JP2000344569A - 高強度アルミナ質焼結体及びその製造方法 - Google Patents

高強度アルミナ質焼結体及びその製造方法

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JP2000344569A JP11152998A JP15299899A JP2000344569A JP 2000344569 A JP2000344569 A JP 2000344569A JP 11152998 A JP11152998 A JP 11152998A JP 15299899 A JP15299899 A JP 15299899A JP 2000344569 A JP2000344569 A JP 2000344569A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少ないジルコニア量で70kgf/mm2 を越
える3点曲げ抗折強度を持ったアルミナ質焼結体を提供
する。 【解決手段】実質的に正方晶及び/又は立方晶からなる
ジルコニアを0.5〜20重量%、シリカを0.05重
量%以下含有し、残部がアルミナからなり、焼結体中の
ジルコニアの平均結晶粒子径を0.1〜1.0μm、ア
ルミナの平均結晶粒子径を0.5〜2.0μmとすると
ともに、前記焼結体表面の中心線平均粗さ(Ra)を
0.2μm以下とし、その表面の反射電子像を画像解析
した時のジルコニアの占有面積率と、前記焼結体中のジ
ルコニアの含有率との比を0.8以上としてアルミナ質
焼結体を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジルコニアが含有
した高強度アルミナ質焼結体とその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック部材の中でも耐摩耗
性、耐熱性、耐薬品性等の点で優れた特性を有するとと
もに、圧倒的に安価でかつ工業的に有用な材料としてア
ルミナ質焼結体が使用されており、例えば、ディスクバ
ルブ、ベアリングボール、ベーンポンプのベーン、プラ
ンジャーポンプのプランジャーロッド等の摺動部材や粉
砕部材、さらには切削、研磨工具など様々な用途で使用
されている。
【0003】しかしながら、アルミナ質焼結体は上述の
ような優れた特性を有する反面、ジルコニア質焼結体や
窒化珪素質焼結体などの他のセラミック焼結体に比べて
抗折強度が低いことから、高い応力のかかる部分に安定
して使用することができなかった。
【0004】このような観点から、アルミナ質焼結体の
抗折強度を向上させるため、結晶構造が正方晶のジルコ
ニアを含有したアルミナ質焼結体が提案されている(特
公昭59−24751号公報、特公昭59−25748
号公報、特公昭60−46059号公報参照)。
【0005】この種のアルミナ質焼結体は、主体をなす
アルミナ粉末に対し、ZrO2 粉末及びZrO2 の安定
化剤としてY2 3 粉末やMgO粉末等を添加したもの
を、ボールミルやビーズミル等を用いて攪拌し、混練乾
燥することにより造粒体を作製し、この造粒体を所定形
状に成形したあと、1400〜1750℃の温度で焼成
することにより製造され、アルミナ質焼結体中の正方晶
ジルコニアは、粒界及びマトリックスと同程度まで粒成
長した状態で存在していた。
【0006】このように、正方晶ジルコニアを含有させ
ることで強度が向上する理由としては、外部応力が加わ
ると焼結体の粒界やマトリックス状に存在するジルコニ
アが正方晶から単斜晶に相変態してマイクロクラックを
生じるため、このマイクロクラックにより外部からの破
壊エネルギーが吸収されるためであると考えられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ジルコニア
原料はアルミナ原料に比べて高価な原料であり、前述し
たアルミナ質焼結体のように、正方晶ジルコニアを焼結
