JP2000345115A - 粘着シートの製造方法 - Google Patents

粘着シートの製造方法

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JP2000345115A
JP2000345115A JP11157007A JP15700799A JP2000345115A JP 2000345115 A JP2000345115 A JP 2000345115A JP 11157007 A JP11157007 A JP 11157007A JP 15700799 A JP15700799 A JP 15700799A JP 2000345115 A JP2000345115 A JP 2000345115A
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pressure
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JP11157007A
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Keizo Ichihara
敬三 市原
Yoko Ichihara
陽子 市原
Toshitaka Fukui
敏隆 福井
Yumiko Fukui
由美子 福井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮明なエンボス加工ができ、在庫負担を少な
くし、粘着剤の粘着シートへの接着性を向上させて、粘
着剤が離けい紙に残ることがないようにすると共に、粘
着シート材を積み上げた場合でも粘着剤が側面からはみ
出ないようにし、さらには、離けい紙から粘着シートを
剥離し易いようにした粘着シートの製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 粘着剤12加工済みの離けい紙13と粘
着シート11とを予め貼合した粘着シート材10をエン
ボス加工する。したがって、粘着シート11及び離けい
紙13とが同時にエンボス加工されることになり、その
ため、粘着シート材10のエンボス加工時においては、
離けい紙13と粘着剤12が一種のクッションの役目を
果たし、ともに成形されるため、特にポリエステルフィ
ルムなどの粘着シート11でも鮮明なエンボス加工を行
なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着シートと離け
い紙とを重ね合わせた粘着シートの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来より既に提供されている粘着
シート材51の拡大分解断面図を示し、この粘着シート
材51は周知のように、表面が滑らかに形成された一面
に層状に薄く粘着剤53を粘着加工した離けい紙54
と、この離けい紙54の粘着剤53に剥離自在に接着さ
れている粘着シート52とで構成されている。離けい紙
54と粘着シート52を貼合加工すると、粘着剤53が
粘着シート52側に転移し、粘着シート52を離けい紙
54から剥離すると、粘着剤53は粘着シート52に付
着するようになっている。そして、この粘着シート材5
1の表面の粘着シート52は、離けい紙54から剥離し
て任意の被接着物に接着するものであり、この粘着シー
ト52は、例えば、紙製品、織物、フィルム等にて構成
され、ラベル、シール、テープ等として多方面に使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、粘着シート
材51の製法として、先ず、離けい紙54の表面に粘着
剤53を塗布し、その後、通常はリバースコーターで粘
着剤53を熱風乾燥し、粘着剤53の乾燥後に、その粘
着剤53に粘着シート52を貼合して、粘着シート材5
1を形成している。また、優れた風合いや高級感を付与
するために、粘着シート52をエンボス加工する場合が
ある。図5はその場合の製造工程を示すものであり、図
5(a)はエンボス加工前の粘着シート52の断面図を
示し、図5(b)に示すように、エンボス加工装置(図
示せず)により、任意の模様のエンボス加工を施す。
【0004】次に、図5(c)に示すように、上記と同
様に離けい紙54の一面に粘着剤53を塗布して熱風乾
燥した後に、エンボス加工した粘着シート52を粘着剤
53側に貼合する。そして、図6に示すように粘着シー
