JP2000354390A - 単相ブラシレスモータ - Google Patents

単相ブラシレスモータ

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JP2000354390A
JP2000354390A JP11163325A JP16332599A JP2000354390A JP 2000354390 A JP2000354390 A JP 2000354390A JP 11163325 A JP11163325 A JP 11163325A JP 16332599 A JP16332599 A JP 16332599A JP 2000354390 A JP2000354390 A JP 2000354390A
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voltage
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magnetic pole
armature winding
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Yoshiharu Takashima
由晴 高島
Kazuhiko Mori
和彦 森
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Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転時においても高出力が得られると共
に、低速回転時においても回転効率を良好に保つことが
できる単相ブラシレスモータを提供すること。 【解決手段】 磁極境界2aを検出するホール素子7は
所定の位置に固設されており、そのホール素子7から出
力された信号を利用するモータ駆動回路10によって、
回転周期の所定比率となる角度(非通電角度α)だけ電
機子巻線3への通電をオフする。よって、モータの回転
速度に関係なく、電機子巻線3への通電オフの比率を一
定に保つことができる。従って、高速回転時において
も、通電オフの時間的な比率を長くしてしまうことがな
いので、高出力を得ることができる。また、低速回転時
においても、回転子磁石2が所定量回転するまで通電を
確実にオフするので、停止トルクを発生させるような通
電を解消して、モータの回転効率を良好にすることがで
きるのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、単相ブラシレス
モータに関し、特に、ホール素子などの磁極位置検出セ
ンサを1つだけ用いることにより、高速回転時において
も高出力が得られ高速回転に対応できると共に、低速回
転時においても回転効率を良好に保つことができる単相
ブラシレスモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、ホール素子を使用した小型電動
機(単相ブラシレスモータ)として、特公平6−407
30号に記載のものがある。この単相ブラシレスモータ
は、回転子磁石の停止位置から一定角度移動させた位置
に1つのホール素子を取り付け、このホール素子から出
力される回転子磁石の磁極位置検出信号に基づいて、電
機子巻線への通電制御を行い、回転子磁石を回転させる
ものである。具体的には、ホール素子で回転子磁石の磁
極の切り替わりを検出すると、電機子巻線への通電を所
定時間オフし、その後、前回とは逆の方向へ通電を行っ
て、モータを回転させるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、かか
る通電オフの時間は、コンデンサと抵抗との時定数によ
り定まる時間なので、モータの回転速度に拘わらず一定
である。よって、通電オフの時間的な比率はモータが高
速回転するほど大きくなり、その結果、高速回転時にお
いては、高出力が得られず、高速回転に適さないという
問題点があった。逆に、低速回転時においては、通電オ
フの時間的な比率が小さくなるので、180度に近い角
度で通電が行われる。このため、回転の停止トルクが働
くまで通電が継続されることがあり、回転効率を悪化さ
せてしまうという問題点があった。
【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、高速回転時においても高出力が得
られ高速回転に対応できると共に、低速回転時において
も回転効率を良好に保つことができる単相ブラシレスモ
ータを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の単相ブラシレスモータは、電機子巻
線が巻回された固定子鉄心と、回転子磁石とを備え、そ
の回転子磁石がロック位置から所定の偏角をもって停止
するように構成された単相ブラシレスモータにおいて、
前記回転子磁石の磁極を検出する1つの磁極位置検出セ
ンサと、前記回転子磁石の磁極境界がその磁極位置検出
センサを通過することを契機として前記電機子巻線への
通電を一旦オフすると共に、その通電のオフ後に前記回
転子磁石が所定量回転することを契機として前記電機子
巻線への通電を前回の通電方向とは逆方向に再開する通
電制御回路とを備えている。
【0006】請求項1記載の単相ブラシレスモータによ
れば、電源投入により電機子巻線へ通電が行われると、
固定子鉄心に磁束が生じ、回転子磁石が回転を始める。
回転子磁石の磁極境界が磁極位置検出センサを通過する
と、この通過を契機として、通電制御回路によって電機
子巻線への通電が一旦オフされる。通電のオフされた回
転子磁石は、慣性により同方向への回転を継続する。そ
して、回転子磁石が所定量回転することを契機として、
通電制御回路によって電機子巻線への通電が前回の通電
方向とは逆方向に再開され(転流され)、回転子磁石が
同方向に回転する。
【0007】請求項2記載の単相ブラシレスモータは、
請求項1記載の単相ブラシレスモータにおいて、前記通
電制御回路は、前記回転子磁石の磁極境界が前記磁極位
置検出センサを通過することを契機として充電を開始す
る充電回路と、その充電回路の最大電圧を保持するピー
クホールド回路と、そのピークホールド回路の出力電圧
を所定の比率で分圧する分圧回路と、その分圧回路の出
力電圧と前記充電回路の出力電圧との大小を比較する比
較回路と、その比較回路による比較の結果、前記充電回
路の出力電圧が前記分圧回路の出力電圧より小さい場合
に前記電機子巻線への通電をオフし、前記充電回路の出
力電圧が前記分圧回路の出力電圧より大きい場合に前記
電機子巻線への通電をオンするオンオフ回路とを備えて
いる。
【0008】請求項2記載の単相ブラシレスモータによ
れば、請求項1記載の単相ブラシレスモータと同様に作
用する上、回転子磁石の磁極境界が磁極位置検出センサ