体の粒界やマトリックス状にのみ介在させたものでは、
強度を高めるために添加するジルコニア量が多くなり、
高価な材料となってしまうといった課題があった。
【0008】そこで、本件出願人らは、ジルコニアの添
加量を少なくしても高強度を有するアルミナ質焼結体を
得るために、Zrイオンと、Mg、Ca、Yおよび希土
類元素のうち1種以上のイオン、ならびにAlイオンを
均一に混合した溶液を作製し、この溶液にアルミナ粉末
を添加し、アンモニアで中和反応させることにより、ア
ルミナ粉末とZr−Al系水酸化物とからなる準原料粉
体を得たあと、この準原料粉体を仮焼きすることによ
り、アルミナ凝集体の表面に正方晶ジルコニアが付着し
た原料粉体を製作し、この原料粉体を所定形状に成形
後、焼成することにより、高強度でかつ高硬度を有する
アルミナ質焼結体が得られることを先に提案した(特願
平9−286660号公報参照)。
【0009】しかしながら、このようなアルミナ質焼結
体でもその抗折強度は最大で70kgf/mm2 程度で
あり、十分な強度ではなかった。
【0010】この理由について、本件発明者らは実験を
重ね検討したところ、前述した準原料粉体の製法におい
て、アルミナ粉末が凝集体を作り易く、Zr−Al系水
酸化物がアルミナ凝集体の表面にのみ付着し、凝集体を
構成する微細なアルミナ粉体の表面にZr−Al系水酸
化物を付着させることができないため、焼結体中におけ
るジルコニアの分散状態が十分でなく、その結果、抗折
強度を高めることができなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本件発明者らは
種々研究を繰り返したところ、中和反応後の準原料粉末
中におけるZr−Al系水酸化物の付着状態が、最終的
にアルミナ質焼結体中におけるジルコニアの分散状態に
影響を与え、ひいてはアルミナ質焼結体の抗折強度に大
きな影響を与えることを知見し、前述したアルミナ質焼
結体について検討したところ、準原料粉体の製造段階に
おいて、ボールやビーズ等のメディアを用いてアルミナ
凝集体に剪断力を作用させることにより、アルミナ凝集
体を解砕させて微細なアルミナ粉体とし、この状態で中
和反応させることにより、微細なアルミナ粉体の表面に
Zr−Al系水酸化物が被着された準原料粉体を得るこ
とができるため、この準原料粉体を仮焼きして原料粉体
とし、これを成形、焼成することにより、ジルコニアの
含有量が少なくても極めて高い抗折強度を有するアルミ
ナ質焼結体が得られることを見出した。
【0012】即ち、本発明は上記課題に鑑み、実質的に
正方晶及び/又は立方晶からなるジルコニアを0.5〜
20重量%、シリカを0.05重量%以下含有し、残部
がアルミナからなる焼結体であって、前記焼結体中のジ
ルコニアの平均結晶粒子径が0.1〜1.0μm、アル
ミナの平均結晶粒子径が0.5〜2.0μmであり、か
つ前記焼結体表面の中心線平均粗さ(Ra)を0.2μ
m以下とするとともに、表面の反射電子像を画像解析し
た時のジルコニアの占有面積率と、前記焼結体中のジル
コニアの含有率との比が0.8以上である高強度アルミ
ナ質焼結体を構成したものである。
【0013】また、本発明は、下記1〜4の工程より高
強度アルミナ質焼結体を製造することを特徴とする。
【0014】1)Zrイオンと、Mg、Ca、Yおよび
希土類元素のうち1種以上のイオン、ならびにAlイオ
ンを原子レベルで均一に混合した溶液を作製する工程 2)前記溶液にアルミナ粉末を添加するとともに、メデ
ィアにて攪拌し、アルミナ粉末の表面にZr−Al系水
酸化物を被着させた準原料粉体を作製する工程 3)前記準原料粉体を300〜1000℃で仮焼きし、
表面に正方晶及び/又は立方晶からなるジルコニアが被
着された原料粉体を得る工程 4)前記原料粉体に溶媒とバインダーを添加して造粒体
を作製し、これを所定形状に成形したあと1450〜1
650℃で焼成する工程
