JP2000348532A - ランプ装置用放熱・冷却構造 - Google Patents

ランプ装置用放熱・冷却構造

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JP2000348532A
JP2000348532A JP11156725A JP15672599A JP2000348532A JP 2000348532 A JP2000348532 A JP 2000348532A JP 11156725 A JP11156725 A JP 11156725A JP 15672599 A JP15672599 A JP 15672599A JP 2000348532 A JP2000348532 A JP 2000348532A
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lamp
glass plate
front glass
heat sink
cooling
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Ritsuo Koga
律生 古賀
Hideto Kubonai
秀人 久保内
Yoshihisa Chiba
好久 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超高圧水銀ランプ等の各部位の放熱・冷却を
促進して最適な温度範囲に維持する。ランプ装置の小型
化を図りつつ、高輝度光源としての所期の性能を長期間
にわたって保つ。 【解決手段】 超高圧水銀ランプ等のランプの前方に防
爆用の前面ガラス板が配置されたランプ装置に関する。
前面ガラス板400の前方に配置されるカラーフィルタ
ー500や前面ガラス板400を、ランプ200の光軸
Lに直交する平面に対し所定角度(10°〜15°)傾
けて配置する。また、前面ガラス板400の内面ほぼ中
央部にフロスト部402を設けたり、ランプ200のモ
リブデン棒206に冷却用ファン600やヒートシンク
材601等を取り付けて冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば投写型画像
表示装置(プロジェクタ)の光源として使用される超高
圧水銀ランプ装置等の放熱・冷却構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
ディジタルマイクロミラーデバイス(DMD:米国テキ
サス・インスツルメンツ社の登録商標)を用いた投影型
画像表示装置が、特開平8−129138号公報、国際
公開98/29773号公報等によって知られている。
この種の画像表示装置の光源としては、メタルハライド
ランプ等が従来から使用されているが、最近では、光源
の輝度を向上させてスクリーン上の照度を上げ、更に発
光径を小さくする観点から、超高圧水銀ランプが主流に
なりつつある。この超高圧水銀ランプは、バルブ内の近
接した電極間に形成されるショートアークから高輝度の
光が放射される特徴を持ち、疑似点光源をレンズやミラ
ー等の光学デバイスと組み合わせれば光の集中、拡散、
屈折等を自由にコントロールできるとともに、小型で光
の利用効率が高く、消費電力も少ない(100W〜15
0W)光源として知られている。
【0003】上述した特徴を有する超高圧水銀ランプは
破裂の危険性が高いため、通常はランプ装置の前面に防
爆用のガラス板を取り付けて破裂時の破片の飛散と音の
拡大を防止している。また、この前面ガラス板は、ハロ
ゲンサイクル等が安定するように点灯時のバルブ温度を
一定に保ち、水銀の蒸発を維持してランプ電圧や輝度を
所定値に保つ作用も果たしている。
【0004】一方において、超高圧水銀ランプは点灯中
に高温になるので、所定の性能や寿命を維持するため
に、ランプの各部位をそれぞれ適正な温度に維持する必
要がある。ここで、図11は、従来の超高圧水銀ランプ
装置100の構造を概略的に示したもので、200は超
高圧水銀ランプ、201は石英ガラスからなるバルブ、
202は取付用の口金、203,204,205,20
6はバルブ201内の電極を形成し、また、口金202
側及びリード線209側の電流通路となるモリブデン
棒、207,208は同じく電流通路となるモリブデン
箔シート、300はリフレクター、400は前面ガラス
板である。図示するように、例えばバルブ201の上部