ト52をエンボス加工した粘着シート材51が形成され
ることになる。ところが、一般的な紙の粘着シート原紙
(離けい紙54との貼合前の粘着シート52(図5
(a)(b)参照))では鮮明なエンボス加工が行なえ
るものの、合成樹脂製のフィルム(特に、ポリエステル
フィルム)、合成紙、ポリエステルの金銀蒸着フィルム
等を粘着シート原紙(貼合前の粘着シート)として、こ
れらの粘着シート原紙をエンボス加工(粘着シート原紙
のみのエンボス加工)した場合には、鮮明なエンボス加
工を施した粘着シート原紙(離けい紙54への貼合前の
粘着シート)を作ることができないという問題があっ
た。
【0005】上述のように、離けい紙54の一面に粘着
剤53を塗布した後に、粘着剤53を乾燥させ、粘着シ
ート52を貼合して粘着シート材51を製造したり、ま
た、粘着シート52のみ(粘着シート原紙のみ)をエン
ボス加工する方法では、その粘着シート材51としての
性能や使い勝手に対して、ユーザー調査の結果、以下に
示すような要求や不満を持っていることが判明した。 少品種で希望する風合いや品質の優れたものが少な
い。特に、フィルム、合成紙、ポリエステルの金銀蒸着
フィルム等をエンボス加工する粘着シート52(粘着シ
ート原紙)では顕著である。これは、フィルム、合成
紙、ポリエステルの金銀蒸着フィルム等のみをエンボス
加工する場合には、鮮明なエンボス効果が期待できない
からである。 粘着効果が不安定である(接着性が悪い)。これ
は、上述したように、離けい紙54の一面に粘着剤53
を塗布した後に、粘着剤53を熱風乾燥させた後に、単
に粘着シート52と離けい紙54とを貼合させているか
らである。
【0006】 離けい紙54に粘着剤53の一部が残
って、粘着剤53と離けい紙54との剥離性が悪い(離
けい性が悪い)。これは、上述の粘着剤53の離けい紙
54への接着方法では、粘着剤53の粘着シート52へ
の転移性が悪いからであり、また、離けい紙54に粘着
剤53の一部が残ることで、粘着シート52の被接着物
への接着性も悪くなるという問題も有している。 粘着シート材51を保管する場合など、粘着シート
材51を多数積み上げた時、多数の粘着シート材51の
重みのために、粘着剤53が側面からはみ出してくる。
これは、上述の製法により粘着剤53が完全に離けい紙
54に接着していないからである。
【0007】 粘着シート52をエンボス加工してい
ない粘着シート材51の場合や、あるいはエンボス加工
をしても上記のポリエステルフィルムのように鮮明にエ
ンボス加工されないために、粘着シート52を離けい紙
54から剥がしにくいという問題がある。特に、両面テ
ープの場合は剥がしにくい。 なお、粘着シート52にエンボス加工を施さない場
合は特に問題はないが、不鮮明なエンボス加工にもかか
わらず、エンボス加工をした粘着シート52を貼合した
粘着シート材51を予めストックしておく場合、エンボ
ス加工の模様、図柄は多種類あるので、多数の種類のエ
ンボス加工をした粘着シート材51を量とともに、保管
しておかなければならず、メーカー側の在庫負担が大と
なるという問題もある。
【0008】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、鮮明なエンボス加工ができ、在庫負担を少なく
し、粘着剤の粘着シートへの接着性を向上させて、粘着
剤が離けい紙に残ることがないようにすると共に、粘着
シート材を積み上げた場合でも粘着剤が側面からはみ出
ないようにし、さらには、離けい紙から粘着シートを剥
離し易いようにした粘着シートの製造方法を提供するこ
とを目的としているものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の粘着シートの製造方法では、一面に略全体にわ
たって粘着加工された粘着剤12を介して粘着シート1
1と離けい紙13とを貼合して粘着シート材10を形成
し、この粘着シート材10を、エンボスローラー21と
受けローラー22とで構成されるエンボス加工装置23
に所定の速度で送り出し、上記エンボス加工装置23に
より粘着シート材10を、 圧力:15〜20トン 温度:0〜100℃ 速度:10〜20メートル/毎分 の条件でエンボス加工するようにしていることを特徴と
している。
【0010】かかる方法により、粘着シート11及び粘
着剤12を一面に粘着加工した離けい紙13とが同時に
エンボス加工されることになり、そのため、粘着シート
