JP2000346418A - アイソレータ装置の清浄維持装置 - Google Patents

アイソレータ装置の清浄維持装置

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JP2000346418A
JP2000346418A JP11158023A JP15802399A JP2000346418A JP 2000346418 A JP2000346418 A JP 2000346418A JP 11158023 A JP11158023 A JP 11158023A JP 15802399 A JP15802399 A JP 15802399A JP 2000346418 A JP2000346418 A JP 2000346418A
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康司 川崎
Minoru Miyamoto
宮本  実
Hiroyuki Eshiro
弘至 江城
Toshinaga Toda
俊永 戸田
Mitsuo Jinno
満雄 神農
Daisuke Tsunoda
大輔 角田
Nobuo Ishiyama
信夫 石山
Shinichi Azumaguchi
慎一 東口
Mitsushi Narita
光志 成田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイソレータ装置のガラス窓廻りなどの接合
部からの漏れを抑止すると共に、上述の各困難性を克服
し得る信頼性の高いアイソレータ装置の清浄維持装置を
提供する。 【解決手段】 アイソレータ装置1a,1b内を外部に
対して陽圧とするとともに、アイソレータ装置1a,1
bの、ガラス窓4などの接合部の内周縁にアイソレータ
装置内部及び外部に対して陰圧となる陰圧空気吸入路1
3を設置し、接合部の内周縁を通過する空気を陰圧空気
吸入路13で吸引した。かかる構成にあって、アイソレ
ータ装置1a,1b内部の陽圧により接合部の内周縁を
通過しようとする空気や、外部から内周縁を通過しよう
とする空気は、陰圧空気吸入路16で回収される。この
ため、内部からの漏れを抑止できるとともに、外部から
汚染空気が流入することもなく、シールド性が向上する
こととなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局所清浄空間を構
成するアイソレータ装置の清浄維持装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体や電子部品、または医薬品を製造
する工場などでは、清浄な空気雰囲気中にて各部品の組
み付け,加工,充填などを行うためにクリーンルームが
一般的に用いられる。このクリーンルームにあっては、
室内全体を例えば一方向流(いわゆる層流)を用いた大
量の清浄空気により高清浄度を維持する方法が一般的に
採用されている。
【0003】しかしながらクリーンルームを用いる場合
には、その初期投資、維持費が膨大であり、そこで、コ
ストの低減等を目的に、例えば半導体工場の場合には、
ウエハー周辺の局所空間のみを高清浄度に維持された清
浄空間とする等、所要部分のみに高度な清浄雰囲気を形
成するというクリーンルームの局所化が試みられてい
る。この技術手段として、アイソレータ装置、ミニエン
バイロメントなどにより局所清浄空間を構成するように
した手段が提案されている。
【0004】ここでアイソレータ装置は、無菌および高
清浄度に維持した局所清浄空間が内部に形成され、かつ
基端を装置外壁に気密固定して局所清浄空間内に挿入し
た作業グローブ等の隠蔽被覆材を備えてなり、作業者は
外部にいながら、窓ガラスを通して内部を確認しつつ、
作業グローブ等を介して種々の作業を行うことを可能と
するものである。このアイソレータ装置は、例えば、医
薬品製造工場などで用いられ、洗浄,滅菌済みのバイア
ル瓶やアンプル瓶、あるいは滅菌済みのゴム栓などのパ
ーツをアイソレータ装置の庫内の局所清浄空間で製造あ
るいは搬送するようにしている。このようにアイソレー
タ装置を用いることにより、作業者は、低清浄雰囲気中
にいたままで、清浄な空気雰囲気中での種々の加工又は
搬送作業等を進行させることが可能となる優れた利点が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のアイソレータ装
置にあって、その局所清浄空間の清浄度を所定水準に維
持することは、かかる装置の信頼性に関わる最も大きな
課題である。しかるに、その内部を完全な気密状態に確
保することは実際上困難であるから、一般的には、内部
を陽圧化して外部へ空気が漏出し得る状態を確保して、