は850〜950℃、下部は800〜850℃、モリブ
デン箔シート207は350℃というように、ランプ2
00の各部位にとって最適な温度範囲(メタルハライド
ランプについても概ね同様)が決まっており、これらの
温度範囲を維持するためには適切な冷却構造が必要にな
る。
【0005】超高圧水銀ランプが生まれた当初は、リフ
レクターが放物線ミラーからなる比較的大きなものであ
り、リフレクター内の容積も大きかったため、前面を防
爆用のガラスで覆う構造としても冷却効果上、それほど
問題は生じていなかった。しかるに、最近では画像表示
装置を小型化するためにランプ装置(リフレクター)自
体の小型化が強く要請されており、その結果、ランプ装
置の内部に熱がこもりやすいという問題があるととも
に、リフレクターとして小型の楕円ミラーを採用すると
モリブデン箔シートが光路上に配置される構造となり、
また、小型化によって第2焦点も短くなってその反射光
によりモリブデン箔シート等の温度が上昇する傾向にあ
る。従って、前面ガラス板を備えたランプ装置において
は、超高圧水銀ランプの各部位の適切な冷却が極めて難
しくなっている。
【0006】次に、超高圧水銀ランプの温度と寿命との
関係を述べる。ランプの経年使用によってその照度が低
下する主たる原因は、熱蒸発した電極材料がバルブの内
面に付着することにより、黒化や失透を生じてバルブの
光透過率が低下することである。このような現象の発生
をいかに長期にわたって抑えるかが重要であり、そのた
めにはランプを適切な条件で冷却し、ハロゲンサイクル
を円滑に繰り返させることが必要である。また、モリブ
デン箔の酸化はほぼ350℃から徐々に進行し、その温
度が高いほど酸化の速度は速くなってバルブに歪みが発
生する。この歪み量が大きくなると点灯中にバルブにク
ラックが発生し、早期破壊に直結してしまうため、モリ
ブデン箔シートの過度の温度上昇を防ぐ意味でも冷却が
必要になる。
【0007】なお、メタルハライドランプについて言え
ば、点灯時の圧力が超高圧水銀ランプに比べて1/4程
度であって破裂の危険性が少なく、また、効率が悪いた
めにランプ電力が200〜400Wと高く、前面ガラス
板を設けずに冷却効果を上げるようにしている。
【0008】そこで本発明は、超高圧水銀ランプのよう
に前面に防爆用のガラス板が必要とされるランプ装置に
おいて、極めて簡単な構造により、バルブを始めとする
ランプの各部位を適切に冷却できるようにしたランプ装
置用放熱・冷却構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載した発明は、ランプ前方の防爆用の
ガラス板の前方に配置されるカラーフィルターを、ラン
プの光軸に直交する平面に対し所定角度傾けて配置する
ものである。
【0010】請求項2に記載した発明は、前面ガラス板
を、ランプの光軸に直交する平面に対し所定角度傾けて
配置するものである。
【0011】なお、請求項3に記載するように、前記カ
ラーフィルターまたは前面ガラスの傾斜角度は10°〜
15°の範囲にすると良い。
【0012】請求項4に記載した発明は、ランプの光軸
が通過する前面ガラス板のほぼ中央部の内面または外面
を粗面にしてフロスト部を形成するものである。
【0013】請求項5記載の発明は、ランプと前面ガラ
ス板との間に、ランプからの照射光の光路を妨害しない
厚さを有する冷却用フィンを配置し、この冷却用フィン
の端部に送風して冷却するものである。
【0014】請求項6記載の発明は、ランプのバルブ内
の電極に電気的に接続される導電部材にヒートシンク材
を固着し、ランプを包囲するリフレクターに設けた通気
孔を介してリフレクターの外部からヒートシンク材に冷
却用空気を送るものである。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項6記載のラ
ンプ装置用放熱・冷却構造において、前記通気孔に、ラ
ンプの破片の飛散を防ぐための耐熱性、絶縁性、難燃性
の材料からなるメッシュ材を取り付けたものである。
【0016】請求項8記載の発明は、ランプのバルブ内
の一方の電極に電気的に接続される導電部材とランプを
包囲するリフレクターとの間に、ランプからの照射光の
光路を妨害しない厚さを有するヒートシンク材を架設
し、このヒートシンク材の端部に送風して冷却するもの
である。
【0017】請求項9記載の発明は、ランプを包囲する
リフレクターから、ランプのバルブ内の両方の電極に電
