JP2000355160A - インクジェット記録媒体 - Google Patents

インクジェット記録媒体

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JP2000355160A
JP2000355160A JP2000091346A JP2000091346A JP2000355160A JP 2000355160 A JP2000355160 A JP 2000355160A JP 2000091346 A JP2000091346 A JP 2000091346A JP 2000091346 A JP2000091346 A JP 2000091346A JP 2000355160 A JP2000355160 A JP 2000355160A
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洋一 斎藤
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    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5218Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5245Macromolecular coatings characterised by the use of polymers containing cationic or anionic groups, e.g. mordants

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント部と非プリント部とで画像状に顕著
な光沢差を生じることなく、表面光沢によるギラツキを
改善して、しかも画像ムラがなく高級感のある画像が得
られるインクジェット記録媒体の提供。 【解決手段】 支持体上に設けたインク吸収層側の表面
のJIS−B−0601に規定される測定長さを2.5
mm、カットオフ値0.8mmで測定したときの中心線
平均粗さ(Ra)が0.8〜4.0μm、JIS−Z−
8741による60度鏡面光沢度が10〜30%である
ことを特徴とするインクジェット記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高画質のインクジ
ェット記録媒体に関し、表面光沢によるギラツキを改善
して画像状に光沢差が生じないようにした高級感のある
インクジェットプリントを与えるインクジェット記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のインクジェット記録の飛躍的な技
術革新に伴い、プリント品質は銀塩写真で得られるプリ
ントに匹敵しつつある。インクジェット記録で得られる
プリント品質はプリンター、インク、インクジェット記
録媒体の3つに依存するが、画質面で見るならば前2者
の最近の技術革新が大きく、インクジェット記録媒体
(以下、単に記録媒体ともいう)の性能の差が最終的な
プリント品質において非常に重要になってきている。
【0003】このため、銀塩写真プリントに近いプリン
トをインクジェット記録で得るために記録媒体の観点か
ら種々の改良が従来からなされてきている。
【0004】インクジェット記録媒体としては、紙など
のように支持体自身がインク吸収性であるものと支持体
の上にインク吸収層を設けたものに大きく区分される
が、前者はインクが支持体中に直接浸透するために高い
最高濃度が得られなかったり、支持体自身がインク溶媒
を吸収して著しいシワを画像状に発生させるために高級
感のあるプリントは得られにくく、インク吸収層設けた
ものが好ましい。
【0005】支持体上に設けられるインク吸収層として
は大きく膨潤型のインク吸収層と空隙型インク吸収層が
知られている。
【0006】膨潤型インク吸収層はゼラチン、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドンあるいはポリエチ
レンオキサイドなどの親水性ポリマーを主体として構成
されるものである。
【0007】空隙型インク吸収層は、層中に空隙を有す
るものであり、その製法にいくつかの種類があるが代表
的なものは、少量の親水性ポリマーと多量の微粒子を有
する層であり、微粒子同士の間に空隙が形成されて主に
ここにインクを吸収するものである。
【0008】面質は個人の嗜好に依存する場合もある
が、使用する目的により、高級感のあるプリントとして
必要な光沢性や、その他の特性が要求される場合もあ
る。
【0009】例えば指紋がつきにくいものにしたい、糊
等のベタ付き汚れがつきにくくしたい、反射光が強すぎ
て鑑賞しずらい状態を避けたい等の場合がある。
【0010】例えば、表面を半光沢化する為には表面に
1μmオーダーの高さの凹凸を形成させるのが一般的で
あるが、表面を適度に粗面化させて得られた記録媒体に
インクジェットで記録した場合には光沢が画像状に変化
し光沢度が不均一になりやすい問題がある。この問題は
特に高級感の高いインクジェットプリントのプリント品
位を損なうために改良が必要である。
【0011】この原因ははっきりしないがインクジェッ
トで記録した場合、インク吸収層に低蒸発性の有機溶媒
が残存するために表面の微細な凹凸に画像状に差が生じ
る為と推定される。
【0012】この様な画像状の不均一な光沢差が生じる
と画像面にギラツキが生じて不自然なプリントになり高
級感のあるプリントにならない。
【0013】この問題は支持体がインク溶媒を吸収しな
い場合に顕著になるが、支持体がインクを吸収する場合
であってもインクジェットで記録した際にわずかに表面
に凹凸の差が生じて画像状に光沢差が生じる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の実態に
鑑みてなされたものであって、本発明が解決しようとす
る課題は、プリント部と非プリント部とで画像状に顕著
な光沢差を生じることなく、表面光沢によるギラツキを
改善して、しかも画像ムラがない高級感のある画像が得
られるインクジェット記録媒体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成により達成される。
【0016】1.支持体上に設けたインク吸収層側の表
面のJIS−B−0601に規定される測定長さを2.
