JP2000355367A - 易開封性紙容器 - Google Patents

易開封性紙容器

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JP2000355367A
JP2000355367A JP11167605A JP16760599A JP2000355367A JP 2000355367 A JP2000355367 A JP 2000355367A JP 11167605 A JP11167605 A JP 11167605A JP 16760599 A JP16760599 A JP 16760599A JP 2000355367 A JP2000355367 A JP 2000355367A
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JP
Japan
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container
paper
corner
paper container
lid
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JP11167605A
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English (en)
Inventor
Takeo Oishi
丈夫 大石
Hiroaki Mikamo
弘明 三鴨
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍・冷蔵食品の輸送時には暖まりにくく、
電子レンジにかけた時には、均一に加熱され易い電子レ
ンジ用トレー状紙容器で、極めて安価で簡便に製造でき
る易開封性の容器を提案する。 【解決手段】 1枚の底板及び一枚のサイドウォールか
ら成り、角部を有しないように紙カップ形式で成形さ
れ、開口している容器トップ部はカーリング成形された
トップカール部を有し、シート状の蓋材によりヒートシ
ールして密封される容器において、トップカール部を含
むサイドウォールのトップ部近傍の少なくとも一個所を
押圧成形することにより角部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スナック食品、冷
凍食品、含水食品などを入れるための容器であり、トッ
プ部に蓋をヒートシールするタイプの容器であって、い
わゆる紙カップ状に成形された容器に関する。
【0002】
【従来の技術】紙製容器は、安価で大量に生産できるた
め、また、廃棄物として処理する際の焼却処分、埋め立
て処分などがし易く、安全性が高いため、広く使用され
ている。食品などの内容物に使用する場合には、紙単独
ではなく、容器の内面となる側に合成樹脂層を積層する
場合が多い。本発明では、このタイプの紙容器を対象と
するため、以下、単に「紙容器」または「紙製容器」と
いう場合でも、内面に合成樹脂層を有するものを示す。
【0003】前記のような合成樹脂層を内面に有する紙
製容器に、食品などを収納して包装する容器の形態とし
ては、種々のものがあるが、本発明では、いわゆる紙カ
ップ形式に成形された容器を対象とし、容器開口部(ト
ップ部)に外側にカーリング成形されたトップカール部
を有する形状を対象とする。また、トップカール部を形
成した後に、押圧成形してフランジ部のような形状に形
成する場合も本発明のトップカール部に含まれる。
【0004】トップカール部を有する紙容器に、内容物
を入れて蓋をする際には、原紙に合成樹脂層を積層した
シート状の蓋を、合成樹脂層が容器内面になるように
(トップカール部の合成樹脂層と接するように)して、
蓋と容器トップをヒートシールする方法が最も簡便な方
法として採用されている。本発明では、このような形で
ヒートシールする容器及び蓋を対象とする。以下、紙製
の蓋という場合でも、合成樹脂層を有するものを意味す
る。
【0005】この場合、容器の開口部(トップ部)は、
内容物が漏れない程度にシールする必要があるために蓋
シールの温度と圧力を強くすることが望まれる。しか
し、強くシールすると消費者が蓋を手ではがそうとする
際、開封することが困難であった。
【0006】プラスチック容器では、強く引き剥がして
も、容器が歪んだり、紙層破壊してきたなくなるという
ような問題はないが、紙容器の場合には、強い力で引き
剥がすと、容器を潰したり、紙層剥離して、きたなくな
るなどの問題がある。そのため、適度の力で剥離できる
ようなホットメルト剤などを選択する、シリコーンなど
の剥離剤を使用するなどの方法が提案されているが、製
造コストがかかったり、安全性、においなどの問題があ
る。
【0007】所で、冷凍食品や冷蔵食品を収納した電子
レンジ用トレーは、従来、図1のような、紙を折り曲げ
て成形した容器または、図2のような深絞り成形した紙
トレーが使用されている。このような従来の容器では、
容器の底部が直接下面に全面的に接することになり、例
えば、買い物を持ち帰る際には、他のものが容器底面に
