JP2000351303A - 車輪の固定構造 - Google Patents

車輪の固定構造

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JP2000351303A
JP2000351303A JP11164126A JP16412699A JP2000351303A JP 2000351303 A JP2000351303 A JP 2000351303A JP 11164126 A JP11164126 A JP 11164126A JP 16412699 A JP16412699 A JP 16412699A JP 2000351303 A JP2000351303 A JP 2000351303A
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慶太郎 永久
Noriaki Kobayashi
憲彰 小林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易な構成で容易に設計実現可能となる運搬
用台車の車輪の固定構造を提供する。 【解決手段】 移動体1の底面部に、底面部の車輪部2
に近接させて軸杆3を回動可能に設け、軸杆に車輪部の
旋回を阻止する突出係止部を突出付勢に抗して突没可動
自在に設け、突出係止部を車輪部と対向状態に位置せし
めた際は車輪部をロック状態に係止し、且つロック状態
から軸杆を回動させて突出係止部を車輪部から回動退避
せしめた際は車輪部がフリー状態となり得るように構成
し、突出係止部は車輪部の旋回方向に所定間隔を置いて
二体並設し、二体の突出係止部間に車輪部を旋回不能状
態に係止し得るように設け、この二体の突出係止部は、
これの外側から車輪部が旋回移動して突出係止部間に係
止ることを没動することで許容し、且つ突出係止部間に
係止している車輪部が係脱して突出係止部の外側に旋回
移動することを阻止し得る車輪の固定構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば運搬用台車
や旅行用トランクなどに水平旋回自在に設けられる車輪
部を、この旋回自在なフリー状態と,旋回不能な状態と
なって台車やトランクが一方向に直進可能となるロック
状態とに切り替えすることができる車輪の固定構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
運搬用台車などの移動体には、一般に底面部に設けた取
付用台座に車輪を軸支した取付部材を枢着することで車
輪部が水平旋回自在に設けられているが、従来、この車
輪部を旋回自在なフリー状態と,旋回不能なロック状態
とに切り替えできる構造のものがある。
【0003】この車輪のロック構造について説明する
と、前記取付部材に固定・解除用の操作レバーを起伏自
在に枢着してこの操作レバーに係止突部を設ける一方、
この係止突部を係止する係合孔部を前記取付用台座に設
けた構造であって、操作レバーを操作することで係止突
部を係合孔部に係止すると車輪が旋回不能状態となり、
且つこの操作レバーを操作して係止突部を係合孔部から
係脱させれば、車輪が旋回可能となるもので、更に操作
レバーでロック状態とすれば、係止突部と係合孔部との
位置が合っていなくとも、台車を一定方向に移動させる
ことで車輪を旋回させて位置合わせした際に自動的に係
止突部が係合孔部に係止する自動ロック構造でもあっ
た。
【0004】しかしながら、このような従来の車輪の固
定構造では、車輪を軸支する取付部材に操作レバーを設
ける構造上、車輪の旋回動に伴って操作レバーも旋回動
してしまうので、操作レバーが車輪と共に台車の底面部
に回り込んでしまうと操作できなくなってしまうという
欠点があった。
【0005】また、このように車輪を軸支する取付部材
に操作レバーを設けたりすることは構造が複雑となり、
製作が厄介となるなどの欠点もある。
【0006】そこで、出願人は、車輪部自体に直接ロッ
ク構造を設ける構成とせずに、車輪から少し離れた台車
の底面部に、車輪部をロック状態に係止する係止部と,
この係止部をロック解除操作する操作部とを備えたロッ
ク機構を固定する構成とすれば、操作上の問題点は解決
されるのではないかと着眼して試作品を完成させたとこ
ろ、操作性に問題は全く生じず、更に車輪自体に改造を