5mm、カットオフ値0.8mmで測定したときの中心
線平均粗さ(Ra)が0.8〜4.0μm、JIS−Z
−8741による60度鏡面光沢度が10〜30%であ
ることを特徴とするインクジェット記録媒体。
【0017】2.インク吸収層を有する側の表面のJI
S−B−0601に規定される測定長さを2.5mm、
カットオフ値0.8mmで測定したときの中心線平均粗
さ(Ra)が1.0〜5.0μmである支持体上にイン
ク吸収層を有し、該インク吸収層側の表面がJIS−Z
−8741による60度鏡面光沢度が10〜30%であ
ることを特徴とするインクジェット記録媒体。
【0018】3.支持体が、両面をポリオレフィン樹脂
で被覆された紙であることを特徴とする前記1又は2に
記載のインクジェット記録媒体。
【0019】4.インク吸収層が空隙を有する多孔質皮
膜であることを特徴とする前記1、2又は3に記載のイ
ンクジェット記録媒体。
【0020】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明のインクジェット記録媒体は支持体上にインク吸収層
を有する。
【0021】本発明の記録媒体に用いられる支持体は、
吸水性支持体と非吸水性支持体のいずれも用いることが
出来るが、非吸水性支持体がシワの発生が無くまた容易
に半光沢面を形成できることから好ましい。
【0022】支持体がインク溶媒を吸収する吸水性支持
体の場合にはシワが発生しやすく、また、インク吸収層
に染着した染料も保存中に徐々に支持体中に浸透する為
に濃度が下がる傾向にある。
【0023】これに対して支持体がインクを全く吸収し
ない非吸水性支持体の上にインク吸収層を設けたインク
ジェット記録媒体では上記の問題が無く高級感のあるイ
ンクジェットプリントが得られる。
【0024】吸水性支持体としては特に天然パルプを主
体とした紙支持体が代表的であるが合成パルプと天然パ
ルプの混合物であってもよい。
【0025】非吸水性支持体としてはプラスチック樹脂
フィルム支持体あるいは紙の両面をプラスチック樹脂フ
ィルムで被覆した支持体が挙げられる。
【0026】プラスチック樹脂フィルム支持体として
は、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、
ポリプロピレンフィルム、セルローストリアセテートフ
ィルム、ポリスチレンフィルム等が挙げられる。
【0027】これらのプラスチック樹脂フィルムは透明
なものまたは半透明なものも使用できるが透明なものが
好ましい。
【0028】本発明で好ましい支持体は紙の両面をプラ
スチック樹脂で被覆した支持体であり、最も好ましいの
は、紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆した支持体で
ある。
【0029】特に支持体として紙の両面をポリエチレン
等のポリオレフィン樹脂で被覆した支持体を用い、その
上にインク吸収層を設けた記録媒体は、本願の効果上優
れている上に、プラスチックフィルムに比べて比較的低
コストであること、その重厚感やしなやかさ、平滑性、
光沢性などの面で、銀塩写真のプリントに近い高級感の
あるプリントとして好ましい。
【0030】以下、本発明で好ましい支持体である紙の
両面をプラスチック樹脂で被覆した支持体について説明
する。
【0031】本発明の支持体に用いられる紙は、木材パ
ルプを主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポ
リプロピレンなどの合成パルプあるいはナイロンやポリ
エステルなどの合成繊維を用いて抄紙される。木材パル
プとしては例えば、LBKP,LBSP,NBKP,N
BSP,LDP,NDP,LUKP,NUKPのいずれ
も用いることが出来るが短繊維分の多いLBKP,NB
SP,LBSP,NDP,LDPをより多く用いること
が好ましい。但し、LBSPおよびまたはLDPの比率
は10質量%〜70質量%が好ましい。
【0032】上記パルプは不純物の少ない化学パルプ
(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いられ
又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも有用
である。
【0033】紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテンダ
イマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化チ
タンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミド、
ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白剤、ポ
リエチレングリコール類等の水分保持剤、分散剤、4級
アンモニウム化合物等の柔軟化剤などを適宜添加するこ
とが出来る。
【0034】抄紙に使用するパルプの濾水度はCSFの
規定で200〜500mlが好ましく、また、叩解後の
繊維長がJIS−P−8207に規定される24メッシ
ュ残分質量%と42メッシュ残分の質量%との和が30
〜70%が好ましい。なお、4メッシュ残分の質量%は
20質量%以下であることが好ましい。
【0035】紙の坪量は50〜250gが好ましく、特
に70〜200gが好ましい。紙の厚さは50〜210
