JP2000343104A - 無端状金属ベルトの製造方法 - Google Patents

無端状金属ベルトの製造方法

Info

Publication number
JP2000343104A
JP2000343104A JP11150586A JP15058699A JP2000343104A JP 2000343104 A JP2000343104 A JP 2000343104A JP 11150586 A JP11150586 A JP 11150586A JP 15058699 A JP15058699 A JP 15058699A JP 2000343104 A JP2000343104 A JP 2000343104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal belt
endless metal
molten salt
cno
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11150586A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Imai
仁司 今井
Katsuyuki Nakajima
克幸 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP11150586A priority Critical patent/JP2000343104A/ja
Priority to US09/578,692 priority patent/US6379473B1/en
Priority to EP00304503A priority patent/EP1055739B1/en
Priority to DE60042630T priority patent/DE60042630D1/de
Publication of JP2000343104A publication Critical patent/JP2000343104A/ja
Priority to US10/036,424 priority patent/US6663724B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】適正な厚さの窒化層を備える無端状金属ベルト
を容易に得られる製造方法を提供する。 【解決手段】マルエージング鋼の鋼板2の端部同士を溶
接してリング状に形成した後、所定の長さに圧延して、
無段変速機の動力伝達ベルトに用いられる無端状金属ベ
ルト4を製造する。無端状金属ベルト4を、CNO-
8〜46%、CN - 1〜2%を含み、480〜530℃
の範囲、より好ましくは520〜530℃の範囲の温度
に加熱された溶融塩6中に、10〜25分間浸漬して塩
浴窒化処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機の動力
伝達ベルトに用いられる無端状金属ベルトの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】V溝間隔を変換できる1対のプーリと、
両プーリ間に張設された動力伝達ベルトからなる無段変
速機が知られている。前記無段変速機では、前記動力伝
達ベルトとして複数の無端状金属ベルトを重ね合わせた
状態で保持したものが用いられている。
【0003】前記無端状金属ベルトは、前記プーリ間を
走行するときには直線状態を呈する一方、前記プーリに
沿って走行するときには湾曲状態を呈し、前記直線状態
と湾曲状態との繰り返しによる過酷な曲げ変形が加えら
れる。そこで、前記無端状金属ベルトは、前記過酷な曲
げ変形に耐える強度を備える必要があるので、従来、マ
ルエージング鋼を用い、該マルエージング鋼板の端部同
士を溶接してリング状に形成した後、所定の長さに圧延
することにより形成されている。
【0004】前記マルエージング鋼は、17〜19%の
Niの他、Co,Mo,Tiを含む低炭素鋼であり、溶
体化後、適温に加熱することによりマルテンサイト状態
において時効硬化を生じ、高強度、高靱性を兼ね備える
超強力鋼である。前記マルエージング鋼は、前記高強
度、高靱性により、前記の様な過酷な条件で使用される
無段変速機の動力伝達ベルト用無端状金属ベルトに賞用
されている。
【0005】しかし、前記動力伝達ベルト用無端状金属
ベルトに用いる場合には、さらに、耐摩耗性、耐疲労強
度を備えることが望まれるので、前記マルエージング鋼
に表面硬化処理を施すことが行われている。
【0006】前記表面硬化処理として、例えば、前記リ
ング状に形成したマルエージング鋼を所定の長さに圧延
した無端状金属ベルトにガス窒化またはガス軟窒化を施
すことが行われている。ところが、前記ガス窒化または
ガス軟窒化では鋼の表面を活性化する力が弱いため、処
理に先立って、前記無端状金属ベルトを800〜830
℃に加熱する溶体化処理が不可欠とされる。また、前記
無端状金属ベルトを前記温度範囲に加熱すると、該加熱
により生じる熱処理歪みを解消する周長補正や、後続の
窒化処理における温度分布を安定化させるための時効処
理が必要になる。
【0007】従って、前記ガス窒化またはガス軟窒化
は、圧延後の処理が煩雑になるとの問題がある。また、
