JP2000343729A - 印刷装置、印刷方法および記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷方法および記録媒体

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JP2000343729A
JP2000343729A JP11143108A JP14310899A JP2000343729A JP 2000343729 A JP2000343729 A JP 2000343729A JP 11143108 A JP11143108 A JP 11143108A JP 14310899 A JP14310899 A JP 14310899A JP 2000343729 A JP2000343729 A JP 2000343729A
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    • B41J19/145Dot misalignment correction
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主走査方向のドットのずれを抑制する。 【解決手段】 0列側と1列側という主走査方向の位置
が異なる2つのノズル列を各色ごとに備えるインクジェ
ットプリンタにおいて、双方のノズル列を共通の駆動波
形で駆動する。駆動波形は、各画素に複数の波形が対応
する周期で連続的に出力される波形とする。駆動波形と
画素との対応関係を2つのラッチ信号で各ノズル列ごと
に個別に制御する。例えば、ある画素に対し、0列側は
駆動信号S1〜S4を用いてドットを形成し、1列側は
駆動信号S3〜S6を用いてドットを形成する。2つの
ラッチ信号の間隔を調整することにより、双方のノズル
列によって形成されるドットの主走査方向の位置を駆動
信号単位で微調整することができ、ドットのずれを抑制
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷媒体上にドッ
トを形成して画像を印刷する印刷装置に関し、詳しく
は、一画素に形成されるドットの主走査方向の位置を調
整可能な印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやディジタルカメラの出力
装置として多色多階調の画像を印刷するために、従来、
種々のプリンタが広く用いられている。かかるプリンタ
の一つとして、例えば、ヘッドに備えられた複数のノズ
ルから吐出される数色のインクによりドットを形成して
画像を記録するインクジェットプリンタがある。かかる
プリンタにおいて高画質な印刷を実現するためには、相
対的なずれが生じないようにドットが形成されることが
望ましい。
【0003】インクジェットプリンタでは、印刷速度を
向上するために、多数のノズルを設けたヘッドが使用さ
れるのが通常である。かかるヘッドの例を図4に示す。
図示する通り、副走査方向に一定の間隔でノズルNzを
配置したノズル列を、主走査方向に複数配置した状態で
ノズルが備えられている。かかるヘッドでは、ノズルを
高密度で配列するために、同一色について複数のノズル
列を有している場合が多い。図4の例では、イエロ
(Y)のインクにつき、0列側と1列側の2つのノズル
列が備えられている。他色についても同様である。
【0004】図27は複数のノズル列を有するヘッドに
より印刷を行う際の様子を示す説明図である。ここでは
0列側と1列側の2つのノズル列を有するヘッドHDが
図示する方向に移動しながら印刷を行う場合の様子を示
した。図中のA,Bはそれぞれ所定のタイミングにおけ
るヘッドの主走査方向の位置を示している。マスP1,
P2はそれぞれ画素を示している。タイミングAにおい
て0列側のノズルからインク滴Ipを吐出すると、画素
P1にドットを形成することができる。次にヘッドHD
が図示する方向に移動し、所定時間経過すると、タイミ
ングBで1列側のノズルがタイミングAにおける0列側
のノズルと同じ位置に達する。かかるタイミングBで1
列側のノズル列からインク滴Ipを吐出すれば、画素P
1にドットを形成することができる。
【0005】このように複数のノズル列を有するヘッド
HDを使用するプリンタにおいては、ノズル列の間隔
D、ヘッドHDの移動速度Vcに基づいてそれぞれのノ
ズル列からインク滴を吐出するタイミングをずらすこと
によって、各画素にドットを形成していた。即ち、ノズ
ルNzからインク滴を吐出するための駆動信号をノズル
列ごとに一定の時間差で出力することにより、各画素に
ドットを形成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプリン
タでは、以下に示す種々の原因によって、複数のノズル
列で形成されるドットの主走査方向の位置にずれが生
じ、画質が低下することがあった。例えば、ノズル列の
間隔Dに製造誤差に起因するバラツキが生じることがあ
る。また、それぞれのノズルがインクを吐出する特性、
即ちインクの吐出速度および吐出方向にバラツキが生じ
る場合もある。従来のプリンタでは、かかる原因によっ
てドットの主走査方向の位置にずれが生じることがあっ
た。
【0007】図28はドットの主走査方向のずれによる
画質への影響を示す説明図である。白抜きの丸が図27
における0列側のノズル列によって形成されたドットを
示し、塗りつぶした丸が1列側のノズル列によって形成
されるドットを示している。図28の左側には、本来形
成されるべきドットの様子を示した。これに対し、ノズ
ル列ごとに形成されたドットの位置が主走査方向にずれ
た場合の様子を示したのが右側の図である。図示する通
り、直線に曲がりを生じたように視認され、画質が低下
する。近年、プリンタは高解像度化、高画質化が図られ
る傾向にある。従って、主走査方向のずれに起因する画
質の低下は看過しえないものとなっていた。
【0008】主走査方向について、ドットの形成位置の
ずれを解消するためには、ノズル列ごとにドットの形成
タイミングを調整可能にする方法を採用することができ
る。各ノズル列ごとに駆動波形生成回路と、駆動波形の
出力タイミングを調整可能なディレイ回路を適用し、主
走査方向のずれが生じないように個別に形成タイミング
の調整を行うのである。こうすれば、各ノズル列ごとに
予め設定された一定のタイミングでインクを吐出するプ
リンタとは異なり、各ノズル列のインク吐出特性に応じ
て形成タイミングを調整することができる。
【0009】しかしながら、かかる手段を採用する場合
には、各ノズル列ごとに形成タイミングを調整するため
の回路が新たに必要となるという別の課題を招くことに
なる。近年、プリンタは階調表現を豊かにするために、
一部の色について濃度の異なるインクを使用する傾向に
ある。つまり、使用するインクの種類が増え、同時にノ
ズル列の数も増える傾向にある。かかる傾向下におい
て、各ノズル列ごとに新たな回路を付加することは、プ
リンタの製造コストにつき許容されない程の大幅な増大
を招く。
【0010】近年では、印刷速度を向上するために、主
走査の往動時のみならず、復動時にもドットを形成する
記録方法(以下、双方向記録という)が提案されてい
る。かかる記録方法では、主走査を行う機構のバックラ
ッシュその他の原因により往動時と復動時でドット形成
位置が主走査方向にずれる場合がある。従って、双方向
記録においても、主走査方向に複数のノズル列を備える
場合と同様の課題が生じる。
【0011】このようにドットの形成位置のずれは、主
走査方向におけるノズル列の位置の相違やドットを形成
する際のヘッドの運動方向の相違など、ドットの形成タ
イミングに関する条件が二以上混在する下で印刷が行わ
れる場合に共通の課題である。当然、上述の課題は同一
の色につき複数のノズル列を備える場合のみならず、異
なる色間のノズル列についても同様に生じる。図4に示
した配置でノズルを備えるヘッドに関わらず、いかなる
配置であっても主走査方向の異なる位置にノズルを備え
たヘッドでは同様に生じる。また、インクジェットプリ
ンタのみならずドットを形成して画像を印刷するその他
種々の印刷装置において同様に生じうる課題である。本
発明は、かかる課題を解決するためになされたものであ
り、ドットを用いて画像を印刷する印刷装置において、
ヘッドを駆動する回路規模の極端な増大を招くことな
く、ドットの主走査方向のずれを抑制し、画質の向上を
図る技術を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題を解決するため、本発明は、次の構成を採用し
た。本発明の印刷装置は、駆動信号に応じてドットを形
成するドット形成要素を備えたヘッドを、印刷媒体の一
方向に相対的に往復動する主走査を行いながら、各画素
へのインクの吐出タイミングに関するドット形成条件が
異なるドットを混在させて形成することで該印刷媒体上
に画像を印刷する印刷装置であって、一つの画素に対し
て複数の駆動信号が対応する周期で、前記ドット形成要
素に対して一連の駆動信号を出力する駆動信号出力手段
と、各画素ごとに表現すべき濃度を表す印刷データを入
力する入力手段と、周期的に出力される前記駆動信号と
前記画素との対応関係を、前記ドット形成条件ごとに予
め記憶したタイミング記憶手段と、前記主走査を行いつ
つ、前記タイミング記憶手段に記憶された対応関係に従
って、前記印刷データに応じて前記複数の駆動信号をオ
ン・オフして、各画素にドットを形成するヘッド駆動手
段とを備えることを要旨とする。
【0013】かかる印刷装置では、各画素に複数の駆動
信号が対応する周期で出力された駆動信号と画素との対
応関係をドット形成条件ごとに変えてドットを形成す
る。つまり、連続的に出力される駆動信号のいずれの部
分を用いて各画素にドットを形成するかという対応関係
をドット形成条件ごとに変更するのである。こうするこ
とにより、各駆動信号が出力される時間間隔を単位とし
てドットの形成タイミングを調整することができる。駆
動信号は各画素に複数出力されるため、この数に応じて
ドットの形成タイミングを各画素内で微調整することが
できる。従って、本発明の印刷装置によれば、異なるド
ット形成条件で形成される各ドットの主走査方向のずれ
を抑制することができ、画質を向上することができる。
また、ドット形成要素には一定のタイミングで駆動信号
を出力すればよいため、形成タイミングの調整に際し各
ドット形成条件ごとに個別の付加回路を要しない。
【0014】ここで、ドット形成条件とは、各画素への
インクの吐出タイミングに影響を与える諸条件をいう。
主走査方向の所定の位置にドットを形成するために、イ
ンクの吐出タイミングは、種々の条件に応じて適切に設
定される必要がある。例えば、ヘッドの主走査の速度や
インクの吐出速度が変化すれば、吐出タイミングも変化
させる必要がある。また、主走査方向の位置が異なるド
ット形成要素がヘッドに備えられている場合には、その
主走査方向の位置に応じて吐出タイミングを変える必要
がある。双方向記録を行う場合には、往動時と復動時と