μmが好ましい。
【0036】紙は抄紙段階または抄紙後にカレンダー処
理して高平滑性を与えることも出来る。紙密度は0.7
〜1.2g/m2(JIS−P−8118)が一般的で
ある。更に原紙剛度はJIS−P−8143に規定され
る条件で20〜200gが好ましい。
【0037】紙表面には表面サイズ剤を塗布しても良
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
と同様のサイズ剤を使用できる。
【0038】紙のpHはJIS−P−8113で規定さ
れた熱水抽出法により測定された場合、5〜9であるこ
とが好ましい 次に、この紙の両面を被覆するプラスチック樹脂につい
て説明する。
【0039】この目的で用いられるプラスチック樹脂と
しては、特に好ましくはポリオレフィン樹脂を用いるこ
とができ、ポリオレフィン樹脂としては、具体的にはポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、エチ
レン、プロピレンを主体とする共重合体などのポリオレ
フィン類が好ましいが、ポリエチレンが特に好ましい。
【0040】以下、特に好ましいポリエチレンについて
説明する。紙表面および裏面を被覆するポリエチレン
は、主として低密度のポリエチレン(LDPE)および
/または高密度のポリエチレン(HDPE)であるが他
のLLDPEやポリプロピレン等も一部使用することが
出来る。
【0041】特に塗布層側のポリオレフィン層はルチル
またはアナターゼ型の酸化チタンをポリオレフィン中に
添加し、不透明度および白色度を改良したものが好まし
い。酸化チタン含有量はポリオレフィンに対して通常3
〜20質量%、好ましくは4〜13質量%である。
【0042】ポリオレフィン層中には白地の調整を行う
ための耐熱性の高い顔料や蛍光増白剤を添加することが
出来る。
【0043】着色顔料としては例えば、群青、紺青、コ
バルトブルー、フタロシアニンブルー、マンガンブル
ー、セルリアン、タングステンブルー、モリブデンブル
ー、アンスラキノンブルー等が挙げられる。
【0044】蛍光増白剤としては例えば、ジアルキルア
ミノクマリン、ビスジメチルアミノスチルベン、ビスメ
チルアミノスチルベン、4−アルコキシ−1,8−ナフ
タレンジカルボン酸−N−アルキルイミド、ビスベンズ
オキサゾリルエチレン、ジアルキルスチルベンなどが挙
げられる。
【0045】紙の表裏のポリエチレンの使用量はインク
吸収層の膜厚やバック層を設けた後で低湿および高湿化
でのカールを最適化するように選択されるが、一般には
インク吸収層を塗布する側のポリエチレン層が15〜4
0μm、バック層側が10〜30μmの範囲である。
【0046】更に上記ポリエチレンで被覆紙支持体は以
下の特性を有していることが好ましい。
【0047】引っ張り強さ:JIS−P−8113で
規定される強度で縦方向が2〜30kg、横方向が1〜
20kgであることが好ましい、 引き裂き強度:JIS−P−8116による規定方法
で縦方向が10〜200g、横方向が20〜200gが
好ましい、 圧縮弾性率≧9.8×107Pa、 不透明度:JIS−P−8138に規定された方法で
測定したときに80%以上、特に85〜98%が好まし
い、 白さ:JIS−Z−8729で規定されるL*、a*
*が、L*=80〜95、a*=−3〜+5、b*=−6
〜+2であることが好ましい、 クラーク剛直度:記録媒体の搬送方向のクラーク剛直
度が50〜300cm 2/100である支持体が好まし
い、 原紙中の水分:中紙に対して、4〜10質量%が好ま
しい。
【0048】本発明の請求項1の発明は、支持体上に設
けたインク吸収層側の表面のJIS−B−0601(1
982年)に規定される測定長さを2.5mm、カット
オフ値0.8mmで測定したときの中心線平均粗さ(R
a)が0.8〜4.0μm、JIS−Z−8741(1
983年)による60度鏡面光沢度が10〜30%であ
ることを特徴とするインクジェット記録媒体である。
【0049】インク吸収層側の表面は、規則的又は不規
則的な凹凸を有する微粒面であって、JIS−B−06
01に規定される測定長さが2.5mm、カットオフ値
0.8mmで測定したときの中心線平均粗さ(Ra)が
0.8〜4.0μm、JIS−Z−8741による60
度鏡面光沢度が10〜30%を示すような面である。
【0050】このような面により視感的にも光沢を著し
く低下させることなくしかもギラツキを防止することが
できる。
【0051】即ち、この表面の凹凸により表面光沢性が
適度に抑制されて不必要なギラツキがなくなり、しかも
インクジェット記録した際のプリント部分と非プリント
部分とで光沢度に大きな差が生じず、ムラの無い視感的
に高級感のあるプリントが得られる。
【0052】本発明の請求項1の発明の記録媒体におい
て、前記Raが0.8μm以上であると表面のギラツキ
抑制効果が顕著であり、また、Raが4.0μm以下で
あれば凸部分にインクが溜まりやすくなる状態を防ぐこ
とができ、よってマダラ状のムラの発生を抑えられる。
更に、インク吸収層が空隙を有する硬い多孔質皮膜であ
る場合にはRaが4.0μm以下のほうが製造時に生じ
やすい皮膜のひび割れが抑えられる。Raの好ましい範
囲は0.9〜3.0μmである。
【0053】この微粒面は例えば高低差が3〜20μm
の凹凸を3mmの間隔に5〜30個もたせたものであ
