JP2000348288A - ビーコン情報送信装置 - Google Patents

ビーコン情報送信装置

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JP2000348288A
JP2000348288A JP11159264A JP15926499A JP2000348288A JP 2000348288 A JP2000348288 A JP 2000348288A JP 11159264 A JP11159264 A JP 11159264A JP 15926499 A JP15926499 A JP 15926499A JP 2000348288 A JP2000348288 A JP 2000348288A
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transmission
area
parking
zone
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JP11159264A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Sato
安弘 佐藤
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】路車間ビーコン通信システムを利用して、車載
機等の表示画面に、安全で且つ便利なように移動体の駐
停車エリアおよびそのエリアからの移動先の道路に関す
る情報を出力する。 【解決手段】SAPAエリア1の進入路2を送信ゾーン
として、この送信ゾーンに対しSAPAエリア1の構造
・設備・施設などの情報を送信する進入路ビーコン送信
機4と、SAPAエリア1の駐車エリアを送信ゾーンと
して、この送信ゾーンに対し道路情報などを送信するS
APAエリアビーコン送信機5とを備え、進入路2を通
過する車両3に対しては、送信機4から情報を送信し、
駐車中の車両に対しては送信機5から道路情報などを送
信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両などの移動
体に対してビーコン情報を送信するビーコン情報送信装
置に関し、特に、駐車エリアや停車エリアに進入する車
両に対して、電波を介して交通情報やその他の有用なビ
ーコン情報を送信する路車間のビーコン情報送信装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路に付帯しているサービスエリア
やパーキングエリア(以下、これらのエリアを単にSA
PAという)には、従来、車両の運転者に対していくつ
かの標識や看板によってSAPAに関する情報を提供し
ていた。たとえば、車両の種別(大型車と小型車の区別
等)に応じて、適切な駐車スペースに誘導するための標
識、看板をSAPAへの進入路やSAPA内の適当な箇
所に設置していた。車両の運転者は、SAPAに進入す
る際に、この標識、看板を確認して、適当な駐車エリア
に移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな標識、看板による案内は、特に、時速数10kmで
走行する高速道路からの進入路において運転者にその標
識、看板を探すことを強いることになり、わき見運転が
生じ易くなって大変危険であり、また不便でもあった。
また、車両の種別に応じた駐車スペースの標識、看板が
あっても、レストラン、自動販売機、公衆電話、便所等
の場所を示すものがなかったために、これらの施設を利
用するにはSAPAのどのあたりに進めばよいかわから
ないことがあり、運転者に対してSAPAに関する十分
な情報を提供出来ていなかった。
【0004】このように、標識、看板による情報提供を
行う従来の方法では、危険で、かつ情報提供に限界があ
るという欠点があった。
【0005】一方、高速道路や一般道路では、運転中に
道路の混雑情報などを含む道路情報を文字情報や絵情報
で提供する路車間ビーコン情報通信システムが採用され
ている。このシステムは、道路の適当な場所に設けられ
ている送信機から車載機に対して道路情報を電波等を使
