JPH06309949A - 耐水トリー性電力ケーブル - Google Patents

耐水トリー性電力ケーブル

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Publication number
JPH06309949A
JPH06309949A JP5102330A JP10233093A JPH06309949A JP H06309949 A JPH06309949 A JP H06309949A JP 5102330 A JP5102330 A JP 5102330A JP 10233093 A JP10233093 A JP 10233093A JP H06309949 A JPH06309949 A JP H06309949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formaldehyde resin
power cable
polyethylene
layer
semiconductive
Prior art date
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Pending
Application number
JP5102330A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Aida
二三夫 会田
Masaaki Ueda
正明 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP5102330A priority Critical patent/JPH06309949A/ja
Publication of JPH06309949A publication Critical patent/JPH06309949A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐水トリー性に優れ、かつ絶縁耐力の高い電
力ケーブルを提供する。 【構成】 銅撚線導体1上に、ポリエチレンに38重量%
の導電性カーボンと、1.0重量%の架橋剤ジクミルパー
オキサイド(DCP)を配合した半導電性組成物、ポリ
エチレンに 1.6重量%のDCPおよび 0.1〜10重量%の
キシレンホルムアルデヒド樹脂またはメシチレンホルム
アルデヒド樹脂を配合した絶縁性組成物、ポリエチレン
に38重量%の導電性カーボンと、 1.0重量%のDCPを
配合した半導電性組成物を、三層同時押出しにより被覆
し、常法により加熱架橋させて、内部半導電層2、キシ
レンホルムアルデヒド樹脂またはメシチレンホルムアル
デヒド樹脂を含有する架橋ポリエチレン絶縁体層3、外
部半導電層4を形成し、その上に、さらに、軟質塩化ビ
ニル樹脂からなる約 1mm厚の外被5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐水トリー性を向上さ
せた電力ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高圧電力ケーブルとして、架
橋ポリエチレン絶縁ケーブルが汎用されている。この架
橋ポリエチレン絶縁ケーブルは、一般に、導体上に、三
層同時押出により内部半導電層、架橋ポリエチレン絶縁
体層、外部半導電層を形成し、その外周に所要の外被を
設けて構成されており、絶縁耐力および体積固有抵抗が
高く、また誘電率や誘電正接が小さいなどの特長を有し
ている。このため、近時、この架橋ポリエチレン絶縁ケ
ーブルを、より高電圧の用途に用いることが進められて
いる。
【0003】しかしながら、一方、このケーブルは、架
橋剤の分解残渣から生ずる水や、外部から浸入してくる
水などが原因で、水トリーが発生し、これによって絶縁
特性が大きく劣化することが知られており、かかる耐水
トリー性の向上が強く望まれている。
【0004】このような架橋ポリエチレン絶縁ケーブル
の耐水トリー性を向上させる手段としては、従来から、
絶縁体層中に、脂肪族金属塩、エポキシ樹脂、エチレン
・酢酸ビニル共重合体(EVA)などを配合することに
よって極性基を導入する方法が、特に、超高圧ケーブル
で問題となるボウタイ状トリーの防止に効果的であるこ
とが知られている。しかしながら、このような方法を用
いた場合、架橋ポリエチレン絶縁体が本来有する優れた
絶縁耐力が大きく損なわれるうえ、直流漏れ電流を増大
させて絶縁劣化診断を困難にするなどの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、架橋ポリ
エチレン絶縁ケーブルの高電圧化が進められ、それにと
もない耐水トリー性、特にボウタイ状トリーの防止が求
められてきているが、従来の絶縁体層中に極性基を導入
する方法では、耐水トリー性が改善される反面、絶縁耐
圧が低下し、また、絶縁劣化診断が困難になるなどの問
題があった。
【0006】本発明はこのような従来技術の課題に対処
してなされたもので、絶縁耐圧を低下させたり、絶縁劣
化診断を困難にするなどの不都合を生じることなく、耐
水トリー性を向上させた耐水トリー性電力ケーブルを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の耐水トリー性電
力ケーブルは、導体上に、内部半導電層、ポリオレフィ
ン絶縁体層、外部半導電層、および外被を順に形成して
なる電力ケーブルにおいて、前記絶縁体層にキシレンホ
ルムアルデヒド樹脂および/またはメシチレンホルムア
ルデヒド樹脂が 0.1〜10重量%配合されてなることを特
徴としている。本発明に使用されるキシレンホルムアル
デヒド樹脂およびメシチレンホルムアルデヒド樹脂は、
