JP2000352450A - 運動変換装置及び動力舵取装置 - Google Patents

運動変換装置及び動力舵取装置

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JP2000352450A
JP2000352450A JP16441899A JP16441899A JP2000352450A JP 2000352450 A JP2000352450 A JP 2000352450A JP 16441899 A JP16441899 A JP 16441899A JP 16441899 A JP16441899 A JP 16441899A JP 2000352450 A JP2000352450 A JP 2000352450A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転運動から移動軸の直線運動への運動変
換、又はこれと逆の運動変換を確実に行わせ得るコンパ
クトに構成された運動変換装置を提供する。 【解決手段】 送りリング11,11,11を保持する回転筒
10に軸受4を内嵌保持させ、この軸受4を回転筒10に挿
通されたラック軸2の外周に当接させて、ラック軸2に
作用するラック荷重を負担させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転運動から直線
運動へ、又は直線運動から回転運動への運動変換のため
に用いられる運動変換装置、及びこの運動変換装置を用
いて構成された動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステアリング操作に応じて操舵補助用の
電動モータを駆動し、このモータの回転力を舵取機構に
伝えて操舵補助を行わせる構成とした電動式の動力舵取
(パワーステアリング)装置が実用化されている。この
種の動力舵取装置の多くは、操向車輪(一般的には左右
の前輪)に連結された舵取り軸(ラック・ピニオン式舵
取機構におけるラック軸等)の周辺に操舵補助用のモー
タを配し、該モータの回転力を舵取り軸に直接的に伝
え、該舵取り軸を軸長方向に移動させて舵取りを補助す
る構成としてある。
【0003】このような構成の実現のためには、モータ
の回転を舵取り軸の軸長方向の移動に変換するための運
動変換装置が必要であり、従来においては、例えば、特
開昭61−191468号公報等に開示されている如く、ボール
ねじを利用した運動変換装置が広く用いられている。
【0004】この運動変換装置は、舵取り軸の外周にね
じ溝を形成する一方、該舵取り軸を支持するハウジング
の内部に、前記ねじ溝に多数のボールを介して螺合する
ボールナットを、軸長方向の移動を拘束して配し、該ボ
ールナットに操舵補助用のモータの回転力を伝えて回転
させ、この回転に伴う前記ねじ溝の螺進を利用して、該
ねじ溝が形成された舵取り軸を軸方向に移動させる構成
としたものである。
【0005】このようなボールねじ式の運動変換装置
は、ボールナットの回転から舵取り軸の軸方向移動への
運動変換が両者間に介在するボールの転動を伴って行わ
れるから、高い伝動効率が得られる上、舵取り軸の周辺
の限られたスペースに、操舵補助用のモータを含めてコ
ンパクトに構成することができ、配設スペースの削減要
求に応え得るものとなっている。
【0006】ところが、以上の如きボールねじ式の運動
変換装置においては、舵取り軸外周のねじ溝の形成に高
い精度が要求され、多大の加工工数を要するという問題
があり、また舵取り軸とボールナットとの間での前記ボ
ールを介した螺合状態の調整に多大の手間を要し、組み
立て工数が増すという問題があった。
【0007】また、ねじ溝と螺合する多数のボールは、
前記ボールナットに付設された循環機構により循環せし
められる構成となっており、該ボールナットの構成が複
雑となる問題があり、更に、前記循環機構中での循環に
伴って各ボールの衝突音が発生することが避けられず、
この衝突音が、耳障りな異音としてドライバに聴取され
るという不具合があった。