で吐出タイミングを変える必要がある。従って、これら
の諸条件は、全て上述のドット形成条件に含まれる。も
ちろん、この他にもインクの吐出タイミングに影響を与
える諸条件が全てドット形成条件に含まれる。
【0015】本発明の印刷装置は、上述の種々のドット
形成条件を対象とすることができるが、より具体的には
次の構成を採ることが可能である。前記ヘッドは、駆動
信号に応じてドットを形成するドット形成要素を、前記
主走査方向に複数配列された状態で備えるヘッドであ
り、前記駆動信号出力手段は、さらに、前記複数のドッ
ト形成要素に対して共通の駆動信号を出力する手段であ
り、前記タイミング記憶手段は、前記対応関係を、前記
主走査方向に配列された各ドット形成要素ごとに予め記
憶した手段である。
【0016】この構成を例にとって、本発明の印刷装置
によりドットの主走査方向のずれを抑制する原理につい
てより具体的に説明する。図8はドットの主走査方向の
形成位置を調整する原理について示す説明図である。図
の上段に示した電圧波形S1〜S8が連続的に出力され
た駆動信号に相当する。このヘッド28には0列側と1
列側という主走査方向の位置が異なる2列のドット形成
要素が備えられている。信号LAT0は0列側のドット
形成要素により各画素にドットを形成するためのタイミ
ングを指定する信号である。信号LAT1は1列側のド
ット形成要素により各画素にドットを形成するためのタ
イミングを指定する信号である。図中の下段には画素と
形成されたドットの様子を示した。破線のマスが画素を
意味し、ハッチングを施した円がドットを意味する。
【0017】この例では、0列側については駆動信号S
1〜S4を用いて左側の画素にドットを形成し、駆動信
号S5〜S8を用いて右側の画素にドットを形成する。
一方、1列側については駆動信号S3〜S6を用いて左
側の画素にドットを形成し、駆動信号S7以降を用いて
右側の画素にドットを形成する。図の中段にはタイミン
グa〜タイミングdまでの4段階で、ヘッド28の移動
の様子を示した。タイミングaの位置で駆動信号S1を
用いて0列側の要素によるドットの形成が行われる。ヘ
ッド28が移動してタイミングbの位置にくると駆動信
号S3を用いて1列側の要素によるドットの形成が開始
される。この位置はタイミングaにおける0列側の要素
の位置とほぼ一致する。従って、1列側の要素によるド
ットは0列側の要素によるドットとほぼ同じ主走査方向
の位置に形成される。
【0018】ここでは0列側については各画素に駆動信
号S1〜S4等を割り当て、1列側については各画素に
駆動信号S3〜S7等を割り当てる場合を示した。画素
と駆動信号との対応関係を調整すれば、0列側と1列側
のそれぞれの要素で形成されるドットの主走査方向の相
対的な位置関係を、微調整することができる。0列側の
要素と1列側の要素との主走査方向の間隔、ヘッド28
の移動速度、各ドット形成要素によるドットの形成位置
のずれ等を考慮して、画素と駆動信号との対応関係を調
整すればよい。図8の例では、一画素に4つの信号が対
応する周期で駆動信号が出力されているため、ドットの
形成位置は画素の幅の1/4の距離を単位として調整す
ることができる。
【0019】ここで本明細書における「画素」の意味に
ついて定義する。図8には一つの画素に4つまでドット
を形成する場合の例を示した。一般に画素という用語は
種々の意味で用いられており、ドットを形成可能な位置
ごとに一つの画素と定義する場合もある。かかる定義に
よれば、図8のマスは4画素に相当することになる。一
方、印刷データを基準として画素を定義する場合もあ
る。図8に示したマス内の4つのドットは、そのマスに
対応する印刷データに応じて4つのドットのオン・オフ
の状態が一義的に設定される。本明細書では「画素」を
後者の意味で使用する。つまり、ドットのオン・オフの
状態を制御する単位を画素と呼ぶものとする。本明細書
では複数のドットが一画素を構成することになる。実際
の印刷を行う場合には印刷データが与えられる単位が画
素となる。
【0020】上記説明では、一つの画素に4つの駆動信
号が割り当てられる場合を例示した。本発明は、各画素
に複数の信号が割り当てられる周期で駆動信号が出力さ
れる印刷装置であれば、いかなる場合にも適用可能であ
る。もちろん、各画素に対応する駆動信号の数が多いほ
ど形成位置を精度よく調整することができることはいう
までもない。
【0021】本発明は、各画素ごとに多階調を表現する
ものに限らず適用可能である。例えば図8に示したよう
に各画素ごとに複数の駆動信号が対応している場合に
は、これらの信号に応じたドットのオン・オフを制御す
ることによって、各画素ごとに「ドットの非形成」「ド
ットを1つ形成」…「ドットを4つ形成」という多段階
の濃度を実現することができる。かかる場合には態様記
憶手段は、このように多値表現を行うためのドットの形
成態様を記憶するものとすればよい。このように多値表
現が可能な印刷装置に本発明を適用すれば、滑らかな階
調表現を実現することもでき、より高画質な印刷を行う
ことが可能となる点で望ましい。
【0022】但し、このことは本発明が、多値表現可能
な印刷装置にのみ適用可能であることを意味するもので
はない。図8の例に即して説明すれば、「ドットの非形
成」「4つのドットの形成」という2段階で画像を印刷
するものとすることも可能である。かかる場合には態様
記憶手段は、2値表現を行うためのドットの形成態様を
記憶するものとなる。本発明の態様記憶手段は、2値表
現を行うもの、多値表現を行うもののいずれも適用可能
である。
【0023】本発明の印刷装置は、また次の構成を採る
こともできる。前記タイミング記憶手段は、前記主走査
の往動時および復動時のそれぞれに対して前記対応関係
を記憶する手段であり、前記ヘッド駆動手段は、前記主
走査の往動時および復動時の双方向で前記ヘッドを駆動
する手段とする構成である。
【0024】かかる印刷装置によれば、主走査の往動時
および復動時の双方向でヘッドを駆動する印刷方法(以
下、双方向記録という)において、ドットの形成位置を
調整することが可能である。双方向記録は印刷速度を向
上することができる利点がある。しかしながら、双方向
記録ではヘッドを移動する機構のバックラッシュ等に起
因して主走査方向のずれが生じ、画質が損なわれること
が多い。上記構成の印刷装置によれば、ドットを形成す
る際のヘッドの運動方向に応じてそれぞれ画素と駆動信
号との対応関係を記憶することができる。
【0025】例えば、0列側と1列側の2つのドット形
成要素が存在する場合には、それぞれのドット形成要素
について往動時における対応関係と、復動時における対
応関係を記憶することができる。従って、往動時および
復動時のそれぞれについて0列側と1列側の要素によっ
て形成されるドット同士のずれを抑制することができる
とともに、往動時に形成されるドットと復動時に形成さ
れるドットとのずれをも抑制することができる。かかる
効果は、ドット形成要素が更に多数備えられている場合
でも同様に得られるし、ドット形成要素が複数列備えら
れていない場合も同様にして、往動時に形成されるドッ
トと復動時に形成されるドットのずれを抑制することが
できる。この結果、上記構成の印刷装置によれば、双方
向記録における画質が大きく向上する。
【0026】双方向記録を行う印刷装置に適用する場合
には、さらに、前記ヘッド駆動手段は、前記往動時およ
び復動時のそれぞれに対して前記オン・オフの態様を変
えてドットを形成する手段であるものとすることが望ま
しい。
【0027】双方向記録を行う場合には、往動時と復動
時とで駆動波形と画素との対応関係が逆転する。往動時
と復動時のそれぞれに対して駆動信号のオン・オフの態
様を変えてドットを形成するものとすれば、それぞれの
方向で記録されるドットの形状を統一することができ、
画質を向上することができる。
【0028】かかる作用について、図23を用いて具体
的に説明する。図23には、各画素に4つの駆動波形が
対応しており、そのうちの3つまでを用いてドットを形
成する場合を示した。左側には往動時の形成態様を示
し、右側には復動時の形成態様を示した。最も濃度が高
いドット、即ち図中のPD=3に対応するドットは、往
動時には駆動波形W1〜W3を用いて形成される。復動
時には駆動波形W2〜W4を用いて形成される。このよ
うにドットの形成態様を往動時と復動時で変更すること
により、いずれの方向でも画素の適切な位置に同じ形状
のドットを形成することが可能となる。図23には、各
画素に対応する駆動波形の一部を用いてドットを形成す
る場合を示したが、各画素に対応する駆動波形の全てを
用いてドットを形成する場合も同様である。
【0029】なお、双方向記録を行うか否かに関わら
ず、前記ヘッド駆動手段は、少なくとも各画素に対応す
る前記複数の駆動信号全てがオンとなる態様を含んでド
ットを形成する手段であるものとすることができる。ま
た、前記ヘッド駆動手段は、各画素に対応する前記複数
の駆動信号の少なくとも一部が常にオフとなる態様でド
ットを形成する手段であるものとすることもできる。
【0030】前者の手段とすれば、各画素に対応した駆
動信号全てをオンとして表現可能な濃度まで、幅広い範
囲で階調表現をすることができる。なお、前者の態様
は、駆動信号のオン・オフの全ての組合せを記憶するも
のに限られない。
【0031】後者の手段は、換言すれば、表現すべき濃
度に対応した駆動信号よりも多くの駆動信号を各画素に
対応させる手段に対応する。例えば、設定された濃度を
各画ごとに表現するためにn個の駆動信号が必要である
場合には、n+1個以上の駆動信号を各画素に対応させ
ることになる。つまり、駆動信号の出力周波数が許容す
る限り、各画素に必要な数を超えて駆動信号を対応づけ
るのである。こうすることにより、ドットの形成位置を
より細かく調整することができる。
【0032】本発明の印刷装置において、前記駆動信号
は単一種類の駆動信号であるものとすることが望まし
い。こうすることにより、各ドット形成要素の形成タイ
ミングを容易に調整することが可能となる。
【0033】一方、本発明の印刷装置において、前記駆
動信号出力手段は、異なる種類の駆動信号を一つの画素
に対応させて出力する手段であり、前記ヘッド駆動手段
は、前記設定された対応関係に応じて前記オン・オフの
態様を変えてドットを形成する手段であるものとするこ
ともできる。
【0034】異なる種類の駆動信号を周期的に出力して
印刷を実行する場合、画素と駆動信号との対応関係によ
っては、各画素に表現される濃度が相違することがあ
る。図25を用いて具体的に説明する。ここでは図8と
同様、各画素に駆動信号S1〜S4の4つの信号が対応
する周期で駆動信号が出力されている場合を例示した。
駆動信号としては、小さい径のドット(小ドット)を形
成するための信号S1、中間の径のドット(中ドット)
を形成するための信号S2,S3、および大きい径のド
ット(大ドット)を形成するための信号S4の3種類が
周期的に出力される。
【0035】かかる駆動信号に対し、0列側のドット形
成要素には駆動信号S1〜S4を割り当ててドットを形