前記ガス窒化またはガス軟窒化自体、処理に長時間を要
するとの問題もある。
【0008】そこで、前記ガス窒化またはガス軟窒化に
変えて、塩浴窒化処理を行うことが考えられる。前記塩
浴処理は、シアン化カリウム(KCN)またはシアン化
ナトリウム(NaCN)を主剤とし、これらが空気と反
応して生じるシアン酸カリウム(KCNO)またはシア
ン酸ナトリウム(NaCNO)を含む溶融塩中に、前記
無端状金属ベルトを浸漬するものであり、前記溶融塩の
商品名を取ってタフトライド法と呼ばれる。
【0009】前記溶融塩は、通常、KCNまたはNaC
N、KCNOまたはNaCNOの他に、炭酸カリウム
(K2 CO3 )または炭酸ナトリウム(Na2 CO3
を含み、CNO- 31〜35%、CN- 1〜2%であ
り、570〜580℃に加熱されている。前記溶融塩に
よる塩浴窒化では、KCNOまたはNaCNOの分解に
より前記無端状金属ベルトの表面を活性化する一方、該
分解により発生する窒素により前記無端状金属ベルトの
表面窒化するものであって、前記ガス窒化またはガス軟
窒化に比較して極く短時間で窒化処理を終了することが
できる。また、前記塩浴窒化は、前記圧延後、直ちに行
うことができ、前記ガス窒化またはガス軟窒化の場合の
溶体化、周長補正、時効処理が不要になる。
【0010】ところが、前記塩浴窒化では、窒化が短時
間で進行するために、前記無端状金属ベルトの表面に形
成される窒化層の厚さの単位時間当りの変化が大きく、
適正な厚さの窒化層を得ることが難しいとの問題があ
る。前記窒化層は、その厚さが過小であると所期の耐摩
耗性、耐疲労強度が得られず、過大であると該窒化層の
内側の時効硬化層が減少し、所定の強度が得られない。
【0011】前記問題を解決するために、本出願人は、
前記CNO- 31〜35%、CN-1〜2%を含む溶融
塩を520〜530℃に加熱した塩浴中に、前記無端状
金属ベルト10〜25分間浸漬する技術を提案している
(特開平10−121130号公報参照)。前記公報記
載の技術によれば、前記塩浴の温度を従来の570〜5
80℃より低くすることにより、前記無端状金属ベルト
の表面に形成される窒化層の厚さの単位時間当りの変化
を緩やかにすることができ、形成される窒化層の厚さを
容易に制御することができる。
【0012】しかしながら、前記CNO- 31〜35
%、CN- 1〜2%を含む組成の溶融塩を前記520〜
530℃に加熱して塩浴窒化処理を行うと、炭酸塩が析
出するとの不都合がある。前記炭酸塩が析出すると、前
記塩浴の組成が容易に劣化するばかりか、析出した炭酸
塩のために塩浴槽が浅くなって前記無端状金属ベルトを
該塩浴に十分に浸漬できなくなったり、塩浴中の温度分
布が不均一になって窒化層の厚さや時効硬度が不均一に
なる。また、析出した炭酸塩が蓄熱するために、塩浴槽
の寿命が短くなる。
【0013】また、前記塩浴窒化処理を行うと、前記塩
浴に浸漬した前記無端状金属ベルトに白色の化合物が析
出するとの不都合もある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、適正な厚さの窒化層を備える無端状金属
ベルトを容易に製造することができる製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の無端状金属ベルト製造方法は、マルエー
ジング鋼の鋼板の端部同士を溶接してリング状に形成し
た後、所定の長さに圧延して、無段変速機の動力伝達ベ
ルトに用いられる無端状金属ベルトを製造する方法にお
いて、該無端状金属ベルトを、CNO- 38〜46%、
CN- 1〜2%を含み、480〜530℃の範囲の温度
に加熱された溶融塩中に、10〜25分間浸漬して塩浴
窒化処理を行うことを特徴とする。
【0016】本発明の製造方法によれば、前記溶融塩の
組成をCNO- 38〜46%、CN - 1〜2%を含むも
のとすることにより、該溶融塩の温度を従来の570〜
580℃より低い480〜530℃の範囲としても、炭
酸塩が析出することがない。従って、前記無端状金属ベ
ルトの表面に対する窒化を容易に制御して適正な厚さの
窒化層を得ることができると共に、該無端状金属ベルト
の表面に白色の化合物が析出することを防止して、優れ
た品質の無端状金属ベルトを得ることができる。
【0017】本発明の製造方法において、CNO- が3
8%未満であるときには、480〜530℃の範囲の温
度で、炭酸塩が析出することがある。また、CNO-
46%を超えると、前記無端状金属ベルトの表面粗度が
増大し、該無端状金属ベルトの表面に形成される窒化層
の厚さが低減される傾向がある。
【0018】本発明の製造方法において、CN- は緩衝
剤として作用し、前記範囲から外れるときには、CNO
- を適正な範囲に維持することができない。
【0019】前記塩浴の温度は、480℃未満であると
きには炭酸塩が析出することがある。また、前記塩浴の
温度が530℃を超えると、前記無端状金属ベルトの表
面に形成される窒化層の厚さの単位時間当りの変化が大
きくなり、適正な厚さの窒化層を得ることが難しくな
る。
【0020】前記無端状金属ベルトを前記塩浴に浸漬す
る時間は、10分未満では所定の時効硬度が得られず、
25分を超えると該無端状金属ベルトの表面に形成され
