JP2651722B2 - 電力ケーブルの接続部 - Google Patents
電力ケーブルの接続部Info
- Publication number
- JP2651722B2 JP2651722B2 JP1149715A JP14971589A JP2651722B2 JP 2651722 B2 JP2651722 B2 JP 2651722B2 JP 1149715 A JP1149715 A JP 1149715A JP 14971589 A JP14971589 A JP 14971589A JP 2651722 B2 JP2651722 B2 JP 2651722B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- tape
- ethyl acrylate
- power cable
- acrylate copolymer
- Prior art date
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Cable Accessories (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はポリエチレン(PE)又は架橋ポリエチレン
(XLPE)絶縁電力ケーブルの接続部の改良に係り、特に
電気絶縁性を向上した接続部に関するものである。
(XLPE)絶縁電力ケーブルの接続部の改良に係り、特に
電気絶縁性を向上した接続部に関するものである。
<従来の技術> ポリエチレン又は架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル
を接続する場合に導体接続をした外部には同種もしくは
近似質にプラスチックテープ(場合により架橋剤入りを
含む)を用いてこれを巻き上げた後、加圧加熱処理を行
い、ケーブルの絶縁層と接続一体化した絶縁層が形成さ
れていた。
を接続する場合に導体接続をした外部には同種もしくは
近似質にプラスチックテープ(場合により架橋剤入りを
含む)を用いてこれを巻き上げた後、加圧加熱処理を行
い、ケーブルの絶縁層と接続一体化した絶縁層が形成さ
れていた。
<発明が解決しようとする課題> このように形成された接続部における絶縁層は、ケー
ブルの絶縁層に比べ、テープ層間に異物を含有したり、
微小ボイドを含むなどが認められており、折角ケーブル
絶縁層についてミクロボイドの生成を防止し、水トリー
の発生のおそれのないような改良がなされていても、こ
の部分における改良は不十分であり、局部的異常電界部
となる水トリーの発生核を多く含んでおり、更に加熱モ
ールド条件によっては、架橋剤分解残渣であるクミルア
ルコールの2次分解により、水分を発生させ、水トリー
を一層発生し易い状態となる。
ブルの絶縁層に比べ、テープ層間に異物を含有したり、
微小ボイドを含むなどが認められており、折角ケーブル
絶縁層についてミクロボイドの生成を防止し、水トリー
の発生のおそれのないような改良がなされていても、こ
の部分における改良は不十分であり、局部的異常電界部
となる水トリーの発生核を多く含んでおり、更に加熱モ
ールド条件によっては、架橋剤分解残渣であるクミルア
ルコールの2次分解により、水分を発生させ、水トリー
を一層発生し易い状態となる。
本発明はこのようにプラスチック絶縁電力ケーブルに
おける水トリーの発生を防止することを目的とするもの
である。
おける水トリーの発生を防止することを目的とするもの
である。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記課題を解決するためになされたもので、
その概要は水トリー抑止テープを用いてケーブル接続部
の絶縁層を形成するものであり、テープ巻し、モールド
により形成されている電力ケーブルの接続部であり、又
ここに用いられる水トリー抑止テープは、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体(EEA),マレイン酸グラフ
トエチレン−エチルアクリレート共重合体(マレイン酸
グラフトEEA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)
とポリエチレンとの混合物から選択されたものからなる
絶縁テープである。
その概要は水トリー抑止テープを用いてケーブル接続部
の絶縁層を形成するものであり、テープ巻し、モールド
により形成されている電力ケーブルの接続部であり、又
ここに用いられる水トリー抑止テープは、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体(EEA),マレイン酸グラフ
トエチレン−エチルアクリレート共重合体(マレイン酸
グラフトEEA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)
とポリエチレンとの混合物から選択されたものからなる
絶縁テープである。
又、これらのプラスチック中には必要に応じ架橋剤を
含有し、後に加熱架橋する。
含有し、後に加熱架橋する。
なお上記において、エチレン−エチルアクリレート共
重合体(EEA),マレイン酸グラフトエチレン−エチル
アクリレート共重合体(マレイン酸グラフトEEA)につ
いてはEA%、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)に
ついてはAA%の含量を組成物中に0.5〜10重量%とす
る。
重合体(EEA),マレイン酸グラフトエチレン−エチル
アクリレート共重合体(マレイン酸グラフトEEA)につ
いてはEA%、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)に
ついてはAA%の含量を組成物中に0.5〜10重量%とす
る。
<作用> 上記のEA%もしくはAA%は好ましい特性を発揮するた
めに必要な含有量であり、0.5重量%より少ない場合は
水トリー抑止の効果が不十分であり、10重量%を越えた
場合は水トリー抑止の効果が飽和するばかりでなく、誘