を通過することを契機として充電回路に充電が開始さ
れ、その充電回路の最大電圧がピークホールド回路によ
って保持される。さらに、そのピークホールド回路の出
力電圧が分圧回路によって所定の比率に分圧される。そ
の分圧回路の出力電圧と充電回路の出力電圧との大小が
比較回路によって比較され、その比較の結果、充電回路
の出力電圧が分圧回路の出力電圧より小さい場合には、
オンオフ回路によって電機子巻線への通電がオフされ、
逆に充電回路の出力電圧が分圧回路の出力電圧より大き
い場合には、同じくオンオフ回路によって電機子巻線へ
の通電がオンされる。
【0009】請求項3記載の単相ブラシレスモータは、
請求項2記載の単相ブラシレスモータにおいて、前記充
電回路は、前記回転子磁石の一方の磁極境界が前記磁極
位置検出センサを通過することを契機として充電を開始
する一方、その充電した電荷を前記回転子磁石の他方の
磁極境界が前記磁極位置検出センサを通過することを契
機として放電する第1充電回路と、前記回転子磁石の他
方の磁極境界が前記磁極位置検出センサを通過すること
を契機として充電を開始する一方、その充電した電荷を
前記回転子磁石の一方の磁極境界が前記磁極位置検出セ
ンサを通過することを契機として放電する第2充電回路
とを備えており、前記ピークホールド回路は、前記第1
又は第2充電回路の放電前の最大電圧を保持すると共
に、前記オンオフ回路は、前記比較回路による比較の結
果、前記第1及び第2充電回路の出力電圧が前記分圧回
路の出力電圧より小さい場合に前記電機子巻線への通電
をオフする一方、前記第1充電回路の出力電圧が前記分
圧回路の出力電圧より大きい場合に前記電機子巻線への
通電を正方向にオンし、前記第2充電回路の出力電圧が
前記分圧回路の出力電圧より大きい場合に前記電機子巻
線への通電を逆方向にオンする。
【0010】請求項3記載の単相ブラシレスモータによ
れば、請求項2記載の単相ブラシレスモータと同様に作
用する上、第1充電回路では回転子磁石の一方の磁極境
界が磁極位置検出センサを通過することを契機として充
電が開始される一方、その充電された電荷は回転子磁石
の他方の磁極境界が磁極位置検出センサを通過すること
を契機として放電される。第2充電回路では第1充電回
路とは逆に、回転子磁石の他方の磁極境界が磁極位置検
出センサを通過することを契機として充電が開始される
一方、その充電された電荷は回転子磁石の一方の磁極境
界が磁極位置検出センサを通過することを契機として放
電される。ここで、第1又は第2充電回路の放電前の最
大電圧はピークホールド回路によって保持され、さらに
分圧回路によって所定の比率に分圧される。比較回路に
よる比較の結果、第1及び第2充電回路の出力電圧が分
圧回路の出力電圧より小さい場合には、オンオフ回路に
よって電機子巻線への通電がオフされる一方、第1充電
回路の出力電圧が分圧回路の出力電圧より大きい場合に
は、オンオフ回路によって電機子巻線への通電が正方向
にオンされ、第2充電回路の出力電圧が分圧回路の出力
電圧より大きい場合には、オンオフ回路によって電機子
巻線への通電が逆方向にオンされる。
【0011】請求項4記載の単相ブラシレスモータは、
請求項2又は3記載の単相ブラシレスモータにおいて、
前記分圧回路は、前記ピークホールド回路の出力電圧を
略6分の1から略3分の1に分圧して前記比較回路へ出
力する。
【0012】請求項5記載の単相ブラシレスモータは、
請求項2から4のいずれかに記載の単相ブラシレスモー
タにおいて、前記通電制御回路は、前記単相ブラシレス
モータを確実に起動させるため、その起動時における所
定期間に前記オンオフ回路による前記電機子巻線への通
電のオフを禁止する起動補償回路を備えている。
【0013】請求項6記載の単相ブラシレスモータは、
請求項5記載の単相ブラシレスモータにおいて、前記起
動補償回路は、前記単相ブラシレスモータの起動時にお
ける所定期間に、前記充電回路に代わって、前記比較回
路へ前記分圧回路の出力電圧より大きな電圧を出力す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本実
施例の単相ブラシレスモータ1の断面図である。単相ブ
ラシレスモータ1は、回転子として回転子磁石2を、固
定子として電機子巻線3とその電機子巻線3が巻回され
た固定子鉄心4とを用いた、表面磁石形、特に、スケル
トン形の単相ブラシレスモータである。
【0015】固定子鉄心4の磁極5の内側の2箇所に
は、一対の切り欠け6が対向して形成されており、この
切り欠け6の部分だけ固定子鉄心4の磁極5と回転子磁
石2との空隙が他の部分より大きくされている。また、
この一対の切り欠け6を結ぶ直線と直交する直線上の固
定子鉄心4の外周には、磁極分離用の一対の切り欠け8
が対向して形成されている。これら各二対の切り欠け
6,8によりコギングトルクが生じるので、回転子磁石
2の磁束軸Xが電機子巻線3への通電により固定子鉄心
4に生じる磁束軸Yと一致するいわゆるロック位置から
所定の偏角θを保つ2箇所の位置に、電機子巻線3への
非通電時において回転子磁石2は停止する(図1
(a),(b)参照)。
【0016】電機子巻線3は、一組の中間子付巻線(セ
ンタタップ巻線)により構成され、2つの端子a,bと
1つの中間端子cとの合計3つの端子を備えている。そ
の巻線仕上げは、2本の導線を束ねて同時に巻く、いわ
ゆるパイファイラ巻きにより行われている。なお、かか
る巻線仕上げは、中間端子(中間タップ)cがあれば良
く、必ずしもパイファイラ巻きである必要はない。
【0017】電機子巻線3への通電により固定子鉄心4
に生じる磁束軸Yと直交する方向の固定子鉄心4の一側
(本実施例では図1中上側)には、磁極位置検出センサ
としてのホール素子(ホールIC)7が固設されてい
る。本実施例では、ホール素子7は回転子磁石2のN極
が対向する場合にHi信号を出力し、S極が対向する場
合にLow信号を出力する向きに配設されている。よっ
て、回転子磁石2のN極とS極との磁極境界2aがホー
ル素子7を通過すると、ホール素子7の出力信号がHi
からLow又はLowからHiへ変化する。
【0018】なお、非通電角度αは、磁極境界2aがホ
ール素子7を通過してから電機子巻線3への通電をオフ
する角度を示しており、30〜60度の範囲内の値とす
ることが望ましい。また、ホール素子7は固定子鉄心4
の他側(図1中、回転子磁石2の下側かつ電機子巻線3
の上側の固定子鉄心4上)に固設するようにしても良
い。
【0019】図2は、前記した単相ブラシレスモータ1
のモータ駆動回路10の回路図である。モータ駆動回路
10は、ホール素子7とは別体になって、ハイブリッド
IC化またはモノシリックIC化されて単相ブラシレス
モータ1上に搭載されている。なお、このようにモータ
駆動回路10をホール素子7と別体にしてIC化するこ