施さずに構成できるためにトータルコストダウンが図れ
るという結果が得られたが、この構成では自動ロック構
造とはなり得ず、この点で実用性が従来品に一歩及ばな
いという問題が生じてしまった。
【0007】出願人は、その後もこの操作性とコスト面
で秀れる構成に何とか自動ロック構造を実現できないか
と試行錯誤し、これを実現できる車輪の固定構造を開発
するに至った。
【0008】即ち、本発明は、従来品と同様の自動ロッ
ク機構を備える構成でありながら、常に良好な操作性を
有し、更に従来の自動ロック機構に比して簡易な構成で
容易に設計実現可能となる画期的な運搬用台車の車輪の
固定構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0010】移動体1の底面部に水平旋回自在に設けら
れる車輪部2を、この旋回自在なフリー状態と,旋回不
能な状態となって移動体1が一定方向に直進可能となる
ロック状態とに切り替え得る車輪の固定構造であって、
前記移動体1の底面部に前記車輪部2に近接させて軸杆
3を回動可能に設け、この軸杆3に車輪部2の旋回を阻
止する突出係止部4を設けて、この突出係止部4を前記
車輪部2と対向状態に位置せしめた際には車輪部2を前
記ロック状態に係止し、且つこのロック状態から軸杆3
を回動させて突出係止部4を車輪部2から回動退避せし
めた際には車輪部2が前記フリー状態となり得るように
構成し、この突出係止部4は車輪部2の旋回方向に所定
間隔を置いて二体並設した構成として、この並設する二
体の突出係止部4間に車輪部2を旋回不能状態に係止し
得るように設け、この突出係止部4を突出付勢に抗して
突没可動自在に設けると共に、この並設する二体の突出
係止部4は、この二体の突出係止部4の外側から車輪部
2が旋回移動して突出係止部4間に係止しようとするこ
とを没動することで許容し、且つこの突出係止部4間に
係止している車輪部2が係脱して突出係止部4の外側に
旋回移動しようとすることを阻止し得る形状に設定構成
したことを特徴とする車輪の固定構造に係るものであ
る。
【0011】また、前記軸杆3に、この軸杆3を回動操
作して前記フリー状態と前記ロック状態とを切り替え操
作する操作部5を設け、この操作部5を前記移動体1の
底面部より外側へ突出状態に配置せしめたことを特徴と
する請求項1記載の車輪の固定構造に係るものである。
【0012】また、前記移動体1に複数並設状態に設け
られる前記車輪部2を、この旋回自在なフリー状態と、
旋回不能な状態となって移動体1が一定方向に直進可能
となるロック状態とに切り替え得る車輪の固定構造であ
って、前記軸杆3には前記突出係止部4を複数並設状態
に設け、この複数並設する突出係止部4により前記並設
する複数の車輪部2を同時に一定方向に直進可能となる
ロック状態とし得るように構成したことを特徴とする請
求項1,2のいずれか1項に記載の車輪の固定構造に係
るものである。
【0013】また、前記並設する二体の突出係止部4間
に、前記車輪部2の車輪6を軸支固定する取付部材7が
係止し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜
3のいずれか1項に記載の車輪の固定構造に係るもので
ある。
【0014】また、前記並設する二体の突出係止部4
は、夫々の対向内側縁を前記軸杆3と直交する方向に長
さを有するストレート縁に形成すると共に、夫々の対向
外側縁を湾曲縁に形成し、前記車輪部2の車輪6を軸支
固定する取付部材7がこの突出係止部4の湾曲外側縁に
当接係止しながら旋回移動することで突出係止部4を没
動せしめると共に、この取付部材7が並設する突出係止
部4のストレート内側縁間に係止して旋回阻止状態に保
持されるように構成したことを特徴とする請求項1〜4
のいずれか1項に記載の車輪の固定構造に係るものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0016】軸杆3を回動操作して並設する二体の突出
係止部4を車輪部2に対向状態に位置させると、この二
体の突出係止部4間に車輪部2が係止して、この二体の
突出係止部4が車輪部2の突出係止部4の外側に旋回移
動しようとすることを阻止するため、車輪部2は旋回不
能な状態となって移動体1が一定方向に直進可能となる