【0008】このような事情により電動式の動力舵取装
置においては、操舵補助用のモータの回転を舵取り軸に
伝える用途に用いるべく、ボールねじ式の運動変換装置
における前述した問題を解消し得ると共に、ボールねじ
式の運動変換装置と同等の高い伝動効率が得られ、コン
パクトに構成し得る新規の運動変換装置の実現が切望さ
れている。
【0009】このような切望に応え得る運動変換装置と
して、例えば、特公昭59-12898号公報に開示されている
運動変換装置がある。この装置は、軸長方向への移動自
在に支持された移動軸と、軸回りの回転自在に支持さ
れ、前記移動軸の外側を同軸的に囲繞する回転筒と、該
回転筒の内部に偏心保持され、回転自在な内輪を周方向
の一か所にて移動軸の周面に係合させてある複数の送り
リングとを備えて構成されている。送りリングとして
は、前記移動軸の外径よりも十分に大きい内径を有する
内輪と外輪との間に、ボール、コロ等の多数の転動体を
備えたころがり軸受が用いられている。
【0010】また特開昭59−9351号公報には、移動軸の
外周面にねじ溝を形成し、このねじ溝に送りリングの内
輪に周設された係合突起を係合させて、両者の係合を強
化せしめた同様の運動変換装置が開示されている。
【0011】これらの運動変換装置においては、回転筒
が軸回りに回転した場合、該回転筒に保持された送りリ
ングが内輪と移動軸との係合を保って回転し、該移動軸
は、内輪との係合部における軸方向分力の作用により軸
方向に移動せしめられ、回転筒の回転が移動軸の軸方向
移動に変換される。
【0012】このとき送りリングの転動は、内輪と外輪
との間に介在するボール、コロ等の転動体を介して生じ
るから、前述した運動変換は、ボールねじ式の運動変換
装置と略同等の伝動効率にてなされる。またこれらの転
動体は、内輪と外輪との間に相互間の位置を変えること
なく保持されているから、転動体同士の衝突が発生せ
ず、静粛性を高めることができる。更に、回転筒は、そ
の内側に複数の送りリング(軸受)を保持させただけの
簡素な構成であり、ボールねじ式の運動変換装置に比較
して構成の大幅な簡素化が達成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】さて、このような運動
変換装置を前述した動力舵取装置に用いた場合、移動軸
としての舵取り軸には、両端に連結された操向用車輪か
らの反力等の外力が加わり、種々の方向へのラジアル荷
重が作用する。ところが前述した構成を有する運動変換
装置において、前記移動軸のラジアル方向の支持は、前
記回転筒の長さ範囲において前記複数の送りリングによ
りなされているに過ぎず、これらの送りリングは、周方
向の1か所において移動軸の周面に係合した状態にあ
り、夫々の係合位置に向かうラジアル荷重を負担し得る
のみであり、種々の方向にラジアル荷重が作用する移動
軸を安定して支持することが難しいという難点があっ
た。
【0014】この難点を解消すべく従来においては、3
つ以上の送りリングを用い、これらの係合位置を周方向
に略等配に設定して、これらの相乗作用により、種々の
方向のラジアル荷重を負担するようにしている。ところ
がこの場合、夫々の送りリングによる支持が、各別の係
合位置での一点支持であり、所望のラジアル荷重の負担
能力を得るためには、各送りリングの大サイズ化が避け
られない上、このような大サイズの送りリングを3つ以
上保持する回転筒が長大となり、ボールねじ式の運動変
換装置と同等の小型化の実現が難しいという問題があっ
た。
【0015】また前述した難点は、移動軸をラジアル方
向に支持する軸受を、回転筒の端部外側であってハウジ
ング内径部に設けることにより解消される。しかしなが
ら、移動軸の外周面には、前述の如く送りリングとの係
合強化のためのねじ溝が形成してあり、このねじ溝が、
移動軸の移動に伴って前述の如く設けられた軸受に摺接
し、該軸受に偏摩耗が発生して良好な支持状態が保てな
くなり、また、ねじ溝の形状が軸受との摺接により変化
し、送りリングの係合状態が悪化するという問題があっ
た。
