JP2000355365A - 包装体 - Google Patents
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- JP2000355365A JP2000355365A JP16282499A JP16282499A JP2000355365A JP 2000355365 A JP2000355365 A JP 2000355365A JP 16282499 A JP16282499 A JP 16282499A JP 16282499 A JP16282499 A JP 16282499A JP 2000355365 A JP2000355365 A JP 2000355365A
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- Japan
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- tray
- film
- side wall
- peripheral edge
- paper
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Landscapes
- Cartons (AREA)
- Packages (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 廃棄処理も容易に行え、強度も高い包装体を
提供すること 【解決手段】 紙製のトレイ1の内面にフィルム2を接
着して一体化して容器本体3を形成し、その開口部に蓋
部材4を取り付ける。トレイにより強度を持たせ、フィ
ルムにより耐水性を発揮させることによって、不燃物で
あるフィルム材の使用量を削減する。トレイとフィルム
は、互いに剥離可能に接着することにより、廃棄する際
にはトレイとフィルムとを分離し、フィルムは不燃物と
して、またトレイは可燃物として廃棄したり、材質ごと
に分別できるので、リサイクルも容易に行える。蓋部材
は、周縁部4bにて前記フィルムフランジ部と接着され
るとともに、所定パターンに形成された曲線状ミシン目
12により、周縁部bを残して容器本体から分離除去可
能とする。すると、開封後は、周縁部がフランジ部の補
強材として機能する。
提供すること 【解決手段】 紙製のトレイ1の内面にフィルム2を接
着して一体化して容器本体3を形成し、その開口部に蓋
部材4を取り付ける。トレイにより強度を持たせ、フィ
ルムにより耐水性を発揮させることによって、不燃物で
あるフィルム材の使用量を削減する。トレイとフィルム
は、互いに剥離可能に接着することにより、廃棄する際
にはトレイとフィルムとを分離し、フィルムは不燃物と
して、またトレイは可燃物として廃棄したり、材質ごと
に分別できるので、リサイクルも容易に行える。蓋部材
は、周縁部4bにて前記フィルムフランジ部と接着され
るとともに、所定パターンに形成された曲線状ミシン目
12により、周縁部bを残して容器本体から分離除去可
能とする。すると、開封後は、周縁部がフランジ部の補
強材として機能する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は包装体に関するもの
で、より具体的には、紙製のトレイの内面にフィルムを
接着することにより、強度と耐水性を発揮させるととも
に、使用後の廃棄が容易な包装体に関する。
で、より具体的には、紙製のトレイの内面にフィルムを
接着することにより、強度と耐水性を発揮させるととも
に、使用後の廃棄が容易な包装体に関する。
【0002】
【発明の背景】包装形態には多種多様のものがあり、被
包装物の種類・内容に応じて適宜の形態のものが決定さ
れる。例えば、被包装物が液体等を含み耐水性が要求さ
れるとともに、ある程度の重量がある場合には強度も要
求される。係る場合には、包材としては比較的肉厚の塩
ビ等のフィルム材を用い、深絞り包装を行うことが多
い。また、内容物が熱いものの場合には、保温・断熱を
考慮して、発泡スチロールで成型したものもある。
包装物の種類・内容に応じて適宜の形態のものが決定さ
れる。例えば、被包装物が液体等を含み耐水性が要求さ
れるとともに、ある程度の重量がある場合には強度も要
求される。係る場合には、包材としては比較的肉厚の塩
ビ等のフィルム材を用い、深絞り包装を行うことが多
い。また、内容物が熱いものの場合には、保温・断熱を
考慮して、発泡スチロールで成型したものもある。
【0003】しかし、上記した塩ビなどのプラスチック
フィルム等を用いたものの場合には、加工が容易で包装
体を製造することのみに着目すると便利であるが、包装
体の場合には、最終的にはその包装体が開封されて被包
装物が取り出された後は、ゴミとして廃棄されることに
なる。従って、係る廃棄処理まで考えると、不燃物とな
る上記塩ビ等は極力使用しないか、仮に使用しても使用
量を抑制するのが好ましい。
フィルム等を用いたものの場合には、加工が容易で包装
体を製造することのみに着目すると便利であるが、包装
体の場合には、最終的にはその包装体が開封されて被包
装物が取り出された後は、ゴミとして廃棄されることに
なる。従って、係る廃棄処理まで考えると、不燃物とな
る上記塩ビ等は極力使用しないか、仮に使用しても使用
量を抑制するのが好ましい。
【0004】一方、紙製の容器もあるが、耐水性の面で
問題がある。また、紙製の容器の表面をラミネート加工
したものも開口部を覆うフィルムとのシール性の面で問
題がある。
問題がある。また、紙製の容器の表面をラミネート加工
したものも開口部を覆うフィルムとのシール性の面で問
題がある。
【0005】本発明は、上記した従来の背景に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、不燃物となる
フィルムの使用量を極力抑えつつ、ある程度の強度を有
し、丈夫で比較的重量のある被包装物であっても収納す
ることができ、さらに耐水性も有する包装体を提供する
ことにある。さらに、廃棄処理も容易に行え、自然に優
しくリサイクルも可能な包装体を提供することも目的と
する。
されたもので、その目的とするところは、不燃物となる
フィルムの使用量を極力抑えつつ、ある程度の強度を有
し、丈夫で比較的重量のある被包装物であっても収納す
ることができ、さらに耐水性も有する包装体を提供する
ことにある。さらに、廃棄処理も容易に行え、自然に優
しくリサイクルも可能な包装体を提供することも目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る包装体では、紙製のトレイの内面
