JP2000352601A - 光学製品 - Google Patents

光学製品

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JP2000352601A
JP2000352601A JP11165531A JP16553199A JP2000352601A JP 2000352601 A JP2000352601 A JP 2000352601A JP 11165531 A JP11165531 A JP 11165531A JP 16553199 A JP16553199 A JP 16553199A JP 2000352601 A JP2000352601 A JP 2000352601A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高屈折率、低分散で、透明性に優れ、かつ光
学歪がない等、光学特性に優れる上、耐溶剤性、耐熱
性、耐衝撃性、耐候性も良好な光学製品を提供するこ
と。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (式中、mおよびnは、それぞれ独立に1〜3の整数を
示す。)で表されるジオール化合物と、分子中に少なく
とも1個のイソシアネート基および少なくとも1個の
(メタ)アクリロイル基を有する化合物とを予め反応さ
せて得られたカルバメート結合をもつラジカル重合性化
合物を含む重合性組成物を重合することにより得られる
重合硬化物からなることを特徴とする光学製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学製品に関し、
さらに詳しくは、高屈折率、低分散で、透明性に優れ、
かつ光学歪がない等、光学特性に優れる上、耐溶剤性、
耐熱性、耐衝撃性、耐候性も良好な、眼鏡レンズをはじ
めとする光学レンズ、プリズム、光ファイバー、記録媒
体用基板、フィルター、さらにはグラス、花瓶などの光
学製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックはガラスに比べると、軽量
で割れにくく染色が容易なため、近年各種レンズ等の光
学部品に使用されるようになった。実用化されている光
学用プラスチック材料としては、ポリジエチレングリコ
ールビスアリルカーボネート(CR−39)やポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)がある。しかしながら、
これらのプラスチック材料は屈折率が1.50以下であ
るため、例えばレンズ材料に用いた場合、度数が強くな
る程レンズが厚くなり、軽量であるというプラスチック
の優位性が損なわれてしまうばかりか、審美性の点でも
好ましくなかった。また特に凹レンズにおいては、レン
ズの周囲の厚さ(コバ厚)が厚くなり、複屈折や色収差
が生じやすいなどの問題があった。
【0003】そこで、比重の小さいプラスチックの特徴
を生かし、レンズの肉厚を薄くできるようにするため、
屈折率の高いプラスチック材料が望まれていた。そのよ
うな性能を有する材料としては、例えば(1)分子内に
アルコール性水酸基とハロゲンで置換された芳香環を有
する(メタ)アクリレート、これと共重合可能なラジカ
ル重合性化合物、およびイソシアネート化合物の重合体
からなるプラスチックレンズ(特開平6−211960
号公報)、(2)カルド構造を有するジオール化合物と
ラジカル重合可能なイソシアネート化合物からなる組成
物の硬化物(特開平10−45855号公報)、(3)
分子内にビスフェノールA骨格とカーボネート構造を有
するアクリル系単量体からなる光学材料(特開平9−2
08529号公報)などが開示されている。
【0004】しかしながら、前記(1)のプラスチック
レンズ、(2)の硬化物および(3)の光学材料におい
ては、屈折率は高められているものの、屈折率を高める
ために導入した芳香環の影響により、アッベ数や耐候性
に劣るなどの欠点を有している。さらに(1)のプラス
チックレンズ及び(2)の硬化物においては、ハロゲン
で置換された芳香環や芳香環によるカルド構造のため着
色が見られると同時に、製造の際のハンドリング性が悪
いという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、高屈折率、低分散で、透明性に優れ、か
つ光学歪がない等、光学特性に優れる上、耐溶剤性、耐
熱性、耐衝撃性、耐候性も良好な光学製品を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する光学製品を開発すべく鋭意研究を重
ねた結果、特定のジオール化合物と、分子中に少なくと
