JP2000346851A - 自動分析装置 - Google Patents
自動分析装置Info
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Abstract
試薬の補充交換を随時行うことができる分析装置を提供
することによって、分析装置の試薬交換に伴う時間や試
薬のロスをなくすことができる分析装置を提供する。 【解決手段】分注ピペットにより検体および試薬を反応
槽に分注して、その反応槽内の試料の測定を行う自動分
析装置において、試薬を架設する試薬ラックが試薬補充
交換のために取出すことのできるように構成され、各試
薬架設位置に架設する試薬の試薬情報を測定中に更新登
録することができることを特徴とする自動分析装置。
Description
詳しくは、多項目を測定するための試薬を架設し、測定
中にその試薬補充交換ができる自動分析装置に関する。
は、その検体について複数の項目について分析すること
ができる多項目自動分析装置が用いられている。例え
ば、血液凝固検査では、PT(プロトロンビン時間)、
APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、フィ
ブリノーゲンなどの基本項目から、複合因子であるTT
O,HPT、合成基質、免疫比濁法によるFDP、Dd
imerなど様々な項目が測定できる多項目自動分析装
置が用いられている。
置にそのための試薬をそれぞれセットして用いるように
されている。これらの測定項目はオーダされる試験数が
まちまちであり、試験当りの消費量、容器当りの試薬量
も異なるため、それらの試薬の交換時期がまちまちとな
る。そのため測定項目が多くなると、各試薬交換時期の
管理が大変なので、分析装置に各試薬の残りテスト数や
残液量を検知したり、表示したりするようにされてい
る。
定動作を中断する必要で、その後測定を再開させる必要
があるため、再開までのリセット時間がかかり、洗浄液
や希釈液等の試薬のロスが生じる。このことは処理能力
の高い分析装置ほど、試薬交換の頻度が高くなり、交換
作業の時間や試薬のロスが大きくなる。
個セットしてそれらの使用順序を設定しておき、最初に
使用している試薬がなくなれば、次の同じ種類の試薬を
分取するようにすることで、試薬を交換しなくてもよい
ようにする方法が知られている。しかし、そのために
は、予め使用する試薬量に応じた個数をセットしておか
ねばならないが、現実には測定する各項目の試験数を予
想することは難しい場合が多い。又、各項目の予備の試
薬を多数セットしておこうとすれば、分析装置を大型化
しなくてはならない。
析装置の試薬交換による時間や試薬のロスを解消するた
めには、予め試薬を余分量用意しておかねばならなかっ
た。しかし、分析装置で用いる試薬には保存安定性が高
くない試薬も多く、そのような試薬を余分量用意してお
くことは逆に試薬のロスを多くすることにもつながる。
本発明が解決しようとすることは、分析装置の測定中に
測定動作を止めることなく試薬の補充交換を随時行うこ
とができる分析装置を提供することによって、分析装置
の試薬交換に伴う時間や試薬のロスをなくすことにあ
る。
成するためになされたもので、分注ピペットにより検体
および試薬を反応槽に分注して、その反応槽内の試料の
測定を行う自動分析装置において、試薬を架設する試薬
ラックが試薬補充交換のために取出すことのできるよう
に構成され、各試薬架設位置に架設する試薬の試薬情報
を測定中に更新登録することができることを特徴とする
自動分析装置を提供するものである。
は、血液や尿などの検体と測定項目に応じた試薬とを分
注ピペットが反応槽に分注して、その反応槽内の試料を
測定する分析装置で、血液凝固測定や免疫測定などに一
般的に用いられる分析装置である。試薬はガラスやプラ
スチックなどの容器に収められた試薬を指し、試薬ラッ
クはその試薬容器を架設するラックを指す。この試薬ラ
ックは試薬補充交換の際に分注ピペットに当たらないよ
うに、分注ピペットが分注作業のため移動する範囲外へ
取出すことができるようにされている。
について説明をする。図1、図2が本発明の分析装置を
示す図である。本体手前に付けられているのが検体サン
プラで、測定される血漿等の検体が収納された採血管等