【0016】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、移動軸に作用するラジアル荷重を回転筒に内嵌
保持させた軸受に負担させることにより、送りリングの
大サイズ化、及び回転筒の長大化を招くことなく前記移
動軸を安定して支持することができ、回転運動から移動
軸の直線運動への運動変換、又はこれと逆の運動変換を
確実に行わせ得る簡素な構成の運動変換装置、及びこれ
を用いた動力舵取装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
運動変換装置は、固定ハウジングの内部に軸長方向への
移動自在に支持され、その外周面にねじ溝が形成された
移動軸と、固定ハウジングの内部に軸回りの回転自在に
支持され、前記移動軸の外側を同軸的に囲繞する回転筒
と、前記ねじ溝のリード角と略等しい角度傾斜した軸心
を有して前記回転筒の内部に偏心保持され、該回転筒に
対して回転自在な内輪を周方向の一か所にて前記ねじ溝
に係合させてある送りリングとを備え、前記ねじ溝を案
内とする前記送りリングの転動により、前記回転筒の回
転を前記移動軸の移動に、又は前記移動軸の移動を前記
回転筒の回転に夫々変換する構成としてある運動変換装
置において、前記回転筒に内嵌保持され、前記移動軸の
外周に当接して、該移動軸に作用するラジアル荷重を負
担する軸受を具備することを特徴とする。
【0018】本発明においては、複数の送りリングを保
持する回転筒に内嵌保持された軸受が移動軸の外周に当
接し、該移動軸に作用するラジアル荷重を負担する。送
りリングとの係合のために移動軸の外周に形成されたね
じ溝は、これの外側にて回転する回転筒に対しては相対
移動せず、前記軸受との当接位置は変化しないから、両
者の摺接に伴う摩耗は発生せず、良好な支持状態が安定
して維持され、また、ラジアル荷重の負担のための送り
リングの大サイズ化を不要とする。
【0019】また本発明の第2発明に係る運動変換装置
は、前記軸受の前記回転筒内部の保持位置は、該回転筒
の前記固定ハウジングへの支持位置と軸長方向に整合さ
せてあることを特徴とする。
【0020】この発明においては、回転筒内部の軸受
を、固定ハウジング内に回転筒を回転自在に支持する支
持位置と整合する位置に配し、前記軸受に作用するラジ
アル荷重により回転筒に軸長方向の回転モーメントが発
生することを防止する。
【0021】更に本発明に係る動力舵取装置は、操舵に
応じて駆動されるモータの回転力を舵取り軸に伝え、該
舵取り軸を軸長方向に移動させて舵取りを補助する動力
舵取装置において、前記モータからの伝動により生じる
回転筒の回転を移動軸としての前記舵取り軸に伝えるべ
く構成された第1発明又は第2発明に係る運動変換装置
を備えることを特徴とする。
【0022】本発明においては、操舵補助用のモータか
ら舵取り軸への伝動系に、簡素な構成でありながら確実
な運動変換がなされ、しかも動作音が小さい本発明に係
る運動変換装置を使用し、前記モータを含めて舵取り軸
の周辺にコンパクトに配置でき、静粛性の高い動力舵取
装置を実現する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る運動
変換装置を備えた動力舵取装置の要部の構成を示す一部
破断正面図である。
【0024】移動軸としてのラック軸2は、筒形をなす
ラックハウジング20の内部に軸長方向への移動自在に支
承され、図示しない車体の左右方向に延設されており、
ラックハウジング20の両側に夫々突出するラック軸2の
両端は、各別のタイロッドを介して図示しない操向用車
輪(一般的には左右の前輪)に連結されている。
【0025】ラックハウジング20の中途部には、これと
軸心を交叉させてピニオンハウジング21が連設されてい
る。ピニオンハウジング21の内部には、その軸心回りで
の回転自在にピニオン軸22が支承されている。図1にお
いてピニオン軸22は、ピニオンハウジング21の上部への
突出端のみが示してあり、この突出端を介して図示しな
い舵輪(ステアリングホィール)に連結され、舵取りの
ための舵輪の操作に応じて軸回りに回転するようになし