ロック状態に保持されることとなる。
【0017】また、このロック状態から軸杆3を回動操
作して突出係止部4を車輪部2から回動退避させると、
二体の突出係止部4による車輪部2のロック状態が解除
されて、車輪部2は旋回可能なフリー状態となる。
【0018】また、この際、軸杆3は移動体1の底面部
に設けられて、車輪部2と一緒に旋回したりすることが
ないので、車輪部2がどのような旋回状態であるにも拘
わらず、この軸杆3を容易に操作可能となる。
【0019】また、予め車輪部2と突出係止部4との位
置を合わせずとも、突出係止部4をロック可能な状態に
位置させておいて移動体1を車輪部2がロック状態で直
進することになる一定方向に直進させれば、車輪部2が
旋回して二体の突出係止部4の外側から二体の突出係止
部4間に係止しようとすることを突出係止部4が没動す
ることで許容し、車輪部2が二体の突出係止部4間に位
置したところで没動していた突出係止部4が突出して二
体の突出係止部4間に車輪部2が旋回不能状態に係止保
持されることになる。
【0020】従って、従来例と同様の非常に便利な自動
ロック構造付である上に、移動体1の底面部に軸杆3と
突出係止部4とから成るロック構造を設ける構造のため
に、車輪部自体に構造変更を加えて複雑なロック構造を
設ける従来構造に比して簡易に構成できるし、移動体1
底面部へ取り付けすることも容易にできてトータルでコ
ストダウンを図れることになり、しかもこのロック構造
は移動体1の底面部に設けられていて車輪部2と一緒に
旋回することがないので、車輪部2がどのような旋回状
態であるにも拘わらず、この軸杆3を常に操作可能で且
つ操作し易いことになるなど極めて実用性に秀れた画期
的な車輪の固定構造となる。
【0021】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0022】本実施例は、車輪付の移動体1として運搬
用台車(以下台車1と称す)に適用した場合を示したも
のであり、この台車1の底面部に水平旋回自在に設けら
れる車輪部2を、この旋回自在なフリー状態と,旋回不
能な状態となって台車1が一定方向に直進可能となるロ
ック状態とに切り替え得るように構成している。
【0023】具体的には、この台車1の底面部に前記車
輪部2に近接させて軸杆3を回動可能に設け、この軸杆
3に車輪部2の旋回を阻止する突出係止部4を設けて、
この突出係止部4を前記車輪部2と対向状態に位置せし
めた際には車輪部2を前記ロック状態に係止し、且つこ
のロック状態から軸杆3を回動させて突出係止部4を車
輪部2から回動退避せしめた際には車輪部2が前記フリ
ー状態となり得るように構成している。
【0024】また、本実施例では、車輪部2を前記突出
係止部4によって前記台車1が前方へ直進可能となるロ
ック状態とし得るように構成している。
【0025】以下、更に具体的に説明する。
【0026】本実施例では、図1に示すように、台車1
の底面部の四隅に設けられる車輪部2のうち、後側左右
に並設する後輪に近接させて前記軸杆3を設けている。
【0027】また、この軸杆3は、パイプ杆を採用して
構成すると共に、長さ寸法を台車1の左右の車輪部2
(後輪)間の間隔長と略同等の長さ寸法に設定して構成
し、この軸杆3を台車1底面部の後側左右の車輪部2後
方となる位置に夫々連結固定した連結部材8間に回動自
在に架設固定している。
【0028】この連結部材8について説明すると、図2
に示すように、コ字型を呈する板材で構成し、このコ字
型の連結部材8の中間板部を前記台車1の底面部に連結
固定し得る連結天板部として連結用ボルトなどを挿通す
るための挿通孔10を形成し、更に左右の垂下板部の一方
には軸杆3を貫通挿入して回動自在に支承する軸受孔を
形成すると共に、他方には軸杆3をボルト11ナット12止
めするためのボルト貫通孔を形成した構成としている。
【0029】そして、この連結部材8を前記軸受孔から
軸杆3の一端部に回動自在に軸着してボルト11ナット12
止し、更にこの軸着した連結部材8と左右対称形の連結
部材8を同様にして軸杆の他端部に回動自在に軸着し
て、この軸杆3の両端部の連結部材8を台車1底面部の
後側左右の車輪部2後方となる位置に夫々連結固定した
構成としている。
【0030】また、本実施例では詳しく図示していない