って無線で送信するシステムであり、車載機は、GPS
(Global Posisioning System) 受信機と液晶グラフ
イック表示器を内蔵したナビゲーションシステムを用い
てこの道路情報を画面上に表示させることが出来る。高
速道路などに適用されている路車間ビーコン通信システ
ムについては、例えば、GMSK変調によって変調した
マイクロ波送信情報におよそ10%程度のAM変調によ
るゾーン(道路の隣接する2つのゾーン)情報を重畳し
て、車両の移動方向に応じた道路情報を提供するシステ
ム提案されている。
【0006】この発明の目的は、上記のような路車間ビ
ーコン通信システムを利用することで、車載機等の表示
画面に、安全で且つ便利なように移動体の駐停エリアお
よびそのエリア周辺の移動先の情報を出力する、ビーコ
ン情報送信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために以下のように構成される。
【0008】(1) 送信情報にゾーン情報を重畳して
移動体へ送信するビーコン情報送信装置において、移動
体の駐車または停車エリアへの進入路を送信ゾーンとし
て、この送信ゾーンに対し該エリアの構造・設備・施設
等の駐停車エリア情報を送信する駐停車エリア情報送信
手段と、駐停車エリアを送信ゾーンとして、この送信ゾ
ーンに対し該エリア周辺の移動先の道路に関する情報を
送信する道路情報送信手段と、を備えている。
【0009】ビーコン情報送信装置は、上記従来から提
案されているシステムに準拠したものを用いることが出
来る。今日では、このシステムを採用したものが、VI
CS(Vehicle Information and Communication Syste
m) と称され、多くの高速道路において実使用されてい
る。このシステムは、2.4997GHz搬送波をGM
SK変調方式により変調して送信情報を生成し、これ
を、1KHz方形波でおよそ10%AM変調して送信す
る方式を採用している。10%AM変調では、2つの送
信情報の各々に方形波位相を180度変えて変調し、そ
れぞれの送信波を道路上に隣接して配置した2つのアン
テナに別々に供給する。1番目のアンテナからは、送信
情報の先頭のタイミングで立ち下がる位相の送信波が放
射され(A送信波)、2番目のアンテナからは、送信情
報の先頭のタイミングで立ち上がる位相の送信波(B送
信波)が放射される。このような方式により、1番目の
アンテナからは当該アンテナがカバーする第1のゾーン
情報(位相で表される)が重畳されたA送信波が放射さ
れ、2番目のアンテナからは当該アンテナがカバーする
第2のゾーン情報(位相で表される)が重畳されたB送
信波が放射されることになるから、1つの道路を通過す
る車両は、その移動方向に応じて(A→Bの順に受信し
たかB→Aの順に受信したかにより区別出来る)内容を
異にした送信情報の中から、当該車両に必要な情報を選
択して表示できる。
【0010】この発明では、上記のシステムに用いられ
るビーコン情報送信装置を、移動体の駐停車エリアへの
進入路を送信ゾーンとして配置し、入場してくる移動体
に対してのみ、駐停車エリアの構造・設備・施設等の駐
停車エリア情報を送信するとともに、駐停車エリアを送
信ゾーンとして配置し、このエリアにいる移動体に対し
て今後の移動先の道路に関する情報を送信する。これに
より、SAPA入り口に設置された標識、看板が目視さ
れなくとも、進入路では移動体に対して駐停車エリアの
駐停車情報を送信することが出来、また駐停車エリア内
では、これから先の道路情報を送信することが出来るか
ら、これらの各情報を車載機を用いて運転者に知らせる
ことが出来る。運転者は、標識、看板を探さなくてもよ
いから、安全に進入路を移動出来、また、駐停エリアを
出るときには、移動体の中で、簡単に今後の移動先の道
路情報を入手することが出来る。例えば、SAPAへの
進入路やSAPA内に標識、看板を配置しなくても、簡
単にSAPA内の駐車位置または停車位置や、自動販売
機、レストラン、売店、便所等の位置を確認出来、希望
の場所に最も近い駐停位置に移動することが安全に且つ
容易に出来る。また、SAPAから道路へ出るときに
は、エンジン始動後、車内でこれから進む道路の情報を