材10のエンボス加工時においては、離けい紙13と粘
着剤12が一種のクッションの役目を果たし、ともに成
形されるため、粘着シート11に鮮明なエンボス加工を
行なうことができる。この場合、エンボスローラー21
の温度は、0℃〜100℃まで可能であり、通常のエン
ボス加工方法では考えられない低温加工で、エンボス加
工を行なうことができたものであり、そのため、耐熱性
のない粘着シート11を使用した場合でも容易にエンボ
ス加工をすることができる。特に、エンボスローラー2
1を特に加熱しなくても、室温でも粘着シート材10を
エンボス加工することができる。
【0011】請求項2記載の粘着シートの製造方法で
は、粘着シート11を、坪量が90g/m 2 の金紙、
または銀紙とし、エンボス柄をヘアーライン、あるいは
微粒面仕上げとしていることを特徴としている。これに
より、温度条件の範囲内での温度が高いほど、粘着シー
ト11の表面の金、または銀の光がマット状に変化する
ので、希望する風合い、品質を得ることができる。
【0012】請求項3記載の粘着シートの製造方法で
は、粘着シート11を、厚さを50μmのポリエステル
フィルムとし、その表面にアルミを蒸着していることを
特徴としている。かかる場合、フィルムの性質上、温度
による光沢差はあまりなく、温度条件が少々異なっても
均一な光沢を備えた粘着シート11を製造することがで
きる。
【0013】請求項4記載の粘着シートの製造方法で
は、粘着シート11を、坪量が70g/m 2 の色和紙
とし、エンボス柄をもみ柄としていることを特徴として
いる。これにより、温度が高くなるほど、深みのある鮮
明な仕上がりとした粘着シート11を製造することがで
きる。
【0014】請求項5記載の粘着シートの製造方法で
は、粘着シート11を、アルミ箔貼合品とし、エンボス
柄を無地とし、エンボスローラー21の加熱温度を略8
0℃としていることを特徴としている。かかる場合で
は、エンボス柄の凹凸ではなく、無地ロールとすること
で、アルミ箔の表面を強光沢面とした粘着シート11を
製造することができる。
【0015】請求項6記載の粘着シートの製造方法で
は、エンボス加工装置23での温度条件を、70℃〜8
0℃としていることを特徴としている。これにより、粘
着剤12の粘着シート11への粘着効果を最も大とする
ことができ、特にエンボスローラー21のロール熱がほ
ぼ直接、しかも高圧で粘着シート11及び粘着剤12側
に付加されるため、粘着効果を増大、安定させることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の粘着シート
の製造方法を示す図であり、図2はエンボス加工した後
の粘着シート材10の拡大断面図を示している。この粘
着シート材10は、表面の滑らかな面の一面に粘着剤1
2を塗布した離けい紙13と、この離けい紙13の粘着
剤12側に貼合される粘着シート11とで構成されてい
る。図2は上述したようにエンボス加工後の粘着シート
材10の断面図を示しており、エンボス加工後は凹凸状
となっているが、エンボス加工前の粘着シート材10は
偏平なシート状となっている。また、エンボス加工前の
粘着シート材10は、従来と同様にして各部材を貼合し
て構成されているものである。すなわち、一面に粘着剤
12を塗布して熱風乾燥させた離けい紙13と、この離
けい紙13に剥離自在に接着され、従来と同様に任意の
素材からなる粘着シート11とで粘着シート材10が構
成されている。
【0017】図1において、上記の粘着シート材10が
供給ローラー20に巻装されており、この供給ローラー
20から粘着シート材10がエンボス加工装置23に所
定の速度(毎分10メートル〜20メートル)でもって
送り出されている。このエンボス加工装置23は、エン
ボスローラー21と、このエンボスローラー21の下方
に設置されて該エンボスローラー21を受ける受けロー
ラー22とで構成されている。また、エンボス加工装置
23でエンボス加工された粘着シート材10は巻き取り
ローラー24により巻き取られるようになっている。
【0018】上記エンボス加工装置23において、エン
ボスローラー21は15トン〜20トンの範囲で加圧さ
れており、また、エンボスローラー21は図外の加熱装
置により100℃の範囲まで加熱されるようになってい
る。なお、エンボス加工装置23における加圧装置、加
熱装置、ローラー21、22及び巻き取りローラー24
のモータによる速度制御は周知な事項なので、その説明
