JP2000343261A - レーザ穴あけ加工方法及び加工装置 - Google Patents

レーザ穴あけ加工方法及び加工装置

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JP2000343261A
JP2000343261A JP11207187A JP20718799A JP2000343261A JP 2000343261 A JP2000343261 A JP 2000343261A JP 11207187 A JP11207187 A JP 11207187A JP 20718799 A JP20718799 A JP 20718799A JP 2000343261 A JP2000343261 A JP 2000343261A
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史郎 浜田
Keiji Iso
圭二 礒
Takashi Kuwabara
尚 桑原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光による穴あけとデスミアとを加工時
間を長くすることなく同時に行うことのできるレーザ穴
あけ加工方法を提供する。 【解決手段】 あらかじめ定められた波長ωを持つレー
ザ光を発生するレーザ発振器10からのレーザ光から、
SHG素子11により前記波長ωの成分と第2高調波2
ωの成分とを生成し、生成された前記波長ωの成分と前
記第2高調波2ωのレーザ光から、THG素子13によ
り該波長ωの成分と第2高調波2ωの成分と第3高調波
3ωの成分とを生成し、生成された前記第2高調波2ω
の成分と前記第3高調波3ωの成分とを含むレーザ光を
前記ワークに照射することにより、穴あけと形成された
穴に残留する残渣成分の除去とを同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いて
プリント配線基板、特に多層プリント配線基板にバイア
ホールを形成するレーザ穴あけ加工装置に関し、特に、
穴あけとバイアホールに残留する残渣成分の除去とを同
時に行うことができるようにしたレーザ穴あけ加工方法
及び加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、高密度実装化に伴
う、プリント配線基板の高密度化の要求に応えて、近
年、複数のプリント配線基板を積層した多層プリント配
線基板が登場してきた。このような多層プリント配線基
板では、上下に積層されたプリント配線基板間で導電層
(銅基板)同士を電気的に接続する必要がある。このよ
うな接続は、プリント配線基板の樹脂層(ポリイミド、
エポキシ系樹脂等のポリマー)に、下層の導電層に達す
るバイアホールと呼ばれる穴を形成し、その穴の内部に
メッキを施すことによって実現される。
【0003】バイアホールを形成する方法として、以前
は、機械的な微細ドリルが用いられていた。しかし、プ
リント配線基板の高密度化に伴うバイアホールの径の縮
小に伴い、最近では微細ドリルに代えてレーザ光を利用
したレーザ穴あけ加工装置が採用されるようになってき
た。
【0004】例えば、炭酸ガスレーザを用いてバイアホ
ールを形成するレーザ穴あけ加工装置は良く知られてお
り、安価で高速加工が可能であるという利点がある。
【0005】図11を参照して、CO2 (炭酸ガス)レ
ーザによるレーザ穴あけ加工装置について説明する。図
11において、CO2 (炭酸ガス)レーザによるレーザ
発振器40で発生されたパルス状のレーザ光は、反射ミ
ラー41により90°角度を変えてマスク43に導かれ
る。マスク43では、ビアホール径を規定する穴を通過
することによって、レーザ光のビーム径が絞り込まれて
X−Yスキャナ(ガルバノスキャナとも呼ばれる)44
に導かれる。X−Yスキャナ44はレーザ光を振らせる
ためのものであり、振られたレーザ光は焦点合わせ用レ
ンズとして作用しfθレンズとも呼ばれる加工レンズ4
5を通してX−Yステージ46上におかれたワーク(プ
リント配線基板)47に照射される。X−Yステージ4
6はX軸方向の駆動機構とY軸方向の駆動機構とを有し
て、ワーク47をX−Y平面上で移動させて位置調整す
ることができる。
【0006】なお、CO2 レーザによるレーザ光の場
