JP2000354759A - 真空処理装置 - Google Patents
真空処理装置Info
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- JP2000354759A JP2000354759A JP17049499A JP17049499A JP2000354759A JP 2000354759 A JP2000354759 A JP 2000354759A JP 17049499 A JP17049499 A JP 17049499A JP 17049499 A JP17049499 A JP 17049499A JP 2000354759 A JP2000354759 A JP 2000354759A
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Abstract
ークの押さえ機構を有し、段取り替え作業を簡単に行う
ことができる真空処理装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 基部1と蓋部材5の間に形成される処理
室6内に基板4を載置して処理を行う真空処理装置にお
いて、蓋部材5の下面に基板押さえユニット7を配設
し、蓋部材5が下降して処理室6が閉じた状態で基板4
の各辺の上面に基板押さえ28を当接させて基板4をワ
ーク載置部3aに押さえつけ、そして蓋部材4を上昇さ
せて基板4の押さえつけを解除する。これにより、簡単
な構造で多種類の基板に対応した基板押さえ機構を備え
た真空処理装置を実現できる。
Description
間内にワークを載置してプラズマ処理などの真空処理を
行う真空処理装置に関するものである。
は、密閉空間内の電極上に基板などの処理対象物を載置
して減圧下で放電を発生させることにより処理を行う。
放電には発熱が伴うため、真空処理を継続する過程で処
理対象物の温度が上昇する。処理対象物が薄型の基板で
ある場合には、薄型の基板は温度上昇によってそりを生
じやすいため処理過程で基板が電極上面から浮き上がり
やすい。そして浮き上がりによって基板と電極面との間
に隙間が生じると、この隙間部分で局部放電が発生し均
一な処理が妨げられる。
には、電極との間に隙間を生じないように基板を電極に
対して押さえつけるための手段を必要とする。従来の真
空処理装置では、真空処理室内に基板を電極に対して押
さえつけるための押さえ部材を設け、この押さえ部材を
駆動する押さえ機構が設けられていた。この押さえ機構
は真空処理室内へ貫通するロッドによって真空処理室内
の押さえ部材と真空処理室外の駆動部とを連結してい
る。そして異なる形状・サイズの基板を対象とする場合
には、基板に合わせて押さえ部材の交換・位置調整など
の段取り替え作業を行う必要があった。
押さえ機構では前述のロッドが真空処理室を貫通する位
置に隙間を密閉するシール部を必要とするため構造が複
雑になり、装置の高コスト化を招く要因となっていた。
また、押さえ部材の交換・位置調整の際は、真空処理室
を構成しているチャンバを分解しなければならず、多大
の手間と時間を要していた。さらに前述のロッドの貫通
する位置が固定されているため、押さえ部材の交換によ
って対応可能な基板サイズが狭い範囲に限定されてい
た。
イズのワークに対応できるワークの押さえ機構を有し、
段取り替え作業を簡単に行うことができる真空処理装置
を提供することを目的とする。
装置は、減圧された密閉空間内にワークを載置してこの
ワークに対して処理を行う真空処理装置であって、基部
と、この基部の中央部に配置されワークが載置されるワ
ーク載置部と、前記基部に密接することにより前記ワー
ク載置部を包含する密閉空間を形成する蓋部材と、前記
密閉空間内にプラズマを発生させるプラズマ発生手段
と、前記蓋部材の下面に配置され前記密閉空間が形成さ
れた状態で前記ワーク載置部に載置されたワークの上面
に当接してこのワークをワーク載置部に押さえつける押
さえ手段とを備えた。
記載の真空処理装置であって、前記押さえ手段の前記蓋
部材への取り付け位置が調整自在である。
記載の真空処理装置であって、前記押さえ手段の取り付
け位置調整時の目安となる目印手段を前記蓋部材の下面
に有する。
空間を形成する蓋部材の下面に配置され、密閉空間が形
成された状態でワーク載置部に載置されたワークの上面
に当接してこのワークをワーク載置部に押さえつける押
さえ手段を備えることにより、簡単な構造で広範囲なサ
イズのワークに対応でき、段取り替え作業の容易な真空