は省略する。
【0019】ここで、エンボス加工装置23において、
基本的には以下の条件で粘着シート材10にエンボス加
工を行なうようにしている。 圧力 : 15トン〜20トン 温度 : 0℃〜100℃ 速度 : 10メートル〜20メートル/毎分 また、エンボスローラー21は、エンボス柄の種類に応
じて、多数のエンボスローラー21を予め用意してあ
る。
【0020】エンボス加工装置23において、粘着剤1
2加工済みの離けい紙13と粘着シート11とを予め貼
合した粘着シート材10をエンボス加工するようにして
いるので、粘着シート11及び離けい紙13とが同時に
エンボス加工されることになり、そのため、粘着シート
材10のエンボス加工時においては、離けい紙13と粘
着剤12が一種のクッションの役目を果たし、ともに成
形されるため、図2に示すように、粘着シート11に鮮
明なエンボス加工を行なうことができる。なお、図3は
粘着シート材10を所定の寸法に裁断したものを示して
いる。この場合、エンボスローラー21の温度は、0℃
〜100℃まで可能であり、通常のエンボス加工方法で
は考えられない低温加工で、エンボス加工を行なうこと
ができたものであり、そのため、耐熱性のない粘着シー
ト11を使用した場合でも容易にエンボス加工をするこ
とができる。特に、エンボスローラー21を特に加熱し
なくても、室温でも粘着シート材10をエンボス加工す
ることができるものである。
【0021】また、粘着シート材10の粘着シート11
の材料としては、一般的な紙、金紙、銀紙、合成樹脂製
のフィルム、合成紙、ポリエステルの金銀蒸着フィルム
等の任意の材料を使用している。特に、離けい紙13と
同時に粘着シート11をエンボス加工しているので、上
記のフィルム、合成紙、ポリエステルの金銀蒸着フィル
ム等も鮮明なエンボス加工を施すことができた。したが
って、エンボス加工する前の無地の粘着シート材10を
所定量予め容易しておくだけで、必要な時(注文時な
ど)に必要な量・柄ものを作ることができ、そのため、
無地の粘着シート材10を保管しておくだけで済み、在
庫負担を非常に少なくすることができる。
【0022】また、エンボス加工装置23のエンボスロ
ーラー21を凹凸のない無地のエンボスローラー21を
用いてエンボス加工することで、粘着シート11に光沢
を付与することもできる。
【0023】ところで、従来では離けい紙13の一面に
粘着剤12を塗布し、その粘着剤12を熱風乾燥させ、
粘着剤12側に粘着シート11を単に貼合していただけ
であったが、本発明の方法、すなわち、粘着シート材1
0を所定の圧力と温度でエンボス加工しているので、粘
着剤12の粘着シート11への粘着効果を向上させるこ
とができた。なお、実験例では、70℃〜80℃の範囲
で最も粘着効果が大となった。粘着剤12は上述したよ
うに、通常リバースコーターで熱風乾燥したものであ
り、完全な樹脂化をすることがなかなか困難であった
が、本発明のように、エンボスローラー21のロール熱
がほぼ直接、しかも高圧で粘着剤12に付加されるた
め、粘着剤12をほぼ完全に樹脂化できて、粘着効果を
増大、安定化させることができた。
【0024】このように、粘着シート11と離けい紙1
3とを共にエンボス加工することで、粘着シート11を
離けい紙13から剥離する場合にも、粘着剤12がほぼ
完全に離けい紙13から、粘着シート11(特に、金銀
紙・フィルム等の粘着シート11)に転移することがで
き、離けい紙13には粘着剤12をほとんど残ることが
ない。そのため、粘着剤12が金銀紙・フィルム等の粘
着シート11にほとんど転移するため、粘着シート11
の被接着物への接着性を非常に向上させることができ
た。
【0025】また、無地の粘着シート材を上述の方法で
エンボス加工することで、図2に示すような凹凸のある
粘着シート材10を形成することができ、特に、この凹
凸のあるエンボス加工により、空間ができて、自重によ
る下方圧力を弱める効果が生まれた。そのため、エンボ
ス加工した粘着シート材10を多数積み上げても、粘着
剤12が従来のように側面からはみ出すこともなくなっ
た。
【0026】さらに、粘着シート11と離けい紙13と
を共にエンボス加工するので、エンボス加工後の粘着シ
ート材10の表面全体が凹凸状となり、そのため、使用
する際には、離けい紙13をめくりとり易くすることが
出来た。
【0027】次に、具体的実施例について説明する。な
お、粘着シート材10を構成する粘着シート11以外