容易に確認できる。
【0011】(2) 駐停車エリア情報送信手段は、進
入路を前半と後半の送信ゾーンに分け、それぞれのゾー
ンへの送信情報に各ゾーンに対応するゾーン情報を重畳
し、移動先道路情報送信手段は、駐停車エリアを1つ以
上の送信ゾーンとして、この1つ以上の各ゾーンへの送
信情報に、異なるゾーン情報を時間的に切り替えて重畳
するようにした。
【0012】上記のビーコン情報送信装置は、1つの道
路を通過する移動体(車両)の移動方向に応じて当該車
両に必要な情報を選択して表示するものであるが、一般
に、駐停車エリアへの進入路は1方向であることが多
く、この進入路を移動体が反対方向に移動したりバック
で移動したりすることは禁止されている。そこで、この
進入路を前半と後半の送信ゾーンに分け、それぞれのゾ
ーンへの送信情報に各ゾーンに対応するゾーン情報を重
畳することで、進入路を正しい方向に移動する移動体に
対してのみ駐停エリア情報を送信できるようにする。ま
た、駐停車エリアにおいては、移動体が停止状態にある
ために上記のような2つのゾーンに分けてそれぞれA送
信波とB送信波を送信しても、移動体は2つとも受信で
きない。そこで、A送信波とB送信波を駐停車エリアを
1つの送信ゾーンとして時間的に切り換えて送信する。
このようにすると、駐停車エリアに停止している移動体
に対しても送信情報を送ることができる。また、駐停車
エリアが広い場合には複数の送信ゾーンに分け、これら
の各送信ゾーンに対して同じようにして時間的に切り換
えて送信情報を送信することも可能である。
【0013】(3) 駐停車エリアを複数の送信ゾーン
に分ける場合には、駐停車エリア情報送信手段は、各ゾ
ーンへの送信を交互に行うようにする。
【0014】駐停車エリアを複数の送信ゾーンに分け
て、各送信ゾーンに対して送信情報を送信する場合に
は、エリアの交差する領域において送信波が干渉する可
能性がある。そこで、このような場合には、各送信ゾー
ンへの送信を交互に行い、一方の送信ゾーンにA送信波
およびB送信波を時間的に切り換えて送信している場合
には他方の送信ゾーンに対する送信を停止し、他方の送
信ゾーンに対してA送信波およびB送信波を時間的に切
り換えて送信している場合には一方の送信ゾーンに対す
る送信を停止する。
【0015】(4) 送信情報にゾーン情報を重畳して
移動体へ送信するビーコン情報送信装置において、移動
体の駐停車エリアへの進入路を送信ゾーンとして、この
送信ゾーンに対し該エリアの構造・設備・施設等の所定
のエリア総合情報を送信する駐停車エリア情報送信手段
を備える。
【0016】上記(1)においては、駐停車エリアの進
入路を第1の送信ゾーンとし、且つ駐停車エリアを第2
の送信ゾーンとしているが、少なくとも駐停車エリアへ
の進入路を送信ゾーンとしてビーコン情報を送信するこ
ともできる。
【0017】(5) 駐停車エリア情報送信手段に接続
され、駐停車エリア情報を編集する情報端末装置を備え
る。
【0018】駐停車エリア情報送信手段は、駐停車エリ
アの構造・設備・施設などの駐停車エリア情報を送信す
るが、これらの情報は固定的なものではなく、常時変化
するものである。そこで、これらの情報を編集する情報
端末装置を接続することによって任意の時に、容易に駐
停車エリア情報を所望の内容に変更することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態とし
て、高速道路のSAPAに設置される、SAPA用の路
車間ビーコン通信システムについて説明する。
【0020】図1は、路車間ビーコン通信システムが設
置されるSAPAの模式図である。図外の高速道路本線
とSAPA1は進入路2によって接続されている。車両
3は、この進入路2を進行し、SAPA1内の駐車エリ
アに駐車して、任意の施設を利用した後出口から出てい
く。車両3は、進入路2を通過する時に、進入路ビーコ
ン送信機4(駐停エリア情報送信手段)によってSAP
Aエリア1の構造・設備・施設等のSAPAエリア情報
を受信し、車載機の表示画面によってその情報を見るこ
とができる。また、SAPAエリア1の駐車エリアに駐
車して休憩後にエンジンをスタートした時に所定の操作