も1個のイソシアネート基および少なくとも1個の(メ
タ)アクリロイル基を有する化合物とを予めウレタン反
応させてラジカル重合性化合物を得たのち、このラジカ
ル重合性化合物を少なくとも含む重合性組成物を、重合
させることにより得られる硬化物からなる光学製品が、
その目的に適合しうることを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、一般式(I)
【化2】
【0008】(式中、mおよびnは、それぞれ独立に1
〜3の整数を示す。)で表されるジオール化合物と、分
子中に少なくとも1個のイソシアネート基および少なく
とも1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を予
め反応させて得られたカルバメート結合をもつラジカル
重合性化合物を含む重合性組成物を重合することにより
得られる重合硬化物からなることを特徴とする光学製品
を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の光学製品は、カルバメー
ト結合をもつラジカル重合性化合物を含む重合性組成物
を重合させて得られる重合硬化物からなるものであっ
て、上記カルバメート結合をもつラジカル重合性化合物
は、1,4−ジチアン環を有するジオール化合物と分子
中に少なくとも1個のイソシアネート基および少なくと
も1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応
させることにより得られる。なお、(メタ)アクリロイ
ル基はアクリロイル基とメタクリロイル基の両方を意味
する。
【0010】このようなカルバメート結合をもつラジカ
ル重合性化合物は、原料の1つである特定のジオール化
合物に由来する1,4−ジチアン構造を基本骨格に含む
ことにより、屈折率およびアッベ数が高められているた
め、これを用いて光学製品を製造した場合、その光学製
品の屈折率およびアッベ数も高められる。さらに、カル
バメート結合をもつことにより、光学製品に耐衝撃性を
はじめとする優れた機械的物性を与えることができる。
またラジカル重合性基を少なくとも2つもつことから、
自己架橋性を有するため、これを用いて光学製品を製造
した場合、副成分として架橋剤を加えなくても、その光
学製品に高耐溶剤性や高耐熱性を与えることができる。
【0011】前記カルバメート結合をもつラジカル重合
性化合物の原料の1つであるジオール化合物は、一般式
(I)
【化3】
【0012】で表される構造を有するものである。この
一般式(I)における、mおよびnは、それぞれ独立に
1〜3の整数を示す。なお、2つのmは同一でも異なっ
ていてもよいし、2つのnは同一でも異なっていてもよ
い。
【0013】このような化合物の例としては、2,5−
ビス(3−ヒドロキシ−2−チアプロピル)−1,4−
ジチアン、2,5−ビス(4−ヒドロキシ−2−チアブ
チル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(5−ヒドロ
キシ−2−チアペンチル)−1,4−ジチアン、2,5
−ビス(4−ヒドロキシ−3−チアブチル)−1,4−
ジチアン、2,5−ビス(5−ヒドロキシ−3−チアペ
ンチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(6−ヒド
ロキシ−3−チアヘキシル)−1,4−ジチアン、2,
5−ビス(5−ヒドロキシ−4−チアペンチル)−1,
4−ジチアン、2,5−ビス(6−ヒドロキシ−4−チ
アヘキシル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(7−
ヒドロキシ−4−チアヘプチル)−1,4−ジチアンな
どを挙げることができるが、これらの中で特に得られる
光学製品の性能および入手の容易さなどの点から、2,
5−ビス(4−ヒドロキシ−2−チアブチル)−1,4
−ジチアンが好ましい。
【0014】この一般式(I)のジオール化合物は文献
未載の新規化合物であるので、以下にその製造方法の例
について記載する。製造方法1 この製造方法1においては、一般式(II)
【化4】 (式中、mは1〜3の整数を示す。)で表される2,5
−ビス(メルカプトアルキル)−1,4−ジチアンと、
一般式(III)
【化5】 (式中、XはCl、BrまたはIを示し、nは1〜3の
整数を示す。)で表されるハロゲノアルキルアルコール
を原料として用い、これらを、例えば水酸化ナトリウム
のようなハロゲン化水素捕捉剤の存在下に反応させるこ
とにより、目的の前記一般式(I)で表されるジオール
化合物が得られる。
【0015】上記反応においては、前記一般式(II)で