とにより、単相ブラシレスモータ1の用途や種類に応じ
て、ホール素子7の取り付け位置を変更することが可能
になる。
【0020】モータ駆動回路10は、積分回路A,B
と、加算回路Cと、起動回路Dと、ピークホールド回路
Eと、分圧回路Fと、比較回路G1と、出力論理回路H
1とを備えている。
【0021】モータ駆動回路10の電源12は、24ボ
ルトの電圧を出力する+24V端子を備えており、その
+24V端子は、10ボルトの安定電圧を出力する安定
化電源である三端子レギュレータ11の入力端子Iと、
100μFの電解コンデンサC1のプラス側端子と、電
機子巻線3の中間端子cとに接続されている。電解コン
デンサC1のマイナス側端子および三端子レギュレータ
11のG端子は、いずれも回路接地されている。
【0022】10ボルトの安定電圧を出力する三端子レ
ギュレータ11の出力端子Oは、他端が回路接地された
0.1μFのコンデンサC2の一端、ホール素子7の電
圧入力端子V、10kΩのプルアップ抵抗R1および
0.1μFの電解コンデンサC6のプラス側端子にそれ
ぞれ接続されると共に、オペアンプ15,16、インバ
ータ回路13,14、アンド回路17,18の各電源端
子とそれぞれ接続されている。
【0023】ホール素子7のG端子は回路接地されてお
り、また、ホール素子7の出力端子Oは、プルアップ抵
抗R1の他端に接続されると共に、インバータ回路13
の入力端子に接続されている。インバータ回路13の出
力端子は、インバータ回路14の入力端子、アンド回路
18の入力端子、47kΩの抵抗R2および100kΩ
の抵抗R3の一端にそれぞれ接続されている。インバー
タ回路14の出力端子は、アンド回路17の入力端子、
100kΩの抵抗R4および47kΩの抵抗R5の一端
にそれぞれ接続されている。
【0024】抵抗R2の他端は、トランジスタQ1のベ
ース端子および47kΩの抵抗R6の一端にそれぞれ接
続されており、抵抗R6の他端およびトランジスタQ1
のエミッタ端子は回路接地されている。トランジスタQ
1のコレクタ端子は、抵抗R4の他端、0.1μFのコ
ンデンサC3の一端、330kΩの抵抗R8の一端およ
び配線W3を介してダイオードD3のアノードにそれぞ
れ接続されており、コンデンサC3の他端は回路接地さ
れている。抵抗R4およびコンデンサC3によって、回
転子磁石2の磁極境界2aがホール素子7を通過した時
点で充電および放電を開始する積分回路Aを構成してい
る。積分回路Aへの充電・放電の切り替えは、トランジ
スタQ1によって行われる。
【0025】一方、抵抗R5の他端は、トランジスタQ
2のベース端子および47kΩの抵抗R7の一端にそれ
ぞれ接続されており、抵抗R7の他端およびトランジス
タQ2のエミッタ端子は回路接地されている。トランジ
スタQ2のコレクタ端子は、抵抗R3の他端、0.1μ
FのコンデンサC4の一端、330kΩの抵抗R9の一
端および配線W2を介してダイオードD2のアノードに
それぞれ接続されており、コンデンサC4の他端は回路
接地されている。抵抗R3およびコンデンサC4によっ
て、積分回路Aとは逆の位相で充電および放電を開始す
る積分回路Bを構成している。積分回路Bへの充電・放
電の切り替えは、トランジスタQ2によって行われる。
【0026】これら積分回路Aおよび積分回路Bから
は、交互に略三角形状の電圧波が出力される。これらの
電圧波は、加算回路Cおよびピークホールド回路Eへ出
力される。
【0027】抵抗R8の他端と抵抗R9の他端とは、オ
ペアンプ16の非反転入力端子およびダイオードD1の
カソードにそれぞれ接続されている。抵抗R8および抵
抗R9によって、積分回路A,Bから出力される電圧値
を加算する加算回路Cを構成している。前述のように、
積分回路Aおよび積分回路Bからは、交互に略三角形状
の電圧波が出力されるが、これらの電圧波は加算回路C
で加算(重ね合わせ)されるので、加算回路Cからは連
続した略三角形状の電圧波が出力される。
【0028】起動回路Dは、単相ブラシレスモータ1の
起動時に、回転子磁石2が充分な始動トルクを発生でき
るようにするため、加算回路Cの出力に代わって、起動
目的電圧を比較回路G1へ出力するための回路である。
起動回路Dは、0.1μFの電解コンデンサC6、10
0kΩの抵抗R10およびダイオードD1を備えてお
り、電解コンデンサC6のマイナス側端子は、抵抗R1
0の一端およびダイオードD1のアノードにそれぞれ接
続されている。抵抗R10の他端は回路接地されてい
る。
【0029】この起動回路Dは、電解コンデンサC6お
よび抵抗R10の直列回路よりなる微分回路として構成
されている。よって、電源12がオン(投入)されて、
三端子レギュレータ11の出力端子Oから10ボルトの
電圧が供給されると、起動回路Dから比較回路G1へ出
力される電圧、即ち、抵抗R10の非回路接地端の電圧
は、略10ボルトの電圧値から時間の経過と共に徐々に
逓減する電圧となる。このように、電源12の投入時に
おける起動回路Dの出力電圧を、加算回路Cの出力電圧
よりも十分に高くすることにより、単相ブラシレスモー
タ1の起動時に、回転子磁石2が充分な始動トルクを発
生できるようにすることができる。
【0030】次に、ピークホールド回路Eについて説明
する。0.1μFのコンデンサC5の一端は、ダイオー
ドD2およびダイオードD3のカソードに接続されると
共に、2.2MΩの抵抗R11の一端およびオペアンプ
15の非反転入力端子にそれぞれ接続されている。コン
デンサC5および抵抗R11の他端は回路接地されてい
る。オペアンプ15の出力は、オペアンプ15の反転入
力端子および33kΩの抵抗R12の一端にそれぞれ接
続されている。ダイオードD2、ダイオードD3、コン
デンサC5、抵抗R11およびオペアンプ15によっ
て、ピークホールド回路Eを構成している。
【0031】このピークホールド回路Eによって、積分
回路A,Bから出力される大きい方の電圧値(瞬時出
力)がコンデンサC5に充電され、さらに、この電圧値
が所定時間保持される。保持された電圧値は、分圧回路
Fへ出力される。なお、コンデンサC5に蓄積された電
荷は、抵抗R11によって少しずつ放電されるので、最
大電圧を超える電圧値が新たに入力されなければ、保持
された電圧値は徐々に低下する。
【0032】抵抗R12(33kΩ)の他端は、10k
Ωの抵抗R13の一端およびオペアンプ16の反転入力
端子にそれぞれ接続され、抵抗R13の他端は回路接地
されている。抵抗R12および抵抗R13によって、ピ
ークホールド回路Eから出力される電圧を略4分の1に
減圧(分圧)する分圧回路Fを構成している。分圧回路
Fにおける分圧比は、回転子磁石2の半周期の内、電機
子巻線3への通電をオフする比率(非通電角度α)を設
定するものである。
【0033】オペアンプ16の出力端子は、アンド回路
