JP3001907U - 簡易食器 - Google Patents
簡易食器Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 紙製として従来の焼却による環境問題の悪化
を解消しながらも耐漏液性を確保し、且つ外観上におい
ても極めて見栄えの良い簡易食器を提供する。 【構成】 方形の底板1の四周縁に、折曲線2a〜2d
を介し内側板2A〜2Dを、また、折曲線3a〜3dを
介して外側板3A〜3Dを連設する。隣接する一対の内
側板2A〜2D間に、相対向する一方の内側板2A,2
Cの両側辺に連成される二等辺三角形状の保形内側板4
A〜4Dと、相対向する他方の内側板2B,2Dの両側
辺に連成される同形一対の二等辺三角形状の連結板5A
〜5D、6A〜6Dとを一連に形成する。また、上記保
形内側板に該保形内側板の外面に重合される三角舌片8
A1〜8D1が形成されている。
を解消しながらも耐漏液性を確保し、且つ外観上におい
ても極めて見栄えの良い簡易食器を提供する。 【構成】 方形の底板1の四周縁に、折曲線2a〜2d
を介し内側板2A〜2Dを、また、折曲線3a〜3dを
介して外側板3A〜3Dを連設する。隣接する一対の内
側板2A〜2D間に、相対向する一方の内側板2A,2
Cの両側辺に連成される二等辺三角形状の保形内側板4
A〜4Dと、相対向する他方の内側板2B,2Dの両側
辺に連成される同形一対の二等辺三角形状の連結板5A
〜5D、6A〜6Dとを一連に形成する。また、上記保
形内側板に該保形内側板の外面に重合される三角舌片8
A1〜8D1が形成されている。
Description
【0001】
本考案は、主として丼物や麺類などの食物を収容する使い捨てタイプの簡易食 器に関するものである。
【0002】
斯かる使い捨て用の簡易食器は、たとえば、駅の売店で販売する丼物や麺類の 車内への持ち込み用、或いは外食産業における持ち帰り用の食器として利用され ている。従来のこの種の簡易食器としては、耐漏液性を容易に確保できることか ら発砲スチロールを素材として一体成形したものが一般的に使用されている。
【0003】
ところで、上述の発砲スチロール製の簡易食器は、リサイクル使用が不可能で あるために、使用後に破棄されたものを他のゴミと共に焼却している。しかしな がら、発砲スチロールは焼却時に極めて高温に発熱するため、焼却釜が著しい損 傷を受け易く、その焼却釜の寿命を縮める結果を招いている。しかも、焼却時に 多量の煙を出すとともに異臭を放つので、周囲の環境を悪化する問題がある。
【0004】 そこで本考案は、紙製として従来の焼却による環境問題の悪化を解消しながら も耐漏液性を確保し、かつ外観上においても極めて見栄えの良い簡易食器を提供 することを目的とするものである。
【0005】
本考案は、上記した目的を達成するために、請求項1の簡易食器は、方形の底 板と、この底板の四周縁に折曲線を介して連設された内辺よりも外辺が僅かに大 きい四枚の内側板と、この各内側板の外方に折曲線を介してそれぞれ連設された 四枚の外側板と、上記隣接する一対の内側板のお互いに対向する側辺とこの側辺 の外方端部とを結ぶ線で囲まれたほぼ三角形状の部分を上記底板の角部から放射 状に延びる4本の折曲線で区分され、上記内側板中、一対の対向する一方の内側 板の両側辺に連成される二等辺三角形状の保形内側板と、一対の対向する他方の 内側板の両側辺に連成される同形一対の二等辺三角形状の連結板とが、単一の紙 板により一体に形成され、上記各内側板および各保形内側板が上記底板の四周縁 に外方に傾斜した状態に立て起こされるとともに、各一対の上記各連結板が、折 曲線に沿って外方に引き出すよう折り曲げられて互いに重合され、かつ隣接する 上記内側板の外面に貼着され、上記各外側板が折曲線を介して外方に折り曲げら れて対応する上記各内側板の外面に重合貼着された構成とするものである。
【0006】 また、本考案の請求項2の簡易食器は、上記単一の紙板が、少なくとも内面側 の一面にビニール樹脂を塗布して含浸したものである。
