JP2000345721A - 中空塔状構造物の解体方法 - Google Patents

中空塔状構造物の解体方法

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JP2000345721A
JP2000345721A JP11159689A JP15968999A JP2000345721A JP 2000345721 A JP2000345721 A JP 2000345721A JP 11159689 A JP11159689 A JP 11159689A JP 15968999 A JP15968999 A JP 15968999A JP 2000345721 A JP2000345721 A JP 2000345721A
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crushed
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煙突に代表されるような中空塔状構造物を解
体する場合に、周辺環境を汚染するおそれを無くすこと
ができる解体方法を提供する。 【解決手段】 中空塔状構造物1の下部1bの壁を貫通
して塔内から塔外へ吸引を行う吸引装置200を設け
る。上記吸引装置200を動作させることによって、塔
外から塔状構造物1の上端側開口1cを通り塔内下方へ
向かう空気の流れFを生成する。この状態で、塔状構造
物1を上端1aから下方へ向かって順次破砕する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、煙突に代表され
るような中空塔状構造物を解体する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】最
近、老朽化したゴミ焼却場の解体工事が盛んに行われて
いる。そのようなゴミ焼却場の煙突を解体する場合、解
体によって発生する粉塵と、それに含まれるダイオキシ
ン等の有害物質が周辺環境を汚染するおそれがある。
【0003】そこで、この発明の目的は、煙突に代表さ
れるような中空塔状構造物を解体する場合に、周辺環境
を汚染するおそれを無くすことができる解体方法を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の中空塔状構造物の解体方法は、中
空塔状構造物の下部の壁を貫通して塔内から塔外へ吸引
を行う吸引装置を設け、上記吸引装置を動作させること
によって塔外から上記塔状構造物の上端側開口を通り塔
内下方へ向かう空気の流れを生成しながら、上記塔状構
造物を上端から下方へ向かって順次破砕することを特徴
とする。
【0005】この請求項1の中空塔状構造物の解体方法
では、中空塔状構造物を上端から下方へ向かって順次破
砕する過程で、吸引装置によって生成された塔外から上
記塔状構造物の上端側開口を通り塔内下方へ向かう空気
の流れに乗って、被破砕部に生じた粉塵が塔内に引き込
まれる。この結果、被破砕部に生じた粉塵が上記塔状構
造物の周辺に飛散するのが防止される。したがって、上
記粉塵に含まれたダイオキシン等の有害物質によって周
辺環境が汚染されるおそれが無くなる。
【0006】請求項2に記載の中空塔状構造物の解体方
法は、請求項1に記載の中空塔状構造物の解体方法にお
いて、上記塔状構造物の被破砕部に、破砕によって生じ
る粉塵を包み込むための泡材を供給することを特徴とす
る。
【0007】この請求項2の中空塔状構造物の解体方法
では、破砕によって生じた粉塵が被破砕部に供給された
泡材に包み込まれ、この泡材とともに上述の空気の流れ
に乗って塔内に引き込まれる。したがって、破砕によっ
て生じた粉塵が上記塔状構造物の周辺に飛散するのがさ
らに効果的に防止される。
【0008】請求項3に記載の中空塔状構造物は、請求
項1に記載の中空塔状構造物の解体方法において、上記
塔状構造物の上端破砕部を覆い部材で覆い、上記塔状構
造物の外周面と覆い部材の下端開口部との間に空気の通
路を形成したことを特徴とする。
【0009】この請求項3の中空塔状構造物の解体方法
では、破砕によって塔状構造物の外周で生じた粉塵が塔
状構造物の外周面と覆い部材の下端開口部との間に形成
された空気の通路を流れる空気の流れに乗って塔内に引
き込まれる。したがって、破砕によって塔状構造物の外
周で生じた粉塵が周辺に飛散するのがさらに効果的に防
止される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0011】図1において、1は解体すべき中空塔状構