17,18の入力端子にそれぞれ接続されている。この
オペアンプ16が、加算回路Cおよび起動回路Dから出
力された大きい方の電圧値と、分圧回路Fから出力され
た電圧値とを比較して、その比較の結果を、電機子巻線
3への通電(通電方向や通電・非通電)を切り替える出
力論理回路H1(アンド回路17,18)へ出力する比
較回路G1となっている。この比較回路G1は、加算回
路Cおよび起動回路Dから出力された大きい方の電圧値
が、分圧回路Fから出力された電圧値を下回っている場
合にはLow信号を出力し、逆に、加算回路Cおよび起
動回路Dから出力された大きい方の電圧値が、分圧回路
Fから出力された電圧値を上回っている場合にはHi信
号を出力する。
【0034】アンド回路17の出力端子は、1kΩの抵
抗R14の一端に接続され、抵抗R14の他端はトラン
ジスタQ3のベース端子に接続されている。トランジス
タQ3のコレクタ端子は電機子巻線3の端子aに接続さ
れ、エミッタ端子は回路接地されている。一方、アンド
回路18の出力端子は、1kΩの抵抗R15の一端に接
続され、抵抗R15の他端はトランジスタQ4のベース
端子に接続されている。トランジスタQ4のコレクタ端
子は電機子巻線3の端子bに接続され、エミッタ端子
は、トランジスタQ3のエミッタ端子と同じく、回路接
地されている。アンド回路17,18によって、電機子
巻線3への通電(通電方向や通電・非通電)を切り替え
る出力論理回路H1を構成している。
【0035】アンド回路17からHi信号が出力される
と、トランジスタQ3がオンされて、電機子巻線3のc
a間に通電が行われる。逆に、アンド回路18からHi
信号が出力されると、トランジスタQ4がオンされて、
電機子巻線3のcb間に通電が行われる。なお、トラン
ジスタQ3,Q4はNPN型のトランジスタを用いた例
で説明したが、これに代えてN−ch型の電界効果トラ
ンジスタを使用しても良い。電界効果トランジスタを用
いると、抵抗R14,R15を省略することができるの
で、モータ駆動回路10のIC化が一層容易なものとな
る。
【0036】次に、図3および図4を参照して、前記し
た単相ブラシレスモータ1の動作について説明する。ま
ず、図1(a)に示す位置に回転子磁石2が停止してい
る状態で、電源12がオン(投入)されると、ホール素
子7にはN極が対向しているので(図3(a))、ホー
ル素子7からはHi信号が出力される。その結果、イン
バータ13からはLow信号、インバータ14からはH
i信号がそれぞれ出力される。インバータ13,14を
経由することで、ホール素子7から出力されるロジック
信号の整形と出力の低インピーダンス化とが行われる。
【0037】インバータ13から出力されたLow信号
によって、トランジスタQ1はオフとなり、抵抗R4を
経由した電流が徐々にコンデンサC3に充電されるの
で、積分回路Aから出力される電圧値は略三角形状の電
圧波となる。一方、インバータ14から出力されたHi
信号によって、トランジスタQ2はオンとなってコンデ
ンサC4の電荷を放出させるので、積分回路Bの出力電
圧値は0ボルトとなる。積分回路A,Bから出力された
電圧値は、加算回路Cおよびピークホールド回路Eへ出
力され、抵抗R8および抵抗R9で構成された加算回路
Cによって、積分回路A,Bから出力された電圧値が加
算される。
【0038】一方、起動回路Dは、電界コンデンサC6
と抵抗R10との直列回路よりなる微分回路を構成して
いるので、略10ボルトの電圧値から徐々に下降する微
分パルス状の電圧を発生させ、比較回路G1へ出力す
る。比較回路G1へは、起動回路Dからの微分パルス状
の電圧の他に、加算回路Cによって加算された積分回路
A,Bの電圧も出力されるが、積分回路Aのコンデンサ
C3へ充電が開始され始めてからわずかな時間しか経っ
ていないため、出力電圧は0ボルト近傍である。よっ
て、ダイオードD1により、起動回路Dの出力が加算回
路Cの出力より優先され、比較回路G1のオペアンプ1
6の非反転入力端子へ出力される。
【0039】また、積分回路A,Bから出力された電圧
値は、配線W3,W2を介してピークホールド回路Eの
ダイオードD3,D2のアノードへそれぞれ入力され
る。ピークホールド回路Eでは、前述の通り、積分回路
A,Bから出力される電圧値の大きい方の電圧値(瞬時
出力)がコンデンサC5に充電され、さらに、この電圧
値が所定時間保持される。単相ブラシレスモータ1の起
動時には、積分回路Aからは略三角形状の電圧波(電圧
値)が出力される反面、積分回路Bから出力される電圧
値は0ボルトなので、ピークホールド回路Eのコンデン
サC5には、積分回路Aからの出力電圧値が充電され、
保持される。よって、ピークホールド回路Eから出力さ
れる電圧値は、積分回路Aから入力された略三角形状の
電圧値に沿って徐々に立ち上がる。
【0040】ピークホールド回路Eから出力された電圧
値は、抵抗R12(33kΩ),R13(10kΩ)で
構成される分圧回路Fによって、略4分の1の電圧に分
圧(減圧)され、比較回路G1のオペアンプ16の反転
入力端子へ出力される。
【0041】比較回路G1では、加算回路Cおよび起動
回路Dから出力された大きい方の電圧値と、分圧回路F
から出力された電圧値とが比較されるが、単相ブラシレ
スモータ1起動時には、分圧回路Fから出力される電圧
値は徐々に立ち上がっている状態であるのに対して、起
動回路Dからは、前述の通り、略10ボルトの電圧値か
ら下降する微分パルス状の電圧が出力されている。よっ
て、加算回路Cおよび起動回路Dから出力された大きい
方の電圧値(ここでは、起動回路Dから出力された電圧
値)が分圧回路Fから出力された電圧値を上回っている
ので、比較回路G1は出力論理回路H1へHi信号を出
力する。このように、単相ブラシレスモータ1の起動時
には、起動回路Dは加算回路Cに代わって、比較回路G
1へ分圧回路Fの出力電圧より十分に大きな電圧を出力
するので、起動開始直後は比較回路G1からは必ずHi
信号が出力される。
【0042】出力論理回路H1のアンド回路17には、
インバータ14からのHi信号と比較回路G1からのH
i信号とが入力されるので、アンド回路17はHi信号
を出力する。一方、アンド回路18には、インバータ1
3からのLow信号と比較回路G1からのHi信号とが
入力されるので、アンド回路18はLow信号を出力す
る。これにより、トランジスタQ3がオン、トランジス
タQ4がオフとなって、電機子巻線3の端子ca間に電
機子電流が流れ、図1における固定子鉄心4の磁極5に
左から右方向へ磁束が生じ、回転子磁石2が右方向へ回
転を始める(図3(a))。
【0043】このように、比較回路G1から出力論理回
路H1のアンド回路17,18のそれぞれの一方の入力
端子へHi信号が出力される場合、アンド回路17,1
8の他方の入力端子の内、どちらか片方の入力端子には
