JP2019090639A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検体前処理機構を備える自動分析装置において、前処理検体分注ノズルを介したキャリーオーバーを回避する上で、装置の複雑化を防ぎ、かつ前処理検体分注ノズルの洗浄に使用する洗浄液の使用量を低減することができる自動分析装置を提供する。【解決手段】自動分析装置1は、前処理検体分注ノズルについてキャリーオーバー回避のための特別洗浄情報を記憶する特別洗浄情報記憶部33と、特別洗浄に使用される特別洗浄液を前処理容器に分注する第1特別洗浄液分注部と、前処理検体分注ノズルにおいて前後して分注される検体情報と特別洗浄情報に基づいて、第1特別洗浄液分注部が特別洗浄液を前処理容器に分注すると共に、前処理容器から前処理検体分注ノズルが特別洗浄液を吸引するように、第1特別洗浄液分注部、前処理テーブル9、および前処理検体分注ノズルを制御する特別洗浄制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、血液や尿等の検体中に含まれる成分を分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置では、検体容器に収容された血液や尿等の検体が検体分注機構によって反応容器に分注され、試薬容器に収容された試薬が試薬分注機構によって反応容器に分注され、反応容器内の検体と試薬とが反応し、その反応液の吸光度が測定されることで検体中に含まれる特定成分(以下、検査項目と呼ぶ)の分析が行われる。
検体分注機構は、検体分注ノズルを備え、検体分注ノズル内に検体を吸引することで、検体を検体容器から反応容器に分注する。検体分注機構が検体を反応容器に分注した後、検体分注ノズルに残存する検体が次に分注される検体を汚染し、次に分注される検体の分析値に影響を与えること(以下、キャリーオーバーと呼ぶ)を回避するために、一般的に、検体分注機構が検体を反応容器に分注した後は、検体分注ノズルの外壁および内壁が水によって洗浄される(以下、この動作を分注後水洗浄と呼ぶ)。
ところで、近年では、分析の対象とされる検体材料(血清、血漿、尿等)の種類、および高感度の分析が要求される検査項目の種類が増加している。検査項目の中には、検体材料の種類によって検査項目の濃度が大きく異なるものがあり、検査項目の濃度に大きな差がある検体材料が続けて分析される場合、または高感度の分析が要求される検査項目について分析される場合においては、分注後水洗浄では検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避できない可能性がある。
そこで、現在の自動分析装置では、検体分注ノズルに対して分注後水洗浄の他に、水よりも洗浄力の高いアルカリ洗剤等の特別な洗浄液で洗浄を行うことで、検体分注ノズルを介したキャリーオーバーを回避している。
特許第6067584号公報(特許文献1)では、検体分注ノズルの移動軌跡上にアルカリ洗剤等の特別洗浄液を収容する洗浄液槽を備え、検体分注ノズルがキャリーオーバーを生じる組み合わせの検体材料を続けて分注する場合に、検体材料が切り替わる時に、前記洗浄液槽の特別洗浄液を用いて検体分注ノズルに対して特別な洗浄を行う自動分析装置が提案されている。
特許第6067584号公報
ところで、自動分析装置の中には、検体が反応容器に分注される前に、検体に対して希釈等の前処理が行われる検体前処理機構を備えるものがある。この検体前処理機構は、一般的に、検体分注機構によって分注される検体と前処理液とを共に収容する前処理容器と、前処理された検体(前処理検体)を前処理容器から反応容器に分注する前処理検体分注機構を備える。
この前処理容器において調製された前処理検体は、前処理検体分注機構に設けられた前処理検体分注ノズル内に吸引されて反応容器に分注されるため、検体は、検体容器から反応容器に移送されるまでに、少なくとも検体分注ノズルおよび前処理検体分注ノズルに接触する。
したがって、このような検体前処理機構を備える自動分析装置において、検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーが生じる際には、前処理検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーも生じうる。
そこで、検体前処理機構を備える自動分析装置においては、前処理検体分注ノズルの移動軌跡上にも特許文献1と同様の特別洗浄のための洗浄液槽を設け、前処理検体分注ノズルがキャリーオーバーを生じる組み合わせの検体を続けて分注する場合に、前処理検体が切り替わる時に、特別洗浄液を用いて前処理検体分注ノズルに対して特別洗浄を行うことで、前処理検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーの回避が可能となる。
しかしながら、前処理検体分注ノズルの近傍に特別洗浄のための洗浄液槽を設けることで、装置構成は複雑となり、装置のコストが高くなる上、検体間のキャリーオーバーの回避のために使用される洗浄液の量が増加する。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、検体前処理機構を備える自動分析装置において、前処理検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避する上で、装置の複雑化を防ぎ、かつ前処理検体分注ノズルの洗浄に使用する洗浄液の使用量を低減することができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の自動分析装置は、検体を収容する検体容器を複数保持する検体テーブルと、前記検体に対して前処理を施した前処理検体を収容する前処理容器を複数保持する前処理テーブルと、前記前処理検体と試薬を反応させる反応容器を複数保持する反応テーブルと、前記試薬を収容する試薬容器を複数保持する試薬テーブルと、前記検体テーブルに保持された検体容器から前記前処理テーブルに保持された前処理容器へ検体を移送するための検体分注ノズルと、前記前処理テーブルに保持された前処理容器から前記反応テーブルに保持された反応容器に前処理検体を移送するための前処理検体分注ノズルと、前記試薬テーブルから試薬を前記反応容器に移送するための試薬分注ノズルとを備え、前記前処理容器内で検体に対して前処理を施し、得られた前処理検体と試薬とを前記反応容器内で反応させ、前記検体中の成分を分析する自動分析装置において、前記前処理検体分注ノズルについてキャリーオーバー回避のための特別洗浄が必要となる条件および洗浄方法を含む特別洗浄情報を記憶する特別洗浄情報記憶部と、前記前処理容器に特別洗浄に使用される特別洗浄液を分注する第1特別洗浄液分注部と、前記前処理検体分注ノズルにおいて前後して分注される検体の情報と前記特別洗浄情報に基づいて、特別洗浄の要否を判断し特別洗浄指令を発生する特別洗浄判断部と、前記特別洗浄判断部からの前記特別洗浄指令に基づき、前記第1特別洗浄液分注部が特別洗浄液を前記前処理テーブルに保持された前処理容器に分注すると共に、特別洗浄液を収容した前処理容器から前記前処理検体分注ノズルが特別洗浄液を吸引するように、前記第1特別洗浄液分注部、前記前処理テーブル、および前記前処理検体分注ノズルを制御する特別洗浄制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態における自動分析装置の概略構成図。 