処理装置を実現できる。
参照して説明する。図1、図2は本発明の一実施の形態
の真空処理装置の処理室の断面図、図3は同真空処理装
置の処理室の蓋部材の下面図、図4、図5、図6は同真
空処理装置の処理室内部の部分断面図、図7は同真空処
理装置の側面図である。
置としてのプラズマ処理装置の構造について説明する。
図1において、架台2上に水平に配設された基部1の中
央部には開口部1aが設けられており、開口部1a内に
は下方から電極3が絶縁部材7を介して装着されてい
る。電極3はアルミなどの導電体より成るブロック3b
上に同じく導電体のプレート部材3aを積層して構成さ
れており、上層のプレート部材3aは板状のワークであ
る基板4を載置するワーク載置部3aとなっている。
0(図7参照)により上下動自在に配設されている。蓋
部材5を下降させて基部1に密接させた状態では、蓋部
材5と基部1の間の空間は外部に対してシール部材9に
よって密閉され、ワーク載置部3aを包含する密閉空間
である処理室6を形成する。
支持機構であり、水平な回転軸52を介して蓋部材5に
連結されている。この支持機構51は蓋部材5を実線で
示す水平姿勢と破線で示す起立姿勢に固定することが可
能となっており、起立姿勢において蓋部材5はその下面
を作業者側に向けるようになっている。この状態で蓋部
材5に取り付けられた押さえ手段(後述)の位置調整が
行われる。
通気孔1b、1cはそれぞれ配管11b、11cを介し
て真空排気部12及びガス供給部13に接続されてい
る。真空排気部12は処理室6内部を真空排気し、ガス
供給部13は処理室6内部にアルゴンガスや酸素ガスな
どのプラズマ発生用ガスを供給する。電極3には高周波
電源14が接続されており、高周波電源14を駆動する
ことにより、蓋部材5と電極3の間には高周波電圧が印
加される。処理室6内を真空排気した後に処理室6内に
プラズマ発生用のガスを供給し、この状態で蓋部材5と
電極3の間に高周波電圧を印加することにより、処理室
6内にはプラズマが発生する。すなわち、真空排気部1
2、ガス供給部13及び高周波電源14はプラズマ発生
手段となっている。
板4を押さえつける押さえ手段について説明する。図1
に示すように蓋部材5の天井部の下面には押さえ手段が
配設されている。押さえ手段は、蓋部材5の下面に基板
押さえユニット7を装着して構成されている。押さえユ
ニット7は、蓋部材5の下面に固着された棒部材20に
2本の軸部材23を垂設し、軸部材23の下端部を連結
部材21によって連結した構成となっている。連結部材
21には複数の基板押さえ28が所定ピッチで装着され
ている。蓋部材5が下降した状態では、基板押さえ28
は基板4の縁部の上面に当接して基板4をワーク載置部
3aに押さえつける。また図2に示すように蓋部材5を
上昇させると、各基板押さえユニット7は蓋部材5とと
もに上昇し、基板押さえ28による基板4の押さえつけ
は解除される。
7A、7B、7C、7Dの4つの基板押さえユニットが
X、Y方向にそれぞれ2列づつ配設されている。図1
は、図3のCC断面を示すものである。これらの4つの
基板押さえユニット7A、7B、7C、7Dは、基板押
さえユニット7A、7Bおよび7C、7Dがそれぞれ所
定間隔で対向して配設され、4つの基板押さえユニット
で1つの矩形エリアを囲む配置形態となっている。そし
てこの矩形エリアは処理対象の基板のサイズに対応した
ものとなっており、各基板押さえユニット7A、7B、
7C、7Dは矩形の基板4の各辺の縁部をワーク載置部
3aに対して押さえつける。
下面への取り付けについて説明する。蓋部材5の下面に
は、各基板押さえユニット7A、7Bの棒部材20A、
20Bのそれぞれの両端部に対応する位置に多数のボル
ト孔をY方向に配列したボルト孔列26A、26Bが設
けられている。また、棒部材20C、20Dの両端部に
対応する位置にはX方向に同様のボルト孔列26Cが設
けられている。各基板押さえユニット7A、7B、7
C、7Dは、棒状部材20A、20B、20C、20D
をそれぞれ対応するボルト孔列26A、26B、26C
のいずれかのボルト孔にボルト27によって締結するこ
とにより取り付けられる。
6A、26B、26Cのボルト孔の位置を選択すること
により、棒部材20A、20B、20C、20Dの取り
付け位置を所定位置に設定することができる。すなわち
この位置設定により、それぞれ対向する位置にある基板
押さえユニット7A、7B及び基板押さえユニット7
C、7Dの間隔を調整することができる。したがって、