が、軸杆3と前記連結部材8の垂下板部とのボルト11ナ
ット12止構造をダブルナット構造とすることによって軸
杆3が抜脱不能且つ回動可能となるように取り付けして
いる。また、このダブルナットの締め付け強度をやや強
くすることにより、本実施例では軸杆3の回動移動に摩
擦抵抗を生じる構成とし、これにより簡単に軸杆3が回
動しない構成としている。図中符号13は座金である。
【0031】従って、この連結部材8を利用した軸杆3
の取付構造は簡易に設計実現可能な構成であり、量産性
に秀れ安価に構成できる。
【0032】この軸杆3に設ける前記突出係止部4につ
いて説明すると、本実施例では、車輪部2の旋回方向に
所定間隔を置いて二体並設した構成として、この並設す
る二体の突出係止部4間に車輪部2を旋回不能状態に係
止し得るように設けている。具体的には、図4,図5に
示したような左右に突出板部を有する近似凹字状の基板
体14の、この左右の突出板部を前記突出係止部4として
いる。また、この基板体14は、左右の突出係止部4間の
窪み部の横幅寸法を、車輪6取付用の取付部材7の横幅
と略合致する横幅寸法に設定している。
【0033】そして、この基板体14を二体用意して前記
軸杆3内の左右両端部に挿入配設する一方、この軸杆3
の左右部の周面には夫々二箇所づつ貫通突出窓9を並設
形成して、この貫通突出窓9から基板体14の突出係止部
4たる左右の突出板部を突出させることにより、軸杆3
の左右端部に夫々二体づつ並設する突出係止部4を設け
た構成としている。
【0034】また、この突出係止部4は、前記基板体14
と前記軸杆3の内周面との間に図示したような形状の板
バネを採用した弾性体15を配設し、この弾性体15によっ
て突出係止部4が軸杆3の外方へ向かって常に突出付勢
し、且つこの弾性体15の付勢力に抗して没動可能に構成
している。
【0035】また、この並設する二体の突出係止部4
は、この二体の突出係止部4の外側から車輪部2が旋回
移動して突出係止部4間に係止しようとすることを没動
することで許容し、且つこの突出係止部4間に係止して
いる車輪部2が係脱して突出係止部4の外側に旋回移動
しようとすることを阻止し得る形状に形成している。
【0036】更に詳しく説明すると、この並設する二体
の突出係止部4の形状を、夫々の対向内側縁が前記軸杆
3と直交する方向に長さを有するストレート縁であっ
て、夫々の対向外側縁が湾曲縁となる形状に形成してい
る。
【0037】従って、この並設する二体の突出係止部4
の外側から車輪部2が旋回移動して突出係止部4間に係
止しようとすると、先ず車輪部2の車輪6を軸支固定す
る取付部材7がこの突出係止部4の湾曲外側縁に当接係
止し、更に車輪部2が突出係止部4間に向かって旋回す
ると図4に示すようにこの取付部材7が湾曲外側縁に沿
って湾曲外側縁との当接位置を移動しながら突出付勢す
る突出係止部4を没動させていき、この取付部材7が並
設する突出係止部4間に丁度位置したところで前記弾性
体15の付勢力によって没動していた突出係止部4が自動
的に突出することになる。そして、図5に示すように突
出係止部4の対向するストレート内側縁間に車輪部2が
位置するが、この並設する突出係止部4間の間隔が取付
部材7の横幅に略合致する構成としているために、対向
するストレート縁に取付部材7の両側面部が係止するこ
とになるので、車輪部2が並設する突出係止部4間から
外側に旋回しようとすることが阻止されることになる構
成としている。
【0038】また、この突出係止部4による係止構造
は、簡易に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ安
価に構成できる。
【0039】また、本実施例では、前記軸杆3を回動操
作して突出係止部4を前記車輪部2と対向状態に位置せ
しめた際にはこの突出係止部4が上述したように車輪部
2をロック状態に係止し得る状態となり、且つこのロッ
ク状態から軸杆3を回動させて突出係止部4を車輪部2
から回動退避せしめた際には車輪部2が前記フリー状態
となるように構成している。
【0040】また、この際、軸杆3の左右端部に夫々二
体並設する突出係止部4を設けているので、台車1の後
側左右に並設する車輪部2が一斉にロック状態となって
一定方向に直進可能となる構成としている。
【0041】また、本実施例では、前記軸杆3に、この