外周囲の汚染空気が内部に侵入しないようにしている。
【0006】一方、アイソレータ装置内を陽圧となるよ
うに加圧しても、該アイソレータ装置が配設される外部
雰囲気は、部屋の扉の開閉などにより、圧力変動を生じ
る場合があり、このため設置環境によっては、アイソレ
ータ装置内の陽圧維持の信頼性が低く、汚染空気が内部
に流入する場合もある。
【0007】また、アイソレータ装置内で薬品等の揮発
性物質を取り扱うような場合には、庫内の空気を外へ漏
出させると、周囲雰囲気がかえって汚染される場合もあ
る。
【0008】さらに、アイソレータ装置内が清浄に維持
されているかどうかは、その空気漏れ状態を適宜に検知
することにより検証され得るが、この検証は、内部加圧
後の減圧速度によりその漏れ量を換算したり、またはア
ンモニアガスの充満後の反応試験布による漏れの有無の
確認などにより行っており、漏れ量を常時モニタリング
することはできない。
【0009】一方、アイソレータ装置の漏れ箇所は、特
に、開閉を伴い、またパッキン材料によるシールを行っ
ているガラス窓枠の廻り等の接合部の周縁が漏れ量の大
部分を占める。しかるに、このような接合部の周縁部分
は、閉止した後のリーク量の確認が困難であり、かつ状
態の確認、検証(バリデーション)が難しい。また、初
期確認漏れ量の再現性に不安がある。さらに、多くの締
め込み点数、また大きな締め込み強度を求めると、構造
的な強度の増大とともに、作業性が劣ることになる等、
その対応には種々の困難性がある。
【0010】本発明は、以上の点に鑑みて創案されたも
ので、クリーンルームにおける無菌・無塵状態を維持し
たアイソレータ装置のガラス窓などの接合部周縁からの
漏れを抑止すると共に、上述の各困難性を克服し得る信
頼性の高いアイソレータ装置の清浄維持装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部を無菌・
無塵状態を維持して遮閉化されるアイソレータ装置のそ
の内部を陽圧とするとともに、ガラス窓などの接合部の
内周縁に陰圧空気吸入路を設置し、接合部の内周縁を通
過する空気を陰圧空気吸入路で吸引したことを特徴とす
るアイソレータ装置の清浄維持装置である。ここで接合
部はガラス窓に限定されるものではなく、装置筐体に生
じる種々の接合部が対象となる。
【0012】ここで陰圧空気吸入路の陰圧度は外部雰囲
気に比べ10〜50000Pa低い圧力で制御すること
が望ましい。
【0013】かかる構成にあって、内部の陽圧により接
合部の内周縁を通過しようとする空気や、外部から内周
縁を通過しようとする空気は、陰圧空気吸入路で回収さ
れる。このため、内部からの漏れを抑止できるととも
に、外部から汚染空気が流入することもなく、シールド
性が向上することとなる。また、アイソレータ装置内の
陽圧は、陰圧空気吸入路との圧力差により定まり、この
陰圧空気吸入路の圧力制御によって、外部雰囲気に依存
することなく、確実に陽圧化することができ、局所清浄
空間をアイソレータ装置内に安定的に確保することがで
きる。
【0014】かかる構成にあっては、陰圧空気吸入路の
流量を継続的に測定する流量検出手段を備えた構成が適
用可能となる。この流量検出手段として、陰圧空気吸入
路から回収される空気の流量を測定する微少流量計,微
粒子カウンター等が用いられる。ここで継続的に測定す
るとは、連続的測定のほか、間欠的な継続測定を含むも
のである。このように継続的に流量を測定することによ
り、アイソレータ装置の庫内の局所清浄空間の状態確認
が可能となる。すなわち、この測定値により、所定流量
の空気が流出していることを確認することにより庫内圧
力が所定の陽圧状態にある等、種々の状態検証が可能と
なり、かつその流出程度により内部の清浄度を確認する
ことができる。また、この測定値により、限界流量を越
えたかどうかが判定可能となり、限界流量を越えた場合
には異常発生とすることにより、異常警報などを自動的
に行うことが可能となる。
【0015】一方、ガラス窓などの接合部の周縁に清浄
空気を供給することにより、接合部の内周縁への汚染空
気の流入をさらに充分に防止することができる。尚、か
かる清浄空気の供給の為に、外側から接合部の周縁を補
償ダクトで覆い、該補償ダクト内に清浄空気を供給すれ
ばよい。この場合に、清浄空気を外圧よりも高くするこ
とにより、ダクトの接続縁から、外部の汚染された空気
が流入することがなくなる。
【0016】
【発明実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付図面
に従って説明する。図1,図2はアイソレータ装置1を
用いた無菌・無塵システムの一例を示すものである。こ
のシステムにあっては、移動式又は固定式の複数のアイ
