JP2017061325A - 易開封性深絞り包装体 - Google Patents

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喜保 辻川
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Abstract

【課題】 任意の箇所に、任意の面積で、力を要さずに蓋材を開封することができる易開封性深絞り包装体を提供する。
【解決手段】 蓋材の周縁部と深絞り底材の周縁部とをヒートシールしてなる深絞り包装体であって、前記蓋材が、少なくとも1枚の直線カット性を有する延伸フィルムとヒートシール層とを有し、かつ、該蓋材の周縁部の直線カット方向に少なくとも2箇所の切り込みを有し、前記深絞り底材が、ヒートシール層を有する共押出多層フィルムで形成され、前記蓋材および前記深絞り底材の少なくとも一方のヒートシール層が、凝集破壊、層間剥離および界面剥離の何れかの易開封機能を有し、前記蓋材の2箇所の切り込みに挟まれた部分を持ち手とし、該持ち手から直線カット方向にヒートシール部を剥離することにより前記蓋材の一部をテープ状に開封可能な深絞り包装体。
【選択図】 図3

Description

本発明は、蓋材をテープ状に開封することができる易開封性深絞り包装体に関し、特に液体を含む内容物を収容する場合に好適な易開封性深絞り包装体に関する。
従来の深絞り包装体は、開封するために深絞り包装体のヒートシール部に切り込み(ノッチ)を1つ設け、その切り込みから蓋材と底材を同時に引き裂いて内容物を出している。
しかしながら、一般に、深絞り包装体の底材には無延伸フィルムが用いられるので、このような開封方法では、引き裂きに大きな力を要して引き裂き難く、更には内容物に液体が含まれていると引き裂いた反動で液体が飛び散るといった実用上の不便性が大きい。
また、他の深絞り包装体では、ヒートシール部の外側、例えば包装体周縁部の角部に非ヒートシール部を設け、且つ、底材および蓋材の何れか一方のヒートシール層に易開封(イージーピール)機能を付与し、非ヒートシール部の蓋材より剥離して周縁部のヒートシール部を全体的に剥離させ、開封させている。
しかしながら、このような包装体では開封した面積が大きくなり過ぎるため、液体を多く含む内容物を収容した包装体の場合には内容物がこぼれてしまい、また、蓋材を取り除く場合には全てのヒートシール部を剥離させる手間の煩わしさがあった。
また特許文献1では、易開封性を有するフィルムからなる深絞り底材と、直線カット性を有する延伸フィルムからなる蓋材とをヒートシールして得られる深絞り包装体について、剥離開始部(持ち手)を少なくとも1箇所に設け、かつ蓋材を構成する延伸フィルムの直線カット方向と直交する方向に切り込み部を設ける技術が開示されている。
このような包装体は、所望の広さで開口できるものの、一般に、熱接合(ヒートシール)されていない剥離開始部(持ち手)は、包装体周縁部の角に配設されるため、直線カット方向に沿った一辺のヒートシール部を開封して行かなければならない、また、開封位置はその剥離開始部の角部に限定されてしまう等、開封使用の点で不便であった。特に、内容物に液体を含む場合、液漏れしないように周縁の熱接合を強化する必要があるため、上記一辺のヒートシール部を開封することは、凝集破壊易開封性の底材を用いても、開封に力を要し、開封し難いという現状にある。
また特許文献2では、袋状包装体の未シール部に複数の切り込みを入れて摘み部(持ち手)を形成し、摘み部(持ち手)近傍の熱シール部にパートコート(易剥離剤コート)を施すと共に、熱シールを尖った形状に施して、ピロー包装の袋体を確実に開封するという技術が開示されている。
しかしながら、このような包装体は、パートコートを施すため、内容物に液体が含まれている場合は熱シールが不十分となり密封性が損なわれ、また袋体であるため、開封と同時に内容物の液体がこぼれ出すものであった。
特開2006−290438号公報 特開2007−106488号公報
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、任意の箇所に、任意の面積で、力を要さずに蓋材を開封することができる易開封性深絞り包装体を提供することにある。
