を調節することにより、共通
経路41を所定の温度に加熱できるように形成されてい
る。共通経路41の加熱温度は、共通経路41の配管内
面に水分が付着しない温度以上で、かつ、原料ガスの分
解温度未満に設定すればよいが、水分の吸着を確実に防
止するためには、200℃以上にすることが好ましく、
原料の分解を確実に防止するためには、原料の種類にも
よるが、通常は原料の分解温度より100℃程度低い温
度、例えば、原料がトリクロロシランの場合は300℃
以下にすることが好ましい。
【0028】このように形成することにより、共通経路
41に塩化水素中の水分が吸着することを防止できるの
で、薄膜形成工程中に吸着水分と原料とが反応して塩化
水素等が生成することを防止できる。また、本形態例
は、従来からの通常のCVD装置においても、共通経路
41部分に加熱手段42を設けるだけで実施できるの
で、既存の装置にも簡単に適用することができる。な
お、加熱手段としては、他の発熱体、例えばランプ等を
使用することもでき、共通経路41部分を加熱ジャケッ
トで覆うようにしてもよい。
【0029】図5は、本発明のシリコンCVD装置の第
3形態例を示す要部の系統図である。本形態例は、原料
ガスやクリーニングガスが流れる経路に、所定温度に加
熱した水素を供給するようにしたものである。すなわ
ち、原料ガスを供給する原料ガス供給経路51及びクリ
ーニングガスを供給するクリーニングガス供給経路52
が接続されている共通経路53に加熱手段54を備えた
加熱水素供給経路55を接続し、この加熱水素供給経路
55から共通経路53に加熱水素を供給するように形成
している。なお、加熱水素供給経路55から共通経路5
3に至る配管の外周には、保温材56を設けて温度低下
を防止することが好ましい。
【0030】供給する水素の温度は、前記第2形態例と
同様に、共通経路53の配管内面に水分が付着しない温
度以上で、かつ、原料ガスの分解温度未満に設定すれば
よく、例えば、原料がトリクロロシランの場合は、20
0〜300℃の範囲が好ましい。
【0031】水素を加熱する加熱手段54としては、第
2形態例と同様の電熱線を用いたり、加熱ジャケットを
用いたりすることができる。さらに、反応炉2から排出
される高温の排ガスと供給する水素とを熱交換させる熱
交換器を設け、排ガスが有する熱エネルギーを有効利用
して水素を加熱することもでき、これらを適宜に併用す
るようにしてもよい。
【0032】加熱した水素の供給は、反応炉2内に基板
1を搬入した後、平坦化処理工程にかけての期間行わ
れ、この加熱水素の供給によって共通経路53の配管内
面に吸着した水分を除去する。
【0033】なお、第2,第3形態例においても、原料
ガス供給経路及びクリーニングガス供給経路に、第1形
態例における経路23,24と同様の水素供給経路を設
けておくことにより、原料ガスとクリーニングガスとの
混合を確実に防止することができる。
【0034】また、各形態例では、基板面にガスを平行
に供給する、いわゆる横型CVD装置を例に挙げて説明
したが、基板面に垂直方向からガスを吹付ける縦型や、
その他の各種形式のCVD装置にも、同様にして適用が
可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシリコン
CVD装置は、従来は影響が少ないと考えられていた吸
着水分が、トリクロロシラン、ジクロロシラン等のハロ
ゲン化水素ケイ素ガスを主原料としてシリコンのエピタ
キシャル膜や多結晶膜等を形成する場合には、水分とト
リクロロシラン等との直接的な反応だけでなく、吸着水
分に起因してトリクロロシラン等の分解反応も発生し、
製造する薄膜の品質に影響を与えるおそれのある塩化水
素や各種副生成物が発生するという、新たな知見に基づ
いて成されたものであって、クリーニングガスとして用
いられる塩化水素中に含まれる微量水分と、原料のトリ
クロロシラン等とが接触することを確実に防止し、これ
により、薄膜形成工程中にトリクロロシラン等が分解し
て薄膜の品質に影響を与える物質が生成することがなく
なるので、高品質な薄膜を経済的に効率よく製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリコンCVD装置の第1形態例を示
す要部の系統図である。
【図2】反応炉入口部における原料ガス供給経路及びク
リーニングガス供給経路の設置例を示す断面図である。
【図3】反応炉入口部における原料ガス供給経路及びク
リーニングガス供給経路の他の設置例を示す断面図であ
る。
【図4】本発明のシリコンCVD装置の第2形態例を示
す要部の系統図である。
【図5】本発明のシリコンCVD装置の第3形態例を示
す要部の系統図である。
【図6】シリコンCVD装置の一例を示す系統図であ
る。
【図7】シリコンCVD装置を使用してシリコン単結晶
を形成する工程の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…基板、2…反応炉、3…原料ガス供給源、4…雰囲
気ガス供給源、5…パージガス供給源、6…ガス供給装
置、7a,7b…排気ポンプ、8…ゲート弁、9…サセ
プタ、10…排気配管系、11…反応器、12…除害装
置、13…薄膜、14…反応生成物、21…原料ガス供
給経路、22…クリーニングガス供給経路、23,24
…水素供給経路、31…反応炉入口部、32…二重管、
32a…内管、32b…外管、33…ガス噴出口、35
…ガス供給管、36…仕切板、37…基板1に近い流
路、38…基板1から遠い流路、39…テーパー面、4
1…共通経路、42…加熱手段、43…原料ガス供給経
路、44…クリーニングガス供給経路、51…原料ガス
供給経路、52…クリーニングガス供給経路、53…共
通経路、54…加熱手段、55…加熱水素供給経路、5
6…保温材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 功 東京都港区西新橋1−16−7 日本酸素株 式会社内 Fターム(参考) 4K030 AA06 BA29 BB03 DA06 EA03 5F045 AA03 AB03 AB04 AC01 BB14 DP04 EB06 EE13 EF02 EF03 HA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ガスとしてトリクロロシラン、ジク
    ロロシラン等のハロゲン化水素ケイ素ガスを使用すると
    ともに、クリーニングガスとして塩化水素を使用するシ
    リコンCVD装置において、反応炉に原料ガスを供給す
    る経路と、反応炉にクリーニングガスを供給する経路と
    を、反応炉入口部まで別系統で形成したことを特徴とす
    るシリコンCVD装置。
  2. 【請求項2】 原料ガスとしてトリクロロシラン、ジク
    ロロシラン等のハロゲン化水素ケイ素ガスを使用すると
    ともに、クリーニングガスとして塩化水素を使用するシ
    リコンCVD装置において、反応炉に供給する原料ガス
    及びクリーニングガスが流れる共通の経路を、該経路内
    に水分が付着しない温度以上で、かつ、原料ガスの分解
    温度未満に加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする
    シリコンCVD装置。
  3. 【請求項3】 原料ガスとしてトリクロロシラン、ジク
    ロロシラン等のハロゲン化水素ケイ素ガスを使用すると
    ともに、クリーニングガスとして塩化水素を使用するシ
    リコンCVD装置において、反応炉に供給する原料ガス
    及びクリーニングガスが流れる共通の経路に、該経路内
    に水分が付着しない温度以上で、原料ガスの分解温度未
    満に加熱した水素を供給する経路を設けたことを特徴と
    するシリコンCVD装置。
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