JP2000350884A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2000350884A
JP2000350884A JP11166391A JP16639199A JP2000350884A JP 2000350884 A JP2000350884 A JP 2000350884A JP 11166391 A JP11166391 A JP 11166391A JP 16639199 A JP16639199 A JP 16639199A JP 2000350884 A JP2000350884 A JP 2000350884A
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正一 松井
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久 萩原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯兼脱水槽を回転させて遠心力で水を洗濯
兼脱水槽内に散水する行程を有する洗濯機において、運
転開始以前に洗濯兼脱水槽内に設定可能な最高水位以上
の水があった場合に、洗濯兼脱水槽を回転駆動する際の
溢水の発生を防止する。 【解決手段】 洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽を外槽内
に回転自在に収容し、洗濯兼脱水槽内の水位を水位検知
手段21により検知し、洗濯兼脱水槽をモータ11によ
り回転駆動して洗濯兼脱水槽の回転数を回転検知手段2
0により検知する。制御手段26は、洗い、すすぎ、脱
水の一連の行程を逐次制御するとともに、運転開始以前
に洗濯兼脱水槽内に設定可能な最高水位以上の水があっ
た場合、洗い行程において洗濯兼脱水槽を回転駆動する
際の回転数を設定可能な最高水位における回転数よりも
低い値に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯兼脱水槽を回
転させて遠心力で水を上方に持ち上げて洗濯兼脱水槽内
に散水する洗いもしくはすすぎ行程を有し、洗い、すす
ぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する洗濯機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗濯機は、図9および図
10に示すように構成していた。以下、その構成につい
て説明する。
【0003】図9に示すように、外装体1は支持板2に
支持された水受け槽3をサスペンション4で弾性支持し
ている。水受け槽3は中央底部に回転自在にパルセータ
5を配設した洗濯兼脱水槽6を内包している。洗濯兼脱
水槽6は内周面に複数の貫通した穴6aを形設してい
る。
【0004】クラッチ機構部7は、支持板2の外底部に
装着しており、同心2重軸に形成された洗濯兼脱水槽6
に連結している脱水軸8とパルセータ5に固着した洗濯
軸9とを支持し、Vベルト10で伝達されるモータ(駆
動手段)11の動力をクラッチ切り換え用ソレノイド1
2の励磁(オン)/無励磁(オフ)により、脱水軸8、
洗濯軸9に切り換えて伝達するようにしており、クラッ
チ切り換え用ソレノイド12を励磁(オン)状態にする
と、脱水軸8にモータ11の動力が伝達され、さらに脱
水軸8を固定するブレーキ機構が解除され、洗濯兼脱水
槽6の回転が可能となり、遠心力による洗いまたはすす
ぎ、もしくは脱水運転が行える状態にする。
【0005】排水電磁弁13は排水コック14を開閉す
るもので、無励磁(オフ)により排水コック14を閉止
して、洗い、すすぎが行える状態にする。給水弁15は
洗濯兼脱水槽6に給水する。
【0006】制御装置16は、図10に示すように、制
御手段17、パワースイッチング手段18、布量検知手
段19、回転検知手段20、水位検知手段21、操作表
示手段22などで構成し、制御手段17の指令によりパ
ワースイッチング手段18を制御することで、モータ1
1、クラッチ切り換え用ソレノイド12、排水電磁弁1
3、給水弁15を制御して、洗い、すすぎ、脱水の一連
の行程を逐次制御するようにしている。なお、23、2
4はモータ11の進相用のコンデンサである。
【0007】制御手段17は、洗い行程およびすすぎ行
程において、パルセータ5を回転駆動させる攪拌行程、
および洗濯兼脱水槽6を回転させて遠心力で水を上方に
持ち上げて洗濯兼脱水槽6内に散水する槽回転行程を有