る窒化層の厚さが過大になる。
【0021】また、本発明の無端状金属ベルト製造方法
において、前記塩浴窒化処理は、520〜530℃の範
囲の温度に加熱された前記溶融塩により行うことによ
り、炭酸塩の析出を確実に防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態の無端状金属ベルトの製造工程を示す斜
視図、図2は溶融塩のCNO- と該溶融塩から炭酸塩が
析出する温度との関係を示すグラフ、図3は窒化層が形
成された無端状金属ベルトの構造を示す断面図、図4は
溶融塩のCNO- と無端状金属ベルトの表面に形成され
る全窒化層厚さとの関係を示すヒストグラム、図5は溶
融塩のCNO- と無端状金属ベルトの表面粗度との関係
を示すヒストグラム、図6は窒化層が形成された無端状
金属ベルトの圧縮残留応力の比較を示すヒストグラムで
ある。
【0023】本実施形態に用いるマルエージング鋼は、
Cが0.03%以下、Siが0.10%以下、Mnが
0.10%以下、Pが0.01%以下、Sが0.01%
以下の低炭素鋼であり、18〜19%のNi、4.7〜
5.2%のMo、0.05〜0.15%のAl、0.5
0〜0.70%のTi、8.5〜9.5%のCoを含む
18%のNi鋼である。
【0024】本実施形態の製造方法では、まず図1
(a)示のように、前記組成を有するマルエージング鋼
の薄板1をベンディングしてループ化したのち、端部を
溶接して円筒状体2を形成する。次に、これを真空炉
中、820〜830℃に20〜60分間保持して溶体化
処理する。前記溶体化処理により、結晶を再配列し、溶
接歪を除去することができる。
【0025】次に、図1(b)示のように、円筒状体2
を所定の幅に切断し、リング状体3を形成する。リング
状体3は前記切断により、その端部にエッジが立ってい
るので、バレル研磨により面取りしたのち、圧下率40
〜50%で冷間圧延し、無端状金属ベルト4を形成す
る。
【0026】次に、図1(c)示のように、前記無端状
金属ベルト4を塩浴槽5に収容された溶融塩6中に浸漬
して、塩浴窒化処理を行う。前記塩浴窒化処理は、複数
の棚7を備える浸漬治具8を用い、棚7に無端状金属ベ
ルト4を水平に収容し、浸漬治具8ごと溶融塩6中に浸
漬する。
【0027】溶融塩6は、KCNまたはNaCN等のシ
アン化物、KCNOまたはNaCNO等のシアン酸塩、
2 CO3 またはNa2 CO3 等の炭酸塩からなるが、
CNO- と溶融塩6の温度との関係が適切でないと、前
記炭酸塩が析出する。前記溶融塩6のCNO- と、前記
溶融塩6から前記炭酸塩が析出する温度との関係を図2
に示す。
【0028】図2から、従来のようにCNO- が31〜
35%の範囲にあるときには、前記炭酸塩の析出を避け
るために、溶融塩6の温度を570〜580℃とするこ
とが適切であることがわかる。これに対して、CNO-
が38%以上の範囲にあれば、溶融塩6の温度を480
〜530℃としても、前記炭酸塩の析出を回避できるこ
とが明らかである。
【0029】前記溶融塩6の温度は、前記炭酸塩の析出
を回避するために、さらに520〜530℃とすること
が好ましい。溶融塩6の温度を520〜530℃とする
と、図2に示すように炭酸塩の析出に対するバックマー
ジンAが大きくなり、前記炭酸塩の析出を確実に回避す
ることができる。
【0030】溶融塩6による塩浴窒化処理によれば、図
3示のように、両方の表面に窒化層9が形成され、窒化
層9,9の内部に時効硬化層10を備える無端状金属ベ
ルト4が得られる。無端状金属ベルト4は、時効硬化層
10によりマルエージング鋼本来の高強度及び高靱性が
得られる。また、窒化層9,9により、表面が硬化せし
められ、前記高強度及び高靱性に加えて、さらに耐摩耗
性及び耐疲労強度性を得ることができる。
【0031】ところで、前記塩浴窒化処理では、溶融塩
6により無端状金属ベルト4の表面が活性化されながら
窒化が進行するので、溶融塩6のCNO- の値によって
は、無端状金属ベルト4の表面粗度が増大し、形成され
た窒化層9が低減する。CNO- を変量し、525℃に
加熱した前記溶融塩6に無端状金属ベルト4を20分浸
漬したときのCNO- と無端状金属ベルト4の表面粗度
との関係を図4に示す。また、CNO- と全窒化層厚さ
(両面の窒化層9,9の合計の厚さ)との関係を図5に
示す。
【0032】図4からCNO- が46%になると表面粗
度が増大し、図5からCNO- が46%になると窒化層
9の厚さが低減する傾向があることが明らかである。こ
のことから、溶融塩6のCNO- は、38〜46%とす
ることが適切であることが明らかである。
【0033】そこで、本実施形態の溶融塩6は、KCN
またはNaCNを3〜4%、K2 CO3 またはNa2
3 を6〜7%含み、残分がKCNOまたはNaCNO
という組成であり、CNO- が38〜46%、CN-
1〜2%になるように調製され、480〜530℃に加
熱されている。
【0034】本実施形態の塩浴窒化処理は、前記無端状
金属ベルトをCNO- が38〜46%、CN- が1〜2
%であり480〜530℃に加熱されている前記溶融塩
6に、10〜25分間浸漬することにより、図5示のよ
うに、両方の表面に適正な厚さの窒化層9が形成された
無端状金属ベルト4を得ることができる。