造物としての煙突を示している。
【0012】この発明の一実施形態の解体方法では、煙
突1よりも背の高いブーム3を備えた走行式のクレーン
2と、上記クレーン2のブーム3にクレーンのワイヤ及
びフックを介してワイヤ6で吊り下げられた破砕装置5
を用いる。
【0013】図2に示すように、上記破砕装置5は、オ
イルタンクを兼ねる台21上に、エンジン22と油圧ポ
ンプ26と油圧モータ27とエンジン付発電機31と無
線操縦装置32を搭載している。上記エンジン22の回
転力は、減速歯車装置23を介して油圧ポンプ26に伝
えられる。上記油圧ポンプ26と油圧モータ27とは図
示しない油圧配管によって連結している。エンジン付発
電機31は無線操縦装置32や後述するテレビジョンカ
メラ(以下、テレビカメラという。)7等に電力を供給す
る。上記台21は吊環に連結したワイヤ6によってクレ
ーン2に吊り下げている。台21に設けた主軸35の下
端に旋回フレーム34を取り付けている。この主軸35
は油圧モータ27によってベベルギヤ37,38を介し
て正逆自在に回転できるようになっている。
【0014】上記旋回フレーム34の端部から下方に突
出する部分には、この破砕装置5の破砕腕122,12
6の作動を監視するためテレビカメラ7を取り付けてい
る。また、クレーン2のブーム3にはこの破砕装置5全
体を監視するためのテレビカメラ57を取り付けてい
る。これらのテレビカメラ7,57の映像は、図1中の
クレーン2の運転台に設けたテレビジョン受像機(以
下、テレビ受像機という。)8や、破砕装置のための操
作室10中に設けたテレビ受像機9へ送られる。
【0015】図2中に示した主軸35の上端には、配管
等の捩れを防止するためのロータリジョイント29を設
けている。このロータリジョイント29と主軸35を通
る貫通穴とを介して、クレーン2からの図示しない油圧
ホースおよび電線を後記する油圧シリンダ123,12
7, テレビカメラ7に導いている。また、ロータリジョ
イント29と主軸35を通る貫通穴とを介して、クレー
ン2からの図示しない泡材供給ホースを破砕腕122,
126の上方に設けた泡材供給ホース181へ接続して
いる。
【0016】上記旋回フレーム34には略L字形状の固
定破砕腕122を姿勢傾斜用の油圧シリンダ123とリ
ンク124により吊り下げている。上記固定破砕腕12
2の水平部の中央に設けた軸125に、可動破砕腕12
6の一端を枢着している。上記固定破砕腕122の上端
部と可動破砕腕126の中央部とを破砕動用の油圧シリ
ンダ127で連結して、この油圧シリンダ127の伸縮
作動により、固定破砕腕122の先端部122aと可動
破砕腕126の先端部126aとが接離作動して、被破
砕部28を圧砕するようにしている。上記固定破砕腕1
22の先端部122aの突起155と可動破砕腕126
の先端部126aの突起156とは、圧砕時に被破砕部
28に集中的に力を加えて、破壊を促進する。
【0017】また、上記固定破砕腕122の先端部12
2aには、この先端部122aの背部と両側部を覆い、可
動破砕腕122側へ開いた断面コの字状の落下防止部材
135を設けている。上記落下防止部材135の背部と
固定破砕腕122の背部との間にコイルバネ136を介
設し、上記固定破砕腕122に落下防止部材135をボ
ルト・ナット137で固定している。自然状態では、落
下防止部材135は、先端部122aよりも可動破砕腕
122側へ突出している。固定破砕腕122を被破砕部
28の外面28bに当接させると、コイルバネ136が
伸張し、落下防止部材135は先端部122aに対して
相対的に後退して、被破砕部28を押圧することにな
る。そして、被破砕部28が破砕されると、破砕片は、
コイルバネ136によって内側へ付勢されている落下防
止部材135によって、煙突1の内側へ押しやられる。
したがって、破砕片が煙突1外側へ落下するのを防止で
きる。
【0018】なお、上記固定破砕腕122の軸125近
傍の奥部には横鉄筋切断用の固定刃131を設ける一
方、可動破砕腕126の軸125近傍の奥部には横鉄筋
切断用の可動刃132を設けている。さらに、上記固定
破砕腕122には縦鉄筋切断用の固定刃133を水平方
向に突出させる一方、可動破砕腕126には縦鉄筋切断
用の可動刃134を水平方向に突出させている。また、
上記固定破砕腕122の上部内側には両側方に広がりか
つ下方に湾曲した鋼板からなるスカート172を設けて
いる。このスカート172によって、破砕装置5の荷重
を、被破砕部28のコンクリート中から露出した縦鉄筋
の上端に掛けて、縦鉄筋を煙突1の内側に曲げるように