【0007】 さらに、本考案の請求項3の簡易食器は、上記各保形内側板の底辺を折曲線と し、該折曲線を介して外方に折り曲げ上記保形内側板の外面に重合される該保形 内側板と同形の三角舌片と、該三角舌片の両側斜辺に折曲線を介して連成され上 記内側板と上記外側板との間に差し入れられる両側舌片とより構成する舌片を上 記各保形内側板の底辺に連設したものである。
【0008】 さらにまた、本考案の請求項4の簡易食器は、上記各外側板の上下方向の長さ が上記各内側板の上下方向の長さよりも長く形成したものである。
【0009】 さらにまた、本考案の請求項5の簡易食器は、延出部中、対向する一対の一方 の外側板の延出部を内方に折曲して、上記底板の外面に接着重合したものである 。
【0010】 さらにまた、本考案の請求項6の簡易食器は、簡易容器を先に製作完了した同 一の簡易容器内に積み重ね状態に嵌入し、上記各連結板と上記各外側板とを各々 の対面側に押し付け接着する構成としたものである。
【0011】
請求項1の簡易食器によれば、紙板により形成されているため、使用後に焼却 する場合に、従来の発砲スチロールを素材とする食器のように高温に発熱するこ とがない。また、二枚一組の連結板を重合させて隣接する内側板の外面に重合貼 着しているので、連続した紙部材で容器の周囲を構成することができ、確実な耐 漏液性を確保できる。さらに、内側板は内辺に対し外辺が僅かに大きく形成され ているとともに、隣接する各内側板の各間に、二等辺三角形状の保形内側板がそ の頂角を底板の角部に位置させた状態に介在されているので、上方に拡開した形 状であって開口端部が変形の八角形となる容器形態となる。したがって、この簡 易食器は、紙製でありながらも、既存の陶器製丼鉢に恰も近似した体裁の良い優 れた外観を呈するものとなる。
【0012】 請求項2の簡易食器によれば、紙板にビニール樹脂を含浸させて液密性と印刷 面の保護とを得るようにしているので、一般的な既存の紙製容器のように上記機 能をポリプロピレンフイルムの貼着により得ているために再生が不可能なものと は異なり、使用後に溶解すれば紙材とビニール樹脂とに容易に分離できるので、 再生紙としてリサイクル使用することができる。
【0013】 請求項3の簡易食器によれば、保形内側板の底辺に連設した三角舌片が、外方 に折り曲げて保形内側板に重合されているので、八角形の開口端部の全体を、紙 材を折り返した形状に形成できる。したがって、紙材の切断面が開口端に全く外 部露呈されないので、外観上の美観に優れたさらに見栄えの良いものとなる。
【0014】 請求項4の簡易食器によれば、外方に折り返して各内側板の外面に重合される 各外側板は、その上下方向の長さが各内側板の上下方向の長さよりも長く形成さ れているので、四枚の外側板の下端部が底板の周縁から下方に突出する。この四 角形に突出した部分に指をかけることにより、滑って落下することのないよう確 実に持つことができるとともに、熱い汁物を収容した場合にも、その熱伝導を阻 止して容易に持つことができる。
【0015】 請求項5の簡易食器によれば、上記延出部中、対向する一対の一方の外側板の 延出部を内方に折曲して、上記底板の外面に接着重合したものであることから、 対向する一対の一方の外側板の補強を図ることができる。
【0016】 請求項6の簡易食器によれば、組み立てて接着剤を塗布した直後の食器を、先 に出来上がった同一の簡易食器内に積み重ねるよう嵌入することで、接着剤を介 在して重合されている二部材が剥離することなく保持され、時間の経過に伴って 接着剤で確実に接合することができ、製造上の歩留りの向上を図れる。
【0017】
以下、本考案の好適な実施例について図面を参照しながら詳述する。 図1は、本考案に係る簡易食器の一実施例を示す展開平面図である。すなわち 、同図は、クラフト紙またはカートン紙などの単一の紙材を打ち抜き加工して材 料取りした状態を示しており、少なくとも食器の内面となる一面(同図における 上面)に、ビニール樹脂が塗布されて含浸されてなるラミネート層(図示せず) が形成されている。このラミネート層により素材としての紙材自体の防水機能を 得ているとともに、一面に施される印刷の保護を兼ねている。
