JP2000353584A - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JP2000353584A
JP2000353584A JP11164867A JP16486799A JP2000353584A JP 2000353584 A JP2000353584 A JP 2000353584A JP 11164867 A JP11164867 A JP 11164867A JP 16486799 A JP16486799 A JP 16486799A JP 2000353584 A JP2000353584 A JP 2000353584A
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JP
Japan
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iron core
cylindrical
bent
steel plates
core
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JP11164867A
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English (en)
Inventor
Kozo Okamoto
幸三 岡本
Nariyuki Hirota
成之 弘田
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Tokuden Co Ltd Kyoto
Original Assignee
Tokuden Co Ltd Kyoto
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に被加熱物を配置し、これを誘導加熱す
るのに使用する筒状鉄心として、十分な機械的強度を具
備するとともに、漏洩磁束による損失の僅少化を図るこ
とを目的とする。 【解決手段】 わん曲部と、このわん曲部の内端に連続
して形成された屈曲部とによって鉄心鋼板を形成する。
この鉄心鋼板の複数を、円筒状に積層して筒状鉄心を構
成する。この筒状鉄心の外周を固着し、この筒状鉄心の
内側に誘導コイルを設置する。この誘導コイルの内部に
被加熱物を配置する。スリットなどを形成する必要がな
くなり、漏洩磁束は鉄心鋼板の厚さ方向に貫通しないの
で、損失が軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように誘導加熱装置は、鉄心と誘
導コイルとからなる誘導発熱機構を備え、これによって
発生する交番磁束を被加熱物に通し、電磁誘導により誘
起する電流によりジュール発熱させて、被加熱物を加熱
するようにしている。このような誘導加熱装置におい
て、誘導発熱機構を構成している鉄心として、これを筒
状に構成し、その内部に筒状の誘導コイルを設置すると
ともに、誘導コイルの内部に被加熱物を配置するように
したものが知られている。
【0003】図1はそのような構成の誘導加熱装置の一
例を示し、1は誘導発熱機構で、筒状鉄心2と、その内
部に設置された筒状の誘導コイル3とより主として構成
されている。4は導電性材料または磁性材料のような金
属製の被加熱物で、誘導コイル3の内部に配置されてい
る。
【0004】実際には底壁5に筒状鉄心2を設置し、ま
た上壁6により筒状鉄心2の上面を閉塞するようにし、
締付ボルト7により上壁6を筒状鉄心2に押しつけるよ
うにして固定する。8は被加熱物4の出し入れに使用さ
れるため上壁6に設けられた開口部を塞ぐ開閉蓋、9は
誘導コイル3のリード線でこれは底壁5から外部に引出
されている。
【0005】誘導コイル3が交流電源により励磁される
ことによって発生する交番磁束は、被加熱物4を上下方
向に貫通し、筒状鉄心2を磁路として還流する。被加熱
物4を貫通する磁束により被加熱物4の円周方向に沿っ
て電磁誘導により電流が誘起する。また磁束が通ること
によって被加熱物4に渦電流が発生する。これらの誘起
電流により被加熱物4が加熱されるようになる。
【0006】ところで従来におけるこの種装置に使用さ
れる筒状鉄心は、巻鉄心を使用するのを普通としてい
た。周知のように巻鉄心は磁性鋼板からなる鉄心鋼板を
筒状に巻回することによって構成されるものであるか
ら、簡単に筒状の鉄心を製作できることから、誘導加熱
装置の鉄心として広く使用されている。
【0007】しかしこのような巻鉄心による筒状鉄心を
使用するときは、誘導コイルによって発生する交番磁束
に対して巻鉄心の筒状とされた鉄心鋼板が鎖交すること