にフィルムを接着して一体化して容器本体を形成すると
ともに、前記容器本体の上方開口部を覆う蓋部材を取り
付けてなる包装体であって、前記トレイは、底面と、そ
の底面の周囲から立ち上がった側壁と、その側壁の上端
に連続し、外側に突出するトレイフランジ部を有し、前
記フィルムの上端は前記トレイフランジ部を覆うように
接着されたフィルムフランジ部となり、前記蓋部材は、
周縁部にて前記フィルムフランジ部と接着されるととも
に、所定パターンに形成された切断部(実施の形態で
は、「ミシン目12」に相当)により、前記周縁部を残
して前記容器本体から分離除去可能に構成した(請求項
1)。
ために、本発明に係る包装体では、紙製のトレイの内面
にフィルムを接着して一体化して容器本体を形成すると
ともに、前記容器本体の上方開口部を覆う蓋部材を取り
付けてなる包装体であって、前記トレイは、底面と、そ
の底面の周囲から立ち上がった側壁と、その側壁の上端
に連続し、外側に突出するトレイフランジ部を有し、前
記フィルムの上端は前記トレイフランジ部を覆うように
接着されたフィルムフランジ部となり、前記蓋部材は、
周縁部にて前記フィルムフランジ部と接着されるととも
に、所定パターンに形成された切断部(実施の形態で
は、「ミシン目12」に相当)により、前記周縁部を残
して前記容器本体から分離除去可能に構成した(請求項
1)。
【0007】係る構成にすると、上部開口した紙製のト
レイの内面にフィルムを接着して一体化したことによ
り、耐水性はフィルムにより発揮することができ、強度
は紙製のトレイで発揮することが可能となる。その結
果、フィルムは薄くて強度が弱いものでも使用すること
ができる。よって、紙を使用する分だけフィルムの消費
量が削減される。しかも、複数の小片を立ち上げること
により側壁を形成するようにしたため、たとえ深い容器
(側壁が高いもの)や、形状が複雑なものであっても確
実に形成することができる。
レイの内面にフィルムを接着して一体化したことによ
り、耐水性はフィルムにより発揮することができ、強度
は紙製のトレイで発揮することが可能となる。その結
果、フィルムは薄くて強度が弱いものでも使用すること
ができる。よって、紙を使用する分だけフィルムの消費
量が削減される。しかも、複数の小片を立ち上げること
により側壁を形成するようにしたため、たとえ深い容器
(側壁が高いもの)や、形状が複雑なものであっても確
実に形成することができる。
【0008】さらに、包装体開封時に、蓋部材を容器本
体から剥離するが、このとき、切断部に沿って蓋部材が
切断される。よって、フィルムフランジ部に接着された
蓋部材の周縁部は、剥離されることなく容器本体と一体
となった状態のまま残る。そして、残った周縁部は、容
器本体のフランジ部にとっての補強材として機能し、側
壁から外側に突出した形態を維持することができる。つ
まり、別途補強材を取り付ける必要がなくなる。
体から剥離するが、このとき、切断部に沿って蓋部材が
切断される。よって、フィルムフランジ部に接着された
蓋部材の周縁部は、剥離されることなく容器本体と一体
となった状態のまま残る。そして、残った周縁部は、容
器本体のフランジ部にとっての補強材として機能し、側
壁から外側に突出した形態を維持することができる。つ
まり、別途補強材を取り付ける必要がなくなる。
【0009】そして、前記トレイは、例えば、前記底面
に対し放射状に連結配置された複数の小片を折り曲げて
立ち上げることによって形成することができる(請求項
2)。ここで「立ち上げる」とは、底面と側壁の境界部
分で折り目がつくようにしっかりと折り曲げてもよい
し、徐々に曲げて境界部分を湾曲させたものでもよい。
これは、その他の請求項でも同様である。係る構成にす
ると、1枚のシートの適宜位置を折り曲げることによ
り、容器本体を構成することが可能となる。
に対し放射状に連結配置された複数の小片を折り曲げて
立ち上げることによって形成することができる(請求項
2)。ここで「立ち上げる」とは、底面と側壁の境界部
分で折り目がつくようにしっかりと折り曲げてもよい
し、徐々に曲げて境界部分を湾曲させたものでもよい。
これは、その他の請求項でも同様である。係る構成にす
ると、1枚のシートの適宜位置を折り曲げることによ
り、容器本体を構成することが可能となる。
【0010】この場合に、前記複数の小片は、隣接する
小片の一部を重合させるようにしてもよい。このように
すると、たとえ寸法誤差や、組立時のばらつき等があっ
ても、隣接する小片同士が隙間なく配置されるので、ト
レイ部分の強度が増すので好ましい。また、製造工程に
鑑みても、例えば実施の形態で説明しているように、平
面状の紙に切り込みを入れるだけでよいので、簡単に行
えるという点でも好ましい。なお、重合部分を接着剤な
どにより接着固定すると、より強度が増すので好まし
い。また、係る作用効果は、小片の側縁に糊代を設ける
ことによっても達成できる。
小片の一部を重合させるようにしてもよい。このように
すると、たとえ寸法誤差や、組立時のばらつき等があっ
ても、隣接する小片同士が隙間なく配置されるので、ト
レイ部分の強度が増すので好ましい。また、製造工程に
鑑みても、例えば実施の形態で説明しているように、平
面状の紙に切り込みを入れるだけでよいので、簡単に行
えるという点でも好ましい。なお、重合部分を接着剤な
どにより接着固定すると、より強度が増すので好まし
い。また、係る作用効果は、小片の側縁に糊代を設ける
ことによっても達成できる。
【0011】なお、実施の形態では、隣接する小片同士
の一部を重合させるとともに、接着するようにしたが、
本発明はこれに限ることはなく、小片同士を接着剤で一
体化しなくてもよい。すなわち、各小片とフィルムとを
接着するようにすれば、小片同士を直接接着しなくても
一体化されるからである。また、実施の形態のように必
ずしも小片の一部を重合させる必要はなく、切り込みを
線でなく例えばV字状に行うことにより、折り曲げ(立
ち上げ)ても小片同士が重ならないようにしてもよい。
の一部を重合させるとともに、接着するようにしたが、
本発明はこれに限ることはなく、小片同士を接着剤で一
体化しなくてもよい。すなわち、各小片とフィルムとを
接着するようにすれば、小片同士を直接接着しなくても
一体化されるからである。また、実施の形態のように必
ずしも小片の一部を重合させる必要はなく、切り込みを
線でなく例えばV字状に行うことにより、折り曲げ(立
ち上げ)ても小片同士が重ならないようにしてもよい。
【0012】また、前記トレイは、1枚のシートを折り