本発明者は、上記問題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、蓋材の周縁部と深絞り底材の周縁部とをヒートシールしてなる深絞り包装体であって、前記蓋材が、少なくとも1枚の直線カット性を有する延伸フィルムとヒートシール層とを有し、かつ、該蓋材の周縁部の直線カット方向に少なくとも2箇所の切り込みを有し、前記深絞り底材が、ヒートシール層を有する共押出多層フィルムで形成され、前記蓋材および前記深絞り底材の少なくとも一方のヒートシール層が、凝集破壊、層間剥離および界面剥離の何れかの易開封機能を有し、前記蓋材の2箇所の切り込みに挟まれた部分を持ち手とし、該持ち手から直線カット方向にヒートシール部を剥離することにより前記蓋材の一部をテープ状に開封可能な深絞り包装体、に存する。
本発明は、蓋材の2箇所の切り込みに挟まれた持ち手を直線カット方向に引くことで、持ち手の幅で、蓋材と底材とのヒートシールが容易に剥離し、蓋材を直線的にテープ状に切り開くことができる。本発明によれば、剥離するヒートシール部を持ち手の幅に抑えることができるため、剥離時に力を要さずに開封できると共に、2箇所の切り込みを設ける位置や間隔を任意に決めることができる。
そのため、深絞り包装体の内容物に液体が含まれている場合も、十分なヒートシールで密封することができ、しかも、開封時に液体の飛び散りやこぼれ出しを防ぐことができる。
は、本発明の深絞り包装体の概略断面図である。 は、直線カット性を有する延伸フィルムの直線性評価法の一例を示す図である。 は、2箇所の切り込み間の蓋材を剥離し、持ち手近傍のヒートシール部を剥離させ、蓋材をテープ状に切り開いた様子を示す概略図である。 は、切り込みを包装体(蓋材)の端側に形成した例を示す図である。 は、蓋材を上から見た図であり、(a)2箇所の切り込み間をヒートシールしない場合、(b)2箇所の切り込み間の外側もヒートシールしない場合を示す。 は、蓋材の切り込みを有する側の拡大図であり、(a)切り込みが2箇所とも直線平行状の場合、(b)切り込みが2箇所とも切り欠き状の場合、(c)2箇所の切り込みが直線非平行のハの字状で、切り込み間の幅が周縁部の端部からヒートシール部に向かって狭くなる場合を示す。 は、蓋材の切り込みを有する側の拡大図であり、(a)ヒートシール部が一直線状の場合、(b)ヒートシール部がV字型の場合、(c)ヒートシール部が三角形の場合、(d)ヒートシールがU字型の場合、(e)ヒートシールがW字型の場合を示す。 は、蓋材の切り込みを有する側の拡大図であり、(a)切り込みが直線の場合、(b)切り込みが破線の場合、(c)切り込みが破線であり破線の間隔が細かい場合を示す。 は、蓋材の切り込みを有する側の拡大図であり、(a)および(b)持ち手に点状のヒートシール(点シール)を施した場合、(c)切り込みの持ち手側にも少しヒートシールを施した場合を示す。 は、蓋材の切り込みを有する側の拡大図であり、(a)実施例2の場合、(b)比較例1の場合を示す。
以下、本発明を詳しく説明するが、本発明の範囲は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
本発明の深絞り包装体は、図1のように、蓋材と深絞り底材とを有し、蓋材の周縁部と底材の周縁部とをヒートシールしてなる。
<蓋材>
本発明の包装体を構成する蓋材は、少なくとも1枚の直線カット性を有する延伸フィルムを用いてヒートシール層を積層してなることにより、蓋材自体が直線カット性機能を有する。
直線カット性を有する延伸フィルムは、市販のフィルムを用いることができる。
直線カット性とは、フィルム端に手や刃物で切り込み(ノッチ)を形成し、該切り込みの両側のフィルムを水平に持って、切り込みの両側のフィルムを垂直方向に引き裂いた場合に、直線的に一方向に切れる特性をいう。
一般に、直線カット性は、フィルムの延伸配向技術により付与され、フィルム流れ方向に平行して切れるように設計されることが多い。特に、フィルム流れ方向に対して平行に切れることが、包装体の製造や消費者の利便性の観点で望ましい。
また、直線性は、例えば図2のように、フィルム流れ方向に距離200mmを切った際に、カットの開始から終了までのフィルム幅方向のずれの絶対値が10mm以下であることが好ましく、5mm以下がより好まく、3mm以下であることが特に好ましい。
延伸フィルムは、一軸延伸でも二軸延伸でもよく、また二軸延伸の場合は同時二軸延伸でも逐次二軸延伸でもよい。直線カット性は、フィルム延伸方向に平行して切れることやフィルムを切る応力が小さいことが望ましく、その点から二軸延伸フィルムが好ましく、更には逐次二軸延伸フィルムが好ましい。
直線カット性延伸フィルムの組成は、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂およびポリスチレン樹脂が挙げられ、単層でも多層でも良い。中でも、蓋材として、シーラントフィルムと積層して用いる際の切れやすさや、透明性、強靭性を兼備する点から、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリアミド樹脂のからなる二軸延伸フィルムが好ましい。