m-キシレンまたはメシチレンとホルムアルデヒドとを付
加縮合させて得られる、数平均分子量が 200〜700 程度
のオリゴマーまたはブロック状ポリマーである。具体的
には、たとえば三菱瓦斯化学社製の各種ニカノール(商
品名)などが好適に使用される。このようなキシレンホ
ルムアルデヒド樹脂およびメシチレンホルムアルデヒド
樹脂は、核となるm-キシレンやメシチレンの作用により
電界緩和効果を有し、絶縁体層中に配合されて絶縁耐圧
を向上させる。また、エーテル結合に由来する親水性付
与効果により、絶縁体層中のボイドの発生を抑え、耐水
トリー性、特に、耐ボウタイ状トリー性を向上させる。
さらに、絶縁体層のベースポリマーであるポリオレフィ
ンとの相溶性も良好で、たとえば架橋ポリエチレンなど
に対してもその高次構造を損なうことはない。
【0008】なお、本発明において、このようなキシレ
ンホルムアルデヒド樹脂および/またはメシチレンホル
ムアルデヒド樹脂の絶縁体層における配合量を 0.1〜10
重量%の範囲に限定した理由は、 0.1重量%未満では本
発明の効果が十分得られず、逆に10重量%を越えるとベ
ースポリマー本来の特性が損なわれるようになるからで
ある。
【0009】本発明の耐水トリー性電力ケーブルは、導
体上に、ポリエチレンや、エチレン・酢酸ビニル共重合
体(EVA)、エチレン・エチルアクリレート共重合体
(EEA)、エチレン・プロピレン共重合体(EP)な
どのエチレン系共重合体などをベースポリマーとする公
知の半導電性組成物、キシレンホルムアルデヒド樹脂お
よび/またはメシチレンホルムアルデヒド樹脂を上記条
件で配合した、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ-1
- ブテン、エチレン・プロピレン共重合体(EP)、エ
チレン・ブテン共重合体(EB)などをベースポリマー
とする絶縁性ポリオレフィン組成物、再び、前記したよ
うな半導電性組成物を順にもしくは三層同時に押出被覆
し、必要ならば架橋して、内部半導電層、絶縁体層、外
部半導電層を設け、その外側に、常法により、軟質塩化
ビニル樹脂などからなるプラスチックシースや金属シー
スなどの外被を設けることにより製造される。
【0010】
【作用】本発明の耐水トリー性電力ケーブルでは、ポリ
オレフィン絶縁体層中に配合されたキシレンホルムアル
デヒド樹脂やメシチレンホルムアルデヒド樹脂の電界緩
和効果と親水性付与効果により、絶縁耐圧などのポリオ
レフィン絶縁体が本来有する優れた特性が損なわれるこ
となく、耐水トリー性が向上する。また、それらのキシ
レンホルムアルデヒド樹脂やメシチレンホルムアルデヒ
ド樹脂は、直流漏れ電流を増大させることもないので、
ケーブルの絶縁劣化診断が困難になることもない。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 実施例1〜7 図1に示すように、 2mmφの銅撚線導体1上に、ポリエ
チレンに38重量%の導電性カーボンと 1.0重量%の架橋
剤ジクミルパーオキサイド(DCP)とを配合した半導
電性ポリエチレン組成物、ポリエチレン(MI 3.2、密度
0.923)に 1.6重量%のDCPと、表1に示すキシレン
ホルムアルデヒド樹脂またはメシチレンホルムアルデヒ
ド樹脂(表中、それぞれキシレン樹脂およびメシチレン
樹脂と略記)とを配合した絶縁性ポリエチレン組成物、
ポリエチレンに38重量%の導電性カーボン、および 1.0
重量%のDCPを配合した半導電性ポリエチレン組成物
を、三層同時押出しにより被覆し、常法により加熱架橋
させて、 0.5mm厚の内部半導電層2、 1mm厚のキシレン
ホルムアルデヒド樹脂またはメシチレンホルムアルデヒ
ド樹脂を含有する架橋ポリエチレン絶縁体層3、 0.5mm
厚の外部半導電層4を形成した。次いで、外部半導電層
4上に、軟質塩化ビニル樹脂を押出被覆して約 1mm厚の
外被5を形成した。
【0012】得られた各ケーブルの交流破壊電圧および
インパルス破壊電圧、外被5を部分的に除去して90℃温
水中に浸漬し、6kV/mm、1kHzの条件で 400時間浸水課電
した後の交流破壊電圧を測定するとともに、浸水課電後
の水トリーの発生状況を調べた。これらの結果を表1に
併せ示す。
【0013】なお、表中、比較例1〜3として示したの
は、キシレンホルムアルデヒド樹脂およびメシチレンホ
ルムアルデヒド樹脂をまったく配合しないか、あるいは
その配合を過少または過剰配合とした点を除いて上記実
施例と同様に製造したケーブルの例で、いずれも本発明
との比較のために示したものである。
【0014】
【表1】 表1からも明らかなように、本発明にかかるケーブル
は、初期絶縁破壊特性に優れ、かつ浸水課電後もその良
好な絶縁破壊特性が保持されていた。また、耐水トリー
性も、比較例のものに比べはるかに良好であった。
【0015】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の耐水トリー電力ケーブルは、ポリオレフィン絶縁
体層中にキシレンホルムアルデヒド樹脂やメシチレンホ
ルムアルデヒド樹脂を配合しているので、耐水トリー性
に優れ、かつ高い絶縁耐圧を有している。また、直流漏
れ電流が増大することもないので、絶縁劣化診断が困難
になることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の耐水トリー性電力ケーブル
を示す横断面図。
【符号の説明】
1………銅撚線導体 2………内部半導電層 3………キシレンホルムアルデヒド樹脂またはメシチレ
ンホルムアルデヒド樹脂を含有する架橋ポリエチレン絶
縁体層 4………外部半導電層 5………外被