る。微粒面が規則的な形状である場合、3mmの間隔に
高低差5〜20μmの凹凸を5〜15個もたせたものが
好ましく、微粒面が不規則な形状の場合には、3mmの
間隔に高低差が5〜20μmの凹凸を10〜30個もた
せたものが好ましい。
【0054】本発明で得られるような表面特性は、従来
インク吸収層に用いられるマット剤のみによっては得ら
れない。
【0055】平坦なインク吸収層の中に、公知のマット
剤を含有させると、通常はインク吸収層表面に主に凸状
態が形成される。マット剤により形成される凸のみによ
って光沢度を所望の値の範囲にコントロールしようとす
ると、公知のマット剤よりかなり平均粒径の大きなマッ
ト剤を使用する必要が生じ、表面粗さが所望の値の範囲
にコントロールできず、その結果、本願の効果が得られ
ない上に、擦り傷が付きやすかったり、プリント表面の
蝕感を悪化させる。従って、マット剤をインク吸収層に
含有させるだけの方法では、表面粗さ及び光沢度の両方
を満足させることができず、本発明の表面特性を得るこ
とができない。
【0056】本発明の記録媒体は表面が特定の大きさの
凹凸を持つ微粒面を有することにより得られるものであ
って、従来のマット剤のみにより得られるものとは異な
る。
【0057】インク吸収層の表面を微粒面とする作製手
段としては、例えば、予め、型付け処理を行った支持体
を用いてその上にインク吸収層を設けたものであっても
良く、又は、平滑な支持体にインク吸収層を設けたうえ
で表面を型付けしたものであっても良い。後者のように
インク吸収層に後処理する方法によると均一な凹凸が付
けにくいことから前者が好ましい。
【0058】特にインク吸収層が比較的硬い多孔質皮膜
である場合には前者が好ましい。従って、予め型付け処
理を行った支持体を用いてその上にインク吸収層を設け
る場合には、該支持体の表面粗さRaは所望するインク
吸収層側の表面の微粒面における凹凸の高低差より高く
することが必要であり、例えば、該支持体の表面粗さR
aが1.0〜5.0μmであることが好ましい。
【0059】本発明の記録媒体は、インク吸収層側の表
面のJIS−Z−8741による鏡面光沢度が10〜3
0%であるが、この表面光沢度は前述した支持体の凹凸
や、インク吸収層自体がもつ微細な構造自身及び補助的
に使用されるマット剤等によりコントロールできる。
【0060】前記光沢度が10%未満の場合には表面の
マット化度が高すぎて不鮮明な画像になりやすく、また
インクジェット記録後に画像表面の僅かの光沢度の差に
より光沢ムラ(ギラツキ)が目立ちやすくなる傾向があ
る。
【0061】一方、前記光沢度が30%を越える場合に
は一般に画像面の光沢性が高すぎ半光沢面とは言い難く
なって高級感のある記録媒体が得られない。
【0062】このような範囲の光沢度はインク吸収層の
最表面層をできるだけ均一な構成にし、光沢を低下させ
る不要な微粒子を極力少なくすることで得られる。
【0063】前記インク吸収層の最表面にはマット剤を
含有することもできるが、光沢を著しく損なわない範囲
内で使用すべきである。また、そのようなマット剤とし
ては平均粒径が5〜30μm程度のものを使用すること
が好ましい。
【0064】特に好ましい支持体である、紙の両面をポ
リオレフィン樹脂で被覆した支持体の場合には、ポリオ
レフィン樹脂で紙を被覆した後に表面に型付けするのが
好ましい。
【0065】予め凹凸をポリオレフィン樹脂表面に型付
けする代表的な方法は基紙上に溶融したポリオレフィン
樹脂を押し出しコーティングした後、型付けローラーに
圧接して微細な凹凸の模様付けを行うことにより行われ
る。
【0066】この模様付けを行う方法には、溶融押し出
しして得られる樹脂コート紙に室温付近でエンボシング
カレンダー処理する方法と、ポリオレフィン樹脂の押し
出しコーティング時にロール表面に凹凸模様を付したク
ーリングロールを使用して冷却しながら凹凸を形成する
方法があるが、後者が比較的弱い圧力で型付けすること
が出来しかもより正確で均質な型付けが出来ることから
好ましい。
【0067】支持体表面とインク吸収層表面の凹凸の関
係はインク吸収層の特性にもよるが、インク吸収層が高
インク吸収速度を有し、より高画質なプリントが得られ
る空隙を有する多孔質皮膜である場合には、乾燥膜厚が
厚くなるために支持体表面の高低差よりもインク吸収層
側の表面の高低差が減少する傾向が大きい。
【0068】本発明の請求項2の発明の記録媒体は、用
いる支持体のJIS−B−0601に規定される測定長
さを2.5mm、カットオフ値0.8mmで測定した時
の中心線平均粗さRaが1.0〜5.0μmであること
を必須としている。特に好ましくはRaが1.0〜4.
0μmである。
【0069】このような支持体を用いて作製した本発明
の請求項2の発明の記録媒体は、インク吸収層が存在す
る側の表面のJIS−Z−8741による鏡面光沢度を
10〜30%にすることを必須としている。
【0070】また、本発明の好ましい態様として下記の
ものが挙げられる。即ち、インク吸収層を有する側の表
面がJIS−B−0601に規定される測定長さを2.
5mm、カットオフ値0.8mmで測定したときの中心
線平均粗さ(Ra)が1.0〜5.0μmである支持体
上にインク吸収層を有し、該インク吸収層側のインクジ
ェット記録媒体の表面がJIS−B−0601に規定さ
れる測定長さを2.5mm、カットオフ値0.8mmで
測定したときの中心線平均粗さ(Ra)が0.8〜4.