している。曲げられて所定の長さになった鉄筋は、縦鉄
筋切断用の固定刃133,可動刃134や横鉄筋切断用
の固定刃131,可動刃132によって切断される。
【0019】また、簡単のため図2では省略している
が、万一破砕片が煙突1の外側に落下したときに備え
て、図4中に示すように破砕装置5の固定破砕腕122
に破砕片受け191を吊り下げている。この破砕片受け
191は、破砕片を受けるバケット194と、このバケ
ット194を吊り下げるための吊り下げ腕195とを備
えている。吊り下げ腕195の上端部は、油圧モータに
よって回転される送りねじ193に係合している。送り
ねじ193を回転させることによって、バケット194
を固定破砕腕122に対して接近又は離間させて、位置
調整することができる。なお、バケット194の底板1
94bは油圧シリンダによって開閉可能である。
【0020】図3中には、吸引装置としての集塵機20
0を示している。この集塵機200は、市販のもの(商
品名「ターボフィルタ」,機種・形式SJF900−4
4/20)であり、本体201にカートリッジ方式で交
換可能なフィルタ203と、図示しないモータによって
回転駆動されるファン204を搭載している。ファン2
04が回転駆動されると、空気が吸込みダクト202を
通して本体201内に取り込まれ、その空気に含まれた
粉塵がフィルタ203でろ過される。ろ過によって清浄
化された空気は排気口205を通して本体201の外へ
排気される。この例では、集塵機200の処理風量は5
00m3/minである。なお、集塵機のフィルタに活
性炭を使用すればダイオキシン等の有毒物が除去でき
る。
【0021】煙突1の解体は次のようにして行う。
【0022】 まず図3に示すように、解体すべき煙
突1の下部1bの壁を内外に貫通して下部開口210を
形成する。この下部開口210の高さは、解体に伴って
煙突内下部に堆積した破砕片によって下部開口210が
塞がれるのを防ぐために、煙突の根元よりも若干高いレ
ベルに設定しておく。
【0023】 次に、この下部開口210に、煙突1
の外部に設置した集塵機200の吸込みダクト202を
接続する。そして、この集塵機200を動作させること
によって、煙突外部から煙突の上端側開口1cを通り煙
突内部に下方へ向かう空気の流れFを生成する。集塵機
200の処理風量は500m3/min.であるから、
例えば煙突1の内径が2000mmであれば、流速とし
て2.65m/secを得ることができる。なお、煙突
1の下部1bに既設の開口があれば、わざわざ下部開口
210を形成せずに、その開口を利用しても良い。
【0024】 このように煙突1を通る空気の流れF
を生成した状態で、図1に示すように、クレーン2の運
転手11は運転台でテレビ受像機8を見ながらクレーン
2で破砕装置5を煙突1の上端よりも高く吊り上げる。
破砕装置5の操作員12は地上の操作室10からアンテ
ナ71を介して図2中に示した無線操縦装置32のアン
テナ33に操縦指令を送り、エンジン22を駆動し、エ
ンジン付発電機31を駆動する。そして、テレビ受像機
9を見ながら、油圧ポンプ26から油圧モータ27に油
を供給して、旋回フレーム34を被破砕部28(最初は
上端1a)に合わせた角度位置まで旋回させる。さら
に、破砕動用の油圧シリンダ127を引き込み作動させ
て、可動破砕腕126を開放作動させる。その後、クレ
ーン2の運転手11がテレビ受像機8を見ながら破砕装
置5を下降させて、図4に示すように固定破砕腕122
と可動破砕腕126の間に被破砕部28を挿入する。こ
のとき、運転手11と操作員12が音声通信装置13で
連絡を取り合いながら破砕装置5の位置や姿勢を調整す
る。同様に、破砕片受け191の位置や姿勢を、バケッ
ト194が被破砕部28の外周面に密接するように調整
する。
【0025】 その後、操作員12は、泡剤供給ホー
ス181を通して例えば石鹸液のような泡材211を被
破砕部28へ供給しながら、破砕動用の油圧シリンダ1
27を伸張させて固定破砕腕122と可動破砕腕126
で被破砕部28を挟む。これにより、被破砕部28を破
砕する。このようにして、煙突1を上端1aから下方へ
向かって螺旋状に順次破砕してゆく。
【0026】この破砕の過程で、被破砕部28に生じた
コンクリート片等の破砕片は、落下防止部材135によ
って煙突1の内側に押しやられる。したがって、破砕片
が煙突1の外側へ落下するのが防止される。また、万一
コンクリート等の破砕片が煙突1の外側へ落下した場合
は、その破砕片は破砕片受け191のバケット194に
よって受けられる。したがって、施工上の安全を確保で
