JPS64767B2 - - Google Patents
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- JPS64767B2 JPS64767B2 JP55144814A JP14481480A JPS64767B2 JP S64767 B2 JPS64767 B2 JP S64767B2 JP 55144814 A JP55144814 A JP 55144814A JP 14481480 A JP14481480 A JP 14481480A JP S64767 B2 JPS64767 B2 JP S64767B2
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- polyethylene
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
本発明は耐水トリー性の改良された電力ケーブ
ル用絶縁組成物に関する。 従来よりポリエチレンあるいは架橋ポリエチレ
ン等のプラスチツク絶縁電力ケーブルにおいて
は、製造時や使用時に混入する微量の水分が電界
との相互作用で絶縁体中に水トリーと呼ばれる劣
化現象を生じ、水分の供給があれば進展して絶縁
性能を大幅に低下することが知られている。 このような水トリーの発生する原因としては、
ポリエチレン絶縁体中の異物やボイドの存在、及
び絶縁体と内部半導電層又は外部半道電層との界
面の欠陥等が考えられており、これらを少なくす
るように製造上各種対策がとられてきたが、未だ
満足すべき方策は見出されておらず、例えば現状
では、SF6等の電気的負性ガスやシリコーン油等
の電気絶縁油を絶縁体に含浸させて、ボイドを埋
めるという方法が検討され、すでに公知となつて
いるが、このような方法は蝶ネクタイ状の水トリ
ー（ボウタイトリー）を防止するには効果がある
が界面からの水トリーの防止に関しては不充分で
あつた。 又、ケーブル上に金属シースを設けたり、酸化
カルシウム等の乾燥剤を含んだ層を設けたりし
て、水トリー発生の原因となる水分そのものの、
絶縁体中への混入を防ぐ方法も考えられている
が、コスト高になる上に、未だ満足すべき結果が
得られていないのが現状である。 本発明者らは、上記問題点に鑑み、絶縁層と内
部又は外部半導電層との界面からの水トリー防止
について鋭意研究を進めた結果、電力ケーブルの
絶縁体を、ポリブテン−１を添加したポリエチレ
ン組成物で形成すれば耐水トリー性が著しく向上
することを見い出し先に出願した。 しかしながらこのポリブテン−１は混練時の温
度を高くする必要があり、練り時間も長くかかる
という難点があつた。 本発明はこの点を改良したものであつて、ポリ
エチレンの100重量部にエチレン・ブテン−１共
重合体を１〜15重量部添加した電力ケーブル用絶
縁組成物に関する。 本発明に使用するエチレン・ブテン−１共重合
体のエチレンとブテン−１の比率は10：90〜35：
65であり、その添加量はポリエチレン100重量部
に対して１〜15重量部好ましくは２〜７重量部が
適切である。エチレン分が10％より低いとポリエ
チレンとの混練時の加工性が改善されず、35％よ
り多いと耐水トリー性が低下してしまう。又添加
量が１重量部より少ないと耐水トリー性に効果が
なく、15重量部より多いと機械強度の低下を招く
とともにコストアツプにつながる。 本発明の組成物は、ジクミルパーオキサイド等
の有機過酸化物又は電子線照射やシランカツプリ
ング剤等による適当な方法で架橋しても効果が失
なわれることはなく、むしろ架橋することにより
耐水トリー性は更に向上する。 又必要に応じて酸化防止剤、架橋助剤、架橋促
進剤、電圧安定剤等を添加することもできる。 本発明の組成物は通常の方法により混練され、
導体上に直接あるいは遮蔽層を介して被覆され、
電力ケーブルの絶縁層が形成される。 又本発明の組成物はテープ状あるいはシート状
に成形され、電力ケーブルの接続部や端末部の絶
縁に使用できるのは勿論である。 次に実施例について説明する。 〔実施例〕 第１表に示す各成分を電熱ロールで混練した。
その後130℃の電熱プレスで１mm厚のシートを作
成した。架橋剤を含むものは170℃×15分の加圧
プレスにて架橋した。このシートの表面に150メ
ツシユのサンドペーパーで傷をつけ、該シートに
5KV、3KHzの交流電圧を2Nの食塩水の存在下
で150時間印加した後、電界印加部分をスライス
して表面からの水トリー発生状況を顕微鏡で調べ
た。耐水トリー性及び他の特性は第１表の通りで
あつた。
ル用絶縁組成物に関する。 従来よりポリエチレンあるいは架橋ポリエチレ
ン等のプラスチツク絶縁電力ケーブルにおいて
は、製造時や使用時に混入する微量の水分が電界
との相互作用で絶縁体中に水トリーと呼ばれる劣
化現象を生じ、水分の供給があれば進展して絶縁
性能を大幅に低下することが知られている。 このような水トリーの発生する原因としては、
ポリエチレン絶縁体中の異物やボイドの存在、及
び絶縁体と内部半導電層又は外部半道電層との界
面の欠陥等が考えられており、これらを少なくす
るように製造上各種対策がとられてきたが、未だ
満足すべき方策は見出されておらず、例えば現状
では、SF6等の電気的負性ガスやシリコーン油等
の電気絶縁油を絶縁体に含浸させて、ボイドを埋
めるという方法が検討され、すでに公知となつて
いるが、このような方法は蝶ネクタイ状の水トリ
ー（ボウタイトリー）を防止するには効果がある
が界面からの水トリーの防止に関しては不充分で
あつた。 又、ケーブル上に金属シースを設けたり、酸化
カルシウム等の乾燥剤を含んだ層を設けたりし
て、水トリー発生の原因となる水分そのものの、
絶縁体中への混入を防ぐ方法も考えられている
が、コスト高になる上に、未だ満足すべき結果が
得られていないのが現状である。 本発明者らは、上記問題点に鑑み、絶縁層と内
部又は外部半導電層との界面からの水トリー防止
について鋭意研究を進めた結果、電力ケーブルの
絶縁体を、ポリブテン−１を添加したポリエチレ
ン組成物で形成すれば耐水トリー性が著しく向上
することを見い出し先に出願した。 しかしながらこのポリブテン−１は混練時の温
度を高くする必要があり、練り時間も長くかかる
という難点があつた。 本発明はこの点を改良したものであつて、ポリ
エチレンの100重量部にエチレン・ブテン−１共
重合体を１〜15重量部添加した電力ケーブル用絶
縁組成物に関する。 本発明に使用するエチレン・ブテン−１共重合
体のエチレンとブテン−１の比率は10：90〜35：
65であり、その添加量はポリエチレン100重量部
に対して１〜15重量部好ましくは２〜７重量部が
適切である。エチレン分が10％より低いとポリエ