を行うことによって、SAPAエリアビーコン送信機5
(移動路情報送信手段)から、VICSセンタから得ら
れる道路情報(以下、この情報をVICS情報という)
等を上記表示画面上に表示することができる。したがっ
て、車両の運転者は、進入路2を通過する時に車載装置
の表示画面を見るだけで、車両をどの位置に駐車するの
が最も便利かをすぐに判断することができ、また、休憩
後再出発する時に上記表示画面を見ることによって交通
計画を簡単に行うことができるようになる。
【0021】SAPAエリア1には、同図に示すよう
に、トイレ、レストラン、自販機、公衆電話、ガソリン
スタンドなどの施設が設置されており、エリア中央部に
は普通車、小型車両の駐車エリアおよび大型車用の駐車
エリアが設けられているが、車両が進入路2を通過して
いる時に、これらの情報がVICSシステムに基づくビ
ーコン送信システムによって車載装置の表示画面上に表
示されるから、運転者は進入路2を通過中に、直ちに最
適な駐車スペースを判断することができる。例えば、車
両3が小型車であって且つレストランに行きたい場合に
は、図1に示す例では、普通車および小型車用の駐車エ
リアのほぼ中央位置が最も便利な駐車スペースであるこ
とが分かるから、この位置を目標に進行すればよいこと
が分かる。また、後述のように、駐車スペースの空き情
報も得られる場合には、さらに便利なものとなる。
【0022】VICSシステムによるビーコン通信シス
テムでは、文字情報のほか簡易図形情報を送信すること
が可能であって、進入路ビーコン送信機4から、例え
ば、車載機の表示画面上に表示される表示内容が図2に
示されるような情報が送信される。図2の表示画面にお
いて、表示領域BにSAPAエリア1の概略の構造・設
備・施設が簡易図形によって表示されている。また、こ
の実施形態では、表示領域AおよびCを表示領域Bの上
下に配置し、この表示領域Aにおいて簡単なVICS情
報を表示し、表示領域Cにおいて簡単なSAPAエリア
1の宣伝を表示するようにしている。
【0023】また、駐車エリアに駐車して、休憩した後
に、エンジンスタートして所定の表示操作を行った時に
は、車載機の表示画面には例えば図3に示すような表示
が行われる。同図の表示領域Dには、主要目的地までの
図形と道路情報であるVICS情報が表示される。ま
た、この実施形態では、その下方に表示領域Eを設け、
ここに、SAPAエリア1の宣伝文字が表示されるよう
にしている。
【0024】車両3に取り付けられている車載機として
は、VICS情報を受信することのできる装置であれば
よく、このような機能は、例えばGPS受信機と液晶グ
ラフィック表示器を内蔵したナビゲーション装置に採用
されている。
【0025】VICSシステムは、上述のような路車間
ビーコン通信システムを採用している。この路車間ビー
コン通信システムは、GMSK変調によって変調したマ
イクロ波送信情報におよそ10%程度のAM変調による
ゾーン(道路の隣接する2つのゾーン)情報を位相情報
として重畳し、車両の移動方向に応じた道路情報を提供
するものである。
【0026】図4は、この路車間ビーコン通信システム
の概要を説明するための図である。道路Lに、隣接する
送信ゾーンAおよび送信ゾーンBが形成されるようにマ
イクロ波送信用のアンテナAおよびBを配置し、これら
のアンテナから位相情報(ゾーン情報)を重畳した共通
の送信情報を送信する。図4に示す状態では、アンテナ
Aからは上記送信情報の先頭のタイミングに立ち上がる
位相(以下、これを+位相という)が重畳された送信情
報が送信ゾーンAに対して送信されており、隣接する送
信ゾーンBに対しては、上記タイミングで立ち下がる位
相(以下、これを−位相という)が重畳された送信情報
がアンテナBから送信されている。車両3が、図に示す
ように移動してくる時、最初に送信ゾーンAに達し、続
いて送信ゾーンBに達するが、送信ゾーンAから送信ゾ
ーンBに移動する時に+位相から−位相への位相反転を
検出することができる。送信情報に+位相から−位相へ
の位相反転検出時に有効とする属性を付加しておくこと
により、このような+位相から−位相への位相反転を検
出した車両のうち、道路Lを右方向に移動する車両3の