になるので、鉄心鋼板が誘導コイルの二次巻線として作
用することになるため、短絡電流が発生する。この短絡
電流により鉄心が発熱してしまう。
【0008】これを回避するために巻鉄心にその軸心方
向に沿ってスリットを設け、鉄心鋼板が二次巻線として
の閉回路を完成しないようにすることが必要となる。し
かしこのようなスリットを設けると、巻鉄心自体の剛性
が失われ、軸心のたわみが発生するといった欠点があ
る。
【0009】また誘導コイルが励磁されたことによって
発生する交番磁束のすべてが、鉄心の上下端面側から鉄
心内部を通っていくものではなく、その一部は鉄心の中
間から鉄心内部を通る、いわゆる漏洩磁束が存在する。
このような漏洩磁束は巻鉄心を構成している鉄心鋼板を
その厚さ方向に沿って貫通するので、鉄心鋼板に渦電流
が発生する。このような渦電流の発生により鉄心が発熱
してその磁気特性が低下するし、また誘導コイルも熱影
響を受けて電気特性、絶縁特性などが低下するようにな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、内部に被加
熱物を配置し、これを誘導加熱するのに使用する筒状鉄
心として、十分な機械的強度を具備するとともに、漏洩
磁束による損失の僅少化を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、わん曲部と、
このわん曲部の内端に連続して形成された屈曲部とによ
って鉄心鋼板を構成し、この鉄心鋼板の複数を、円筒状
に積層して筒状鉄心を構成し、この筒状鉄心の外周を溶
接、締付リングなどにより固着し、この筒状鉄心の内側
に誘導コイルを設置してなり、この誘導コイルの内部に
被加熱物を配置してなることを特徴とする。
【0012】わん曲部が任意の曲率をもってわん曲され
た鉄心鋼板を順次積層していけば、円筒状の鉄心が得ら
れる。得られる筒状鉄心の外径は鉄心鋼板のわん曲部の
曲率によって決定される。得られた筒状鉄心には、巻鉄
心のようなスリットを形成する必要がないので、十分な
機械的強度が維持される。
【0013】得られた筒状鉄心は、これを構成している
鉄心鋼板が等価的に放射状に並べたものとなるので、誘
導コイルが励磁されることによって発生した交番磁束の
うちの漏洩磁束は、鉄心鋼板の幅方向に沿って通るよう
になり、巻鉄心の場合のように鉄心鋼板をその厚さ方向
に通ることはないので、漏洩磁束による渦電流の発生は
僅少となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施態様を図によって説
明する。本発明において使用する磁性鋼板からなる鉄心
鋼板10は、図4に示すように任意の曲率をもってわん
曲されたわん曲部11と、このわん曲部11の内端に連
続して形成された屈曲部12とによって構成されてい
る。屈曲部12の長さはできるだけ短いほうがよく、た
とえば鉄心鋼板10の厚さの3〜10倍程度が望まし
い。
【0015】前記した鉄心鋼板10をその内端すなわち
屈曲部12の内端が所定の円の外周に沿うようにして順
次積層していけば、筒状鉄心2が構成されるようにな
る。図3はこのようにして構成された筒状鉄心を示す。
鉄心鋼板10の積層に当たり、屈曲部12が順次積層さ
れていくが、その屈曲部12はわん曲部11に対して屈
曲されているので、隣合う屈曲部12同志は、互いに係
合し合う。この係合によっていったん積層された鉄心鋼
板を引き抜くことはできない。
【0016】鉄心鋼板10を積層して得た筒状鉄心2を
接着剤の含浸により一体化するとよく、またその外周を
その円周方向に沿って溶接するなり、あるいは図3に示
すように外周に非磁性材料からなる金属製のリング13
を嵌め込んで溶接するなりして、円筒としての剛性の強
化を図るようにするとよい。このように外側にリング1
3を固着すれば、この溶接部分、リングなどは誘導コイ
ル3の設置にはなんら邪魔な存在とはならない。
【0017】このようにして構成された筒状鉄心2は、
巻鉄心の場合のようなスリットを必要としない。そして
これを構成している鉄心鋼板10が等価的に放射状に並
べたものとなり、したがってこの内部に誘導コイル3を
配置しても、鉄心鋼板10には短絡電流が発生すること
はない。また漏洩磁束は鉄心鋼板10の内部を、その幅
方向に沿って通り、その厚さ方向に貫通して通ることが
ないので、渦電流の発生は僅少である。
【0018】なおここに使用される筒状鉄心2は、既に
実用新案登録第2532986号として登録されている
誘導発熱ローラ装置用の鉄心と特に相違するものではな
い。しかし既提案の鉄心はローラの内部に配置された誘
導発熱機構に使用されるものであるのに対し、本発明は