表される2,5−ビス(メルカプトアルキル)−1,4
−ジチアン1モルに対して、前記一般式(III)で表さ
れるハロゲノアルキルアルコールを、実質上2モルの割
合で反応させればよい。また、必要に応じ、適当な溶媒
を使用することができる。さらに、反応系が2層になる
場合には、例えば、トリメチルオクチルアンモニウムク
ロライドやメチルトリフェニルホスホニウムブロマイド
等の相間移動触媒を用いても構わない。
【0016】製造方法2 この製造方法2においては、一般式(IV)
【化6】 (式中、YはCl、BrまたはIを示し、mは1〜3の
整数を示す。)で表される2,5−ビス(ハロゲノアル
キル)−1,4−ジチアンと、一般式(V)
【化7】 (式中、nは1〜3の整数を示す。)で表されるメルカ
プトアルキルアルコールを原料として用い、これらを、
例えば水酸化ナトリウムのようなハロゲン化水素捕捉剤
の存在下に反応させることにより、目的の前記一般式
(I)で表されるジオール化合物が得られる。
【0017】上記反応においては、前記一般式(IV)で
表される2,5−ビス(ハロゲノアルキル)−1,4−
ジチアン1モルに対して、前記一般式(V)で表される
メルカプトアルキルアルコールを、実質上2モルの割合
で反応させればよい。また、必要に応じ、適当な溶媒を
使用することができる。さらに、反応系が2層になる場
合には、例えば、トリメチルオクチルアンモニウムクロ
ライドやメチルトリフェニルホスホニウムブロマイド等
の相間移動触媒を用いても構わない。
【0018】もう1つの原料である分子中に少なくとも
1個のイソシアネート基と少なくとも1個の(メタ)ア
クリロイル基を有する化合物の例としては、アクリロイ
ルイソシアネート、メタクリロイルイソシアネート、2
−イソシアナトエチルアクリレート、2−イソシアナト
エチルメタクリレート、3−イソシアナトプロピルアク
リレート、3−イソシアナトプロピルメタクリレートな
どが挙げられるが、これらの中で特に得られる光学製品
の性能および入手の容易さなどの点から、2−イソシア
ナトエチルメタクリレートが好ましい。なお、イソシア
ネート基および(メタ)アクリロイル基の数はそれぞれ
2個以上であってもよい。
【0019】前記カルバメート結合をもつラジカル重合
性化合物は、上記のジオール化合物と、分子中に少なく
とも1個のイソシアネート基と少なくとも1個の(メ
タ)アクリロイル基を有する化合物とを、通常−OH基
/−NCO基のモル比1.0/0.8〜1.0/1.2
の割合でウレタン反応させることにより得られる。反応
方法については特に制限はなく、一般的なウレタン反応
の方法を用いることができる。
【0020】この反応においては、所望により、触媒を
適宜用いてもよい。この触媒としては、アミン化合物、
有機金属化合物等が効果的であり、具体的には、トリエ
チレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン、N,N−
ジメチルオクチルアミン、N,N,N′,N′−テトラ
メチル−1,6−ジアミノヘキサン、4,4′−トリメ
チレンビス(1−メチルピペリジン)、1,8−ジアザ
ビシクロー(5,4,0)−7−ウンデセン、ジメチル
スズジクロライド、ジメチルスズビス(イソオクチルチ
オグリコレート)、ジブチルスズジクロライド、ジブチ
ルスズジラウレート、ジブチルスズマレエート、ジブチ
ルスズマレエートポリマー、ジブチルスズジリシノレー
ト、ジブチルスズビス(ドデシルメルカプチド)、ジブ
チルスズビス(イソオクチルチオグリコレート)、ジオ
クチルスズジクロライド、ジオクチルスズマレエート、
ジオクチルスズマレエートポリマー、ジオクチルスズビ
ス(ブチルマレエート)、ジオクチルスズジラウレー
ト、ジオクチルスズジリシノレート、ジオクチルスズジ
オレエート、ジオクチルスズジ(6−ヒドロキシ)カプ
ロエート、ジオクチルスズビス(イソオクチルチオグリ
コレート)、ジドデシルスズジリシノレート、オレイン
酸銅、アセチルアセトン銅、アセチルアセトン鉄、ナフ
テン酸鉄、乳酸鉄、クエン酸鉄、グルコン酸鉄、オクタ
ン酸カリウム、チタン酸2−エチルヘキシル等が挙げら
れ、特に好ましくは、ジブチルスズジクロライド、ジブ
チルスズジラウレートが挙げられる。これらの触媒は単
独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。また、反応温度及び反応時間は、使用する原料の
種類や触媒の使用の有無などにより異なるが、一般には
それぞれ、−10〜50℃、0.1〜20時間である。
【0021】該重合性組成物には、光学製品の物性を適
宜改良するため、前記カルバメート結合をもつラジカル
重合性化合物以外に、ラジカル重合性基を有し、かつ上