みが送信機から送られていきた送信情報を表示すること
ができる。
【0027】図5は、上記ビーコン送信機の概略の構成
図である。送信データ生成部10で生成された送信デー
タはGMSK変調部11でGMSK変調され、分配器1
2を介してAM変調器13および14に導かれる。AM
変調器13では約10%の+位相AM変調が行われ、A
M変調器14では、約10%の−位相AM変調が行わ
れ、これによって変調された送信波がアンテナAおよび
アンテナBからそれぞれ送信ゾーンA、送信ゾーンBに
送信される。なお、道路Lを逆行する車両については位
相の変化が−から+となるために送信情報を表示するこ
とはできない。
【0028】図6は、SAPAエリアビーコン送信機5
での路車間ビーコン通信システムの概要を説明するため
の図である。
【0029】SAPAエリアビーコン送信機5にはそれ
ぞれアンテナC、Dが設けられており、アンテナCはS
APAエリア1内の駐車エリアのほぼ左半分を送信ゾー
ンCとしてカバーし、アンテナDは、駐車エリアのほぼ
右半分を送信ゾーンDとしてカバーする。このSAPA
エリアビーコン送信機5は、図6に示すように位相情報
を時間的に交互に切り換えるようにしている。このた
め、ゾーンC、Dのいずれかに停止している車両3は、
図4において移動している場合と同様に位相情報の変化
を検出することができ、これにより同一の車載機によっ
て送信情報を受信して表示することができる。
【0030】図7は、SAPAエリアビーコン送信機の
概略の構成図を示している。図5に示す進入路ビーコン
送信機4と相違する点は、位相切替器17によって、A
M変調器15および16の位相変調を、それぞれ、+位
相、−位相と交互に変化するように制御している点であ
る。なお、このSAPAエリアビーコン送信機5からの
送信情報については、位相情報が+位相から−位相に変
化した場合にのみ受信して表示できるようにしてもよい
が、−位相から+位相に変化した時にも受信、、表示で
きるようにしてもよい。ゾーンCとゾーンDの重なって
いる領域については、どちらか強い電波が受信されるた
めに干渉の問題は生じない。
【0031】このように、SAPAエリアビーコン送信
機5およびこれに接続されるアンテナの構成は、進入路
ビーコン送信機4およびこれに接続されるアンテナの構
成と同様であり、相違点は、SAPAエリアビーコン送
信機5において位相切替器17を設けている点だけであ
るために、同種類の設備を使用することができることに
なり、設置が極めて容易である。
【0032】図8は、車両3に取り付けられる車載機の
概略構成図である。この車載機は、アンテナ20と、ビ
ーコン送信機4または5から送られてきた送信情報を受
信して復調する受信機21と、受信データを処理する処
理部22と、揮発性メモリ24と、表示器23および操
作部25とで構成されている。表示器23はグラフィッ
ク表示を行うことのできるLCD表示器から構成され、
これを、車両用ナビゲーション装置の表示器で兼用する
ことが可能である。操作部25も車両用ナビゲーション
装置の操作部と兼用可能である。この場合は、車両用ナ
ビゲーション装置に、アンテナ20、受信機21、処理
部22、揮発性メモリ24が組み込まれることになる。
【0033】この車載機の動作は、車両のエンジンキー
と連動しており、エンジンがスタートすることによって
バッテリから電源供給され動作を開始する。エンジンが
停止した時には電源断の状態となるためにその時点で動
作が停止する。
【0034】図1において、SAPAエリア1には、管
理室が設けられており、ここに情報端末装置6が配置さ
れている。この情報端末装置6は、外部のVICSセン
タに接続されており、ここから、常時道路情報が入力さ
れるようになっている。また、この情報端末装置6で
は、上記進入路ビーコン送信機4およびSAPAエリア
ビーコン送信機5を制御し、各送信機で送信する送信情
報の編集も任意の時に行うことができるようになってい
る。さらに、この情報端末装置6には、レストランに設
けられているレストラン施設端末7が接続されており、
このレストラン施設端末7で広告情報などを入力、編集
できるようになっている。
【0035】図9は、上記情報端末装置6の構成図であ