しており、それぞれの行程でのモータ11の負荷量、す
なわち洗濯物の量や洗濯水位に応じて、進相用のコンデ
ンサ23、24の併用もしくは単独使用を切り換えるよ
うにしている。
【0008】上記構成において洗濯時の動作を説明す
る。 洗濯兼脱水槽6内に洗濯物を投入し、運転を開始
すると、制御手段17はモータ11を所定時間オン、オ
フさせ、パルセータ5を正逆の反転駆動させ、パルセー
タ5に加わる摩擦抵抗によるモータ11オフ時のコンデ
ンサ23の端子間に生じる逆起電力を、布量検知手段1
9によりパルス換算して布量判定を行い、操作表示手段
22にて判定した布量に対する洗剤量と水位を表示す
る。
【0009】つぎに、判定した布量に応じて給水弁15
をオンして自動給水し、所定水位に達すると給水弁15
をオフし、パルセータ5を回転駆動させる攪拌行程およ
び、洗濯兼脱水槽6を回転させて遠心力で水を上方に持
ち上げて洗濯兼脱水槽6内に散水する槽回転行程を適宜
組み合わせて、洗濯行程を実行する。
【0010】槽回転行程では、洗濯物の量が変わっても
均一な散水量を確保するよう回転検知手段20により洗
濯兼脱水槽6の回転数を検知し、パワースイッチング手
段18を制御することで、洗濯兼脱水槽6の回転数が一
定になるようにしている。
【0011】槽回転行程での洗濯兼脱水槽6の回転数変
化の一例を図11に示す。例えば、中水位設定(水柱2
80mm)の場合、160r/minの目標回転数設定
で、時間Tの間に一旦休止を挟み、2山を構成してお
り、モータ11をオン/オフもしくは位相制御等により
通電比率を制御したり、進相用のコンデンサ23、24
の併用もしくは単独使用を切り換えるようにし、この時
間Tのサイクルを繰り返すようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、運転開始以前にバケツや給水ポンプ等により、使
用者が洗濯兼脱水槽6内に水を所定水位以上の水位まで
給水し、運転を開始した場合には、制御手段17は、設
定可能な水位の内の上限水位での設定回転数により槽回
転行程での洗濯兼脱水槽6の回転数制御を行うため、洗
濯兼脱水槽6の回転数が設定値まで上昇すると、洗濯兼
脱水槽6の上部から溢水してしまう可能性がある。
【0013】また、通常の設定水位において槽回転行程
運転中に、なんらかの要因で給水弁15が故障し、給水
し続けた場合、洗濯兼脱水槽6の回転数が設定値まで上
昇すると、洗濯兼脱水槽6の上部から溢水してしまう可
能性が有る。
【0014】本発明は上記課題を解決するもので、運転
開始以前に洗濯兼脱水槽内に設定可能な最高水位以上の
水があった場合に、洗い行程において洗濯兼脱水槽を回
転駆動する際の溢水の発生を防止することを第1の目的
としている。
【0015】また、洗いまたはすすぎ行程において洗濯
兼脱水槽を回転駆動する行程運転中に、なんらかの要因
で給水弁が故障し給水し続けた場合に、溢水の発生を防
止することを第2の目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽を外
槽内に回転自在に収容し、洗濯兼脱水槽内の水位を水位
検知手段により検知し、洗濯兼脱水槽を駆動手段により
回転駆動して洗濯兼脱水槽の回転数を回転検知手段によ
り検知し、制御手段は、洗い、すすぎ、脱水の一連の行
程を逐次制御するとともに、運転開始以前に洗濯兼脱水
槽内に設定可能な最高水位以上の水があった場合、洗い
行程において洗濯兼脱水槽を回転駆動する際の回転数を
設定可能な最高水位における回転数よりも低い値に変更
するようにしたものである。
【0017】これにより、洗い行程において洗濯兼脱水
槽を回転駆動する際の溢水の発生を防止することができ
る。
【0018】また、上記第2の目的を達成するために、
洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽を外槽内に回転自在に収
容し、洗濯兼脱水槽内の水位を水位検知手段により検知
し、洗濯兼脱水槽を駆動手段により回転駆動して洗濯兼
脱水槽の回転数を回転検知手段により検知し、制御手段
は、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御すると
ともに、洗い行程、すすぎ行程の少なくとも1つの行程
において、洗濯兼脱水槽を回転駆動する槽回転行程を有
し、この槽回転行程において、駆動手段の休止時に水位
検知手段により設定可能な最高水位以上と検知した場
合、検知した行程において洗濯兼脱水槽を回転駆動する
際の回転数を設定回転数よりも低い値に変更するように