合、1つのバイアホール当たりパルス状のレーザ光を数
回(通常2〜3回)照射することで直径約100(μ
m)程度までの穴あけが行われる。また、通常、X−Y
スキャナ44による走査範囲は数cm四方の領域である
が、ワーク47の大きさは、通常、50(cm)×60
(cm)程度の大きさを持つ。このため、ワーク47に
はX−Yスキャナ44の走査範囲により決まる領域が加
工領域としてマトリクス状に設定される。そして、レー
ザ穴あけ加工装置は、加工領域に複数の穴あけ加工を行
い、ある加工領域の穴あけ加工が終了したら、次の加工
領域に移動して次のパターンの穴あけ加工を行う。次の
加工領域への移動は、通常、X−Yステージ46により
行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなレーザ穴あけ加工装置で形成されたバイアホール
は、樹脂層に形成した穴の底面、すなわち露出させよう
とする導電層の表面の一部または全面に薄い(ポリイミ
ド、エポキシ系樹脂では厚さ1μm以下)残渣成分(ス
ミアと呼ばれる)が残ってしまうという問題点がある。
【0008】この残渣成分は、この後さらに同じレーザ
光を照射しても完全に除去することはできない。これ
は、レーザ光をさらに照射して残渣成分を蒸発させよう
としても、このとき周囲の樹脂が溶出して(導電層は銅
であることが多く、熱の拡散が速いため)新たな残渣成
分を形成してしまうためと思われる。
【0009】また、CO2 レーザ(波長10μm)はY
AGレーザの基本波長(1.064μm)、第2高調波
2ω(波長0.532μm)、第3高調波3ω(波長
0.355μm)、第4高調波4ω(波長0.266μ
m)と比べて波長が非常に長いため、小径の穴あけには
向かず、約100μm以上の穴あけが対象となってお
り、100μm以下では3ωレーザの穴あけ加工装置が
本発明者らにより提案されている。
【0010】しかし、3ωレーザによる加工レートは、
CO2 レーザに比べると1桁程度悪くなる。CO2 レー
ザでは、加工エネルギー密度6.7J/cm2 で約30
μmのエッチングレート(深さ)に対して、3ωレーザ
では加工エネルギー密度1J/cm2 で約0.5μmで
ある(加工エネルギー密度をあげるとエッチングレート
はほぼ比例して上がるが、加工性状が悪くなるので、実
際としては1J/cm2 の加工エネルギー密度を採用す
ることになる)。すなわち、3ωレーザ加工装置では、
加工速度が遅くなるという欠点を有している。
【0011】一般的に言って、加工速度(エッチングレ
ート)は、CO2 レーザ>YAGレーザ>2ωレーザ>
3ωレーザ>4ωレーザの関係にあり、残渣を含む加工
性状は、CO2 レーザ<YAGレーザ<2ωレーザ<3
ωレーザ<4ωレーザの関係にある。
【0012】そこで、本発明の課題は、レーザ光による
穴あけとデスミアとを加工時間を長くすることなく同時
に行うことのできるレーザ穴あけ加工方法を提供するこ
とにある。
【0013】本発明の他の課題は、レーザ発振器のレー
ザ出力を有効に利用できるレーザ穴あけ加工方法を提供
することにある。
【0014】本発明の更に他の課題は、上記の加工方法
に適したレーザ穴あけ加工装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザ光を、
ワークにおける金属膜上に形成された樹脂層に照射する
ことにより穴あけ加工を行うレーザ穴あけ加工方法にお
いて、ωもしくは2ωの波長のレーザ光と、nω(nは
3以上の整数)の波長を持つ少なくとも1つのレーザ光
とを前記ワークに照射することにより穴あけと形成され
た穴に残留する残渣成分の除去とを同時に行うことを特
徴とする。
【0016】本発明によるレーザ穴あけ加工方法におい
てはまた、ω及び2ωの波長のレーザ光と、nω(nは
3以上の整数)の波長を持つ少なくとも1つのレーザ光
とを前記ワークに照射するようにしても良い。
【0017】一例をあげれば、あらかじめ定められた波
長ωを持つレーザ光を発生するレーザ発振器からのレー
ザ光から、前記波長ωの成分と第2高調波2ωの成分と
を生成し、生成された前記波長ωの成分と前記第2高調
波2ωのレーザ光から、該波長ωの成分と第2高調波2
ωの成分と第3高調波3ωの成分とを生成し、生成され
た前記第2高調波2ωの成分と前記第3高調波3ωの成