0μm、JIS−Z−8741による60度鏡面光沢度
を10〜30%であることを特徴とするインクジェット
記録媒体である。
【0071】次に、支持体上に設けられるインク吸収層
について説明する。インク吸収層は支持体の片面のみに
設けてても良いが、両面に設けても良い。このとき両面
に設けられるインク吸収層は同じものであっても良く異
なっていても良い。
【0072】インク吸収層は前述のごとく、大きく膨潤
層型インク吸収層と空隙型インク吸収層に分けられる。
【0073】膨潤型インク吸収層の特長は高い光沢性が
得られることと、膨潤性ポリマーを使用しているため
に、ポリマーが膨潤できる範囲であれば大容量のインク
を吸収できること、低コストで製造できる利点などが挙
げられが、膨潤性ポリマーを使用しているので耐光性の
点は劣る。
【0074】一方、空隙型インク吸収層の特長は、イン
ク吸収速度が速くプリント時にムラが生じにくいこと、
プリント直後に表面が見かけ上乾いていること、耐水性
とインク吸収速度の両者が同時に満足できること等が挙
げられる。
【0075】本発明では高吸収・高乾燥性であり空隙型
のインク吸収層であることが画質面からは好ましい。
【0076】膨潤型インク吸収層は、インク溶媒に対し
て膨潤性がある親水性ポリマーから主として構成され
る。そのような親水性ポリマーとしては、ゼラチン(ア
ルカリ処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、アミノ基をフェ
ニルイソシアネートや無水フタル酸等で封鎖した誘導体
ゼラチンなど)、ポリビニルアルコール(平均重合度が
300〜4000、ケン化度が80〜99.5%が好ま
しい)、ポリビニルピロリドン、ポリエチオレンオキシ
ド、ヒドロキシルエチルセルロース、寒天、プルラン、
デキストラン、アクリル酸、カルボキシメチルセルロー
ス、カゼイン、アルギン酸等が挙げられ、2種類以上を
併用することもできる。
【0077】膨潤型インク吸収層には親水性ポリマーの
膨潤性に影響を与えない範囲で無機微粒子や有機微粒子
等の微粒子を含有させても良いが親水性バインダーに対
して通常100質量%以下である。
【0078】膨潤層に設けられる親水性ポリマーの使用
量は記録媒体1m2当たり通常3〜20g、好ましくは
5〜15gである。
【0079】空隙型インク吸収層はインク吸収層に空隙
を有するもので、無機微粒子と少量の親水性ポリマーを
含有する空隙を有する多孔質皮膜のものが好ましい。
【0080】このような無機微粒子の例としては、例え
ば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜
鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸ア
ルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネ
シウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミ
ナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミ
ニウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等
の白色無機顔料等を挙げることが出来る。
【0081】その様な無機微粒子は、1次粒子のまま用
いても、また、2次凝集粒子を形成した状態で使用する
こともできる。
【0082】本発明においては、特に微細な空隙が形成
出来る観点より、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ
または擬ベーマイトが好ましく、特に平均粒径(ここで
いう平均粒径とはインク吸収層中、1次粒子で存在する
場合は、1次粒子の平均粒径を、2次凝集粒子の状態で
存在する場合は2次凝集粒子の平均粒径を指す)が10
0nm以下の、気相法により合成されたシリカ、コロイ
ダルシリカおよび擬ベーマイトが好ましい。更には、平
均粒径が100nm以下の気相法により合成されたシリ
カが、本発明の効果をより奏する点で特に好ましい。
【0083】無機微粒子の平均粒径は、粒子そのものあ
るいは空隙層の断面や表面を電子顕微鏡で観察し、10
0個の任意の粒子の粒径を求めてその単純平均値(個数
平均)として求められる。ここで個々の粒径はその投影
面積に等しい円を仮定した時の直径で表したものであ
る。
【0084】空隙層に用いられる親水性ポリマーとして
は、膨潤型インク吸収層で用いられる親水性ポリマーと
同様のものが用いられるが、好ましい親水性ポリマーは
ポリビニルアルコールである。
【0085】本発明で好ましく用いられるポリビニルア
ルコールには、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる
通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン変
性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有するア
ニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルア
ルコールも含まれる。
【0086】酢酸ビニルを加水分解して得られるポリビ
ニルアルコールは平均重合度が300以上のものが好ま
しく用いられ、特に平均重合度が1000〜5000の
ものが好ましく用いられる。
【0087】ケン化度は70〜100%のものが好まし
く、80〜99.5%のものが特に好ましい。
【0088】また、インク吸収層に用いられる無機微粒
子と親水性バインダーの比率は質量比で通常2:1〜1
0:1であり、特に、3:1〜8:1が好ましい。
【0089】無機微粒子の親水性バインダーに対する比
率を上記の如く大きい値にすることでインク吸収層は高
空隙率を達成することができる。好ましい空隙率は40
〜80%であり、特に50〜70%が好ましい。空隙率
は以下の式に従って得られた値である。
【0090】空隙率=100×〔(全乾燥膜厚−塗布固
形分膜厚)/全乾燥膜厚〕 また、上記空隙層が親水性ポリマーとしてポリビニルア