また、包装体の内容物の腐食や腐敗を避けるためには、包装材にガスバリア性を付与することが望ましく、直線カット性の他にガスバリア性を兼備した包装材であれば、ガスバリア性フィルムを別個に積層させることが不要となるので好ましい。例えば、両表面層に脂肪族ポリアミド樹脂層を用い、中間層にガスバリア性樹脂を用いた、直線カット性を有する共押出多層二軸延伸フィルムが好適である。ガスバリア性樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物やポリメタキシリレンアジパミド樹脂が挙げられる。その場合、両表面層と中間層との間に接着層を設けたり、ポリオレフィン類、ポリアミドエラストマー類、ポリエステルエラストマー類などの耐ピンホール性改良剤を各層に適宜混合したりすると、直線カット性およびガスバリア性二軸延伸多層フィルムのフィルム強度を増すことができる。
蓋材のガスバリア性は、食品包装用途で用いる場合には、25℃相対湿度50%条件において、酸素透過率50cc/m/24h/atm以下が好ましく、30cc/m/24h/atm以下がより好ましく、10cc/m/24h/atm以下が更に好ましい。酸素透過率50cc/m/24h/atm以下であれば、食品の腐敗の抑制し、保存性を高めることができる。
本発明の包装体を構成する蓋材は、少なくとも1枚の直線カット性延伸フィルムとシーラントフィルムを積層することにより、底材とヒートシールが容易となる。
シーラントフィルムは、単層でも多層でもよく、底材とヒートシールする場合、シーラントフィルムはポリオレフィン系樹脂からなるフィルムが好ましい。また、直線カット性延伸フィルムとシーラントフィルムとの積層は、押出ラミネート、ドライラミネート等の公知の方法で行うことができる。
本発明の包装体においては、蓋材および底材の何れか一方のヒートシール層に易開封(イージーピール)機能を付与すると、蓋材の直線カット性能との相乗効果により、蓋材を任意の位置および任意の幅でテープ状に開封することが容易になる。
ヒートシール層にイージーピール機能を付与するには、公知の方法を用いることができる。例えば、凝集破壊タイプのイージーピールは、互いに非相溶の2種類以上のポリオレフィン樹脂を混合して層を形成することで、剥離時にヒートシール層内が凝集破壊する。また、層間剥離タイプのイージーピールは、相溶性の低いポリオレフィン樹脂同士を多層共押出させることで、剥離応力によってその層界面で剥離が起きる。界面剥離タイプのイージーピールは、相溶性の低いポリオレフィン樹脂を、蓋材のヒートシール層と底材のヒートシール層とに用いて、剥離応力によりヒートシール界面で剥離が起きる。開封容易性の点では凝集破壊タイプ、透明性の点では層間剥離タイプを選択して設計すると好ましい。
イージーピール機能のヒートシール層に用いる樹脂としては、凝集破壊タイプでは、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンとポリブテンとの混合、エチレン−酢酸ビニル共重合体とポリプロピレンとの混合、ポリプロピレンと低密度ポリエチレンとの混合、ポリプロピレンとアイオノマーとの混合、ポリプロピレンとエチレン−アクリル酸共重合体との混合、ポリプロピレンとエチレン−メチルメタクリル酸共重合体との混合等が挙げられる。
また、層間剥離タイプでは、例えば、ポリエチレン層とポリプロピレン層との積層等が挙げられる。
また、界面剥離タイプでは、蓋材または底材の一方のシール層にエチレン−酢酸ビニル共重合体を用い、他方のシール層にアイオノマー樹脂を用いる例などが挙げられる。
蓋材と底材とのヒートシールの剥離強度は、下限は、1N/15mm幅以上が好ましく、2N/15mm幅以上がより好ましく、3N/15mm幅以上が更に好ましい。上限は、15N/15mm幅以下が好ましく、10N/15mm幅以下がより好ましく、8N/15mm幅以下が更に好ましい。剥離強度が1N/15mm幅以上であれば、深絞り包装体に輸送時の振動や落下した時の衝撃が加わっても、シール破れが発生し難く十分な密封性を得ることができる。15N/15mm幅以下であれば、良好な開封性を得ることができる。
内容物に液体を多く含む場合や、ガス封入により内圧がかかるガスパックの場合等には、十分な密封のために、剥離強度を大きく設計することが有効である。
本発明の包装体の蓋材は、少なくとも1枚の直線カット性を有する延伸フィルムとヒートシール層とを積層して形成されればよく、延伸フィルムの直線カット性が蓋材の直線カット性として反映できる範囲で、他の機能性フィルムの積層や接着剤層の形成を行うことができる。