ボルト孔列26A、26B、26C及びボルト27は押
さえ手段を構成する各基板押さえユニット7A、7B、
7C、7Dの取り付け位置を調整する位置調整手段とな
っている。
26B、26Cのボルト孔の選択により、最大サイズの
基板4Mから最小サイズの基板4mまで、各種のサイズ
の基板に対応することが可能となっている。また、蓋部
材5の下面には各ボルト孔列26A、26B、26Cに
沿う方向にスケール25が装着されており、基板押さえ
ユニット7A、7B、7C、7Dの取り付け位置調整に
おいてスケール25の目盛りを目安とすることにより、
処理対象の基板のサイズに合致した基板押さえユニット
7の位置が簡単に特定でき、取り付け位置調整作業を容
易に行うことができる。すなわちスケール25は、押さ
え手段の取り付け位置調整時の目安となる目印手段とな
っている。
ついて説明する。図4は図1のAA断面を、さらに図5
は図4のDD断面を示している。図4、図5に示すよう
に、棒部材20には中空のケーシング部材22が固着さ
れている。ケーシング部材22にはスライド軸受け32
を介して軸部材23が上下方向にスライド自在に嵌合し
ている。棒部材20にはガイドピン30が設けられてお
り、ガイドピン30にはバネ部材31が嵌着されてい
る。バネ部材31は棒部材23の上端のつば部23aに
当接し軸部材23を下方に付勢する。
けられており、ねじ部23bは連結部材21にボルト3
7によって固着された絶縁部材24に螺合している。図
4は蓋部材5を下降させた状態を示している。この状態
では連結部材21はバネ部材31によって下方に付勢さ
れてワーク載置部3aに対して押さえつけられ、連結部
材21は常に確実にワーク載置部3aに当接する。この
とき、軸部材23と連結部材21との結合部には絶縁部
材24が介在しているため、ワーク載置部3aと蓋部材
5とは電気的に絶縁されている。これにより、プラズマ
処理時に蓋部材5と電極3の間に高周波電圧が印加され
る際に電気的短絡が発生することがない。
え28の断面を示している。連結部材21の上面には、
良導体よりなるカギ状の保持部材33がボルト34によ
って固着されている。保持部材33の上端部33aには
当接子35が上下方向に摺動自在に装着されており、当
接子35の球面状の下端部35aはバネ部材36によっ
て下方に付勢されている。この付勢力により、基板4は
ワーク載置部3aに対して押さえつけられる。基板押さ
えユニット7の位置調整に際しては、当接子35が基板
4の当該辺の端部に位置するように位置設定される。そ
して当接子35はワーク載置部3aと連結部材21、保
持部材33を介して電気的に導通して同電位にあり、蓋
部材5とは絶縁部材24によって電気的に絶縁されてい
る。
されており、次に動作について説明する。まず、蓋部材
5が上昇した状態(図2参照)で、基板4をワーク載置
部3a上に載置する。次いで蓋部材5を下降させて処理
室6を閉状態にする。このとき、蓋部材5を下降させる
ことにより基板押さえユニット7が蓋部材5とともに下
降し、基板押さえ28の当接子35が基板4の各辺の縁
部をワーク載置部3aに対して押さえつける。これによ
り、基板4はワーク載置部3aに固定され、基板4とワ
ーク載置部3aの上面との間に隙間を生じることがな
い。
を真空排気し、次いでガス供給部13を駆動して処理室
6内にプラズマ発生用のガスを供給する。この後、高周
波電源14を駆動して電極2と蓋部材5との間に高周波
電圧を印加することにより、処理室6内にはプラズマ放
電が発生し、この結果発生したイオンや電子によって基
板4の表面はプラズマ処理される。このプラズマ処理に
おいて、プラズマ放電によって発生した熱によって基板
4や電極3の温度が上昇する。これにより、基板4はワ
ーク載置部3aに対して相対的に熱膨張し変位する。
さえつけられて固定されているため、基板4の熱膨張に
よって基板4の下面とワーク載置部3aの上面との間に
隙間が発生することがない。このため隙間に起因する局
部放電が発生せず、ばらつきのない均一なプラズマ処理
を行うことができる。そして基板4の押さえつけは蓋部
材5を上昇させることにより自動的に解除される。この
ように、本発明によれば従来のプラズマ処理装置で基板
を押さえるために必要とされていた押さえ部材をその都
度駆動する専用の機構を必要とせず、簡単な機構で基板
の押さえつけ・押さえつけ解除を行うことができる。
ーク載置部3aと電気的に導通しているため、当接子3
5は常にワーク載置部3aと同電位にある。このため当
接子35の近傍で基板4の上面との間に局部放電が発生