記化合物と共重合可能なラジカル重合性化合物を1種も
しくは2種以上含んでいてもよい。これらの化合物とし
ては、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、エチレングリコールビスグリシジル(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリ
レート、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシエト
キシフェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリ
レート、ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレー
ト、ジアリルイソフタレート、ジアリルカーボネート、
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、スチレ
ン、クロロスチレン、メチルスチレン、ブロモスチレ
ン、ジブロモスチレン、2,5−ビス(2−チア−3−
ブテニル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス((メ
タ)アクリロイルチオメチル)−1,4−ジチアンなど
が挙げられ、特に好ましくは、2,5−ビス(2−チア
−3−ブテニル)−1,4−ジチアンが挙げられる。な
お、上記(メタ)アクリレートは、アクリレートとメタ
クリレートの両者を意味し、(メタ)アクリロキシ基
は、アクリロキシ基とメタクリロキシ基の両者を意味
し、(メタ)アクリロイル基は、アクリロイル基とメタ
クリロイル基の両者を意味する。
【0022】重合性組成物中のカルバメート結合をもつ
ラジカル重合性化合物の含有量は、好ましくは30重量
%以上、より好ましくは40重量%以上、特に好ましく
は50重量%以上である。
【0023】本発明の光学製品には、吸光特性を改良す
るために紫外線吸収剤、色素や顔料等を、耐候性を改良
するために、酸化防止剤、着色防止剤等を、成形加工性
を改良するために、離型剤等を、所望により適宜加える
ことができる。ここで、紫外線吸収剤としては、例えば
ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸
系等が、色素や顔料としては、例えばアントラキノン系
やアゾ系等が挙げられる。酸化防止剤や着色防止剤とし
ては、例えばモノフェノール系、ビスフェノール系、高
分子型フェノール系、硫黄系、リン系等が、離型剤とし
ては、例えばフッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活
性剤、酸性リン酸エステル、高級脂肪酸等が挙げられ
る。
【0024】本発明の光学製品となる重合硬化物を得る
ための重合性組成物の重合方法としては、熱や紫外線な
どを用いた、公知のラジカル重合方法を用いることがで
きるが、得られる光学製品の光学的均一性や製造上の簡
便性から、特に紫外線照射による方法が望ましい。
【0025】その際、重合反応性向上のために、触媒を
適宜使用してもよく、この触媒としては、公知の増感剤
等が効果的である。具体的には、ベンゾフェノン、4,
4−ジエチルアミノベンゾフェノン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、p−ジメチルアミノ安息
香酸イソアミル、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、
ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイ
ソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、
2,2−ジエトキシアセトフェノン、o−ベンゾイル安
息香酸メチル、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン、アシルフォスフィンオキサイ
ド等が挙げられる。これらの触媒は単独で用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0026】 前記紫外線照射における条件は、触媒の使
用の有無、触媒の種類、使用するラジカル重合性化合物
の種類等により異なるが、一般には、照射強度は0.1
〜100mW/cm2、照射時間は5秒〜30分であ
る。
【0027】1例として、本発明の光学製品の製造方法
について述べると以下のとおりである。前記カルバメー
ト結合をもつラジカル重合性化合物、該化合物と共重合
可能なラジカル重合性化合物および添加剤や触媒を含む