本発明の実施形態における希釈容器洗浄機構の主要部分を拡大した概略構成図。 本発明の実施形態における検体間キャリーオーバー回避設定画面の表示例。 本発明の実施形態における検体分注ノズル洗浄機構の概略構成図。 本発明の第1実施形態における、希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避する自動分析装置の動作を説明するための図。 本発明の第2実施形態における、希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避する自動分析装置の動作を説明するための図。 本発明の第2実施形態における、希釈ターンテーブル上に特別洗浄液を収容している希釈容器が存在しない場合の、希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避する自動分析装置の動作を説明するための図。
以下、図1〜図7に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。本明細書および各図面において、実質的に同一の構成要素、機能を示すものについては共通の符号を付し、重複する説明は省略する。
<自動分析装置の構成>
図1は、本発明の実施形態における自動分析装置1の概略構成図である。
図1に示すように、自動分析装置1は、被検査者から採取された検体と試薬とを反応させ、その反応液の吸光度を測定する測定機構2と、予め定められた所定のサイクル時間を単位として測定機構2の各部の動作を制御する制御機構3に大きく分けられる。
(測定機構2)
測定機構2は、検体と試薬とを反応させる反応容器4を移送する反応ターンテーブル5を中心にして、検体を収容する検体容器6を移送する検体ターンテーブル7、希釈された検体(希釈検体)を収容する希釈容器8(前処理容器の一例)を移送する希釈ターンテーブル9、第1試薬を収容する第1試薬容器10を移送する第1試薬ターンテーブル11、および第2試薬を収容する第2試薬容器12を移送する第2試薬ターンテーブル13が反応ターンテーブル5の周囲にそれぞれ配置され、さらに各ターンテーブル間で検体、希釈検体、第1試薬、および第2試薬を移送するための後述する4つの分注機構が各テーブル間に配置されて構成される。
中心に配置されている反応ターンテーブル5は、一定周期(例えば3秒サイクル)で所定角度の回転と停止を繰り返し、周囲の分注機構およびターンテーブルもそのサイクルに合わせて、反応ターンテーブル5上の反応容器4に分注等の操作が行えるように各自3秒サイクルで動作を行う。
検体ターンテーブル7と希釈ターンテーブル9の間に配置されている検体分注機構14は、検体ターンテーブル7の回転と共に吸引位置に移送されてくる検体容器6から、検体分注機構14に設けられた検体分注ノズル15(図3参照)に検体を吸引し、吸引した検体と検体分注機構14自体が供給する希釈液(前処理液の一例)を希釈ターンテーブル9の回転に伴って吐出位置に移送された空の希釈容器8に吐出する。このようにして、希釈容器8内では、検体が所定倍数の濃度に希釈され、希釈検体が調製される。
検体分注機構14によって希釈検体が調製されたサイクルの次のサイクルにおいて、第1試薬ターンテーブル11と反応ターンテーブル5の間に配置されている第1試薬分注機構16は、第1試薬ターンテーブル11の回転と共に吸引位置に移送されてくる第1試薬容器10から、第1試薬分注機構16に設けられた図示しない第1試薬分注ノズルに第1試薬を吸引し、吸引した第1試薬を反応ターンテーブル5の回転に伴って吐出位置に移送された空の反応容器4に吐出する。
第1試薬分注機構16によって第1試薬が反応容器4に分注されたサイクルと同じサイクルにおいて、希釈ターンテーブル9の周囲に配置された希釈撹拌機構17は、希釈検体を収容した希釈容器8内に図示しない撹拌子を挿入し、撹拌子を回転させることで内部の希釈検体を撹拌する。撹拌子は、希釈検体を撹拌した後、希釈撹拌機構17の近傍に配置された図示しない撹拌子洗浄機構により洗浄される。
希釈ターンテーブル9と反応ターンテーブル5の間に配置されている希釈検体分注機構18(前処理検体分注機構の一例)は、希釈ターンテーブル9の回転と共に吸引位置に移送されてくる希釈容器8から、希釈検体分注機構18に設けられた図示しない希釈検体分注ノズル(前処理検体分注ノズルの一例)に、希釈撹拌機構17によって撹拌された希釈検体を吸引し、吸引した希釈検体を反応ターンテーブル5の回転に伴って吐出位置に移送された既に第1試薬が分注済みの反応容器4に吐出する。
反応容器4内で第1試薬と希釈検体とが予備反応した後、第2試薬ターンテーブル13と反応ターンテーブル5の間に配置されている第2試薬分注機構19は、第2試薬ターンテーブル13の回転と共に吸引位置に移送されてくる第2試薬容器12から、第2試薬分注機構19に設けられた図示しない第2試薬分注ノズルに第2試薬を吸引し、吸引した第2試薬を反応ターンテーブル5の回転に伴って吐出位置に移送された第1試薬と希釈検体との反応液を収容する反応容器4に吐出する。これにより、反応容器4内で本反応が開始される。
希釈検体と試薬との反応液を収容した反応容器4は、反応ターンテーブル5の回転に伴って、反応ターンテーブル5の周囲に配置された測光機構20を一定の周期で通過する。測光機構20は、反応容器4に光を照射する光源ランプ20aと、光が照射された反応容器4の内部の吸光度を測定する多波長光度計20bを備え、多波長光度計20bは、一定の周期で通過する反応容器4の内部の吸光度を測定し、その吸光度を制御機構3に出力する。制御機構3は、測光機構20から入力された、検体と試薬との反応液の吸光度から、検体中に含まれる検査項目の濃度を算出する。