ソレータ装置1が用いられ、各アイソレータ装置1内で
ワークの加工等が行われ、夫々の開口接続部を介してワ
ークの授受が行われて一連の流れ作業が順次実行され
る。
【0017】このアイソレータ装置1はその庫内を無菌
・無塵状態を維持して遮閉化することにより、局所清浄
空間としているものであり、かかる清浄空間が作業者に
より汚染されないように、外部周囲と遮断する装置筐体
2にガラス窓4(接合部)を設け、該ガラス窓4に形成
された作業孔5に手作業を可能とする作業グローブ8
(隠蔽被覆材)の基端部を密閉状に取付けている。これ
により、作業グローブ8により作業孔5は密閉されると
ともに、作業者は外から作業グローブ8に手を挿入し、
ガラス窓4を介して内部を確認しながら、該作業グロー
ブ8を介して庫内のワークの加工,処理,調整などの作
業を行うこととなる。その他、作業孔5には、作業グロ
ーブ8に代えて作業者が上半身を庫内に挿入可能とする
ハーフスーツ、全身を庫内に位置させながら該庫内と作
業者とを遮断するフルスーツなどの隠蔽被覆材が設けら
れる。
【0018】かかる構成にあって、シングルウオール型
のアイソレータ装置1aの構成を図3に従ってさらに詳
細に説明する。かかる構成にあっては、基台10上に装
置筐体2が保持されるとともに、該装置筐体2には、開
口3が形成される。この開口3の周縁の装置筐体2上に
は内部を陰圧空気吸入路13とする吸入ダクト11が設
けられる。この吸入ダクト11はその前面に吸引口12
が形成され、該前面に通気性パッキン15が吸引口12
を覆わないようにして接合され、通気性パッキン15上
にガラス窓4が固着される。而してガラス窓4(接合
部)の内周縁には陰圧空気吸入路13が配設されること
となる。さらには、ガラス窓4の端縁及び吸入ダクト1
1を囲繞するように、補償ダクト16がガラス窓4周縁
に固定され、補償ダクト16内を陽圧補償路17として
いる。さらに庫内にあって、後壁には回収路40が設け
られ、吸引ファン41によりヘパフィルタ42を通過さ
せて、正常化した空気を還流させるようにしている。
【0019】一方、ガラス窓4の中央部に形成された作
業孔5には、基部筒片20の端縁が固着され、該基部筒
片20をアイソレータ装置1の内方へ突出している。こ
の基部筒片20は、挟持片21を作業孔5の内周縁にパ
ッキン22を介して固着することにより、気密性を保持
して固定されることとなる。この基部筒片20の挿入端
部には、作業グローブ8が外側から嵌着され、Oリング
23により気密的に保持される。これにより該作業グロ
ーブ8はアイソレータ装置1内に挿入され、上述したよ
うに、作業者は、手を作業グローブ8に挿入して、その
可撓性を利用してアイソレータ装置1内のワークを取扱
うことが可能となる。
【0020】次に、本発明の要部につき説明する。前記
吸入ダクト11内は陰圧管路30が接続される。この陰
圧管路30には、圧力計31が装着される。さらに、該
陰圧管路30は真空ポンプ37に、制御弁32,ヘパフ
ィルタ33及び流量計34を介して接続され、これによ
り真空ポンプ37が駆動すると、吸入ダクト11内は外
気に対して10〜50000Paに減圧され、該内部が
陰圧空気吸入路13となる。ここで、陰圧空気吸入路1
3に吸引された空気はヘパフィルタ33により清浄化さ
れた後、外部へ排出されることとなる。
【0021】さらに補償ダクト16には陽圧管路40が
接続され、この、陽圧管路40を介して送風機41の圧
力空気がヘパフィルタ42を介して、補償ダクト16内
に導入される。すなわち送風機41の圧力空気はヘパフ
ィルタ42により清浄化され、この清浄化された空気が
補償ダクト16内に導入され得ることとなり、これによ
り補償ダクト16内を陽圧補償路17としている。この
補償ダクト16への供給圧力は、庫内よりも小さく、か
つ外部よりも高圧となるように調整される。即ち、供給
された高圧空気が後述する通気性パッキン15を透過し
てから庫内へ流入することのないようにしている。
【0022】かかる構成にあって、陽圧補償路17の圧
力により清浄空気が、該補償ダクト16の接続部の微間
隙19を介して外部へ漏出すると共に、陰圧空気吸入路
13との圧力差により、通気性パッキン15を介して吸
引口12から吸入ダクト11内に流入する。これによ
り、微間隙19から、外部の汚染された空気が補償ダク
ト16内に流入することがない。また、ガラス窓4の内
周縁には内部を陰圧空気吸入路13とする吸入ダクト1
1が設けられているから、陰圧空気吸入路13の陰圧に
よりアイソレータ装置1内の圧力空気が通気性パッキン
15を透過して吸引口12から吸入ダクト11内へ流入
する。
【0023】一方、吸入ダクト11には、通気性パッキ