必ずHi信号が入力されるので、アンド回路17,18
の内どちらか片方は必ずHi信号を出力し、電機子巻線
3への通電をオンさせることができる。よって、電源1
2の投入時における単相ブラシレスモータ1の起動時
に、電機子巻線3への通電のオフを禁止することができ
るので、回転子磁石2に十分な始動トルクを与えること
ができ、単相ブラシレスモータ1を確実に起動させるこ
とができるのである。
【0044】この回転子磁石2の右方向回転により、磁
極境界2aがホール素子7を超え、回転子磁石2のS極
がホール素子7に対向すると(図3(b))、ホール素
子7の出力はHiからLowへ立ち下がる。その結果、
インバータ13,14の出力は反転し、インバータ13
からはHi信号、インバータ14からはLow信号がそ
れぞれ出力される。
【0045】インバータ13からHi信号が出力される
と、トランジスタQ1はオンとなって、コンデンサC3
の電荷が放出され、積分回路Aの出力電圧値は0ボルト
となる。一方、インバータ14からLow信号が出力さ
れると、トランジスタQ2はオフとなって抵抗R3を経
由した電流が徐々にコンデンサC4に充電されるので、
積分回路Bから略三角形状の電圧波が出力される。積分
回路A,Bから出力された電圧値は、加算回路Cおよび
ピークホールド回路Eへ出力される。加算回路Cでは、
積分回路A,Bから出力された電圧値が加算されて、比
較回路G1へ出力される。
【0046】ピークホールド回路Eでは、積分回路A,
Bから出力される電圧値の大きい方の電圧値(瞬時出
力)が充電され、この電圧値が所定時間保持されるが、
この図3(b)の時点では、前述した単相ブラシレスモ
ータ1の起動時において、積分回路Aから出力された略
三角形状の電圧値のピークが最高電圧として保持されて
いる。この電圧は、所定時間(最短でも、この時点でピ
ークホールド回路Eに入力されている積分回路Bの電圧
値が最高電圧に達するまで)保持され続けるので、ピー
クホールド回路Eから出力される電圧値は、略同レベル
で推移する。ピークホールド回路Eから出力された電圧
値は、分圧回路Fによって、略4分の1の電圧に分圧
(減圧)され、比較回路G1へ出力される。
【0047】比較回路G1では、加算回路Cおよび起動
回路Dから出力された大きい方の電圧値と、分圧回路F
から出力された電圧値とが比較されるが、起動回路Dか
らの微分パルス状の電圧は単相ブラシレスモータ1の起
動時以降、下降を続けており、図3(b)の時点では、
分圧回路Fから出力される電圧値を下回っている。よっ
て、加算回路Cおよび起動回路Dから出力された大きい
方の電圧値(ここでは、起動回路Dから出力された電圧
値)が分圧回路Fから出力された電圧値を下回っている
ので、比較回路G1は出力論理回路H1へLow信号を
出力する。このLow信号が出力論理回路H1へ入力さ
れることによって、電機子巻線3への通電がオフされ
る。
【0048】なお、単相ブラシレスモータ1の起動後
も、しばらくの間(数サイクル)は回転子磁石2に十分
な始動トルクを与えたい場合には、起動回路Dから出力
される微分パルス状の電圧の持続時間を長くして、分圧
回路Fの出力電圧値よりも起動回路Dの出力電圧値を上
回らせ、比較回路G1からHi信号を出力し続けるよう
にすれば良い。これにより、電機子巻線3への通電のオ
フが禁止されるので、単相ブラシレスモータ1の起動後
しばらくの間(数サイクル)、回転子磁石2に十分な始
動トルクを与えることができる。
【0049】出力論理回路H1のアンド回路17には、
インバータ14からのLow信号と比較回路G1からの
Low信号とが入力されるので、アンド回路17はLo
w信号を出力する。また、アンド回路18には、インバ
ータ13からのHi信号と比較回路G1からのLow信
号とが入力されるので、アンド回路18はLow信号を
出力する。これにより、トランジスタQ3,Q4が共に
オフとなって、電機子巻線3への通電が一旦オフされ、
回転子磁石2は惰性で右方向へ回転し続ける。かかる通
電オフは、積分回路Bから出力される電圧値が分圧回路
Fから出力される電圧値を超えるまで、つまり、回転子
磁石2の磁極境界2aが非通電角度αに達するまで継続
される(図3(c))。
【0050】回転子磁石2が惰性で右方向に回転を続け
ている間、積分回路BではコンデンサC4への充電が継
続されているので、加算回路Cを経由して比較回路G1
へ出力される積分回路Bからの電圧値が上昇し、やが
て、この電圧値が略同レベルで推移している分圧回路F
の出力電圧値を上回る(図3(c))。すると、比較回
路G1からの出力がLowからHiへ立ち上がり、この
Hi信号が出力論理回路H1へ入力されることによっ
て、電機子巻線3への通電を再開することになる。
【0051】ここで、出力論理回路H1のアンド回路1
7には、インバータ14からのLow信号と比較回路G
1からのHi信号とが入力されるので、アンド回路17
はLow信号を出力する。一方、アンド回路18には、
インバータ13からのHi信号と比較回路G1からのH
i信号とが入力されるので、アンド回路18はHi信号
を出力する。これにより、トランジスタQ3がオフ、ト
ランジスタQ4がオンとなって、電機子巻線3の端子c
b間へ前回の通電方向とは逆方向の電機子電流が流れ
(転流が行われ)、固定子鉄心4の磁極5に前回とは逆
方向の右から左方向への磁束が生じ、回転子磁石2の右
方向回転が継続される(図3(d))。
【0052】この回転子磁石2の右方向回転により、磁
極境界2aがホール素子7を超え、回転子磁石2のN極
がホール素子7に対向すると(図3(e))、ホール素
子7の出力はLowからHiへ立ち上がる。その結果、
インバータ13からはLow信号、インバータ14から
はHi信号がそれぞれ出力される。
【0053】インバータ13から出力されたLow信号
によって、トランジスタQ1はオフとなってコンデンサ
C3は徐々に充電されるので、積分回路Aからは略三角
形状の電圧波が出力される。一方、インバータ14から
出力されたHi信号によって、トランジスタQ2はオン
となり、コンデンサC4の電荷を放出させるので、積分
回路Bの出力電圧値は0ボルトとなる。積分回路A,B
から出力された電圧値は、加算回路Cおよびピークホー
ルド回路Eへ出力される。加算回路Cでは、積分回路
A,Bから出力された電圧値が加算され、比較回路G1
へ出力される。
【0054】ピークホールド回路Eでは、図3(e)の
状態以前の最高電圧が保持されて略同レベルで推移して
いる。ピークホールド回路Eから出力された電圧値は、
分圧回路Fによって、略4分の1の電圧に分圧(減圧)
され、比較回路G1へ出力される。
【0055】比較回路G1では、加算回路Cおよび起動
回路Dから出力された大きい方の電圧値と、分圧回路F
から出力された電圧値とが比較されるが、図3(e)の