【0018】 そして、図1において、四角形の底板1を中心として、この底板1の周囲に、 その四辺に沿った折曲線2a〜2dをそれぞれ介して内辺よりも外辺がやや大き い内側板2A〜2Dがそれぞれ連設されており、各内側板2A〜2Dは同一形状 になっている。この四枚の各内側板2A〜2Dの外方に、各々の外辺に沿った折 曲線3a〜3dをそれぞれ介して内辺よりも外辺がやや小さい外側板3A〜3D が連設されており、各外側板3A〜3Dは同一形状になっている。なお、各内側 板2A〜2Dと各外側板3A〜3Dとは、各々の間の折曲線3a〜3dに対しほ ぼ対称形状であるが、外側板3A〜3Dの長さDが内側板2A〜2Dの長さdよ りも僅かに長く設定されている。
【0019】 上記隣接する一対の内側板2A〜2Dのお互いに対向する側辺とこの側辺の外 方端部とを結ぶ線で囲まれたほぼ三角形状の部分に、底板1の四つの角部からそ れぞれ放射状に延びる各4本ずつの折曲線4a〜4d、5a〜5d、6a〜6d 、7a〜7dにより区分され、上記内側板2A〜2D中、図1の上下方向で相対 向する一方の内側板2A,2Cの両側辺に連成される二等辺三角形状の保形内側 板4A〜4Dと、図1の左右方向で相対向する他方の内側板2B,2Dの両側辺 に連成される同形一対の二等辺三角形状の連結板5A〜5D、6A〜6Dとを形 成している。したがって、各保形内側板4A〜4Dおよび各連結板5A〜5D、 6A〜6Dは、それぞれに二等辺三角形の頂角を底板1の角部に位置させて外方 に向って拡開する状態に配設されている。 図1の上下方向で相対向する一方の外側板3A,3Cの各々の両側位置おいて 、上記各保形内側板4A〜4Dの底辺を折曲線9a〜9dとし、該折曲線9a〜 9dを介して外方に折り曲げ上記保形内側板4A〜4Dの外面に重合される該保 形内側板4A〜4Dと同形の三角舌片8A1〜8D1と、該三角舌片8A1〜8 D1の両側斜辺に折曲線10a〜10d,11a〜11dを介して連成され上記 内側板と上記外側板との間に差し入れられる両側舌片8A2〜8D2とより構成 する舌片8A〜8Dを上記各保形内側板4A〜4Dの底辺に連設されている。
【0020】 上記構成のの組立手順について説明する。 まず、図2に示すように、上記二枚一組の連結板5A〜5D、6A〜6Dをそ れぞれ、それらの間の折曲線6a〜6dに沿って曲げて外方に引き出しながら、 各内側板2A〜2Dおよび各保形内側板4A〜4Dをそれぞれ外方に傾斜状態に 立て起こす。 そして、各二枚一組の連結板5A〜5D、6A〜6Dを互いに重合したのちに 、図2に仮想線で示すように、各保形内側板4A〜4Dとは反対側の内側板3B ,3Dの外面に重合させる。このとき、内方側の連結板6A〜6Dと他方の内側 板3B,3Dの外面との何れかに接着剤(図示せず)を塗布する。 この組立状態の平面図を図3に示す。この図3に示すように、上記組み立てに よって、上方に向かって拡開形状であって、各内側板2A〜2Dおよび各保形内 側板4A〜4Dで囲まれた変形の八角形の開口端部を有する容器が形成される。 なお、図3では、各外側板3A〜3Dおよび舌片8A〜8Dをそれぞれ折曲線 3a〜3d,9a〜9dを介し外方に折り曲げて水平に位置させた状態を示して いる。
【0021】 つぎに、図4に示すように、各舌片8A〜8Dを、折曲線9a〜9dに沿って 外方に折り曲げるとともに、該舌片8A〜8D中、三角舌片8A1〜8D1を各 保形内側板4A〜4Dの外面に重合させ、かつこの三角舌片8A1〜8D1の両 側に位置する両側舌片8A2〜8D2を折曲線10a〜10d,11a〜11d に沿ってそれぞれ内方に折り曲げて対応する内側板2A〜2Dに重合する。 最後に、上記両側舌片8A2〜8D2に接着剤を塗布したのちに、各外側板3 A〜3Dをそれぞれ折曲線3a〜3dに沿って外方に折り曲げ、両側舌片8A2 〜8D2に重合させると、図5に示すような紙製の簡易食器20が出来上がる。
【0022】 図5に示す状態に組み立てが完了すると同時に、図6に仮想線で示す位置から 実線で示す位置に下動されて、先に組み立てられ接着剤による確実な貼着が完了 した同一の簡易食器20内に、上述の組み立てが完了した直後の簡易食器20が 積み重ねるよう嵌入される。この状態で時間の経過を待つと、それぞれ接着剤を 介在して重合された内方側の連結板6A〜6Dと内側板3B,3D、および舌片 8A〜8Dと外側板3A〜3Dが、剥離することなく保持されて確実に相互接着 される。 したがって、組立工程を自動化した場合に、歩留りの向上を図れる。