の容器をサンプルラックにてセットすれば自動的に順次
測定してゆくようにされている。本体左側には試薬ラッ
クが10ラックセットできるようになっていて、試薬ラ
ックは、左側4ラックが反応準備試薬用で、次の3ラッ
クが反応開始試薬用で、その右が因子欠乏血漿用で、右
側2ラックがキャリブレータ、コントロール用ラックと
なっていて、いずれも手前に引出せるようになってい
る。これらの試薬ラックの試薬架設孔は試薬瓶にあわせ
て二種類のサイズになっており、その中間のサイズの試
薬瓶を用いる場合にはアダプターをその孔に入れて用い
るようにされている。
えられ、各ローダは独立して回転することができるよう
に構成される。その最内のローダは希釈液・洗浄液ホル
ダでそれらの試薬がセットされ、真ん中のローダは検体
を取り込む一次取込部で、外側のローダはプレインキュ
ベーションを行う加温ローダ1で37℃の温度となるよ
うに加温されている。この真ん中のローダと外側のロー
ダとにはキュベット供給装置によってキュベットがセッ
トされてゆくようになっている。
いれられたキュベットがその形状にあわせた取込口に入
り、フィーダを一列に滑りおちてゆくようされる。フィ
ーダの下端には左右に二つのシュート口が出口として下
向けに設けられて、各シュート口の下に上記三重ローダ
の真ん中のローダと外側のローダとがくるように位置づ
けられている。この左右シュート口に別れる手前には、
キュベットがちょうど通過できるような穴が開けられた
分別板が設けられている。分別板が真ん中に位置すれば
分別板の穴が左右シュート口の間にきて、その間の部材
に当たり穴が塞がれているようになっている。この分別
板は分別板の穴が左右シュート口に移動するように駆動
源が設けられ、その駆動は分析装置のコントロールユニ
ットで制御されている。
落ちてきたキュベットは分別板穴に位置づけられて左右
のシュート口の間の部材に当りそこで留まってしまう。
そして、分別板が左右に移動されれば、分別板穴に留め
られたキュベットも一緒に移動して、移動した方のシュ
ート口でキュベットは垂直向きになって落下して、各ロ
ーダにセットされる。つまり、この分別板がフィーダを
滑り降りてくるキュベットをセットするローダを選択す
ることができるように制御される。
ーにセットされた採血管の血漿は検体ピペットで吸引さ
れて、一次取込部にセットされたキュベットに分注され
る。その取り込まれた検体は、加温部1にセットされた
キュベットへの分注され、その際必要ならば希釈液も分
注される。加温部1では検体が所定時間プレインキュベ
ーションされる。そして、加温部キャッチャーがその検
体をキュベットごと取出し、必要な際は反応準備試薬が
試薬ピペットにて添加されて、加温部2に移され、加温
部2で所定時間プレインキュベーションされる。そし
て、検出部キャッチャーがその検体をキュベットごと取
出し、反応開始試薬を添加して、キャッチャーに備えら
れた揺動部がキュベットを揺動して試料を混和し、本体
左側奥に備えられた測光部の所定の孔にキュベットをセ
ットして測定がする。そのようにして測定されたキュベ
ットは測定が終了した順に廃棄部キャッチャーによって
取出され、廃棄ベルトにて廃棄される。このようにし
て、測定項目によって反応条件が異なる項目もランダム
アクセス的に測定してゆく。
する際には、一次取込部に保管されているキュベットか
ら再度その検体を分注して測定を行うことができる。こ
の一次取込部は試料をプレインキュベーションする加温
部1とは別であるので、加温することなく検体を保管し
ておくことができる。そして、リフレクトテストが不要
であると測定結果によって判定されれば、その検体が分
注されたキュベットは加温部キャッチャーによって廃棄
される。
試薬架設部を指定して登録をする。例えば、反応開始試
薬では試薬ラックR1、R2の1から6までの試薬架設
部が同じサイズになっているので、そのサイズの試薬容
器ならばそれらいずれにでもセットして登録することが
できる。そしてこの登録は同じ種類の試薬を複数箇所に
セットして登録することができ、その際は試薬架設位置
順、試薬ラックナンバーが小さく、試薬架設部ナンバー
が小さいほうを最初に分取するようにされる。この同種
試薬の使用順序はこの試薬架設位置順序以外の順序に設
定することも可能である。そして、各試薬の使用順は測