接触し、あたたまってしまうという欠点がある。また、
電子レンジで暖める際にも、理由は定かではないが、恐
らく、マイクロ波の反射状況等により、底中央部に暖ま
りにくい所ができるという欠点がある。
【0008】本発明者らは、概略長方形の紙容器を紙カ
ップ形式で製造し、即ち、四角くて浅い紙カップのよう
なトレーを製造し、これに冷凍食品を収納することによ
り、前記各欠点が解消できることを見出した。これは、
底部が置いた面に直接接触しないためであると考えられ
る。ところが、この容器に、蓋をヒートシールした場
合、サイドウォールのコーナーが湾曲しているので、シ
ールを剥がすきっかけのような部分がなく、開けにくい
という問題を発見した。この問題は、前記した丸い紙カ
ップと同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、極めて安
価で簡便に製造でき、安全性が高い樹脂のみで製造で
き、かつ、適度な力で開封できる易開封性紙容器を提案
することを課題とする。また、冷凍・冷蔵食品の輸送時
には暖まりにくく、電子レンジにかけた時には、均一に
加熱され易い電子レンジ用トレー状紙容器で、易開封性
の容器を提案することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成を採用する。即ち、本発明の第
1の発明は、「容器の内面となる側に合成樹脂層を有す
る紙製容器であり、該紙製容器は、1枚の底板及び一枚
のサイドウォールから成り、角部を有しないように紙カ
ップ形式で成形され、開口している容器トップ部はカー
リング成形されたトップカール部を有し、シート状の蓋
材によりヒートシールして密封される容器において、ト
ップカール部を含むサイドウォールのトップ部近傍の少
なくとも一個所を押圧成形することにより角部を形成し
たことを特徴とする易開封性紙容器」である。
【0011】本発明の第2の発明は、「前記第1の発明
において、容器は平面図が概略長方形であり、各コーナ
ーの部分でサイドウォールは角部を有しないように湾曲
して形成され、容器高さが該長方形の短辺長さの半分以
下であるトレー状であり、湾曲したコーナーの部分に押
圧成形した角部を形成したことを特徴とする易開封性紙
容器」である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明が対象とする紙容器の形態
としては、例えば、図3に示すような平面図が概略円形
である紙カップ型の容器、図4のような平面図が概略長
方形であるトレー状容器(但し容器成形は紙カップ形式
で成形された容器)等が挙げられる。なお、本発明で言
う紙カップ形式とは、図5のような断面コの字型の底板
(イ)をサイドウォールの筒(ロ)内に入れ、ヒートシ
ールした後、底板のシール部(ハ)を包むようにサイド
ウォールのボトム部を内カーリング成形し、好ましくは
ローラーで押圧しヒートシールし、トップ部は外カーリ
ング成形(ニ)したものを言う。
【0013】容器の構成としては、少なくとも1層の紙
層と少なくとも1層の合成樹脂層が必要である。紙層と
しては、坪量で100〜700g/m2程度の板紙が好
ましく、パルプの種類としては、NBKPが最も好まし
いが、LBKP、脱墨古紙パルプなどでも良く、格別に
制限はない。
【0014】紙層に積層される合成樹脂層は、厚さ5〜
100μm程度である。合成樹脂としては、ポリオレフ
ィン系樹脂が最も好ましいが、ポリエステル、ナイロ
ン、ポリスチレン、ポリカーボネートなど、通常に使用
される樹脂のいずれでも良い。ポリオレフィン樹脂とし
ては、エチレン、プロピレン、ブテン、メチルペンテン
などのモノマーを単独重合したもの、または共重合した
ものが使用できる。
【0015】本発明の容器に内容物を入れた後密封する
ための蓋としては、紙に合成樹脂を積層した平板状の蓋
が使用され、蓋と容器はヒートシールされるものであ
る。前記蓋材の原紙としては、前記した容器の紙と同様
のものが使用できる。蓋材原紙の厚さとしては、0.0
5〜2mm程度である。また、容器および蓋のいずれに
ついても、紙の外側の面にアルミ箔層、フィルム層など
を有していても良く、印刷が施されていても良い。更
に、紙層と容器内面の合成樹脂層の間に、接着性を向上
するためのコーティング層などを有していても良い。
【0016】以下に、本発明の作用について説明する。
蓋材を容器から剥離する際に起る現象としては、(1)
界面剥離、(2)凝集破壊、(3)層間剥離、の3つの
形態が考えられる。蓋材の合成樹脂層と容器の合成樹脂
層の間できれいに剥がれるのが界面剥離であり、どちら
かの合成樹脂の凝集力が弱い時に、その樹脂層内の破壊
が起こるのが凝集破壊であり、容器の紙層に積層された
合成樹脂層が容器の紙層から剥離されるケースが層間剥
離である。
【0017】いずれにしても、軽い力できれいに開封で
きるためには、剥がそうとした時に応力が集中する所
(例えば角部)があることが望ましい。更に望ましく
は、シールした時に、樹脂が溶融し、溶けた樹脂がある
一点に集まることが望ましい。そのような状態になる
と、一点から剥離が起るので、比較的軽い力できれいに