成し、1列側のドット形成要素には駆動信号S3〜S6
を割り当ててドットを形成する場合を考える。ある画素
に小ドットを形成する場合、0列側のドット形成要素に
ついては割り当てられた駆動信号のうち最初の駆動信号
S1を用いてドットを形成すればよい。1列側のドット
形成要素については割り当てられた駆動信号のうち3番
目の駆動信号S5を用いてドットを形成する必要があ
る。
【0036】上記構成の印刷装置では、画素と駆動信号
との対応関係に応じて、即ち主走査方向の位置が異なる
各ドット形成要素に応じて、駆動信号のオン・オフの態
様を変更する。即ち、図25の例で説明すれば、0列側
のドット形成要素に対しては、駆動信号S1〜S4を用
いて印刷データに応じたドットを形成する。また、1列
側のドット形成要素に対しては、駆動信号S3〜S6を
用いて印刷データに応じたドットを形成する。このよう
に各ドット形成要素ごとに形成態様を変更することによ
り、異なる種類の駆動信号を用いた場合でも、階調表現
を損ねることなく、ドットの形成位置の微調整を実現す
ることができる。各画素に3種類の信号を含む4つの駆
動信号が対応する場合は例示に過ぎない。上記構成は、
各画素ごとに種々の種類および数の駆動信号が対応する
場合に適用可能であることはいうまでもない。なお、
「対応関係に応じて」とは、必ずしも全ての対応関係で
異なる態様を採るものには限られない。
【0037】本発明は、ドットを形成する種々の印刷装
置に適用可能であるが、前記ドット形成要素は、インク
を吐出してドットを形成する要素であるものとすること
が好ましい。インクを吐出してドットを形成するドット
形成要素では、インクの吐出特性に起因して主走査方向
のずれが生じやすい。従って、本発明を適用してドット
のずれを抑制することにより、画質を大きく向上するこ
とができる。
【0038】インクを吐出するドット形成要素は種々の
形式を適用可能であり、ヒータに通電した際にインク内
に生じる気泡の圧力によってインクを吐出する要素を用
いるものとしてもよいが、特に、電歪素子に駆動信号と
しての電圧を印加した際に生じる歪みによりインクを吐
出してドットを形成する要素であるものとすることが好
ましい。
【0039】本発明の印刷装置では一つの画素に複数の
信号が対応する周期で駆動信号を出力する。つまり、比
較的高い周波数でドット形成要素を駆動する。一般に電
歪素子によりインクを吐出する形式のドット形成要素は
駆動周波数が高い利点がある。従って、本発明は電歪素
子を利用したドット形成要素を備える印刷装置に、特に
有効に活用することができる。本発明をかかる印刷装置
に適用すれば、印刷速度の低下を招くことなく、ドット
の形成位置のずれを抑制することができる。
【0040】本発明において、タイミング記憶手段に記
憶された対応関係は印刷装置ごとに予め設定することが
できる。また、前記ヘッドにより形成されたドット同士
の主走査方向の相対的なずれを検出可能なテストパター
ンを印刷するテストパターン印刷手段と、該テストパタ
ーンに基づいて前記タイミング記憶手段に記憶された対
応関係を設定可能なタイミング設定手段とを備えること
により事後的に設定可能とすることも好ましい。
【0041】上記構成の印刷装置によれば、印刷された
所定のテストパターンによってドット同士の主走査方向
のずれを検出することができる。かかる検出結果に基づ
いて、画素と駆動信号との対応関係を設定することがで
きる。ドットの主走査方向のずれは製造時の原因のみな
らず、印刷装置を使用を開始した後も、機構やインクの
径年変化その他の原因によって事後的に生じ得る。上述
の構成を有する印刷装置によれば、テストパターンを利
用して画素と駆動信号との対応関係を修正することによ
り、事後的に生じたずれを抑制することができる。従っ
て、印刷の画質を比較的容易に高い状態に維持すること
ができる。この結果、印刷装置の利便性を大きく向上す
ることができる。
【0042】本発明は以下に示す印刷方法として構成す
ることもできる。即ち、本発明の印刷方法は、駆動信号
に応じてドットを形成するドット形成要素を備えたヘッ
ドを、印刷媒体の一方向に相対的に往復動する主走査を
行いながら、各画素へのインクの吐出タイミングに関す
るドット形成条件が異なるドットを混在させて形成する
ことで該印刷媒体上に画像を印刷する印刷方法であっ
て、(a) 各画素ごとに表現すべき濃度を表す印刷デ
ータを入力する工程と、(b) 一つの画素に対して複
数が対応する周期で出力される駆動信号と前記画素との
対応関係を特定するタイミング信号を、前記ドット形成
条件に応じて出力する工程と、(c) 前記主走査を行
いつつ、前記タイミング信号に応じて、前記印刷データ
に応じた態様で前記複数の駆動波形をオン・オフして各
画素にドットを形成する工程とを備える印刷方法であ
る。
【0043】かかる印刷方法によれば、先に印刷装置と
して説明したのと同様の作用により、ドットの主走査方
向のずれを抑制し、高画質な印刷を実現することができ
る。なお、本発明の印刷方法においても、先に印刷装置
について示した種々の付加的要素を適用することが可能
である。
【0044】また、本発明は以下に示すコンピュータ読
みとり可能な記録媒体として構成することもできる。即
ち、本発明の記録媒体は、駆動信号に応じてドットを形
成するドット形成要素を備えたヘッドを、印刷媒体の一
方向に相対的に往復動する主走査を行いながら、各画素
へのインクの吐出タイミングに関するドット形成条件が
異なるドットを混在させて形成することで該印刷媒体上
に画像を印刷する印刷装置を駆動するためのプログラム
をコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であっ
て、一つの画素に対して複数が対応する周期で出力され
る駆動信号と前記画素との対応関係を、前記ドット形成
条件ごとに特定する機能を実現するプログラムを記録し
た記録媒体である。
【0045】上記記録媒体に記録されたプログラムがコ
ンピュータにより実行されると、ドットの形成位置のず
れを補償するための対応関係をドット形成要素ごとに特
定することができる。かかる機能は、印刷を実行する度
に特定するものとしてもよいし、予め特定したデータを
記憶しておくものとしてもよい。従って、かかる機能を
備えたプログラムによって印刷装置を駆動することによ
り先に説明した高画質な印刷を実現することができる。
なお、上記プログラムは、上記機能を実現する単独のプ
ログラムとして構成してもよいし、印刷装置を駆動する
ためのプログラムの一部として構成してもよい。
【0046】上述の記憶媒体としては、フレキシブルデ
ィスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、
ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの
符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置な
どコンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用でき
る。また、上記機能を実現させるプログラムを通信経路
を介して供給するプログラム供給装置としての態様も含
む。本発明は、この他、上記機能を実現するプログラム
またはこれと同視し得る各種信号として構成することも
当然可能である。
【0047】
【発明の実施の形態】(1)装置の構成:以下、本発明
の実施の形態について、実施例に基づき説明する。図1
は実施例としての印刷装置の概略構成を示す説明図であ
る。本実施例の印刷装置は、プリンタPRTをコンピュ
ータPCにケーブルCBにより接続して構成される。コ
ンピュータPCはプリンタPRTに印刷用のデータを転
送するとともに、プリンタPRTの動作を制御する役割
を果たす。これらの処理は、プリンタドライバと呼ばれ
るプログラムに基づいて行われる。
【0048】コンピュータPCは、フレキシブルディス
クドライブFDDやCD−ROMドライブCDDを介し
て、それぞれフレキシブルディスクやCD−ROMとい
った記録媒体からプログラムをロードし実行することが
できる。また、コンピュータPCは外部のネットワーク
TNに接続されており、特定のサーバーSVにアクセス
して、プログラムをダウンロードすることも可能であ
る。当然、これらのプログラムは、印刷に必要なプログ
ラム全体をまとめてロードする態様を採ることもできる
し、一部のモジュールのみをロードする態様を採ること
もできる。
【0049】図2は印刷装置の機能ブロックを示す説明
図である。コンピュータPCでは、所定のオペレーティ
ングシステムの下で、アプリケーションプログラム95
が動作している。オペレーティングシステムにはプリン
タドライバ96が組み込まれている。アプリケーション
プログラム95はプリンタPRTで印刷すべき画像の生
成などの処理を行う。
【0050】プリンタドライバ96は、入力部100を
介して、キーボード14からのコマンドやアプリケーシ
ョン95からの印刷命令などを入力する。プリンタドラ
イバ96は、入力の種類の応じてそれぞれ以下の処理を
実行する。まず、アプリケーションプログラム95から
の印刷命令に対しては、画像データをアプリケーション
プログラム95から受け取り、通常印刷モジュール10
5によりプリンタPRTが処理可能な信号に変換する。
通常印刷モジュール105は、画像データの色成分をプ
リンタPRTのインクに応じた色成分に補正する色補正
処理、画像データの階調値をドットの記録密度によって
表現するためのハーフトーン処理、これらの2つの処理
を施されたデータをプリンタPRTに転送する順序に並
べ替えるラスタライズを行う。これらの処理を施された
データは、印刷データとして出力部104からプリンタ
PRTに転送される。
【0051】キーボード14からの指示に対してプリン
タドライバ96が実行する処理の一つとしては、プリン
タPRTのドットの形成タイミングを調整する処理が挙
げられる。形成タイミングの調整処理が指示されると、
プリンタドライバ96は、テストパターン印刷モジュー
ル106により、予め記憶されているテストパターンデ
ータ107に従って、テストパターンを印刷する。テス
トパターンを印刷するためのデータは、出力部104か
らプリンタPRTに出力される。
【0052】プリンタPRTは、プリンタドライバ96
から転送された画像データまたはテストパターンのデー
タを入力部110が受け取り、バッファ115に一旦記
憶する。そして、バッファ115に記憶されたデータに
従って、主走査部111および副走査部112がヘッド
の主走査および印刷用紙の搬送を行い、ヘッド駆動部1
13がヘッドを駆動して画像を印刷する。
【0053】後述する通り、プリンタPRTには主走査
方向の位置が異なるノズル列が複数備えられている。各
ノズル列のドットの形成タイミングは、それぞれの画素
に適切にドットを形成するように調整されている。この
形成タイミングは形成タイミングテーブル116に記憶
されている。また、プリンタPRTは各画素に複数のド