【0023】 図7は、図5のA−A線に沿って切断した横断面図を示す。同図から明らかな ように、二枚一組の連結板5A〜5D,6A〜6Dを重合させて隣接する内側板 2B,2Dの外面に重合貼着しているので、連続する紙部材で囲むようにして容 器体を構成でき、かつ素材としての紙板にビニール樹脂を含浸させて液密性を得 ているので、確実な耐漏液性を確保できる。したがって、固形の食物に限らず、 麺類などの汁物の多い食物の食器としても支障なく使用できる。
【0024】 この簡易食器20は、図5から明らかなように、内側板2A〜2Dを内辺に対 し外辺が僅かに大きい形状として、隣接する二枚の内側板2A〜2Dの各間に介 在させる保形内側板4A〜4Dを、下端に頂角を有する二等辺三角形状とするこ とができる。そのため、上方に拡開した容器形状であって開口端部が変形の八角 形を呈する形態となり、紙製でありながらも、既存の陶器製丼鉢に恰も近似した 体裁の良い優れた外観を呈するものとなる。ところで、一般に、上述のような多 角形の開口を有する既存の紙製容器では、たとえば四枚の側板本体部分の各間に 介在する連結板部が、上端部が紙材の切断面をそのまま露呈した状態になってい る。これに対し、上記簡易食器20では、内側板2A〜2Dの上片に連設した外 側板3A〜3Dを外方に折り曲げて内側板2A〜2Dの外面に重合している他に 、保形内側板4A〜4Dの底辺に連設した三角舌片8A1〜8D1を外方に折り 曲げて保形内側板4A〜4Dの外面に重合しているので、八角形の開口端部は、 全て紙材を折り返した形状に形成されて紙材の切断面が全く外部に露呈されない 。この点からも、外観上においてさらに見栄えの良いものとなっている。
【0025】 また、使用に際しての従来の不都合な問題を解消している。すなわち、図8は 図5のB−B線に沿って切断した縦断面図を示し、同図から明らかなように、外 方に折り返して各内側板2A〜2Dの外面に重合される各外側板3A〜3Dには 、その上下方向の長さが各内側板2A〜2Dの上下方向の長さよりも長い延出部 3A1〜3D1が形成され、四枚の外側板3A〜3Dの下端部が底板1の周縁か ら下方に突出している。 したがって、この四角形状に突出した各外側板3A〜3Dの下端部分に指をか け持つことにより、滑って落としたりすることのないよう確実に把持できる。し かも、熱い汁物を収容した場合にも、その熱が各外側板3A〜3Dの下端部分に は殆ど伝導されないため、容易に持つことができる。
【0026】 また、図9に示す如く、上記延出部3A1〜3D1中、相対向する一方の外側 板3A,3Cの延出部3A1,3C1を折曲線3a1,3c1を介して内方に折曲 し、上記底板1の外面に接着重合してもよい。
【0027】 さらに、この簡易食器20は、紙製であるため、使用後に焼却する場合に、従 来の発砲スチロールを素材とする食器のように高温に発熱することがないので焼 却釜を傷めることがなく、また、異臭を放つこともないので、従来の環境問題を 解消できる。
【0028】 また、上記実施例の紙製の簡易食器20では、紙板にビニール樹脂を含浸させ ることにより、紙材自体の液密性と体裁を保ための印刷面表面の保護との機能を 得るようにしているので、使用後に溶解すれば、紙材とビニール樹脂とに容易に 分離できるので、再生紙としてリサイクル使用することもできる利点がある。な お、既存の紙製食器と同様に、透明なポリプロピレンフイルムを表面に貼着して 紙材自体の液密性と印刷面の保護との機能を得るようにしてもよい。この場合、 ポリプロピレンフイルムは溶解した場合にも紙材と分離することができないため に、リサイクル使用は不可能になるが、上述のように環境問題の悪化や焼却釜の 損傷といった問題がが生じないため、焼却すればよい。
【0029】