【0035】ここで、無端状金属ベルト4を前記溶融塩
6に浸漬する時間が10分間未満であるときには、時効
硬化層10の時効硬化が不十分になる。また、無端状金
属ベルト4を前記溶融塩6に浸漬する時間が25分間を
超えると、窒化層9の厚さが過大になり、相対的に時効
硬化層10が薄くなるために、強度及び靱性が低減す
る。
【0036】次に、本実施形態の実施例及び比較例を示
す。
【0037】
【実施例1】本実施例では、CNO- が42%、CN-
が1.5%で、525℃に加熱された溶融塩6に無端状
金属ベルト4を20分間浸漬して、塩浴窒化処理を行っ
た。本実施例で得られた無端状金属ベルト4は、窒化層
9の厚さや時効硬度が均一であり、白色の化合物の析出
は認められなかった。
【0038】本実施例で得られた無端状金属ベルト4
は、窒化層9の厚さが17.5μm、マイクロビッカー
ス硬度による表面硬度が945、圧縮残留応力が−10
7kgf/mm2 であった。結果を表1に示す。また、
圧縮残留応力については図6にも示す。
【0039】本実施例の操作は、30回繰り返したが溶
融塩6からの炭酸塩の析出は全く認められず、塩浴槽4
も破損することがなかった。
【0040】
【比較例1】本比較例では、CNO- が33%、CN-
が1.5%で、525℃に加熱された溶融塩6に無端状
金属ベルト4を20分間浸漬して、塩浴窒化処理を行っ
た。
【0041】本比較例で得られた無端状金属ベルト4
は、窒化層9の厚さが17.5μm、マイクロビッカー
ス硬度による表面硬度が935、圧縮残留応力が−87
kgf/mm2 であった。結果を表1に示す。また、圧
縮残留応力については図6にも示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1から、本実施例の製造方法によれば、
従来の製造方法と同等以上の表面硬度が得られることが
明らかである。
【0044】また、表1及び図6から、本実施例の製造
方法によれば、従来の製造方法以上の圧縮残留応力(−
は圧縮を示す)が得られ、耐疲労強度が改善されている
ことが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無端状金属ベルトの製造工程を示す斜
視図。
【図2】溶融塩のCNO- と該溶融塩から炭酸塩が析出
する温度との関係を示すグラフ。
【図3】窒化層が形成された無端状金属ベルトの構造を
示す断面図。
【図4】溶融塩のCNO- と無端状金属ベルトの表面粗
度との関係を示すヒストグラム。
【図5】溶融塩のCNO- と無端状金属ベルトの表面に
形成される全窒化層厚さとの関係を示すヒストグラム。
【図6】窒化層が形成された無端状金属ベルトの圧縮残
留応力の比較を示すヒストグラム。
【符号の説明】
1…鋼板、 4…無端状金属ベルト、 6…溶融塩。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルエージング鋼の鋼板の端部同士を溶接
    してリング状に形成した後、所定の長さに圧延して、無
    段変速機の動力伝達ベルトに用いられる無端状金属ベル
    トを製造する方法において、 該無端状金属ベルトを、CNO- 38〜46%、CN-
    1〜2%を含み、480〜530℃の範囲の温度に加熱
    された溶融塩中に、10〜25分間浸漬して塩浴窒化処
    理を行うことを特徴とする無端状金属ベルトの製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記塩浴窒化処理は、520〜530℃の
    範囲の温度に加熱された前記溶融塩により行うことを特
    徴とする請求項1記載の無端状金属ベルトの製造方法。
JP11150586A 1999-05-28 1999-05-28 無端状金属ベルトの製造方法 Pending JP2000343104A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11150586A JP2000343104A (ja) 1999-05-28 1999-05-28 無端状金属ベルトの製造方法
US09/578,692 US6379473B1 (en) 1999-05-28 2000-05-26 Method of manufacturing laminated ring using molten salt composition
EP00304503A EP1055739B1 (en) 1999-05-28 2000-05-26 Method of manufacturing laminated ring and molten salt composition for use in such method
DE60042630T DE60042630D1 (de) 1999-05-28 2000-05-26 Verfahren zur Herstellung von laminierten Ringen und Salzschmelzenzusammensetzung zur Verwendung bei diesem Verfahren