ットを形成可能であり、各画素に形成されるドットの個
数、即ちドットの形成態様を変えることによって、各画
素ごとに多段階の濃度を表現可能である。プリンタPR
Tに供給される印刷データとドットの形成態様との関係
は形成パターンテーブル114に記憶されている。ヘッ
ド駆動部113はこの形成タイミングテーブル116お
よび形成パターンテーブル114を参照しつつ、ヘッド
を駆動してドットを形成する。なお、形成パターンテー
ブル114は、印刷データとドットの形成態様との関係
をソフトウェア的に記憶するものとしてもよいし、ハー
ドウェア的に記憶するものとしてもよい。即ち、印刷デ
ータが入力されると、印刷データに応じて予め定めた形
成態様に相当する信号が出力される回路によって構成す
るものとしてもよい。
【0054】ドット形成タイミングの調整を行う場合に
は、テストパターンの印刷結果に基づいて使用者がキー
ボード14から最適な印刷タイミングを指定する。プリ
ンタドライバ96は、入力部100を介して印刷タイミ
ングの指定を入力し、その情報を出力部104からプリ
ンタPRTに出力する。プリンタPRTの入力部110
はこのデータを入力すると、形成タイミングテーブル1
16を書き換えて、ドットの形成タイミングを変更す
る。以上の機能ブロックにより、本実施例の印刷装置
は、画像を印刷することができ、またドットの形成タイ
ミングを調整することができる。
【0055】図3はプリンタPRTの概略構成を示す説
明図である。図示するように、プリンタPRTは、紙送
りモータ23によって用紙Pを搬送する回路と、キャリ
ッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26
の軸方向に往復動させる回路と、キャリッジ31に搭載
された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出およびド
ット形成を行う回路と、これらの紙送りモータ23,キ
ャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネル
32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成
されている。
【0056】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる回路は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0057】このプリンタPRTのキャリッジ31に
は、黒インク(K)用のカートリッジ71とシアン
(C),ライトシアン(LC)、マゼンタ(M),ライ
トマゼンタ(LM)、イエロ(Y)の5色のインクを収
納したカラーインク用カートリッジ72が搭載可能であ
る。キャリッジ31の下部の印字ヘッド28には計6個
のインク吐出用ヘッド61〜66が形成されている。
【0058】図4は、インク吐出用ヘッド61〜66に
おけるノズルNzの配列を示す説明図である。これらの
ノズルの配置は、各色ごとにインクを吐出する6組のノ
ズルアレイから成っている。各ノズルアレイには48個
のノズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列さ
れている。各ノズルアレイは、主走査方向に間隔Dで配
置された2つのノズル列から構成される。一方を0列
側、他方を1列側と呼ぶものとする。
【0059】図5はヘッド28においてインクを吐出す
る原理を示す説明図である。図示の都合上、K,C,L
Cのヘッドについて内部構造を示した。図示する通り、
各ノズルには、インクカートリッジ71,72からのイ
ンクを供給するためのインク通路68が設けられてい
る。また、このインク通路68に隣接してピエゾ素子P
Eが配設されている。制御回路40がピエゾ素子PEに
所定の駆動電圧を印加すると、ピエゾ素子PEの歪みに
よって図中の矢印で示す方向にインク通路68が変形
し、インク滴Ipが吐出される。
【0060】プリンタPRTは、各画素に形成されるド
ットの数を変えることにより、各画素ごとに5段階の濃
度を表現することができる。印刷データは、値0〜4の
整数値で各画素ごとに表現すべき濃度を与えるデータで
ある。図6は印刷データとドットの形成態様との対応を
示す説明図である。図中のマスが画素を意味し、ハッチ
ングを付した円がドットを意味する。図示する通り、印
刷データPDが値0である場合は、全ての駆動波形をオ
フとし、ドットを非形成とする。印刷データPDが値1
である場合は、駆動波形W2のみをオンとし、1つだけ
ドットを形成する。印刷データPDが値2である場合
は、駆動波形W1,W3のみをオンとし、2つだけドッ
トを形成する。印刷データPDが値3である場合は、駆
動波形W1のみをオフとし、3つのドットを形成する。
印刷データPDが値4である場合は、全ての駆動波形を
オンとし、ドットを4つ形成する。
【0061】主走査、副走査およびドットの形成は制御
回路40により制御される。制御回路40は、内部にC
PU,PROM,RAM等を備えたマイクロコンピュー
タとして構成されている。また、印字ヘッド28を駆動
するための駆動電圧を周期的に出力する発信器や、各ノ
ズルNzを駆動して各画素へのドットを形成する駆動回
路が備えられている。
【0062】各ノズルごとに形成タイミングを制御し
て、ドットを形成する原理について説明する。図7は各
ノズルを駆動するための回路構成を示す説明図である。
制御回路40の内部構造のうち、各ノズルの駆動に関与
する駆動回路の構成を示した。
【0063】制御回路40内には図示する通り、0列側
のノズル列と1列側のノズル列に対応した2組の回路が
設けられている。印刷データPDは0列側と1列側とに
分配され、データの入力を司るラッチ信号LATに同期
して、それぞれの回路に入力される。0列側の印刷デー
タPDは0列側第1ラッチ41aに記憶され、1列側の
印刷データPDは1列側第1ラッチ41bに記憶され
る。
【0064】0列側第1ラッチ41aに記憶されたデー
タは、次に0列側第2ラッチ42aに転送される。この
転送は、0列側のノズル列へのデータの出力タイミング
を司るラッチ信号LAT0に同期して行われる。一方、
1列側第1ラッチ41bに記憶されたデータは、1列側
第2ラッチ42bに転送される。この転送は、1列側の
ノズル列へのデータの出力タイミングを司るラッチ信号
LAT1に同期して行われる。ラッチ信号LAT0とラ
ッチ信号LAT1は、それぞれのノズル列によるドット
が適正な位置に形成されるように調整された固有のタイ
ミングで出力される。これらのラッチ信号LAT,LA
T0,LAT1はCPUの制御により所定のタイミング
で出力される。ラッチ信号LAT,LAT0,LAT1
を出力するタイミングは形成タイミングテーブルとして
予め制御回路40内のPROMに記憶されている。
【0065】0列側第2ラッチ42aから出力された印
刷データPDは、0列側パターン生成回路43aで一連
の駆動波形のオン・オフを指定する信号に変換される。
図6で説明した通り、印刷データPDは値0〜4で各画
素ごとに表現されるべき濃度を与えるデータである。0
列側パターン生成回路43aは、印刷データが値0の場
合には、駆動波形W1〜W4の全てに対してオフを指定
する4ビットの信号を生成する。印刷データが値1〜4
の場合も同様に図6で示した態様のドットが形成される
ように各駆動波形W1〜W4のオン・オフを指定する4
ビットのデータを生成する。印刷データの値と駆動波形
W1〜W4のオン・オフを指定する4ビットのデータと
の関係は0列側パターンレジスタ44aに記憶されてい
る。0列側パターン生成回路43aは、0列側パターン
レジスタ44aを参照することにより、各駆動波形のオ
ン・オフに対応した4ビットの信号を生成している。
【0066】1列側第2ラッチ42bから出力された印
刷データPDも同様に、1列側パターン生成回路43b
で一連の駆動波形のオン・オフ信号に変換される。印刷
データの値と駆動波形W1〜W4のオン・オフを指定す
る4ビットのデータとの関係は1列側パターンレジスタ
44bに記憶されている。1列側パターン生成回路43
bは、1列側パターンレジスタ44bを参照することに
より、各駆動波形のオン・オフに対応した4ビットの信
号を生成している。なお、本実施例では、駆動波形W1
〜W4は単一種類の波形を使用しているため、0列側パ
ターンレジスタ44aと1列側パターンレジスタ44b
とを共通の回路としてもよい。ここでは0列側の処理と
1列側の処理とを並行して高速で実施するため、別の回
路として構成した。
【0067】0列側パターン生成回路43aで生成され
た4ビットの信号は0列側分配出力器45aに出力され
る。0列側分配出力器45aには連続的に出力される駆
動波形COMが入力されている。この駆動波形は図示し
ない発信器により生成されている。0列側分配出力器4
5aは、0列側パターン生成回路43aから受け取った
4ビットの信号に基づいて各駆動波形のオン・オフして
各ノズルに出力する。一方、1列側パターン生成回路4
3bで生成された4ビットの信号は1列側分配出力器4
5bに出力される。1列側分配出力器45bにも駆動波
形COMが入力される。駆動波形COMは0列側分配出
力器45aに入力される信号と共通の信号である。1列
側分配出力器45bは、1列側パターン生成回路43b
から受け取った4ビットの信号に基づいて各駆動波形の
オン・オフして各ノズルに出力する。
【0068】ここでは、ヘッド28に備えられた各色の
ノズルのうち、ブラック(K)のノズル列を例にとって
説明した。その他の5色についても同様の回路が各色ご
とに設けられている。プリンタPRTでは、駆動信号C
OMとして各インクごとに個別の発信器から出力される
信号を使用している。こうすることにより、インクごと
に駆動波形を調整可能とし、インクの相違に起因して生
じるインク量の相違を抑制している。もちろん、単一の
発信器から出力された駆動信号をディレイ回路で予め設
定した時間間隔ずつずらした各インクに供給するものと
してもよい。また、全インクについて単一の駆動波形を
単一のタイミングで出力した上で、色の異なるノズル列
間の形成タイミングもラッチ信号LAT0,LAT1等
で調整するものとしてもよい。
【0069】上述の駆動回路によるドットの形成の様子
を図8に示す。図の上段に示した電圧波形S1〜S8が
連続的に出力された駆動信号に相当する。また、上段に
はラッチ信号LAT,LAT0,LAT1が出力される
タイミングを併せて示した。中段には、ブラック(K)
のヘッドを例にとって、各タイミングa〜dにおける主
走査方向の位置を示した。図中の丸がノズル位置を示し
ている。図の下段には、形成されるドットの様子を示し
た破線のマスが画素を意味し、ハッチングを施した円が
ドットを意味する。また、各ドットと駆動波形との対応
関係を0列側、1列側のそれぞれについて示した。
【0070】先に説明した通り、ラッチ信号LATに同
期して印刷データPDの入力が行われる。本実施例で