希釈ターンテーブル9の周囲に配置された希釈容器洗浄機構21(前処理容器洗浄機構の一例)は、検体が分注されてから所定時間経過し、分析が終了して残った希釈検体を収容する希釈容器8を洗浄する。希釈容器洗浄機構21の構成の詳細については後述する。
検体分注機構14、第1試薬分注機構16、希釈検体分注機構18、および第2試薬分注機構19に備えられる各分注ノズルの移動軌跡上に配置されている分注ノズル洗浄機構22〜25は、検体または試薬を分注する各分注機構14、16、18、19に設けられた分注ノズルの分注後水洗浄に使用される。分注ノズル洗浄機構22〜25の構成の詳細については後述する。
(制御機構3)
制御機構3は、測定機構2に接続されている制御部26、制御部26にそれぞれ接続されている、入力部27、検体濃度算出部28、表示部29、記憶部30、および特別洗浄判断部31を備える。
制御部26は、CPU等によって構成されており、測定機構2と制御機構3の各部を含む自動分析装置1全体の制御、および特別洗浄のための制御を行う。
入力部27は、検体の分析に必要な情報や、分析動作の指示情報を受け付け、それらの情報を制御部26に出力する。入力部27には、マウス、キーボード、タッチパネル等が用いられる。
検体濃度算出部28は、測光機構20から制御部26を経由して入力された、希釈検体と試薬との反応液の吸光度の情報を基にして、検体中に含まれる検査項目の濃度を算出する。
表示部29は、検体濃度算出部28で算出された検体中の検査項目の濃度を分析結果として表示する。また、検体分注ノズル15または希釈検体分注ノズルについてキャリーオーバーを回避するための特別洗浄が必要となる条件および洗浄方法を含む特別洗浄情報を設定する検体間キャリーオーバー回避設定画面32を表示する。検体間キャリーオーバー回避設定画面32の詳細については後述する。表示部29には、ディスプレイ、プリンタ、スピーカー等が用いられる。
記憶部30は、ハードディスク等の大容量の記録装置によって構成されており、入力部27によって入力された情報等を記憶する。また、記憶部30は、検体間キャリーオーバー回避設定画面32で設定された特別洗浄情報を記憶する特別洗浄情報記憶部33と、希釈ターンテーブル9に保持される全ての希釈容器8の内部物情報を記憶し、その情報を1サイクル毎に更新する、希釈容器内容物記憶部34(前処理容器内容物記憶部の一例)とを備える。
特別洗浄判断部31は、検体分注ノズル15または希釈検体分注ノズルにおいて前後して分注される検体の情報と、特別洗浄情報記憶部33に記憶される特別洗浄情報とに基づいて、検体分注ノズル15または希釈検体分注ノズルに対してキャリーオーバーを回避するための特別洗浄の要否を判断する。
(希釈容器洗浄機構21)
図2は、本発明の実施形態における希釈容器洗浄機構21の主要部分を拡大した概略構成図である。希釈容器洗浄機構21は、図2に示すように、平行に並べられた2本のノズル35i、36i(i=1〜5)と2本のノズル35i、36i(i=1〜5)の上端を支持するノズル支持部37i(i=1〜5)からなる洗浄ユニット38i(i=1〜5)と、1本のノズル39とノズル39の上端を支持するノズル支持部40とノズル39の下端に接続され、複数の吸引孔が設けられた乾燥チップ41からなる乾燥ユニット42と、5つの洗浄ユニット38i(i=1〜5)および乾燥ユニット42を保持するアーム43を備え、アーム43は図示しないアーム駆動部によって鉛直方向に昇降動作を行う。
洗浄ユニット38i(i=1〜5)の2本のノズル35i、36i(i=1〜5)は、廃液ポンプ44に接続された吸引ノズル35i(i=1〜5)と、洗浄液を収容した洗浄液タンク45に洗浄液ポンプ46を介して接続された洗浄液吐出ノズル36i(i=1〜5)から構成される。
洗浄液タンク45に収容される洗浄液は、洗浄ユニット38i(i=1〜5)によって同一または異なってもよく、一般的には、水やアルカリ洗剤等が用いられる。本明細書では例として、図2に示すように、1本の洗浄液吐出ノズル362はアルカリ洗剤Waを収容した洗浄液タンク45aに接続され、4本の洗浄液吐出ノズル361、363〜365は水Wbを収容した洗浄液タンク45bに接続されている。
以下、希釈容器洗浄機構21の動作の概要を説明する。
まず、洗浄ユニット381によって、分析が終了した希釈容器8が水Wbで洗浄される。すなわち、分析が終了し希釈検体が残った希釈容器8が、希釈ターンテーブル9によって洗浄ユニット381の真下の位置に移送される。そして、アーム43が下降し、吸引ノズル351によって希釈容器8内の液体が吸引されて廃棄された後、洗浄液吐出ノズル361からその希釈容器8に水Wbが吐出される。
この希釈容器8は、次に、洗浄ユニット382によってアルカリ洗剤Waで洗浄される。すなわち、アーム43が上昇し、水Wbを収容した希釈容器8は、希釈ターンテーブル9によって洗浄ユニット382の真下の位置に移送される。そして、アーム43が下降し、吸引ノズル352によって希釈容器8内の水Wbが吸引されて廃棄された後、洗浄液吐出ノズル362からその希釈容器8にアルカリ洗剤Waが吐出される。
以下同様にして、当該希釈容器8は、洗浄ユニット383〜385の下に次々に移送され、各ユニットによって洗浄液の吸引、吐出が繰り返され、洗浄される。
最後に、乾燥ユニット42によって当該希釈容器8内が乾燥させられる。すなわち、洗浄ユニット385によって希釈容器8に水Wbが吐出された後、アーム43が上昇し、水Wbを収容した希釈容器8は、希釈ターンテーブル9によって乾燥ユニット42の真下の位置に移送される。そして、アーム43が下降し、乾燥チップ41によって希釈容器8内の水Wbが吸引されて排出されることで、希釈容器8内は乾燥させられる。
(検体間キャリーオーバー回避設定画面32)
図3は、本発明の実施形態における検体間キャリーオーバー回避設定画面32の表示例である。検体間キャリーオーバー回避設定画面32は、図3に示すように、キャリーオーバーの影響を与える検体の検体材料の種類または検査項目47と、キャリーオーバーの影響を受ける検体の検体材料の種類または検査項目48との組み合わせに対応させて、検体分注ノズル15または希釈検体分注ノズルに対して行われる特別洗浄で使用される洗浄液の種類(洗浄液番号49)と、洗浄回数50とが設定される画面である。
キャリーオーバーの影響を与える検体の検体材料の種類または検査項目47、キャリーオーバーの影響を受ける検体の検体材料の種類または検査項目48は、予め登録されている検体材料の種類または検査項目の中から1つが選択されるように構成されている。