したものである。
【0019】これにより、洗いまたはすすぎ行程におい
て洗濯兼脱水槽を回転駆動する行程運転中に、なんらか
の要因で給水弁が故障し給水し続けた場合に、溢水の発
生を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水
槽を回転自在に収容した外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回
転駆動する駆動手段と、前記洗濯兼脱水槽の回転数を検
知する回転検知手段と、前記洗濯兼脱水槽内の水位を検
知する水位検知手段と、洗い、すすぎ、脱水の一連の行
程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、
運転開始以前に前記洗濯兼脱水槽内に設定可能な最高水
位以上の水があった場合、洗い行程において前記洗濯兼
脱水槽を回転駆動する際の回転数を設定可能な最高水位
における回転数よりも低い値に変更するようにしたもの
であり、運転開始以前に洗濯兼脱水槽内に設定可能な最
高水位以上の水があった場合に、洗い行程において洗濯
兼脱水槽を回転駆動する際の回転数を低くすることによ
り、洗濯兼脱水槽を回転駆動する際の溢水の発生を防止
することができる。
【0021】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検
知する布量検知手段を備え、制御手段は、運転開始以前
に前記洗濯兼脱水槽内に設定可能な最高水位以上の水が
あった場合、洗い行程において洗濯兼脱水槽を回転駆動
する際の回転数を、検知した洗濯物の量に基づいて、設
定可能な最高水位における回転数よりも低い値に変更す
るようにしたものであり、洗濯物の量に基づいて回転数
の下げ方を変えることにより、洗濯水が循環する際に、
洗濯物の量が多いほど抵抗が大きくなるので、洗濯兼脱
水槽内に散水される洗濯水の量が少なくなり、溢水の発
生を防止することができる。
【0022】請求項3に記載の発明は、洗濯物を収容す
る洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転自在に収容
した外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動手段
と、前記洗濯兼脱水槽の回転数を検知する回転検知手段
と、前記洗濯兼脱水槽内の水位を検知する水位検知手段
と、前記洗濯兼脱水槽内の水を排水する排水手段と、洗
い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制御手段
とを備え、前記制御手段は、運転開始以前に前記洗濯兼
脱水槽内に設定可能な最高水位以上の水があった場合
に、運転開始時に前記排水手段を制御し、設定可能な最
高水位まで排水した後、洗い行程を行うようにしたもの
であり、設定可能な最高水位で運転を継続するので、溢
水を防止して安全性を向上できるだけでなく、洗濯兼脱
水槽の回転数を下げないので、洗浄性能が悪くなるのを
防止できる。
【0023】請求項4に記載の発明は、洗濯物を収容す
る洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転自在に収容
した外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動手段
と、前記洗濯兼脱水槽内の水位を検知する水位検知手段
と、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制
御手段とを備え、前記制御手段は、洗い行程、すすぎ行
程の少なくとも1つの行程において、洗濯兼脱水槽を回
転駆動する槽回転行程を有し、前記槽回転行程におい
て、前記駆動手段の休止時に前記水位検知手段により、
設定可能な最高水位以上と検知した場合、検知した行程
において洗濯兼脱水槽を回転駆動する際の回転数を設定
回転数よりも低い値に変更するようにしたものであり、
洗いまたはすすぎ行程において、洗濯兼脱水槽を回転駆
動する行程運転中に、なんらかの要因で給水弁が故障し
給水し続けた場合に、溢水の発生を防止することができ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは、
同一符号を付して説明を省略する。
【0025】(実施例1)図1および図2に示すよう
に、制御装置25は、マイクロコンピュータで構成した
制御手段26を有し、この制御手段26は、洗い、すす