は、各画素に4つの波形が対応する周期で駆動波形が出
力されている。印刷データPDの入力がかかる周期にほ
ぼ同期して行われるよう、ラッチ信号LATは駆動波形
が4つ出力される度に1回の割合で出力される。
【0071】0列側のノズル列によるインクの吐出タイ
ミングを制御するためのラッチ信号LAT0も駆動波形
が4つ出力される度に1回の割合で出力される。ここで
は駆動波形S1〜S4を用いて一つの画素にドットを形
成できるようなタイミングでラッチ信号LAT0が出力
される。ここでは、図中のタイミングaで示した位置に
ヘッドが来た時点から印刷が開始されるタイミグでラッ
チ信号LAT0が出力されている場合を示した。
【0072】1列側のノズル列によるインクの吐出タイ
ミングを制御するためのラッチ信号LAT1も駆動波形
が4つ出力される度に1回の割合で出力される。ラッチ
信号LAT1は0列側のノズルで形成されたドットとの
ずれを抑制するように出力のタイミングが設定されてい
る。0列側と1列側のノズル列によるインクの吐出特性
が同等である場合は、タイミングbで示した位置にヘッ
ドが至った時点でインクが吐出されるように出力のタイ
ミングを調整すればよい。つまり、タイミングaにおけ
る0列側のノズル列と同じ位置に1列側のノズル列が達
した時点でインクを吐出すればよい。本実施例では、か
かる観点から、駆動波形S3の出力に併せてラッチ信号
LAT1が出力される。従って、1列側のノズル列ば駆
動波形S3〜S6を用いてドットを形成することにな
る。
【0073】ラッチ信号LAT0、LAT1の出力のタ
イミングは予めPROMに記憶されている。本実施例で
は、ラッチ信号LAT0はラッチ信号LATとほぼ同じ
タイミングで出力するものとしている。従って、ラッチ
信号LAT0を基準とする、ラッチ信号LAT1の相対
的なタイミングの遅れを形成タイミングとしてPROM
に記憶するものとしている。
【0074】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタPRTは、主走査を行いつつ、上記駆動回路で印
字ヘッド28の各色ヘッド61〜66のピエゾ素子PE
を駆動して、用紙P上に多色の画像を形成する。なお、
本実施例では、上述の通りピエゾ素子PEを用いてイン
クを吐出するヘッドを備えたプリンタPRTを用いてい
るが、他の方法によりインクを吐出するプリンタを用い
るものとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒ
ータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)に
よりインクを吐出するタイプのプリンタに適用するもの
としてもよい。その他、いわゆる熱転写型、昇華型やド
ットインパクト型など種々のプリンタを適用することも
可能である。
【0075】(2)ドット形成制御:次に本実施例にお
けるドット形成処理について説明する。図9はドット形
成ルーチンのフローチャートである。これは、制御回路
40内のCPUが実行する処理である。この処理が開始
されると、CPUは、印刷データを入力する(ステップ
S10)。この印刷データは、コンピュータPCで処理
されたデータであり、画像を構成する各画素ごとにプリ
ンタPRTが備える各インクで表現すべき濃度を値0〜
4までの5段階で表したデータである。
【0076】CPUは、このデータを入力すると、一
旦、バッファに記憶する。そして、主走査用のデータと
して、各ノズルに順次出力するデータをヘッド28の駆
動回路に出力する(ステップS20)。このデータは各
ノズル列ごとに分配され、先に図7で示した0列側第1
ラッチ41a、1列側第1ラッチ41bにそれぞれ出力
される。各インクについて同様の処理が実行される。
【0077】印刷データと各ノズル列との対応関係は、
後述する副走査の送り量との関連で一義的に判定するこ
とができる。図10は各ラスタとノズルとの対応関係を
示す説明図である。図中の左側には、1回目〜4回目ま
での主走査におけるヘッドの副走査方向の位置を示し
た。図示の都合上、3ドットのノズルピッチで4つのノ
ズルを備えるヘッドについて示した。図中の数字を付し
た「○」または「□」のシンボルがノズルを意味する。
数字はノズル番号を意味している。「○」は0列側のノ
ズル列を構成するノズルを意味する。「□」は1列側の
ノズル列を構成するノズルを意味する。
【0078】図示する通り、かかるヘッドにより4ドッ
ト相当の送り量で副走査を行いながらドットを形成す
る。図中の右側にはそれぞれの主走査で形成されるドッ
トの様子を示した。「○」または「□」のシンボルがド
ットを意味する。番号およびシンボルの種類は各ドット
を形成するノズル番号およびノズル列に対応する。図示
する印刷可能領域において画像が印刷される。なお、1
回目の主走査における1番ノズル、2番ノズルおよび2
回目の主走査における1番ノズルでドットを形成しない
のは、以降の主走査において隣接するラスタが形成し得
ないからである。
【0079】このようにノズルの間隔およびノズル数に
応じて画像を印刷するための副走査の送り量が設定され
る。従って、各ラスタを形成するノズルとの対応関係が
設定される。また、そのノズルが0列側のノズルである
か1列側のノズルであるかも容易に判定することができ
る。ここでは特定のノズルピッチおよびノズル数のヘッ
ドについて例示したが、任意のノズルピッチおよびノズ
ル数に対して同様にラスタとノズルとの対応関係を判定
することができる。
【0080】こうして印刷データをそれぞれのノズル列
に対応づけて出力すると、CPUは主走査としてヘッド
を移動しながらドットを形成する(ステップS30)。
ここでの処理は、先に図7および図8で示した通りであ
る。即ち、各ノズル列に応じた所定のタイミングでラッ
チ信号を出力してインクの吐出タイミングを制御しつ
つ、パターンレジスタ44a,44bに記憶された形成
パターンテーブルに従ってドットを形成する。ラッチ信
号の出力のタイミングは先に説明した通り、形成タイミ
ングテーブルとしてPROMに記憶されている。
【0081】図11は形成タイミングテーブルの例を示
す説明図である。図示する通り、本実施例では各インク
ごとに個別に形成タイミングを記憶するテーブルとし
た。それぞれ形成タイミングは駆動波形の数を単位とし
て記憶されている。例えば、ブラック(K)のインクに
ついては形成タイミングとして値2が記憶されている。
これは、0列側に対応したラッチ信号LAT0の出力か
ら、駆動波形2つ分に相当する時間間隔遅れて、1列側
に対応したラッチ信号LAT1が出力されることを意味
する。図8に示したタイミングに対応する値である。同
様にしてその他の色についてもそれぞれ形成タイミング
が記憶されている。
【0082】形成タイミングの調整について説明する。
プリンタPRTは、各駆動波形が出力される時間間隔を
単位として0列側と1列側の各ノズル列によるドットの
形成タイミングを調整することができる。本実施例では
一画素に4つの駆動波形が出力されている。従って、駆
動波形を単位としてドットの形成タイミングを調整する
ことにより、画素の幅の1/4を単位としてドットの形
成位置を微調整することができる。
【0083】図12は形成タイミングの変化に応じたド
ットの様子を示す説明図である。図中に破線で示したマ
スが画素に相当する。図12(a)〜図12(g)に7
段階の異なる形成タイミングで形成されたドットの様子
を示した。上段が0列側のノズル列で形成されたドット
を示し、下段が1列側のノズル列で形成されたドットを
示している。1列側のノズル列の形成タイミングを駆動
波形1つ分ずつ徐々に遅らせていくと、図示する7段階
の位置関係でドットを形成することができる。このよう
にして種々の位置関係で形成されたドットのうち、主走
査方向のずれが最も小さい状態を実現する形成タイミン
グを選択し、上述の形成タイミングテーブルに記憶すれ
ばよい。図12の例では、図12(d)に示すタイミン
グが最も良好なタイミングに相当する。
【0084】(3)形成タイミング調整処理:本実施例
の印刷装置はテストパターンを用いてドットの形成タイ
ミングを調整することが可能である。ドットの形成タイ
ミングを調整するための処理について説明する。図13
はドット形成タイミング調整処理のフローチャートであ
る。この処理は、コンピュータPC側のCPUが実行す
る処理である。
【0085】この処理が開始されると、CPUは最初に
ブラック(K)についてドット形成タイミングの調整を
行う。このための処理として、まず、Kについてのテス
トパターンを印刷する(ステップS100)。テストパ
ターンのデータは、テストパターンデータ107として
予め記憶されている。テストパターンを印刷するための
データをプリンタPRTに出力すると、テストパターン
が印刷される。
【0086】図14はテストパターンの例を示す説明図
である。図中の白抜きの丸が0列側で形成されたドット
を示しており、塗りつぶした丸が1列側で形成されたド
ットを示している。テストパターンは、1列側のドット
の形成タイミングを、1〜5の番号で示された5段階に
変化させて記録される。
【0087】プリンタPRTの使用者は、印刷されたテ
ストパターンを比較し、その中で最も良好な画像が記録
されているものを選択する。CPUは、選択された形成
タイミングの指定値を入力する(ステップS105)。
図14に示した例では、4番が付されたタイミングで、
0列側と1列側のそれぞれのノズル列で形成されたドッ
トの記録位置が一致しているため、形成タイミングとし
て「4」を入力する。入力されたデータは、タイミング
テーブルとして一旦記憶される。
【0088】次にCPUは、形成タイミングの設定が全
て終了したか否かを判定する(ステップS110)。本
実施例では、ブラックのみならず、各色について形成タ
イミングの調整を行う。この時点では、ブラックについ
て形成タイミングの調整が終了しただけであるから、C
PUは、形成タイミングの設定が終了していないと判定
し、シアンについての形成タイミングの調整に移行す
る。
【0089】こうしてブラックと同様の方法により、全
色の形成タイミングが設定されると、形成タイミングテ
ーブルの変更を行う(ステップS115)。ステップS
105において一旦記憶された形成タイミングをプリン
タPRT側に出力し、制御回路40内のPROMに記憶
するのである。
【0090】なお、本実施例では各色ごとに0列側と1
列側の形成タイミングを調整するものとした。これに対
し、併せて色間の形成タイミングの調整を行うものとし
てもよい。図15は色間の形成タイミングの調整を行う
テストパターンを示す説明図である。例えば、ブラック
とシアンの形成タイミングを調整する場合を例にとって
説明する。図中の「○」がブラックの0列側のノズルに
よって形成されたドットを示す。図中の「□」がシアン
の0列側のノズルによって形成されたドットを示す。シ
アンのドットは形成タイミングを段階的に変更して形成
される。こうして形成されたテストパターンから最も好
ましい形成タイミングを実現しているもの、この例では