軸杆3を回動操作して前記フリー状態と前記ロック状態
とを切り替え操作する操作部5を設け、この操作部5を
前記台車1の底面部より外側へ突出状態に配置した構成
としている。
【0042】更に詳しくは、前記軸杆3の中間部に、こ
の軸杆3に対して直交する方向であって、台車1の後方
へ向かって突出する操作部5としての棒状のレバー杆を
一体的に設けると共に、この棒状操作部5の長さ寸法を
この操作部5の先端部が前記台車1を底面部より外側に
突出配置することになる長さ寸法に設定している。
【0043】従って、この操作部5が常に台車1の底面
部より後部外側に突出しているため、この操作部5を例
えば足踏み操作することなどにより非常に容易に操作し
得ることになる。
【0044】また、本実施例では、図3に示すように、
この操作部5を押し下げることで前記ロック状態にで
き、且つこのロック状態から操作部5を引き上げること
で前記フリー状態にできるように構成している。尚、こ
の操作部5は、前記軸杆3が回動抵抗を生じる構成とし
ているから、この操作部5が自重により勝手に下方へ下
がってロック状態となったりすることもなく、非常に実
用的となる。
【0045】また、本実施例では、軸杆3の周面部にこ
の軸杆3の回動移動範囲を規制するストッパー16を設
け、図3に示すように、このストッパー16が前記連結部
材8の連結天板部に当接することで軸杆3の回動を制限
し、これにより操作部5の上動限と下動限とを設定して
軸杆3が回動し過ぎることを防止すると共に、操作部5
が接地面に付いたりして台車1の移動の邪魔とならない
ように構成している。
【0046】従って、本実施例では上述のように構成し
たから、以下のような作用効果を発揮する。
【0047】ロック構造を台車1の底面部に設けるた
め、従来品のように車輪部自体にロック構造を設ける構
成に比して構造が複雑とならず、トータルでコストダウ
ンを図れる。
【0048】また、連結部材8によりロック構造を台車
1の底面部に取付固定する構成であるため、既存の運搬
用台車1や、旅行用トランクや、その他の移動体1の旋
回自在車輪に後付けして容易に適用可能となる。
【0049】図中符号17は、前記取付部材7に設けた旋
回軸であって、この旋回軸17により車輪部2は水平旋回
自在に軸支される。
【0050】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、従
来例と同様の非常に便利な自動ロック構造付である上
に、移動体の底面部に軸杆と突出係止部とから成るロッ
ク構造を設ける構造のために、車輪部自体に構造変更を
加えて複雑なロック構造を設ける従来構造に比して簡易
に構成できるし、移動体底面部へ取り付けすることも容
易にできてトータルでコストダウンを図れることにな
り、しかもこのロック構造は移動体の底面部に設けられ
て車輪部と一緒に旋回することがないので、車輪部がど
のような旋回状態であるにも拘わらず、この軸杆を常に
操作可能で且つ操作し易いことになるなど極めて実用性
に秀れた画期的な車輪の固定構造となる。
【0051】また、請求項2記載の発明においては、移
動体の底面部より外側に突出する操作部によって一層容
易にフリー状態とロック状態とを切り替え操作できるこ
とになる極めて実用性に秀れた画期的な車輪の固定構造
となる。
【0052】また、請求項3記載の発明においては、複
数並設する車輪部を一斉に一方向に直進可能となるロッ
ク状態に規制できるので、車輪一つ一つに操作レバーが
設けられている従来品のように車輪一つ一つをロック状
態に操作するような煩わしさがなく、操作性に秀れ一層
実用性に秀れた画期的な車輪の固定構造となる。
【0053】また、請求項4記載の発明においては、並
設する突出係止部間に車輪部の取付部材を係止する構成
のため、例えば、並設する突出係止部間の間隔を既存の
車輪の取付部材の横幅に略合致させることで既存の車輪
にも本発明の構成を容易に適用可能となり、しかも車輪
でなくこの車輪取付用の取付部材を係止するから、移動
体移動時の車輪の回転作動に抵抗を生じることもないな
ど一層実用性に秀れた画期的な車輪の固定構造となる。
【0054】また、請求項5記載の発明においては、前
記自動ロックの作用効果を確実に発揮する突出係止部を
簡易構成にして容易に設計実現可能となる極めて秀れた