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳述する。
【0016】本発明の高強度アルミナ質焼結体は、実質
的に正方晶及び/又は立方晶の結晶相を有する微細なジ
ルコニア、特に正方晶のジルコニアが、アルミナ質焼結
体中の粒界及びアルミナ結晶中に分散してなり、ジルコ
ニアの分散状態が極めて均一であることを特徴とする。
【0017】即ち、セラミックスの破壊メカニズムは一
般的に粒内破壊であることから、アルミナ結晶中に、正
方晶及び/又は立方晶の結晶相を有するジルコニア、特
に正方晶からなるジルコニアを分散させておくことによ
り、外部応力に対して正方晶ジルコニアを単斜晶に相変
態させ、この時に生じるマイクロクラックにより外部の
破壊エネルギーを吸収して粒内破壊を抑制することがで
きる。しかも、ジルコニアをアルミナ結晶中にも分散さ
せたことにより、高価なジルコニアの含有量を少量とし
ても粒内破壊を充分に抑制することができるとともに、
ジルコニアには焼成時におけるアルミナの粒成長を抑制
する作用があることから、緻密でかつ高強度を有する安
価なアルミナ質焼結体とすることができる。
【0018】ここで、アルミナ質焼結体中におけるジル
コニアが実質的に正方晶及び/又は立方晶の結晶相から
なるとは、焼結体中に含有する全ジルコニア量に対し、
正方晶及び/又は立方晶の結晶相を有するジルコニアの
占める割合が90mol%以上であることを言う。即
ち、焼結体中の全ジルコニア量に対し、正方晶及び/又
は立方晶の結晶相を有するジルコニアの占める割合が9
0mol%未満であると、正方晶ジルコニアが相変態し
たとしても外部応力を十分に吸収しきれず、アルミナ質
焼結体の抗折強度を向上させることができないからであ
る。
【0019】なお、全ジルコニア量に対し、正方晶及び
/立方晶の結晶相を有するジルコニアが占める割合は、
X線回折法にて測定することができる。
【0020】即ち、X線回折により単斜晶ジルコニアの
ピーク強度と正方晶ジルコニア及び/又は立方晶ジルコ
ニアのピーク強度を測定し、数1に示す式から算出すれ
ば良い。
【0021】
【数1】
【0022】また、本発明において、ジルコニアが極め
て均一に分散するとは、アルミナ質焼結体の表面を、中
心線平均粗さ(Ra)で0.2μm以下の鏡面に仕上
げ、その表面の走査型電子顕微鏡(SEM)による反射
電子像を画像解析した時のジルコニアの占有面積率と、
焼結体中におけるジルコニアの含有率との比が0.8以
上であることを言う。
【0023】即ち、ジルコニアがアルミナ質焼結体中に
均一に分散していれば、一定のジルコニア量に対し、走
査型電子顕微鏡(SEM)による反射電子像を画像解析
した時のジルコニアの占有面積率が大きくなるため、ジ
ルコニアの占有面積率とジルコニアの含有率との比を見
ることでジルコニアの分散状態を確認することができ
る。そして、このジルコニアの占有面積率とジルコニア
の含有率との比が0.8未満であると、ジルコニアの分
散状態が十分ではないため、70kgf/mm2を越え
る抗折強度を得ることができないからである。
【0024】ところで、走査型電子顕微鏡(SEM)に
よる反射電子像を画像解析すると、アルミナ質焼結体中
のジルコニア粒子は白色に見え、アルミナ粒子は黒色又
は灰色に見える。その為、ジルコニアの占有面積率を求
めるには、これらのコントラストの差を利用すれば良
く、ニレコ製のLUZEX−FSと呼ばれる画像解析装
置を用い、3.32409×102 μm2 の画像測定範
囲内に見られる白色のコントラストが明瞭な表層部にあ
るジルコニア粒子が占める面積率を求め、この作業を任
意の10箇所で測定した面積率の平均値として算出す
る。なお、画像解析において、白色に見える粒子がジル
コニアであるかどうかは、波長分散型X線マイクロアナ
ライザー分析(EPMA)により定性分析し、その元素
を同定すれば良い。
【0025】また、アルミナ質焼結体の粒界及びアルミ
ナ結晶中に分散するジルコニアの平均結晶粒子径は0.