曲げて形成された底面と側壁を有し、前記シートの中央
部が前記底面となり、その中央部の周囲に位置する周縁
部が前記側壁となり、前記周縁部は、周方向に連続して
おり、外周から中央に向かって延びる複数の折り畳み部
を有し、展開状態のシートを、前記中央部に対し前記周
縁部を折り曲げて立ち上げるとともに、前記折り畳み部
にて前記周縁部の一部領域を重合させることによって前
記トレイの側壁を形成するものであり、かつ、前記折り
畳み部の折り曲げ方向を同一方向にすることにより構成
することもできる(請求項3)。
曲げて形成された底面と側壁を有し、前記シートの中央
部が前記底面となり、その中央部の周囲に位置する周縁
部が前記側壁となり、前記周縁部は、周方向に連続して
おり、外周から中央に向かって延びる複数の折り畳み部
を有し、展開状態のシートを、前記中央部に対し前記周
縁部を折り曲げて立ち上げるとともに、前記折り畳み部
にて前記周縁部の一部領域を重合させることによって前
記トレイの側壁を形成するものであり、かつ、前記折り
畳み部の折り曲げ方向を同一方向にすることにより構成
することもできる(請求項3)。
【0013】この場合にも、展開状態の1枚のシートか
らトレイを構成することができる。しかも、側壁は、周
方向に連続した1枚のシート(紙)の適宜位置を折り曲
げて形成するとともに、その折り曲げ方向を同一にした
ため、強度が非常に高くなる。
らトレイを構成することができる。しかも、側壁は、周
方向に連続した1枚のシート(紙)の適宜位置を折り曲
げて形成するとともに、その折り曲げ方向を同一にした
ため、強度が非常に高くなる。
【0014】さらにまた、前記トレイと前記フィルム
は、互いに剥離可能に接着されるようにしてもよい(請
求項4)。このようにすると、使用後は紙製のトレイと
樹脂等からなるフィルムを分離できるので、分別回収が
容易に行える。よって不燃物として廃棄するのはフィル
ムだけですみ、トレイは燃やしたりリサイクルに利用す
ることが可能となる。
は、互いに剥離可能に接着されるようにしてもよい(請
求項4)。このようにすると、使用後は紙製のトレイと
樹脂等からなるフィルムを分離できるので、分別回収が
容易に行える。よって不燃物として廃棄するのはフィル
ムだけですみ、トレイは燃やしたりリサイクルに利用す
ることが可能となる。
【0015】その場合に、より好ましくは、前記フィル
ムの外周縁の下面の少なくとも一部が、露出するように
構成することである。このようにするとその露出したフ
ィルム部分を把持した状態で、フィルムを上方に引っ張
ることにより、容易にトレイとフィルムを分離しやすく
なる。
ムの外周縁の下面の少なくとも一部が、露出するように
構成することである。このようにするとその露出したフ
ィルム部分を把持した状態で、フィルムを上方に引っ張
ることにより、容易にトレイとフィルムを分離しやすく
なる。
【0016】なお、剥離可能に接着する方法としては、
接着力の弱い接着剤を用いてもよいし、或いは、例えば
深絞り型包装装置において実装されるフィルムに凹部を
形成するための成型装置のような装置を用い、トレイの
上にフィルムを被せた状態で加熱雰囲気下でそのフィル
ムをトレイ側から吸引することにより、そのフィルムを
トレイの内面に符合する状態で熱接着することができる
(実験により確認している)。係る方法を採ると、フィ
ルム同士が溶融して接着するのとは異なり、片方が紙で
あることからある程度の接着力を発揮して紙製のトレイ
とフィルムは一体化するものの完全に融合しあっている
わけではないので、フィルムとトレイとを引き離す方向
に一定以上の力を加えると、両者は引き離され、離反さ
せることができる(このことも実験により確認してい
る)。 *用語の定義 本発明でいうトレイとは、底面の周囲に側壁が起立形成
された凹状の容器であり、その側壁の角度は任意である
(底面に対して垂直にたっているものも所定角度で傾斜
しているものも含む)。そして、その側壁の高さも問わ
ない。つまり、比較的浅い容器に限ることはない。さら
に、底面や側壁の一部に透孔が形成された一部穴あき状
態のものも含む概念である。
接着力の弱い接着剤を用いてもよいし、或いは、例えば
深絞り型包装装置において実装されるフィルムに凹部を
形成するための成型装置のような装置を用い、トレイの
上にフィルムを被せた状態で加熱雰囲気下でそのフィル
ムをトレイ側から吸引することにより、そのフィルムを
トレイの内面に符合する状態で熱接着することができる
(実験により確認している)。係る方法を採ると、フィ
ルム同士が溶融して接着するのとは異なり、片方が紙で
あることからある程度の接着力を発揮して紙製のトレイ
とフィルムは一体化するものの完全に融合しあっている
わけではないので、フィルムとトレイとを引き離す方向
に一定以上の力を加えると、両者は引き離され、離反さ
せることができる(このことも実験により確認してい
る)。 *用語の定義 本発明でいうトレイとは、底面の周囲に側壁が起立形成
された凹状の容器であり、その側壁の角度は任意である
(底面に対して垂直にたっているものも所定角度で傾斜
しているものも含む)。そして、その側壁の高さも問わ
ない。つまり、比較的浅い容器に限ることはない。さら
に、底面や側壁の一部に透孔が形成された一部穴あき状
態のものも含む概念である。
【0017】開封後もフランジ部に接着した状態で残る
蓋部材の周縁部は、図3に示す実施の形態のように、一
部が分離された状態のものでも良いし、図4に示すよう
に無端状で有っても良い。強度の点から見ると、後者の
方がもちろん好ましい。
蓋部材の周縁部は、図3に示す実施の形態のように、一
部が分離された状態のものでも良いし、図4に示すよう
に無端状で有っても良い。強度の点から見ると、後者の
方がもちろん好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る包装体の第
1の実施の形態を示している。同図に示すように、上部
開口した紙製のトレイ1の内面にフィルム2を熱接着し
て一体化することにより、容器本体3を形成する。トレ
イ1,フィルム2の上端には、外側に突出するフランジ
部1a,2aを有している。そして、この容器本体3の
上部開口部を覆うように蓋部材4を取り付け、その蓋部
材4の周縁とフランジ部2aとを接着することにより一
体化している。
1の実施の形態を示している。同図に示すように、上部
開口した紙製のトレイ1の内面にフィルム2を熱接着し
て一体化することにより、容器本体3を形成する。トレ
イ1,フィルム2の上端には、外側に突出するフランジ
部1a,2aを有している。そして、この容器本体3の