蓋材の構成としては、例えば、次などが挙げられる。
・直線カット性延伸フィルム/接着剤/シーラントフィルム
・直線カット性延伸フィルム/接着剤/ガスバリア性フィルム/接着剤/シーラントフィルム
・直線カット性延伸フィルム/接着剤/{EVOH/Ny/シーラント}共押出フィルム
・直線カット性延伸フィルム/接着剤/{PE/EVOH/シーラント}共押出フィルム
・ポリプロピレン延伸フィルム/接着剤/直線カット性延伸フィルム/接着剤/シーラントフィルム
蓋材の直線カット方向の引裂強度が小さいと、包装体の開封が行い易く、例えば、上限は好ましくは2.0N以下、より好ましくは1.5N以下、更に好ましくは1.0N以下であり、下限は0.2N以上である。引裂き強度は、エレメンドルフ引裂試験機、JIS K 7128に準じて測定できる。
本発明の包装体の蓋材には、切り込み(ノッチ)が直線カット性方向上に少なくとも2箇所以上に存在する。そして、2箇所の切り込み間の蓋材を持ち手として引くことで、図3のように、切り込み近傍のヒートシール部を剥離させ、蓋材の一部を略直線状のテープ状にして、包装体を開封することができる。
直線カット方向に少なくとも2箇所の切り込みを有するとは、蓋材の周縁部において、蓋材の延伸フィルムの直線カット方向と略平行の方向に2箇所の切り込みを有することを意味する。
また、切り込みの位置は、直線カット性の方向上であれば、内容物の取り出し易さを考慮して包装体の何れの位置に形成しても良く、例えば、図3のように包装体の中央寄りでも、図4のように端側でも良い。
2箇所の切り込みに挟まれた持ち手の幅は、内容物の取り出し易さを考慮して適宜決定することができ、狭幅でも広幅でも、蓋材をテープ状に切り開くことができればよい。また、持ち手の幅を、図6(c)のように直線非平行のハの字状に、周縁部の端部からヒートシール部に向かって狭くすると、開封するテープ状の幅が狭い場合に持ち手を大きくすることができるので、好ましい。
持ち手における蓋材と底材とは全面的なヒートシールをしないので、開封時に持ち手を摘まんで開封の方向に引くことができる。包装体のヒートシールは、内容物を密封できれば特に限定はなく、例えば、図5(a)のように切り込み同士の間のみをヒートシールしない場合や、図5(b)のように切り込み同士の間の外側もヒートシールしない場合などを設計できる。
切り込みは、蓋材のみに設けてあっても、蓋材と底材の両方に同じ位置に設けてあっても構わないが、内容物を密封するために必要なヒートシールの幅を侵さないように形成する。
蓋材の切り込みの形は、図6(a)のように直線状でも、図6(b)のように切り欠き状でも良い。また、各切り込み形状が異なっていても良い。また、直線カット方向上に形成してあれば、2箇所の切り込みが互いに平行でなくても構わない。例えば、図6(c)のように、2箇所の切り込み間の幅が開封するヒートシール部の幅よりも広く形成すると、持ち手が大きくなり、開封時に引き開け易い利点がある。
本発明の包装体の開封は、図3のように、2箇所の切り込み間の蓋材を開封の持ち手として引くことにより、切り込み箇所の近傍のヒートシール部が蓋材と底材とに剥離し、続いて蓋材の直線カットの方向に沿って蓋材がテープ状に切り開かれて行き、開封することができる。
包装体の開封を容易にする為には、開封の持ち手が持ち易いこと、ヒートシール部の剥離強度が小さいこと、蓋材の直線カット性が優れていること、蓋材の引裂強度が小さいこと等を適宜選択して組み合わせ、設計すると良い。また、それらは、内容物の性状、重量、形状などと、包装材の強度や柔軟性とのバランスから、組み合わせることができる。
持ち手の近傍のヒートシール部を剥離し易くするために、蓋材または底材のヒートシール層に易開封(イージーピール)機能を付与する他、開封における剥離応力がヒートシール部の局所にかかるようにすると良い。例えば、持ち手の近傍のヒートシールが、図7(a)のような一直線状ではなく、ヒートシールを持ち手側に凸の線形状に形成することにより、持ち手を開封方向に引くと、ヒートシールの剥離の始めに、剥離させる力を局所的に凸部にかけることができる。ヒートシールの持ち手側への凸形状は、例えば図7の(b)V字型、(c)▽型、(d)U字型、(e)凸部が複数のW型、或いはそれらの組合せを挙げることができる。ヒートシールの持ち手側への凸形状は、持ち手の幅の間に少なくとも1つ形成すると良く、持ち手の幅が広い場合はヒートシール部に凸形状を複数設ければ、ヒートシール部の開封が容易になる。
