JP2000349007A - 補強枠付き荷電粒子線露光用転写マスクおよびその製造方法 - Google Patents

補強枠付き荷電粒子線露光用転写マスクおよびその製造方法

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JP2000349007A
JP2000349007A JP15744099A JP15744099A JP2000349007A JP 2000349007 A JP2000349007 A JP 2000349007A JP 15744099 A JP15744099 A JP 15744099A JP 15744099 A JP15744099 A JP 15744099A JP 2000349007 A JP2000349007 A JP 2000349007A
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Yoshihiko Suzuki
美彦 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】接合歪及び接合歪に起因するメンブレンに形成
された微細パターンの歪を極端に低減した補強枠付き荷
電粒子線露光用転写マスク及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】感光基板に転写すべきパターンが形成され
たメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、
これを補強する補強枠とを金属薄膜を介してその界面に
おける金属ーシリコンの共晶により接合してなる補強枠
付き荷電粒子線露光用転写マスクにおいて、前記金属ー
シリコンの共晶による接合界面には、金属の島状構造に
おける複数の微小な接合点を備えていることを特徴とす
る補強枠付き荷電粒子線露光用転写マスク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は荷電粒子線縮小転写
装置に用いられる荷電粒子線露光用転写マスク及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路素子の微細化に伴
い、光の回折限界によって制限される光学系の解像度を
向上させるために、X線、電子線やイオンビーム等の荷
電粒子線(以下、単に荷電粒子線という)を使用した露
光方式(リソグラフィー技術)が開発されている。その
中でも、電子線を利用してパターンを形成する電子線露
光は、電子線自体を数Å(オングストローム)にまで絞
ることが出来るため、1μm又はそれ以下の微細パター
ンを形成できる点に大きな特徴がある。
【0003】しかし、従来の電子線露光方式は、一筆書
きの方式であったため、微細パターンになればなるほ
ど、絞った電子線で描画せねばならず、描画時間が長
く、デバイス生産コストの観点から量産用ウエハの露光
には用いられなかった。そこで、所定のパターンを有す
る転写マスクに電子線を照射し、その照射範囲にあるパ
ターンを投影レンズによりウエハに縮小転写する荷電粒
子線縮小転写装置が提案されている。
【0004】回路パターンを投影するためにはその回路
パターンが描かれた転写マスクが必要である。転写マス
クとして、図6(a)に示すように、貫通孔が存在せ
ず、メンブレン22上に散乱体パターン14が形成され
た散乱透過転写マスク21と、図6(b)に示すよう
に、電子線を散乱する程度の厚さを有するメンブレン3
2に貫通孔パターン34が形成された散乱ステンシル転
写マスク31が知られている。
【0005】これらは、感応基板に転写すべきパターン
をメンブレン22、32上にそれぞれ備えた多数の小領
域22a、32aがパターンが存在しない境界領域によ
り区分され、境界領域に対応する部分に支柱23、33
が設けられている。散乱ステンシル転写マスクでは、メ
ンブレンは厚さ約2μm程度のシリコンメンブレンから
なり、メンブレンには電子線が透過する開口部(感応基
板に転写すべきパターンに相当)が設けられている。
【0006】即ち、一回の電子線によって露光される領
域は1mm角程度であるため、この1mm角の小領域
に、感応基板の1チップ(1チップの半導体)分の領域
に転写すべきパターンを分割した部分パターンをそれぞ
れ形成し、この小領域を多数敷き詰める構成をとってい
る。従って、荷電粒子線を用いたパターン転写方法は、