以上のように本考案の請求項1の簡易食器によれば、紙板により形成したので 、使用後に焼却する場合における高温発熱や異臭を放つなどの従来の問題を解消 できる。また、四枚の内側板の各間に、互いに重合されて隣接する内側板の外面 に重合貼着する二枚一組の連結板をそれぞれ介在させているので、連続した紙部 材で容器の周囲を構成して確実な耐漏液性を確保できる。さらにまた、内側板を その内辺に対し外辺が僅かに大きい形状とするとともに、隣接する各内側板の各 間に、二等辺三角形状の保形内側板がその頂角を底板の角部に位置させた状態に 介在されているので、上方に拡開した形状であって開口端部が変形の八角形とな る容器形態となる。したがって、この簡易食器は、紙製でありながらも、既存の 陶器製丼鉢に恰も近似した体裁の良い優れた外観を呈するものとなる。
【0030】 本考案の請求項2の簡易食器によれば、紙板にビニール樹脂を含浸させて液密 性と印刷面の保護とを得る構成としたので、一般的な既存の紙製容器のように上 記機能をポリプロピレンフイルムの貼着により得ているために再生が不可能なも のとは異なり、使用後に溶解すれば紙材とビニール樹脂とに容易に分離できるの で、再生紙としてリサイクル使用することができる。
【0031】 本考案の請求項3の簡易食器によれば、保形内側板の底辺に連設した三角舌片 を、外方に折り曲げて保形内側板に重合しているので、八角形の開口端部の全体 にわたって紙材を折り返した形状に形成でき、紙材の切断面が全く開口端部に全 く露呈されないことから、さらに外観上の美観に優れた見栄えの良いものとなる 。
【0032】 本考案の請求項4の簡易食器によれば、各外側板の上下方向の長さを各内側板 の上下方向の長さよりも長く形成したので、四枚の外側板の下端部を底板の周縁 から下方に突出させて、この四角形に突出部分を指かけ部とでき、滑って落とし たりすることなく確実に把持できるとともに、熱い汁物を収容した場合にも、そ の熱さが手に伝わることがなく、容易に持つことができる。
【0033】 本考案の請求項5の簡易食器によれば、上記延出部中、対向する一対の一方の 外側板の延出部を内方に折曲して、上記底板の外面に接着重合したものであるこ とから、相対向する一方の外側板の補強を図ることができる。
【0034】 本考案の請求項6の簡易食器によれば、組み立てて接着剤を塗布した直後の食 器を、先に出来上がった同一の簡易食器内に積み重ねるよう嵌入することで、接 着剤を介在して重合されている二部材が剥離することなく保持され、時間の経過 に伴って接着剤で確実に接合することができ、製造上の歩留りの向上を図れる。
【図1】本考案に係る簡易食器の一実施例を示す展開平
面図である。
面図である。
【図2】同上の二枚一対の連結板を互いに重合して隣接
する内側板の外面に重合する組立工程を示す斜視図であ
る。
する内側板の外面に重合する組立工程を示す斜視図であ
る。
【図3】図2の組立工程における平面図である。
【図4】同上の舌片および外側板をそれぞれ外方に折り
曲げて内側板の外面に重合する組立工程を示す斜視図で
ある。
曲げて内側板の外面に重合する組立工程を示す斜視図で
ある。
【図5】同上の組立完了状態の斜視図である。
【図6】同上の接着剤により貼着する組立工程を示す一
部破断正面図である。
部破断正面図である。
【図7】図5のA−A線に沿って切断した横断面図であ
る。
る。
【図8】図5のB−B線に沿って切断した縦断面図であ
る。
る。
【図9】本考案に係る簡易食器の他の実施例を示す縦断
面図である。
面図である。
1 底面 2A〜2D 内側板 2a〜2d 折曲線 3A〜3D 外側板 3A1〜3D1 延出部 3a〜3d 折曲線 3a1,3c1 折曲線 4A〜4D 保形内側板 5A〜5D 連結板 6A〜6D 連結板 7a〜7d 折曲線 8A〜8D 舌片 8A1〜8D1 三角舌片 8A2〜8D2 両側舌片 10a〜10d 折曲線 11a〜11d 折曲線 20 簡易食器
Claims (6)
- 【請求項1】 方形の底板と、この底板の四周縁に折曲
線を介して連設された内辺よりも外辺が僅かに大きい四
枚の内側板と、この各内側板の外方に折曲線を介してそ
れぞれ連設された四枚の外側板と、上記隣接する一対の
内側板のお互いに対向する側辺とこの側辺の外方端部と
を結ぶ線で囲まれたほぼ三角形状の部分を上記底板の角
部から放射状に延びる4本の折曲線で区分され、上記内