深絞り包装体の開封を容易にすることにより、力を要さずに開封することができるので、深絞り包装体の内容物に液体が含まれている場合も、開封の際に液体の飛び散りやこぼれ出しを防ぐことができる。また、底材は切り開かずに、蓋材のみを開封するので、包装体を開封して内容物の一部を取り出した後も、残りの内容物を包装体に収容したまま保管利用できる。
内容物に液体が含まれている場合としては、例えば、だし汁、つゆ、スープ、とろみ、たれ、ソース等と共に収容される油揚げ、ハンバーグ、おでん、煮魚、煮豚(角煮)、もつ煮、豆腐、焼豚、漬物、肉じゃがなどの調理食品や、薬液に浸漬させたガーゼ、綿棒、脱脂綿、綿球、ウェットティッシュ、貼付材などの医療品が挙げられる。
また、内容物を収容して深絞り包装体を製造し、ボイル処理やレトルト処理などの加熱工程を経る場合は、ヒートシールしない部分の蓋材がカールし易いので、図5(a)、図8(a)のように、開封の持ち手に用いない部分の蓋材はヒートシールを施すことが好ましい。更に、持ち手のカールも防ぐには、図8(b)(c)のように切り込みを破線状にしたり、図9(a)(b)のように持ち手に点状のヒートシール(点シール)を形成したり、図9(c)のように切り込み間の内側にも数mmヒートシールを行ったり、またはそれらを組み合わせると、蓋材の持ち手が、部分的に底材に密着しているので、蓋材のカールを抑制でき、有効である。
切り込みの破線の間隔は、特に限定はないが、1mm〜3mm程度である。
点シールの大きさは、特に限定はないが、直径1mm〜3mm程度である。
切り込みの内側のシール距離は、特に限定はないが、1mm〜3mm程度である。
<深絞り底材>
本発明の包装体の底材には、公知の深絞り用共押出多層フィルムを用いることができる。
その多層構成は、内容物の種類および重量や、蓋材とのヒートシール性および開封性や、包装後の保存および搬送などを考慮して、フィルム強度、ガスバリア性、ヒートシール性、層間接着性、透明性、フィルム共押出成膜性などが所望の物性となるように、各層の樹脂種類や厚さや層数を設計する。
例えば、ガスバリア性の付与には、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリメタキシリレンアジパミド樹脂などのガスバリア性樹脂を用いた層を配すると良い。
EVOHの場合、エチレン含有率は特に限定されないが、下限は32モル%以上が好ましく、38モル%以上がより好ましく、上限は47モル%以下が好ましく、44モル%以下がより好ましい。EVOHのケン化度は90モル%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましい。EVOHのエチレン含有量およびケン化度を上記範囲とすることにより、多層フィルムの共押出性や、フィルム強度を良好なものとすることができる。
また、耐ピンホール性を付与するには、例えば、ポリアミド樹脂層を配すると効果的である。ポリアミド樹脂(PA)の種類は特に限定はされないが、6ナイロンや6−66ナイロンを用いることが好ましい。ポリアミド樹脂層を2層以上設ける場合は、各層が異なる種類のポリアミド樹脂で形成されてもよい。
また、柔軟性を付与するには、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)のアイオノマー、およびエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)のアイオノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種から構成される層を配すると良い。中でも、低密度ポリエチレン(LDPE)および/または直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)から構成されることが好ましい。
また、フィルムに腰を付与するには、ポリプロピレン樹脂(PP)層や、無定形ポリエステル樹脂(APET)層を包装体の外表面側に配すると良い。特に、剛性が必要なガスパック包装の場合は、無定形ポリエステル層の形成が好適である。
PP層やAPET層の形成は、他の層と同様に共押出する方法、底材用共押出フィルムに押出ラミネートする方法、PPやAPETからなる単体フィルム或いはシートを底材用共押出フィルムとドライラミネートする方法から、適宜選択できる。
深絞り底材に着色や、和紙柄、木目柄、内容表示などの印刷を付ける場合は、PPやAPETからなる単体フィルム或いはシートに着色や印刷を施し、底材用共押出フィルムとドライラミネートすると良い。