しない。このため、従来基板を上面から押さえつける押
さえ機構を設けた場合に発生していた局部放電を防止し
て、均一なプラズマ処理を行うことができる。
の種類が切り替わりサイズが異なる基板を処理対象とす
る場合には、段取り替え作業として押さえ手段の基板押
さえユニット7の位置調整を行う。この位置調整に際し
ては蓋部材5を起立姿勢にし、蓋部材5の下面に設けら
れたスケール25の目盛りを目安にしながら基板押さえ
ユニット7の位置調整を行うことができるので、段取り
替え作業を効率的に行うことができる。さらに、段取り
替え作業に先立って従来のようにチャンバを分解する必
要がないので短時間で効率よく段取り替えができる。
閉空間を形成する蓋部材の下面に配置され、密閉空間が
形成された状態でワーク載置部に載置されたワークの上
面に当接してこのワークをワーク載置部に押さえつける
押さえ手段を備えたので、簡単な構造で広範囲なサイズ
のワークに対応でき、段取り替え作業の容易な真空処理
装置を実現できる。
の断面図
の断面図
の蓋部材の下面図
内部の部分断面図
内部の部分断面図
内部の部分断面図
Claims (3)
- 【請求項1】減圧された密閉空間内にワークを載置して
このワークに対して処理を行う真空処理装置であって、
基部と、この基部の中央部に配置されワークが載置され
るワーク載置部と、前記基部に密接することにより前記
ワーク載置部を包含する密閉空間を形成する蓋部材と、
前記密閉空間内にプラズマを発生させるプラズマ発生手
段と、前記蓋部材の下面に配置され前記密閉空間が形成
された状態で前記ワーク載置部に載置されたワークの上
面に当接してこのワークをワーク載置部に押さえつける
押さえ手段とを備えたことを特徴とする真空処理装置。 - 【請求項2】前記押さえ手段の前記蓋部材への取り付け
位置が調整自在であることを特徴とする請求項1記載の
真空処理装置。 - 【請求項3】前記押さえ手段の取り付け位置調整時の目
安となる目印手段を前記蓋部材の下面に有することを特
徴とする請求項1記載の真空処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17049499A JP3911911B2 (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 真空処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17049499A JP3911911B2 (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 真空処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000354759A true JP2000354759A (ja) | 2000-12-26 |
JP3911911B2 JP3911911B2 (ja) | 2007-05-09 |
Family
ID=15906016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17049499A Expired - Fee Related JP3911911B2 (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 真空処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3911911B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018078197A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 |
-
1999
- 1999-06-17 JP JP17049499A patent/JP3911911B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018078197A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 |
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---|---|
JP3911911B2 (ja) | 2007-05-09 |
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