側板中、相対向する一方の内側板の両側辺に連設される
二等辺三角形状の保形内側板と、相対向する他方の内側
板の両側辺に連設される同形一対の二等辺三角形状の連
結板とが、単一の紙板により一体に形成され、上記各内
側板および各保形内側板が上記底板の四周縁に外方に傾
斜した状態に立て起こされるとともに、各一対の上記各
連結板が、折曲線に沿って外方に引き出すよう折り曲げ
られて互いに重合され、かつ隣接する上記内側板の外面
に貼着され、上記各外側板が折曲線を介して外方に折り
曲げられて対応する上記各内側板の外面に重合貼着され
てなることを特徴とする簡易食器。 - 【請求項2】請求項1において、上記単一の紙板が、少
なくとも内面側の一面にビニール樹脂を塗布して含浸さ
れていることを特徴とする簡易食器。 - 【請求項3】請求項1または2において、上記各保形内
側板の底辺を折曲線とし、該折曲線を介して外方に折り
曲げ上記保形内側板の外面に重合される該保形内側板と
同形の三角舌片と、該三角舌片の両側斜辺に折曲線を介
して連成され上記内側板と上記外側板との間に差し入れ
られる両側舌片とより構成する舌片を上記各保形内側板
の底辺に連設したことを特徴とする簡易食器。 - 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
記各外側板の上下方向の長さが上記各内側板の上下方向
の長さよりも長い延出部を形成されたことを特徴とする
簡易食器。 - 【請求項5】 請求項4記載の延出部中、対向する一対
の一方の外側板の延出部を内方に折曲して、上記底板の
外面に接着重合した請求項4記載の簡易食器。 - 【請求項6】 請求項1ないし5の何れかにおいて、簡
易容器を先に製作完了した同一の簡易容器内に積み重ね
状態に嵌入し、上記各連結板と上記各外側板とを各々の
対面側に押し付け接着する構成としたことを特徴とする
簡易食器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994003429U JP3001907U (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 簡易食器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994003429U JP3001907U (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 簡易食器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3001907U true JP3001907U (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=43137879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994003429U Expired - Lifetime JP3001907U (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 簡易食器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3001907U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180053058A (ko) * | 2016-11-11 | 2018-05-21 | 고문당인쇄(주) | 포장용 박스 |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP1994003429U patent/JP3001907U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180053058A (ko) * | 2016-11-11 | 2018-05-21 | 고문당인쇄(주) | 포장용 박스 |
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