ルコールを含有する場合には皮膜の造膜性を改善し、ま
た皮膜の強度を高めるために、硬膜剤を添加することが
好ましく、例えば、エポキシ化合物、ほう酸又はその塩
が挙げられ、中でもほう酸又はその塩を含有されること
が好ましい。ほう酸またはその塩としては、硼素原子を
中心原子とする酸素酸およびその塩のことを示し、具体
的にはオルトほう酸、メタほう酸、次ほう酸、四ほう
酸、五ほう酸およびそれらの塩が含まれる。
【0091】ホウ酸またはその塩の使用量は、塗布液の
無機微粒子や親水性ポリマーの量により広範に変わり得
るが、親水性ポリマーに対して通常1〜60質量%、好
ましくは5〜40質量%である。
【0092】本発明においては、インク吸収速度は速く
画像のムラが少なく、また親水性ポリマーの使用量が比
較的少ないためにカールの発生が比較的少ないことから
もインク吸収層が空隙を有する多孔質皮膜であるのが好
ましい。
【0093】本発明のインクジェット記録媒体のインク
吸収層には上記以外の各種の添加剤を添加することが出
来る。
【0094】中でもカチオン媒染剤は印字後の耐水性や
耐湿性を改良するために好ましい。カチオン媒染剤とし
ては第1級〜第3級アミノ基および第4級アンモニウム
塩基を有するポリマー媒染剤が用いられるが、経時での
変色や耐光性の劣化が少ないこと、染料の媒染能が充分
高いことなどから、第4級アンモニウム塩基を有するポ
リマー媒染剤が好ましい。
【0095】好ましいポリマー媒染剤は上記第4級アン
モニウム塩基を有するモノマーの単独重合体やその他の
モノマーとの共重合体または縮重合体として得られる。
【0096】上記以外に、例えば、特開昭57−741
93号公報、同57−87988号公報及び同62−2
61476号公報に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−
74192号、同57−87989号公報、同60−7
2785号公報、同61−146591号公報、特開平
1−95091号公報及び同3−13376号公報等に
記載されている退色防止剤、アニオン、カチオンまたは
非イオンの各種界面活性剤、特開昭59−42993号
公報、同59−52689号公報、同62−28006
9号公報、同61−242871号公報および特開平4
−219266号公報等に記載されている蛍光増白剤、
消泡剤、ジエチレングリコール等の潤滑剤、防腐剤、増
粘剤、帯電防止剤、マット剤等の公知の各種添加剤を含
有させることもできる。
【0097】支持体上にインク吸収層を塗布するに当た
っては、表面と塗布層との間の接着強度を大きくする等
の目的で、支持体にコロナ放電処理や下引処理等を行う
ことが好ましい。
【0098】本発明のインクジェット記録媒体のインク
吸収層を有する側と反対側にはカール防止や印字直後に
重ね合わせた際のくっつきやインク転写を更に向上させ
るために種々の種類のバック層を設けることができる。
【0099】バック層の構成は支持体の種類や厚み、表
側の構成や厚みによっても変わるが一般には親水性バイ
ンダーや疎水性バインダーが用いられる。バック層の厚
みは通常は0.1〜10μmの範囲である。
【0100】また、バック層には他の記録媒体とのくっ
つき防止、筆記性改良、さらにはインクジェット記録装
置内での搬送性改良のために表面を粗面化することが好
ましい。この目的で好ましく用いられるのは粒径が2〜
20μmの有機または無機の微粒子である。
【0101】これらのバック層は予め設けていても良
く、本発明の塗布組成物を塗布した後で設けてもよい。
【0102】インク吸収層の塗布方式としては、ロール
コーティング法、ロッドバーコーティング法、エアナイ
フコーティング法、スプレーコーティング法、カーテン
塗布方法あるいは米国特許第2,681,294号公報
記載のホッパーを使用するエクストルージョンコート法
が好ましく用いられる。
【0103】支持体としてポリオレフィン樹脂コート紙
を使用する場合には、乾燥は概ね0〜80℃の範囲で乾
燥することが好ましい。80℃を越えるとポリオレフィ
ン樹脂が軟化して搬送を困難にしたり記録層表面の光沢
にムラが出たりする。好ましい乾燥温度は0〜60℃で
ある。
【0104】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明を具体的に説明す
るが、本発明の実施態様はこれらに限定されるものでは
ない。なお、実施例中で「%」は特に断りのない限り絶
乾質量%を示す。
【0105】実施例1 含水率が6.5質量%の坪量170g/m2の写真用原
紙の裏面に押し出し塗布法により密度が0.92の低密
度ポリエチレンを30μmの厚さで塗布した。ついで表
側にアナターゼ型酸化チタン5.5質量%含有する密度
が0.92の低密度ポリエチレンを35μmの厚さで溶
融押し出し塗布法で塗布して両面をポリエチレンで被覆
した支持体を作製した。溶融押し出し塗布直後に表面の
表面に種々の規則的な凹凸の高さを有するクーリングロ
ールを使用して冷却しながらポリエチレン表面に種々の
型付け処理を行った。型付けの違いは密度及び凹凸の高
さを調整することで行った。
【0106】表側にコロナ放電を行いゼラチン下引き層
を0.3g/m2、裏面にもコロナ放電を行った後ラテ
ックス層を厚みが0.2g/m2に成るように塗布し
た。
【0107】次に、表側に下記の組成の塗布液を調製し
た。 「酸化チタン分散液−1の調製」平均粒径が約0.25
μmの酸化チタン20kg(石原産業製:W−10)を
pH=7.5のトリポリリン酸ナトリウムを150g、
ポリビニルアルコール(クラレ株式会社製:PVA23
5)500g、カチオン性ポリマー(p−1)の150
gおよびサンノブコ株式会社消泡剤・SN381を10
gを含有する水溶液90Lに添加し高圧ホモジナイザー
(三和工業株式会社性)で分散したあと全量を100L
に仕上げて均一な酸化チタン分散液−1を得た。
【0108】「シリカ分散液−1の調製」1次粒子の平
均粒径が約0.007μmの気相法シリカ(日本アエロ
ジル工業株式会社製:A300)125kgを、三田村
理研工業株式会社製のジェットストリーム・インダクタ
