JP2000348540A - 架空高圧配電線 - Google Patents

架空高圧配電線

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JP2000348540A
JP2000348540A JP11160984A JP16098499A JP2000348540A JP 2000348540 A JP2000348540 A JP 2000348540A JP 11160984 A JP11160984 A JP 11160984A JP 16098499 A JP16098499 A JP 16098499A JP 2000348540 A JP2000348540 A JP 2000348540A
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JP
Japan
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insulator
rust
cross
conductor
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JP11160984A
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Takashi Mori
隆司 森
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セパレータ層を設けなくても導体素線間に絶
縁体が落ち込むのが防止でき、絶縁体に混合したベンゾ
トリアゾールの導体側への気化を阻害することがなく十
分な防錆効果を確保する。 【解決手段】 硬銅撚線導体1の上に架橋ポリエチレン
絶縁体3を形成してなる架空高圧配電線において、前記
架橋ポリエチレン絶縁体3をシラン架橋方式で構成する
と共に、前記硬銅撚線導体1と前記架橋ポリエチレン絶
縁体3の間に防錆剤を混練した防錆絶縁体層2を介在さ
せて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空高圧配電線に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電圧が3,300V〜33,00
0Vのプラスチック絶縁電線である架空高圧配電線は、
硬銅撚線導体の上に直接絶縁体層を設けると導体素線間
に絶縁体の落ち込みが起きるため、硬銅撚線導体の上に
セパレータ層を設けてから、絶縁体層を設ける基本構造
となっている。そして、このプラスチック絶縁体層が架
橋ポリエチレンのものをOCケーブルと称している。こ
のような構成を有する架空高圧配電線は、近年、導体の
応力腐食による断線事故が散見されるにいたっている。
その原因は、硬銅撚線導体間隙に雨水が侵入することに
よるものと考えられ、この対策として硬銅撚線導体間隙
に水密混和物を充填させたり、導体に圧縮硬銅撚線導体
を用いるなど行われたが、いずれも大きな効果がなく、
最近では、銅の気化性防錆剤であるベンゾトリアゾール
を利用する方法が採られている。
【0003】ベンゾトリアゾールを利用する方法には、
硬銅撚線導体表面にベンゾトリアゾールを塗布する方
法、プラスチック絶縁体層にベンゾトリアゾールを混合
する方法等がある。硬銅撚線導体表面にベンゾトリアゾ
ールを塗布する方法は、防錆効果を長期間持続できない
という問題点を有している。また、プラスチック絶縁体
層にベンゾトリアゾールを混合する方法は、絶縁体と導
体間にセパレータ層が介在しているため、絶縁体中のベ
ンゾトリアゾールの導体側への気化が著しく阻害され、
防錆効果が小さいという問題点を有している。
【0004】そこで、最近、ベンゾトリアゾールを利用
する方法として、バインダーを用いないでベンゾトリア
ゾールを含浸・付着させた繊維布と、架空絶縁電線の絶
縁体押出し時の温度に耐え得るプラスチックフィルム
と、架空絶縁電線の絶縁体と熱融着する熱融着性プラス
チック層とを順に貼り合せて構成したセパレータ層を用
いる方法が考案されている(例えば、実公平6−692
0号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような方法による
と、セパレータ層を熱融着によって架空絶縁電線の絶縁
体に接着させ、導体を露出するに絶縁体を剥ぎ取る際
に、絶縁体の剥ぎ取りと同時にセパレータ層も剥ぎ取れ
るようにするため、プラスチックフィルムの表面をコロ
ナ処理して熱融着性プラスチック層を形成するといった
特殊な加工を施す必要があり、価格的にかなり高価なも
のになっていた。
【0006】本発明の目的は、セパレータ層を設けなく
ても導体素線間に絶縁体が落ち込むのが防止でき、絶縁
体に混合したベンゾトリアゾールの導体側への気化を阻
害することがなく十分な防錆効果を確保しようというこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の架空高圧配電線は、硬銅撚線導体