分とを含むレーザ光を前記ワークに照射することが行わ
れる。
【0018】上記の他に、波長の組合せは、ωと2ωと
3ω、ωと3ω、ωと4ω、ωと3ωと4ω、2ωと4
ω、ωと2ωと4ω、2ωと3ωと4ω、ωと2ωと3
ωと4ωとが考えられる。
【0019】本発明によるレーザ穴あけ加工装置は、あ
らかじめ定められた波長ωを持つレーザ光を発生するレ
ーザ発振器と、該レーザ発振器で発生されたレーザ光か
ら前記波長ωの成分と第2高調波2ωの成分とを生成す
る第1の光学系と、前記波長ωの成分と前記第2高調波
2ωの成分から第n高調波nω(nは3以上の整数)の
少なくとも1つの成分を抽出する第2の光学系と、前記
波長ω、2ω、nωのレーザ光のうち、ωもしくは2ω
の波長のレーザ光と、nωの波長を持つ少なくとも1つ
のレーザ光とを前記ワークに照射する照射系とを備えた
ことを特徴とする。
【0020】本発明によるレーザ穴あけ加工装置はま
た、あらかじめ定められた波長ωを持つレーザ光を発生
するレーザ発振器と、該レーザ発振器で発生されたレー
ザ光から前記波長ωの成分と第2高調波2ωの成分とを
生成する第1の光学系と、前記波長ωの成分と前記第2
高調波2ωの成分から第n高調波nω(nは3以上の整
数)の少なくとも1つの成分を抽出する第2の光学系
と、前記波長ω、2ω、nωのレーザ光のうち、ω及び
2ωの波長のレーザ光と、nωの波長を持つ少なくとも
1つのレーザ光とを前記ワークに照射する照射系とを備
えていても良い。
【0021】本発明によるレーザ穴あけ加工装置におい
ては、前記レーザ発振器として、固体パルスレーザ発振
器を用いることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は、エッチングレートの速
い基本波長ωもしくは第2高調波2ωとデスミア性、加
工性状に優れた第3高調波3ω成分あるいは第4高調波
4ω成分を含むレーザ光をワークに照射することによ
り、穴あけとデスミアとを並行して行うものである。
【0023】図1を参照して、本発明の第1の実施の形
態について説明する。このレーザ穴あけ加工装置は、あ
らかじめ定められた波長ωを持つレーザ光を発生するた
めのレーザ発振器10と、レーザ発振器10で発生され
たレーザ光から波長ωの成分と第2高調波2ωの成分と
を生成し、同一のレーザ光として出射するSHG(Se
cond Harmonic Generator)素
子(第1の光学系)11と、波長ωの成分と第2高調波
2ωの成分のレーザ光から、波長ωの成分と第2高調波
2ωの成分と第3高調波3ωの成分とを生成し、同一の
レーザ光として出射するTHG(Third Harm
onic Generator)素子13(第2の光学
系)と、THG素子13から出射されたレーザ光を、波
長ωの成分と、第2高調波2ωの成分及び第3高調波3
ωの成分とに分離する2波長分離器12と、分離された
第2高調波2ωの成分及び第3高調波3ωの成分を持つ
ビームをワークに照射する照射系14とを備えている。
【0024】SHG素子11は周知であり、THG素子
13は生成する波長が異なるのみで機能的には同じで周
知である。照射系14は、図11において説明したよう
なマスクとX−Yスキャナ及びfθレンズを含むものが
使用される。
【0025】本形態においては、エッチングレートの速
い第2高調波2ωとデスミア性、加工性状に優れた第3
高調波3ω成分を含むレーザ光をワークに照射すること
により、穴あけとデスミアとを並行して行うことができ
る。レーザ出力の利用率は、第2高調波のみの場合に比
べて低下するが、穴あけとデスミアとを並行して行うこ
とができる上に穴の品質が向上する。一方、第3高調波
のみあるいは第4高調波のみで穴あけを行う場合に比べ
ると、レーザ出力の利用率が向上することは勿論、1穴
当たりのショット数を大幅に低減させることができるの
で、加工時間を大幅に短縮できる。
【0026】なお、レーザ発振器10としては、パルス
レーザ光を発生できるものが好ましい。この場合、CO
2 レーザに比べて1つの穴を形成するのに必要なショッ
ト数は大幅に増加するので、加工速度も低くなるが、C
2 レーザの場合に必要となる別のデスミア装置が不要
となる利点がある。また、CO2 レーザでは照射エネル
ギーが大きいので加工速度が高いだけでなく、100