てある。
【0026】ピニオンハウジング21の内部に延設された
ピニオン軸22の下部には、図示しないピニオンが一体的
に形成してある。また、ラックハウジング20内に支承さ
れたラック軸2には、ピニオンハウジング21との交叉位
置を含めた適長に亘って、図示しないラック歯が形成さ
れ、ピニオン軸22の下部の前記ピニオンに噛合させてあ
る。而して、舵輪の操作に伴うピニオン軸22の回転が、
前記ピニオン及びラック歯の噛合によりラック軸2の軸
長方向の移動に変換され、更に、ラックハウジング20内
でのラック軸2の移動が、前記タイロッドを介して左右
の操向用車輪に伝達され、これらが前記舵輪の操作に応
じて操舵されるラック・ピニオン式の舵取り機構が構成
されている。
【0027】図示の動力舵取装置は、以上の如く行われ
る操舵を電動モータの回転力により補助する構成となっ
ている。操舵補助用のモータ3は、ラック軸2を囲繞す
るラックハウジング20の中途部を適長に亘って拡径して
一体的に構成された円筒形のモータハウジング30の内部
に、該モータハウジング30の内周面に固設されたステー
タ31と、該ステータ31の内側に同軸的に配されたロータ
32とを備える3相ブラシレスモータとして構成されてい
る。
【0028】ロータ32は、ラック軸2の外径よりも大な
る内径を有する円筒体の外周に、前記ステータ31の内面
にわずかな隙間を有して対向する磁極33を保持して構成
されており、左右一対の玉軸受34,35により、モータハ
ウジング30の軸心回りに回転自在に支承され、前記ステ
ータ31への通電に応じて正逆両方向に回転するようにな
してある。
【0029】以上の如く生じるモータ3の回転は、回転
部材としてのロータ32の一側に構成された本発明に係る
運動変換装置1の動作により、前記ラック軸2に軸方向
の移動に変換されて伝達されるようになしてある。
【0030】運動変換装置1は、移動軸としてのラック
軸2の外側を囲繞する回転筒10と、該回転筒10の内部に
軸長方向に並べて保持された複数(図においては3つ)
の送りリング11,11…と、前記回転筒10の内側を含む所
定の長さ範囲に亘ってラック軸2の外周面に形成された
ねじ溝12とを備えて構成されている。回転筒10は、その
中途部を内輪として一体形成された4点接触玉軸受13に
より、固定ハウジングとしての前記モータハウジング30
の同側への延長部に回転自在に支持され、前記ロータ32
の一側端部に連結ブラケット36を介して同軸的に連結さ
れており、前記モータ3の回転に応じて軸回りに回転す
るようになしてある。
【0031】図2は、運動変換装置1の構成を示す要部
拡大断面図、図3は、図2の III−III 線による横断面
図である。図2に示す如く、回転筒10に保持された送り
リング11,11…は、外輪と内輪との間に多数のボールを
保持し、内側に挿通されたラック軸2の外径よりも十分
に大きい内径を有する玉軸受であり、前記回転筒10の内
部に、これに対して傾斜した軸心を有して装着されてい
る。各送りリング11の内輪の内周面には、ラック軸2の
外周に形成されたねじ溝12の断面に対応する半円形の軸
断面形状を有する係合突起 11aが全周に亘って周設され
ている。
【0032】送りリング11,11…の軸心の傾き角度は、
ラック軸2の外周に形成された前記ねじ溝12のリード角
と略等しく設定してあり、これらは、夫々の傾きが前記
ねじ溝12の傾きと一致する周方向位置において、内輪に
周設された係合突起 11aを介して前記ねじ溝12に係合さ
せてある。また、回転筒10の両端部の2つの送りリング
11,11と、中央部の1つの送りリング11とは、その傾き
方向を逆として取り付けてあり、前記ねじ溝12との係合
位置も、図3中にA及びBとして示す如く、半径方向に
相対向する位置、即ち、周方向に略 180°位相をずらせ
た位置に設定してある。
【0033】また回転筒10の内部には、その一側の送り
リング11と中央の送りリング11との間に軸受4が内嵌保
持され、ラック軸2の外周面に当接させてあり、該ラッ
ク軸2に作用するラジアル荷重を負担するように構成さ