1〜1.0μmとし、かつアルミナの平均結晶粒子径は
0.5〜2.0μmとすることが重要である。
【0026】これは、ジルコニアの平均結晶粒子径が
1.0μmより大きくなると、アルミナの結晶粒子径に
対して大きくなり過ぎるため、アルミナ質焼結体そのも
のの特性を劣化させ、70kgf/mm2 を越える抗折
強度を実現することができないからであり、逆に、平均
結晶粒子径が0.1μm未満のジルコニアを得ることは
製造上難しいからである。
【0027】また、アルミナの平均結晶粒子径が2.0
μmより大きくなると、強度低下を招き、70kgf/
mm2 を越える抗折強度を得ることができず、逆に、ジ
ルコニアが分散したアルミナの平均結晶粒子径を0.5
μm未満とすると、焼結体の緻密化が阻害されるからで
ある。
【0028】さらに、アルミナ質焼結体の抗折強度を向
上させるには、焼結体中におけるジルコニアの含有量も
重要な要件となる。
【0029】ジルコニアの含有量が0.5重量%未満で
は、焼結時におけるアルミナ結晶の粒成長を充分に抑制
することができないため、70kgf/mm2 を越える
抗折強度を得ることができず、ジルコニアの含有量が2
0重量%より多くなるとジルコニアの含有量が多くなり
過ぎるために高価なものとなってしまうとともに、アル
ミナ結晶中に多量のジルコニアが分散することになるた
め、アルミナ質焼結体そのものの特性を劣化させ、抗折
強度を低下させてしまうからである。
【0030】その為、アルミナ質焼結体中におけるジル
コニアの含有率は、0.5〜20重量%の範囲で含有す
ることが良い。
【0031】また、アルミナ質焼結体中には不純物成分
としてシリカが含まれることがあるが、シリカ(SiO
2 ) はアルミナの粒成長促進剤として働き、アルミナの
結晶粒子径が大きくなるとともに、結晶粒子の形状が不
揃いなものとなり、微結晶で結晶粒子の揃ったアルミナ
質焼結体を得ることができなくなる。そして、シリカの
含有率が0.05重量%を越えると、70kgf/mm
2 を越える抗折強度を実現することができない。その
為、シリカの含有量は0.05重量%以下とすることが
重要である。
【0032】なお、焼結助剤としてMgO、CaOなど
を若干含有させることもできるが、これらの焼結助剤は
多くとも1重量%以下とし、残部が実質的にアルミナか
らなるものであれば良い。
【0033】次に、本発明に係る高強度アルミナ質焼結
体の製造方法について図1に示すフローチャートをもと
に説明する。
【0034】本発明に係る高強度アルミナ質焼結体を得
るには、まず、ジルコニアを構成するためにZrイオン
を、ジルコニアを部分安定化させるためにMg、Ca、
Y、希土類元素のうち1種以上のイオンを、アルミナ結
晶中にジルコニアを微細な粒径で分散させるためにAl
イオンをそれぞれ添加し、均一に混合された溶液を作製
する。具体的には水溶性のジルコニウム塩と、Mg、C
a、Y、希土類元素等の安定化成分のうち1種以上から
なる塩、ならびにアルミニウム塩を水に溶解させて溶液
とする。
【0035】この溶液を作製するにあたっては、Zrイ
オンと安定化成分のイオンとの合計と、Alイオンとの
比が、酸化物の重量換算で95:5〜60:40となる
ように添加することが好ましく、さらに安定化成分のイ
オンは、Zrイオンに対する酸化物換算で0.5mol
%以上となるように添加することが必要がある。特に、
前記安定化成分が、Zrイオンに対する酸化物換算で
0.5mol%未満であると、アルミナ質焼結体中にお
