JP2000342981A - 水の脱リン剤及びリンの除去・再生方法 - Google Patents
水の脱リン剤及びリンの除去・再生方法Info
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- JP2000342981A JP2000342981A JP11155426A JP15542699A JP2000342981A JP 2000342981 A JP2000342981 A JP 2000342981A JP 11155426 A JP11155426 A JP 11155426A JP 15542699 A JP15542699 A JP 15542699A JP 2000342981 A JP2000342981 A JP 2000342981A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 約90%以上の脱リン率をリン酸
換算約1ppm程度の濃度のリン溶存原水に対しても達
成でき、さらに脱リン剤の再生が容易でしかもリンの回
収ができる脱リン剤及びその再生方法。 【解決手段】 下記式(1) 〔(Li)XM2+ Z〕Al2(OH)6An- (X+2z)/n・mH2O (1) (但し、式中、M2+は、2価金属イオンを示し、A
n-は、nが1及び/又は2のアニオンを示し、X, Z及びm
は、それぞれ次の範囲の数を表す、0.5<x<1、0
≦Z<0.5、0≦m≦3)で表わされるリチウムアル
ミネート系固溶体を有効成分とすることを特徴とする水
に溶存しているリンの除去剤、及び該除去剤の再生方
法。
換算約1ppm程度の濃度のリン溶存原水に対しても達
成でき、さらに脱リン剤の再生が容易でしかもリンの回
収ができる脱リン剤及びその再生方法。 【解決手段】 下記式(1) 〔(Li)XM2+ Z〕Al2(OH)6An- (X+2z)/n・mH2O (1) (但し、式中、M2+は、2価金属イオンを示し、A
n-は、nが1及び/又は2のアニオンを示し、X, Z及びm
は、それぞれ次の範囲の数を表す、0.5<x<1、0
≦Z<0.5、0≦m≦3)で表わされるリチウムアル
ミネート系固溶体を有効成分とすることを特徴とする水
に溶存しているリンの除去剤、及び該除去剤の再生方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、富栄養化の原因で
ある水に溶解しているリン酸イオンの除去剤、及び除去
したリン酸イオンの回収、ならびに該リン酸除去剤の再
生方法に関する。
ある水に溶解しているリン酸イオンの除去剤、及び除去
したリン酸イオンの回収、ならびに該リン酸除去剤の再
生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水中のリンと窒素濃度が増えると富栄養
化現象が生じる。すなわち、藻類が増殖して毒素を出す
ほか、水路を詰まらせ、景観を損ない、生物種を減ら
し、水を酸欠にする。特殊な窒素固定菌や落雷により河
川の窒素分の多くが補給されるため、人為的に窒素を取
り除いても、それは1時的なものであり、実質的に窒素
を除去することは難しい。従って、富栄養化を支配して
いるのは水に溶存しているリンであり、リン濃度が影響
する。このリンの大部分がリン酸(H3PO4)の電離形
で存在する。水に溶存しているリンを除去するべく、今
まで次のような種々の脱リン剤が提案されてきた。それ
ら脱リン剤は、金属鉄繊維、金属アルミニウム、活性
炭、水酸化アルミニウム、水酸化鉄、活性化泥炭、ムラ
サキ貝、粘土等である。しかし、従来の脱リン酸は除去
率が約50%以下であり、富栄養化を阻止するには不十
分であった。また、従来の脱リン剤は原水通水後2日目
ぐらいからスライムが生育し、脱リン活性が低下する。
化現象が生じる。すなわち、藻類が増殖して毒素を出す
ほか、水路を詰まらせ、景観を損ない、生物種を減ら
し、水を酸欠にする。特殊な窒素固定菌や落雷により河
川の窒素分の多くが補給されるため、人為的に窒素を取
り除いても、それは1時的なものであり、実質的に窒素
を除去することは難しい。従って、富栄養化を支配して
いるのは水に溶存しているリンであり、リン濃度が影響
する。このリンの大部分がリン酸(H3PO4)の電離形
で存在する。水に溶存しているリンを除去するべく、今
まで次のような種々の脱リン剤が提案されてきた。それ
ら脱リン剤は、金属鉄繊維、金属アルミニウム、活性
炭、水酸化アルミニウム、水酸化鉄、活性化泥炭、ムラ