ン15を介してアイソレータ装置1内の空気も流入す
る。このため、アイソレータ装置1内の空気が外側に漏
出することが無く、アイソレータ装置1内で有機溶剤等
の揮発性の物質を取り扱うような場合に、作業者がいる
外部雰囲気が逆汚染されることがなく、作業環境が良好
に保全される。しかも、汚染された外部の空気はアイソ
レータ装置1側へ流入することはなく、高いシールド性
が保たれることとなる。
【0024】アイソレータ装置1内の陽圧は、陰圧空気
吸入路13との圧力差により定まり、このため陰圧空気
吸入路13の圧力制御によって、外部雰囲気に依存する
ことなく、確実に陽圧化することができ、局所清浄空間
をアイソレータ装置1内に安定的に確保することができ
る。すなわち、アイソレータ装置1が配設される外部雰
囲気は、部屋の扉の開閉などにより、圧力変動を生じる
場合があるが、かかる外部雰囲気とは無関係にアイソレ
ータ装置1内を局所清浄空間として維持することができ
る。
【0025】さらに、上述のように補償ダクト16によ
り、ガラス窓4(接合部)の周縁を覆って、清浄空気を
供給したから、接合部の内周縁からの汚染空気の流入を
さらに完全に防止することができる。そしてこのため、
ガラス窓4等の接合部の締め込み作業を軽減でき、組付
けが容易となる。
【0026】かかる構成にあっては、陰圧空気吸入路1
3から回収される空気の流量を微少流量計34等を用い
て継続的に計測することにより、常時、アイソレータ装
置1内の状況を監視することができる。すなわち、所定
圧力が流出していることを確認することにより内圧が所
定の陰圧状態にあることを検証することができ、かつそ
の圧力程度により内部の洗浄度を確認することができ、
これによりアイソレータ装置1の庫内の局所清浄空間の
状態確認が可能となる。この微少流量計34は本発明の
陰圧空気吸入路13の流量を継続的に測定する流量検出
手段を構成するものである。
【0027】また、この測定により、限界流量を越えた
かどうかが判定可能となり、限界流量を越えた場合には
異常発生とすることにより、異常警報などを自動的に行
うことが可能となり、かかる異常警報により、迅速な改
善が可能となる。
【0028】而して、アイソレータ装置1内は適正な圧
力に維持されるとともに、その清浄度を適正に確保し得
ることとなる。
【0029】図4は、補償ダクト16を省略した構成に
係る。この構成にあっては、陰圧空気吸入路13に外気
が直接流入することとなるが、この陰圧空気吸入路13
により周囲空気とアイソレータ装置1内が遮断され、ア
イソレータ装置1内の空気が庫外へ流出したり、または
庫外の汚染空気がアイソレータ装置1内に流入すること
がなくなる。このため、上述の各作用効果を達成するこ
とができ、アイソレータ装置1内を局所清浄空間に維持
することが可能となる。
【0030】図5は、ダブルウオール型のアイソレータ
装置1を示す。ここで、このアイソレータ装置1の内部
には装置筐体2との間で間隙を形成する内壁51をステ
イ52により保持してなり、該間隙を周回路50として
いる。また、この内壁51には、前記ガラス窓4と対向
する位置で内ガラス窓52が装着され、作業者がガラス
窓4,内ガラス窓52を介してアイソレータ装置1内を
視認可能なようにしている。また、この構成にあって
は、基部筒片20を内方へ延出して内ガラス窓52に形
成した孔部53に挿入し、かかる孔部53周囲と基部筒
片20を接合するようにし、これにより基部筒片20を
両端保持して保持強度を増している。その他の構成は図
3と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
【0031】かかる構成のダブルウオール型のアイソレ
ータ装置1bにあっては、周回路50を下方で開口して
内部と連通するようにし、さらに上部に吸引ファン55
を設け、かつ庫内との連通路にヘパフィルタ56を設
け、周回路50に上昇気流を形成するとともに、ヘパフ
ィルタ56により清浄化するようにしている。この構成
にあっては、周囲空気と、アイソレータ装置1内との間
に周回路50が介在することとなり、例え、周囲空気の
汚染空気が侵入したとしても、周回路50により遮断さ
れ、シールド性がさらに向上することとなる。
【0032】上述の実施例は、ガラス窓枠の廻りの接合
部につき、本発明を適用したものであるが、本発明は、
このような開口を遮蔽する接合部のみに限定されるもの
ではなく、装置筐体を構成する種々の部材の接合部に適
用され得るものである。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述したように、アイソレータ
装置の、ガラス窓などの接合部の内周縁に陰圧空気吸入
路を設置し、接合部の内周縁を通過する空気を陰圧空気