れている。図示の軸受4は、その内周に多数本の細径の
コロを並設保持してなり、各コロをラック軸2の外周面
に転接させて前記ラジアル荷重を負担する針状コロ軸受
として構成されているが、該軸受4は、ラジアル荷重の
負荷能力を有する軸受であればよく、玉軸受、コロ軸受
等の他の形式の転がり軸受を用いてもよく、更には、滑
り軸受を使用することも可能である。
【0034】また回転筒10の内部における前記軸受4の
保持位置は、図示の如く、モータハウジング30への前記
回転筒10の支持位置、即ち、前記4点接触玉軸受13によ
る支持位置と軸長方向に整合させてあり、前記軸受4に
よるラック軸2の支持が、前記4点接触玉軸受13と軸長
方向に略一致した位置にてなされるようにしてある。
【0035】以上の如く構成された運動変換装置1にお
いて回転筒10は、操舵補助用のモータ3の回転に応じて
軸回りに回転し、この回転に伴って回転筒10の内側に保
持された3つの送りリング11,11,11が回転する。この
とき、各送りリング11,11,11の内輪は、夫々の内周面
に周設された係合突起 11aを介してラック軸2外周のね
じ溝12と係合させてあることから、この係合状態を保っ
たまま、ねじ溝12に沿って転動することとなり、この転
動に伴ってラック軸2には、各送りリング11の係合位置
A,Bに前記ねじ溝12に沿った力が作用し、該ラック軸
2は、前記力の軸方向分力により押圧されて軸長方向に
移動する。
【0036】このような運動変換装置1の動作により、
操舵補助用のモータ3の回転は、ラックハウジング20の
内部でのラック軸2の軸長方向の移動に変換され、この
移動が、図示しないタイロッドを介して左右の操向用車
輪に伝達されることとなり、舵輪の操作に応じて前述の
如く行われる操舵が、前記モータ3の発生力により補助
される。
【0037】このときラック軸2には、操向用車輪を介
して路面反力等の外力が加わり、種々の方向へのラジア
ル荷重が作用するが、本発明においては、このラジアル
荷重が、回転筒10に内嵌保持された軸受4により負担さ
れ、回転筒10に対するラック軸2のラジアル方向位置を
一定に保つことができ、回転筒10に保持された送りリン
グ11,11,11の夫々とラック軸2の外周に形成されたね
じ溝12との係合状態が良好に維持され、前述した運動変
換を確実に行なわせることができる。
【0038】なお、軸受4が転接するラック軸2の外周
面には、ねじ溝12が形成されているが、該ねじ溝12は、
これの外側にて回転する回転筒10に対しては相対移動せ
ず、該回転筒10に保持された軸受4とねじ溝12との転接
位置は、その軸長方向に変化しない。従って、軸受4に
ねじ溝12との摺接に伴う摩耗は発生せず、良好な支持状
態が安定して維持され、またねじ溝12が損傷する虞れも
なく、軸受4との良好な係合状態が維持される。
【0039】また、前記軸受4によるラック軸2の支持
位置は、4点接触玉軸受13による回転筒10の支持位置と
軸長方向に整合させてあり、前記軸受4に負荷されるラ
ジアル荷重により、前記回転筒10に4点接触玉軸受13の
支持位置を中心とする軸長方向の回転モーメントが発生
する虞れはなく、回転筒10の支持状態、及び該回転筒10
内部の送りリング11,11,11の支持状態が安定し、前述
した運動変換をより確実に行なわせることができる。
【0040】また、前記軸受4が介装されたことによ
り、前記送りリング11,11,11の夫々は、ラジアル荷重
を負担する必要がなく、ねじ溝12との係合部への作用力
のみを負担すればよいことから、該送りリング11,11,
11、及びこれらを保持する回転筒10を小型化することが
でき、運動変換装置1は、前述の如く構成されたモータ
3と共に、ラック軸2の周囲に同軸的に、コンパクトに
構成することができる。
【0041】また、送りリング11,11…は、外輪と内輪
との間に多数のボールを備える玉軸受であり、これらの
ボールは、相互間の位置を変えることなく転動し、相互
に衝突する虞れがないから、ボールねじ式の運動変換装
置に比して動作音が小さく、静粛な動作が可能となる。
なお、送りリング11としては、内輪と外輪との間の転動