サキ貝、粘土等である。しかし、従来の脱リン酸は除去
率が約50%以下であり、富栄養化を阻止するには不十
分であった。また、従来の脱リン剤は原水通水後2日目
ぐらいからスライムが生育し、脱リン活性が低下する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の脱リン剤の欠点
である脱リン率が50%と低いのを改良して、約90%以
上の脱リン率をリン酸換算約1ppm(PO4−P)程
度の濃度のリン溶存原水に対しても達成すること、さら
に脱リン剤の再生が容易でしかもリンの回収ができるこ
と、したがって脱リン剤を廃棄する必要がなく、たとえ
廃棄する場合でもそれ自体安全、無毒性で、環境破壊の
問題を生じないという、脱リン剤及び脱リン方法の提供
が強く望まれている。さらにスライムの影響がない脱リ
ン剤が望まれている。本発明は以上のような諸要請を満
足する新規な脱リン剤及びリンの回収、脱リン剤の再生
を含めた脱リン方法の提供を目的とする。
である脱リン率が50%と低いのを改良して、約90%以
上の脱リン率をリン酸換算約1ppm(PO4−P)程
度の濃度のリン溶存原水に対しても達成すること、さら
に脱リン剤の再生が容易でしかもリンの回収ができるこ
と、したがって脱リン剤を廃棄する必要がなく、たとえ
廃棄する場合でもそれ自体安全、無毒性で、環境破壊の
問題を生じないという、脱リン剤及び脱リン方法の提供
が強く望まれている。さらにスライムの影響がない脱リ
ン剤が望まれている。本発明は以上のような諸要請を満
足する新規な脱リン剤及びリンの回収、脱リン剤の再生
を含めた脱リン方法の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式(1) 〔(Li)xM2+ z〕Al2(OH)6An- (X+2z)/n・mH2O (1) (式中、M2+はMg、Zn、Ni等の2価金属の少なく
とも1種を、An-はCl-,NO3 -、CH3COO-,C
lO4 -,SO4 2-、SO3 2-等のnが1及び/又は2のア
ニオンを示し、式中、X、Z及びmは、それぞれ次の範
囲を満足する数を表す、0.5<X<1、好ましくは
0.9≦X≦1、0≦Z<0.5、0≦m≦3、(X+
2Z)/nはこの値より約20〜30%まで多くなって
も良い)で表わされるリチウムアルミネート系固溶体を
有効成分とすることを特徴とする水に溶存しているリン
の除去剤を提供する。本発明は上記式(1)の固溶体が
下記式(2) (Li)xAl2(OH)6(Cl-及び/又はSO4 2-)・mH2O (2) (式中、X及びmは、それぞれ次の範囲を満足する数を
表す、0.5<X<1、好ましくは0.9≦X≦1、0
≦m≦3)で表わされるリチウムアルミネート系固溶体
であるリンの除去剤を提供する。本発明はさらに、上記
固溶体が、短径が少くとも1mm以上の球型又は円柱状
に造粒されている脱リン剤を提供する。本発明はさら
に、(A)前記固溶体の充填層に原水を通水し、An-を
リン酸イオンでイオン交換する脱リン工程、(B)脱リ
ン能力が飽和に達した該固溶体の充填層にアルカリ金属
炭酸塩水溶液を通水して、補捉したリン酸イオンをCO
3 2 -でイオン交換する工程、(C)少なくともpH4以
下の硫酸、塩酸、硝酸、酢酸、過塩素酸等のAn-を含む
酸の水溶液を通水して、CO3 2-をAn-にイオン交換し
て、式(1)の固溶体に再生する工程からなることを特
徴とする原水中のリンの除去、及び脱リン剤の再生方法
を提供する。本発明はさらに、(A)前記固溶体の充填
層に原水を通水し、An-をリン酸イオンでイオン交換す
る脱リン工程、(B)脱リン能力が飽和に達した該固溶
体の充填層に、アルカリ金属の硫酸塩 及び/又は亜硫
酸塩の水溶液を通水させ、補捉したリン酸イオンをSO
4 2-及び/又はSO3 2-にイオン交換して、リンの回収と
再生を同時に行うことを特徴とするリンの除去及び脱リ
ン剤の再生方法を提供する。
とも1種を、An-はCl-,NO3 -、CH3COO-,C
lO4 -,SO4 2-、SO3 2-等のnが1及び/又は2のア
ニオンを示し、式中、X、Z及びmは、それぞれ次の範
囲を満足する数を表す、0.5<X<1、好ましくは
0.9≦X≦1、0≦Z<0.5、0≦m≦3、(X+
2Z)/nはこの値より約20〜30%まで多くなって
も良い)で表わされるリチウムアルミネート系固溶体を
有効成分とすることを特徴とする水に溶存しているリン
の除去剤を提供する。本発明は上記式(1)の固溶体が