図6(c)に示すように、各小領域22a、32aが荷
電粒子線にてステップ的に走査され、各小領域の開口部
又は散乱体の配置に応じたパターンが不図示の光学系で
感応基板27に縮小転写される方法であるので、転写マ
スクの小領域22a毎のパターンを感応基板27上でつ
なぎ合わせる方法である。
【0007】また、転写マスクの強度を補強する、転写
マスクをマスクステージなどの搬送系における取扱いを
容易にする等の観点から外周枠の下面に、より強度の高
い補強枠を接合した補強枠付き荷電粒子線露光用転写マ
スクが提案されている。この補強枠付き荷電粒子線露光
用転写マスクは、シリコンからなる外周枠と、補強枠5
との接合は、電気的にコンダクティブである方がチャー
ジアップ防止の観点から好ましいので、共晶接合法が用
いられる例がある。
【0008】図7は従来の共晶接合法を用いて接合して
なる補強枠付き荷電粒子線露光用転写マスクの(a)斜
視図と、(b)断面図である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
共晶接合法を用いて補強枠42と荷電粒子線露光用転写
マスク41の外周枠48とを接合した場合、接合界面の
ほぼ全面に金属層又は合金層43が形成されていたの
で、接合部分において転写マスク41の外周方向44と
直径方向45とに熱膨張が生じ、シリコンと金属との熱
膨張率との相違から接合歪みが生じ、パターン形成領域
であるメンブレン46に位置歪みが引き起こされ、メン
ブレンに形成された開口パターンに位置歪が引き起こさ
れる。
【0010】この位置歪は、約200nm程度であっ
た。荷電粒子線を用いた新しい露光方式で用いられる転
写マスクは、集積回路の超微細化に伴い、10数nm程
度のパターン精度、位置歪み精度が要求されるので、か
かる程度の位置歪が生じることは重大な問題である。そ
こで、本発明は従来のこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、接合歪及び接合歪に起因するメンブレン
に形成された微細パターンの歪を極端に低減した補強枠
付き荷電粒子線露光用転写マスク及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決する手段】本発明は、第一に「感光基板に
転写すべきパターンが形成されたメンブレンの外周を固
定してこれを支える外周枠と、これを補強する補強枠と
を金属薄膜を介してその界面における金属ーシリコンの
共晶により接合してなる補強枠付き荷電粒子線露光用転
写マスクにおいて、前記金属ーシリコンの共晶による接
合界面には、金属の島状構造における複数の微小な接合
点を備えていることを特徴とする補強枠付き荷電粒子線
露光用転写マスク(請求項1)」を提供する。
【0012】また、本発明は、第二に「さらに、前記金
属薄膜と、前記外周枠又は前記補強枠との間に、ニクロ
ム薄膜又はクロム薄膜が設けられていることを特徴とす
る請求項1記載の補強枠付き荷電粒子線露光用転写マス
ク(請求項2)」を提供する。また、本発明は、第三に
「感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレ
ンとそのメンブレンの外周を固定してこれを支える外周
枠とを有する転写マスクを用意する工程と、前記外周枠
と接合する接合予定部分に金属薄膜が形成された補強枠
を用意する工程、或いは、補強枠を用意するとともに前
記転写マスクの外周枠に前記補強枠と接合する接合予定
部分に金属薄膜を形成する工程と、前記転写マスク用の
外周枠と、前記補強枠とをその界面において金属の島状
構造における複数の微小な点による接合が行われるよう
に所定の温度制御をおこなう共晶接合法により接合する
工程と、を備えた補強枠付き荷電粒子線露光用転写マス
クの製造方法(請求項3)」を提供する。
【0013】また、本発明は、第四に「感光基板に転写
すべきパターンが形成されたメンブレンとそのメンブレ
ンの外周を固定してこれを支える外周枠とを有する転写
マスクを用意する工程と、前記外周枠と接合する接合予
定部分上に枠側からニクロム薄膜又はクロム薄膜、金属
薄膜が順次形成された補強枠を用意する工程、或いは、
補強枠を用意するとともに前記転写マスクの外周枠に前
記補強枠と接合する接合予定部分上に枠側からニクロム
薄膜又はクロム薄膜、金属薄膜を順次形成する工程と、
前記転写マスク用の外周枠と、前記補強枠とをその界面
において金属の島状構造における複数の微小な点による
接合が行われるように所定の温度制御をおこなう共晶接
合法により接合する工程と、を備えた補強枠付き荷電粒
子線露光用転写マスクの製造方法(請求項4)」を提供
する。
【0014】また、本発明は、第五に「感光基板に転写
すべきパターンが形成されるメンブレンの外周を固定し
てこれを支える外周枠と、これを補強する補強枠とを金
属薄膜を介してその界面における金属ーシリコンの共晶
により接合してなる補強枠付き荷電粒子線露光用転写マ
スクブランクスにおいて、前記金属ーシリコンの共晶に
よる接合界面には、金属の島状構造における複数の微小
な接合点を備えていることを特徴とする補強枠付き荷電
粒子線露光用転写マスクブランクス(請求項5)」を提
供する。
【0015】また、本発明は、第六に「さらに、前記金
属薄膜と、前記外周枠又は前記補強枠との間に、ニクロ
ム薄膜又はクロム薄膜が設けられていることを特徴とす
る請求項5記載の補強枠付き荷電粒子線露光用転写マス
クブランクス(請求項6)」を提供する。また、本発明
は、第七に「感光基板に転写すべきパターンが形成され
るメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、
これを補強する補強枠とを金属薄膜を介してその界面に
おける金属ーシリコンの共晶により接合してなる補強枠
付き荷電粒子線露光用転写マスクブランクスにおいて、
前記転写マスク用の外周枠と、前記補強枠とをその界面
において金属の島状構造における複数の微小な点による
接合が行われるように所定の温度制御をおこなう共晶接
合法により接合する工程と、を備えた補強枠付き荷電粒
子線露光用転写マスクブランクスの製造方法(請求項
7)」を提供する。
【0016】また、本発明は、第八に「感光基板に転写
すべきパターンが形成されるメンブレンとそのメンブレ
ンの外周を固定してこれを支える外周枠とを有する転写
マスクを用意する工程と、前記外周枠と接合する接合予
定部分上に枠側からニクロム薄膜又はクロム薄膜、金属
薄膜が順次形成された補強枠を用意する工程、或いは、
補強枠を用意するとともに前記転写マスクの外周枠に前
記補強枠と接合する接合予定部分上に枠側からニクロム
薄膜又はクロム薄膜、金属薄膜を順次形成する工程と、
前記転写マスク用の外周枠と、前記補強枠とをその界面
において金属の島状構造における複数の微小な点による
接合が行われるように所定の温度制御をおこなう共晶接
合法により接合する工程と、を備えた補強枠付き荷電粒
子線露光用転写マスクブランクスの製造方法(請求項
8)」を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施形態の
補強枠付き荷電粒子線露光用転写マスク及びその製造方
法を図面を参照しながら説明する。図1(a)は、本発
明にかかる第一の実施形態の補強枠付き荷電粒子線露光
用転写マスクの概略図である。但し、各小領域に形成さ
れたパターンは省略されている。
【0018】実施形態の補強枠付き荷電粒子線露光用転
写マスクは、荷電粒子線露光用転写マスク1の不図示の
シリコンからなる外周枠と、シリコンからなる補強枠2
とを島状構造の金薄膜3を介して、その界面における金
ーシリコンの共晶により接合された構成である。また、
金薄膜3の膜厚は、200nmあれば、実施形態にかか
る共晶接合するのに十分であり、また、2000nm以
上になると、実施形態にかかる共晶接合が実現できず、
接合歪の原因となり、許容範囲内に接合歪を抑えること
ができず、好ましくない。
【0019】金薄膜以外に、アルミニウム薄膜、ゲルマ
ニウム薄膜、スズ薄膜等の金属薄膜であってもよい。図
2は、実施形態の補強枠付き荷電粒子線露光用転写マス
クにおける、補強枠と荷電粒子線露光用転写マスクとの
接合界面の様子を現した写真である。これは、本実施形
態の補強枠付き荷電粒子線露光用転写マスクの補強枠
と、かかる転写マスクとを過大な力を加えて分離したも
のである。
【0020】この写真から、金薄膜が島状に凝集してお
り、その凝集体5は、不連続に存在し、補強枠のシリコ
ン4が露出していることがわかる。図3は、散乱ステン
シル転写マスクブランクスの製作工程の一例を示す図で
ある。まず、一般的な製造方法により製作した支持シリ
コン基板、酸化シリコン層、シリコン活性層からなるS
OI(Silicon on Insulater)基板を用意し、シリコン
層にボロンを拡散(熱拡散法又はイオン注入法)して、
シリコン活性層を形成した、支持シリコン基板11、酸
化シリコン層12、シリコン活性層(ボロン拡散)13
からなるSOI基板を作製する(図3a)。
【0021】基板裏面に酸化シリコン層14を成膜し
(図3b)、その酸化シリコン層の一部(支柱形成位置
に対応する位置)を窓(開口)パターン形状15にエッ
チングすることによりドライエッチング用マスク16を
形成する(図3c)。次に、支持シリコン基板11をド
ライエッチング用マスク16に形成された開口パターン
15に合わせてエッチングする(図3d)。
【0022】シリコンと酸化シリコンとのエッチング選
択比の違いにより、支持シリコン基板11のエッチング
は酸化シリコン層12まで行われ、酸化シリコン層12
及びシリコン活性層13がシリコン製の外周枠11bと
シリコン製の支柱11aにより支持され、外周枠11b
と支柱11a間及び支柱11a間に開口を有する構造体
が形成される。
【0023】次に、開口において露出した酸化シリコン
層12をフッ化水素酸により除去するとシリコン活性層
13がシリコンメンブレン13aとなり、転写マスク用
ブランクスが完成する(図3e)。転写マスク用ブラン
クスのメンブレン13a上にレジストを塗布し、所定の
微細パターンを電子線描画装置などを用いて焼き付け、
転写し(図4a)、所定のパターンが転写されたレジス
トをマスク17としてメンブレン13aをエッチングし
(図4b)、ステンシル転写マスクを完成させる(図4
c)。
【0024】なお、メンブレンを形成した後、メンブレ
ンに感光基板に転写すべき開口パターンを形成する、い
わゆる「バックエッチ先行プロセス」により説明した
が、SOI基板のシリコン活性層にパターンを形成した
後、支持シリコン基板、酸化シリコン層を所定のパター
ンにエッチングして感光基板に転写すべき開口パターン
が形成されたメンブレンにする、いわゆる「バックエッ
チ後行プロセス」によっても同様の転写マスクが得られ
る。
【0025】一方、金薄膜が形成されたシリコンからな
る補強枠2は、次のような製作方法によって製作され
る。まず、シリコンからなる補強枠2を用意する。補強
枠2の大きさは、内径、外径ともに転写マスクの外周枠
の内径、外径よりそれぞれ大きく、厚さは、補強枠2の
径の大きさにもよるが、約5〜10mmである。
【0026】また、内径形状は、円形に限られず、多角
形であってもよい。補強枠2の外周枠11bとの接合予
定部に膜厚200〜500nmの金薄膜を公知の真空蒸
着法等により成膜する。密着性等の観点から金薄膜が形
成される補強枠の表面は、鏡面研磨されていることが好
ましい。
【0027】このようにして準備された補強枠2と、荷
電粒子線露光用マスクの外周枠11bとを金薄膜を介し
て接合する。この接合は、補強枠2に形成された金薄膜
を転写マスクの外周枠11bの接合予定部に当接し、例
えば、図5に示すように電気炉中で1時間で室温から4
00℃まで上昇させ、400℃で2時間加熱した後、5
時間かけて400℃から室温まで温度を低下させるとい
う温度制御により、金ーシリコンの共晶接合を行う。
【0028】図4に示すような温度制御を行うことによ
り、金薄膜が初期状態で凝集し、島状構造が形成され、
この島状構造には複数の微小接合点を有することとな
る。かかる一連の温度制御の工程は、金薄膜の膜厚及び
面積によって適切に決定する必要がある。また、金属の
種類も考慮する必要がある。なお、前述したような工程
により製作された補強枠2と、図2に示す工程により製
作された荷電粒子線露光用転写マスクブランクスの外周
枠11bとを接合した後に、図3に示す工程に従ってそ
のメンブレンに開口パターンを形成してもよい。
【0029】また、金薄膜と補強枠との間にクロム薄膜
又はニクロム薄膜を形成してもよい。クロム薄膜又はニ
クロム薄膜の膜厚は、1〜5nmであり、金薄膜の膜厚
は、200〜500nmであることが好ましい。シリコ
ンからなる補強枠2上に直接、金薄膜を公知の真空蒸着
法等に形成した場合、その密着性は弱いため、そのハン
ドリングは必ずしも容易ではないが、クロム薄膜又はニ
クロム薄膜を介して、シリコンからなる補強枠2上に金
薄膜を成膜した場合には、安定した金薄膜を形成するこ
とができる。
【0030】このことから、クロム薄膜又はニクロム薄
膜は、接着層としての役割を果たす。また、転写マスク
の外周枠11b裏面の補強枠2との接合予定部に、前述
したように金薄膜を成膜して、転写マスクの外周枠11
bと補強枠2とを金薄膜を介してその界面における金ー
シリコンの共晶により接合を行ってもよい。
【0031】補強枠付き荷電粒子線露光用転写マスクに
ついての接合前後のメンブレン内に形成された微細パタ
ーンの歪をニコン製光波干渉式座標測定機を用いて測定
し、歪量が10nm程度以下に抑制されていることが判
明した。
【0032】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明にかかる補強
枠付き荷電粒子線露光用転写マスク及びその製造方法に
よれば、外周枠と補強枠とをその界面において金属の島
状構造における複数の微小な接合点を備えるような金属
ーシリコンの共晶により接合したので、メンブレンに発
生する応力を極めて低減させ、メンブレンに形成された
微細パターンの歪を極端に低減させることができる。
【0033】クロム薄膜又はニクロム薄膜を介して、シ
リコンからなる補強枠上、又は転写マスクの外周枠の裏
面上に金属薄膜を成膜した場合には、安定した金属薄膜
を形成することができるので、共晶接合を行うに際して
ハンドリングが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる補強枠付き荷電粒子線露光用転
写マスクの概略図である。
【図2】実施形態の補強枠付き荷電粒子線露光用転写マ
スクにおける、補強枠と荷電粒子線露光用転写マスクと
の接合界面の様子を現した写真である。
【図3】一般的な荷電粒子線露光用転写マスクブランク
スの製作工程を示す図である。
【図4】一般的な荷電粒子線露光用転写マスクブランク
スのメンブレンにパターンを形成して荷電粒子線露光用
転写マスクを製作する工程を示す図である。
【図5】金ーシリコンの共晶接合の一連の温度制御工程
を示す図である。
【図6】電子線縮小転写装置で用いられる転写マスクの
うち(a)は散乱透過マスク、(b)は散乱ステンシル
マスクの概略図であり、(c)は電子線を用いたパター
ン転写方法を示す概略斜視図である。
【図7】従来の補強枠付き荷電粒子線露光用転写マスク
の概略図であり、(a)斜視図、(b)断面図である。
【符号の説明】
1、41・・・荷電粒子線露光用転写マスク 2、42・・・補強枠 3・・・島状金属 4・・・補強枠のシリコン面 5・・・島状の凝集体 6・・・接合点 11・・・支持シリコン基板 12、14・・・酸化シリコン層 12a・・・酸化シリコン部 13・・・シリコン活性層(ボロン拡散) 13a・・・シリコンメンブレン 13b・・・開口パターンが形成されたシリコンメンブ
レン 15・・・窓(開口)パターン 16・・・ドライエッチング用マスク 17・・・レジストマスク 21・・・散乱透過マスク 22、32、46・・・メンブレン 23、33、47・・・支柱 24・・・散乱体パターン 27・・・感光基板 31・・・散乱ステンシルマスク 34・・・貫通孔パターン 43・・・金属層又は合金層 44・・・荷電粒子線転写マスクの外周方向 45・・・荷電粒子線転写マスクの直径方向 48・・・外周枠

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光基板に転写すべきパターンが形成され
    たメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、
    これを補強する補強枠とを金属薄膜を介してその界面に
    おける金属ーシリコンの共晶により接合してなる補強枠
    付き荷電粒子線露光用転写マスクにおいて、前記金属ー
    シリコンの共晶による接合界面には、金属の島状構造に
    おける複数の微小な接合点を備えていることを特徴とす
    る補強枠付き荷電粒子線露光用転写マスク。
  2. 【請求項2】さらに、前記金属薄膜と、前記外周枠又は
    前記補強枠との間に、ニクロム薄膜又はクロム薄膜が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の補強枠付
    き荷電粒子線露光用転写マスク。
  3. 【請求項3】感光基板に転写すべきパターンが形成され
    たメンブレンとそのメンブレンの外周を固定してこれを
    支える外周枠とを有する転写マスクを用意する工程と、 前記外周枠と接合する接合予定部分に金属薄膜が形成さ
    れた補強枠を用意する工程、或いは、補強枠を用意する
    とともに前記転写マスクの外周枠に前記補強枠と接合す
    る接合予定部分に金属薄膜を形成する工程と、 前記転写マスク用の外周枠と、前記補強枠とをその界面
    において金属の島状構造における複数の微小な点による
    接合が行われるように所定の温度制御をおこなう共晶接
    合法により接合する工程と、を備えた補強枠付き荷電粒
    子線露光用転写マスクの製造方法。
  4. 【請求項4】感光基板に転写すべきパターンが形成され
    たメンブレンとそのメンブレンの外周を固定してこれを
    支える外周枠とを有する転写マスクを用意する工程と、 前記外周枠と接合する接合予定部分上に枠側からニクロ
    ム薄膜又はクロム薄膜、金属薄膜が順次形成された補強
    枠を用意する工程、或いは、補強枠を用意するとともに
    前記転写マスクの外周枠に前記補強枠と接合する接合予
    定部分上に枠側からニクロム薄膜又はクロム薄膜、金属
    薄膜を順次形成する工程と、 前記転写マスク用の外周枠と、前記補強枠とをその界面
    において金属の島状構造における複数の微小な点による
    接合が行われるように所定の温度制御をおこなう共晶接
    合法により接合する工程と、を備えた補強枠付き荷電粒
    子線露光用転写マスクの製造方法。
  5. 【請求項5】感光基板に転写すべきパターンが形成され
    るメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、
    これを補強する補強枠とを金属薄膜を介してその界面に
    おける金属ーシリコンの共晶により接合してなる補強枠
    付き荷電粒子線露光用転写マスクブランクスにおいて、
    前記金属ーシリコンの共晶による接合界面には、金属の
    島状構造における複数の微小な接合点を備えていること
    を特徴とする補強枠付き荷電粒子線露光用転写マスクブ
    ランクス。
  6. 【請求項6】さらに、前記金属薄膜と、前記外周枠又は
    前記補強枠との間に、ニクロム薄膜又はクロム薄膜が設
    けられていることを特徴とする請求項5記載の補強枠付
    き荷電粒子線露光用転写マスクブランクス。
  7. 【請求項7】感光基板に転写すべきパターンが形成され
    るメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、
    これを補強する補強枠とを金属薄膜を介してその界面に
    おける金属ーシリコンの共晶により接合してなる補強枠
    付き荷電粒子線露光用転写マスクブランクスにおいて、 前記転写マスク用の外周枠と、前記補強枠とをその界面
    において金属の島状構造における複数の微小な点による
    接合が行われるように所定の温度制御をおこなう共晶接
    合法により接合する工程と、を備えた補強枠付き荷電粒
    子線露光用転写マスクブランクスの製造方法。
  8. 【請求項8】感光基板に転写すべきパターンが形成され
    るメンブレンとそのメンブレンの外周を固定してこれを
    支える外周枠とを有する転写マスクを用意する工程と、 前記外周枠と接合する接合予定部分上に枠側からニクロ
    ム薄膜又はクロム薄膜、金属薄膜が順次形成された補強
    枠を用意する工程、或いは、補強枠を用意するとともに
    前記転写マスクの外周枠に前記補強枠と接合する接合予
    定部分上に枠側からニクロム薄膜又はクロム薄膜、金属
    薄膜を順次形成する工程と、 前記転写マスク用の外周枠と、前記補強枠とをその界面
    において金属の島状構造における複数の微小な点による
    接合が行われるように所定の温度制御をおこなう共晶接
    合法により接合する工程と、を備えた補強枠付き荷電粒
    子線露光用転写マスクブランクスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004335996A (ja) * 2003-04-15 2004-11-25 Ibiden Co Ltd マスク構造体とその製造方法、および補強用マスクフレーム

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