る。
【0036】VICS情報受信部30には、VICSセ
ンタから常時VICS情報が受信され、この情報がSA
PA情報編集部31に渡される。SAPA情報編集部3
1には、路車間ビーコン路側制御部32が接続され、ま
たSAPA情報入力部33が接続されている。路車間ビ
ーコン路側器制御部32は進入路ビーコン送信機4およ
びSAPAエリアビーコン送信機5を制御する。またS
APA情報入力部33にはモニタ34およびキーボード
35が接続され、ここからSAPAに関する情報(構造
・設備・施設などの情報や広告情報)を入力、編集する
ことができる。またレストラン施設端末7がこのSAP
A情報入力部33に接続されており、モニタ37および
キーボード38から料理や、お土産品などに関する情報
の入力、編集ができるようになっている。
【0037】なお、この実施形態では駐車エリアの適当
な箇所に車両センサ39を配置するようにしている。車
両センサ39は、例えば駐停エリアの各駐車スペースに
埋設された光電センサで構成され、車両が駐車した時に
発光部からの光が反射されることを検出して駐車状態を
検出する。このような車両センサ39を個々の駐車スペ
ースに設けることによって、現在どの駐車スペースが埋
まっているかの情報を収集することができる。その情報
は、進入路ビーコン送信機4からの送信情報に反映させ
ることができ、図2に示す表示画面の領域Bにおいて、
駐車されているスペースと駐車されていないスペースを
例えば色別で表示する。このようにすれば、運転者にと
ってさらに便利なものとなる。
【0038】車両センサ39には、その他、駐車エリア
全体をカメラで撮像し、画像処理によって駐車されてい
るスペースとそうでないスペースを認識することも可能
である。
【0039】図10は、進入路ビーコン送信機4からの
送信情報とSAPAエリアビーコン送信機5からの送信
情報を示している。図10(A)に示す送信情報は、進
入路ビーコン送信機4から送信される情報であって、ヘ
ッダと、簡易図形情報および文字情報からなる。ヘッダ
にはビーコンIDや、送信情報が無条件に車載機の表示
画面に表示すべき情報か、運転者の操作を待って表示す
べき情報かなど、情報の属性を決めるためのデータを含
んでいる。簡易図形情報はレイヤー構成となっており、
SAPAの構造を下レイヤー情報として、施設、開店閉
店別および宣伝情報を上レイヤー情報として送信する。
また、文字情報はVICS情報であり、ここでは、主要
目的地までの所要時間帯を送信する。
【0040】図10(B)はSAPAエリアビーコン送
信機5からの送信情報である。図10(A)の送信情報
と同様に、ヘッダと簡易図形情報および文字情報から構
成されている。簡易図形情報には、主要目的地までの図
形が下レイヤー情報として、VICS情報が上レイヤー
情報として含まれ、また、文字情報には宣伝情報がSA
PA情報として含まれている。
【0041】なお、レイヤー構造とすることにより、情
報端末装置6による各レイヤーの情報の編集が容易にな
る次に、上記SAPA内の路車間ビーコン通信システム
の動作について説明する。
【0042】図11は、車両および車載機の概略動作を
示している。
【0043】ST1で、車両3が進入路2を移動してい
る時、ゾーンAからゾーンBを通過して受信電波の位相
反転を検出すると、進入路ビーコン送信機4からの情報
を車載機が復調する。この時の受信した情報の属性は、
直ちに表示する属性を持っているために、SAPA情報
として車載機の表示器23に図2に示すような表示画面
が表示される。運転者はこの情報を見ることによって、
どの駐車スペースが好ましいかをすぐに判断することが
できるから、その駐車スペースに向かって移動し、ST
3において、駐車スペースに駐車する。この段階で、S
APAエリアビーコン送信機からの送信情報を受信する
が、この情報は運転者の操作を待って表示する属性が付
されているためにメモリに記憶されるだけである。運転
者が、もしこの情報を見たい場合には所定の操作を行う
ことによって、表示画面を切り換えることが可能であ
る。
【0044】ST4でエンジンを停止し、SAPAエリ
ア1内で休憩し、ST5でエンジンをスタートすると、