時点では、すでに起動回路Dからの電圧値は0ボルトと
なっているので、これ以降は、加算回路Cの出力電圧値
と分圧回路Fの出力電圧値との比較となる。図3(e)
の時点では、加算回路Cの出力電圧値が分圧回路Fの出
力電圧値を下回っているので、比較回路G1は出力論理
回路H1へLow信号を出力する。このLow信号が出
力論理回路H1へ入力されることによって、電機子巻線
3への通電がオフされることになる。
【0056】即ち、出力論理回路H1のアンド回路17
には、インバータ14からのHi信号と比較回路G1か
らのLow信号とが入力されるので、アンド回路17は
Low信号を出力する。また、アンド回路18には、イ
ンバータ13からのLow信号と比較回路G1からのL
ow信号とが入力されるので、アンド回路18はLow
信号を出力する。これにより、トランジスタQ3,Q4
が共にオフとなって、電機子巻線3への通電が一旦オフ
され、回転子磁石2は惰性で右方向へ回転し続ける。か
かる通電オフは、積分回路Aから出力される電圧値が分
圧回路Fから出力される電圧値を上回るまで、つまり、
回転子磁石2の磁極境界2aが非通電角度αに達するま
で継続される(図3(f))。
【0057】回転子磁石2が惰性で右方向に回転を続け
ている間、積分回路AではコンデンサC3への充電が継
続されているので、加算回路Cを経由して比較回路G1
へ出力される積分回路Aからの電圧値が上昇し、やが
て、この電圧値が略同レベルで推移している分圧回路F
の出力電圧値を上回る(図3(f))。すると、比較回
路G1からの出力がLowからHiへ立ち上がり、この
Hi信号が出力論理回路H1へ入力されることによっ
て、電機子巻線3への通電を再開することになる。
【0058】ここで、出力論理回路H1のアンド回路1
7には、インバータ14からのHi信号と比較回路G1
からのHi信号とが入力されるので、アンド回路17は
Hi信号を出力する。一方、アンド回路18には、イン
バータ13からのLow信号と比較回路G1からのHi
信号とが入力されるので、アンド回路18はLow信号
を出力する。これにより、トランジスタQ3がオン、ト
ランジスタQ4がオフとなって、電機子巻線3の端子c
a間へ前回の通電方向とは逆方向の電機子電流が流れ
(転流が行われ)、固定子鉄心4の磁極5に前回とは逆
方向の左から右方向への磁束が生じ、回転子磁石2の右
方向回転が継続される(図3(g))。
【0059】以上の単相ブラシレスモータ1の動作よ
り、電機子巻線3への通電をオフする非通電角度αの設
定(起動時を除く)についてまとめると、以下のように
なる。比較回路G1では、加算回路Cの出力電圧値と分
圧回路Fの出力電圧値とを比較し、比較の結果、加算回
路Cの出力電圧値が分圧回路Fの出力電圧値を下回って
いた場合には、Low信号を出力論理回路H1へ出力し
て電機子巻線3への通電がオフされ、逆に、加算回路C
の出力電圧値が分圧回路Fの出力電圧値を上回っていた
場合には、Hi信号を出力論理回路H1へ出力して電機
子巻線3への通電がオンされる。
【0060】ここで、比較回路G1において比較される
加算回路Cの出力電圧値とは、積分回路A,Bから交互
に出力される略三角形状の電圧値を加算(重ね合わせ)
したものであるので、回転子磁石2の半周期ごとの連続
した略三角形状の電圧波となっている。一方、分圧回路
Fの出力電圧値とは、積分回路A,Bのピーク電圧を保
持したものを所定比率で分圧(減圧)したものであり、
略同レベルで推移している。
【0061】つまり、分圧回路Fにおける分圧比が、そ
のまま回転子磁石2の半周期ごとの電機子巻線3への通
電をオフする比率(非通電角度α)となるのである。例
えば、本実施例のように、ピークホールドされた積分回
路A,Bの最大電圧が、分圧回路Fにて略4分の1の電
圧に分圧(減圧)された場合、回転子磁石2の磁極境界
2aがホール素子7の通過後に、回転子磁石2の半周期
(180度)の略4分の1に相当する略45度(180
度/4)を回転する間、電機子巻線3への通電がオフさ
れる。
【0062】このように、分圧回路Fにおける分圧比を
変更することにより、電機子巻線3への通電をオフする
比率(非通電角度α)をモータの回転効率が最も良い比
率(角度)に設定することができる。なお、本実施例で
は、非通電角度αを略45度に設定したが、モータの回
転効率が最も良い略30度(=180度/6)から略6
0度(=180度/3)の範囲内で、非通電角度αを設
定することが望ましい。
【0063】次に、図1(b)に示す位置に回転子磁石
2が停止している状態で電源12がオン(投入)される
場合の単相ブラシレスモータ1の動作について説明す
る。かかる状態で電源12がオン(投入)されると、ホ
ール素子7から出力される信号は、前記した図1(a)
の場合に対して逆転する。よって、電機子巻線3への通
電方向が図1(a)の場合と逆になり、固定子鉄心4の
磁極5に生じる磁束の向きが逆になる。従って、図4に
示すように、図1(b)に示す位置に回転子磁石2が停
止している状態で電源12がオン(投入)されても、図
1(a)の状態から電源12がオン(投入)された場合
と同様に、回転子磁石2は右方向へ回転する。
【0064】ここで、図3および図4を参照して、単相
ブラシレスモータ1の回転が低速の場合(起動時は除
く)と高速の場合との挙動の違いについて説明する。低
速時の場合も高速時の場合も基本的には同じ挙動を示す
が、積分回路A,Bから出力される略三角形状の電圧波
の周期とピーク電圧とが異なる。これは、高速時の場合
は低速時の場合と比べ、一の磁極境界2aがホール素子
7を超えてから次の磁極境界2aがホール素子7を超え
るまでの時間が短いため、積分回路A,Bへ充電が行わ
れる時間(周期)が短くなり、それに伴って、ピーク電
圧が低く抑えられるからである。
【0065】しかし、積分回路A,Bからのピーク電圧
が低く抑えられても、それに伴ってピークホールド回路
Eおよび分圧回路Fから出力される電圧値も低くなるの
で、分圧比が変わらない限り、電機子巻線3への通電を
オフする比率(非通電角度α)は一定である。つまり、
単相ブラシレスモータ1の回転速度に関係なく通電のオ
ンオフ比率を一定に保つことができるのである。よっ
て、高速回転時においては、通電オフの時間を短くして
高出力を得ることができ、モータを高速回転させること
ができると共に、低速回転時においても、回転子磁石2
が所定の位置まで回転すると通電をオフするので、停止
トルクを発生させる通電を解消し、回転効率を向上する
ことができる。
【0066】次に、本実施例の変形例を説明する。図5
に第1の変形例を示す。図5に示すように、モータ駆動
回路100は、前記したモータ駆動回路10(図2参
照)の一部を変形したものであり、単相ブラシレスモー
タ1の基本的な動作は前記した実施例と全く同じであ
る。図5のモータ駆動回路100では、インバータ1