内部に被加熱物が配置された誘導発熱機構に使用される
筒状鉄心である点で相違するものである。
【0019】図5は別の実施態様を示すもので、これは
両端に駆動軸21を備えた磁性材料からなるローラ22
を被加熱物として加熱するのに使用した例である。駆動
軸21は機台23に軸受24により回転自在に支持さ
れ、外部の駆動源によって回転される。このような回転
するローラ22を誘導加熱するのには、誘導発熱機構を
ローラ22の内部に設置するのを普通としているが、ロ
ーラの内径が小さく、そのため誘導発熱機構を内部に設
置するのに必要な空間がないとき、次のようにローラの
外周に誘導発熱機構を設置する。
【0020】すなわち図5に示すようにローラ22の両
端(または何れか一方の端部)を機台23に支持された
本発明の加熱装置を構成している誘導コイル3の内部に
通しておく。これによると誘導コイル3が励磁されるこ
とによって発生する磁束は、ローラ22の内部を、その
軸心方向に沿って通るので、誘導コイル3の中に位置し
ているローラ22の端部が誘導発熱する。発生した熱は
ローラ22内を伝導し、全体が加熱されることになる。
なお図5に示す構成では、ローラ22の両端を支持する
構成としているが、これに代えて片持式のローラでも本
発明の利用が可能である。
【0021】なおこの熱伝導が速やかに行われ、かつそ
の熱伝導によって表面温度が速やかに均一になるように
するには、ローラ22の肉厚部分に、図6に示すように
ローラ22の軸心方向に孔25を設け、ここに気液二相
の熱媒体を封入し、この熱媒体の相変換の際の潜熱によ
る凝縮、気化を利用するようにするとよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、誘
導加熱装置の誘導発熱機構を構成するにあたり、内側に
誘導コイルを備えた筒状鉄心として、わん曲部と屈曲部
とが形成されてある鉄心鋼板を筒状に積層して構成した
ものを使用するので、巻鉄心によって構成した筒状鉄心
を使用する場合に比較して、機械的剛性を十分に維持す
ることができるとともに、漏洩磁束による損失を低減さ
せることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を示す断面図である。
【図2】図1に示す誘導発熱機構の斜視図である。
【図3】図2に示す筒状鉄心の斜視図である。
【図4】図3に示す筒状鉄心を構成している鉄心鋼板の
正面図である。
【図5】本発明の他の実施態様を示す断面図ある。
【図6】図5に示すローラの一部を省略した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 誘導発熱機構 2 筒状鉄心 3 誘導コイル 4 被加熱物 10 鉄心鋼板 11 わん曲部 12 屈曲部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状鉄心と、前記筒状鉄心の内側に設置
    される誘導コイルとからなる誘導発熱機構を備え、前記
    誘導コイルの内部に被加熱物を配置してなる誘導加熱装
    置において、前記筒状鉄心を、わん曲部と、前記わん曲
    部の内端に連続して形成された屈曲部とからなる鉄心鋼
    板の複数を筒状に積層し、その外周を溶接、締付リング
    などにより固着してなる誘導加熱装置。
JP11164867A 1999-06-11 1999-06-11 誘導加熱装置 Pending JP2000353584A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006302741A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Toyota Motor Corp 燃料電池の製造方法及び製造装置
KR20130065614A (ko) * 2011-12-09 2013-06-19 토쿠덴 가부시기가이샤 금속체 유도가열장치
CN103428930A (zh) * 2013-09-02 2013-12-04 哈尔滨工业大学 锥形转子旋转电磁加热装置

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CN103428930A (zh) * 2013-09-02 2013-12-04 哈尔滨工业大学 锥形转子旋转电磁加热装置
CN103428930B (zh) * 2013-09-02 2015-05-20 哈尔滨工业大学 锥形转子旋转电磁加热装置

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