チレンとの混練時の加工性が改善されず、35％よ
り多いと耐水トリー性が低下してしまう。又添加
量が１重量部より少ないと耐水トリー性に効果が
なく、15重量部より多いと機械強度の低下を招く
とともにコストアツプにつながる。 本発明の組成物は、ジクミルパーオキサイド等
の有機過酸化物又は電子線照射やシランカツプリ
ング剤等による適当な方法で架橋しても効果が失
なわれることはなく、むしろ架橋することにより
耐水トリー性は更に向上する。 又必要に応じて酸化防止剤、架橋助剤、架橋促
進剤、電圧安定剤等を添加することもできる。 本発明の組成物は通常の方法により混練され、
導体上に直接あるいは遮蔽層を介して被覆され、
電力ケーブルの絶縁層が形成される。 又本発明の組成物はテープ状あるいはシート状
に成形され、電力ケーブルの接続部や端末部の絶
縁に使用できるのは勿論である。 次に実施例について説明する。 〔実施例〕 第１表に示す各成分を電熱ロールで混練した。
その後130℃の電熱プレスで１mm厚のシートを作
成した。架橋剤を含むものは170℃×15分の加圧
プレスにて架橋した。このシートの表面に150メ
ツシユのサンドペーパーで傷をつけ、該シートに
5KV、3KHzの交流電圧を2Nの食塩水の存在下
で150時間印加した後、電界印加部分をスライス
して表面からの水トリー発生状況を顕微鏡で調べ
た。耐水トリー性及び他の特性は第１表の通りで
あつた。
【表】
以上の実施例から明らかなように本発明の組成
物は耐水トリー性が良好なうえに加工性が改善さ
れ、他の特性の低下もなく極めて有用である。
物は耐水トリー性が良好なうえに加工性が改善さ
れ、他の特性の低下もなく極めて有用である。
Claims (1)
- １ ポリエチレン100重量部に、エチレンとブテ
ン−１の比率が10：90〜35：65であるエチレン・
ブテン−１共重合体を１〜15重量部添加したこと
を特徴とする電力ケーブル用耐水トリー性絶縁組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55144814A JPS5769611A (en) | 1980-10-16 | 1980-10-16 | Insulating compositon for power cable |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55144814A JPS5769611A (en) | 1980-10-16 | 1980-10-16 | Insulating compositon for power cable |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5769611A JPS5769611A (en) | 1982-04-28 |
| JPS64767B2 true JPS64767B2 (ja) | 1989-01-09 |
Family
ID=15371075
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55144814A Granted JPS5769611A (en) | 1980-10-16 | 1980-10-16 | Insulating compositon for power cable |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5769611A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0522694Y2 (ja) * | 1987-07-15 | 1993-06-10 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20220130571A1 (en) | 2019-04-04 | 2022-04-28 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Electrical insulation composition and power cable |
| EP4056646A4 (en) | 2019-11-08 | 2022-12-28 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | RESIN COMPOSITION, RESIN COMPOSITION CAST BODY AND POWER CABLE |
| US20220340743A1 (en) | 2019-11-08 | 2022-10-27 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Resin composition, resin composition molded body, and power cable |
| US20230407070A1 (en) | 2020-12-21 | 2023-12-21 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Resin composition and power cable |
| DE112021006564T5 (de) | 2020-12-21 | 2023-10-12 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Harzzusammensetzung, Formkörper aus Harzzusammensetzung, Stromkabel und Verfahren zur Herstellung eines Stromkabels |
| DE112021006581T5 (de) | 2020-12-21 | 2023-10-12 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Harzzusammensetzung und Stromkabel |
-
1980
- 1980-10-16 JP JP55144814A patent/JPS5769611A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0522694Y2 (ja) * | 1987-07-15 | 1993-06-10 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5769611A (en) | 1982-04-28 |
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