ーミキサーTDSを用いて、硝酸でpH=3.0に調整
した600Lの純水中に室温で吸引分散した後、全量を
660Lに純水で仕上げた。
【0109】「シリカ分散液−2の調製」カチオン性ポ
リマー(P−1)を1.29kg、エタノール4.2
L、n−プロパノール1.5Lを含有する水溶液(pH
=2.3)15Lに、シリカ分散液−1の66.0Lを
攪拌しながら添加し、ついで、ホウ酸260gとホウ砂
230gを含有する水溶液7.0Lを添加し、前記の消
泡剤SN381を1g添加した。
【0110】この混合液を三和工業株式会社製高圧ホモ
ジナイザーで分散し、全量を純水で90Lに仕上げてシ
リカ分散液−2を調製した。
【0111】「蛍光増白剤分散液−1の調製」チバガイ
ギー株式会社製の油溶性蛍光増白剤UVITEX−OB
・400gをジイソデシルフタレート9000gおよび
酢酸エチル12Lに加熱溶解し、これを酸処理ゼラチン
3500g、カチオン性ポリマー(P−1)、サポニン
50%水溶液・6,000mlを含有する水溶液65L
に添加混合して三和工業株式会社製の高圧ホモジナイザ
ーで乳化分散し、減圧で酢酸エチルを除去した後全量を
100Lに仕上げた。
【0112】「マット剤分散液−1の調製」総研科学株
式会社製のメタクリル酸エステル系単分散マット剤MX
−1500(平均粒径15μm)の156gを前記PV
A235を3g含有する純水7L中に添加し、高速ホモ
ジナイザーで分散し全量を7.8Lに仕上げた。
【0113】「塗布液の調製」第1層、第2層、第3層
の塗布液を以下の手順で調製した。
【0114】第1層用塗布液:シリカ分散液−2の56
0mlに40℃で攪拌しながら、以下の添加剤を順次混
合した。
【0115】 ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA203) の10%水溶液: 0.6ml ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA235) の5%水溶液: 260ml 蛍光増白剤分散液−1: 22ml 酸化チタン分散液−1: 40ml 第一工業株式会社製:ラテックスエマルジョン・AE−803: 24ml 純水で全量を1000mlに仕上げる。
【0116】第2層用塗布液:シリカ分散液−2の65
0mlに40℃で攪拌しながら、以下の添加剤を順次混
合した。
【0117】 ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA203) の10%水溶液: 0.6ml ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA235) の5%水溶液: 270ml 蛍光増白剤分散液−1: 30ml 純水で全量を1000mlに仕上げる。
【0118】第3層用塗布液:シリカ分散液−2の65
0mlに40℃で攪拌しながら、以下の添加剤を順次混
合した。
【0119】 ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA203) の10%水溶液: 0.6ml ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA235) の5%水溶液: 270ml シリコン分散液(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製・ BY−22−839): 3.5ml サポニン50%水溶液: 4ml マット剤分散液−1: 10ml 純水で全量を1000mlに仕上げる。
【0120】上記のようにして得られた塗布液を、下記
のフィルターで濾過した。 第1層と第2層:東洋濾紙株式会社製TCP10で2段 第3層 :東洋濾紙株式会社製TCP30で2段 ポリオレフィンで両面を被覆した上記の支持体に、第1
層(40μm)、第2層(110μm)、第3層(30
μm)の順になるように各層を同時塗布した。かっこ内
はそれぞれの湿潤膜厚を示す。
【0121】塗布はそれぞれの塗布液を40℃で3層式
スライドホッパーで塗布を行い、塗布直後に8℃に保た
れた冷却ゾーンで20秒間冷却した後、20〜30℃の
風で60秒間、45℃の風で60秒間、50℃の風で6
0秒間順次乾燥した後、23度、相対湿度40〜60%
で調湿して記録媒体を得た。第一層から第三層は多孔性
被膜であることを確認した。尚、このとき微粒子と親水
性バインダーの質量比は6.0であり、空隙率は記録媒
体−1〜10の何れも約60%であった。
【0122】得られた各記録媒体についてインク吸収
層側の表面の平均粗さ(Ra)およびインク吸収層側
の表面の光沢度(60度)を測定した。
【0123】また、セイコーエプソン株式会社製インク
ジェットプリンター・PM770Cにて黒色ベタ印字お
よび緑色ベタ印字を行って、黒色ベタ印字部分の60
度光沢度を測定した。また、緑色ベタ印字部分のムラ
および黒色ベタ印字部と未印字部の光沢差を目視で判
定した。
【0124】結果を表1に示す。表中、緑ベタ印字部ム
ラ、黒色ベタ印字部と未印字部の光沢差の目視判定の基
準は以下による。
【0125】緑ベタ印字部ムラ: A:ムラが識別できない B:ややムラが感じられるが実用上問題なし C:実用上問題有り 黒ベタ印字部と未印字部の光沢差: A:光沢差は殆ど感じられない B:やや光沢差はあるが実用上問題なし C:実用上問題あり D:著しく大きな問題である 尚、平均粗さ(Ra)、鏡面光沢度:本願明細書で規定
した方法で測定
【0126】
【化1】
【0127】
【表1】
【0128】Ra:インク吸収層側の表面の粗さ 表1の結果から、Ra=0.8〜4.0μmであって印
字前のインク吸収層側の表面の鏡面光沢度が10〜30
%の範囲内にある本発明の記録媒体−1〜6は黒ベタ部
との光沢差が小さく画像状にギラツキが殆ど生じないこ
とがわかる。
【0129】また本発明の記録媒体−1〜6は表面の凹
凸による緑ベタ印字部でのムラが少なく高品位な微粒面
のプリントが得られることがわかる。中でも、Ra=
0.9〜3.0μm、光沢度が12〜25%の記録媒体
−1〜4がより良好であることがわかる。
【0130】これに対して、記録媒体−7(Raが0.