ける全ジルコニア量に対し、正方晶及び/又は立方晶の
ジルコニアが占める割合を90mol%以上とできない
からである。
【0036】次に、この溶液にアルミナ粉末を添加し、
さらにアンモニアを添加して中和反応させることによ
り、アルミナ粉体の表面にZr−Al系水酸化物が被着
した準原料粉末を作製するのであるが、この中和反応と
同時にボールミルやビーズミルにてアルミナの凝集体を
解砕することが重要である。
【0037】即ち、前記溶液中において、アルミナは凝
集体を作り易いため、中和反応させると、凝集体の表面
にのみZr−Al系水酸化物が被着されたものとなり、
ジルコニアの分散性が不十分となるのであるが、中和反
応と同時にアルミナ凝集体を解砕することで、一つ一つ
の微細なアルミナ粉体の表面にZr−Al系水酸化物が
被着した準原料粉体を得ることができる。
【0038】ただし、アルミナ凝集体の解砕にあたり、
ボールやビーズ等のメディアとしては、アルミナ純度が
99.5%以上の高純度アルミナやジルコニア純度が9
9.5%以上の高純度ジルコニアを用いる必要がある。
これはメディアの摩耗粉が不純物として混入しても組成
に悪影響を与えないようにするためで、ボールミルやピ
ンミル等の内張りライナーについてもシリカの混入が少
ない材質を選択することが好ましく、この準原料粉体中
におけるシリカの全含有量が0.05重量%以下となる
ように調合する。
【0039】しかるのち、得られた準原料粉体を300
〜1000℃で仮焼きすることにより、アルミナ粉体の
表面に正方晶及び/又は立方晶のジルコニアが被着され
た原料粉体を得ることができ、この原料粉体は、ジルコ
ニアが微細なアルミナ粉体の表面に付着していることか
ら、後述する焼成時におけるアルミナの粒成長を効果的
に抑制することができる。
【0040】次に、得られた原料粉体に、溶媒及びバイ
ンダーを添加して混練乾燥することにより造粒体を作製
し、この造粒体を一軸加圧成形法、泥しょう鋳込み法、
等軸加圧成形法、射出成形法など通常のセラミック成形
法により所定形状に成形したあと大気雰囲気あるいは水
素雰囲気中や窒素雰囲気中にて焼成する。この時、焼成
温度が1450℃未満では、焼結性が不十分であるため
に緻密化することができず、1650℃より高くなる
と、アルミナの粒成長を促進させてしまうため、いずれ
も得られたアルミナ質焼結体の抗折強度を70kgf/
mm2 より高くすることができないため、焼成温度は1
450℃〜1650℃の温度範囲で焼成する。
【0041】このように、Zrイオンと、Mg、Ca、
Y、希土類のうち1種以上のイオン、ならびにAlイオ
ンを均一に混合した溶液にアルミナ粉末を添加し、メデ
ィアによりアルミナ凝集体を解砕しつつ中和反応させた
ものを仮焼きし、微細なアルミナ粉体の表面にZr−A
l系水酸化物が被着した原料粉体を作製し、これを成
形、焼成するようにしたことから、少ないジルコニア含
有量にもかかわらず、優れた抗折強度を有するアルミナ
質焼結体を得ることができる。
【0042】
【実施例】(実施例)以下、本発明の具体例について説
明する。
【0043】ZrOCl2 ・8H2 Oを11.698重
量%、YCl3 ・6H2 Oを0.167重量%、AlC
3 ・6H2 Oを1.346重量%の割合で水に混合し
て溶液を作製し、この溶液中にアルミナ粉末を86.7
89重量%添加混合してスラリーを製作した。そして、
このスラリーを、平均粒子径が0.3mm程度の高純度
ジルコニアビーズとともに、ビーズミルのベッセル内に