均一混合物を、公知の注型重合法、すなわち紫外線を透
過するガラス製または樹脂製のモールドと樹脂製のガス
ケットを組み合わせた型の中に注入し、紫外線を照射し
て硬化させる。この際、成形後の樹脂の取り出しを容易
にするためにあらかじめモールドを離型剤処理したり、
カルバメート結合をもつラジカル重合性化合物等を含む
混合物中に離型剤を含有させてもよい。さらに紫外線照
射終了後、重合を完結させたり、材料内部に発生する応
力を緩和させるために、加熱処理することも好ましく行
われる。加熱処理温度及び時間は、紫外線照射エネルギ
ー量等により異なるが、一般にはそれぞれ30〜150
℃、0.2〜24時間である。
【0028】このようにして得られた本発明の光学製品
は、通常1.55以上の屈折率を有している。また、本
発明の光学製品は通常の分散染料を用い、水もしくは有
機溶媒中で容易に染色が可能であるが、この際さらに染
色を容易にするために、キャリアーを加えたり加熱して
もよい。
【0029】光学製品としては特に制限はなく、例えば
眼鏡レンズをはじめとする光学レンズ、プリズム、光フ
ァイバー、記録用媒体基板、フィルター、さらにはグラ
ス、花瓶などを挙げることができるが、これらの中で、
光学レンズ、特に眼鏡レンズが好適である。
【0030】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの実施例によってなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て得られた光学材料(重合硬化物)の物性評価は以下の
ようにして行った。
【0031】(1)屈折率(nD)とアッベ数(νD) カルニュー社製精密屈折率計KPR−200型を用いて
20℃にて測定した。 (2)外観 肉眼により観察した。 (3)耐候性 サンシャインカーボンアークランプを装備したウエザー
メーターにレンズ(光学製品)をセットし200時間経
過したところでレンズを取り出し、試験前のレンズと色
相を比較し、下記の基準で耐候性を評価した。 ○ :変化なし ×:黄変
【0032】(4)耐溶剤性 アセトンを用いた拭き取りテストを行い、下記の基準で
耐溶剤性を評価した。 ○ :変化がない ×:表面にあれや膨潤がみられる。 (5)光学歪 シュリーレン法による目視観察を行い、下記の基準で光
学歪を評価した。 ○ :歪が認められない ×:歪が認められる
【0033】ジオール化合物の製造例1 2,5−ビス(4−ヒドロキシ−2−チアブチル)−
1,4−ジチアンの製造1 2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン
21.2g(0.1mol)と水40mlの懸濁液に、
氷浴下、水酸化ナトリウム20重量%水溶液40g、2
−ブロモエタノール25.0g(0.2mol)の順に
滴下した。その後室温で18時間攪拌し、さらに50℃
で3時間反応させた。その後、酢酸エチルでの抽出、抽
出液の希アルカリ水溶液、水の順での洗浄を行い、硫酸
マグネシウムを用いて乾燥してから、酢酸エチルを十分
留去することにより、反応生成物を24.5g(0.0
8mol)得た。この反応生成物は、 1H−NMRスペ
クトルにより、目的のジオール化合物であることが確認
された。またこのジオール化合物の融点は45℃であっ
た。このジオール化合物の 1H−NMRスペクトルを図
1に示す。
【0034】ジオール化合物の製造例2 2,5−ビス(4−ヒドロキシ−2−チアブチル)−
1,4−ジチアンの製造2 水酸化ナトリウム20重量%水溶液40gに、氷浴下、
2−メルカプトエタノール15.4g(0.2mol)
を滴下し調製した溶液と、2,5−ビス(クロロメチ
ル)−1,4−ジチアン21.7g(0.1mol)の
テトラヒドロフラン50ml溶液とを混合して懸濁液を
得た。この懸濁液に、トリメチルオクチルアンモニウム
クロライド0.5gを加えて、15時間還流攪拌した。
その後、一旦テトラヒドロフランを留去してから、酢酸
エチルでの抽出、抽出液の希アルカリ水溶液、水の順で
の洗浄を行い、硫酸マグネシウムを用いて乾燥してか
ら、酢酸エチルを十分留去することにより、反応生成物
を18.0g(0.06mol)得た。この反応生成物
は、 1H−NMRスペクトルにより、目的のジオール化
合物であることが確認された。またこのジオール化合物
の融点は45℃であった。このジオール化合物の 1H−
NMRスペクトルを図2に示す。
【0035】実施例1 (1)カルバメート結合をもつラジカル重合性化合物の
製造 ジオール化合物の製造例1で得られた2,5−ビス(4
−ヒドロキシ−2−チアブチル)−1,4−ジチアン4
5.0g(0.15mol)と2−イソシアナトエチル