電特性を悪化させる。
めに必要な含有量であり、0.5重量%より少ない場合は
水トリー抑止の効果が不十分であり、10重量%を越えた
場合は水トリー抑止の効果が飽和するばかりでなく、誘
電特性を悪化させる。
<実施例> 導体断面積800mm2、絶縁層厚さ9mmのXLPEケーブルを
用い、その接続端部を段剥ぎし、導体相互を突き合わせ
てスリーブ接続した後、内部半導電性テープを巻き、更
にその外部に以下のプラスチックテープを用いてテープ
巻きし、次に金型によりN2ガス中で6kg/cm2、200℃×7h
rの条件で加圧加熱して、テープ間にボイドを発生しな
いように架橋成形した。
用い、その接続端部を段剥ぎし、導体相互を突き合わせ
てスリーブ接続した後、内部半導電性テープを巻き、更
にその外部に以下のプラスチックテープを用いてテープ
巻きし、次に金型によりN2ガス中で6kg/cm2、200℃×7h
rの条件で加圧加熱して、テープ間にボイドを発生しな
いように架橋成形した。
テープ巻絶縁層としては架橋剤としてジクミルパーオ
キサイド2phr、老化防止剤として4,4′−チオビス−
(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)0.2phr含有
する以下のプラスチックを用いた。
キサイド2phr、老化防止剤として4,4′−チオビス−
(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)0.2phr含有
する以下のプラスチックを用いた。
上記各接続体にAC300kv×10hr課電後絶縁体中の水ト
リー(ボータイトリー)を調査した。
リー(ボータイトリー)を調査した。
その結果は次表に示すとおりである。
<発明の効果> 以上説明したように、ケーブル接続部のテープ巻絶縁
層に水トリー抑止効果の大きい絶縁層が用いられている
ので、課電による絶縁層の性能の低下を防止することが
できる。
層に水トリー抑止効果の大きい絶縁層が用いられている
ので、課電による絶縁層の性能の低下を防止することが
できる。
Claims (2)
- 【請求項1】ポリエチレン又は架橋ポリエチレン絶縁電
力ケーブルの接続部において、絶縁層がエチレン−エチ
ルアクリレート共重合体(EEA),マレイン酸グラフト
エチレン−エチルアクリレート共重合体(マレイン酸グ
ラフトEEA)もしくはエチレン−アクリル酸共重合体(E
AA)とポリエチレンとの混和物から選択されたものにし
て、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)及
びマレイン酸グラフトエチレン−エチルアクリレート共
重合体(EEA)に関してはEA%が、エチレン−アクリル
酸共重合体(EAA)に関してはAA%が組成物中に0.5〜10
重量%である水トリー抑止テープのテープ巻きモールド
により形成されていることを特徴とする電力ケーブルの
接続部。 - 【請求項2】水トリー抑止テープ中に架橋剤が配合され
テープ巻きモールド後架橋されている特許請求の範囲第
1項記載の電力ケーブルの接続部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1149715A JP2651722B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 電力ケーブルの接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1149715A JP2651722B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 電力ケーブルの接続部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0317983A JPH0317983A (ja) | 1991-01-25 |
JP2651722B2 true JP2651722B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=15481241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1149715A Expired - Lifetime JP2651722B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 電力ケーブルの接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2651722B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5226522A (en) * | 1992-07-16 | 1993-07-13 | Otis Elevator Company | Moving handrail guide mount with vibration isolation |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS611613Y2 (ja) * | 1980-01-16 | 1986-01-20 | ||
JPS59192212U (ja) * | 1983-06-07 | 1984-12-20 | 昭和電線電纜株式会社 | 水密絶縁電線 |
JPS6462342A (en) * | 1987-09-03 | 1989-03-08 | Fujikura Ltd | Electrical insulating composition and power cable therefrom |
-
1989
- 1989-06-14 JP JP1149715A patent/JP2651722B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0317983A (ja) | 1991-01-25 |
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