下記式(2) (Li)xAl2(OH)6(Cl-及び/又はSO4 2-)・mH2O (2) (式中、X及びmは、それぞれ次の範囲を満足する数を
表す、0.5<X<1、好ましくは0.9≦X≦1、0
≦m≦3)で表わされるリチウムアルミネート系固溶体
であるリンの除去剤を提供する。本発明はさらに、上記
固溶体が、短径が少くとも1mm以上の球型又は円柱状
に造粒されている脱リン剤を提供する。本発明はさら
に、(A)前記固溶体の充填層に原水を通水し、An-を
リン酸イオンでイオン交換する脱リン工程、(B)脱リ
ン能力が飽和に達した該固溶体の充填層にアルカリ金属
炭酸塩水溶液を通水して、補捉したリン酸イオンをCO
3 2 -でイオン交換する工程、(C)少なくともpH4以
下の硫酸、塩酸、硝酸、酢酸、過塩素酸等のAn-を含む
酸の水溶液を通水して、CO3 2-をAn-にイオン交換し
て、式(1)の固溶体に再生する工程からなることを特
徴とする原水中のリンの除去、及び脱リン剤の再生方法
を提供する。本発明はさらに、(A)前記固溶体の充填
層に原水を通水し、An-をリン酸イオンでイオン交換す
る脱リン工程、(B)脱リン能力が飽和に達した該固溶
体の充填層に、アルカリ金属の硫酸塩 及び/又は亜硫
酸塩の水溶液を通水させ、補捉したリン酸イオンをSO
4 2-及び/又はSO3 2-にイオン交換して、リンの回収と
再生を同時に行うことを特徴とするリンの除去及び脱リ
ン剤の再生方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】リチウムアルミネート系固溶体
は、層状結晶構造をしており、アニオン交換性である。
Li及びM2+は、Al2(OH)6が作る2−八面体層の
空いた八面体中心に入っている(CARLOS J,S
ERNA etc,Clay andClay Mine
rals,30,181−184,1982)。式
(1)の固溶体の中でも、下記式(2)又は式(3) (Li)x Al2(OH)6(SO4)x/2・mH2O (2) (Li)x Al2(OH)6(Cl)x・mH2O (3) (式中、X 及びmはそれぞれ次の範囲を満足する数を
表す、0.5<X<0.1、好ましくは、0.9≦X≦
1、0≦m≦3、好ましくは0<m<2)で表わされる
組成の固溶体を用いることが好ましい。最も好ましいの
は式(2)の固溶体を用いることである。式(2)のS
O4型固溶体は、リン酸イオンに対する選択性が最も優
れている。式(3)のCl型固溶体は、リン酸イオンに
対して高い選択性を示すが、殆んどの原水中に含まれる
SO4 2-イオンとも反応し易いため、結果として、式
(2)のSO4型より、少し劣る。式(2)、式(3)
を含む式(1)の固溶体は、低毒性〜無毒性であり、比
較的安価に製造出来、脱リン容量が極めて高い等の特徴
を有する。また、再生時の再生の容易さ、再生率及びコ
ストを考えると、式(2)のSO4型が最も優れ、次い
で、式(3)のCl型が優れている。
は、層状結晶構造をしており、アニオン交換性である。
Li及びM2+は、Al2(OH)6が作る2−八面体層の
空いた八面体中心に入っている(CARLOS J,S
ERNA etc,Clay andClay Mine
rals,30,181−184,1982)。式
(1)の固溶体の中でも、下記式(2)又は式(3) (Li)x Al2(OH)6(SO4)x/2・mH2O (2) (Li)x Al2(OH)6(Cl)x・mH2O (3) (式中、X 及びmはそれぞれ次の範囲を満足する数を
表す、0.5<X<0.1、好ましくは、0.9≦X≦
1、0≦m≦3、好ましくは0<m<2)で表わされる
組成の固溶体を用いることが好ましい。最も好ましいの
は式(2)の固溶体を用いることである。式(2)のS
O4型固溶体は、リン酸イオンに対する選択性が最も優
れている。式(3)のCl型固溶体は、リン酸イオンに
対して高い選択性を示すが、殆んどの原水中に含まれる
SO4 2-イオンとも反応し易いため、結果として、式
(2)のSO4型より、少し劣る。式(2)、式(3)
を含む式(1)の固溶体は、低毒性〜無毒性であり、比
較的安価に製造出来、脱リン容量が極めて高い等の特徴
を有する。また、再生時の再生の容易さ、再生率及びコ
ストを考えると、式(2)のSO4型が最も優れ、次い
で、式(3)のCl型が優れている。
【0006】式(1)のAn-はイオン交換性であり、そ
のイオン交換量は、八面体空位に入った、Li又はLi
とM2+の量と荷電に依存しているため、(X+2Z)に
比較に増加する。したがって、X+2Z=1で最大のイ