気的に接続される各導電部材を突設し、これらの突設さ
れた各導電部材にヒートシンク材をそれぞれ固着すると
共に、これらのヒートシンク材に送風して冷却するもの
である。
【0018】なお、請求項10に記載するように、前記
ランプは例えば超高圧水銀ランプであり、請求項6,
8,9における導電部材は、例えば超高圧水銀ランプの
モリブデン棒である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は、本発明を超高圧水銀ランプ装置
に適用した場合の第1実施形態である。この実施形態で
は、超高圧水銀ランプ装置100AをDMD方式の投影
型画像表示装置の光源として使用する場合に、ランプ装
置100Aの前方の第2焦点位置に配置されるカラーフ
ィルター500を超高圧水銀ランプ200の光軸Lに対
し直交させることなく、傾斜角度α=10〜15°の範
囲で傾けて配置するようにした。つまり、ランプ200
の光軸Lに直交する平面を基準としてこの平面から若干
傾けてカラーフィルター500を配置するものである。
なお、この実施形態では、便宜的に、カラーフィルター
500も含めた全体を超高圧水銀ランプ装置100Aと
して考える。
【0020】この種のカラーフィルター500は光学系
のほぼ第2焦点に配置されており、また、RGB(赤・
緑・青)の三原色のフィルターを周方向に配置したダイ
クロイックフィルターであるため、超高圧水銀ランプ2
00から発生する光量の2/3はカラーフィルター50
0からランプ200側に反射する。また、小型化を図る
ために第2焦点が短くなっており、カラーフィルター5
00が前面ガラス板400から近い位置に配置されてい
ることにも起因して、カラーフィルター500からの反
射光がリフレクター300内のランプ200等に戻り、
高温になることが大きな問題となっている。
【0021】そこで本実施形態では、カラーフィルター
500をランプ200の光軸Lに直交する平面から若干
傾けて配置することにより、カラーフィルター500か
らの反射光の一部がランプ200方向に戻らないように
してランプ200のバルブ201やモリブデン箔シート
207等になるべく反射光が当たらないように考慮して
いる。ここで、図2(A)は従来の配置によるカラーフ
ィルター500からの反射光であり、図2(B)は本実
施形態によるカラーフィルター500からの反射光であ
る。これらの図から明らかなように、本実施形態のごと
くカラーフィルター500を傾けることにより、カラー
フィルター500からの反射光の一部がリフレクター3
00の外部に逃げるため、ランプ200が過熱されるの
を防ぐことができる。なお、カラーフィルター500の
傾斜角度を大きくし過ぎると、その透過光の色相が変わ
ってしまうため、その上限をほぼ15°としている。
【0022】次に、図3は本発明の第2実施形態であ
る。この実施形態では、カラーフィルター500を従来
と同様にランプ200の光軸Lに直交する平面上に配置
する一方で、超高圧水銀ランプ装置100Bの前面ガラ
ス板400を、ランプ200の光軸Lに直交する平面か
らα=10〜15°の範囲で傾けて配置するようにし
た。
【0023】この実施形態では、前面ガラス板400を
傾けることで前面ガラス板400からの反射光をリフレ
クター300の内周面に向かわせ、そこで再び反射させ
てバルブ201等に直接当たらないようにしたものであ
る。図4(A)は従来の配置による前面ガラス板400
からの反射光であり、図4(B)は本実施形態による前
面ガラス板400からの反射光である。これらの図から
明らかなように、本実施形態のごとく前面ガラス板40
0を傾けることにより、前面ガラス板400からの反射
光の大部分はバルブ201やモリブデン箔シート207
を直接照射することなくリフレクター300の内周面に
向かい、そこで再び反射して対向側の内周面に向かう。
このため、従来に比べてランプ200を直接照射する反
射光の光量が少なくなり、ランプ200の過熱を防止す
ることができる。
【0024】次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図5(A)はこの実施形態の断面図、図5(B)は正面
図である。本実施形態の超高圧水銀ランプ装置100C
では、前面ガラス板401の内面中央部の円形部分を粗
面にしてフロスト部402を形成し、このフロスト部4
02によってランプ200からの直接光やカラーフィル