体として、前記ボールに代えてコロを備えるコロ軸受を
用いることもできる。
【0042】次に、回転筒10の内部への前記送りリング
11,11,11の装着態様について説明する。図2に示す如
く回転筒10の両端部には、両側の送りリング11,11の装
着部としての一対の装着孔14,15が、夫々の端面に開口
を有し、また回転筒10の軸心に対して傾斜した軸心を有
して形成されている。これらの装着孔14,15は、装着対
象となる送りリング11の外径と略等しい内径を有する円
孔であり、夫々の傾斜角度は、ラック軸2に形成された
前記ねじ溝12のリード角に一致せしめられ、更に、傾斜
角度が最大となる軸断面と直交する面内において、回転
筒10の軸心に対して互いに同方向に所定長偏心させてあ
る。図4は、回転筒10の端部近傍を、一部を破断して示
す外観斜視図であり、装着孔14(又は装着孔15)の形成
態様は、本図に明らかである。
【0043】而して、回転筒10に保持される3つの送り
リング11,11,11の内、両側の2つの送りリング11,11
は、前述の如く形成された装着孔14,15の夫々に、両端
部の開口を経て圧入され、各装着孔14,15の内面に係着
された止め輪16,16との係合により、各装着孔14,15の
底面に一側を突き当てた状態に固定されている。
【0044】装着孔14,15は、回転筒10の軸心に対し、
同側に所定長偏心し、前述した傾斜を有して形成されて
いるから、以上の如き装着孔14,15に装着された両側の
送りリング11,11は、回転筒10の内側に同軸的に位置す
るラック軸2外周のねじ溝12に対し、図3に示す如く、
夫々の傾斜角がねじ溝12のリード角に一致する周方向位
置において、半径方向の同側の係合位置Aにおいて係合
せしめられる。このとき前記送りリング11,11の夫々
は、これらに対応する円形断面を有する前記装着孔14,
15への嵌め込みにより、外周面の全面が拘束されて固定
されていることから、これらの送りリング11,11と、ラ
ック軸2外周のねじ溝12との係合状態を強固に維持する
ことができる。
【0045】一方、回転筒10に保持される3つの送りリ
ング11,11,11の内、中央の1つの送りリング11は、回
転筒10の該当部位の外周面にスリット状の開口を有して
形成された装着部17に装着されている。回転筒10の外周
に現れる前記装着部17のスリット状の開口 17aの形状
は、前記図4に示されており、回転筒10の軸心に対し、
該回転筒10の端部に形成された前記装着孔14と異なる向
きに略同角度だけ傾斜した矩形断面を有している。
【0046】装着部17の開口 17aのサイズは、装着対象
となる送りリング11の側断面形状に対応させてあり、中
央の送りリング11は、回転筒10の外側から前記開口 17a
の傾斜に沿わせて装着部17に押し込まれて装着されるよ
うになしてある。図5は、中央の送りリング11の装着態
様の説明図であり、前記図3と同様、装着部17の形成位
置における回転筒10の横断面が略示されている。
【0047】本図に示す如く装着部17は、回転筒10と共
通の軸心を有し、送りリング11の外径に対応する半円形
の底面を、前記開口 17aの逆側に備える凹部として形成
されている。装着部17の底面の略中央には、同側の回転
筒10の周壁を半径方向に貫通するねじ孔18が形成してあ
り、このねじ孔18には、係合調整手段としての調整ねじ
5が螺合されている。
【0048】中央の送りリング11は、以上の如く形成さ
れた装着部17に、前記開口 17aを経て押し込まれ、その
内奥側の外周を装着部17の底面に突き当てた状態に装着
されており、この状態で回転筒10の内側に挿通されるラ
ック軸2外周のねじ溝12に対し、前記底面と同側の係合
位置B、即ち、両側の送りリング11,11の係合位置Aと
周方向に略 180°位相をずらせた位置に係合せしめられ
ている。
【0049】装着部17の底面のねじ孔18に螺合せしめら
れた調整ねじ5の先端は、中央の送りリング11の外面
に、前記係合位置Bと同側にて臨ませてある。而して、
回転筒10の外側から調整ねじ5を回転操作すると、装着