定画面に表示される。
薬項目名のほか試薬量、試薬のロット、使用順序などが
任意に入力することができる。試薬量が入力されると、
その試薬を分取した量が減算されてゆき、現在残ってい
る試薬量が測定中に確認することができるようになって
いる。この試薬残量の検知はその他にも分取ピペットの
液面検知位置から推定するなど種々の方法が用いられ
る。又、試薬残量の表示としては、単に数値表示するだ
けではなく、その残量に応じて何段階かにわけて、画面
に表示される色を変えていくようにされ、操作者が各試
薬の残量が少なくなったことが分かりやすいようにされ
る。
明する。まず、各可能試薬ラックが取出し可能か否かが
装置で判定され表示されるので、それを確認する。つま
り、測定依頼が入力された項目に係る試薬、すなわちピ
ペットが試薬分取にくる試薬が架設されている試薬ラッ
クを試薬交換不可と表示して、それ以外の試薬ラックを
試薬交換可能と表示する。この分析装置では、試薬ラッ
クを複数備えて試薬架設部を多数備えているが、常に全
ての試薬架設部が使用されているわけではなく、測定依
頼に係る試薬が架設されていない試薬架設部もある。そ
の試薬ラックを試薬交換のために取出して試薬をセット
し、試薬ラックをもとに戻してその試薬の試薬情報を入
力登録すれば、測定には何ら影響することがなく試薬の
補充交換がされる。この試薬情報は測定中に入力して登
録更新されるようになっており、その試薬架設部に試薬
が登録されていない場合だけではなく、分取してしまっ
た試薬や予備試薬を交換するために試薬が登録されてい
る場合もその登録を更新して新しい試薬を登録すること
ができる。
可能な試薬ラックがない際には、試薬分取をしている試
薬ラックを取出して新しい試薬を補充交換しなければな
らない。そのような場合でも測定を停止しなくてもよい
ようにされている。まず、試薬ラック取出しの指示を行
うと、当該試薬ラックに架設されている試薬からの分取
を中断する。しかし、その試薬ラック以外に架設されて
いる試薬の分取は継続して行ない測定を続ける。そし
て、当該試薬ラックに試薬をセットしてもとに位置にも
どしてその試薬の試薬情報を入力すれば、中断された測
定項目の測定を再開する。本分析装置では検体を一次取
り込み部のキュベットに保管しているので、中断されて
いない測定項目の測定をつづけていっても、中断された
測定項目についてその保管された検体を用いて測定の再
開が可能である。このようにして試薬の交換補充を測定
処理時間をほとんどロスすることなく行うことが可能で
ある。
合の試薬補充交換のさらなる方法として、取出したい試
薬ラックで測定依頼が入力されている測定項目に係る試
薬について同種試薬が他の試薬ラックに登録されている
場合はその試薬がまだ残っていても、使用順序が次の試
薬に試薬分取を切り換えることによって、試薬分取を止
めることなく試薬の補充交換をすることが可能となる。
測定中に測定動作を止めることなく試薬の補充交換を随
時行うことができる分析装置を提供することによって、
分析装置の試薬交換に伴う時間や試薬のロスをなくすこ
とにある。を提供することができる。
トする図
の図
面の図
Claims (3)
- 【請求項1】分注ピペットにより検体および試薬を反応
槽に分注して、その反応槽内の試料の測定を行う自動分
析装置において、試薬を架設する試薬ラックが試薬補充
交換のために取出すことができるように構成され、各試
薬架設部に架設する試薬の試薬情報を測定中に更新登録
することができることを特徴とする自動分析装置。 - 【請求項2】試薬を架設する試薬ラックを試薬補充交換
のために取出した際には、当該試薬ラックに架設された
試薬の分取を中断し、当該試薬ラック以外に架設された
試薬の分取および測定を続け、その後当該試薬ラックを
もとに戻した際には中断された試薬の分取を再開する機
能を備えたことを特徴とする請求項1記載の自動分析装
置。 - 【請求項3】試薬を架設する試薬ラックを試薬補充交換
のために取出した際には、当該試薬ラックに架設された
試薬の分取を中断し、当該試薬ラック以外に架設された
前記中断された試薬と同一種類試薬から分取することが
できることを特徴とする請求項2記載の自動分析装置。
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