ター500からの反射光を拡散させるようにした。これ
により、前面ガラス板401の内面が平坦面である従来
技術に比べて、前面ガラス板401やカラーフィルター
500からの反射光としてバルブ201やモリブデン箔
シート207に照射される光量が減り、ランプ200が
過熱されるのを防止することができる。
【0025】なお、フロスト部402の直径は大きいほ
ど拡散効果が高まるが、逆に前面ガラス板401の透過
光量が減少するので、その直径は3mm以下にすること
が望ましい。また、フロスト部は前面ガラス板401の
外面中央部に形成しても良く、光量が減少する問題がな
ければ、内面及び外面の両方に形成しても良い。
【0026】図6は本発明の第4実施形態を示すもの
で、図6(A)は図6(B)のA−A断面図、図6
(B)は正面図である。この実施形態の超高圧水銀ラン
プ装置100Dでは、前面ガラス板400に近いリフレ
クター300のほぼ180°隔てた2箇所と導電部材と
してのモリブデン棒206との間に、熱伝導性の良い金
属の薄板からなる冷却用フィン600を架設し、この冷
却用フィン600の両端部に外部から冷却用空気を送っ
て冷却用フィン600の熱伝導作用により、モリブデン
棒206やリフレクター300の内部空間を冷却するも
のである。
【0027】本実施形態によれば、金属製の冷却用フィ
ン600をモリブデン棒206に接続することにより、
冷却用フィン600を従来のリード線としても兼用させ
ることができる。なお、冷却用フィン600はランプ2
00の光路を妨害しないようにできるだけ薄く形成する
ことが望ましい。
【0028】図7は本発明の第5実施形態であり、図7
(A)は平面断面図、図7(B)は側面断面図、図7
(C)は正面図である。この実施形態の超高圧水銀ラン
プ装置100Eは、ランプ200の先端部の冷却を主た
る目的とするものである。すなわち、導電部材としての
モリブデン棒206の先端に熱伝導性の良い種々の構造
のヒートシンク材601をリード線209の基端部と一
緒に溶接またはカシメにより取り付けるとともに、リフ
レクター300の前面ガラス板400近傍に、互いに1
80°隔てて通気孔302,303を形成し、外部から
ヒートシンク材601を冷却する冷却空気を送る構造で
ある。なお、ランプ200が破裂した際の破片の飛散を
防止するため、通気孔302,303にはメッシュ材6
02,603が取り付けられている。これらのメッシュ
材602,603は、耐熱性、絶縁性、難燃性を備えた
ファイバー等の材料からなる。
【0029】ヒートシンク材の形状、構造は特に限定さ
れず、丸棒状のもの、平板状のもの等が考えられる。但
し、丸棒状のものは、図8(A),(B)に示すヒート
シンク材601,604のように、外周面に円環状の溝
を形成して表面積を大きくし、放熱効果を高めると良
い。これらのヒートシンク材601,604はランプ2
00の光軸上に配置されるので、その直径は光路を妨げ
ないようになるべく小さい方が好ましく、特に、図8
(B)のごとく先端(前面ガラス板400側)をすぼま
せたテーパ状に形成するのが効果的である。
【0030】また、図8(C),(D)は平板状のヒー
トシンク材605,606を使用した例であり、モリブ
デン棒206によって片持ち状に形成したもの(図8
(C))や、モリブデン棒206を中心としてその両側
に翼設したもの(図8(D))等が考えられる。何れに
しても、ヒートシンク材605,606の厚さはなるべ
く薄くすることが望ましい。
【0031】次に、図9は本発明の第6実施形態であ
り、図9(A)はヒートシンク材の配置を説明するため
の平面図、図9(B)は側面断面図、図9(C)は正面
図、図9(D),(E)はリフレクターに形成されたス
リットを説明するための平面図である。この実施形態の
超高圧水銀ランプ装置100Fは、導電部材としてのモ
リブデン棒206の先端部とリフレクター300の一端
部との間に熱伝導性の良い金属製の薄板からなるヒート
シンク材607を配置したものである。ヒートシンク材
607の一端はモリブデン棒206に接続されているた
め、この実施形態でもヒートシンク材607をリード線
と兼用することができる。
【0032】また、ヒートシンク材607の他端は図9
(D),(E)に示されるような微少なスリット304
または305を介してリフレクター300の外部に露出
しているので、リフレクター300はほぼ密閉構造と考