入れ、周速19000mm/secの速度で回転させ、
アルミナ凝集体を解砕しながら、アンモニア(28%)
を加えて中和反応させることにより、アルミナ粉体の表
面にZr(Y)−Al系水酸化物が被着した準原料粉体
を得た。
【0044】次に、この準原料粉体を乾燥させたあと、
500℃程度の温度で仮焼きして粗粉砕することによ
り、アルミナ粉体の表面にZr(Y)−Al系水酸化物
が被着された原料粉体を作製した。
【0045】次に、この原料粉体にバインダーと溶媒と
しての水を添加して混練乾燥することにより造粒体を作
製し、該造粒体を型内に充填して冷間静水圧成形法によ
り円柱状に成形したあと、この成形体を1550℃の大
気雰囲気中にて焼成することにより、ジルコニアを含有
してなるアルミナ質焼結体を得た。
【0046】そこで、このアルミナ質焼結体の組成及び
特性について調べた。
【0047】アルミナ質焼結体の組成を調べるため、I
CP発光分光分析により測定したところ、ジルコニアが
5重量%、シリカが0.03重量%、残部がアルミナか
らなるものであった。
【0048】ジルコニアの分散状態を確認するため、ア
ルミナ質焼結体の表面に研磨加工を施して中心線平均粗
さ(Ra)0.2μmの鏡面に仕上げ、その表面の反射
電子像を走査型電子顕微鏡にて撮影したところ、図2に
見られるように、ジルコニア(白色部分)が極めて均一
に分散しており、さらに反射電子像(以下、SEM像と
言う)をニレコ製のLUZEX−FSと呼ばれる画像解
析装置を用いて、3.32409×102 μm2 の画像
測定範囲内に見られるジルコニアの占有面積率を求め、
ジルコニアの含有率との比を算出したところ1.6と、
ジルコニアが極めて均一に分散していることが確認でき
た。なお、ジルコニアの占有面積率とジルコニアの含有
率との比は、任意の10箇所で測定した値の平均であ
る。
【0049】また、アルミナ及びジルコニアの平均結晶
粒子径を測定したところ、アルミナの平均結晶粒子径は
1.2μm、ジルコニアの平均結晶粒子径は0.28μ
mであった。なお、平均結晶粒子径の測定は、3500
倍に拡大したSEM写真に、長さ70mmの線を任意に
10本引き、ジルコニアの平均結晶粒子径は、線上にあ
るジルコニア(白色部分)の総長さを、線上にあるジル
コニアの総個数で割り、アルミナの平均結晶粒子径は、
線上にあるアルミナ(黒色又は灰色部分)の総長さを、
線上にあるアルミナの総個数で割ることにより算出し
た。
【0050】さらに、アルミナ質焼結体中に分散してい
るジルコニアの結晶状態について確認するため、X線回
折により正方晶及び/又は立方晶ジルコニアのピーク強
度と単斜晶ジルコニアのピーク強度をそれぞれ測定し、
数1により全ジルコニア量に対する正方晶及び/又は立
方晶のジルコニアが占める割合を測定したところ、9
4.2mol%と、焼結体中におけるジルコニアの大部
分が正方晶及び/又は立方晶のジルコニアであった。
【0051】また、見掛け密度をJIS C 2141
のアルキメデス法に準拠して測定したところ、4.03
g/cm3 であった。
【0052】さらに、アルミナ質焼結体に切削加工を施
して3mm×4mm×40mmの角柱体を製作し、JI
S R 1601に準拠して、スパン幅30mm、クロ
スヘッドスピード0.5mm/minの条件にて3点曲
げ抗折強度を測定したところ、89.1kgf/mm2
を有していた。
【0053】(比較例)次に、準原料粉体を得る際に、
不純物としてシリカを比較的多く含む原料を用いるとと
もに、ビーズミルによるアルミナ凝集体の解砕を行わな