メタクリレート46.5g(0.3mol)との混合物
に、触媒としてジブチルスズジラウレート0.38gを
添加後、40℃で2時間攪拌した。放冷後、無色透明で
わずかに粘稠なカルバメート結合をもつラジカル重合性
化合物91.5gを得た。
【0036】(2)光学製品の製造 上記(1)で得られたカルバメート結合をもつラジカル
重合性化合物(表1中でHRMと表示)100重量部及
び2,2−ジエトキシアセトフェノン(表1中でDEA
と表示)0.2重量部の混合物を均一に撹拌し、二枚の
レンズ成形用ガラス型に注入し、8mW/cm2の強度
の紫外線を10分間照射した後、120℃で3時間加熱
することによりプラスチックレンズを得た。得られたプ
ラスチックレンズの諸物性を表1に示す。表1から、こ
のプラスチックレンズは無色透明であり、屈折率(n
D)は1.58と高く、アッベ数(νD)も47と非常
に高い(低分散)ものであり、耐候性、耐溶剤性に優
れ、光学歪のないものであった。
【0037】実施例2 実施例1で得られたHRM 50重量部、2,5−ビス
(2−チア−3−ブテニル)−1,4−ジチアン(表1
中でTBDと表示)50重量部及びDEA0.2重量部
の混合物を均一に撹拌し、二枚のレンズ成形用ガラス型
に注入し、8mW/cm2の強度の紫外線を10分間照
射した後、120℃で3時間加熱することによりプラス
チックレンズを得た。得られたプラスチックレンズの諸
物性を表1に示す。表1から、このプラスチックレンズ
は無色透明であり、屈折率(nD )は1.63と高
く、アッベ数(νD)も40と非常に高い(低分散)も
のであり、耐候性、耐溶剤性に優れ、光学歪のないもの
であった。
【0038】実施例3、4 表1に示した重合性組成物を使用した以外は実施例1と
同様の操作を行い、プラスチックレンズを得た。これら
のプラスチックレンズの諸物性を表1に示す。表1か
ら、これらのプラスチックレンズは無色透明であり、屈
折率(nD)は1.56〜1.59と高く、アッベ数
(νD)も46〜49と非常に高い(低分散)ものであ
り、耐候性、耐溶剤性に優れ、光学歪のないものであっ
た。
【0039】比較例1 2,4,6−トリブロモベンジルチオールと2−イソシ
アナトエチルメタクリレートを等モル反応させたチオウ
レタンメタクリレート(表1中でBBMと表示)100
重量部及びジイソプロピルパーオキシジカーボネート
(表1中でIPPCと表示)2重量部の混合物を均一に
撹拌し、二枚のレンズ成形用ガラス型に注入し、35℃
で6時間、50℃で4時間、70℃で3時間、85℃で
5時間、さらに100℃で1時間加熱することによりプ
ラスチックレンズを得た。得られたプラスチックレンズ
の諸物性を表1に示す。表1から、このプラスチックレ
ンズは、屈折率が1.64と高く、光学歪のないもので
あったが、アッベ数が29と低く、黄色で、耐候性、耐
溶剤性に劣っていた。
【0040】比較例2 テトラブロモビスフェノールAとエピクロルヒドリンか
ら得られるエポキシ樹脂にメタクリル酸を反応させて得
られるエポキシメタクリレート(表1中でTBBAと表
示)35重量部、ビスフェノールSビス(2−(2’−
メタクリロイルオキシエトキシ)エチル)エーテル(表
1中でBPSと表示)12重量部、スチレン(表1中で
Stと表示)35重量部、m−キシリレンジイソシアネ
ート(表1中でXDIと表示)8重量部およびo−フェ
ニルフェニルグリシジルエーテル(表1中でPPGと表
示)10重量部に、触媒としてジブチルスズジラウレー
ト(表1中でDBTDLと表示)0.025重量部及び
アゾビスイソブチロニトリル(表1中でAIBNと表
示)0.1重量部を加えた混合物を均一に撹拌し、二枚
のレンズ成形用ガラス型に注入し、35℃から90℃ま
で17時間かけて加熱し、さらに90℃で1時間保持す
ることによりプラスチックレンズを得た。得られたプラ
スチックレンズの諸物性を表1に示す。表1から、この
プラスチックレンズは、屈折率が1.63と高く、透明
で、耐溶剤性に優れたものであったが、黄色で、アッベ
数が30と低く、耐候性に劣り、光学歪が見られた。
【0041】
【表1】
【0042】
【注】HRM:実施例1で得られたカルバメート結合を
もつラジカル重合性化合物 TBD:2,5−ビス(2−チア−3−ブテニル)−
1,4−ジチアン MMA:メチルメタクリレート TCDA:トリシクロデカニルメタクリレート DEA:2,2−ジエトキシアセトフェノン BBM:2,4,6−トリブロモベンジルチオールと2
−イソシアナトエチルメタクリレートを等モル反応させ
たチオウレタンメタクリレート TBBE:テトラブロモビスフェノールAとエピクロル
ヒドリンから得られたエポキシ樹脂にメタクリル酸を反