番号2を選択することにより、ブラックとシアンとの間
で形成タイミングを調整することができる。同様にし
て、ブラックを基準に、その他の色との形成タイミング
を調整することができる。
【0091】なお、形成タイミングの調整には、図14
および図15に示した他、種々のテストパターンを用い
ることができる。図16は変形例としてのテストパター
ンの例を示す説明図である。ここでは、ブラックとマゼ
ンタの形成タイミングを調整する場合を例示した。図示
する通り、テストパターンは、副走査方向に形成された
直線で構成される。図中の上方に示したKを付した部分
はブラックにより一定の形成タイミングで形成された直
線である。図中の下方に示したMを付した部分はマゼン
タにより形成タイミングを段階的に変更して形成された
直線である。適正な形成タイミングでは、ブラックとマ
ゼンタのそれぞれで形成された直線の主走査方向の位置
が一致する。図16ではタイミング3の状態が適正な状
態となる。図16では異なる色間の形成タイミングを調
整する場合を例示したが、当然、0列側と1列側の形成
タイミングの調整に適用することも可能である。形成タ
イミングの調整には、ドットの形成タイミングのずれが
検出可能な種々のテストパターンを用いることが可能で
ある。
【0092】以上で説明した本実施例の印刷装置によれ
ば、形成タイミングを調整することにより、駆動波形の
単位でドットの主走査方向の位置を微調整することがで
きる。従って、各ノズル列で形成されるドットの主走査
方向のずれを抑制することができ、高画質な印刷を実現
することができる。
【0093】また、本実施例の印刷装置は、連続的に出
力される駆動波形と画素との対応関係をノズル列ごとに
変更することにより、ドットの形成位置の調整を実現し
ている。つまり、ドットの形成位置の調整に際し、駆動
波形を出力するタイミングを各ノズル列ごとに調整する
ためのディレイ回路などの新たなハードウェアを要しな
い。従って、本実施例の印刷装置は、回路規模の増大に
よる製造コストの上昇を招くことなく、比較的容易に画
質を向上することができる利点がある。
【0094】本実施例の印刷装置は、テストパターンを
利用して、形成タイミングを事後的に調整することがで
きる。ドットの主走査方向のずれは製造時の原因のみな
らず、印刷装置を使用を開始した後も、機構やインクの
径年変化その他の原因によって事後的に生じることが多
い。本実施例の印刷装置によれば、テストパターンを利
用して形成タイミングを調整することにより、事後的に
生じたずれを抑制することができる。従って、印刷の画
質を比較的容易に高い状態に維持することができ、印刷
装置の利便性を大きく向上することができる。
【0095】実施例では、各画素に対応した4つの駆動
波形W1〜W4の全てのオン・オフを設定することによ
り、印刷データPDの値0〜5までの各濃度を表現する
場合を例示した。これに対し、本発明は、各画素に対応
した複数の駆動波形の一部のみが濃度の表現態様に寄与
する態様で適用することも可能である。換言すれば、各
画素には、印刷データPDに応じた濃度を表現するのに
必要な数よりも多くの駆動波形を対応させるものとして
もよい。かかる場合を第1の変形例として説明する。
【0096】図17は第1の変形例について印刷データ
とドットの形成態様との対応を示す説明図である。ここ
では、各画素に5つの駆動波形が対応する場合を例示し
た。実施例と異なり、第1の変形例では、図示する通
り、5つの駆動波形のうち3つまでを用いて4段階の濃
度を表現する。換言すれば、各画素には、印刷データP
Dに対応した濃度表現に寄与しない駆動波形が2つ包含
されることになる。
【0097】図18は第1の変形例について形成タイミ
ングの変化に応じたドットの様子を示す説明図である。
ここでは、印刷データPDが値3に対応するドットの様
子を例示した。実施例と同様、駆動波形とドットの形成
タイミングとの対応関係を変化させることにより、ドッ
トの形成位置を調整することができる。第1の変形例で
は各画素に5つの駆動波形が対応しているため、各画素
の幅の1/5を単位として形成位置を調整することがで
きる。
【0098】図19は各画素に3つの駆動波形を対応さ
せた場合のドットの様子を示す説明図である。図示する
通り、この場合には、各画素に3つの駆動波形が対応し
ているため、各画素の幅の1/3を単位としてドットの
形成位置を調整することができる。図19と図18との
比較から明らかな通り、第1の変形例によれば、ドット
の形成位置のより緻密な調整が可能となり、画質を向上
することができる。
【0099】ここでは、第1の変形例として各画素に5
つの駆動波形を対応させつつ、そのうちの3つまでを用
いた場合を例示した。各画素に対応させる駆動波形の数
およびドットの形成に使用する駆動波形の数はいかなる
値であっても構わない。印刷データに応じた濃度の表現
に必要となる数を超える駆動波形を各画素に対応させる
ものであれば、各画素に対応する駆動波形の数に応じて
ドットの位置の調整を行うことができる。
【0100】以上の実施例および変形例では、同じ色の
インクを吐出する2つのノズル列についての調整を例示
した。本発明は、かかる場合のみならず、各色間のドッ
トのずれを調整するものとして適用することも可能であ
る。かかる場合の例を第2の変形例として説明する。
【0101】図20は第2の変形例におけるドットの形
成タイミングについて示す説明図である。第2の変形例
では、図4に示した各色のノズル列全てに対して、図2
0中の駆動波形S1〜S8等が共通して出力される。各
色のノズル列はこの駆動波形に対してどのタイミングで
インクを吐出するかを、それぞれラッチ信号で調整す
る。ここでは、図示の都合上、ブラック(K)、シアン
(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)につい
てのラッチ信号を示した。各色ごとに記号の右側に
「0」を付したのが0列側のノズル列に対応し、「1」
を付したのが1列側のノズル列に対応する。このように
各ノズル列ごとにラッチ信号の出力タイミングを調整す
ることにより、実施例と同様の原理に基づいて、ドット
の形成位置を調整することができる。ここでは、各色ご
とに2列のノズル列を備えた場合を例示したが、ノズル
列の本数、インク数は種々変更が可能である。
【0102】第2の変形例の印刷装置によれば、各色ご
とに駆動波形を生成する回路および駆動波形の出力タイ
ミングを調整する回路を個別に設けることなく、ドット
のずれを調整することができる。従って、印刷装置のコ
スト増を招くことなく、画質の向上を図ることができ
る。
【0103】(4)第2実施例:本実施例ではヘッドが
一方向に運動する際にドットを形成する場合を例にとっ
て説明した。本発明はヘッドの往動時および復動時の双
方向でドットを形成する印刷装置、即ち双方向記録を行
う印刷装置に適用することも可能である。双方向記録を
行う印刷装置に適用した場合の例を第2実施例として説
明する。
【0104】第2実施例の印刷装置のハードウェア構成
は、第1実施例と同じである。第2実施例は、双方向記
録を行うため、ドット形成ルーチンが第1実施例と相違
する。図21は第2実施例におけるドット形成ルーチン
のフローチャートである。プリンタPRTのCPUが実
行する処理である。この処理が開始されるとCPUは印
刷データを入力し(ステップS10)、往動用のデータ
を設定する(ステップS20)。その後、ヘッドを往動
しながら各画素にドットを形成する(ステップS3
0)。主走査が終了すると、副走査を行う(ステップS
40)。これらの処理自体は実施例(図9)におけるス
テップS10〜S40の処理と同じである。ここでは往
動時用に設定された形成タイミングテーブルを用いて印
刷を行う。
【0105】第2実施例の印刷装置では、副走査が終了
すると、次に復動用のデータを設定する(ステップS5
0)。その後、ヘッドを復動しながら各画素にドットを
形成する(ステップS60)。主走査が終了すると、副
走査を行う(ステップS70)。ここでは、ヘッドの移
動方向が逆転するため、印刷データの配列が往動時に対
して逆転する。その他の処理自体は往動時と同様であ
る。但し、ここでは復動時用に設定された形成タイミン
グテーブルを用いて印刷を行う。以上の処理を画像の印
刷が終了するまで繰り返し実行する(ステップS8
0)。
【0106】第2実施例の処理では、往動時と復動時と
で異なる形成タイミングテーブルを使用する。この理由
について説明する。図22はキャリッジの移動方向と形
成タイミングとの関係を示す説明図である。双方向で印
刷を行う場合、図22(a)に示す通り、往動時には0
列側のノズル列が先行して印刷を行い、復動時には1列
側のノズル列が先行して印刷を行うことになる。
【0107】図22(b)には往動時における駆動波形
およびラッチ信号の様子を示した。各信号の意味は図8
と同じである。図8で説明したのと同様、往動時にはヘ
ッドが図中の右方向に移動しながらドットを形成する。
従って、先行するノズル列である0列側のラッチ信号L
AT0に対して所定の形成タイミングDLY1だけ遅れ
て1列側のラッチ信号LAT1が出力される。形成タイ
ミングDLY1の設定は、第1実施例(図8)と同様で
ある。
【0108】図22(c)には復動時における駆動波形
およびラッチ信号の様子を示した。復動時にはヘッドが
図中の左方向に移動しながらドットを形成する。図では
ヘッドの移動方向に合わせ、右から左に向けて時間軸を
とって示した。図示する通り、先行するノズル列である
1列側のラッチ信号LAT1が先に出力され、ラッチ信
号LAT1から形成タイミングDLY2だけ遅れて後行
するノズル列である0列側のラッチ信号LAT0が出力
される。
【0109】このように往動時と復動時とでは先行する
ノズル列が逆転するため、ラッチ信号LAT0とLAT
1の前後関係も逆転する。また、形成タイミングDLY
1とDLY2とは、必ずしも同じ時間間隔とも限らな
い。主走査方向が逆転することにより、バックラッシュ
やインクの吐出特性がドットの形成位置に与える影響が
相違する可能性があるからである。
【0110】従って、第2実施例では、図11に示した
形成タイミングテーブルを、往動用のテーブルと、復動
用のテーブルの2種類備えている。そして、ヘッド28
の移動方向に応じてそれぞれ適切なテーブルを使用して
ラッチ信号LAT0,LAT1の出力のタイミングを設
定し、ドットを形成しているのである。
【0111】第2実施例の印刷装置によれば、双方向記
録を行う場合にも、ドットの形成位置を調整することが
可能である。従って、双方向記録によって高速での印刷
を行いつつ、その画質を大きく向上することができる。
【0112】双方向記録を行う場合でも、第1実施例と
同様の種々の変形例を構成することができる。例えば、
印刷データに対応した濃度を表現するために必要な数よ
りも多くの駆動波形を各画素に対応させることができ
る。こうすれば、先に説明した第1の変形例と同様、ド
ットの形成位置の微調整が可能となる利点がある。かか