上部開口部を覆うように蓋部材4を取り付け、その蓋部
材4の周縁とフランジ部2aとを接着することにより一
体化している。
【0019】トレイ1とフィルム2の接着は、トレイ1
の上にシート状のフィルム2を被せた状態で、加熱雰囲
気下でそのフィルム2をトレイ1側から吸引することに
より、そのフィルム2をトレイ1の内面に符合するよう
に密着させるとともに、加熱雰囲気により軟化したフィ
ルムが冷却して固化する際にトレイ1の内面に軽く熱接
着することにより行うことができる。
の上にシート状のフィルム2を被せた状態で、加熱雰囲
気下でそのフィルム2をトレイ1側から吸引することに
より、そのフィルム2をトレイ1の内面に符合するよう
に密着させるとともに、加熱雰囲気により軟化したフィ
ルムが冷却して固化する際にトレイ1の内面に軽く熱接
着することにより行うことができる。
【0020】このようにすると、使用後トレイ1とフィ
ルム2とを分離し、それぞれを分別回収させることが容
易に行える。しかし、本発明はこれ以外の方法でももち
ろんよい。また、トレイとフィルムとを分離しなくてよ
い場合には、強固な接着剤を塗布するなど各種の方法が
採れる。
ルム2とを分離し、それぞれを分別回収させることが容
易に行える。しかし、本発明はこれ以外の方法でももち
ろんよい。また、トレイとフィルムとを分離しなくてよ
い場合には、強固な接着剤を塗布するなど各種の方法が
採れる。
【0021】そして、トレイ1は、底面5の周囲に起立
した側壁6を有した形状からなる。また、側壁6は、底
面5から徐々に立ち上がり、側壁6の底面付近6aが湾
曲した形状となっている。このトレイ1は、1枚の紙を
加工して形成する。具体的な紙の形状の一例としては、
図2に示すように、円形の紙7の中央部8の周囲に複数
の帯状の小片9が放射状に延びており、隣接する小片9
相互は分離している。さらにこの例では、小片9に糊代
9aを設け、その糊代9aにより隣接する小片9同士を
接着するようにしている。また、小片9の外周縁側に
は、突片9bを形成している。
した側壁6を有した形状からなる。また、側壁6は、底
面5から徐々に立ち上がり、側壁6の底面付近6aが湾
曲した形状となっている。このトレイ1は、1枚の紙を
加工して形成する。具体的な紙の形状の一例としては、
図2に示すように、円形の紙7の中央部8の周囲に複数
の帯状の小片9が放射状に延びており、隣接する小片9
相互は分離している。さらにこの例では、小片9に糊代
9aを設け、その糊代9aにより隣接する小片9同士を
接着するようにしている。また、小片9の外周縁側に
は、突片9bを形成している。
【0022】係る構成の紙7を用い、中央部8と小片9
の境界部分Kで折り曲げて小片9を立ち上げるととも
に、隣接する小片9の側縁9c同士を接触させる。これ
により、糊代9aは、隣接する小片9と接触するので、
係る部位で接着一体化する(例えば、あらかじめ糊代に
接着剤を塗布しておく)。従って、中央部8は底面5
隣、小片9が側壁6を構成する。さらに、その突片11
と周縁部9の境界部分K1を折り曲げることにより、ト
レイ1のフランジ部1aが形成できる。
の境界部分Kで折り曲げて小片9を立ち上げるととも
に、隣接する小片9の側縁9c同士を接触させる。これ
により、糊代9aは、隣接する小片9と接触するので、
係る部位で接着一体化する(例えば、あらかじめ糊代に
接着剤を塗布しておく)。従って、中央部8は底面5
隣、小片9が側壁6を構成する。さらに、その突片11
と周縁部9の境界部分K1を折り曲げることにより、ト
レイ1のフランジ部1aが形成できる。
【0023】また、フィルム2は、トレイ1の内面形状
に合わせて底面2bと側壁2cを有している。そして、
このフィルム2は、上記したように加熱雰囲気下で吸引
することにより、1枚のフィルムから形成され、しか
も、トレイ1と異なり切り込みなどもない。従って、上
記のようにトレイ1の側壁6の一部に、デザイン上の要
請から或いは接着不良などにより穴があいていたとして
も、つなぎ目のないフィルム2が存在するため、容器本
体3内に液体等を注いだとしても、容器本体3の側面や
底面から外部に漏れることがない。
に合わせて底面2bと側壁2cを有している。そして、
このフィルム2は、上記したように加熱雰囲気下で吸引
することにより、1枚のフィルムから形成され、しか
も、トレイ1と異なり切り込みなどもない。従って、上
記のようにトレイ1の側壁6の一部に、デザイン上の要
請から或いは接着不良などにより穴があいていたとして
も、つなぎ目のないフィルム2が存在するため、容器本
体3内に液体等を注いだとしても、容器本体3の側面や
底面から外部に漏れることがない。
【0024】また、トレイ1を構成する紙として、段ボ
ールなどを用いた場合には、断熱・保温効果が向上する
ので、例えば熱い液体などを容器本体内に注いだとして
も、注いだ後すぐに容器本体を持ったとしてもやけど等
することもない。また、逆に注いだ液体の温度も保つこ
とができる。このことは、低温側にても同様のことがい
える。
ールなどを用いた場合には、断熱・保温効果が向上する
ので、例えば熱い液体などを容器本体内に注いだとして
も、注いだ後すぐに容器本体を持ったとしてもやけど等
することもない。また、逆に注いだ液体の温度も保つこ
とができる。このことは、低温側にても同様のことがい
える。
【0025】さらに、蓋部材4は、紙10の下面側にフ
ィルム11をラミネート加工した材料からなり、そのフ
ィルム11の外周縁と、容器本体3のフィルム2のフラ
ンジ部2aとを溶融一体化している。また、その蓋部材
4の形状は、容器本体3の開口部の外形状にほぼ一致す
る外形を有するシート状に形成されている。
ィルム11をラミネート加工した材料からなり、そのフ
ィルム11の外周縁と、容器本体3のフィルム2のフラ
ンジ部2aとを溶融一体化している。また、その蓋部材
4の形状は、容器本体3の開口部の外形状にほぼ一致す
る外形を有するシート状に形成されている。
【0026】ここで本発明では、図1(b)に示すよう
に、蓋部材4の所定位置に周縁に沿って曲線状のミシン
目(曲線状ミシン目)12を形成し、その曲線状ミシン
目12を境に中央の蓋本体4aと、周縁部4bとに区画
している。さらに、曲線状ミシン目12の両端は、蓋部
材4の外周縁に向かって延びるミシン目(直線状ミシン
目)12a,12aとなり、その直線状ミシン目12a
の先端は蓋部材4の周縁に至るようにしている。そし
て、この両直線状ミシン目12a,12aで挟まれた領
域がつまみ部4cとなる。さらに、曲線状ミシン目12
の形成位置は、フランジ部1a,2aの内周縁に沿うよ