応させて得られたエポキシメタクリレート BPS:ビスフェノールSビス(2−(2’−メタクリ
ロイルオキシエトキシ)エチル)エーテル St:スチレン XDI:m−キシリレンジイソシアネート PPG:o−フェニルフェニルグリシジルエーテル IPPC:ジイソプロピルパーオキシジカーボネート DBTDL:ジブチルスズジラウレート AIBN:アゾビスイソブチロニトリル
【0043】
【発明の効果】本発明の新規な光学製品は、これを構成
する重合硬化物が、1,4−ジチアン環とカルバメート
結合をその基本骨格中に有するため、屈折率、アッベ数
が高く、耐溶剤性、耐熱性、耐候性、透明性に優れ、光
学歪がないという特徴を有する。本発明の光学製品の具
体例としては、眼鏡レンズ、カメラレンズ等のレンズ、
プリズム、光ファイバー、光ディスク、磁気ディスク等
に用いられる記録媒体用基板、フィルター、グラス、花
瓶等が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジオール化合物の製造例1で得られたジオール
化合物の1H−NMRスペクトルを示す図。
【図2】ジオール化合物の製造例2で得られたジオール
化合物の1H−NMRスペクトルを示す図。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J027 AA08 AC03 AH03 BA05 BA07 BA08 BA09 BA11 BA20 BA22 BA25 BA26 CA22 CA25 CA34 CD03 CD04 4J034 BA02 CA04 CB03 CB07 CC29 CC39 CC45 CC52 CC62 CC65 CD08 HA01 HA04 HA11 HA13 HB12 HC09 HC73 KA01 KB01 KC02 KC04 KC16 KC17 KC35 KD02 KD04 KD12 KD25 KE02 RA13 SA03 SC06 SD08 4J100 AB02Q AB08Q AB09Q AG69Q AG70Q AL03Q AL04Q AL08Q AL09Q AL10Q AL62Q AL63Q AL66Q AN06P BA02Q BA03P BA03Q BA04Q BA06Q BA08Q BA20P BA22Q BA51P BA51Q BC04Q BC43Q BC83P BC83Q CA04 DA62 JA33 JA35

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、mおよびnは、それぞれ独立に1〜3の整数を
    示す。)で表されるジオール化合物と、分子中に少なく
    とも1個のイソシアネート基および少なくとも1個の
    (メタ)アクリロイル基を有する化合物とを予め反応さ
    せて得られたカルバメート結合をもつラジカル重合性化
    合物を含む重合性組成物を重合することにより得られる
    重合硬化物からなることを特徴とする光学製品。
  2. 【請求項2】 分子中に少なくとも1個のイソシアネー
    ト基および少なくとも1個の(メタ)アクリロイル基を
    有する化合物が、2−イソシアナトエチルメタクリレー
    トである請求項1に記載の光学製品。
  3. 【請求項3】 重合性組成物が、カルバメート結合をも
    つラジカル重合性化合物と共に、これと共重合可能なラ
    ジカル重合性化合物を含む請求項1又は2に記載の光学
    製品。
  4. 【請求項4】 共重合可能なラジカル重合性化合物が、
    2,5−ビス(2−チア−3−ブテニル)−1,4−ジ
    チアンである請求項3に記載の光学製品。
  5. 【請求項5】 光学的に透明である請求項1ないし4の
    いずれか1項に記載の光学製品。
  6. 【請求項6】 屈折率が1.55以上である請求項1な
    いし5のいずれか1項に記載の光学製品。
  7. 【請求項7】 眼鏡レンズである請求項1ないし6のい
    ずれか1項に記載の光学製品。
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WO2004108786A1 (ja) * 2003-06-09 2004-12-16 Hoya Corporation ポリオール化合物、透明成形体、及び透明成形体の製造方法
JP2008056854A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Mitsui Chemicals Inc ポリチオール化合物とポリイソ(チオ)シアナート化合物からなる重合性組成物

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