い以外は実施例と同様の条件にて、アルミナ凝集体の表
面にZr(Y)−Al系水酸化物が被着された原料粉体
を作製し、この原料粉体にバインダーと溶媒としての水
を添加して混練乾燥することにより造粒体を作製し、該
造粒体を型内に充填して冷間静水圧成形法により円柱状
に成形したあと、この成形体を1600℃の大気雰囲気
中にて焼成することにより、ジルコニアを含有してなる
従来のアルミナ質焼結体を得た。
【0054】そして、このアルミナ質焼結体の組成及び
特性について調べたところ、ジルコニアが5重量%、シ
リカが0.12重量%、残部がアルミナからなる組成を
有し、全ジルコニア量に対する正方晶及び/又は立方晶
のジルコニアが占める割合が94.1%と、焼結体中に
おけるジルコニアの大部分が正方晶及び/又は立方晶の
ジルコニアであった。なお、従来のアルミナ質焼結体の
SEM写真は図3に示す通りであった。
【0055】また、ジルコニアの占有面積率とジルコニ
アの含有率との比は0.74、アルミナの平均結晶粒子
径は2.6μm、ジルコニアの平均結晶粒子径は0.8
2μm、見掛け密度は4.03g/cm3 、3点曲げ抗
折強度は62.0kgf/mm2 であった。
【0056】これら実施例と比較例の結果より判るよう
に、本発明のアルミナ質焼結体は、従来のアルミナ質焼
結体と同じ組成を有するものの、図2のSEM写真に見
られるように、アルミナ及びジルコニアの平均結晶粒子
径がさらに小さく、また、ジルコニアの分散状態は本発
明のアルミナ質焼結体の方が明らかに均一であった。こ
のことはジルコニアの占有面積率とジルコニアの含有率
との比からも明らかである。その為、実施例のアルミナ
質焼結体は抗折強度が89.1kgf/mmと70k
gf/mmを越える強度を実現することができ、優
れていた。
【0057】(実験例)そこで、実施例で示した準原料
粉体の作製方法を用いて、アルミナ粉体の表面にZr
(Y)−Al系水酸化物が被着された原料粉体を作製
し、この原料粉体にバインダーと溶媒としての水を添加
して混練乾燥することにより造粒体を作製し、該造粒体
を型内に充填して冷間静水圧成形法により円柱状に成形
したあと、この成形体を1450℃〜1650℃の大気
雰囲気中にて焼成することにより、組成比率、ジルコニ
アの占有面積率とジルコニアの含有率との比、アルミナ
及びジルコニアの平均結晶粒子径の異なるアルミナ質焼
結体を製作し、その3点曲げ抗折強度と見掛け比重につ
いて調べる実験を行った。
【0058】それぞれの結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】この結果、表1より判るように、実質的に
正方晶及び/又は立方晶からなるジルコニアを0.5〜
20重量%、シリカを0.05重量%以下の範囲で含有
してなり、前記焼結体中のジルコニアの平均結晶粒子径
が0.1〜1.0μm、アルミナの平均結晶粒子径が
0.5〜2.0μmで、かつ前記焼結体表面の中心線平
均粗さ(Ra)を0.2μm以下とし、その表面の反射
電子像を画像解析した時のジルコニアの占有面積率と、
焼結体中のジルコニアの含有率との比が0.8以上であ
るものは、いずれも70kgf/mm2 を越える3点曲
げ抗折強度を得ることができた。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の高強度アルミナ
質焼結体によれば、実質的に正方晶及び/又は立方晶か
らなるジルコニアを0.5〜20重量%、シリカを0.