の上に架橋ポリエチレン絶縁体を形成してなる架空高圧
配電線において、前記架橋ポリエチレン絶縁体をシラン
架橋方式で構成すると共に、前記硬銅撚線導体と前記架
橋ポリエチレン絶縁体の間に防錆剤を混練した防錆絶縁
体層を介在させて構成したものである。このように請求
項1に記載の架空高圧配電線は、硬銅撚線導体の上に防
錆剤を混練して構成される防錆絶縁体層を形成し、この
防錆絶縁体層の上に架橋ポリエチレン絶縁体を形成して
構成してある。すなわち、硬銅撚線導体の上に形成する
縁体層に防錆剤を混練することにより硬銅撚線導体の防
錆を図り、この防錆絶縁体層の上に形成する架橋ポリエ
チレン絶縁体の架橋方式を蒸気架橋方式からシラン架橋
方式に変更することにより、導体素線間に架橋ポリエチ
レン絶縁体が落ち込むのを防止している。シラン架橋
は、一般に、ポリマーであるオレフィン系樹脂(ポリエ
チレン)に、遊離ラジカル発生剤(架橋剤)であるジク
ミルパーオキサイド(DCP)、ビニルトリメトキシシ
ラン(VTMOS)等のシラン化合物(カップリング
剤)、ジブチル錫ジラウレート等のシラノール縮合触媒
(シロキサン縮合触媒)を配合して加熱することによっ
て行われる。
【0008】このように構成することにより請求項1に
記載の発明によると、セパレータ層を設けなくても導体
素線間に絶縁体が落ち込むのが防止でき、絶縁体に混合
したベンゾトリアゾールの導体側への気化を阻害するこ
とがなく十分な防錆効果を確保することができる。
【0009】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の架空高圧配電線は、硬銅撚線導体の上に防錆剤を混
練したシラン架橋による架橋ポリエチレン絶縁体を形成
して構成したものである。このように請求項2に記載の
架空高圧配電線は、硬銅撚線導体の上に形成される架橋
ポリエチレン絶縁体の架橋方式を蒸気架橋方式からシラ
ン架橋方式に変更することにより導体素線間に架橋ポリ
エチレン絶縁体が落ち込むのを防止し、架橋ポリエチレ
ン絶縁体の中に防錆剤を混練することにより防錆剤の導
体側への気化によって防錆効果を確保している。
【0010】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の架空高圧配電線は、防錆絶縁体層に混合する防錆剤
を、0.3〜2.0重量%にしたものである。防錆剤の
防錆絶縁体層への配合は、防錆絶縁体層に防錆剤を混練
することによって行われる。この防錆絶縁体層に混合す
る防錆剤の混合量を、0.3〜2.0重量%にしたの
は、防錆剤の混合量が0.3重量%未満では、硬銅撚線
導体の防錆効果が十分ではないからであり、防錆剤の混
合量を2.0重量%を超えて混合しても、それ以上の防
錆効果を得られないからである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて説明する。図1には、本発明に係る架空高圧配電
線の一実施の形態が示されている。
【0012】図において、1は硬銅撚線導体で、2は硬
銅撚線導体1の上に形成される防錆絶縁体層である。こ
の防錆絶縁体層2は、架橋ポリエチレンに防錆剤を混練
して構成したものである。この防錆剤としては、ベンゾ
トリアゾールがある。このベンゾトリアゾールの混合量
は、0.3〜2.0重量%で、最適には1.0重量%前
後である。架橋ポリエチレンに混練する防錆剤の混合量
に対する防錆効果の試験結果が表1に示されている。
【0013】
【表1】 表1における防錆試験は、絶縁体中の防錆剤(ベンゾト
リアゾール)の混合量が、0重量%、0.5重量%、
1.0重量%の3種類の電線サンプルを製造して行っ
た。
【0014】この電線サンプルは、30cmの長さのもの
をNH4 OH溶液(NH4 +イオン:100ppm )に浸
漬することによって防錆試験を行い、防錆試験は、溶液
深さ20cmで1日、溶液深さ10cmで6日を1サイクル
として行った。さらに、乾湿サイクルを設定し、60℃
×8時間、20℃×16時間のサイクルで、4週間浸漬
試験を行った後、絶縁体を剥ぎ、導体の変色の有無を調
べた。
【0015】表1の防錆試験結果から、絶縁体中に防錆
剤を全く混合していない(0重量%)の電線サンプルの
場合は、導体に変色(腐食)が見られるが、絶縁体中に
防錆剤を混合したもの(0.5重量%,1.0重量%)
については、導体に変色(腐食)が見られないことが分
かる。すなわち、絶縁体中に防錆剤を混合したものは防
錆効果があることが分かる。なお、表1における防錆試
験結果の変色の有無は、目視によった。すなわち、明ら
かに変色が見られたときを『有り』、変色が見られない
場合を『無し』としている。
【0016】3は、架橋ポリエチレン絶縁体で、ポリエ
チレンをシラン架橋して構成したものである。すなわ
ち、架橋ポリエチレン絶縁体3は、ポリエチレンに金属
水酸化物を添加したコンパウンドに、シランカップリン
グ剤、架橋剤、触媒を配合した樹脂によって構成されて
いる。この架橋ポリエチレン絶縁体3の形成は、例え