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に、内部半導電層、ポリオレフィ
    ン絶縁体層、外部半導電層、および外被を順に形成して
    なる電力ケーブルにおいて、前記絶縁体層にキシレンホ
    ルムアルデヒド樹脂および/またはメシチレンホルムア
    ルデヒド樹脂が 0.1〜10重量%配合されてなることを特
    徴とする耐水トリー性電力ケーブル。
JP5102330A 1993-04-28 1993-04-28 耐水トリー性電力ケーブル Pending JPH06309949A (ja)

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JP5102330A JPH06309949A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 耐水トリー性電力ケーブル

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JP5102330A JPH06309949A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 耐水トリー性電力ケーブル

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JPH06309949A true JPH06309949A (ja) 1994-11-04

Family

ID=14324524

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JP5102330A Pending JPH06309949A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 耐水トリー性電力ケーブル

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JP (1) JPH06309949A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008521182A (ja) * 2004-11-23 2008-06-19 プリスミアン・カビ・エ・システミ・エネルジア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ ケーブルの製造方法
JP2014056826A (ja) * 2008-04-03 2014-03-27 Sumitomo Electric Wintec Inc 絶縁電線

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JP2008521182A (ja) * 2004-11-23 2008-06-19 プリスミアン・カビ・エ・システミ・エネルジア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ ケーブルの製造方法
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