洗浄液番号49は、特別洗浄で使用される洗浄液の種類に紐付けされた番号が入力されるように構成されている。本明細書では例として、洗浄液番号1にはアルカリ洗剤、洗浄液番号2には酸洗剤が紐付けられている。洗浄回数50は、特別洗浄が行われる回数が入力されるように構成されている。
図3に示すような設定が行われた場合、検体分注ノズル15または希釈検体分注ノズルは、分注する検体が血清の検体(血清検体)から尿の検体(尿検体)に切り替わる際、検体間キャリーオーバー回避設定画面32の条件番号1の設定に基づいて、血清検体を分注し、分注後水洗浄された後、尿検体を分注する前に、アルカリ洗剤によって特別洗浄が1回行われる。
(分注ノズル洗浄機構22〜25)
分注ノズル洗浄機構22〜25はそれぞれ同様の構成を有するため、検体分注ノズル15の移動軌跡上に配置されている検体分注ノズル洗浄機構22を例に分注ノズル洗浄機構22〜25の構成を説明する。
図4は、本発明の実施形態における検体分注ノズル洗浄機構22の概略構成図であり、図4(a)は当該上面図、図4(b)は当該正面断面図、図4(c)は図4(b)に示す正面断面図のV−V´矢視断面図である。なお、図4(b)および図4(c)には、検体分注ノズル15の一部も併せて示している。
検体分注ノズル洗浄機構22は、図4(a)に示すように、桶状の洗浄槽51と、洗浄槽51の側面の内壁側に設けられた洗浄水供給部52と、洗浄槽51の底面の内壁側に2つ設けられた洗浄液供給部531、532(特別洗浄液供給部の一例)とを備える。洗浄液供給部531、532は、検体分注ノズル15の移動軌跡54上に沿って並べて配置されている。
洗浄水供給部52は、図4(b)に示すように、図示しない洗浄水ポンプから送られる水Wcを吐出するように構成されており、検体分注ノズル15に対する分注後水洗浄に使用される。
すなわち、検体分注機構14は、希釈容器8に検体を分注した後、洗浄水供給部52の水Wcの吐出口55に対向する位置Pに検体分注ノズル15を停止させる(図4(a)参照)。そして、洗浄水供給部52は、X軸方向に水Wcを吐出し、検体分注ノズル15の外壁に残存する検体を洗浄する。その際、検体分注機構14は、検体分注機構14自体から供給する希釈液Wdを洗浄液として検体分注ノズル15から吐出し、検体分注ノズル15の内壁に残存する検体を洗浄する。
洗浄水供給部52から吐出された水Wc、および検体分注ノズル15から吐出された希釈液Wdは、洗浄槽51の底面に設けられた排出口56を通り、図示しない廃液ポンプに吸引されて廃棄される。
洗浄液供給部531、532は、図4(c)に示すように、下端に別々の図示しない洗浄液ポンプが接続された筒状の形状を有し、その上端から洗浄液We、Wfがそれぞれ湧き出すように構成されている。
洗浄液We、Wfは、検体間のキャリーオーバーを回避するための特別洗浄で使用され、一般的には、アルカリ洗剤、酸洗剤等が用いられる。本明細書では例として、洗浄液Weはアルカリ洗剤、洗浄液Wfは酸洗剤とし、図4(c)は洗浄液供給部531からアルカリ洗剤Weが湧き出す様子を示している。
検体間キャリーオーバー回避設定画面32の設定内容に該当する組み合わせの検体が検体分注機構14によって続けて分注される場合、検体分注機構14は、キャリーオーバーの影響を受ける次の検体を分注する前に、検体間キャリーオーバー回避設定画面32で設定された洗浄液(以下、特別洗浄液と呼ぶ)を洗浄液供給部531または532から検体分注ノズル15に吸引することで、検体分注ノズル15を洗浄する。
すなわち、キャリーオーバーの影響を与える検体が希釈容器8に分注され、検体分注ノズル15が位置Pにて分注後水洗浄された後、制御部26は、特別洗浄液を供給する洗浄液供給部531または532から特別洗浄液を湧き出させるように制御する。そして、検体分注機構14は、図4(c)に示すように、特別洗浄液(図4(c)ではアルカリ洗剤We)が湧き出す洗浄液供給部531上に検体分注ノズル15を移動させ、特別洗浄液を検体分注ノズル15内に吸引する。
最後に、検体分注ノズル15は、吸引した特別洗浄液を希釈容器8に吐出した後、位置Pにて分注後水洗浄される。このようにすることで、検体分注ノズル15は、特別洗浄液で洗浄された後、分注後水洗浄によって検体分注ノズル15の内壁、外壁に残存する特別洗浄液が除去され、キャリーオーバーの影響を受ける次の検体を分注する準備が整う。
なお、第1試薬分注ノズル、第2試薬分注ノズルのそれぞれの移動軌跡上に配置されている、第1試薬分注ノズル洗浄機構23、第2試薬分注ノズル洗浄機構25の構成は、上述の検体分注ノズル洗浄機構22の構成と同様であり、特別洗浄液を供給する洗浄液供給部531、532を備える。一方、希釈検体分注ノズルの移動軌跡上に配置されている、希釈検体分注ノズル洗浄機構24の構成は、上述の検体分注ノズル洗浄機構22の構成のうち、洗浄液供給部531、532を除いた構成である。
以上のように構成される自動分析装置1が希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避する際の動作の例を以下に示す。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態として、検体間キャリーオーバー回避設定画面32において、分注される検体が検体Aから検体Bに切り替わる際に、検体分注ノズル15または希釈検体分注ノズルに対してアルカリ洗剤による特別洗浄が1回行われるように特別洗浄情報として予め設定され、検体Aが検体容器6から希釈容器8に分注された後、続けて検体Bが検体容器6から希釈容器8に分注され、それぞれの検体が分析される場合について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態における、希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避する自動分析装置1の動作を説明するための図であり、検体X〜検体Z、検体A〜検体Dが順に分析される際の一部のサイクル期間における、図5(a)は検体分注機構14、希釈撹拌機構17、および希釈検体分注機構18の動作内容をサイクル毎に示す図、図5(b)は希釈容器内容物記憶部34に記憶されている情報をサイクル毎に示す図である。