8μm未満、光沢度=13.2%)では印字部分の光沢
度の上昇が大きく、画像状にギラツキが問題になる。
【0131】また、記録媒体−8(Ra=1.34μ
m、光沢度が10%未満)でも同様に光沢差が大きく、
元々の光沢が低い分だけ、視感的に光沢差は顕著になっ
てプリント品位を大きく損なう。
【0132】更に、記録媒体−9(Raが4μmを越え
る)では凹凸差が高すぎて緑部分のムラが顕著であり、
高品位なプリントが得られない。
【0133】更に、記録媒体−9ではサイズが0.5〜
2mm程度の微少クラックが記録媒体1m2当たり約4
0点生じていた(記録媒体−1〜8では3〜10点)。
(目視で評価) 実施例2 実施例1で用いた支持体を作製するにあたり、所望のク
ーリングロールで型付け処理して、支持体のRaを表2
に示すような不規則な凹凸形状にした支持体を用意し
た。この支持体を用いる以外は実施例1と同様にして表
2に示す記録媒体を作製した。
【0134】実施例1と同様に評価し、以下の表2に結
果を示す。
【0135】
【表2】
【0136】表2の結果から明らかなように、実施例1
と同様、本発明の記録媒体は本発明の効果が得られるこ
とが分かる。
【0137】実施例3 実施例1において、各試料のインク吸収層の第3層のマ
ット剤を除いた以外は、実施例1と同様にして試料を作
製し、実施例1と同様な評価をした結果、、実施例1と
同様に本発明の記録媒体は本発明の効果が得られた。
【0138】実施例4 実施例1で用いた支持体において、ポリエチレンを溶解
押し出し塗布法で塗布して両面をポリエチレンで被覆し
た支持体を作製するにあたり、溶融押し出し塗布直後に
平滑なクーリングロールを使用して冷却した。即ち、表
面を型付け処理することなしに作製する以外は実施例1
で作製した支持体と同じ方法で支持体を作製した。
【0139】このようにして作製した支持体の上に実施
例1における記録媒体−1の作製と同様にして第1層か
ら第3層を同時塗布した。塗布はそれぞれの塗布液を4
0℃で3層式スライドホッパーで塗布を行い、塗布直後
に8℃に保たれた冷却ゾーンで20秒間冷却した後、2
0〜30℃の風を吹きつけ、表面がべたつかない程度ま
で乾燥した後、表面に種々の規則的な凹凸の高さを有す
るクーリングロールを使用して冷却した後、23℃相対
湿度40〜60%で調湿して表3に示す記録媒体を得
た。各々の記録媒体につて、インク吸収層側の表面の
平均粗さ(Ra)およびインク吸収層側の表面の光沢
度(60度)を測定し、また黒色ベタ印字部分の60
度光沢度を測定し、緑色ベタ印字部分のムラ、黒色
ベタ印字部と未印字部の光沢差を目視で判定した。
【0140】尚、上記記録媒体については、インク吸収
性の評価を行った。インク吸収性の評価インク吸収層の
吸水量を以下の方法で測定し、インク吸収性の評価を行
った。
【0141】10cm四方の各々の記録媒体について、
乾燥時の質量(a)を測定した。その後に純水に30秒
間浸し、表面の水を拭いて浸水後の質量(b)を測定し
た。
【0142】インク吸収層のない支持体のみの質量
(c)を測定した。その後、以下の式にしたがって吸水
率を計算した。なお、本実施例で用いた支持体は非吸水
性支持体であるため支持体自身の吸水量はゼロとした。
【0143】吸水率=(b−a)/(a−c)(各記録
媒体の吸水率は表3に示す) 以下に評価結果を示す。
【0144】
【表3】
【0145】尚、実施例1で作製した記録媒体−1〜1
0についても同じく吸水率を測定した結果、記録媒体−
1〜10とも何れもほぼ1.30であった。
【0146】表3の結果から明らかなように、ムラ及び
光沢に関して記録媒体−21〜30について、実施例1
における記録媒体−1〜10と同じ傾向を示し、本発明
の記録媒体21〜26は本発明の効果を示すことが分か
る。但し、空隙率が低下すると推定される記録媒体−2
1〜30の吸水率は、実施例1の記録媒体−1〜10の
吸水率より、やや小さくなっていることが分かる。
【0147】
【発明の効果】本発明によるインクジェット記録媒体
は、プリント部と非プリント部とで画像状に顕著な光沢
差を生じることなく、表面光沢によるギラツキを改善し
て、しかも画像ムラがなく高級感のある画像が得られ、
優れた効果を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に設けたインク吸収層側の表面
    のJIS−B−0601に規定される測定長さを2.5
    mm、カットオフ値0.8mmで測定したときの中心線
    平均粗さ(Ra)が0.8〜4.0μm、JIS−Z−
    8741による60度鏡面光沢度が10〜30%である
    ことを特徴とするインクジェット記録媒体。
  2. 【請求項2】 インク吸収層を有する側の表面のJIS
    −B−0601に規定される測定長さを2.5mm、カ
    ットオフ値0.8mmで測定したときの中心線平均粗さ
    (Ra)が1.0〜5.0μmである支持体上にインク
    吸収層を有し、該インク吸収層側の表面がJIS−Z−
    8741による60度鏡面光沢度が10〜30%である
    ことを特徴とするインクジェット記録媒体。
  3. 【請求項3】 支持体が、両面をポリオレフィン樹脂で
    被覆された紙であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のインクジェット記録媒体。
  4. 【請求項4】 インク吸収層が空隙を有する多孔質皮膜
    であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のイ
    ンクジェット記録媒体。
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