えることができ、図7のように防爆を考慮したメッシュ
材602,603を設ける必要もない。この実施形態で
は、ランプ装置100Fの外部においてヒートシンク材
607の端部を冷却することにより、ヒートシンク材6
07を介して主にモリブデン棒206やモリブデン箔シ
ート207が適切に冷却されることになる。
【0033】図6の実施形態の冷却用フィン600につ
いても同様であるが、図9の実施形態では、ランプ20
0用の電源がヒートシンク材607に直接印加されてい
るので、ランプハウス内における絶縁距離の確保に留意
し、しかも、ランプ200の各部位の規定温度等を考慮
しながらヒートシンク材607自体の形状、構造、取付
位置等を決定する必要がある。なお、ヒートシンク材6
07の厚さや表面積は、前記規定温度との関係を見なが
らできるだけ薄く、かつ小さく形成することが望まし
い。
【0034】図10は本発明の第7実施形態を示してお
り、図10(A)は平面断面図、図10(B)は側面断
面図、図10(C)は正面図である。この実施形態の超
高圧水銀ランプ装置100Gでは、他の実施形態に対し
てランプ200の位置を90°変化させ、モリブデン棒
203〜206及びモリブデン箔シート207,208
が前面ガラス板400に対して平行になるようにランプ
200を配置している。そして、モリブデン箔シート2
07の先端部及びモリブデン棒206と、モリブデン箔
シート208の先端部及びモリブデン棒205を覆うよ
うに、セラミック製のヒートシンク材608,609が
取り付けられている。ここで、ヒートシンク材608,
609は、図8(A),(B)と同様に円環状の溝によ
って表面積を大きくしてある。
【0035】本実施形態では、ランプ装置100Gの外
部からヒートシンク材608,609を冷却することに
より、ランプ200の両端からモリブデン棒やモリブデ
ン箔シート、更にはバルブ等を均一的に効率よく冷却す
ることができる。
【0036】なお、図示しないが、上述した各実施形態
を組み合わせればランプ200の各部位を一層効率的に
放熱・冷却することができ、例えば、図1と図9との組
み合わせ、図1と図7(図8)との組み合わせ等が効果
的である。また、本発明は超高圧水銀ランプに限らず、
防爆用の前面ガラス板を備えた各種のランプ装置に適用
可能である。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カラ
ーフィルターや前面ガラス板を傾けたり前面ガラス板に
フロスト部を形成し、あるいは、冷却用フィン、ヒート
シンク材等を取り付けるといった簡単な構造により、超
高圧水銀ランプ等の各部位の放熱・冷却を促進して最適
な温度範囲に維持することができる。これにより、ラン
プ装置の小型化を図りつつ、高輝度光源としての所期の
性能を長期間にわたって保つことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】従来技術及び図1の実施形態におけるカラーフ
ィルターからの反射光の説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図4】従来技術及び図3の実施形態における前面ガラ
スからの反射光の説明図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す断面図(図5
(A))及び正面図(図5(B))である。
【図6】本発明の第4実施形態を示すもので、図6
(A)は図6(B)のA−A断面図、図6(B)は正面
図である。
【図7】本発明の第5実施形態を示すもので、図7
(A)は平面断面図、図7(B)は側面断面図、図7
(C)は正面図である。
【図8】図7の実施形態におけるヒートシンク材の変形
例を示す説明図である。
【図9】本発明の第6実施形態を示すもので、図9
(A)はヒートシンク材の配置を説明するための平面
図、図9(B)は側面断面図、図9(C)は正面図、図
9(D),(E)はリフレクターに形成されたスリット
を説明するための平面図である。
【図10】本発明の第7実施形態を示すもので、図10
(A)は平面断面図、図10(B)は側面断面図、図1
0(C)は正面図である。
【図11】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
100A,100B,100C,100D,100E,