構成の画期的な車輪の固定構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の使用状態を示す概略説明斜視図であ
る。
【図2】本実施例のロック構造を示す拡大説明斜視図で
ある。
【図3】本実施例の操作部によるロック状態とフリー状
態との切り替え構造を示す拡大説明側面図である。
【図4】本実施例の車輪部の取付部材が水平旋回して突
出係止部を没動させた状態を示す拡大説明平面図であ
る。
【図5】図4の状態から車輪部の取付部材が更に旋回し
て並設する突出係止部間に係止した状態を示す拡大説明
平面図である。
【符号の説明】
1 移動体 2 車輪部 3 軸杆 4 突出係止部 5 操作部 6 車輪 7 取付部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の底面部に水平旋回自在に設けら
    れる車輪部を、この旋回自在なフリー状態と,旋回不能
    な状態となって移動体が一定方向に直進可能となるロッ
    ク状態とに切り替え得る車輪の固定構造であって、前記
    移動体の底面部に前記車輪部に近接させて軸杆を回動可
    能に設け、この軸杆に車輪部の旋回を阻止する突出係止
    部を設けて、この突出係止部を前記車輪部と対向状態に
    位置せしめた際には車輪部を前記ロック状態に係止し、
    且つこのロック状態から軸杆を回動させて突出係止部を
    車輪部から回動退避せしめた際には車輪部が前記フリー
    状態となり得るように構成し、この突出係止部は車輪部
    の旋回方向に所定間隔を置いて二体並設した構成とし
    て、この並設する二体の突出係止部間に車輪部を旋回不
    能状態に係止し得るように設け、この突出係止部を突出
    付勢に抗して突没可動自在に設けると共に、この並設す
    る二体の突出係止部は、この二体の突出係止部の外側か
    ら車輪部が旋回移動して突出係止部間に係止しようとす
    ることを没動することで許容し、且つこの突出係止部間
    に係止している車輪部が係脱して突出係止部の外側に旋
    回移動しようとすることを阻止し得る形状に設定構成し
    たことを特徴とする車輪の固定構造。
  2. 【請求項2】 前記軸杆に、この軸杆を回動操作して前
    記フリー状態と前記ロック状態とを切り替え操作する操
    作部を設け、この操作部を前記移動体の底面部より外側
    へ突出状態に配置せしめたことを特徴とする請求項1記
    載の車輪の固定構造。
  3. 【請求項3】 前記移動体に複数並設状態に設けられる
    前記車輪部を、この旋回自在なフリー状態と、旋回不能
    な状態となって移動体が一定方向に直進可能となるロッ
    ク状態とに切り替え得る車輪の固定構造であって、前記
    軸杆には前記突出係止部を複数並設状態に設け、この複
    数並設する突出係止部により前記並設する複数の車輪部
    を同時に一定方向に直進可能となるロック状態とし得る
    ように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれ
    か1項に記載の車輪の固定構造。
  4. 【請求項4】 前記並設する二体の突出係止部間に、前
    記車輪部の車輪を軸支固定する取付部材が係止し得るよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の車輪の固定構造。
  5. 【請求項5】 前記並設する二体の突出係止部は、夫々
    の対向内側縁を前記軸杆と直交する方向に長さを有する
    ストレート縁に形成すると共に、夫々の対向外側縁を湾
    曲縁に形成し、前記車輪部の車輪を軸支固定する取付部
    材がこの突出係止部の湾曲外側縁に当接係止しながら旋
    回移動することで突出係止部を没動せしめると共に、こ
    の取付部材が並設する突出係止部のストレート内側縁間
    に係止して旋回阻止状態に保持されるように構成したこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車
    輪の固定構造。
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