車載機の動作が開始し、再びSAPAエリアビーコン送
信機からの送信情報を受信、復調する。この時、運転者
によって車載機上の表示ボタンがオンされると、表示器
23に、図3に示すような表示が行われる(ST7)。
通常、運転者はこの表示内容によって走行計画を立て、
SAPAエリア1を出て、本線(高速道路)に入る。な
お、図3に示す表示が行われている段階で、表示領域E
には、SAPAの広告等の文字表示が行われているため
に、SAPA内の売上促進と、顧客(運転者)に対する
サービスを向上することができる。表示領域Eに表示す
る文字情報は、広告に限らず、その他、天候情報や、道
路事故情報などであってもよい。
【0045】図12は、車載機の動作を示すフローチャ
ートである。
【0046】電源が投入されると、受信機21はビーコ
ン送信機からの受信待機状態となる(ST10)。いず
れかのビーコン送信機からの送信情報が受信されると、
受信データとして揮発性メモリ24に記憶し(ST1
1)、続いて、位相反転があるかどうかの検出を行う
(ST12)。位相反転がある時には、受信データのヘ
ッダを見て、その情報が正方向に有効な情報であるのか
負方向に有効な情報であるのか、または両方向のどちら
の場合にも有効な情報であるかを判定する。この判定
は、ヘッダに含まれている情報の属性を見ることによっ
て行う。なお、正方向の情報とは、+位相から−位相に
位相反転した場合に有効となる情報であり、負方向の情
報とは、−位相から+位相に位相反転した場合に有効と
なる情報をいう。ここでは、図4に示すように、送信情
報を正方向の情報としている。そこで、正方向の情報で
あることを判定できた場合にはST16に進む。ここで
は、その情報が、表示器23に直ちに表示するタイプの
情報か表示キーの操作を待って表示するタイプの情報か
を判定する。この判定も、ヘッダに含まれている情報の
属性を見ることによって行う。直ちに表示するタイプの
情報であれば、ST17に進んで、当該情報を表示器2
3に表示する。進入路ビーコン送信機4からの送信情報
はこのタイプの情報であるために、ST27で、直ちに
図2に示すように表示される。また、表示キーの操作を
待って表示するタイプの情報である場合には、ST18
に進み、表示キーがオンされた場合のみ当該情報を表示
する。このタイプの情報はSAPAエリアビーコン送信
機5から送信される情報である。
【0047】SAPAエリアビーコン送信機5から送信
される情報は、ここでは、両方向の情報の属性を持って
いる。このため、ST12で位相反転を検出した時に、
ST15→ST16と進む。
【0048】以上の動作から、車両3が進入路2を通過
する時には、ST17において、図2に示すような表示
を得ることができる。続いて、その後駐車スペースに停
車してエンジンを停止した時には、その時点でSAPA
エリアビーコン送信機5から受信した情報がメモリ上か
ら消えてしまう。しかし、再度エンジンスタートされた
時には、ST10で、再び、その情報が受信され、ST
11でその情報が揮発性メモリ24に記憶されるから、
表示キーを操作することによって、ST17で図3に示
すような表示を得ることができる。
【0049】なお、車両3が進入路2を逆行した場合に
は、ST12→ST14と進む。しかし、ここでの送信
情報は正方向の情報の属性を持つから、ST14からS
T15に進み、さらにST19に進む。ST19ではメ
モリクリアが行われるから、結局、図2に示すような表
示を得ることはできない。なお、進入路2を逆行する車
両3に対して、例えば「危険です。逆行しないで下さ
い。」などの表示を行うことが出来、このようにする場
合には、その送信情報に負方向の情報の属性を付ける。
すると、ST14からST16に進むから、逆行する車
両の車載機2上に上記の表示を行うことができる。
【0050】図13は、この発明の他の実施形態を示し
ている。このシステムでは、SAPAエリアビーコン送
信機を、5aと5bに分け、駐車エリアを左右に2つに
分けて、それぞれのエリアを、送信機5a、5bでカバ
ーするようにしたものである。SAPAエリア1の広さ
が、送信機出力に対してかなり大きな場合には、このよ
うに、複数の送信機を配置する。但し、この場合には、