の、粘着剤12及び離けい紙13は従来より使用されて
いる一般的な材料を用いている。 ・実施例1 粘着シート11:王子製紙株式会社製 鳥の子90g/
2 金を使用 離けい紙13と粘着剤12とを一般的な方法で粘着加工
をし、離けい紙13と粘着シート11とを貼合する。そ
して、エンボスローラー21のエンボス柄、エンボス加
工装置23での圧力、温度、速度は以下の条件である。 エンボス柄:HM型 ヘアーライン 微粒面 CM型
子牛型 圧力 :15トン〜20トン 温度 :0℃〜100℃ 速度 :10メートル〜20メートル/毎分 この実施例1では、温度が高いほど、粘着シート11の
表面の金の光がマット状に変化するので、希望する風合
い、品質の粘着シート11を得ることができた。なお、
上記の金紙の他に、同様の銀紙を用いても同様の効果を
得ることができた。
【0028】・実施例2 粘着シート11:ポリエステルフィルム 厚さ50μm
アルミ蒸着品 離けい紙13と粘着剤12とを一般的な方法で粘着加工
をし、離けい紙13と粘着シート11とを貼合する。そ
して、エンボスローラー21のエンボス柄、エンボス加
工装置23での圧力、温度、速度は以下の条件である。 エンボス柄:HM型 ヘアーライン 微粒面 CM型
子牛型 圧力 :15トン〜20トン 温度 :0℃〜100℃ 速度 :10メートル〜20メートル/毎分 この実施例2では、粘着シート11のフィルムの性質
上、温度による光沢差はあまりない。したがって、温度
条件が少々異なっても均一な光沢を備えた粘着シート1
1を製造することができる。
【0029】・実施例3 粘着シート11:石川製紙株式会社製 色和紙70g/
2 離けい紙13と粘着剤12とを一般的な方法で粘着加工
をし、離けい紙13と粘着シート11とを貼合する。そ
して、エンボスローラー21のエンボス柄、エンボス加
工装置23での圧力、温度、速度は以下の条件である。 エンボス柄:もみ柄 圧力 :15トン〜20トン 温度 :0℃〜100℃ 速度 :10メートル〜20メートル/毎分 この実施例3では、温度が高くなるほど、深みのある鮮
明なエンボス仕上がりの粘着シート11を形成すること
ができた。
【0030】・実施例4 なお、この実施例4は、エンボス加工ではなく、無地ロ
ール加工である。 粘着シート11:東和金属株式会社製 アルミ箔貼合品 離けい紙13と粘着剤12とを一般的な方法で粘着加工
をし、離けい紙13と粘着シート11とを貼合する。そ
して、エンボスローラー21のエンボス柄、エンボス加
工装置23での圧力、温度、速度は以下の条件である。 エンボス柄:無地ロール 圧力 :15トン〜20トン 温度 :80℃ 速度 :10メートル〜20メートル/毎分 この実施例4では、粘着シート11を強光沢に仕上げる
ことができた。
【0031】
【発明の効果】本発明の粘着シートの製造方法によれ
ば、粘着シート及び粘着剤を一面に粘着加工した離けい
紙とが同時にエンボス加工されることになり、そのた
め、粘着シート材のエンボス加工時においては、離けい
紙と粘着剤が一種のクッションの役目を果たし、ともに
成形されるため、粘着シートに鮮明なエンボス加工を行
なうことができる。特に、フィルム、合成紙、ポリエス
テルの金銀蒸着フィルム等も鮮明なエンボス加工を施す
ことができるものである。したがって、エンボス加工す
る前の無地の粘着シート材を所定量予め容易しておくだ
けで、必要な時(注文時など)に必要な量・柄ものを作
ることができ、そのため、無地の粘着シート材を保管し
ておくだけで済み、在庫負担を非常に少なくすることが
できる。
【0032】また、エンボスローラーの温度は、0℃〜
100℃まで可能であり、通常のエンボス加工方法では
考えられない低温加工で、エンボス加工を行なうことが
できるものであり、そのため、耐熱性のない粘着シート
を使用した場合でも容易にエンボス加工をすることがで
きる。特に、エンボスローラーを特に加熱しなくても、
室温でも粘着シート材をエンボス加工することができ
る。また、エンボス加工装置のエンボスローラーを凹凸
のない無地のエンボスローラーを用いてエンボス加工す
ることで、粘着シートに光沢を付与することもできる。
【0033】さらに、粘着シート材を所定の圧力(15
〜20トン)と温度(0〜100℃、特に、70〜80
℃)でエンボス加工しているので、粘着剤の粘着シート
への粘着効果を向上させることができる。また、粘着シ
ートと離けい紙とを共にエンボス加工することで、粘着