ぎ、脱水等の一連の行程を逐次制御するとともに、運転
開始以前に、洗濯兼脱水槽6内に設定可能な最高水位以
上の水があった場合、洗い行程において洗濯兼脱水槽6
を回転させて遠心力で水を上方に持ち上げて洗濯兼脱水
槽6内に散水する際の回転数を設定可能な最高水位にお
ける回転数よりも低い値に変更するようにしている。
【0026】上記構成において、図3のフローチャート
を参照しながら動作を説明すると、ステップ41で操作
表示手段22のスタートスイッチ(図示せず)をオンし
て運転をスタートすると、制御手段26は、ステップ4
2で、水位検知手段21の出力により洗濯兼脱水槽6内
に設定可能な最高水位L1以上の水があるか否か判定す
る。
【0027】設定可能な最高水位L1以上の水がある場
合には、ステップ43で洗濯兼脱水槽6を回転駆動する
際の回転数を設定可能な最高水位における回転数(たと
えば160r/min)よりも低い値(たとえば90r
/min)に変更する。ステップ42で設定可能な最高
水位L1以上の水がない場合には、ステップ44で給水
弁15を制御し設定水位まで給水する。
【0028】つぎに、ステップ45では設定回転数に従
って回転検知手段20により検知した結果を用いて、モ
ータ11をオン/オフもしくは位相制御等により通電比
率を制御したり、進相用のコンデンサ23、24の併用
もしくは単独使用を切り換えるようにすることで、洗濯
兼脱水槽6を回転制御し、遠心力で水を上方に持ち上げ
て洗濯兼脱水槽6内に散水する洗い行程を実行する。
【0029】このときの洗濯兼脱水槽6の回転数変化の
一例を図4に示す。洗い行程において、洗濯兼脱水槽6
を回転駆動する際の設定可能な最高水位は、中水位(水
柱280mm)である。運転開始時に中水位(設定可能
な最高水位)まで水がない場合には、160r/min
の目標回転数設定で運転を行うが、中水位(設定可能な
最高水位)以上水がある場合には、90r/minまで
目標回転数設定を下げて運転を行い、洗濯兼脱水槽6の
上部からの溢水を防止する。
【0030】なお、本実施例では、モータ11の回転数
制御をオン/オフまたは位相制御によるものとしている
が、インバータ等を用いることも可能であり、これに限
定するものではない。
【0031】(実施例2)図1に示す制御手段26は、
洗い、すすぎ、脱水等の一連の行程を逐次制御するとと
もに、設定可能な最高水位まで給水後に所定時間パルセ
ータ5を反転駆動し、そのときの布量検知手段19の出
力から、洗濯兼脱水槽6内に投入した洗濯物の量を検知
するように構成している。
【0032】また、制御手段26は、運転開始以前に洗
濯兼脱水槽6内に設定可能な最高水位以上の水があった
場合、洗い行程において洗濯兼脱水槽6を回転駆動する
際の回転数を、検知した洗濯物の量に基づいて、設定可
能な最高水位における回転数よりも低い値に変更するよ
うにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0033】上記構成において、図5のフローチャート
を参照しながら動作を説明すると、ステップ51で操作
表示手段22のスタートスイッチ(図示せず)をオンし
て運転をスタートすると、制御手段26は、ステップ5
2で、水位検知手段21の出力により洗濯兼脱水槽6内
に設定可能な最高水位L1以上の水があるか否か判定す
る。
【0034】設定可能な最高水位L1以上の水がある場
合には、ステップ53で所定時間パルセータ5を反転駆
動し、そのときの布量検知手段19の出力から洗濯物の
量を検知する布量検知を行い、ステップ54で検知した
布量に応じて、洗濯兼脱水槽6の設定回転数を設定可能
な最高水位における回転数(たとえば160r/mi
n)より(表1)に示すように変更する。
【0035】
【表1】
【0036】ステップ52で設定可能な最高水位L1以
上の水がない場合には、ステップ55で給水弁15を制
御して設定水位まで給水し、ステップ56で所定時間パ
ルセータ5を反転駆動し、そのときの布量検知手段19
の出力から洗濯物の量を検知する布量検知を行なう。
【0037】つぎに、ステップ56では、設定回転数に
従って回転検知手段20により検知した結果を用いて、
モータ11をオン/オフもしくは位相制御等により通電
比率を制御することで、洗濯兼脱水槽6を回転制御し、
遠心力で水を上方に持ち上げて洗濯兼脱水槽6内に散水
する洗い行程を実行する。
【0038】本実施例では、洗濯開始時に洗濯兼脱水槽
6内に設定可能な最高水位以上水がある場合に、検知し
た布量に応じて、設定回転数を変えているが、これは同