装置動作サイクル57(図5(a)、図5(b)参照)は、自動分析装置1のサイクルの順番を示している。検体分注機構14、希釈撹拌機構17、および希釈検体分注機構18はサイクル番号(1)〜(5)の順に動作し、各サイクルにおけるそれぞれの動作内容が、図5(a)の検体分注機構の動作58、希釈撹拌機構の動作59、および希釈検体分注機構の動作60に示されている。
例えば、サイクル(1)では、検体分注機構14は、検体Aを検体容器6から希釈容器8に分注し、希釈撹拌機構17は、サイクル(1)の1サイクル前に希釈容器8に分注された検体Zを撹拌し、希釈検体分注機構18は、サイクル(1)の2サイクル前に希釈容器8に分注され、撹拌された検体Yを希釈容器8から反応容器4に分注する。その後、検体分注機構14、希釈撹拌機構17、および希釈検体分注機構18は、図5(a)のサイクル(2)の行に記載の動作をそれぞれ行う。
希釈容器番号N(図5(b)参照)は、希釈ターンテーブル9に保持される希釈容器8を区別するための番号を示している。本明細書では、希釈容器8の総数を便宜上25個とし、25個の希釈容器8に対してそれぞれを区別するため希釈容器番号1〜25が付与されている。
各希釈容器番号Nの列のマスは、希釈容器内容物記憶部34が記憶している、その希釈容器番号Nの希釈容器8の内容物情報をサイクル毎に示している。「A」〜「D」、「X」〜「Z」は、検体の種類(検体A〜検体D、検体X〜検体Z)を示しており、例えば、サイクル(1)における希釈容器番号1の希釈容器8は、希釈された検体Aを収容していることを示している。
「ア」は、アルカリ洗剤を示しており、例えば、サイクル(2)における希釈容器番号2の希釈容器8は、アルカリ洗剤を収容していることを示している。空欄は、希釈容器8が何も収容していないことを示している。
太枠で囲われた部分は、太枠で囲われた部分の希釈容器8が希釈容器洗浄機構21によって洗浄されていることを示している。太枠中の「水」は希釈容器洗浄機構21の洗浄液吐出ノズル361、363〜365から吐出された水Wb、太枠中の「ア」は希釈容器洗浄機構21の洗浄液吐出ノズル362から吐出されたアルカリ洗剤Waを示しており、太枠中の空欄は、希釈容器洗浄機構21の乾燥ユニット42によって希釈容器8内が乾燥させられ、希釈容器8は何も収容していないことを示している。
以下、図5を用いて、検体Aから検体Bへの希釈検体分注ノズルを介したキャリーオーバーを回避する際の自動分析装置1の動作の流れを説明する。
予め、制御部26は、測定機構2の動作前および動作中において、分析を依頼された検体の、分析の順番の情報、検体材料の種類の情報、および分析する検査項目の種類の情報と、特別洗浄情報記憶部33に記憶されている特別洗浄情報とを照合し、測定機構2の各部の数サイクル先までの動作内容を決定する。
サイクル(1)では、検体Aが検体容器6から希釈容器8に分注される。すなわち、検体分注機構14が、検体容器6に収容された検体Aを希釈容器(No.1)に希釈液と共に分注する。その後、検体分注ノズル15は、検体分注ノズル洗浄機構22にて分注後水洗浄される。
なお、サイクル(1)において、希釈容器内容物記憶部34は、希釈容器番号1の希釈容器8の内容物の情報を「空」から「検体A」に更新する。以下、各サイクルの説明において、希釈容器8に液体が分注される度に、希釈容器内容物記憶部34は、その希釈容器8の内容物の情報を更新するが、その旨の説明は省略する。
サイクル(2)では、特別洗浄情報に基づいて、検体分注ノズル15がアルカリ洗剤で洗浄される。すなわち、特別洗浄判断部31が検体分注ノズルに対して特別洗浄が必要であると判断し、制御部26が、検体分注ノズル洗浄機構22の洗浄液供給部531からアルカリ洗剤Weを検体分注ノズル15に吸引させた後、検体分注ノズル15から希釈容器(No.2)にアルカリ洗剤Weを吐出させるように制御する。その後、検体分注ノズル15は、検体分注ノズル洗浄機構22にて分注後水洗浄される。
なお、特別洗浄液が分注された希釈容器8は、検体が分注された場合と同様に、特別洗浄液を収容したまま希釈ターンテーブル9の回転と共に移動を続け、所定時間経過して順番が来てから希釈容器洗浄機構21によって洗浄される。
また、サイクル(2)では、希釈撹拌機構17が、希釈容器(No.1)に分注されて希釈された検体Aを撹拌する。
サイクル(3)では、検体Bが検体容器6から希釈容器8に分注される。すなわち、検体分注機構14が、検体容器6に収容された検体Bを希釈容器(No.3)に希釈液と共に分注する。その後、検体分注ノズル15は、検体分注ノズル洗浄機構22にて分注後水洗浄される。
また、サイクル(3)では、希釈撹拌機構17が、希釈容器(No.2)に分注されたアルカリ洗剤Weを撹拌する。
さらに、サイクル(3)では、希釈された検体Aが希釈容器8から反応容器4に分注される。すなわち、希釈検体分注機構18が、希釈容器(No.1)から反応容器4に希釈された検体Aを分注する。その後、希釈検体分注ノズルは、希釈検体分注ノズル洗浄機構24にて分注後水洗浄される。
サイクル(4)では、特別洗浄情報に基づいて、希釈検体分注ノズルが検体分注ノズル15の特別洗浄で使用されたアルカリ洗剤で洗浄される。すなわち、特別洗浄判断部31が希釈検体分注ノズルに対して特別洗浄が必要であると判断し、制御部26が、検体分注ノズル15の特別洗浄で使用されたアルカリ洗剤Weを収容する希釈容器(No.2)を希釈検体分注ノズルの吸引位置に移送するように希釈ターンテーブル9を制御する。
そして、希釈検体分注機構18が、希釈容器(No.2)から希釈検体分注ノズルにアルカリ洗剤Weを吸引し、希釈検体分注ノズルを希釈検体分注ノズル洗浄機構24の位置Pに移動させ、希釈検体分注ノズルから吸引したアルカリ洗剤Weを吐出して廃棄する。その後、希釈検体分注ノズルは、希釈検体分注ノズル洗浄機構24にて分注後水洗浄される。
サイクル(5)では、希釈された検体Bが希釈容器8から反応容器4に分注される。すなわち、希釈検体分注機構18が、希釈容器(No.3)から反応容器4に希釈された検体Bを分注する。その後、希釈検体分注ノズルは、希釈検体分注ノズル洗浄機構24にて分注後水洗浄される。
以上の本第1実施形態によれば、希釈検体分注ノズルの近傍に特別洗浄液を供給する機構を設けずとも、検体間キャリーオーバー回避設定画面32で設定された特別洗浄情報に基づいた特別洗浄が希釈検体分注ノズルに対して行われ、希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーが回避される。また、検体分注ノズル15の洗浄に使用された洗浄液が希釈検体分注ノズルの洗浄に使用されることで、洗浄液の使用量が低減される。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態として、検体間キャリーオーバー回避設定画面32において、分注される検体が検体Bから検体Xに切り替わる際に、検体分注ノズル15または希釈検体分注ノズルに対してアルカリ洗剤による特別洗浄が1回行われるように特別洗浄情報として予め設定され、検体Bよりも先に分析されていた検体Xに再検査が必要となり、検体Bが希釈容器8から反応容器4に分注された後、再検査のために再度検体Xが希釈容器8から反応容器4に分注され、それぞれの検体が分析される場合について説明する。