うにしている。これにより、つまみ部4cは、フランジ
部1a,2aの上方に位置することになる。
に、蓋部材4の所定位置に周縁に沿って曲線状のミシン
目(曲線状ミシン目)12を形成し、その曲線状ミシン
目12を境に中央の蓋本体4aと、周縁部4bとに区画
している。さらに、曲線状ミシン目12の両端は、蓋部
材4の外周縁に向かって延びるミシン目(直線状ミシン
目)12a,12aとなり、その直線状ミシン目12a
の先端は蓋部材4の周縁に至るようにしている。そし
て、この両直線状ミシン目12a,12aで挟まれた領
域がつまみ部4cとなる。さらに、曲線状ミシン目12
の形成位置は、フランジ部1a,2aの内周縁に沿うよ
うにしている。これにより、つまみ部4cは、フランジ
部1a,2aの上方に位置することになる。
【0027】係る構成をとると、包装体を開封するに際
し、つまみ部4cを把持するとともに、上方に引き上げ
ると、直線状ミシン目12aが切断され、さらにそのま
ま曲線状ミシン目12に沿って蓋部材4が切断される。
そして最終的には、蓋本体4aが分離除去できる。よっ
て、図3に示すように、蓋部材4の周縁部4bが容器本
体3に接着された状態のまま残ることになる。なお、つ
まみ部4cを把持し易くするため、例えば、つまみ部4
cの先端側の一部をフランジ部2aと未接着状態にする
とよい。
し、つまみ部4cを把持するとともに、上方に引き上げ
ると、直線状ミシン目12aが切断され、さらにそのま
ま曲線状ミシン目12に沿って蓋部材4が切断される。
そして最終的には、蓋本体4aが分離除去できる。よっ
て、図3に示すように、蓋部材4の周縁部4bが容器本
体3に接着された状態のまま残ることになる。なお、つ
まみ部4cを把持し易くするため、例えば、つまみ部4
cの先端側の一部をフランジ部2aと未接着状態にする
とよい。
【0028】従って、残った周縁部4bは、ほぼリング
状となり、フランジ部2aと接着されているのでそのフ
ランジ部2aひいてはトレイ1側のフランジ部1aが分
離されるのを抑制し、リング状のままの形態を保持する
ことができる。つまり、そのフランジ部1a,2aの部
分における強度が増す。
状となり、フランジ部2aと接着されているのでそのフ
ランジ部2aひいてはトレイ1側のフランジ部1aが分
離されるのを抑制し、リング状のままの形態を保持する
ことができる。つまり、そのフランジ部1a,2aの部
分における強度が増す。
【0029】一方、使用後廃棄する場合には、紙の使用
量が多いため、そのまま燃やすことも考えられるが、上
記のように、トレイ1とフィルム2の接着強度を調整す
ることにより、両者を分離して廃棄すると好ましい。さ
らに、小片9相互の接着剤の強度を調整しておくことに
より、一部の小片同士を切り離すことにより、容易にフ
ィルム2とトレイ1とを分離しやすくすることができ
る。つまり、本形態では、トレイ1の上端とフィルム2
の上端とが一致しているので、両者をそれぞれ摘んで分
離するのが行いにくいが、小片の一部が切り離せればフ
ィルム2も露出するので、トレイ(紙)1とフィルム2
の分離処理がより容易に行える。
量が多いため、そのまま燃やすことも考えられるが、上
記のように、トレイ1とフィルム2の接着強度を調整す
ることにより、両者を分離して廃棄すると好ましい。さ
らに、小片9相互の接着剤の強度を調整しておくことに
より、一部の小片同士を切り離すことにより、容易にフ
ィルム2とトレイ1とを分離しやすくすることができ
る。つまり、本形態では、トレイ1の上端とフィルム2
の上端とが一致しているので、両者をそれぞれ摘んで分
離するのが行いにくいが、小片の一部が切り離せればフ
ィルム2も露出するので、トレイ(紙)1とフィルム2
の分離処理がより容易に行える。
【0030】尚、上記した例では、つまみ部4cは蓋部
材4の外周縁に一致させているが、例えば図4に示すよ
うに、外周縁よりも外側に突出させてもよい。係る構成
にすると、つまみ部4cを確実かつ簡単に把持でき、開
封しやすいので好ましい。
材4の外周縁に一致させているが、例えば図4に示すよ
うに、外周縁よりも外側に突出させてもよい。係る構成
にすると、つまみ部4cを確実かつ簡単に把持でき、開
封しやすいので好ましい。
【0031】また、蓋部材4に形成するミシン目として
は、上記した実施の形態では、その曲線状ミシン目12
の両端が直線状ミシン目12aとなって蓋部材4の外周
縁に達するように形成したが、本発明はこれに限ること
はなく、例えば図5(a)に示すように、外周縁に達す
ることなく、無端状としても良い。係る構成にすると、
開封時に残る周縁部4bが切れ目のないリング状となる
ので、よりしっかりとフランジ部1a,2aを固定する
ことができ、強度が増す。
は、上記した実施の形態では、その曲線状ミシン目12
の両端が直線状ミシン目12aとなって蓋部材4の外周
縁に達するように形成したが、本発明はこれに限ること
はなく、例えば図5(a)に示すように、外周縁に達す
ることなく、無端状としても良い。係る構成にすると、
開封時に残る周縁部4bが切れ目のないリング状となる
ので、よりしっかりとフランジ部1a,2aを固定する
ことができ、強度が増す。
【0032】さらにまた、このようにミシン目を無端状
に形成する場合に、曲線状ミシン目12の両端にすぐに
外側に向かう直線状ミシン目12aを設けるのではな
く、一旦内側に進むミシン目12bを設け、そのミシン
目12bの先端に直線状ミシン目12aを設けても良
い。このようにすると、つまみ部4cを曲線状ミシン目
12に接する円(円周L)の内部に位置させることがで
きる。この円周Lは、容器本体のフランジ部のない周縁
にほぼ一致するので、つまみ部4cも容器本体の開口部
上に位置する。よって、開封した際には、フランジ部2
aの上面全面にしっかりと周縁部4bが接着されるの
で、フランジ部2a,1aの強度がさらに向上する。
に形成する場合に、曲線状ミシン目12の両端にすぐに
外側に向かう直線状ミシン目12aを設けるのではな
く、一旦内側に進むミシン目12bを設け、そのミシン
目12bの先端に直線状ミシン目12aを設けても良
い。このようにすると、つまみ部4cを曲線状ミシン目
12に接する円(円周L)の内部に位置させることがで
きる。この円周Lは、容器本体のフランジ部のない周縁
にほぼ一致するので、つまみ部4cも容器本体の開口部
上に位置する。よって、開封した際には、フランジ部2
aの上面全面にしっかりと周縁部4bが接着されるの
で、フランジ部2a,1aの強度がさらに向上する。
【0033】図6は、第2の実施の形態を示している。