きる。
【0027】さらに、被破砕部28に生じた粉塵は、泡
剤供給ホース181を通して供給された泡材211に包
み込まれる。そして、泡材211とともに、上述の空気
の流れFに乗って煙突内に引き込まれる。この結果、被
破砕部28に生じた粉塵が煙突1の周辺に飛散するのを
防止できる。したがって、上記粉塵に含まれたダイオキ
シン等の有害物質によって周辺環境が汚染されるおそれ
を無くすことができる。
【0028】なお、この破砕の過程で、煙突1の内側へ
落下した破砕片が煙突内下部に堆積する。この破砕片に
よって下部開口210が塞がれるのを防ぐために、煙突
下部の図示しない扉や開口を通して、煙突内下部に堆積
した破砕片を順次煙突外へ搬出するのが望ましい。
【0029】上記では煙突1の下部から吸引して、煙突
内部に下方に向かう空気の流れを生成するとともに煙突
の被破砕部28に泡材を供給して、破砕時の粉塵が飛散
するのを防止する方法について述べたが、さらに図5に
示すように、煙突の上端破砕部を覆い部材で覆い、破砕
時に煙突の外周部で発生する粉塵を煙突内部に吸引する
と粉塵の飛散をさらに少なくすることができる。
【0030】具体的には、破砕装置5の旋回フレーム3
4に水平円形方向に延出する複数の覆い支持アーム30
1を取付け、その上にシート状の覆い部材302を帳設
すると共に支持アーム301の先端から下方に少なくと
も煙突の被破砕部28の高さ位置まで延在させ、その下
端部にリング状の重り303を取付け、覆い300を構
成する。この覆い300の径は、煙突の径よりも大きく
設定しておく。これにより、煙突の上端破砕部の外周に
空気の通路が形成される。
【0031】このような覆い300を設けた上、煙突1
の下部から吸引すると、煙突の上端破砕部では、空気が
いったん煙突外周から上方に向かって流れて、覆い30
0の内部に流入し、しかるのちに煙突1の内部下方に向
かって流れる。したがって、破砕装置5の外側破砕腕1
22と内側破砕腕126で被破砕部28を挟むとき外側
破砕腕122側で発生する粉塵は煙突の外周へ飛散する
ことなく、煙突内部に吸引される。
【0032】図6は、上記クレーン2や破砕装置5を用
いることなく、人力で煙突1の解体を行う別の実施形態
を示している。
【0033】この実施形態では、煙突1の解体は次のよ
うにして行う。
【0034】 まず、先の実施形態と同様に、解体す
べき煙突1の下部1bの壁を内外に貫通して下部開口2
10を形成する。この下部開口210の高さは、解体に
伴って煙突内下部に堆積した破砕片によって下部開口2
10が塞がれるのを防ぐために、煙突の根元よりも若干
高いレベルに設定しておく。
【0035】 次に、煙突1の周囲に、作業者30
1,302のための足場300を構築する。
【0036】 次に、上記下部開口210に、煙突1
の外部に設置した集塵機200の吸込みダクト202を
接続する。そして、この集塵機200を動作させること
によって、煙突外部から煙突の上端側開口1cを通り煙
突内部を下方へ向かう空気の流れFを生成する。
【0037】 このように煙突1を通る空気の流れF
を生成した状態で、作業者301,302がコンクリー
ト破砕用の工具を用いて煙突1を上端1aから下方へ向
かって順次破砕してゆく。
【0038】この実施形態でも、被破砕部に生じた粉塵
は、上述の空気の流れFに乗って煙突内に引き込まれ
る。この結果、被破砕部に生じた粉塵が煙突1の周辺に
飛散するのを防止できる。したがって、上記粉塵に含ま
れたダイオキシン等の有害物質によって周辺環境が汚染
されるおそれを無くすことができる。また、破砕作業中
に作業者301,302が被破砕部に生じた粉塵を吸い
込むのを防止でき、作業者の健康が損なわれるのを避け
ることができる。
【0039】なお、各実施形態では煙突の解体について
述べたが、解体すべき構造物は煙突に限らないことは当
然である。この発明は中空塔状構造物の解体に広く適用
することができる。
【0040】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の中
空塔状構造物の解体方法では、中空塔状構造物を上端か
ら下方へ向かって順次破砕する過程で、吸引装置によっ
て生成された塔外から上記塔状構造物の上端側開口を通
り塔内下方へ向かう空気の流れに乗って、被破砕部に生
じた粉塵が塔内に引き込まれる。この結果、被破砕部に
生じた粉塵が上記塔状構造物の周辺に飛散するのを防止
でき、上記粉塵に含まれたダイオキシン等の有害物質に
よって周辺環境が汚染されるおそれを無くすことができ
る。