開封できる。このことを概念図である図7で説明する。
即ち、角部を形成していないAより、角部を形成してい
るBの方が、尖った部分から開封が始まるので、弱い力
で、確実に開封できる。
【0018】本発明では、トップカール部を含むサイド
ウォールのトップ部近傍の少なくとも一個所を押圧成形
することにより角部を形成することが特徴である。な
お、角部の内側曲面のRは10mmより小さいことが好
ましく、更に好ましくは5mm以下である。それによ
り、蓋の剥離が一点から開始されることとなり、易開封
性を有することを確認した。
【0019】また本発明のもう一つの利点は、浅く成形
された紙カップ形状のトレーとして、電子レンジ用冷凍
または冷蔵食品用容器とした場合に、輸送時には容器底
部に空間があることにより保温効果があり、電子レンジ
で暖める時には、食品がレンジ底部からはなれており、
均一に加熱できるという利点がある。
【0020】
【実施例】<実施例1>パルプとしてNBKPを使用し
た、厚さ0.5mm、密度0.7の食品容器用板紙に、
ポリエチレン50μmを押し出しラミネートした素材
を、ポリエチレン層が容器内面となるように、底板を有
する平面図が概略長方形(10cm×20cm)であり
高さ4cmの浅い紙カップ状態にカップ成形した。サイ
ドウォールの角を折らないようコーナーの所は湾曲(R
20)させて成形した。更に、トップ部を通常の紙カッ
プと同様に外カーリング成形した。次いで、押圧治具に
より、サイドウォールの湾曲したコーナーの部分に上か
ら1cmに亘って、図6のような角部(R3)を形成し
た。これとは別に、同様の材質で、厚さ200μmの紙
に30g/m2となるようにポリエチレンを押し出しラ
ミネートし、所定の大きさに打ち抜いて蓋材を作成し
た。ポリエチレン同士が接するように蓋材を容器にの
せ、160℃、1kg/m2の圧力でヒートシールし
た。前記角部におけるシール部を所定の大きさに切り取
って、幅10mmの試料を作成し、テンシロンで剥離強
度を測定した。剥離強度は、0.8kgf/10mmで
あり、剥離のあとはなめらかであった。比較のため、角
部以外の所で上記と同様の測定を行った。この場合の剥
離強度は、1.2kgf/10mmであり、容器の紙層
が露出し、きれいに剥離できなかった。
【0021】
【発明の効果】本発明により、冷凍・冷蔵食品の輸送時
には暖まりにくく、電子レンジにかけた時には、均一に
加熱され易い電子レンジ用トレー状紙容器であって、易
開封性の容器が得られる。しかも、極めて安価で、簡単
に製造でき、安全性が高い樹脂のみで製造することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙を折り曲げた従来の電子レンジ用トレー
【図2】紙を深絞り成形した従来の電子レンジ用トレー
【図3】本発明の対象となる紙カップ
【図4】本発明の対象となる紙カップ形式のトレー
【図5】紙カップ形式の断面模式図
【図6】本発明の実施例を示す平面図
【図7】本発明の実施例を示す概念図
【符号の説明】
1.容器本体 2.フランジ部 3.接着剤 4.蓋材 5.底カール部 6.角部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の内面となる側に合成樹脂層を有す
    る紙製容器であり、該紙製容器は、1枚の底板及び一枚
    のサイドウォールから成り、角部を有しないように紙カ
    ップ形式で成形され、開口している容器トップ部はカー
    リング成形されたトップカール部を有し、シート状の蓋
    材によりヒートシールして密封される容器において、ト
    ップカール部を含むサイドウォールのトップ部近傍の少
    なくとも一個所を押圧成形することにより角部を形成し
    たことを特徴とする易開封性紙容器。
  2. 【請求項2】 容器は平面図が概略長方形であり、各コ
    ーナーの部分でサイドウォールは角部を有しないように
    湾曲して形成され、容器高さが該長方形の短辺長さの半
    分以下であるトレー状であり、湾曲したコーナーの部分
    に押圧成形した角部を形成したことを特徴とする請求項
    1に記載の易開封性紙容器。
JP11167605A 1999-06-15 1999-06-15 易開封性紙容器 Pending JP2000355367A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017061325A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 三菱樹脂株式会社 易開封性深絞り包装体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017061325A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 三菱樹脂株式会社 易開封性深絞り包装体

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