100F,100G超高圧水銀ランプ装置 200 超高圧水銀ランプ 201 バルブ 202 口金 203,204,205,206 モリブデン棒 207,208 モリブデン箔シート 209 リード線 300 リフレクター 302,303 通気孔 304,305 スリット 400,401 前面ガラス板 402 フロスト部 500 カラーフィルター 600 冷却用フィン 601,604,605,606,607,608,6
09 ヒートシンク材 602,603 メッシュ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 好久 東京都文京区音羽1丁目20番11号 プラス 株式会社内 Fターム(参考) 3K011 HA08 JA01 3K014 LA01 LB03 LB04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプの前方に防爆用の前面ガラス板が
    配置されたランプ装置において、 前記前面ガラス板の前方に配置されるカラーフィルター
    を、前記ランプの光軸に直交する平面に対し所定角度傾
    けて配置することを特徴とするランプ装置用放熱・冷却
    構造。
  2. 【請求項2】 ランプの前方に防爆用の前面ガラス板が
    配置されたランプ装置において、 前記前面ガラス板を、前記ランプの光軸に直交する平面
    に対し所定角度傾けて配置することを特徴とするランプ
    装置用放熱・冷却構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のランプ装置用放
    熱・冷却構造において、 前記所定角度は10°〜15°であることを特徴とする
    ランプ装置用放熱・冷却構造。
  4. 【請求項4】 ランプの前方に防爆用の前面ガラス板が
    配置されたランプ装置において、 前記ランプの光軸が通過する前記前面ガラス板のほぼ中
    央部の内面または外面を粗面にしてフロスト部を形成し
    たことを特徴とするランプ装置用放熱・冷却構造。
  5. 【請求項5】 ランプの前方に防爆用の前面ガラス板が
    配置されたランプ装置において、 前記ランプと前面ガラス板との間に、ランプからの照射
    光の光路を妨害しない厚さを有する冷却用フィンを配置
    し、この冷却用フィンを冷却することを特徴とするラン
    プ装置用放熱・冷却構造。
  6. 【請求項6】 ランプの前方に防爆用の前面ガラス板が
    配置されたランプ装置において、 前記ランプのバルブ内の電極に電気的に接続される導電
    部材にヒートシンク材を固着し、前記ランプを包囲する
    リフレクターに設けた通気孔を介して前記リフレクター
    の外部から前記ヒートシンク材に冷却用空気を送ること
    を特徴とするランプ装置用放熱・冷却構造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のランプ装置用放熱・冷却
    構造において、 前記通気孔にメッシュ材を取り付けたことを特徴とする
    ランプ装置用放熱・冷却構造。
  8. 【請求項8】 ランプの前方に防爆用の前面ガラス板が
    配置されたランプ装置において、 前記ランプのバルブ内の一方の電極に電気的に接続され
    る導電部材と前記ランプを包囲するリフレクターとの間
    に、前記ランプからの照射光の光路を妨害しない厚さを
    有するヒートシンク材を架設し、このヒートシンク材を
    冷却することを特徴とするランプ装置用放熱・冷却構
    造。
  9. 【請求項9】 ランプの前方に防爆用の前面ガラス板が
    配置されたランプ装置において、 前記ランプを包囲するリフレクターから、前記ランプの
    バルブ内の両方の電極に電気的に接続される各導電部材
    を突設し、これらの突設された各導電部材にヒートシン
    ク材をそれぞれ固着すると共に、これらのヒートシンク
    材を冷却することを特徴とするランプ装置用放熱・冷却
    構造。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか1項に記載した
    ランプ装置用放熱・冷却構造において、 前記ランプが超高圧水銀ランプであることを特徴とする
    ランプ装置用放熱・冷却構造。
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