部17の内側への突出長さが増して中央の送りリング11が
半径方向に押圧され、前記係合位置Bにおけるねじ軸12
との係合状態が強化され、更には、中央の送りリング11
を介してラック軸2が押圧され、両側の送りリング11,
11に押し付けられ、前記係合位置Aにおける両者の係合
状態が強化される。
【0050】このように係合調整手段としての調整ねじ
5を回転操作することにより、回転筒10に保持された3
つの送りリング11,11,11と、ラック軸2の周面に形成
されたねじ溝12との係合状態が一括して調整される。調
整ねじ5は、回転筒10の外側から操作することができ、
移動軸としてのラック軸2と組み合わせた状態での係合
調整が、容易に、しかも確実に実施でき、モータ3から
の伝動により生じる回転筒10の回転は、移動軸としての
ラック軸2の軸長方向の移動に効率良く変換される。
【0051】図6は、送りリング11の拡大断面図であ
る。本図に示す如く送りリング11の内輪は、前記ねじ溝
12に係合する半円形断面を有する係合突起 11aの両側に
薄肉の鍔縁 11b,11bを周設して構成されており、これら
の鍔縁 11b,11bを含めた内輪の幅W1 は、外輪の幅W2
よりも狭くしてある。前述の如く送りリング11は、回転
筒10に形成された装着孔14,15又は装着部17に、軸心を
傾けた状態で装着されることから、装着孔14,15の底面
又は装着部17の側面の一部は、送りリング11の内輪の側
縁に対向することになるが、前述した幅W1 の設定によ
り、送りリング11の内輪が装着孔14,15の底面又は装着
部17の側面に当接することがなくなり、ねじ溝12に沿う
送りリング11の転動に支障を来す虞れがない。
【0052】以上の実施の形態においては、回転筒10の
内部に3つの送りリング11,11,11を保持させてある構
成について述べたが、本発明に係る運動変換装置1は、
2つ又は3つ以上の送りリング11を備える場合に同様に
適用可能である。
【0053】図7は、2つの送りリング11,11を備える
運動変換装置1の実施の形態を示す要部拡大断面図であ
る。この運動変換装置1において、2つの送りリング1
1,11は、回転筒1の両端面に、互いに逆向きの傾斜を
有して形成された装着孔14,15に圧入され、各装着孔1
4,15の内面に係着された止め輪16,16により抜け止め
して保持させてあり、これらは、夫々の内面に周設され
た係合突起 11a,11aを、ラック軸2の外周に形成された
ねじ溝12に、周方向に 180°位相をずらせた位置にて係
合させてある。
【0054】この運動変換装置1においても、回転筒10
には、2つの送りリング11,11間に位置して軸受4が内
嵌固定され、ラック軸2の外周面に当接されており、ラ
ック軸2から作用するラジアル荷重を前記軸受4により
負担する構成としてある。
【0055】以上の実施の形態においても、操舵補助用
のモータ3からの伝動による回転筒10の回転は、2つの
送りリング11,11とねじ溝12との係合部においてラック
軸2の軸長方向の移動に変換されるが、このときラック
軸2に作用するラジアル荷重が前記軸受4により負担さ
れることから、大サイズの送りリング11,11を用いるこ
となく確実な運動変換を行なわせることが可能となる。
【0056】なお、以上の実施の形態においては、ラッ
クピニオン式の動力舵取装置において、移動軸としての
ラック軸2に操舵補助用のモータ3の回転を伝達する用
途への適用例について述べたが、本発明に係る運動変換
装置1は、これに限らず、軸長方向への移動により舵取
りを行わせる舵取り軸に操舵補助用のモータの回転を伝
達する構成とした各種の形式の動力舵取装置に適用で
き、更には、動力舵取装置に限らず、回転運動から直線
運動へ、又は直線運動から回転運動への運動変換が必要
な伝動系の全般に適用可能であることは言うまでもな
い。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明の第1発明に係
る運動変換装置においては、回転筒に内嵌保持された軸
受を移動軸の外周に当接させ、該移動軸に作用するラジ