じ水位で洗濯兼脱水槽6の回転を行った場合、洗濯物の
量が多い程同じ回転数でも、洗濯兼脱水槽6内に散水す
る水の量が少なく、洗濯兼脱水槽6の上部からの溢水を
しにくにいためである。
【0039】このように、運転開始以前に洗濯兼脱水槽
6内に設定可能な最高水位以上の水があった場合、洗い
行程において洗濯兼脱水槽6を回転駆動する際の回転数
を、検知した洗濯物の量に基づいて、設定可能な最高水
位における回転数よりも低い値に変更するので、洗い行
程において洗濯兼脱水槽を回転駆動する際に、洗濯物の
量に応じてより細かく回転数を制御しつつ、溢水の発生
を防止することができる。
【0040】(実施例3)図1に示す制御手段26は、
洗い、すすぎ、脱水等の一連の行程を制御するととも
に、運転開始時に設定可能な最高水位L1以上水があっ
た場合に、設定可能な最高水位L1まで排水後に運転を
開始するように構成している。他の構成は上記実施例1
と同じである。
【0041】上記構成において、図6のフローチャート
を参照しながら動作を説明すると、ステップ61で操作
表示手段22のスタートスイッチ(図示せず)をオンし
て運転をスタートすると、制御手段26は、ステップ6
2で、水位検知手段21の出力により洗濯兼脱水槽6内
に設定可能な最高水位L1以上の水があるか否か判定す
る。
【0042】設定可能な最高水位L1以上の水がある場
合には、ステップ63で排水弁13を制御し、設定可能
な最高水位L1まで排水し、ステップ64で次行程へ移
行する。ステップ62で設定可能な最高水位L1以上の
水がない場合には、ステップ64で次行程へ移行する。
【0043】このように、運転開始以前に洗濯兼脱水槽
6内に設定可能な最高水位L1以上の水があった場合
に、運転開始時に排水弁13を制御し、設定可能な最高
水位L4まで排水した後、洗い行程を行うので、運転開
始以前に洗濯兼脱水槽6内に設定可能な最高水位以上の
水があった場合に、洗い行程において洗濯兼脱水槽6を
回転駆動する際に、溢水の発生を防止することができ
る。
【0044】(実施例4)図1に示す制御手段26は、
洗い、すすぎ、脱水等の一連の行程を逐次制御するとと
もに、洗い行程、すすぎ行程の少なくとも1つの行程に
おいて、洗濯兼脱水槽6を回転駆動する槽回転行程を有
し、この槽回転行程において、モータ11の休止時に水
位検知手段21により、設定可能な最高水位L1以上と
検知した場合、検知した行程において洗濯兼脱水槽6を
回転駆動する際の回転数を設定回転数(たとえば160
r/min)よりも低い値(たとえば90r/min)
に変更するようにしている。他の構成は上記実施例1と
同じである。
【0045】上記構成において図7および図8を参照し
ながら動作を説明すると、ステップ71で槽回転行程を
開始すると、制御手段26は、ステップ72で設定水位
に応じて洗濯兼脱水槽6の設定回転数(160r/mi
n)をセットし、ステップ73でモータ11をオンし、
洗濯兼脱水槽6が設定された目標回転数になるようにモ
ータ11を所定時間T2の間制御する。ステップ74で
所定時間T3の間モータ11をオフし、ステップ75で
再びモータ11を所定時間T4の間オンし、目標回転数
になるようにモータ11を制御する。
【0046】ステップ76で所定時間T5モータ11を
オフし、モータオフの所定時間T5a経過後に、ステッ
プ77で所定時間T5bの間、水位検知手段21の出力
から水位を検知する。
【0047】ステップ78で検知した水位が設定可能な
最高水位L1以上か否かを判断し、設定可能な最高水位
L1以上と判断した場合には、ステップ79で洗濯兼脱
水槽6の設定回転数を設定よりも低い値(90r/mi
n)に変更する。
【0048】ステップ78で設定可能な最高水位L1未
満と判断した場合には、ステップ80で槽回転行程が終
了していると判断するまで、このステップ73からステ
ップ79までの一連の動作を継続する。
【0049】このように、洗いまたはすすぎ行程におい
て、洗濯兼脱水槽6を回転駆動する行程運転中のモータ
11を休止して一定時間経過後に水位を検知するように
しているので、洗濯兼脱水槽6内の水面の変化も静止時
とほぼ等しくなり、水位を正しく検知することができ、
なんらかの要因で給水弁15が故障し給水し続けた場合
に、溢水の発生を防止することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、前記
洗濯兼脱水槽を回転自在に収容した外槽と、前記洗濯兼
脱水槽を回転駆動する駆動手段と、前記洗濯兼脱水槽の
回転数を検知する回転検知手段と、前記洗濯兼脱水槽内
の水位を検知する水位検知手段と、洗い、すすぎ、脱水
の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制
御手段は、運転開始以前に前記洗濯兼脱水槽内に設定可
能な最高水位以上の水があった場合、洗い行程において
前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する際の回転数を設定可能
な最高水位における回転数よりも低い値に変更するよう
にしたから、運転開始以前に洗濯兼脱水槽内に設定可能
な最高水位以上の水があった場合に、洗い行程において
洗濯兼脱水槽を回転駆動する際の回転数を低くすること
により、洗濯兼脱水槽を回転駆動する際の溢水の発生を
防止することができる。
【0051】また、請求項2に記載の発明によれば、洗
濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知する布量検知手段を備
え、制御手段は、運転開始以前に前記洗濯兼脱水槽内に
設定可能な最高水位以上の水があった場合、洗い行程に
おいて洗濯兼脱水槽を回転駆動する際の回転数を、検知
した洗濯物の量に基づいて、設定可能な最高水位におけ
る回転数よりも低い値に変更するようにしたから、洗濯
物の量に基づいて回転数の下げ方を変えることにより、
洗濯水が循環する際に、洗濯物の量が多いほど抵抗が大
きくなるので、洗濯兼脱水槽内に散水される洗濯水の量
が少なくなり、溢水の発生を防止することができる。
【0052】また、請求項3に記載の発明によれば、洗
濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回
転自在に収容した外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動
する駆動手段と、前記洗濯兼脱水槽の回転数を検知する
回転検知手段と、前記洗濯兼脱水槽内の水位を検知する
水位検知手段と、前記洗濯兼脱水槽内の水を排水する排
水手段と、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御
する制御手段とを備え、前記制御手段は、運転開始以前
に前記洗濯兼脱水槽内に設定可能な最高水位以上の水が
あった場合に、運転開始時に前記排水手段を制御し、設
定可能な最高水位まで排水した後、洗い行程を行うよう
にしたから、設定可能な最高水位で運転を継続するの
で、溢水を防止して安全性を向上できるだけでなく、洗
濯兼脱水槽の回転数を下げないので、洗浄性能が悪くな
るのを防止できる。
【0053】また、請求項4に記載の発明によれば、洗
濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回
転自在に収容した外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動
する駆動手段と、前記洗濯兼脱水槽内の水位を検知する
水位検知手段と、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐
次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗い行
程、すすぎ行程の少なくとも1つの行程において、洗濯
兼脱水槽を回転駆動する槽回転行程を有し、前記槽回転
行程において、前記駆動手段の休止時に前記水位検知手
段により、設定可能な最高水位以上と検知した場合、検
知した行程において洗濯兼脱水槽を回転駆動する際の回
転数を設定回転数よりも低い値に変更するようにしたか
ら、洗いまたはすすぎ行程において、洗濯兼脱水槽を回
転駆動する行程運転中に、なんらかの要因で給水弁が故
障し給水し続けた場合に、溢水の発生を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機のブロック回路
【図2】同洗濯機の縦断面図
【図3】同洗濯機の要部動作フローチャート
【図4】同洗濯機の槽回転行程での洗濯兼脱水槽の回転
数の変化を示すタイムチャート
【図5】本発明の第2の実施例の洗濯機の要部動作フロ
ーチャート
【図6】本発明の第3の実施例の洗濯機の要部動作フロ
ーチャート
【図7】本発明の第4の実施例の洗濯機の要部動作フロ
ーチャート
【図8】同洗濯機の槽回転行程での洗濯兼脱水槽の回転
数の変化を示すタイムチャート
【図9】従来の洗濯機の縦断面図
【図10】同洗濯機のブロック回路図
【図11】同洗濯機の槽回転行程での洗濯兼脱水槽の回