3,14を一端が回路接地されたノア回路20,21
で、アンド回路17,18をノア回路23,24で、そ
れぞれ代替している。このように、インバータ13,1
4とアンド回路17,18とで構成されていたロジック
を統一することにより、低コストな基本ゲートを用いる
ことができる。例えば、上記の場合は、ノア回路が4つ
内包されたCMOS4001のICを用いることによ
り、モータ駆動回路100の製造コストを抑えることが
できる。
【0067】また、電機子巻線3への通電をオンオフす
る素子をNPN型のトランジスタQ3,Q4からN−c
h型の電界効果トランジスタQ5,Q6に変更してい
る。ノア回路23,24によって出力論理回路H2を構
成しており、その出力論理回路H2の出力端は電界効果
トランジスタQ5,Q6のゲート端子にそれぞれ接続さ
れている。電界効果トランジスタQ5,Q6のドレイン
端子は電機子巻線3の端子a,bにそれぞれ接続され、
ソース端子はそれぞれ回路接地されている。
【0068】図5のモータ駆動回路100を前記した実
施例のモータ駆動回路10と等価にするために、比較回
路G1のオペアンプ16の反転入力端子と非反転入力端
子との接続を図2のモータ駆動回路10とは逆にしたオ
ペアンプ22で比較回路G2を構成し、さらに、ノア回
路20,21の出力端子とノア回路23,24の入力端
子との接続を、図2のモータ駆動回路10とは逆にして
いる。即ち、加算回路Cおよび起動回路Dの出力端子を
オペアンプ22の反転入力端子に、分圧回路Fの出力端
子をオペアンプ22の非反転入力端子にそれぞれ接続
し、さらに、ノア回路20の出力端子をノア回路23の
入力端子に、ノア回路21の出力端子をノア回路24の
入力端子にそれぞれ接続している。
【0069】このモータ駆動回路100により、図1
(a)の状態から回転子磁石2が回転を始める場合、図
6に示すようにモータ駆動回路100は動作する。な
お、各動作の詳細は、前記した実施例と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0070】図7に第2の変形例を示す。図7に示すよ
うに、第2の変形例は、前記した実施例に対して、積分
回路A,Bの充電・放電を切り替えるトランジスタQ
1,Q2をダイオードD5,D4にそれぞれ代替したモ
ータ駆動回路101を構成している。即ち、ダイオード
D5のカソードがインバータ14の出力端子に、アノー
ドがコンデンサC3の一端に接続されるように、ダイオ
ードD5を積分回路Aの抵抗R4と並列に接続する。積
分回路B側も同様に、ダイオードD4のカソードがイン
バータ13の出力端子に、アノードがコンデンサC4の
一端に接続されるように、ダイオードD4を積分回路B
の抵抗R3と並列に接続するのである。
【0071】このモータ駆動回路101によれば、例え
ばインバータ14からHi信号が出力された場合、積分
回路AのコンデンサC3で充電が開始される。ここで、
ダイオードD5のアノード側(コンデンサC3側)の電
位がカソード側(インバータ14側)の電位より高くな
ることはないので、ダイオードD5には電流は流れず、
コンデンサC3では充電が継続される。一方、インバー
タ14からLow信号が出力された場合、アノード側
(コンデンサC3側)の電位がカソード側(インバータ
14側)の電位より高くなるので、ダイオードD5の順
方向に電流が流れ、コンデンサC3に蓄えられた電荷が
インバータ14の回路接地端子(図示せず)によって放
電される。なお、積分回路Bの動作も、積分回路Aと同
様である。
【0072】単相ブラシレスモータ1の動作は、この図
7に示すモータ駆動回路101の場合も、前記した実施
例と全く同様であるので、その説明は省略する。
【0073】図8に、第3の変形例であるモータ駆動回
路102を示す。この第3の変形例(モータ駆動回路1
02)は、前記した第1の変形例(モータ駆動回路10
0)に対して、上述した第2の変形例(モータ駆動回路
101)を組み合わせたものである。なお、このモータ
駆動回路102の動作は、前記した第1変形例と全く同
様であるので、その説明は省略する。
【0074】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0075】例えば、本実施例では、磁極位置検出セン
サとしてホール素子7を用いて説明したが、回転子磁石
2の磁極境界2aを検出できるものであれば、ホール素
子7以外の他の素子を用いるようにしても良い。
【0076】また、ピークホールド回路Eのダイオード
D2,D3及び配線W2,W3は、両方接続するのでは
なく、いずれか一方のみを接続するようにしても良い。
ピークホールド回路Eには、積分回路A,Bから出力さ
れた大きい方の電圧が保持され、その保持された電圧が
分圧回路Fへ出力されるが、単相ブラシレスモータ1の
通常回転時(起動時および停止時以外)においては、回
転子磁石2の回転速度は急変しないので、積分回路A,
Bで充電されてピークホールド回路Eへ出力される電圧
値のピークは積分回路A,B共にほとんど同じである。
よって、積分回路A,Bのいずれかから出力された電圧
値のみを保持して、電機子巻線3への通電オフの時間を
設定するようにしても良いのである。かかる構成を採用
すれば、ダイオードD2,D3の一方を省略することが
できるので、その分、モータ駆動回路10,100,1
01,102のコストを低減することができるのであ
る。
【0077】
【発明の効果】 請求項1から3のいずれかに記載の単
相ブラシレスモータによれば、磁極位置検出センサは所
定の位置に固設されており、その磁極位置検出センサを
利用して回転周期の所定比率となる時間だけ電機子巻線
への通電をオフする通電制御回路を備えているので、か
かる通電のオンオフは回転子磁石の回転量に応じて定ま
る。よって、回転速度に関係なく通電のオンオフ比率を
一定に保つことができるので、高速回転時においては、
通電オフの時間を短くして高出力を得ることができ、モ
ータを高速回転させることができると共に、低速回転時
においても、回転子磁石が所定の位置まで回転すると通
電をオフするので、停止トルクを発生させる通電を解消
し、回転効率を向上することができるという効果があ
る。
【0078】請求項4記載の単相ブラシレスモータによ
れば、請求項2又は3記載の単相ブラシレスモータの奏
する効果に加え、更に、ピークホールド回路の出力電圧
は分圧回路によって略6分の1から略3分の1に分圧さ
れて比較回路へ出力されるので、オンオフ回路によって
電機子巻線への通電がオフされる回転量(角度)をモー
タの回転効率が最も良い略30度(=180度/6)か
ら略60度(=180度/3)の範囲内に設定すること
ができるという効果がある。
【0079】請求項5記載の単相ブラシレスモータによ
れば、請求項2から4のいずれかに記載の単相ブラシレ