ここで、再検査の動作例について説明する。検体濃度算出部28で検体の初回の分析結果が算出された後、制御部26は、初回の分析結果と検査項目毎に予め設定されている閾値とを比較し、その検体に対して再検査が必要か否かを判断する。再検査が必要であると判断された検体は、分析が未完了であると見なされ、制御部26は、その検体の初回の分析の際に調製された希釈検体を収容した希釈容器8を希釈容器洗浄機構21が洗浄しないように制御する。
次に、制御部26は、測定機構2の動作中において、初回の分析を待機している検体の順番に再検査の検体を割り込ませる。そして、制御部26は、初回の分析を待機する検体と再検査の検体の、分析の順番の情報、検体材料の情報、および分析する検査項目の種類の情報と、特別洗浄情報記憶部33に記憶されている特別洗浄情報とを照合し、測定機構2の各部の数サイクル先までの動作内容を決定する。
そして、再検査の検体の分析動作が行われる際には、制御部26は、希釈容器8内に残された、初回の分析の際に調製された希釈検体を再度分析するように制御する。以上の動作により、再検査が必要であると判断された検体は、再度希釈検体の調製がされることなく、迅速に再検査が行われる。
図6は、本発明の第2実施形態における、希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避する自動分析装置1の動作を説明するための図であり、図6(a)は、検体X〜検体Z、検体A〜検体Fが順に分析される際の一部のサイクル期間における、検体分注機構14、希釈撹拌機構17、および希釈検体分注機構18の動作内容をサイクル毎に示す図、図6(b)は、同じく、希釈容器内容物記憶部34に記憶されている情報をサイクル毎に示す図である。
以下、図6を用いて、検体Bから検体Xへの希釈検体分注ノズルを介したキャリーオーバーを回避する際の自動分析装置1の動作の流れを説明する。ただし、本第2実施形態で行われる、検体Bから検体Xへのキャリーオーバーが回避される動作(図6(a)サイクル(6)、(7))は、第1実施形態のサイクル(5)に続く形とし、第1実施形態と重複する動作(サイクル(5))の説明は省略する。
なお、検体Xは、サイクル(1)よりも前のサイクルにおいて、検体容器6から希釈容器(No.23)に分注、希釈された後、希釈容器(No.23)から反応容器4に分注されて分析された検体である(図6(b)参照)。
サイクル(5)において、希釈検体分注機構18によって希釈容器(No.3)から反応容器4に検体Bが分注された後、検体Xの再検動作が割り込まれるに当たり、サイクル(6)では、特別洗浄情報に基づいて、希釈検体分注ノズルがアルカリ洗剤で洗浄される。
具体的には、まず、サイクル(6)の冒頭で、特別洗浄判断部31が希釈検体分注ノズルに対して特別洗浄が必要であると判断し、制御部26が、希釈容器内容物記憶部34から希釈容器8の内容物情報(図6(b)のサイクル(6))を読み出し、希釈ターンテーブル9に保持される25個の希釈容器8の中に、特別洗浄液(本第2実施形態ではアルカリ洗剤)を収容している希釈容器8が存在するか否かを確認する。
図6(b)に示された例では、希釈容器(No.2)がアルカリ洗剤Weを収容していることが確認される。このアルカリ洗剤Weは、サイクル(2)において、検体Aから検体Bへのキャリーオーバーを回避するための検体分注ノズル15の洗浄に使用されたものであり、所定時間経過して洗浄されるまで希釈ターンテーブル9上に留まっているものである(図5(a)参照)。
このように、特別洗浄液を収容している希釈容器8が希釈ターンテーブル9上に存在する場合は、その希釈容器8が収容している特別洗浄液によって希釈検体分注ノズルが洗浄される。すなわち、制御部26が、アルカリ洗剤Weを収容している希釈容器(No.2)を希釈検体分注ノズルの吸引位置に移送するように希釈ターンテーブル9を制御する。
そして、希釈検体分注機構18が、希釈容器(No.2)から希釈検体分注ノズルにアルカリ洗剤Weを吸引し、希釈検体分注ノズルを希釈検体分注ノズル洗浄機構24の位置Pに移動させ、希釈検体分注ノズルから吸引したアルカリ洗剤Weを吐出して廃棄する。その後、希釈検体分注ノズルは、希釈検体分注ノズル洗浄機構24にて分注後水洗浄される。以上の動作が、サイクル(6)で行われる。
なお、サイクル(6)において、特別洗浄液を収容している希釈容器8が希釈ターンテーブル9上に存在しない場合については後述する。
サイクル(7)では、検体Xの再検査の動作が行われる。すなわち、希釈検体分注機構18が、希釈容器(No.23)から反応容器4に希釈された検体Xを分注する。その後、希釈検体分注ノズルは、希釈検体分注ノズル洗浄機構24にて分注後水洗浄される。
以上の本第2実施形態によれば、希釈検体分注ノズルの近傍に特別洗浄液を供給する機構を設けずとも、検体間キャリーオーバー回避設定画面32で設定された特別洗浄情報に基づいた特別洗浄が希釈検体分注ノズルに対して行われ、希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーが回避される。また、第1実施形態において検体分注ノズル15と希釈検体分注ノズルの洗浄に使用された特別洗浄液が希釈検体分注ノズルの洗浄に再使用されることで、特別洗浄液が再使用されずにその都度希釈容器8に分注されるのに比べて、処理能力の低下を防ぎ、かつ特別洗浄液の使用量が低減される。
<第2実施形態のサイクル(6)において、希釈ターンテーブル9上に特別洗浄液を収容している希釈容器8が存在しない場合>
第2実施形態の検体間キャリーオーバー回避設定画面32において、分注する検体が検体Bから検体Xに切り替わる際に、検体分注ノズル15または希釈検体分注ノズルに対して酸洗剤による特別洗浄が1回行われるように特別洗浄情報として予め設定されているものとする。