ば、予め2つの成分、ベース樹脂(例えば、ポリエチレ
ンエラストマー)にシランカップリング剤および架橋剤
(例えば、ジクミルパーオキサイド)を添加し、200
℃の押出機で混練押出してシランカップリング剤をベー
ス樹脂にグラフト重合させたコンパウンドに金属水酸化
物(例えば、水酸化マグネシウム)をミキシングロール
にて混練しペレット化した成分(A成分)と、ベース樹
脂(例えば、ポリエチレンエラストマー)に架橋剤(例
えば、ジクミルパーオキサイド)、触媒(例えば、シロ
キサン縮合触媒)をヘンシェルミキサーにて含浸処理し
た触媒マスターバッチ(B成分)を製造しておき、この
A成分とB成分の2成分を押出機で混練し、硬銅撚線導
体1の上に被覆して行う。
【0017】図2には、本発明に係る架空高圧配電線の
他の実施の形態が示されている。
【0018】図において、1は硬銅撚線導体で、4は硬
銅撚線導体1の上に形成され、防錆剤の混合された架橋
ポリエチレン絶縁体である。この防錆剤としては、ベン
ゾトリアゾールがある。このベンゾトリアゾールの混合
量は、0.3〜2.0重量%で、最適には1.0重量%
前後である。そして、この架橋ポリエチレン絶縁体4
は、ポリエチレンをシラン架橋して構成したものであ
る。すなわち、架橋ポリエチレン絶縁体4は、ポリエチ
レンに金属水酸化物を添加したコンパウンドに、シラン
カップリング剤、架橋剤、触媒を配合した樹脂によって
構成されている。図2に図示の実施の形態と図1に図示
の実施の形態との相違は、図1に図示の実施の形態が絶
縁体層を防錆絶縁体層と架橋ポリエチレン絶縁体の2層
に構成してあるのに対し、図2に図示の実施の形態が防
錆剤を混合する架橋ポリエチレン絶縁体の1層で構成し
ている点である。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】請求項1に記載の発明によれば、セパレー
タ層を設けなくても導体素線間に絶縁体が落ち込むのが
防止でき、絶縁体に混合したベンゾトリアゾールの導体
側への気化を阻害することがなく十分な防錆効果を確保
することができる。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、セパレー
タ層を設けなくても導体素線間に絶縁体が落ち込むのが
防止でき、絶縁体に混合したベンゾトリアゾールの導体
側への気化を阻害することがなく十分な防錆効果を確保
することができる。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、硬銅撚線
導体の防錆を十分に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る架空高圧配電線の一実施の形態を
示す断面図である。
【図2】本発明に係る架空高圧配電線の他の実施の形態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1……………………………硬銅撚線導体 2……………………………防錆絶縁体層 3……………………………架橋ポリエチレン絶縁体 4……………………………架橋ポリエチレン絶縁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬銅撚線導体の上に架橋ポリエチレン絶
    縁体を形成してなる架空高圧配電線において、前記架橋
    ポリエチレン絶縁体をシラン架橋方式で構成すると共
    に、前記硬銅撚線導体と前記架橋ポリエチレン絶縁体の
    間に防錆剤を混練した防錆絶縁体層を介在させたことを
    特徴とする架空高圧配電線。
  2. 【請求項2】 硬銅撚線導体の上に防錆剤を混練したシ
    ラン架橋による架橋ポリエチレン絶縁体を形成したこと
    を特徴とする架空高圧配電線。
  3. 【請求項3】 上記防錆絶縁体層に混合する防錆剤は、
    0.3〜2.0重量%である請求項1又は2に記載の架
    空高圧配電線。
JP11160984A 1999-06-08 1999-06-08 架空高圧配電線 Abandoned JP2000348540A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209173A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Hokuriku Electric Power Co Inc:The 架空電線路の雷被害防護設備及びその施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209173A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Hokuriku Electric Power Co Inc:The 架空電線路の雷被害防護設備及びその施工方法

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