本実施の形態では、トレイ1の構造が上記した第1の実
施の形態と相違している。すなわち、同図(b)に示す
ように、円形の紙14に対し、その外周囲から中央に向
けて複数の切り込み15を形成することにより、複数の
帯状の小片16を形成する。切り込み15は、紙14の
所定面積・形状からなる中央部17から放射状に延びて
おり、小片16はその中央部17に連結されるととも
に、隣接する小片16同士は、相互に分離している。但
し、第1の実施の形態と相違して、糊代は設けず、また
隣接する小片16の側縁同士も接触している。なお、小
片16の外周縁には、突片18が連続して設けられてい
る。
本実施の形態では、トレイ1の構造が上記した第1の実
施の形態と相違している。すなわち、同図(b)に示す
ように、円形の紙14に対し、その外周囲から中央に向
けて複数の切り込み15を形成することにより、複数の
帯状の小片16を形成する。切り込み15は、紙14の
所定面積・形状からなる中央部17から放射状に延びて
おり、小片16はその中央部17に連結されるととも
に、隣接する小片16同士は、相互に分離している。但
し、第1の実施の形態と相違して、糊代は設けず、また
隣接する小片16の側縁同士も接触している。なお、小
片16の外周縁には、突片18が連続して設けられてい
る。
【0034】このようにすると、隣接する小片16の先
端16a側同士が一部重なった状態となる(図7参照:
図では便宜上フランジ部の図示を省略している)。そし
て、その重なった部分を接着剤などにより接着すること
により、上記したトレイ1の側壁6を構成する。また、
紙14の中央部17はトレイ1の底面5となる。さら
に、突片18は、フランジ部1aとなる。
端16a側同士が一部重なった状態となる(図7参照:
図では便宜上フランジ部の図示を省略している)。そし
て、その重なった部分を接着剤などにより接着すること
により、上記したトレイ1の側壁6を構成する。また、
紙14の中央部17はトレイ1の底面5となる。さら
に、突片18は、フランジ部1aとなる。
【0035】本発明では、切り込み15により複数の小
片16を形成し、それを立ち上げるようにしたため、比
較的深い容器、つまり、側壁6が高い容器であっても簡
単に製造できる。また、形状も平面円形のみならず四角
形などの他各種のものができる。
片16を形成し、それを立ち上げるようにしたため、比
較的深い容器、つまり、側壁6が高い容器であっても簡
単に製造できる。また、形状も平面円形のみならず四角
形などの他各種のものができる。
【0036】そして、係る構成のトレイ1の内面には、
フィルム2が貼り付けられて容器本体3が形成され、ま
た、その容器本体3の開口部側に、所定形状の蓋部材4
が取り付けられる。この蓋部材4には、図示省略する
が、適宜位置にミシン目が形成されており、包装体を開
封した場合には、蓋部材4の周縁部が容器本体3のフラ
ンジ部に接着された状態で残るようになる。なお、その
他の構成並びに作用効果は上記した第1の実施の形態並
びにその変形例と同様であるので、同一符号を付しその
詳細な説明を省略する。
フィルム2が貼り付けられて容器本体3が形成され、ま
た、その容器本体3の開口部側に、所定形状の蓋部材4
が取り付けられる。この蓋部材4には、図示省略する
が、適宜位置にミシン目が形成されており、包装体を開
封した場合には、蓋部材4の周縁部が容器本体3のフラ
ンジ部に接着された状態で残るようになる。なお、その
他の構成並びに作用効果は上記した第1の実施の形態並
びにその変形例と同様であるので、同一符号を付しその
詳細な説明を省略する。
【0037】図8,図9は、第3の実施の形態の要部を
示している。すなわち、上記した各実施の形態では、ト
レイ1を構成する側壁6は、展開状態の紙7,14にお
いて分離された複数の小片9,15から構成したが、本
形態では、図8に示すように、円形の紙20の中央部2
1が底面5になり、周縁部22が側壁6となり、しか
も、周縁部22は切り込みなどなく円周方向に連続した
形状となっている。
示している。すなわち、上記した各実施の形態では、ト
レイ1を構成する側壁6は、展開状態の紙7,14にお
いて分離された複数の小片9,15から構成したが、本
形態では、図8に示すように、円形の紙20の中央部2
1が底面5になり、周縁部22が側壁6となり、しか
も、周縁部22は切り込みなどなく円周方向に連続した
形状となっている。
【0038】そして、周縁部22には、その外周囲から
中央に向けて複数の折り畳み部23が形成されている。
この折り畳み部23は、中央部21側で接続され、外周
囲に行く離れていく山折り部23aと谷折り部23bの
ペアを有し、係るペアを、所定角度間隔で円周方向に均
等に配置している。しかも、山折り部23aと谷折り部
23bの相対位置関係は、全てのペアで同じにしている
(図示の例では、時計方向で見た場合に前側が山折り部
23aで後側が谷折り部23bとした)。なお、この山
折り部23aと谷折り部23bは、便宜上各線で示した
が、実際のものでは係る線はなくて良い。また、係る位
置であらかじめ折り癖を付けいてもよいしつけなくても
よい。
中央に向けて複数の折り畳み部23が形成されている。
この折り畳み部23は、中央部21側で接続され、外周
囲に行く離れていく山折り部23aと谷折り部23bの
ペアを有し、係るペアを、所定角度間隔で円周方向に均
等に配置している。しかも、山折り部23aと谷折り部
23bの相対位置関係は、全てのペアで同じにしている
(図示の例では、時計方向で見た場合に前側が山折り部
23aで後側が谷折り部23bとした)。なお、この山
折り部23aと谷折り部23bは、便宜上各線で示した
が、実際のものでは係る線はなくて良い。また、係る位
置であらかじめ折り癖を付けいてもよいしつけなくても
よい。
【0039】そして、中央部21と周縁部22の境界部
分Kで折り曲げて周縁部22を立ち上げるとともに、上
記山折り部23aと谷折り部23bでそれぞれ山折りと
谷折りをすることにより、切り畳み部23が重合され、
図9(トレイ1の側壁の一部を図示している)に示すよ
うに等間隔で重合部6aを有する側壁6が形成される。
しかも、山折り部23aと谷折り部23bの相対位置関
係を全てのペアで同じにしたため、上記重合部6aにお
ける折り曲げ方向は、全周囲で統べて同一方向に設定さ
れる。これにより、側壁6の強度が増す。
分Kで折り曲げて周縁部22を立ち上げるとともに、上
記山折り部23aと谷折り部23bでそれぞれ山折りと
谷折りをすることにより、切り畳み部23が重合され、
図9(トレイ1の側壁の一部を図示している)に示すよ