る場合の例を、第3の変形例として説明する。
【0113】図23は第3の変形例について印刷データ
とドットの形成態様との対応を示す説明図である。ここ
では、各画素に4つの駆動波形が対応する場合を例示し
た。第3の変形例では、図示する通り、4つの駆動波形
のうち3つまでを用いて4段階の濃度を表現する。全て
の駆動波形をオフとした場合については図示を省略し
た。
【0114】ここで、図の左側には、往動時における形
成態様を示した。印刷データPDの値と駆動波形W1〜
W4のオン・オフとの対応関係は次の通りである。 PD=0→W1=OFF W2=OFF W3=OFF
W4=OFF; PD=1→W1=OFF W2=ON W3=OFF
W4=OFF; PD=2→W1=ON W2=OFF W3=ON
W4=OFF; PD=3→W1=ON W2=ON W3=ON
W4=OFF;
【0115】各画素に対応する駆動波形の数によって
は、図23に示すように形成されるドット全体の重心位
置が画素の中心に一致しない場合がある。かかる場合に
は、往動時と復動時で印刷データとドットの形成態様と
の関係を変更することが好ましい。図23の右側に、復
動時におけるドットの形成態様を示した。印刷データP
Dの値と駆動波形W1〜W4のオン・オフとの対応関係
は次の通りである。 PD=0→W1=OFF W2=OFF W3=OFF
W4=OFF; PD=1→W1=OFF W2=OFF W3=ON
W4=OFF; PD=2→W1=OFF W2=ON W3=OFF
W4=ON ; PD=3→W1=OFF W2=ON W3=ON
W4=ON ;
【0116】双方向記録を行う場合には、出力される駆
動波形と画素との対応関係が図23に示す通り逆転す
る。従って、かかる場合には、往動用と復動用の2種類
の形成パターンテーブル114を用意し、往動時と復動
時とで形成態様を変更すれば、印刷データに対応したド
ットを各画素に適切に形成可能となる。第3の変形例で
は、このように往復それぞれの運動方向に対応して設定
された形成態様を前提として、各方向それぞれのドット
形成タイミングを調整する。こうすることで、駆動波形
を単位として往動時と復動時のドットの形成位置を微調
整することができる。
【0117】第3の変形例では、各画素に対応する駆動
波形の一部を用いてドットを形成する場合を示した。往
動時と復動時で形成態様を変更する構成は、駆動波形の
全てを用いてドットを形成する場合、即ち第2実施例自
体に適用することも可能である。なお、図23に示すよ
うに形成されるドットが主走査方向に対称である場合に
は、必ずしも主走査の方向でドットの形成態様を変更す
る必要はない。ドットの形成タイミングによりドットの
形成位置を調整することによっても適切にドットを形成
することが可能である。
【0118】第2実施例について、同一のインクについ
て2列のノズルを備える場合のみならず、色間のドット
のずれを調整する態様、即ち第1実施例における第2の
変形例と同様の態様で構成することも可能である。さら
に、双方向記録を行う場合には、主走査方向にノズル列
が複数存在しない場合に適用することも可能である。先
に説明した通り、双方向記録を行う場合には、往動時に
形成されたドットと復動時に形成されたドットの位置に
ずれが生じることが多い。かかるずれは、主走査方向に
複数のノズル列が備えられている場合のみならず、一列
のノズル列についても生じうるから、かかるヘッドを備
える印刷装置に適用することも可能である。例えば、各
色ごとにドットの形成タイミングが調整可能な印刷装置
において、各色ごとには主走査方向に一列しかノズル列
が備えられていない場合が相当する。
【0119】以上で説明した第2実施例においても、ド
ットの形成タイミングの調整は、先に示した図14〜図
16等のテストパターンを用いて行うことができる。図
14〜図16では、0列側で形成されたドットと1列側
で形成されたドットとを組みあわせてパターンを印刷し
た。これに対し、第2実施例に対応したテストパターン
では、往動時に形成されたドットと復動時に形成された
ドットとを組みあわせてパターンを印刷するものとすれ
ばよい。例えば、図14においては、「○」で示したド
ットを往動時に形成し、「●」で示したドットを復動時
に形成するものとすればよい。こうすれば、双方向記録
におけるドットの形成位置を比較的容易に調整すること
ができる。
【0120】なお、主走査方向に2つのノズル列を備え
る場合には、第1段階として往動時のドットを対象とし
て0列側と1列側によるドットの形成位置を調整し、第
2段階として0列側を対象として往動時と復動時のドッ
トの形成位置の調整を行う方法を採ることができる。復
動時の1列側の形成タイミングについては、0列側につ
いて第2段階で得られた調整量をそのまま適用すればよ
い。もちろん、かかる方法の他、1列側についても往動
時と復動時の調整を別途行うものとしてもよい。
【0121】(5)第3実施例:先に説明した第1実施
例では、単一種類の駆動波形を連続的に出力する場合を
例示した。これに対して、本発明は、異なる種類の駆動
波形を周期的に出力するプリンタに適用することも可能
である。かかるプリンタへの適用例を第3実施例として
説明する。
【0122】第3実施例のハードウェア構成は、第1実
施例と同じである。第3実施例では、異なる駆動波形が
混在して使用される点で第1実施例と相違する。図24
は第3実施例における印刷データとドットの形成態様と
の関係を示す説明図である。第3実施例は、一つの画素
に対してW1〜W4の4つの駆動波形を出力する。駆動
波形は、小さい径のドット(小ドット)を形成するため
の信号W1、中間の径のドット(中ドット)を形成する
ための信号W2,W3、および大きい径のドット(大ド
ット)を形成するための信号W4の3種類が周期的に出
力される。
【0123】印刷データPDが値0である場合は、全て
の駆動波形をオフとし、ドットを非形成とする。印刷デ
ータPDが値1である場合は、駆動波形W2のみをオン
とし、中ドットを1つ形成する。印刷データPDが値2
である場合は、駆動波形W1,W3のみをオンとし、小
ドット1つと中ドット1つとを形成する。印刷データP
Dが値3である場合は、駆動波形W1のみをオフとし、
中ドット2つと大ドットを1つ形成する。印刷データP
Dが値4である場合は、全ての駆動波形をオンとし、小
ドット1つ、中ドット2つおよび大ドットを1つ形成す
る。
【0124】図25は第3実施例における駆動波形とド
ットの形成タイミングとの関係を示す説明図である。先
に説明した通り、第3実施例では3種類の駆動波形が周
期的に出力される。駆動信号S1およびS5が小ドット
を形成するための駆動波形(図24における駆動波形W
1)に相当し、駆動信号S2、S3およびS6、S7が
中ドットを形成するための駆動波形(図24における駆
動波形W2,W3)に相当し、駆動信号S4、S8が大
ドットを形成するための駆動波形(図24における駆動
波形W4)に相当する。
【0125】これらの駆動信号に対し、0列側のノズル
列には駆動信号S1〜S4を割り当ててドットを形成
し、1列側のノズル列には駆動信号S3〜S6を割り当
ててドットを形成するように形成タイミングが設定され
ている場合を考える。図25の下段に各画素に形成され
るドットと、それぞれのドットを形成する駆動信号との
対応関係を、0列側と1列側のそれぞれのノズル列につ
いて示した。図示する通り各画素における小ドット、中
ドット、大ドットの配列が0列側と1列側とで相違す
る。
【0126】ドットの配置の相違自体は、各画素ごとに
表現される濃度に大きな影響は与えない。但し、例え
ば、図中の左側の画素に小ドットを形成する場合、0列
側のドット形成要素については割り当てられた駆動信号
のうち最初の駆動信号S1を用いてドットを形成す。こ
れに対して1列側のドット形成要素については割り当て
られた駆動信号のうち3番目の駆動信号S5を用いてド
ットを形成する必要がある。つまり、印刷データPDの
値と各画素に対応した4つの駆動波形のオン・オフの態
様との関係、即ち形成パターンテーブルを0列側と1列
側とで変更する必要がある。
【0127】図26は1列側のノズル列に対する形成パ
ターンを示す説明図である。図25で示した形成タイミ
ングが設定されている場合、1列側には各画素ごとに駆
動波形W3,W4,W1,W2の順に出力されることに
なる。形成パターンテーブルは各画素に順次出力される
4つの駆動波形WW1,WW2,WW3,WW4のオン
・オフを与えるテーブルである。ここでは駆動波形WW
1が波形W3に対応し、駆動波形WW2が波形W4に対
応し、駆動波形WW3が波形W1に対応し、駆動波形W
W4が波形W2に対応する。
【0128】上述の対応関係にある場合、印刷データP
Dの各値に対して、図24に示した濃度を各画素ごとに
表現するための形成パターンは次の通り設定される。印
刷データPDが値0である場合は、ドットを非形成とす
るから、全ての駆動波形WW1〜WW4をオフとする。
印刷データPDが値1である場合は中ドットを1つ形成
するから、駆動波形W4のみをオンとする。印刷データ
PDが値2である場合は小ドット1つと中ドット1つと
を形成するから、駆動波形W1,W3のみをオンとす
る。印刷データPDが値3である場合は中ドット2つと
大ドットを1つ形成するから、駆動波形W3のみをオフ
とする。印刷データPDが値4である場合は、小ドット
1つ、中ドット2つおよび大ドットを1つ形成するか
ら、全ての駆動波形をオンとする。
【0129】第3実施例では、図7に示した回路構成に
おいて、0列側パターンレジスタ44aには図24に示
した形成パターンが記憶されている。1列側パターンレ
ジスタ44bには図26に示した形成パターンが記憶さ
れている。このようにそれぞれのノズル列について各画
素に出力される駆動波形の順序に対応した形成パターン
を記憶しておくことにより、印刷データPDで特定され
た濃度を各画素ごとに適切に表現することができる。
【0130】第3実施例によれば、異なる種類の駆動波
形を用いてドットを形成することにより、各画素ごとに
広い範囲で濃度を表現可能となる。従って、階調表現を
より滑らかにするとともに、主走査方向のドットのずれ
を抑制し、高画質な印刷を実現することができる。第3
実施例では、各画素に3種類の信号を含む4つの駆動信
号が対応する場合を例示した。
【0131】各画素ごとに種々の種類および数の駆動信
号が対応する場合にも本発明は適用可能であることはい
うまでもない。例えば、第1の変形例と同様、印刷デー
タに応じた濃度を表現するために必要な数よりも多くの
駆動波形を各画素に対応させるものとしてもよい。この
場合、余剰の駆動波形は、図24に示したいずれの駆動
波形としてもよいが、図24に示した4種類の駆動波形
が周期的に出力される態様とすることがより望ましい。
【0132】また、第3実施例においても、第2実施例
と同様、双方向記録を行うことができる。かかる場合に
は、先に第3の変形例で示した通り、許容される範囲で
往動時と復動時のドットの形成態様を変更することが望
ましい。双方向記録を行う場合には、主走査方向に複数