05重量%以下含有し、残部がアルミナからなり、焼結
体中のジルコニアの平均結晶粒子径を0.1〜1.0μ
m、アルミナの平均結晶粒子径を0.5〜2.0μmと
するとともに、前記焼結体表面の中心線平均粗さ(R
a)を0.2μm以下とし、その表面の反射電子像を画
像解析した時のジルコニアの占有面積率と、前記焼結体
中のジルコニアの含有率との比を0.8以上としたこと
から、アルミナ質焼結体でありながら70kgf/mm
2 を越える3点曲げ抗折強度を実現することができる。
【0062】また、本発明は、Zrイオンと、Mg、C
a、Yおよび希土類元素のうち1種以上のイオン、なら
びにAlイオンを原子レベルで均一に混合した溶液を作
製する工程と、前記溶液にアルミナ粉末を添加するとと
もに、メディアにて攪拌し、アルミナ粉末の表面にZr
−Al系水酸化物を被着させた準原料粉体を作製する工
程と、前記準原料粉体を300〜1000℃で仮焼き
し、表面に正方晶及び/又は立方晶からなるジルコニア
が被着された原料粉体を得る工程と、前記原料粉体に溶
媒とバインダーを添加して造粒体を作製し、これを所定
形状に成形したあと1450〜1650℃で焼成する工
程とから高強度アルミナ質焼結体を製造するようにした
ことから、ジルコニアを極めて均一に分散させることが
でき、また、少ないジルコニア量でも優れた抗折強度を
有するアルミナ質焼結体を安価に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高強度アルミナ質焼結体の製造プ
ロセスを示すフローチャート図である。
【図2】本発明に係る高強度アルミナ質焼結体のSEM
写真である。
【図3】従来のアルミナ質焼結体のSEM写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 秀樹 大阪府和泉市あゆみ野2丁目7番1号 大 阪府立産業技術総合研究所内 (72)発明者 西川 義人 大阪府和泉市あゆみ野2丁目7番1号 大 阪府立産業技術総合研究所内 (72)発明者 稲村 偉 大阪府和泉市あゆみ野2丁目7番1号 大 阪府立産業技術総合研究所内 (72)発明者 有馬 秀徳 滋賀県蒲生郡蒲生町川合10番地の1 京セ ラ株式会社滋賀工場内 (72)発明者 加藤 泰三 大阪府大阪市東成区中道2丁目13番14号 株式会社奥村坩堝製造所内 Fターム(参考) 4G030 AA17 AA36 AA37 BA20 GA04 GA07 GA11 GA13 GA22 GA27 PA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に正方晶及び/又は立方晶からなる
    ジルコニアを0.5〜20重量%、シリカを0.05重
    量%以下含有し、残部がアルミナからなる高強度アルミ
    ナ質焼結体であって、前記焼結体中のジルコニアの平均
    結晶粒子径が0.1〜1.0μm、アルミナの平均結晶
    粒子径が0.5〜2.0μmであり、かつ前記焼結体表
    面の中心線平均粗さ(Ra)を0.2μm以下とすると
    ともに、表面の反射電子像を画像解析した時のジルコニ
    アの占有面積率と、前記焼結体中のジルコニアの含有率
    との比が0.8以上であることを特徴とする高強度アル
    ミナ質焼結体。
  2. 【請求項2】下記1〜4の工程からなる高強度アルミナ
    質焼結体の製造方法。 1)Zrイオンと、Mg、Ca、Yおよび希土類元素の
    うち1種以上のイオン、ならびにAlイオンを原子レベ
    ルで均一に混合した溶液を作製する工程 2)前記溶液にアルミナ粉末を添加するとともに、メデ
    ィアにて攪拌し、アルミナ粉末の表面にZr−Al系水
    酸化物を被着させた準原料粉体を作製する工程 3)前記準原料粉体を300〜1000℃で仮焼きし、
    表面に正方晶及び/又は立方晶からなるジルコニアが被
    着された原料粉体を得る工程 4)前記原料粉体に溶媒とバインダーを添加して造粒体
    を作製し、これを所定形状に成形したあと1450〜1
    650℃で焼成する工程
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