アル荷重を負担させる構成としたから、前記回転筒に保
持され、前記移動軸の外周に形成されたねじ溝に係合す
る送りリングのラジアル荷重の負担が不要となり、回転
筒の回転運動から移動軸の直線運動への運動変換、又は
これと逆の運動変換を、小サイズの送りリングを用いた
コンパクトな構成により確実に行なわせることが可能と
なり、また送りリングとの係合のために移動軸の外周に
形成されたねじ溝は、これの外側にて回転する回転筒に
対しては相対移動しないから、このねじ溝は前記軸受と
相対位置を変えることなく当接し、両者の摺接に伴う摩
耗は発生せず、良好な支持状態が安定して維持される。
【0058】また第2発明に係る運動変換装置において
は、回転筒内部の軸受を、固定ハウジングへの回転筒の
支持位置と整合する位置に配したから、前記軸受に作用
するラジアル荷重により回転筒に回転モーメントが発生
せず、回転筒の回転運動から移動軸の直線運動への運動
変換、又はこれと逆の運動変換をより確実に行なわせる
ことができる。
【0059】更に本発明に係る動力舵取装置において
は、操舵補助用のモータから舵取り軸への伝動系に第1
発明又は第2発明に係る運動変換装置を用いたから、前
記伝動系を、舵取り軸の周辺にコンパクトに構成するこ
とができ、舵取り軸への伝動が高い効率にて確実になさ
れると共に、動作音が小さく静粛な動作を実現すること
ができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運動変換装置を備えた動力舵取装
置の構成を示す一部破断正面図である。
【図2】運動変換装置の構成を示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】図2の III−III 線による横断面図である。
【図4】回転筒の端部近傍の一部破断斜視図である。
【図5】中央の送りリングの装着態様の説明図である。
【図6】送りリングの拡大断面図である。
【図7】本発明に係る運動変換装置の他の実施の形態を
示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 運動変換装置 2 ラック軸 3 モータ 4 軸受 10 回転筒 11 送りリング 12 ねじ溝 14 装着孔 15 装着孔 17 装着部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ハウジングの内部に軸長方向への移
    動自在に支持され、その外周面にねじ溝が形成された移
    動軸と、固定ハウジングの内部に軸回りの回転自在に支
    持され、前記移動軸の外側を同軸的に囲繞する回転筒
    と、前記ねじ溝のリード角と略等しい角度傾斜した軸心
    を有して前記回転筒の内部に偏心保持され、該回転筒に
    対して回転自在な内輪を周方向の一か所にて前記ねじ溝
    に係合させてある送りリングとを備え、前記ねじ溝を案
    内とする前記送りリングの転動により、前記回転筒の回
    転を前記移動軸の移動に、又は前記移動軸の移動を前記
    回転筒の回転に夫々変換する構成としてある運動変換装
    置において、前記回転筒に内嵌保持され、前記移動軸の
    外周に当接して、該移動軸に作用するラジアル荷重を負
    担する軸受を具備することを特徴とする運動変換装置。
  2. 【請求項2】 前記軸受の前記回転筒内部の保持位置
    は、該回転筒の前記固定ハウジングへの支持位置と軸長
    方向に整合させてある請求項1記載の運動変換装置。
  3. 【請求項3】 操舵に応じて駆動されるモータの回転力
    を舵取り軸に伝え、該舵取り軸を軸長方向に移動させて
    舵取りを補助する動力舵取装置において、前記モータか
    らの伝動により生じる回転筒の回転を移動軸としての前
    記舵取り軸に伝えるべく構成された請求項1又は請求項
    2記載の運動変換装置を備えることを特徴とする動力舵
    取装置。
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