(μm)以上の大きい直径の穴を形成できるが、逆に言
えば、100(μm)未満の径の穴を形成するのは難し
く、しかも形成される穴の品質は高くない。これに対
し、紫外域の波長を持つレーザ光では、エネルギーが小
さいので100(μm)以上の大きい径の穴形成には不
向きであるが、25(μm)程度の直径までの小径穴を
高品質で形成できる。これは、将来、電子機器の小形化
の要求に伴って必要になると思われる、小型のプリント
配線基板に小径の穴を多数形成するような場合に適して
いる。
【0027】図2を参照して、本発明の第2の実施の形
態について説明する。図1と同じ部分については同一番
号を付している。図2において、この穴あけ加工装置
は、第1の実施の形態では使用していなかった波長ωの
成分をも利用する点において第1の実施の形態と異な
る。すなわち、第1の実施の形態における2波長分離器
12が省略されている。
【0028】このような穴あけ加工装置においては、レ
ーザ発振器10のレーザ出力を100とすると、SHG
素子11から出射される波長ωのレーザ光の持つエネル
ギーは約56、波長2ωのレーザ光の持つエネルギーは
約30である。更に、THG素子13から出射されるレ
ーザ光のうち、波長ωの成分の持つエネルギーは約31
(56×0.7×0.8)、波長2ωの成分の持つエネ
ルギーは約17(30×0.7×0.8)、波長3ωの
成分の持つエネルギーは約9(30×0.3)である。
その結果、本形態においては、基本波長ω成分及び第2
高調波2ω成分のみならず、第3高調波3ω成分をも含
むレーザ光で穴あけを行うことにより、レーザ発振器1
0のレーザ出力の約57(%)を利用することができ
る。その結果、第3高調波3ω成分のみで穴あけ加工す
る場合に比べて、エネルギー効率は約(57/9)倍と
なる。
【0029】図3を参照して、第2の実施の形態の変形
例について説明する。図1、図2と同じ部分については
同一番号を付している。図3において、この穴あけ加工
装置も、第1の実施の形態では使用していなかった波長
ωの成分をも利用する点において第1の実施の形態と異
なる。
【0030】ここでは、SHG素子11からの波長ωの
成分と波長2ωの成分とを持つレーザ光を、波長分離器
12−1で波長ωの成分と波長2ωの成分とに分離す
る。波長2ωの成分は、反射鏡15を介してTHG素子
13−1に導入する。THG素子13−1では、波長2
ωの成分から波長2ωの成分と波長3ωの成分とを持つ
レーザ光を合成光学系21に出射する。合成光学系21
にはまた、波長ωの成分が反射鏡16を介して導入され
る。合成光学系21は、波長ωの成分と波長2ωの成分
及び波長3ωの成分とを合成する。合成光学系21で合
成されたレーザ光は照射系14によりワークに照射され
る。
【0031】合成光学系21は、例えばダイクロイック
ミラーのように、多層膜を利用して波長ωのレーザ光は
反射し、波長2ω、3ωのレーザ光は透過する光学素子
を利用することができる。これとは別に、特願平10−
317848号にて提案されているような光学合成法を
利用しても良い。
【0032】以上、本発明の実施の形態を、波長2ωと
3ωとの組合せ、波長ωと2ωと3ωとの組合せの2つ
の例について説明したが、本発明はこのような組合せの
他に、ωと3ω、ωと4ω、ωと3ωと4ω、2ωと4
ω、ωと2ωと4ω、2ωと3ωと4ω、ωと2ωと3
ωと4ωとが考えられる。
【0033】これらの組合せは、以下のようにして提供
される。ωと3ωの組合せの場合、図4に示されるよう
に、図2におけるTHG素子13と照射系14との間
に、2ω成分と、ω成分及び3ω成分とを分離する2波
長分離器12−1を挿入し、分離された基本波長ω成分
と3ω成分とを照射系14に導入すれば良い。
【0034】ωと4ωの組合せの場合、図5に示される
ように、図2におけるTHG素子13に代えてSHG素
子11−1を配置して、ω成分と2ω成分とからω成分
と2ω成分と4ω成分とを生成し、更に2ω成分と、ω
成分及び4ω成分とを分離する2波長分離器12−3を
配置し、分離された基本波長ω成分と4ω成分とを照射
系14に導入すれば良い。
【0035】ωと3ωと4ωの組合せの場合、図6に示
されるように、図2におけるTHG素子13の後に、波
長3ωの成分と、波長ω及び2ωの成分とを分離する2
波長分離器12−4を配置し、波長ω及び2ωの成分を