うに等間隔で重合部6aを有する側壁6が形成される。
しかも、山折り部23aと谷折り部23bの相対位置関
係を全てのペアで同じにしたため、上記重合部6aにお
ける折り曲げ方向は、全周囲で統べて同一方向に設定さ
れる。これにより、側壁6の強度が増す。
【0040】更に、周縁部22のさらに外側(折り畳み
部23以外の領域の外側)に、突片24を設け、その突
片24と周縁部22の境界部分K2を折り曲げることに
より、トレイ1のフランジ部1aが形成できる。なお、
その他の構成並びに作用効果は上記した第1の実施の形
態並びにその変形例と同様であるので、同一符号を付し
その詳細な説明を省略する。
部23以外の領域の外側)に、突片24を設け、その突
片24と周縁部22の境界部分K2を折り曲げることに
より、トレイ1のフランジ部1aが形成できる。なお、
その他の構成並びに作用効果は上記した第1の実施の形
態並びにその変形例と同様であるので、同一符号を付し
その詳細な説明を省略する。
【0041】また、上記した各実施の形態では、いずれ
もトレイ1のフランジ部1aの周縁と、フィルム2のフ
ランジ部2aの周縁を一致させるようにしたが、図10
に示すように、トレイ1のフランジ部1aの外周縁より
も、フィルム2のフランジ部2aの外周縁の方を突出さ
せるとよい。すなわち、トレイ1のフランジ部1aによ
って所望の強度を発揮させつつ、廃棄する際にその突出
したフィルム2のフランジ部2aを把持することにより
容易にトレイ1とフィルム2とを分離できるようになる
からである。
もトレイ1のフランジ部1aの周縁と、フィルム2のフ
ランジ部2aの周縁を一致させるようにしたが、図10
に示すように、トレイ1のフランジ部1aの外周縁より
も、フィルム2のフランジ部2aの外周縁の方を突出さ
せるとよい。すなわち、トレイ1のフランジ部1aによ
って所望の強度を発揮させつつ、廃棄する際にその突出
したフィルム2のフランジ部2aを把持することにより
容易にトレイ1とフィルム2とを分離できるようになる
からである。
【0042】また、図示省略するが、フィルム2のフラ
ンジ部2aを突出させるのは全周囲にわたってもよい
し、1または複数の部分を突出させるようにしてもよ
い。さらには、逆に両フランジ部1a,2aの外周縁を
一致させておき、トレイ1のフランジ部1aの外周縁の
一部(1または複数箇所)に切欠部を設け、その切欠部
の部分でフィルム2のフランジ部2aの下面側を露出状
態で存在させることによって、当該フィルム部位を把持
し、剥離の利便性を向上するようにしてもよい。
ンジ部2aを突出させるのは全周囲にわたってもよい
し、1または複数の部分を突出させるようにしてもよ
い。さらには、逆に両フランジ部1a,2aの外周縁を
一致させておき、トレイ1のフランジ部1aの外周縁の
一部(1または複数箇所)に切欠部を設け、その切欠部
の部分でフィルム2のフランジ部2aの下面側を露出状
態で存在させることによって、当該フィルム部位を把持
し、剥離の利便性を向上するようにしてもよい。
【0043】なお、上記した包装体では、比較的底が浅
くしかも平面形状が円形のものを示したが、本発明はこ
れに限ることはなく、例えばその形状がコップのように
比較的深いものでもよい。また、平面形状も円形のもの
に限ることはなく、楕円形状や矩形状その他各種の形状
を採ることができる。
くしかも平面形状が円形のものを示したが、本発明はこ
れに限ることはなく、例えばその形状がコップのように
比較的深いものでもよい。また、平面形状も円形のもの
に限ることはなく、楕円形状や矩形状その他各種の形状
を採ることができる。
【0044】なおまた、トレイを形成する紙製とは、紙
のみからなるものはもちろんのこと、例えば紙の表面に
ポリエチレンなどをコーティングしたものでもよい。そ
して、紙のみで形成した場合には、フィルムと分別して
廃棄することが比較的容易に行えるという利点を有し、
コーティングした場合にはフィルムとの密着・接着性が
良好となるので強度が増すという利点を有する。よっ
て、仕様に応じて適宜の材料を使用すればよい。
のみからなるものはもちろんのこと、例えば紙の表面に
ポリエチレンなどをコーティングしたものでもよい。そ
して、紙のみで形成した場合には、フィルムと分別して
廃棄することが比較的容易に行えるという利点を有し、
コーティングした場合にはフィルムとの密着・接着性が
良好となるので強度が増すという利点を有する。よっ
て、仕様に応じて適宜の材料を使用すればよい。
【0045】なおまた、トレイの内面に接着するフィル
ムも、加熱雰囲気下で吸引するというようにフィルムの
成形と接着を同時に行う場合ももちろんあるが、本発明
はそれに限ることはなく、トレイとフィルムを別途成形
したものを用い、両者を接着してもよい。但し、同時に
成形する方がフィルムとトレイとの密着度合いが高い。
ムも、加熱雰囲気下で吸引するというようにフィルムの
成形と接着を同時に行う場合ももちろんあるが、本発明
はそれに限ることはなく、トレイとフィルムを別途成形
したものを用い、両者を接着してもよい。但し、同時に
成形する方がフィルムとトレイとの密着度合いが高い。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る包装体で
は、紙製のトレイの内面にフィルムを接着するととも
に、その上方開口部を閉塞するようにしたため、不燃物
となるフィルムの使用量を極力抑えつつ、ある程度の強
度を有し、丈夫で比較的重量のある被包装物等の物体で
あっても収納することができ、さらに耐水性も発揮させ
ることができる。
は、紙製のトレイの内面にフィルムを接着するととも
に、その上方開口部を閉塞するようにしたため、不燃物
となるフィルムの使用量を極力抑えつつ、ある程度の強
度を有し、丈夫で比較的重量のある被包装物等の物体で
あっても収納することができ、さらに耐水性も発揮させ
ることができる。
【0047】そして、包装体を開封する際には、切断部
に沿って蓋部材を分離切断することにより、蓋部材のう
ち周縁部をフランジ部に接着一体化したまま残すことが
できるので、その周縁部がフランジ部の補強材として機
能する。よって、別途補強材等を用意する必要がなくな
る。
に沿って蓋部材を分離切断することにより、蓋部材のう
ち周縁部をフランジ部に接着一体化したまま残すことが
できるので、その周縁部がフランジ部の補強材として機
能する。よって、別途補強材等を用意する必要がなくな
る。
【0048】また、請求項2,3のように構成すると、
トレイの側壁を、底面に接続された複数の小片を立ち上
げたり、周方向に連続する周縁部の適宜位置を折り畳む