US10/036,424 US6663724B2 (en) 1999-05-28 2002-01-07 Molten salt composition for use in manufacturing laminated rings

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11150586A JP2000343104A (ja) 1999-05-28 1999-05-28 無端状金属ベルトの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000343104A true JP2000343104A (ja) 2000-12-12

Family

ID=15500135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11150586A Pending JP2000343104A (ja) 1999-05-28 1999-05-28 無端状金属ベルトの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000343104A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004169163A (ja) * 2002-11-22 2004-06-17 Nippon Parkerizing Co Ltd マルエージング鋼の塩浴窒化用溶融塩組成物、その処理方法及び無端状金属ベルト
JP2005330565A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Nippon Parkerizing Co Ltd マルエージング鋼の表面硬化処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004169163A (ja) * 2002-11-22 2004-06-17 Nippon Parkerizing Co Ltd マルエージング鋼の塩浴窒化用溶融塩組成物、その処理方法及び無端状金属ベルト
JP2005330565A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Nippon Parkerizing Co Ltd マルエージング鋼の表面硬化処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1055738B1 (en) Method of manufacturing laminated ring and heat treatment apparatus for use in such method
US6733600B2 (en) Nitrided maraging steel and method of manufacture thereof
EP1055739B1 (en) Method of manufacturing laminated ring and molten salt composition for use in such method
JP3630299B2 (ja) 無段変速機の金属ベルト用無端リングの製造方法
JP2000337453A (ja) 無端状金属ベルトの製造方法
JP3114973B1 (ja) マルエージング鋼のガス窒化方法
JP2000343104A (ja) 無端状金属ベルトの製造方法
EP1094121B1 (en) Method of manufacturing a laminated ring
JPH10121130A (ja) 無端金属リングの製造方法
JP2000345317A (ja) 無端状金属ベルトの塩浴窒化のための溶融塩組成物
JP2004043962A (ja) マルエージング鋼の表面硬化処理方法およびその方法によって製造されたベルト式無段変速機用のベルト
JP3836296B2 (ja) 無端状金属ベルトの製造方法及び熱処理装置
JP4213503B2 (ja) マルエージング鋼の熱処理方法
JP3986996B2 (ja) 金属リングの窒化処理方法
JP3823875B2 (ja) マルエージング鋼の窒化処理方法およびその方法によって窒化処理されたベルト式無段変速機用のベルト
JP3784774B2 (ja) 金属リングの熱処理方法
JP2000073156A (ja) 窒化ステンレス鋼材の製造方法
JP4443673B2 (ja) 無端状金属ベルトの製造方法
JPH1025539A (ja) 高疲労強度プレス成形部材
JP3685322B2 (ja) マルエージング鋼の窒化処理方法
JP3784618B2 (ja) 積層リングの製造方法
JP2004169163A (ja) マルエージング鋼の塩浴窒化用溶融塩組成物、その処理方法及び無端状金属ベルト
WO2007142373A1 (en) Method for nitriding metal in salt bath and metal manufactured by its method
JPH1030164A (ja) アルミ押出し用ダイスの窒化処理法及びアルミ押出し用ダイス
JP2005330565A (ja) マルエージング鋼の表面硬化処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees