JP2000348965A - 誘電体薄膜および薄膜コンデンサ - Google Patents

誘電体薄膜および薄膜コンデンサ

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JP2000348965A
JP2000348965A JP11238663A JP23866399A JP2000348965A JP 2000348965 A JP2000348965 A JP 2000348965A JP 11238663 A JP11238663 A JP 11238663A JP 23866399 A JP23866399 A JP 23866399A JP 2000348965 A JP2000348965 A JP 2000348965A
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perovskite
type crystal
thin film
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pyrochlore
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Tsuneo Mishima
常雄 見島
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比誘電率を高く維持できるとともに、絶縁抵抗
の経時的信頼性を向上できる誘電体薄膜を有する薄膜コ
ンデンサを提供する。 【解決手段】一対の対向電極2、4間に、金属元素とし
てPb、Mg、Nb、TiおよびZrを含有する誘電体
薄膜3を介在させて成る薄膜コンデンサであって、誘電
体薄膜3は金属元素としてPb、Mg、Nb、Tiおよ
びZrを含有するパイロクロア型結晶粒子22と、金属
元素としてPb、Mg、Nb、TiおよびZrを含有す
るペロブスカイト型結晶粒子21が存在し、誘電体薄膜
3の膜厚方向におけるペロブスカイト型結晶粒子21の
存在率が90%を越える高ペロブスカイト部Aが膜全体
の50〜90%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属元素として少
なくともPb、MgおよびNbを含有する誘電体薄膜、
および一対の対向電極間に誘電体薄膜が介在する薄膜コ
ンデンサに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、2種以上の金属元素からなる複
合ペロブスカイト型酸化物、特にPb(Mg1/3 Nb
2/3 )O3 (以下、PMNという)は室温で大きな比誘
電率を有するため、コンデンサ材料として有用であるこ
とが知られている。
【0003】このようなPMN焼結体として、従来、P
bO粉末とMgCO3 粉末とNb35 粉末とを一括し
て混合粉砕し、焼結する固相焼結法が知られている。し
かしながら、このような一括して混合粉砕する固相焼結
法によるPMN焼結体の作製では、ほぼペロブスカイト
単相からなる焼結体を得るのは困難であり、低温で安定
なパイロクロア相が生成し易く、また生成したパイロク
ロア相は比誘電率が低いため、結果として焼結体の比誘
電率が低くなり、コンデンサ材料として不適当であると
考えられていた。
【0004】このため、従来、固相焼結法では、MgN
b酸化物(MgNb2 6 )とPb原料、およびTi原
料を反応させるコランバイト法による合成が行われ、ほ
ぼペロブスカイト単相の焼結体を得ている。
【0005】一方、近年、電子機器の小型、薄形化に伴
い、電子部品の小型化、薄膜化が要求され、特に受動部
品であるコンデンサの小型、薄形化は必須となってい
る。PMN等の高誘電率材料を薄膜化し、薄膜コンデン
サに応用しようとされているが、従来の固相焼結法では
膜厚はせいぜい10μm程度であった。
【0006】また薄膜においても固相焼結法による焼結
体と同様、低温で安定なパイロクロア相が生成し易く、
上記したように、生成したパイロクロア相により比誘電
率が低下すると考えられていたため、急速昇温焼成(特
開平2−177521号公報参照)やシーディング法
(特開平6−57437号公報参照)等の種々の手法に
より、ペロブスカイト単相に近いPMN薄膜を得ること
が行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で作製したペロブスカイト率の高い誘電体薄膜は
比誘電率は高いものの、絶縁抵抗の経時的信頼性が低い
という欠点があった。このため、誘電体薄膜を一対の電
極で挟持した構造のコンデンサにおいては、例えば、1
50℃における10V印加下での電流測定では1000
〜10000秒程度で電流が大きくなり始め、絶縁性の
劣化が始まり、このように一旦劣化が始まり出すと、劣
化が急激に進行するという問題があった。
【0008】本発明は、比誘電率を高く維持できるとと
もに、絶縁性に対する信頼性を向上できる誘電体薄膜お
よび薄膜コンデンサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体薄膜は、
金属元素として少なくともPb、MgおよびNbを含有
するペロブスカイト型結晶粒子およびパイロクロア型結
晶粒子からなり、膜厚方向における前記ペロブスカイト
型結晶粒子の存在率が90%以上である高ペロブスカイ
ト部が、全量中50〜90%存在するものであり、薄膜
コンデンサは、このような誘電体薄膜が、一対の対向電
極間に介在してなるものである。
【0010】これにより、ペロブスカイト型結晶粒子の
存在率が90%以上の高ペロブスカイト部が、一対の対
向電極間に存在することになり、比誘電率がほぼペロブ
スカイト型結晶粒子と同等であるコンデンサ部分と、ペ
ロブスカイト型結晶粒子の存在率が90%未満で誘電率
が低く、ほぼパイロクロア型結晶粒子と同等であるコン
デンサ部分が、一対の対向電極間に並列接続され、この
並列接続によりパイロクロア型結晶粒子による比誘電率
低下が抑制され、誘電体薄膜全体として比誘電率を高く
維持できる。
【0011】また、上記したように、比誘電率がほぼペ
ロブスカイト型結晶粒子と同等であるコンデンサ部分の
間に、ペロブスカイト型結晶粒子の存在率が90%未満
で比誘電率が低く、ほぼパイロクロア型結晶粒子と同等
であるコンデンサ部分が介在していることにより、理由
については明確ではないが、絶縁抵抗の経時的劣化を防
止して信頼性を向上でき、耐電圧特性に優れた薄膜コン
デンサを得ることができる。
【0012】また、本発明の薄膜コンデンサでは、一対
の対向電極間に、複数のペロブスカイト型結晶粒子が一
対の対向電極に向けて連結した連結体が複数存在すると
ともに、該連結体間にパイロクロア型結晶粒子が存在す
ることが望ましい。このような構成とすることにより、
比誘電率がほぼペロブスカイト型結晶粒子と同等である
高容量のコンデンサ部分と、比誘電率がほぼパイロクロ
ア型結晶粒子と同等である低容量のコンデンサ部分が、
一対の対向電極間に確実に存在することになり、このよ
うな高容量のコンデンサ部分と低容量のコンデンサ部分
の並列接続により、誘電体薄膜全体として比誘電率を高
く維持できるとともに、高容量のコンデンサ部分の間に
パイロクロア型結晶粒子が存在することにより、絶縁性
の経時的信頼性を向上できる。
【0013】また、本発明の薄膜コンデンサでは、誘電
体薄膜の厚みが、ペロブスカイト型結晶粒子の膜厚方向
の結晶粒径によって規定されていることが望ましい。つ
まり、一対の対向電極間には1個のペロブスカイト型結
晶粒子が存在するもので、このペロブスカイト型結晶粒
子の膜厚方向の粒径が、一対の対向電極の間隔となる。
このような構成とすることにより、高容量のコンデンサ
部分と低容量のコンデンサ部分の並列接続により、誘電
体薄膜全体として比誘電率を高く維持できるとともに、
高容量のコンデンサ部分の間にパイロクロア型結晶粒子
が存在することにより、絶縁性の経時的信頼性を向上で
きる。
【0014】尚、この場合には、一対の対向電極間にペ
ロブスカイト型結晶粒子が当接して存在することになる
ため、上記した、一対の対向電極間に複数のペロブスカ
イト型結晶粒子が連結した連結体が存在する場合よりも
比誘電率向上という点で望ましい。
【0015】さらに、本発明の薄膜コンデンサでは、パ
イロクロア型結晶粒子が誘電体薄膜全体中に10〜30
体積%存在することが望ましい。これにより、ペロブス
カイト型結晶粒子単独からなる膜の場合よりも比誘電率
は若干低下するものの、比誘電率を高く維持した状態
で、絶縁性の経時的信頼性を向上することができる。
【0016】さらに、本発明の薄膜コンデンサでは、ペ
ロブスカイト型結晶粒子の平均粒径が0.3μm以上で
あり、かつパイロクロア型結晶粒子の平均粒径が0.0
3μm以下であることが望ましい。このような構成を採
用することにより、膜厚方向と直交する方向の粗粒のペ
ロブスカイト型結晶粒子間に微粒のパイロクロア型結晶
粒子が埋まり、膜中の空隙が減少し、高密度の誘電体膜
が得られ、特に高い絶縁性を維持できる。
【0017】また、本発明の薄膜コンデンサでは、ペロ
ブスカイト型結晶粒子が、金属元素酸化物のモル比によ
る組成式を(1−x−y)Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O
3 ・xPbTiO3 ・yPbZrO3 と表した時、前記
xおよびyが0<x≦0.10、0<y≦0.20を満
足することが望ましい。このような構成を採用すること
により、誘電体薄膜の比誘電率を2500以上とでき、
高容量の薄膜コンデンサを得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の誘電体薄膜および
薄膜コンデンサを図面に基づいて詳述する。
【0019】図1は本発明の薄膜コンデンサの要部断面
図であり、図2は図1の断面図、図3(a)は誘電体薄
膜の結晶状態を示す模式図であり、図3(b)は膜厚方
向のペロブスカイト型結晶粒子の存在率を示す図であ
る。
【0020】図1において、符号1は絶縁基板であり、
2は下部電極であり、3は誘電体薄膜であり、4は上部
電極である。絶縁基板1はアルミナなどのセラミック基
板、サファイアなどの単結晶基板であり、絶縁基板1上
には、下部電極2が被着形成されている。
【0021】この下部電極2は、Pt、Ti、Auなど
からなり、その膜厚は、例えば、0.2μmであり、例
えば、Ptの結晶面が(111)となるように、サファ
イア単結晶の絶縁基板1上に500℃でスパッタ蒸着さ
れて形成される。この下部電極2上には誘電体薄膜3が
形成されている。
【0022】この誘電体薄膜3は、図2および図3に示
すように、例えば、金属元素としてPb、Mg、Nb、
TiおよびZrを含有するペロブスカイト型結晶粒子2
1と、金属元素としてPb、Mg、Nb、TiおよびZ
rを含有するパイロクロア型結晶粒子22とから構成さ
れている。
【0023】そして、本発明の誘電体薄膜は、膜厚方向
におけるペロブスカイト型結晶粒子21の存在率が90
%以上である高ペロブスカイト部Aが、誘電体薄膜全体
中に50〜90%存在するものである。
【0024】つまり、ペロブスカイト型結晶粒子21の
存在率が90%以上の高ペロブスカイト部Aが、一対の
対向電極2、4間に存在することになり、比誘電率がほ
ぼペロブスカイト型結晶粒子21と同等であるコンデン
サ部分(高ペロブスカイト部A)と、ペロブスカイト型
結晶粒子21の存在率が90%未満で比誘電率が低く、
ほぼパイロクロア型結晶粒子22と同等であるコンデン
サ部分が、一対の対向電極2、4間に並列接続されるこ
とになる。
【0025】これにより、比誘電率の低いパイロクロア
型結晶粒子22が存在するにも関わらず、膜厚方向のペ
ロブスカイト型結晶粒子21の存在率が90%以上であ
り、比誘電率がほぼペロブスカイト型結晶粒子21と同
等であるコンデンサ部分で高い比誘電率を示すことにな
るため、誘電体薄膜全体として比誘電率を高く維持で
き、高い容量の薄膜コンデンサが得られる。
【0026】ここで、誘電体薄膜の膜厚方向におけるペ
ロブスカイト型結晶粒子21の存在率が90%以上であ
る高ペロブスカイト部Aを、誘電体薄膜全体中に50〜
90%存在するとしたのは、50%よりも少ない場合に
は高ペロブスカイト部Aが減少するため誘電率が著しく
低下し、90%よりも多い場合にはパイロクロア型結晶
粒子22が減少するため、絶縁抵抗の経時的信頼性が著
しく低下するからである。
【0027】高ペロブスカイト部Aの誘電体薄膜全体中
の割合は、比誘電率を高くするとともに、絶縁抵抗の長
期信頼性を向上するという観点から、70〜90%存在
することが望ましい。尚、ペロブスカイト型結晶粒子2
1の膜厚方向における存在率は、図3(a)に示すよう
な誘電体薄膜の一断面の厚み方向についてペロブスカイ
ト型結晶粒子が占める存在率を求め、このペロブスカイ
ト型結晶粒子の存在率が90%以上の高ペロブスカイト
部Aが誘電体薄膜3全体に占める割合を算出することに
より求めることができる。
【0028】また、本発明の薄膜コンデンサでは、一対
の対向電極2、4間に、複数のペロブスカイト型結晶粒
子21が一対の対向電極2、4に向けて連結した連結体
35が複数存在するとともに、該連結体35間にパイロ
クロア型結晶粒子22が存在することが望ましい。この
ような構成とすることにより、比誘電率がほぼペロブス
カイト型結晶粒子21と同等であるコンデンサ部分(高
ペロブスカイト部A)と、ペロブスカイト型結晶粒子2
1の存在率が90%未満で比誘電率が低く、ほぼパイロ
クロア型結晶粒子22と同等であるコンデンサ部分が、
一対の対向電極2、4間に並列接続されることになる。
【0029】また、図4に示すように、誘電体薄膜3の
厚みが、ペロブスカイト型結晶粒子31の膜厚方向の結
晶粒径によって規定されていることが望ましい。つま
り、一対の対向電極2、4間には1個のペロブスカイト
型結晶粒子31が存在するもので、このペロブスカイト
型結晶粒子31の膜厚方向の粒径が、一対の対向電極
2、4の間隔となる。このような構成とすることによ
り、高容量のコンデンサ部分と低容量のコンデンサ部分
の並列接続により、誘電体薄膜全体として比誘電率を高
く維持できるとともに、高容量のコンデンサ部分の間に
パイロクロア型結晶粒子32が存在することにより、絶
縁性の経時的信頼性を向上できる。
【0030】また、パイロクロア型結晶粒子22、32
は、誘電体薄膜全量中に10〜30体積%存在すること
が望ましい。これは、この範囲内ならば、誘電体薄膜3
の絶縁性の信頼性が良好であり、比誘電率が高いからで
ある。一方、パイロクロア型結晶粒子22、32が存在
する割合が、誘電体薄膜全体中に10体積%よりも少な
い場合には絶縁性の信頼性が悪化する傾向にあるからで
あり、30体積%よりも多い場合には比誘電率が低下す
る傾向にあるからである。
【0031】また、ペロブスカイト型結晶粒子21、3
1の平均粒径が0.3μm以上であり、かつパイロクロ
ア型結晶粒子22、32の平均粒径が0.03μm以下
であることが望ましい。
【0032】ここで、誘電体薄膜の厚みが、ペロブスカ
イト型結晶粒子31の膜厚方向の結晶粒径によって規定
されている図4に示すような誘電体薄膜の場合、つま
り、対向電極2、4間に、1個のペロブスカイト型結晶
粒子31が存在する場合には、ペロブスカイト型結晶粒
子31の膜厚方向の平均粒径が0.6μm以上、かつパ
イロクロア型結晶粒子32の平均粒径が0.03μm以
下であることが望ましい。
【0033】そして、本発明の誘電体薄膜のペロブスカ
イト型結晶粒子は、金属元素酸化物のモル比による組成
式を(1−x−y)Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 ・x
PbTiO3 ・yPbZrO3 と表した時、xおよびy
が0<x≦0.10、0<y≦0.20を満足すること
が望ましい。この範囲内とすることにより、誘電体薄膜
の比誘電率を2500以上と高くできるからである。
【0034】一方、PbTiO3 量を示すxを0.1以
下、PbZrO3 量を示すyを0.2以下としたのは、
xが0.1よりも大きくなったり、yが0.2よりも大
きくなると、高ペロブスカイト部Aの割合が90%より
も多くなり、絶縁性の信頼性が低下し、またペロブスカ
イト型結晶粒子の粒径が小さくなり比誘電率が低くなる
傾向にあるからである。絶縁性の信頼性および比誘電率
を向上するにはxの範囲は0<x≦0.05、yの範囲
は0<y≦0.10が望ましい。
【0035】本発明の薄膜コンデンサは、誘電体薄膜の
両面に一対の電極を対向して形成した単板型や、誘電体
薄膜と電極とを交互に積層した積層型の薄膜コンデンサ
として好適に用いられる。
【0036】そして、図4に示す誘電体薄膜では、ペロ
ブスカイト型結晶粒子の膜厚方向の結晶粒径が膜厚より
も小さくなると、そのギャップにパイロクロア型結晶粒
子が存在することになり、ペロブスカイト型結晶粒子か
らなるコンデンサ部とパイロクロア型結晶粒子からなる
コンデンサ部が直列接続になることになり、誘電体薄膜
3全体の比誘電率が低下する傾向にあり、望ましくな
い。即ち、図2に示すような誘電体薄膜でも、複数のペ
ロブスカイト型結晶粒子21の連結体35が上下の電極
2、4に当接することが望ましい。
【0037】また、パイロクロア型結晶粒子の平均粒径
を0.03μm以下とすることにより、ペロブスカイト
型結晶粒子の粒界にパイロクロア型結晶粒子を安定的に
存在させられる。仮に、0.03μmを越える平均粒径
になると、ペロブスカイト型結晶粒子の粒界にパイロク
ロア型結晶粒子を安定的に存在させることが困難とな
り、絶縁性の劣化開始が早まり、信頼性が低下する傾向
にある。また、パイロクロア型結晶粒子の平均粒径が
0.03μmよりも大きくなると一対の対向しあう電極
2、4に接触しやすくなり、比誘電率を低下させる原因
にもなる。
【0038】さらに、誘電体薄膜3では、ペロブスカイ
ト型結晶粒子の体積割合とパイロクロア型結晶粒子の体
積割合を制御することにより、絶縁抵抗の経時的劣化を
さらに防止できる。即ち、誘電体薄膜におけるペロブス
カイト型結晶粒子を70〜90体積%、パイロクロア型
結晶粒子を10〜30体積%とすることも重要である。
【0039】ここで、パイロクロア型結晶粒子を10〜
30体積%含有したのは、パイロクロア型結晶粒子が1
0体積%よりも少なくなると絶縁抵抗の経時的信頼性が
悪化する傾向にあるからであり、一方、30体積%より
も多くなると比誘電率が低下する傾向にあるからであ
る。
【0040】このように、粒径や体積割合の制御された
誘電体薄膜3は、誘電体薄膜3を構成する金属元素とし
てPb、Mg、Nb、TiおよびZrの比率を厳密に制
御することにより達成される。
【0041】本発明の薄膜コンデンサは、絶縁基板上に
下部電極を蒸着により形成した後、この下部電極上に誘
電体薄膜を形成する。この誘電体薄膜は、金属元素とし
てPb、Mg、Nb、TiおよびZrを含有するペロブ
スカイト型結晶粒子とパイロクロア型結晶粒子とが得ら
れるように塗布溶液をスピンコートなどで塗布し、乾燥
されて得られたゲル膜を熱処理することにより形成され
る。
【0042】具体的には、誘電体薄膜は、例えば、以下
のようにして作製される。先ず、塗布溶液としてPb、
Mg、Nb、TiおよびZrの有機金属化合物が均一に
溶解した前駆体溶液を調製する。
【0043】即ち、Mg、及びNbの有機酸塩、無機
塩、アルコキシドから選択される少なくとも1種のMg
化合物、Nb化合物をMg:Nb=b:2(1.00≦
b≦1.15)のモル比でR1 OH、R2 OC2 4
H、R3 COOH(R1 、R2、R3 :炭素数1以上の
アルキル基)で示される溶媒に混合する。混合後、所定
の操作を行い、IRスペクトルにおいて656cm-1
近に吸収を有し、他の求核性の有機金属化合物の存在下
においても安定なMg−O−Nb結合を有するMgNb
複合アルコキシド分子を合成する。
【0044】IRスペクトルにおいて656cm-1付近
に吸収を有するMgNb複合アルコキシド分子を得るに
は、以下のような方法がある。
【0045】第1の方法として、MgおよびNbのアル
コキシド原料を溶媒に混合し、溶媒の沸点まで溶液の温
度を上昇させ、例えば酸等の触媒の共存下で還流操作を
行うことにより、分子内での脱エーテル反応を促進する
方法。
【0046】第2の方法として、上記のようにMgおよ
びNbのアルコキシド原料を溶媒に混合し、溶媒の沸点
まで溶液の温度を上昇させ、還流操作による複合化を行
った後、無水酢酸、エタノールアミン、アセチルアセト
ン等に代表される安定化剤を添加する方法。
【0047】第3の方法として、Mgのカルボン酸塩と
Nbのアルコキシドとの還流操作により、分子内での脱
エステル反応を促進する方法。
【0048】第4の方法として、Mgの水酸化物とNb
のアルコキシド、あるいはMgのアルコキシドとNbの
水酸化物の還流操作により、分子内での脱アルコール反
応を促進する方法。
【0049】第5の方法として、鉛前駆体の求核性を小
さくする為、前述の無水酢酸、エタノールアミン、アセ
チルアセトン等の安定化剤を添加する方法。
【0050】以上のいずれかの手法を用いることによ
り、他の求核性有機金属化合物の存在下においても安定
なMg−O−Nb結合を有するMgNb複合アルコキシ
ド分子を合成できる。これらのうちでも、第2の還流操
作後に安定化剤を添加する方法が最も望ましい。
【0051】また、合成した上記MgNb複合アルコキ
シド溶液に水と溶媒の混合溶液を適下し、部分加水分解
を行い、前述のMgNb複合アルコキシドが重縮合した
MgNbゾルを形成させる。部分加水分解とは、分子内
のアルコキシル基の一部を水酸基と置換し、置換された
分子内での脱水、あるいは脱アルコール反応により、重
縮合させる方法である。
【0052】次に、鉛(Pb)の有機酸塩、無機塩、ア
ルコキシドから選択される少なくとも1種の鉛化合物を
1 OH、R2 OC2 4 OH、R3 COOH(R1
2、R3 :炭素数1以上のアルキル基)で示される溶
媒に混合する。この時、鉛化合物が結晶水を含む場合に
は、作製したPb前駆体溶液中に水が存在しないように
脱水処理する。
【0053】作製したPb前駆体溶液とMgNb複合ア
ルコキシド溶液、あるいはMgNbゾルをPb:(Mg
+Nb)=a:(b+2)/3(1.00≦a≦1.1
5、1.00≦b≦1.15)のモル比で混合し、PM
N前駆体溶液とする。
【0054】Tiの有機酸塩、アルコキシド等から選択
される1種のTi化合物と前述したPb前駆体溶液とを
Pb:Ti=a:1(1.00≦a≦1.15)のモル
比で混合した後、還流操作を行いPT前駆体溶液を合成
する。
【0055】同様にZrの有機酸塩、アルコキシド等か
ら選択される1種のZr化合物と前述したPb前駆体溶
液とをPb:Zr=a:1(1.00≦a≦1.15)
のモル比で混合した後、還流操作を行いPZ前駆体溶液
を合成する。
【0056】前述のPMN前駆体溶液とPT前駆体溶液
とPZ前駆体溶液をモル比でPMN:PT:PZ=(1
−x−y):x:yとなる様に混合し、(1−x−y)
PMN−xPT−yPZ前駆体溶液とする。
【0057】または、Tiの有機酸塩、アルコキシド等
から選択される1種のTi化合物をR1 OH、R2 OC
2 4 OH、R3 COOH(R1 、R2 、R3 :炭素数
1以上のアルキル基)で示される溶媒に混合し、Ti溶
液を作製する。同様にZr溶液を作製する。作製したT
i溶液、Zr溶液をMgNb複合アルコキシド溶液、あ
るいはMgNbゾルと混合した後、アセチルアセトン等
のキレート剤をMg−Nb溶液の金属量の0.5倍量以
上加え、混合する。
【0058】作製したPb前駆体溶液もしくは酢酸Pb
・3水和物のような鉛(Pb)の有機酸塩と混合し、
(1−x−y)PMN−xPT−yPZ前駆体溶液とす
る。
【0059】作製した塗布溶液を基板上にスピンコート
法、ディップコート法、スプレー法等の手法により成膜
する。
【0060】成膜後、360〜400℃の間の温度で1
分間熱処理を行い、膜中に残留した有機物を燃焼させ、
ゲル膜とする。1回の膜厚は0.1μm以下が望まし
い。成膜−熱処理を所定の膜厚になるまで繰り返した
後、820〜860℃で焼成を行い、本発明の結晶質の
誘電体薄膜が作製される。得られた誘電体薄膜の膜厚は
2μm以下が望ましいが、これより厚くなると工程数が
増加し、また、コンデンサを構成した場合、容量が小さ
くなるからである。
【0061】特に、本発明では、高ペロブスカイト部を
全量中50〜90%存在させたり、一対の対向電極間に
ペロブスカイト型結晶粒子を1個存在させてり、さらに
金属元素としてPb、Mg、Nb、TiおよびZrを含
む複合酸化物からなるパイロクロア型結晶粒子を10〜
30体積%生成するためには、特性の組成について、熱
処理を360〜400℃、特には375〜385℃、焼
成温度を820〜860℃、特には830〜850℃と
する必要がある。
【0062】この後、誘電体薄膜上に、Pt、Ti、A
u等からなる上部電極を形成することにより、本発明の
薄膜コンデンサを得ることができる。
【0063】
【実施例】MgエトキシドとNbエトキシドを1.0
5:2のモル比で秤量し、2−メトキシエタノール中で
還流操作(130℃で17時間)を行い、1M(mol
/l)濃度のMgNb複合アルコキシド溶液を合成し
た。IRスペクトルにおいて、656cm-1付近にMg
−O−Nb結合による吸収が見られた。
【0064】次にTiおよびZrプロポキシドをそれぞ
れ2−メトキシエタノールに室温で溶解し、1M濃度の
Ti溶液およびZr溶液を作製した。この1M濃度のT
i溶液およびZr溶液を、MgNb複合アルコキシド溶
液に、(Mg+Nb):Ti:Zr=1−x−y:x:
yの比率で混合し、その後アセチルアセトンをMg−N
b溶液の全金属量の1倍量添加後、室温で10分間撹拌
し、安定化させた。
【0065】酢酸鉛・3水和物と2−メトキシエタノー
ルをMg−Nb−Ti−Zr溶液にPb:(Mg+Nb
+Ti+Zr)=1.05:1となるように混合し、1
時間室温で撹拌することにより、1M濃度のPb
1.05(Mg1.05/3 Nb2/3 1-x- y Tix Zry 3
(x=0.05、y=0.10)前駆体溶液を合成し
た。
【0066】電極となるPt(111)が650℃でス
パッタ蒸着されたサファイア単結晶基板上の上記Pt電
極の表面に、前記塗布溶液をスピンコーターで塗布し、
乾燥させた後、380℃で熱処理を1分間行い、ゲル膜
を作製した。塗布溶液の塗布−熱処理の操作を10回繰
り返した後、845℃で0.5分間(大気中)の急速昇
温焼成を行い、膜厚0.80μmの誘電体薄膜を得た。
【0067】得られた薄膜について、X線回折測定によ
り分析した結果、パイロクロア型結晶相と、ペロブスカ
イト型結晶相が存在しており、X線分光分析の結果、パ
イロクロア型結晶粒子はPb1.83Nb1.71Mg0.29
6.39型、ペロブスカイト型結晶粒子はPb(Mg1/3
2/3 0.85Ti0.05Zr0.103 からなる組成であっ
た。
【0068】さらに、透過電子顕微鏡(TEM)観察結
果に基いて、パイロクロア型結晶粒子、ペロブスカイト
型結晶粒子が膜厚方向にそれぞれ単独で存在する部分に
直線を引いてインターセプト法により平均粒径を求め
た。また、膜厚方向におけるペロブスカイト型結晶粒子
の存在率を求め、存在率が90%以上の高ペロブスカイ
ト部の占める割合を求めた。膜厚方向におけるペロブス
カイト型結晶粒子の存在率は、TEM画像をイメージス
キャナでパソコン中に取り込み、ペロブスイカト型結晶
粒子に対応する画素数を算出し、膜厚方向に対する画素
数で割ることにより求めた。
【0069】また、一定範囲内のペロブスカイト型結晶
粒子数を測定し、これに平均粒径を乗じることで、一定
範囲内のペロブスカイト型結晶粒子の面積を求め、一定
範囲内の面積で割ることにより面積比(体積比率)を求
め、全体からペロブスカイト型結晶粒子の体積比率を引
いて、パイロクロア型結晶粒子が誘電体薄膜全体中に占
める体積比率を求めた。
【0070】さらに、この試料に対して、測定周波数1
KHzでの比誘電率を測定するとともに、150℃にお
ける10V印加下での電流値の時間変化を100000
秒測定し、電圧印加時から、最小電流値の10倍の電流
が流れた時までの時間を絶縁性劣化開始時間として求め
た。そして、100000秒測定後においても、最小電
流値の10倍の電流が流れない場合には劣化なしと判断
した。
【0071】さらに、ペロブスカイト型結晶粒子の組成
式(1−x−y)Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 ・xP
bTiO3 ・yPbZrO3 において、x、yを種々変
更した誘電体薄膜を作製し、上記と同様に特性を測定し
た。これらの結果も表1に記載した。
【0072】尚、高ペロブスイカト部の割合、ペロブス
カイト型結晶粒子とパイロクロア型結晶粒子の体積比率
およびペロブスカイト型結晶粒子の平均粒径は、組成お
よび焼成温度、焼成時間を変化させることにより制御し
た。結果を表1に記載した。
【0073】尚、一対の対向電極間には、試料No.1〜
8については、図2に示すように、複数のペロブスカイ
ト型結晶粒子が一対の電極に向けて連結した連結体が複
数存在しており、また試料No.9〜16については、図
4に示すように、一対の対向電極間に1個のペロブスカ
イト型結晶粒子が存在していることを、TEM写真によ
り確認した。
【0074】
【表1】
【0075】この表1から、本発明の試料では、比誘電
率が2500以上で、100000秒経過後も絶縁抵抗
の顕著な劣化は見られなかった。そして、誘電体薄膜の
厚みが、ペロブスカイト型結晶粒子の膜厚方向の結晶粒
径によって規定される場合、つまり、ペロブスカイト型
結晶粒子の平均粒径が誘電体膜厚と同一である試料No.
9〜16では、組成が同じである試料No.1〜8よりも
比誘電率が高いことが判る。尚、本発明の試料No.2の
断面の組織図を図2に、試料No.10の断面の組織図を
図4に示した。
【0076】また、試料No.9〜16では、ペロブスカ
イト型結晶粒子の平均粒径が、誘電体薄膜の膜厚と同一
の値を示す、ペロブスカイト型結晶粒子によって、誘電
体薄膜の膜厚を規定している。そして、パイロクロア型
結晶粒子の平均粒径は、0.03μm以下となってい
る。このことは、ペロブスカイト型結晶粒子の平面的な
拡がり方向における粒間に、安定してパイロクロア型結
晶粒子が存在していることを示している。
【0077】一方、比較例の試料No.17〜21では、
xの値が0.1より大きい0.15、0.2の場合や、
yの値が0.2より大きい0.25、0.3の場合で、
膜厚方向におけるペロブスカイト型結晶粒子の存在率が
90%以上の高ペロブスカイト部が膜全体の90%以上
存在するため、パイロクロア型結晶粒子が少なく、絶縁
抵抗の劣化時間が短く、いずれも10000秒以下で劣
化(電流値の増加)が始まり、絶縁抵抗の経時的信頼性
が低く、また、平均粒径が0.3μmよりも小さいため
に比誘電率も小さいことが判る。
【0078】尚、試料番号17〜18のように、xの値
が0.1を越えると、また、試料番号19〜21のよう
に、yの値が0.2を越えると、Ti、Zrともにペロ
ブスカイト型結晶粒子を微粒にする傾向があるため、ペ
ロブスカイト型結晶粒子が大きくならなず、ペロブスカ
イト型結晶粒子の並列構造を維持することができない。
その結果、誘電率が低下してしまう。また、パイロクロ
ア型結晶粒子の生成率が低下して機械的な信頼性も低下
する。
【0079】また、比較例の試料No.22、23では
TiまたはZrを添加しないためペロブスカイト型結晶
粒子が安定に形成されておらず、絶縁抵抗の顕著な劣化
は見られないものの、比誘電率が低くなっていることが
判る。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明の薄膜コンデンサで
は、一対の電極との間に介在される誘電体薄膜は、金属
元素としてPb、MgおよびNbを含有するペロブスカ
イト型結晶粒子と、金属元素としてPb、MgおよびN
bを含有するパイロクロア型結晶粒子が存在しており、
この誘電体薄膜の膜厚方向におけるペロブスカイト型結
晶粒子の存在率が90%以上である高ペロブスカイト部
が膜全体として50〜90%であるため、パイロクロア
型結晶粒子が存在するにも関わらず比誘電率を高く維持
でき、また、ペロブスカイト型結晶粒子間にパイロクロ
ア型結晶粒子が存在するため、絶縁抵抗の経時的信頼性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜コンデンサの断面図である。
【図2】本発明の試料No.2の組織図である。
【図3】(a)は誘電体薄膜の結晶状態を示す模式図で
あり、(b)は膜厚方向のペロブスカイト型結晶粒子の
存在率を示す図である。
【図4】本発明の試料No.10の組織図である。
【符号の説明】
1・・・絶縁基板 2・・・下部電極 3・・・誘電体薄膜 4・・・上部電極 21、31・・ペロブスカイト型結晶粒子 22、32・・パイロクロア型結晶粒子 A・・・高ペロブスカイト部 35・・連結体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属元素として少なくともPb、Mgおよ
    びNbを含有するペロブスカイト型結晶粒子およびパイ
    ロクロア型結晶粒子からなり、膜厚方向における前記ペ
    ロブスカイト型結晶粒子の存在率が90%以上である高
    ペロブスカイト部が、全量中50〜90%存在すること
    を特徴とする誘電体薄膜。
  2. 【請求項2】一対の対向電極間に、請求項1記載の誘電
    体薄膜が介在してなることを特徴とする薄膜コンデン
    サ。
  3. 【請求項3】一対の対向電極間に、複数のペロブスカイ
    ト型結晶粒子が前記一対の対向電極に向けて連結した連
    結体が複数存在するとともに、該連結体間にパイロクロ
    ア型結晶粒子が存在することを特徴とする請求項2記載
    の薄膜コンデンサ。
  4. 【請求項4】誘電体薄膜の厚みが、ペロブスカイト型結
    晶粒子の膜厚方向の結晶粒径によって規定されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の薄膜コンデンサ。
  5. 【請求項5】パイロクロア型結晶粒子が誘電体薄膜全体
    中に10〜30体積%存在することを特徴とする請求項
    2乃至4のうちいずれかに記載の薄膜コンデンサ。
  6. 【請求項6】ペロブスカイト型結晶粒子の平均粒径が
    0.3μm以上であり、かつパイロクロア型結晶粒子の
    平均粒径が0.03μm以下であることを特徴とする請
    求項2乃至5のうちいずれかに記載の薄膜コンデンサ。
  7. 【請求項7】ペロブスカイト型結晶粒子が、金属元素酸
    化物のモル比による組成式を(1−x−y)Pb(Mg
    1/3 Nb2/3 )O3 ・xPbTiO3 ・yPbZrO3
    と表した時、前記xおよびyが0<x≦0.10、0<
    y≦0.20を満足することを特徴とする請求項2乃至
    6のうちいずれかに記載の薄膜コンデンサ。
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