ことにより形成したので、確実に成形できる。さらにま
た、請求項4のように構成すると、廃棄処理も容易に行
え、自然に優しくリサイクルも可能な容器・包装体とす
ることができる。
トレイの側壁を、底面に接続された複数の小片を立ち上
げたり、周方向に連続する周縁部の適宜位置を折り畳む
ことにより形成したので、確実に成形できる。さらにま
た、請求項4のように構成すると、廃棄処理も容易に行
え、自然に優しくリサイクルも可能な容器・包装体とす
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図2】トレイを説明する図である。
【図3】作用を説明する図である。
【図4】蓋部材の別の形態を示す図である。
【図5】蓋部材の別の形態を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図7】トレイ(側壁)を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図9】その要部を示す斜視図である。
【図10】変形例を示す図である。
1 トレイ 2 フィルム 3 容器本体 4 蓋部材 4b 周縁部 5 底面 6 側壁 7 紙 8 中央部 9 小片 9b 突片 12 曲線状ミシン目(切断部) 12a 直線状ミシン目(切断部) 12b ミシン目(切断部) 14 紙 15 切り込み 16 小片 17 中央部 18 突片 20 紙 21 底面 22 周縁部
フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 AA10 BA10 BA13 BB08 CA02 CA09 DA06 DA08 3E060 AB12 BA22 BC01 BC04 CD02 CD13 CE07 CE15 CE22 CF05 DA11 DA14 DA21 DA30 3E067 BA10A BA20A BB01A BB14A BC07A CA07 EA01 EA04 EB03 EB11 EB29 EE38 GD08
Claims (4)
- 【請求項1】 紙製のトレイの内面にフィルムを接着し
て一体化して容器本体を形成するとともに、前記容器本
体の上方開口部を覆う蓋部材を取り付けてなる包装体で
あって、 前記トレイは、底面と、その底面の周囲から立ち上がっ
た側壁と、その側壁の上端に連続し、外側に突出するト
レイフランジ部を有し、 前記フィルムの上端は前記トレイフランジ部を覆うよう
に接着されたフィルムフランジ部となり、 前記蓋部材は、周縁部にて前記フィルムフランジ部と接
着されるとともに、所定パターンに形成された切断部に
より、前記周縁部を残して前記容器本体から分離除去可
能としたことを特徴とする包装体。 - 【請求項2】 前記トレイは、前記底面に対し放射状に
連結配置された複数の小片を折り曲げて立ち上げること
によって形成されるものであることを特徴とする請求項
1に記載の包装体。 - 【請求項3】 前記トレイは、1枚のシートを折り曲げ
て形成された底面と側壁を有し、 前記シートの中央部が前記底面となり、その中央部の周
囲に位置する周縁部が前記側壁となり、 前記周縁部は、周方向に連続しており、外周から中央に
向かって延びる複数の折り畳み部を有し、 展開状態のシートを、前記中央部に対し前記周縁部を折
り曲げて立ち上げるとともに、前記折り畳み部にて前記
周縁部の一部領域を重合させることによって前記トレイ
の側壁を形成するものであり、 かつ、前記折り畳み部の折り曲げ方向を同一方向にした
ことを特徴とする請求項1に記載の包装体。 - 【請求項4】 前記トレイと前記フィルムは、互いに剥
離可能に接着されていることを特徴とする請求項1から
3のいずれか1項に記載の包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16282499A JP2000355365A (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16282499A JP2000355365A (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000355365A true JP2000355365A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15761939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16282499A Withdrawn JP2000355365A (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000355365A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006143242A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Toppan Printing Co Ltd | トレー状容器包装体 |
JP2007145393A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 絞り成形紙容器 |
JP2009220827A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Yu Ishizaka | 包装シート |
-
1999
- 1999-06-09 JP JP16282499A patent/JP2000355365A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006143242A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Toppan Printing Co Ltd | トレー状容器包装体 |
JP4529656B2 (ja) * | 2004-11-17 | 2010-08-25 | 凸版印刷株式会社 | トレー状容器包装体 |
JP2007145393A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 絞り成形紙容器 |
JP2009220827A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Yu Ishizaka | 包装シート |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060905 |