図7は、本発明の第2実施形態における、希釈ターンテーブル9上に特別洗浄液を収容している希釈容器8が存在しない場合の、希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避する自動分析装置1の動作を説明するための図であり、一部のサイクル期間における希釈検体分注機構18、第1試薬分注機構16の動作内容を、希釈検体分注機構の動作60、第1試薬分注機構の動作61にそれぞれサイクル毎に示している。
サイクル(6)では、制御部26が、特別洗浄情報に基づいて、希釈ターンテーブル9上に特別洗浄液として酸洗剤を収容している希釈容器8の有無を確認し、存在しないと判断した後、その特別洗浄液が第1試薬分注機構16によって反応容器4に準備される。
すなわち、第1試薬分注機構16が、第1試薬分注ノズル洗浄機構23の洗浄液供給部532から酸洗剤Wfを第1試薬分注ノズルに吸引した後、第1試薬分注ノズルから反応容器4に酸洗剤Wfを吐出する。
サイクル(7)では、希釈検体分注ノズルがこの酸洗剤Wfで洗浄される。すなわち、希釈検体分注機構18が、希釈検体分注ノズルの吐出位置に移送されてくる、サイクル(6)で酸洗剤Wfが分注された反応容器4から、希釈検体分注ノズルに酸洗剤Wfを吸引し、希釈検体分注ノズルを希釈検体分注ノズル洗浄機構24の位置Pに移動させ、希釈検体分注ノズルから吸引した酸洗剤Wfを吐出して廃棄する。その後、希釈検体分注ノズルは、希釈検体分注ノズル洗浄機構24にて分注後水洗浄される。
サイクル(8)では、第2実施形態と同様に、検体Xの再検査の動作が行われる。
以上の動作により、希釈ターンテーブル9上に特別洗浄液を収容している希釈容器8が存在しない場合でも、希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーが回避される。
本発明の実施形態に関する自動分析装置1は、第1試薬、希釈検体、第2試薬の順に、それぞれの液体が反応容器4に分注されるため、サイクル(6)において酸洗剤Wfが分注された反応容器4は、サイクル(7)において、希釈検体分注ノズルがアクセス可能な位置(吐出位置)に移送される。したがって、反応ターンテーブル5に対して特別洗浄のための特別な制御を加える必要なく、上述の動作を行うことができる。
<第1実施形態および第2実施形態の補足>
検体分注ノズル15または希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避するための特別洗浄で使用される洗浄液の供給元として、検体分注ノズル洗浄機構22、第1試薬分注ノズル洗浄機構23にそれぞれ設けられた洗浄液供給部531、532を例に挙げたが、これらに限られるものではない。検体分注ノズル15、第1試薬分注ノズルが吸引可能な位置に特別洗浄液を収容した容器をそれぞれ配置することでも本発明の実施は可能であり、例えば、検体ターンテーブル7上、第1試薬ターンテーブル11上に、特別洗浄液を収容した容器をそれぞれ設置してもよい。
検体間キャリーオーバー回避設定画面32において設定される特別洗浄液は、1種類に限られない。例えば、アルカリ洗剤と水による洗浄が設定され、検体分注ノズル15または希釈検体分注ノズルが、洗浄液供給部531から湧き出したアルカリ洗剤Weを吸引、吐出し、分注後水洗浄された後に、洗浄水供給部52から吐出される水Wcと、各分注機構自体から供給される水または希釈液Wdとにより洗浄されてもよい。また、検体間キャリーオーバー回避設定画面32において、検体分注ノズル15、希釈検体分注ノズルとで、異なる洗浄回数が設定できる等、別の洗浄方法を設定できるようにしてもよい。
検体分注ノズル15によって希釈容器8に分注された特別洗浄液が、希釈検体分注ノズルに対する特別洗浄に使用されたが、希釈容器洗浄機構21によって希釈容器8に吐出された洗浄液を特別洗浄液として使用するようにしてもよい。例えば、第1実施形態のサイクル(4)においては希釈容器(No.9)が、第2実施形態のサイクル(6)においては希釈容器(No.11)が、希釈容器洗浄機構21の洗浄液吐出ノズル362から吐出されたアルカリ洗剤Waを収容しており、それらが特別洗浄液として使用されてもよい。
また、第2実施形態において、希釈ターンテーブル9上に特別洗浄液を収容している希釈容器8が存在しない場合に、その特別洗浄液が第1試薬分注機構16によって反応容器4に準備されたが、特別洗浄液の準備方法として、検体分注機構14によって洗浄液供給部531、532から希釈容器8に特別洗浄液が分注されてもよい。また、希釈容器洗浄機構21によって希釈容器8に洗浄液が特別洗浄液として吐出されてもよい。
希釈検体分注ノズルを介した検体間のキャリーオーバーを回避するために、制御部26が希釈ターンテーブル9上に特別洗浄液を収容している希釈容器8が存在するか否かを確認するタイミングとして、希釈検体分注機構18がキャリーオーバーの影響を与える検体を希釈容器8から反応容器4に分注するサイクルの次のサイクル(第1実施形態ではサイクル(4)、第2実施形態ではサイクル(6))としたがこれに限られるものでない。
先述したように、予め、制御部26は、測定機構2の動作前および動作中において、測定機構2の各部の数サイクル先までの動作内容を決定する。その際に、制御部26は、その決定した動作内容を基に、数サイクル先までの各サイクルにおける全ての希釈容器8の内部の状態を予測し、希釈検体分注機構18がキャリーオーバーの影響を与える検体を希釈容器8から反応容器4に分注するサイクルの次のサイクルにおいて、希釈ターンテーブル9上に特別洗浄液を収容する希釈容器8が存在するか否かを予め確認しておく。
そして、制御部26は、特別洗浄液を収容する希釈容器8は存在しないと判断した場合、希釈検体分注機構18がキャリーオーバーの影響を与える検体を希釈容器8から反応容器4に分注するサイクル(第1実施形態ではサイクル(3)、第2実施形態ではサイクル(5))において、第1試薬分注機構16が洗浄液供給部531、532から反応容器4に特別洗浄液を分注するように動作内容を決定する。
このようにすることで、反応容器4に特別洗浄液が分注されるのを待つ時間(図7のサイクル(6)参照)がなくなり、処理能力を低下させずに希釈検体分注ノズルに対して特別洗浄が行える。
1:自動分析装置、2:測定機構、3:制御機構、4:反応容器、5:反応ターンテーブル、6:検体容器、7:検体ターンテーブル、8:希釈容器、9:希釈ターンテーブル、10:第1試薬容器、11:第1試薬ターンテーブル、12:第2試薬容器、13:第2試薬ターンテーブル、14:検体分注機構、15:検体分注ノズル、16:第1試薬分注機構、18:希釈検体分注機構、21:希釈容器洗浄機構、22:検体分注ノズル洗浄機構、23:第1試薬分注ノズル洗浄機構、24:希釈検体分注ノズル洗浄機構、26:制御部、31:特別洗浄判断部、32:検体間キャリーオーバー回避設定画面、33:特別洗浄情報記憶部、34:希釈容器内容物記憶部、35:吸引ノズル、36:洗浄液吐出ノズル、52:洗浄水供給部、53:洗浄液供給部