転数の変化を示すタイムチャート
【符号の説明】
3 外槽 6 洗濯兼脱水槽 11 モータ(駆動手段) 20 回転検知手段 21 水位検知手段 26 制御手段
フロントページの続き (72)発明者 萩原 久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA01 AA03 AA17 BA28 CA07 CB06 FB05 KA02 KA19 KA33 LB18 LB31 LC02 LC14 LC33 MA01 MA05 MA06 MA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、前記
    洗濯兼脱水槽を回転自在に収容した外槽と、前記洗濯兼
    脱水槽を回転駆動する駆動手段と、前記洗濯兼脱水槽の
    回転数を検知する回転検知手段と、前記洗濯兼脱水槽内
    の水位を検知する水位検知手段と、洗い、すすぎ、脱水
    の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制
    御手段は、運転開始以前に前記洗濯兼脱水槽内に設定可
    能な最高水位以上の水があった場合、洗い行程において
    前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する際の回転数を設定可能
    な最高水位における回転数よりも低い値に変更するよう
    にした洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知する
    布量検知手段を備え、制御手段は、運転開始以前に前記
    洗濯兼脱水槽内に設定可能な最高水位以上の水があった
    場合、洗い行程において洗濯兼脱水槽を回転駆動する際
    の回転数を、検知した洗濯物の量に基づいて、設定可能
    な最高水位における回転数よりも低い値に変更するよう
    にした請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、前記
    洗濯兼脱水槽を回転自在に収容した外槽と、前記洗濯兼
    脱水槽を回転駆動する駆動手段と、前記洗濯兼脱水槽の
    回転数を検知する回転検知手段と、前記洗濯兼脱水槽内
    の水位を検知する水位検知手段と、前記洗濯兼脱水槽内
    の水を排水する排水手段と、洗い、すすぎ、脱水の一連
    の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段
    は、運転開始以前に前記洗濯兼脱水槽内に設定可能な最
    高水位以上の水があった場合に、運転開始時に前記排水
    手段を制御し、設定可能な最高水位まで排水した後、洗
    い行程を行うようにした洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、前記
    洗濯兼脱水槽を回転自在に収容した外槽と、前記洗濯兼
    脱水槽を回転駆動する駆動手段と、前記洗濯兼脱水槽内
    の水位を検知する水位検知手段と、洗い、すすぎ、脱水
    の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制
    御手段は、洗い行程、すすぎ行程の少なくとも1つの行
    程において、洗濯兼脱水槽を回転駆動する槽回転行程を
    有し、前記槽回転行程において、前記駆動手段の休止時
    に前記水位検知手段により、設定可能な最高水位以上と
    検知した場合、検知した行程において洗濯兼脱水槽を回
    転駆動する際の回転数を設定回転数よりも低い値に変更
    するようにした洗濯機。
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US7958650B2 (en) * 2006-01-23 2011-06-14 Turatti S.R.L. Apparatus for drying foodstuffs
JP2016002263A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 株式会社東芝 脱水兼用洗濯機
JP2019013627A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯機
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