吸入路で吸引したものであり、このため次のような効果
がある。
【0034】イ) 内部の陽圧により接合部の内周縁を通
過しようとする空気や、外部から内周縁を通過しようと
する空気は、陰圧空気吸入路で回収され、このため、外
部から汚染空気が流入することもなく、シールド性が向
上するとともに、内部からの空気漏れを抑止でき、外部
の逆汚染が阻止される。さらには、ガラス窓等に適用し
た場合には、その閉めこみ作業を軽減できる。
【0035】ロ) アイソレータ装置1内の陽圧は、陰圧
空気吸入路13との圧力差により定まり、この陰圧空気
吸入路13の圧力制御によって、外部雰囲気に依存する
ことなく、確実に陽圧化することができ、局所清浄空間
をアイソレータ装置内に安定的に確保することができ
る。
【0036】ハ) 陰圧空気吸入路から回収される空気の
流量を微少流量計,微粒子カウンター等を用いて計測す
ることにより、常時監視することができる。これにより
アイソレータ装置の庫内の局所清浄空間の状態確認が可
能となり、自動警報も可能となる。
【0037】ニ) ガラス窓などの接合部の周縁に外側か
ら清浄空気を供給することにより、接合部の内周縁から
の汚染空気の流入をさらに完全に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した無菌・無塵システムの概要側
面図である。
【図2】本発明を適用した無菌・無塵システムの概要平
面図である。
【図3】シングルウオール型のアイソレータ装置1aの
要部の縦断側面図である。
【図4】アイソレータ装置1aの変形例の要部の縦断側
面図である。
【図5】ダブルウオール型のアイソレータ装置1bの要
部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b アイソレータ装置 2 筐壁 4 ガラス窓 5 作業孔 8 作業グローブ 11 吸入ダクト 12 吸引口 13 陰圧空気吸入路 15 通気性パッキン 16 補償ダクト16 30 陰圧管路 33 ヘパフィルタ 34 流量計 37 真空ポンプ 40 陽圧管路 50 周回路 56 ヘパフィルタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月10日(1999.6.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
フロントページの続き (72)発明者 江城 弘至 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 戸田 俊永 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 神農 満雄 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 角田 大輔 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 石山 信夫 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 東口 慎一 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 成田 光志 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 Fターム(参考) 3L058 BF03 BF07 BF09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイソレータ装置内を外部に対して陽圧と
    するとともに、装置筐体の接合部の内周縁に、アイソレ
    ータ装置の内部及び外部に対して陰圧となる陰圧空気吸
    入路を設置し、接合部の内周縁を通過する空気を陰圧空
    気吸入路で吸引したことを特徴とするアイソレータ装置
    の清浄維持装置。
  2. 【請求項2】陰圧空気吸入路の流量を継続的に測定する
    流量検出手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    アイソレータ装置の清浄維持装置。
  3. 【請求項3】接合部の周縁に清浄空気を供給するように
    したことを特徴とする請求項1記載又は請求項2記載の
    アイソレータ装置の清浄維持装置。
JP15802399A 1999-06-04 1999-06-04 アイソレータ装置の清浄維持装置 Expired - Fee Related JP3683744B2 (ja)

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