反射鏡15を介してSHG素子11−1に導入する。S
HG素子11−1から出射される波長ω、2ω及び4ω
の成分は、2波長分離器12−3で波長2ω成分と、波
長ω及び4ω成分とに分離される。そして、分離された
波長ω及び4ω成分のレーザ光を合成光学系21−1に
導入する。合成光学系21−1にはまた、波長3ω成分
のレーザ光を反射鏡16を介して導入する。合成光学系
21−1は、ω成分と3ω成分と4ω成分とを合成して
出射系14に出射する。
【0036】一方、2ωと4ωの組合せの場合、図7に
示されるように、図5における2波長分離器12−3に
代えて2波長分離器12−5を配置し、波長ω成分、2
ω成分、4ω成分のレーザ光から2ω成分と4ω成分と
を分離して照射系14に導入すれば良い。
【0037】図8は、2ωと3ωと4ωの組合わせの場
合を示し、図6における2波長分離器12−3に代え
て、図7で説明した2波長分離器12−5を配置して波
長ω成分、2ω成分、4ω成分のレーザ光から2ω成分
と4ω成分とを分離して合成光学系21−2に導入す
る。合成光学系21−2にはまた、波長3ω成分のレー
ザ光を反射鏡16を介して導入する。合成光学系21−
2は、波長2ω成分及び4ω成分と波長3ω成分とを合
成して照射系14に出射する。
【0038】図9は、ωと2ωと4ωの組合せの場合を
示し、図2におけるTHG素子13に代えてSHG素子
11−1を配置する。SHG素子11−1は、波長ωと
2ω成分のレーザ光から、波長ωと2ωと4ωの成分の
レーザ光を生成して照射系14に出射する。
【0039】更に、ωと2ωと3ωと4ωの組合せの場
合、図10に示されるように、図7におけるSHG素子
11−1の後に、波長44ωの成分と、波長ω及び2ω
成分とを分離する2波長分離器12−6を配置し、波長
ω及び2ω成分のレーザ光を反射鏡15を介してTHG
素子13に導入する。THG素子13は、波長ω及び2
ω成分のレーザ光から波長ω、2ω及び3ω成分のレー
ザ光を出射する。波長ω、2ω及び3ω成分のレーザ光
と、反射鏡16を介して入射する波長4ω成分のレーザ
光とを合成光学系21−3で合成し、波長ωと2ωと3
ωと4ω成分のレーザ光を照射系14に出射する。
【0040】なお、レーザ発振器10としては、固体レ
ーザ発振器を使用して良い。例えば、固体レーザ発振器
としては、YAGまたはYLFレーザ発振器からの基本
波長1064(nm)のパルス状レーザ光から波長53
2(nm)の第2高調波、波長355(nm)の第3高
調波、波長266(nm)の第4高調波を得ることがで
きる。更に言えば、レーザ発振器についてはQスイッチ
付きの固体レーザ、例えばQスイッチ付きYAG、YL
Fレーザ等があげられる。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、レーザ出力をできるだけ有効に利用できるうえに、
加工時間を長くすることなく穴あけとデスミアとを同時
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の第1の実
施の形態の構成を示した図である。
【図2】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の第2の実
施の形態の構成を示した図である。
【図3】図2に示された形態の変形例を示した図であ
る。
【図4】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の第3の実
施の形態の構成を示した図である。
【図5】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の第4の実
施の形態の構成を示した図である。
【図6】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の第5の実
施の形態の構成を示した図である。
【図7】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の第6の実
施の形態の構成を示した図である。
【図8】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の第7の実
施の形態の構成を示した図である。