送信機5aと5bを同時に駆動すると、それぞれの送信
機からの送信電波が干渉して正しく受信できないように
なる。そこで、送信機5aと5bを時分割駆動する。図
14は、送信機5aと5b間に時分割切替器40を設
け、これによって2つの送信機が同時に駆動されないよ
うにしている。なお、この時分割切替器40の時分割周
期は、各送信機5a、5bによる位相切切替周期に比べ
て十分に長く設定されている。
【0051】以上の実施形態では、高速道路の付帯設備
であるSAPAエリアに配置した装置を示したものであ
るが、この他、一般道路から駐車エリアへの進入路およ
び駐車エリアにもこの発明を適用することができる。ま
た、移動体としては車両に限らず船舶などであってもよ
く、船舶の停泊エリアへの進入路やその停泊エリアにこ
の発明を適用することも可能である。
【0052】
【発明の効果】この発明によれば、標識や看板を配置し
なくても、移動体に対して駐車または停車エリアの情報
を自動的に送信するとができるため、運転者や操作者
は、標識や看板を探さなくてもよく、安全であり、しか
も、同エリアのどの位置に進んでよいかがすぐに分かる
ために極めて便利である。また、駐車または停車エリア
を出る時には移動体内で今後の走行計画に必要な道路情
報を容易に入手できるために、極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるビーコン情報送信装
置が適用されるSAPAの模式図。
【図2】車載機の表示例を示す図。
【図3】車載機の表示例を示す図。
【図4】路車間ビーコン通信システムの概要を説明する
図。
【図5】送信機の構成図。
【図6】路車間ビーコン通信システムの概要を説明する
図。
【図7】送信機の構成図。
【図8】車載機の構成図
【図9】情報端末装置の構成図。
【図10】送信情報の構成図。
【図11】車両の動作について説明する図。
【図12】車載機の概略動作を示すフローチャート。
【図13】他の実施形態を示す図。
【図14】上記他の実施形態での送信機の構成を示す
図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信情報にゾーン情報を重畳して移動体
    へ送信するビーコン情報送信装置において、 移動体の駐車または停車エリアへの進入路を送信ゾーン
    として、この送信ゾーンに対し該エリアの構造・設備・
    施設等の駐停車エリア情報を送信する駐停車エリア情報
    送信手段と、 駐車または停車エリアを送信ゾーンとして、この送信ゾ
    ーンに対し該エリア周辺の移動先の道路情報を送信する
    移動先道路情報送信手段と、 を備えたことを特徴とするビーコン情報送信装置。
  2. 【請求項2】 駐停車エリア情報送信手段は、進入路を
    前半と後半の送信ゾーンに分け、それぞれのゾーンへの
    送信情報に各ゾーンに対応するゾーン情報を重畳し、移
    動先道路情報送信手段は、駐車または停車エリアを1つ
    以上の送信ゾーンとして、この1つ以上の各ゾーンへの
    送信情報に、異なるゾーン情報を時間的に切り替えて重
    畳するようにした、請求項1記載のビーコン情報送信装
    置。
  3. 【請求項3】 駐車または停車エリアを複数の送信ゾー
    ンに分ける場合には、駐停車エリア情報送信手段は、各
    ゾーンへの送信を交互に行う、請求項2記載のビーコン
    情報送信装置。
  4. 【請求項4】 送信情報にゾーン情報を重畳して移動体
    へ送信するビーコン情報送信装置において、 移動体の駐車または停車エリアへの進入路を送信ゾーン
    として、この送信ゾーンに対し該エリアの構造・設備・
    施設等の所定のエリア総合情報を送信する駐停車エリア
    情報送信手段を備えたことを特徴とするビーコン情報送
    信装置。
  5. 【請求項5】 駐停車エリア情報送信手段に接続され、
    駐車または停車エリア情報を編集する情報端末装置を備
    える、請求項1〜4のいずれかに記載のビーコン情報送
    信装置。
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