また、各層の層間接着強度を高めるには、接着性樹脂層を必要な層間に配すると良い。接着性樹脂は、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、線形低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−エチルアクリル酸−無水マレイン酸共重合体(E−EA−MAH)、エチレン系アイオノマー(ION)等のエチレン共重合体系樹脂、また例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体若しくはエチレン系エラストマーに、アクリル酸若しくはメタアクリル酸などの一塩基性不飽和脂肪酸、またはマレイン酸、フマール酸若しくはイタコン酸等の二塩基性脂肪酸の無水物を化学的に結合させた変性ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。中でも、ポリエチレンをベースとした接着性樹脂が好ましい。
また、蓋材とヒートシールするために、底材フィルムの内容物側の表層に、ポリオレフィン系樹脂からなるヒートシール層を設ける。
本発明の包装体においては、蓋材および底材の何れか一方のヒートシール層に易開封(イージーピール)機能を付与すると、包装体の開封が容易になる。底材のヒートシール層にイージーピール機能を付与するには、前述の蓋材のヒートシール層にイージーピール機能を付与する場合と同様に行うことができる。
深絞り底材フィルムの層構成は、特に限定されるものではないが、接着性樹脂層を省いて表記すると、例えば、内容物が液体の場合には、次の層構成などが挙げられる。
・PA/ヒートシール
・PA/EVOH/ヒートシール
・PP/PA/ヒートシール
・PP/EVOH/PA/ヒートシール
・PA/PE/PA/EVOH/ヒートシール
また、包装体にガス封入するガスパックの場合は、次の層構成などが挙げられる。
・APET/EVOH/PA/ヒートシール
・APET/PE/EVOH/ヒートシール
・APET/PE/PA/EVOH/PA/ヒートシール
・PP/EVOH/ヒートシール
(深絞り包装体)
本発明の深絞り包装体は、蓋材と深絞り底材とを用い、周縁部をヒートシールしてなるものであれば、特に形状の限定はなく、内容物の性状、形状、重量などを考慮して適宜設定できる。
例えば、上面や底面の形状は、略正方形、略長方形、略菱形、略円形、略楕円形が挙げられ、上面と底面の大きさや形状は異なっていても良い。また、深絞りの側面と底面との接する角度は、略直角から緩やかな曲率にするなどが可能である。
深絞り包装体の作製は、公知の深絞り包装機を用いることができる。工程は、底材フィルムを供給して所望の深絞り形状に加熱成形し、次いで深絞り部に内容物を充填し、次いで蓋材フィルムを被せてヒートシールし、各個の深絞り部の間を切断する。
切り込みの形成は、カッター刃や打ち抜き刃などを用いて行い、蓋材のみに設ける場合は、底材とのヒートシールの前に行い、蓋材と底材の両方に設ける場合は、ヒートシールの後に行うと良い。
ガスパックの場合は、蓋材フィルムを被せてヒートシールする際に、ガスを封入する。
ボイルやレトルト処理する場合は、各個の深絞り包装体を作製の後に行う。
<実施例1>
(蓋材の作製)
両表層にナイロン6樹脂、中層にポリメタキシリレンアジパミド樹脂を用いた、直線カット性とガスバリア性を有する共押出多層二軸延伸フィルム、三菱樹脂製「スーパーニールSP−R−M」15μm厚品を用い、その一方の表面に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm厚品をドライラミネートし、また他方の表面にシーラントフィルムとして無延伸ポリプロピレンフィルム50μm厚品をドライラミネートし、蓋材を作製した。ドライラミネートには、2液混合タイプのポリウレタン系接着樹脂を用い、接着剤厚を3μmとした。
蓋材は、フィルム流れ方向に直線カット性があり、切り欠け(ノッチ)を付けてその両側を水平に持って前後に引き、フィルム流れ方向に200mm距離を切った際のカット開始から終了までのフィルム幅方向のずれの絶対値は5mmであった。また、蓋材のフィルム流れ方向の引裂強度は1.0Nであった。
(底材の作製)
共押出Tダイ法によって、フィルム層構成が、ポリプロピレン樹脂(30μm)/接着性樹脂(10μm)/ポリメタキシリレンアジパミド樹脂(15μm)/ナイロン6樹脂(30μm)/接着性樹脂(10μm)/ポリプロピレン樹脂(45μm)/ヒートシール層(10μm)である共押出多層無延伸フィルムを作製した。
ヒートシール層は、ポリプロピレン樹脂と低密度ポリエチレン樹脂とを質量比65:35で混合して構成し、凝集破壊性イージーピール機能を付与した。
(深絞り包装体の作製)
深絞り包装機(大森機械工業社製FV6300)を用いて、深絞り成型温度100℃、成型加熱時間2秒の条件で、長辺(フィルム流れ方向、直線カット性方向)160mm、短辺(フィルム幅方向)120mm、絞り深さ25mmの略直方体形状に深絞り成形し、底材を作製した。続いて、底材に水を150cc入れ、蓋材をシーラントフィルム面を底材へ向けて被せ、底材と蓋材の周縁部をシール温度170℃、シール時間2秒、シール幅7mmの条件でヒートシールし、切り込みを蓋材の短辺の中央に2箇所設け、深絞り包装体を作製した。
切り込みとその近傍のヒートシールは、図6(a)のように、2箇所の切り込みを平行に、ヒートシールを一直線状に形成した。切り込みは、長さ20mm、2箇所間の切り込み間の幅20mmの条件で蓋材に設け、持ち手を形成した。
<実施例2>
深絞り包装体のヒートシールを、図10(a)のようにV字型にした他は、実施例1と同様に作製した。
<実施例3>
深絞り包装体のヒートシールの形状を、図9(a)のように、持ち手に約1mm径の点状のヒートシールを2箇所設けた他は、実施例1と同様に作製した。
<実施例4>
(蓋材の作製)
三菱樹脂製「スーパーニールSP−R−M」15μm厚品の一方の表面に、シーラントフィルムとして無延伸ポリエチレンフィルム50μm厚品をドライラミネートし、蓋材を作製した。ドライラミネートは、実施例1と同様にして行った。
蓋材を実施例1と同様にフィルム流れ方向に200mm距離切った際の、フィルム幅方向のずれの絶対値は、3mmであった。また、蓋材のフィルム流れ方向の引裂強度は0.3Nであった。
(底材の作製)
共押出Tダイ法によって、フィルム層構成が、ナイロン6樹脂(50μm)/接着性樹脂(10μm)/ポリエチレン樹脂(75μm)/ヒートシール層(5μm)である共押出多層無延伸フィルムを作製した。
ヒートシール層は、直線状低密度ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂とを質量比70:30で混合して構成し、凝集性イージーピール機能を付与した。
(深絞り包装体の作製)
深絞り包装体の切り込みを図8(c)のように、約2mm間隔の破線状とした他は、実施例1と同様に作製した。
<実施例5>
(蓋材の作製)
三菱樹脂製「スーパーニールSP−R−M」15μm厚品の一方の表面に、無延伸ポリプロピレンフィルム30μm厚品をドライラミネートし、また他方の表面にシーラントフィルムとして無延伸ポリエチレンフィルム50μm厚品をドライラミネートし、蓋材を作製した。ドライラミネートは、実施例1と同様にして行った。
蓋材を実施例1と同様にフィルム流れ方向に200mm距離切った際の、フィルム幅方向のずれの絶対値は、5mmであった。また、蓋材のフィルム流れ方向の引裂強度は1.5Nであった。
(底材の作製)
共押出Tダイ法によって、フィルム層構成が、ポリプロピレン樹脂(30μm)/接着性樹脂(10μm)/エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂(10μm)/ナイロン6樹脂(30μm)/接着性樹脂(10μm)/ポリエチレン樹脂(75μm)/ヒートシール層(5μm)である共押出多層無延伸フィルムを作製した。
ヒートシール層は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂とを質量比70:30で混合して構成し、凝集性イージーピール機能を付与した。
(深絞り包装体の作製)
深絞り包装体の切り込みを図6(c)のように、持ち手の幅が周縁部の端部からヒートシール部に向かって、30mmから20mmに狭くなるように形成した他は、実施例1と同様に作製した。
<比較例1>
深絞り包装体の周縁部の角部1箇所を、長さ及び幅20mmの略三角形で状にヒートシールを行わないことで、開封のための持ち手を形成し、また、長さ20mmのV字カットの切り欠きを、短辺の端から27mm位置の1箇所に形成して、ヒートシールと切り欠きを図10(b)のように形成した他は、実施例1と同様に深絞り成形体を作製した。尚、切り欠きの位置は、長辺のヒートシール幅7mm位置から深絞り形状部の開封幅を20mmとするために設定した。
<比較例2>
(蓋材の作製)
実施例1と同様にして作製した。
(底材の作製)
共押出Tダイ法によって、フィルム層構成が、ポリプロピレン樹脂(30μm)/接着性樹脂(10μm)/ポリメタキシリレンアジパミド樹脂(15μm)/ナイロン6樹脂(30μm)/接着性樹脂(10μm)/ポリプロピレン樹脂(55μm)である共押出多層無延伸フィルムを作製した。
(深絞り包装体の作製)
蓋材のシーラントフィルム面のヒートシールを行う短辺箇所に、感熱接着剤をパートコートした他は、実施例1と同様に作製した。
<評価>
以下の評価を行い、表1にまとめた。
(剥離開始強度)
切り込みを設けた箇所について、深絞り包装体を15mm幅に切り取って試験片とし、オートグラフ(インストロン製3342)を用い引張速度200mm/分の条件で、蓋材と底材とを180度剥離させ、ヒートシール部が剥離し始めた時の剥離強度を計測した。
(熱水処理)
蓋材のシーラントフィルムが無延伸ポリプロピレンフィルムである実施例1〜3と比較例1〜2の深絞り包装体については、120℃30分間のレトルト処理を行い、20℃30分間冷却し、水分を拭き取り乾燥させた。
蓋材のシーラントフィルムが無延伸ポリエチレンフィルムである実施例4〜5の深絞り包装体については、95℃30分間のボイル処理を行い、20℃30分間冷却し、水分を拭き取り乾燥させた。
(持ち手のカール性)
熱水処理後の深絞り包装体を卓上に水平に置き、持ち手のカール状態を観察した。
(評価:開封性)
熱水処理後の深絞り包装体を卓上に水平に置き、片方の手で持ち手の隣接部を掴んで固定し、もう一方の手で持ち手を摘み、長辺に対して平行に180度剥離するように引いて開封し、包装体中の水のこぼれ具合を観察した。
Figure 2017061325
(結果:剥離開始強度)
実施例2はヒートシールがV字型であり、また比較例2はパートコート処理により、軽い力で剥離開始できた。
(結果:熱水処理)
比較例2は、蓋材にパートコートを施したヒートシール部が、熱処理により開いてしまい、深絞り包装体の密封性が保てなかった。
(結果:熱水処理後のカール性)
実施例3は持ち手部分に点状ヒートシールがあること、実施例4は切り込みが破線状であること、実施例5は蓋材のシーラントフィルムと反対側の表面に無延伸ポリプロピレンフィルム30μm厚を配設していること、により熱水処理しても持ち手がほとんどカールしなかった。
(結果:開封性)
実施例1〜5は、安定して軽い力でテープ状の引裂開封ができ、内容物の水はこぼれなかった。
比較例1は、包装体の長辺のヒートシール部を剥離しながら開封しなければならず、その動きにより内容物の水がこぼれた。
本発明の深絞り包装体によれば、任意の位置に、任意の幅で、直線テープ状に容易に開封することができるので、内容物の取り出しが容易にできる。また、開封によって底材側を切裂くことがないので、内容物を一度に全て取り出さずに済む。
消費者が開封しやすく、食品等の内容物を取りおきしやすい包装体は、高齢化や、個食化、少食化が進む社会状況において、利便性が高く有効である。また、医療品の個包装化にも対応でき、安全に且つ衛生的に内容物を取り出すことができ、有用である。
1; 深絞り包装体の蓋材
2; 深絞り包装体の底材
3; 深絞り包装体のヒートシールされた周縁部
4; 直線カット性フィルムの切り込み
5; 切り開始点
6; 切り終了点
7; 切り開始点と切り終了点のフィルム幅方向距離
8; ヒートシール部
9; ヒートシールをしていない部分
10; 蓋材の切り込み
11; 蓋材をテープ状に切り開いた部分
12; 持ち手の部分に設けた点状のヒートシール(点シール)

Claims (7)

  1. 蓋材の周縁部と深絞り底材の周縁部とをヒートシールしてなる深絞り包装体であって、前記蓋材が、少なくとも1枚の直線カット性を有する延伸フィルムとヒートシール層とを有し、かつ、該蓋材の周縁部の直線カット方向に少なくとも2箇所の切り込みを有し、前記深絞り底材が、ヒートシール層を有する共押出多層フィルムで形成され、前記蓋材および前記深絞り底材の少なくとも一方のヒートシール層が、凝集破壊、層間剥離および界面剥離の何れかの易開封機能を有し、前記蓋材の2箇所の切り込みに挟まれた部分を持ち手とし、該持ち手から直線カット方向にヒートシール部を剥離することにより前記蓋材の一部をテープ状に開封可能な深絞り包装体。
  2. 前記持ち手の幅が、周縁部の端部からヒートシール部に向かって狭くなる、請求項1に記載の深絞り包装体。
  3. 液体を含む内容物を収容するための請求項1または2に記載の深絞り包装体。
  4. 前記切り込みが破線状である、請求項1〜3の何れかに記載のボイル用深絞り包装体。
  5. 前記持ち手が部分的にヒートシールされている、請求項1〜4の何れかに記載のボイル用深絞り包装体。
  6. 前記持ち手から開封の始まるヒートシール部が、前記持ち手側に少なくとも1つの凸形状を有する、請求項1〜5の何れかに記載の深絞り包装体。
  7. 前記底材の共押出多層フィルムが、少なくとも1層のポリアミド樹脂層を含み、かつ、前記蓋材の直線カット性を有する延伸フィルムが、ポリアミド樹脂で形成される二軸延伸フィルムである、請求項1〜6の何れかに記載の深絞り包装体。
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