【図9】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の第8の実
施の形態の構成を示した図である。
【図10】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の第9の
実施の形態の構成を示した図である。
【図11】従来のレーザ穴あけ加工装置の一例の構成を
示す図である。
【符号の説明】
10、40 レーザ発振器 11、11−1 SHG素子 12、12−1〜12−6 波長分離器 13、13−1 THG素子 14 照射系 15、16、41 反射ミラー 21、21−1〜21−3 合成光学系 44 X−Yスキャナ 45 加工レンズ 46 X−Yステージ 47 ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 尚 神奈川県平塚市夕陽ヶ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚事業所内 Fターム(参考) 4E068 AF01 CA04 CD05 CD08 DA11 5E346 AA43 FF03 GG15 HH32 HH33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を、ワークにおける金属膜上に
    形成された樹脂層に照射することにより穴あけ加工を行
    うレーザ穴あけ加工方法において、 ωもしくは2ωの波長のレーザ光と、nω(nは3以上
    の整数)の波長を持つ少なくとも1つのレーザ光とを前
    記ワークに照射することにより穴あけと形成された穴に
    残留する残渣成分の除去とを同時に行うことを特徴とす
    るレーザ穴あけ加工方法。
  2. 【請求項2】 レーザ光を、ワークにおける金属膜上に
    形成された樹脂層に照射することにより穴あけ加工を行
    うレーザ穴あけ加工方法において、 ω及び2ωの波長のレーザ光と、nω(nは3以上の整
    数)の波長を持つ少なdくとも1つのレーザ光とを前記
    ワークに照射することにより穴あけと形成された穴に残
    留する残渣成分の除去とを同時に行うことを特徴とする
    レーザ穴あけ加工方法。
  3. 【請求項3】 レーザ光を、ワークにおける金属膜上に
    形成された樹脂層に照射することにより穴あけ加工を行
    うレーザ穴あけ加工装置において、 あらかじめ定められた波長ωを持つレーザ光を発生する
    レーザ発振器と、 該レーザ発振器で発生されたレーザ光から前記波長ωの
    成分と第2高調波2ωの成分とを生成する第1の光学系
    と、 前記波長ωの成分と前記第2高調波2ωの成分から第n
    高調波nω(nは3以上の整数)の少なくとも1つの成
    分を抽出する第2の光学系と、 前記波長ω、2ω、nωのレーザ光のうち、ωもしくは
    2ωの波長のレーザ光と、nωの波長を持つ少なくとも
    1つのレーザ光とを前記ワークに照射する照射系とを備
    えたことを特徴とするレーザ穴あけ加工装置。
  4. 【請求項4】 レーザ光を、ワークにおける金属膜上に
    形成された樹脂層に照射することにより穴あけ加工を行
    うレーザ穴あけ加工装置において、 あらかじめ定められた波長ωを持つレーザ光を発生する
    レーザ発振器と、 該レーザ発振器で発生されたレーザ光から前記波長ωの
    成分と第2高調波2ωの成分とを生成する第1の光学系
    と、 前記波長ωの成分と前記第2高調波2ωの成分から第n
    高調波nω(nは3以上の整数)の少なくとも1つの成
    分を抽出する第2の光学系と、 前記波長ω、2ω、nωのレーザ光のうち、ω及び2ω
    の波長のレーザ光と、nωの波長を持つ少なくとも1つ
    のレーザ光とを前記ワークに照射する照射系とを備えた
    ことを特徴とするレーザ穴あけ加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項3あるいは4記載のレーザ穴あけ
    加工装置において、前記レーザ発振器として、固体パル
    スレーザ発振器を用いることを特徴とするレーザ穴あけ
    加工装置。
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