【0041】請求項2の中空塔状構造物の解体方法で
は、破砕によって生じた粉塵が被破砕部に供給された泡
材に包み込まれ、この泡材とともに上述の空気の流れに
乗って塔内に引き込まれるので、破砕によって生じた粉
塵が上記塔状構造物の周辺に飛散するのをさらに効果的
に防止できる。
【0042】請求項3の中空塔状構造物の解体方法で
は、破砕によって塔状構造物の外周で生じた粉塵が塔状
構造物の外周面と覆い部在の下端開口部との間に形成さ
れた空気の通路を流れる空気の流れに乗って塔内に引き
込まれる。したがって、破砕によって塔状構造物の外周
で生じた粉塵が周辺に飛散するのがさらに効果的に防止
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の中空塔状構造物の解
体方法を実施するのに用いるクレーンと破砕装置を示す
図である。
【図2】 上記破砕装置を詳細に示す図である。
【図3】 集塵機を用いて、煙突外部から煙突の上端側
開口を通り煙突内部を下方へ向かう空気の流れを生成し
た状態を示す図である。
【図4】 上記中空塔状構造物の解体方法によって煙突
を破砕する様子を示す図である。
【図5】 上記破砕装置に覆いを設けた状態を示す図で
ある。
【図6】 この発明の別の実施形態の中空塔状構造物の
解体方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 煙突 2 クレーン 5 破砕装置 200 集塵機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月19日(2000.4.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】請求項2に記載の中空塔状構造物の解体方
法は、中空塔状構造物を上端から下方へ向かって順次破
砕する中空塔状構造物の解体方法において、上記塔状構
造物の被破砕部に、破砕によって生じる粉塵を包み込む
ための泡材を供給することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】この請求項2の中空塔状構造物の解体方法
では、中空塔状構造物を上端から下方へ向かって順次破
砕する過程で、破砕によって生じた粉塵が被破砕部に供
給された泡材に包み込まれる。したがって、破砕によっ
て生じた粉塵が上記塔状構造物の周辺に飛散するのが効
果的に防止される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】請求項2の中空塔状構造物の解体方法で
は、中空塔状構造物を上端から下方へ向かって順次破砕
する過程で、破砕によって生じた粉塵が被破砕部に供給
された泡材に包み込まれるので、破砕によって生じた粉
塵が上記塔状構造物の周辺に飛散するのを効果的に防止
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 賢治 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 古長 達廣 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 Fターム(参考) 2E176 DD01 DD64

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空塔状構造物の下部の壁を貫通して塔
    内から塔外へ吸引を行う吸引装置を設け、上記吸引装置
    を動作させることによって塔外から上記塔状構造物の上
    端側開口を通り塔内下方へ向かう空気の流れを生成しな
    がら、上記塔状構造物を上端から下方へ向かって順次破
    砕することを特徴とする中空塔状構造物の解体方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の中空塔状構造物の解体
    方法において、 上記塔状構造物の被破砕部に、破砕によって生じる粉塵
    を包み込むための泡材を供給することを特徴とする中空
    塔状構造物の解体方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の中空塔状構造物の解体
    方法において、 上記塔状構造物の上端破砕部を覆い部材で覆い、上記塔
    状構造物の外周面と覆い部材の下端開口部との間に空気
    の通路を形成したことを特徴とする中空塔状構造物の解
    体方法。
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