シートを離けい紙から剥離する場合にも、粘着剤がほぼ
完全に離けい紙から、粘着シート(特に、金銀紙・フィ
ルム等の粘着シート)に転移することができ、離けい紙
には粘着剤をほとんど残ることがない。そのため、粘着
剤が金銀紙・フィルム等の粘着シートにほとんど転移す
るため、粘着シートの被接着物への接着性を非常に向上
させることができる。
【0034】また、この凹凸のあるエンボス加工によ
り、空間ができて、自重による下方圧力を弱める効果が
生まれ、そのため、エンボス加工した粘着シート材を多
数積み上げても、粘着剤が従来のように側面からはみ出
すこともなくなる。さらに、粘着シートと離けい紙とを
共にエンボス加工するので、エンボス加工後の粘着シー
ト材の表面全体が凹凸状となり、そのため、使用する際
には、離けい紙をめくりとり易くすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の粘着シート材をエンボス
加工する場合の工程を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態のエンボス加工後の粘着シ
ート材の要部拡大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のエンボス加工後の粘着シ
ート材の斜視図である。
【図4】従来例の粘着シート材の要部拡大分解断面図で
ある。
【図5】(a)〜(c)は従来例の粘着シートのエンボ
ス加工を行なう場合の説明図である。
【図6】従来例の粘着シート材の要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 粘着シート材 11 粘着シート 12 粘着剤 13 離けい紙 20 供給ローラー 21 エンボスローラー 22 受けローラー 23 エンボス加工装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 399031779 福井 由美子 滋賀県草津市南笠町156−34 (72)発明者 市原 敬三 滋賀県大津市稲葉台5番20号 (72)発明者 市原 陽子 滋賀県大津市稲葉台5番20号 (72)発明者 福井 敏隆 滋賀県草津市南笠町156−34 (72)発明者 福井 由美子 滋賀県草津市南笠町156−34 Fターム(参考) 4J004 AB01 CA02 CA06 CA08 CB02 CC02 CD01 CD07 DB02 GA01 GA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一面に略全体にわたって粘着加工された粘
    着剤(12)を介して粘着シート(11)と離けい紙
    (13)とを貼合して粘着シート材(10)を形成し、
    この粘着シート材(10)を、エンボスローラー(2
    1)と受けローラー22とで構成されるエンボス加工装
    置(23)に所定の速度で送り出し、上記エンボス加工
    装置(23)により粘着シート材(10)を、 圧力:15〜20トン 温度:0〜100℃ 速度:10〜20メートル/毎分 の条件でエンボス加工するようにしていることを特徴と
    する粘着シートの製造方法。
  2. 【請求項2】粘着シート(11)を、坪量が90g/m
    2 の金紙、または銀紙とし、エンボス柄をヘアーライ
    ン、あるいは微粒面仕上げとしていることを特徴とする
    請求項1記載の粘着シートの製造方法。
  3. 【請求項3】粘着シート(11)を、厚さを50μmの
    ポリエステルフィルムとし、その表面にアルミを蒸着し
    ていることを特徴とする請求項1記載の粘着シートの製
    造方法。
  4. 【請求項4】粘着シート(11)を、坪量が70g/m
    2 の色和紙とし、エンボス柄をもみ柄としていること
    を特徴とする請求項1記載の粘着シートの製造方法。
  5. 【請求項5】粘着シート(11)を、アルミ箔貼合品と
    し、エンボス柄を無地とし、エンボスローラー(21)
    の加熱温度を略80℃としていることを特徴とする請求
    項1記載の粘着シートの製造方法。
  6. 【請求項6】エンボス加工装置(23)での温度条件
    を、70℃〜80℃としていることを特徴とする請求項
    1〜請求項5にいずれか記載の粘着シートの製造方法。
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