スモータの奏する効果に加え、更に、通電制御回路は、
単相ブラシレスモータの起動時における所定期間にオン
オフ回路による電機子巻線への通電のオフを禁止する起
動補償回路を備えているので、単相ブラシレスモータの
起動時においても、回転子磁石に始動トルクを発生させ
るために充分な電機子電流を流すことができ、単相ブラ
シレスモータを的確に起動することができるという効果
がある。
【0080】請求項6記載の単相ブラシレスモータによ
れば、請求項5記載の単相ブラシレスモータの奏する効
果に加え、更に、起動補償回路は、単相ブラシレスモー
タの起動時における所定期間に、充電回路に代わって、
分圧回路の出力電圧より大きな電圧を比較回路へ出力す
る。よって、単相ブラシレスモータの起動時に、オンオ
フ回路によって電機子巻線への通電がオフされるのを禁
止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である単相ブラシレスモー
タの断面図であり、(a)は、回転子磁石のN極が右側
に位置して停止した状態を示しており、(b)は、回転
子磁石のN極が左側に位置して停止した状態を示してい
る。
【図2】 モータ駆動回路の回路図である。
【図3】 図1(a)の状態から始動する場合の単相ブ
ラシレスモータおよびモータ駆動回路の動作状態を示し
た図である。
【図4】 図1(b)の状態から始動する場合の単相ブ
ラシレスモータおよびモータ駆動回路の動作状態を示し
た図である。
【図5】 第1の変形例のモータ駆動回路の回路図であ
る。
【図6】 第1の変形例のモータ駆動回路によって、図
1(a)の状態から始動する場合の単相ブラシレスモー
タおよびモータ駆動回路の動作状態を示した図である。
【図7】 第2の変形例のモータ駆動回路の回路図であ
る。
【図8】 第3の変形例のモータ駆動回路の回路図であ
る。
【符号の説明】
1 単相ブラシレスモータ 2 回転子磁石 2a 磁極境界 3 電機子巻線 4 固定子鉄心 5 固定子鉄心の磁極 6,9 切り欠け 7 ホール素子(磁極位置検出センサ) 10 モータ駆動回路(通電制御回路) A 積分回路((第1)充電回路) B 積分回路((第2)充電回路) D 起動回路(起動補償回路) E ピークホールド回路 F 分圧回路 G1,G2 比較回路 H1,H2 出力論理回路(オンオフ回路)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子巻線が巻回された固定子鉄心と、
    回転子磁石とを備え、その回転子磁石がロック位置から
    所定の偏角をもって停止するように構成された単相ブラ
    シレスモータにおいて、 前記回転子磁石の磁極を検出する1つの磁極位置検出セ
    ンサと、 前記回転子磁石の磁極境界がその磁極位置検出センサを
    通過することを契機として前記電機子巻線への通電を一
    旦オフすると共に、その通電のオフ後に前記回転子磁石
    が所定量回転することを契機として前記電機子巻線への
    通電を前回の通電方向とは逆方向に再開する通電制御回
    路とを備えていることを特徴とする単相ブラシレスモー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記通電制御回路は、前記回転子磁石の
    磁極境界が前記磁極位置検出センサを通過することを契
    機として充電を開始する充電回路と、その充電回路の最
    大電圧を保持するピークホールド回路と、そのピークホ
    ールド回路の出力電圧を所定の比率で分圧する分圧回路
    と、その分圧回路の出力電圧と前記充電回路の出力電圧
    との大小を比較する比較回路と、その比較回路による比
    較の結果、前記充電回路の出力電圧が前記分圧回路の出
    力電圧より小さい場合に前記電機子巻線への通電をオフ
    し、前記充電回路の出力電圧が前記分圧回路の出力電圧
    より大きい場合に前記電機子巻線への通電をオンするオ
    ンオフ回路とを備えていることを特徴とする請求項1記
    載の単相ブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 前記充電回路は、前記回転子磁石の一方
    の磁極境界が前記磁極位置検出センサを通過することを
    契機として充電を開始する一方、その充電した電荷を前
    記回転子磁石の他方の磁極境界が前記磁極位置検出セン
    サを通過することを契機として放電する第1充電回路
    と、前記回転子磁石の他方の磁極境界が前記磁極位置検
    出センサを通過することを契機として充電を開始する一
    方、その充電した電荷を前記回転子磁石の一方の磁極境
    界が前記磁極位置検出センサを通過することを契機とし
    て放電する第2充電回路とを備えており、 前記ピークホールド回路は、前記第1又は第2充電回路
    の放電前の最大電圧を保持すると共に、 前記オンオフ回路は、前記比較回路による比較の結果、
    前記第1及び第2充電回路の出力電圧が前記分圧回路の
    出力電圧より小さい場合に前記電機子巻線への通電をオ
    フする一方、前記第1充電回路の出力電圧が前記分圧回
    路の出力電圧より大きい場合に前記電機子巻線への通電
    を正方向にオンし、前記第2充電回路の出力電圧が前記
    分圧回路の出力電圧より大きい場合に前記電機子巻線へ
    の通電を逆方向にオンすることを特徴とする請求項2記
    載の単相ブラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 前記分圧回路は、前記ピークホールド回
    路の出力電圧を略6分の1から略3分の1に分圧して前
    記比較回路へ出力することを特徴とする請求項2又は3
    記載の単相ブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 前記通電制御回路は、前記単相ブラシレ
    スモータを確実に起動させるため、その起動時における
    所定期間に前記オンオフ回路による前記電機子巻線への
    通電のオフを禁止する起動補償回路を備えていることを
    特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の単相ブラ
    シレスモータ。
  6. 【請求項6】 前記起動補償回路は、前記単相ブラシレ
    スモータの起動時における所定期間に、前記充電回路に
    代わって、前記比較回路へ前記分圧回路の出力電圧より
    大きな電圧を出力することを特徴とする請求項5記載の
    単相ブラシレスモータ。
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