Claims (7)

  1. 検体を収容する検体容器を複数保持する検体テーブルと、
    前記検体に対して前処理を施した前処理検体を収容する前処理容器を複数保持する前処理テーブルと、
    前記前処理検体と試薬を反応させる反応容器を複数保持する反応テーブルと、
    前記試薬を収容する試薬容器を複数保持する試薬テーブルと、
    前記検体テーブルに保持された検体容器から前記前処理テーブルに保持された前処理容器へ検体を移送するための検体分注ノズルと、
    前記前処理テーブルに保持された前処理容器から前記反応テーブルに保持された反応容器に前処理検体を移送するための前処理検体分注ノズルと、
    前記試薬テーブルから試薬を前記反応容器に移送するための試薬分注ノズルとを備え、
    前記前処理容器内で検体に対して前処理を施し、得られた前処理検体と試薬とを前記反応容器内で反応させ、前記検体中の成分を分析する自動分析装置において、
    前記前処理検体分注ノズルについてキャリーオーバー回避のための特別洗浄が必要となる条件および洗浄方法を含む特別洗浄情報を記憶する特別洗浄情報記憶部と、
    前記前処理容器に特別洗浄に使用される特別洗浄液を分注する第1特別洗浄液分注部と、
    前記前処理検体分注ノズルにおいて前後して分注される検体の情報と前記特別洗浄情報に基づいて、特別洗浄の要否を判断し特別洗浄指令を発生する特別洗浄判断部と、
    前記特別洗浄判断部からの前記特別洗浄指令に基づき、前記第1特別洗浄液分注部が特別洗浄液を前記前処理テーブルに保持された前処理容器に分注すると共に、特別洗浄液を収容した前処理容器から前記前処理検体分注ノズルが特別洗浄液を吸引するように、前記第1特別洗浄液分注部、前記前処理テーブル、および前記前処理検体分注ノズルを制御する特別洗浄制御部と、
    を備えることを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1記載の自動分析装置であって、
    前記前処理テーブルが保持する全ての前処理容器について、各前処理容器が特別洗浄液を収容しているか否かの前処理容器内容物情報を記憶する前処理容器内容物記憶部を更に備え、
    前記特別洗浄制御部は、前記特別洗浄指令を受領後、前記前処理容器内容物情報に基づき、特別洗浄液を収容した前処理容器が前記前処理テーブルに存在するか否かを判断し、存在する場合には当該前処理容器に収容された特別洗浄液を前記前処理検体分注ノズルが吸引するように制御することを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項2記載の自動分析装置であって、
    前記特別洗浄制御部は、前記特別洗浄指令を受領後、前記前処理容器内容物情報に基づき、特別洗浄液を収容した前処理容器が前記前処理テーブルに存在するか否かを判断し、存在しない場合には、前記第1特別洗浄液分注部が特別洗浄液を前記前処理テーブルに保持された前処理容器に分注すると共に、前記前処理検体分注ノズルが当該前処理容器から特別洗浄液を吸引するように、前記第1特別洗浄液分注部、前記前処理テーブル、および前記前処理検体分注ノズルを制御することを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項2記載の自動分析装置であって、
    前記反応容器に特別洗浄液を分注する第2特別洗浄液分注部を備え、
    前記特別洗浄制御部は、前記特別洗浄指令を受領後、前記前処理容器内容物情報に基づき、特別洗浄液を収容した前処理容器が前記前処理テーブルに存在するか否かを判断し、存在しない場合には、前記第2特別洗浄液分注部が特別洗浄液を前記反応テーブルに保持された反応容器に分注すると共に、前記前処理検体分注ノズルが当該反応容器から特別洗浄液を吸引するように、前記第2特別洗浄液分注部および前記前処理検体分注ノズルを制御することを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1記載の自動分析装置であって、
    前記検体分注ノズルによって吸引可能に配置され、特別洗浄液を供給する第1特別洗浄液供給部を備え、
    前記特別洗浄制御部は、前記特別洗浄判断部からの前記特別洗浄指令に基づき、前記第1特別洗浄液分注部として前記検体分注ノズルが前記第1特別洗浄液供給部から特別洗浄液を前記前処理容器に分注すると共に、前記前処理検体分注ノズルが当該前処理容器から特別洗浄液を吸引するように、前記検体分注ノズル、前記第1特別洗浄液供給部、前記前処理テーブル、および前記前処理検体分注ノズルを制御することを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項1記載の自動分析装置であって、
    前記前処理テーブルに保持された前処理容器に対して洗浄液を吐出する吐出ノズルおよび洗浄液を吸引する吸引ノズルを備える前処理容器洗浄機構を備え、
    前記特別洗浄制御部は、前記特別洗浄判断部からの前記特別洗浄指令に基づき、前記第1特別洗浄液分注部として前記前処理容器洗浄機構の吐出ノズルを用い、当該吐出ノズルからの洗浄液を収容した前処理容器から前記前処理検体分注ノズルが洗浄液を特別洗浄液として吸引するように、前記前処理容器洗浄機構、前記前処理テーブル、および前記前処理検体分注ノズルを制御することを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項4記載の自動分析装置であって、
    前記試薬分注ノズルによって吸引可能に配置され、特別洗浄液を供給する第2特別洗浄液供給部を備え、
    前記特別洗浄制御部は、前記特別洗浄判断部からの前記特別洗浄指令に基づき、前記第2特別洗浄液分注部として前記試薬分注ノズルが前記第2特別洗浄液供給部から特別洗浄液を前記反応容器に分注すると共に、前記前処理検体分注ノズルが当該反応容器から特別洗浄液を吸引するように、前記試薬分注ノズル、前記第2特別洗浄液供給部、前記反応テーブル、および前記前処理検体分注ノズルを制御することを特徴とする自動分析装置。
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