のノズル列が備えられているか否かに関わらず適用可能
である。
【0133】第3実施例では、同一のインクについて2
列のノズルを備える場合を例示した。もちろん、色間の
ドットのずれを調整する態様、即ち第1実施例における
第2の変形例と同様の態様で構成することも可能であ
る。
【0134】以上、本発明の種々の実施例について説明
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。例えば、実施例においてはテストパタ
ーンを利用して事後的に形成タイミングを調整可能な例
を示した。これに対し、形成タイミングを予め固定する
態様で本発明を適用するものとしてもよい。また、実施
例では各画素ごとに多階調を表現する場合を例示した。
これに対し、各画素ごとに「ドットの非形成」、「全て
のドットの形成」など2値的に濃度を表現するものとし
てもよい。また、上記実施例で説明した種々の制御処理
は、ハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェ
アにより実現しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としての印刷装置の概略構成を示す説明
図である。
【図2】印刷装置の機能ブロックを示す説明図である。
【図3】プリンタPRTの概略構成を示す説明図であ
る。
【図4】インク吐出用ヘッド61〜66におけるノズル
Nzの配列を示す説明図である。
【図5】ヘッド28においてインクを吐出する原理を示
す説明図である。
【図6】印刷データとドットの形成態様との対応を示す
説明図である。
【図7】各ノズルを駆動するための回路構成を示す説明
図である。
【図8】ドットの主走査方向の形成位置を調整する原理
について示す説明図である。
【図9】ドット形成ルーチンのフローチャートである。
【図10】各ラスタとノズルとの対応関係を示す説明図
である。
【図11】形成タイミングテーブルの例を示す説明図で
ある。
【図12】形成タイミングの変化に応じたドットの様子
を示す説明図である。
【図13】ドット形成タイミング調整処理のフローチャ
ートである。
【図14】テストパターンの例を示す説明図である。
【図15】色間の形成タイミングの調整を行うテストパ
ターンを示す説明図である。
【図16】変形例としてのテストパターンの例を示す説
明図である。
【図17】第1の変形例について印刷データとドットの
形成態様との対応を示す説明図である。
【図18】第1の変形例について形成タイミングの変化
に応じたドットの様子を示す説明図である。
【図19】各画素に3つの駆動波形を対応させた場合の
ドットの様子を示す説明図である。
【図20】第2の変形例におけるドットの形成タイミン
グについて示す説明図である。
【図21】第2実施例におけるドット形成ルーチンのフ
ローチャートである。
【図22】キャリッジの移動方向と形成タイミングとの
関係を示す説明図である。
【図23】第3の変形例について印刷データとドットの
形成態様との対応を示す説明図である。
【図24】第3実施例における印刷データとドットの形
成態様との関係を示す説明図である。
【図25】第3実施例における駆動波形とドットの形成
タイミングとの関係を示す説明図である。
【図26】1列側のノズル列に対する形成パターンを示
す説明図である。
【図27】複数のノズル列を有するヘッドにより印刷を
行う際の様子を示す説明図である。
【図28】ドットの主走査方向のずれによる画質への影
響を示す説明図である。
【符号の説明】
14…キーボード 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印字ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41a…0列側第1ラッチ 41b…1列側第1ラッチ 42a…0列側第2ラッチ 42b…1列側第2ラッチ 43a…0列側パターン生成回路 43b…1列側パターン生成回路 44a…0列側パターンレジスタ 44b…1列側パターンレジスタ 45a…0列側分配出力器 45b…1列側分配出力器 61〜66…ヘッド 68…インク通路 71,72…インクカートリッジ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 100…入力部 104…出力部 105…通常印刷モジュール 106…テストパターン印刷モジュール 107…テストパターンデータ 110…入力部 111…主走査部 112…副走査部 113…ヘッド駆動部 114…形成パターンテーブル 115…バッファ 116…形成タイミングテーブル
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Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号に応じてドットを形成するドッ
    ト形成要素を備えたヘッドを、印刷媒体の一方向に相対
    的に往復動する主走査を行いながら、各画素へのインク
    の吐出タイミングに関するドット形成条件が異なるドッ
    トを混在させて形成することで該印刷媒体上に画像を印
    刷する印刷装置であって、 一つの画素に対して複数の駆動信号が対応する周期で、
    前記ドット形成要素に対して一連の駆動信号を出力する
    駆動信号出力手段と、 各画素ごとに表現すべき濃度を表す印刷データを入力す
    る入力手段と、 周期的に出力される前記駆動信号と前記画素との対応関
    係を、前記ドット形成条件ごとに予め記憶したタイミン
    グ記憶手段と、 前記主走査を行いつつ、前記タイミング記憶手段に記憶
    された対応関係に従って、前記印刷データに応じて前記
    複数の駆動信号をオン・オフして、各画素にドットを形
    成するヘッド駆動手段とを備える印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記ヘッドは、駆動信号に応じてドットを形成するドッ
    ト形成要素を、前記主走査方向に複数配列された状態で
    備えるヘッドであり、 前記駆動信号出力手段は、さらに、前記複数のドット形
    成要素に対して共通の駆動信号を出力する手段であり、 前記タイミング記憶手段は、前記対応関係を、前記主走
    査方向に配列された各ドット形成要素ごとに予め記憶し
    た手段である印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記タイミング記憶手段は、前記主走査の往動時および
    復動時のそれぞれに対して前記対応関係を記憶する手段
    であり、 前記ヘッド駆動手段は、前記主走査の往動時および復動
    時の双方向で前記ヘッドを駆動する手段である印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記ヘッド駆動手段は、前記往
    動時および復動時のそれぞれに対して前記オン・オフの
    態様を変えてドットを形成する手段である請求項3記載
    の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記ヘッド駆動手段は、少なくとも各画
    素に対応する前記複数の駆動信号全てがオンとなる態様
    を含んでドットを形成する手段である請求項1記載の印
    刷装置。
  6. 【請求項6】 前記ヘッド駆動手段は、各画素に対応す
    る前記複数の駆動信号の少なくとも一部が常にオフとな
    る態様でドットを形成する手段である請求項1記載の印
    刷装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動信号は単一種類の駆動信号であ
    る請求項1記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記駆動信号出力手段は、異なる種類の駆動信号を一つ
    の画素に対応させて出力する手段であり、 前記ヘッド駆動手段は、前記設定された対応関係に応じ
    て前記オン・オフの態様を変えてドットを形成する手段
    である印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記ドット形成要素は、インクを吐出し
    てドットを形成する要素である請求項1記載の印刷装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ドット形成要素は、電歪素子に駆
    動信号としての電圧を印加した際に生じる歪みによりイ
    ンクを吐出してドットを形成する要素である請求項9記
    載の印刷装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の印刷装置であって、さ
    らに、 前記ヘッドにより形成されたドット同士の主走査方向の
    相対的なずれを検出可能なテストパターンを印刷するテ
    ストパターン印刷手段と、 該テストパターンに基づいて前記タイミング記憶手段に
    記憶された対応関係を設定可能なタイミング設定手段と
    を備える印刷装置。
  12. 【請求項12】 駆動信号に応じてドットを形成するド
    ット形成要素を備えたヘッドを、印刷媒体の一方向に相
    対的に往復動する主走査を行いながら、各画素へのイン
    クの吐出タイミングに関するドット形成条件が異なるド
    ットを混在させて形成することで該印刷媒体上に画像を
    印刷する印刷方法であって、(a) 各画素ごとに表現
    すべき濃度を表す印刷データを入力する工程と、(b)
    一つの画素に対して複数が対応する周期で出力される
    駆動信号と前記画素との対応関係を特定するタイミング
    信号を、前記ドット形成条件に応じて出力する工程と、
    (c) 前記主走査を行いつつ、前記タイミング信号に
    応じて、前記印刷データに応じた態様で前記複数の駆動
    波形をオン・オフして各画素にドットを形成する工程と
    を備える印刷方法。
  13. 【請求項13】 駆動信号に応じてドットを形成するド
    ット形成要素を備えたヘッドを、印刷媒体の一方向に相
    対的に往復動する主走査を行いながら、各画素へのイン
    クの吐出タイミングに関するドット形成条件が異なるド
    ットを混在させて形成することで該印刷媒体上に画像を
    印刷する印刷装置を駆動するためのプログラムをコンピ
    ュータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、 一つの画素に対して複数が対応する周期で出力される駆
    動信号と前記画素との対応関係を、前記ドット形成条件
    ごとに特定する機能を実現するプログラムを記録した記
    録媒体。
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