オン交換容量を示し、この組成が本発明の目的に最も好
ましい。本発明の最大の特徴は、従来の脱リン剤がリン
酸イオンと、酸化アルミニウム、酸化鉄、水酸化カルシ
ウム等の反応で、リン酸の金属塩を生成させるのに対し
て、イオン交換反応であること、しかもAn-がSO4 2-
とかCl-であることである。第2の特徴は、再生が可
能であり、そのためリサイクル出来ることである。再生
は、Na2CO3,K2CO3等のアルカリ金属炭酸塩の水
溶液で洗浄(イオン交換)し、その後、H2SO4、HC
l、HNO 3、CH3COOH、好ましくは、H2SO4等
の酸性pHを少くとも4以下、好ましくは4〜1にした
水溶液で洗浄(イオン交換)することにより実施出来
る。或いは、Na2SO4、K2SO4、Na2SO3,K2S
O3等の硫酸又は亜硫酸のアルカリ金属炭酸塩で洗浄す
ることにより再生できる。この場合、H2SO4とかH2
SO3を、アルカリ金属の硫酸又は亜硫酸塩に添加併用
し、pHを少くとも1以上で用いる事が出来る。An-が
1部CO3 2-になっている場合に、この併用は有効であ
る。
のイオン交換量は、八面体空位に入った、Li又はLi
とM2+の量と荷電に依存しているため、(X+2Z)に
比較に増加する。したがって、X+2Z=1で最大のイ
オン交換容量を示し、この組成が本発明の目的に最も好
ましい。本発明の最大の特徴は、従来の脱リン剤がリン
酸イオンと、酸化アルミニウム、酸化鉄、水酸化カルシ
ウム等の反応で、リン酸の金属塩を生成させるのに対し
て、イオン交換反応であること、しかもAn-がSO4 2-
とかCl-であることである。第2の特徴は、再生が可
能であり、そのためリサイクル出来ることである。再生
は、Na2CO3,K2CO3等のアルカリ金属炭酸塩の水
溶液で洗浄(イオン交換)し、その後、H2SO4、HC
l、HNO 3、CH3COOH、好ましくは、H2SO4等
の酸性pHを少くとも4以下、好ましくは4〜1にした
水溶液で洗浄(イオン交換)することにより実施出来
る。或いは、Na2SO4、K2SO4、Na2SO3,K2S
O3等の硫酸又は亜硫酸のアルカリ金属炭酸塩で洗浄す
ることにより再生できる。この場合、H2SO4とかH2
SO3を、アルカリ金属の硫酸又は亜硫酸塩に添加併用
し、pHを少くとも1以上で用いる事が出来る。An-が
1部CO3 2-になっている場合に、この併用は有効であ
る。
【0007】An-のイオン交換性は、A-≪A2-≪A3-
<A4-の順に、すなわちAn-のnが増加するほど良くな
るため、3価であるリン酸イオンの除去性(選択性)
は、2価であるSO4 2-は、1価のCl-等に比べかなり
悪いはずである。しかし、SO4 2 -は、2価のAn-の中
で例外的にリン酸除去性が良く、Cl-等に近いことを
始めて本発明者は発見した。An-としてSO4 2-を用い
ると、殆んどの原水にリン酸イオンと共存しているSO
4 2-イオンが存在していても、リン除去活性が影響を受
けない。式(2)のSO4型は、合成も再生も最も容易
であり、且つ安価でもある。
<A4-の順に、すなわちAn-のnが増加するほど良くな
るため、3価であるリン酸イオンの除去性(選択性)
は、2価であるSO4 2-は、1価のCl-等に比べかなり
悪いはずである。しかし、SO4 2 -は、2価のAn-の中
で例外的にリン酸除去性が良く、Cl-等に近いことを
始めて本発明者は発見した。An-としてSO4 2-を用い
ると、殆んどの原水にリン酸イオンと共存しているSO
4 2-イオンが存在していても、リン除去活性が影響を受
けない。式(2)のSO4型は、合成も再生も最も容易
であり、且つ安価でもある。
【0008】式(1)の固溶体の合成は、従来公知の方
法で実施できる。例えば、水酸化アルミニウムと、Li
2CO3、Li2SO4、LiCl等のリチウム塩とを、L
i/Alのモル比で、約0.5以上、好ましくは、約1
以上混合し、水媒体中、約60℃以上、好ましくは、約
80℃〜200℃で、大気下又はオートクレーブ中で約
1時間以上反応させる。
法で実施できる。例えば、水酸化アルミニウムと、Li
2CO3、Li2SO4、LiCl等のリチウム塩とを、L
i/Alのモル比で、約0.5以上、好ましくは、約1
以上混合し、水媒体中、約60℃以上、好ましくは、約
80℃〜200℃で、大気下又はオートクレーブ中で約
1時間以上反応させる。
【0009】本発明の脱リン剤は、粉末で使用すること
もできる。しかし、固液分離工程を省略化できる等の利
点を考慮すると、短径が1mm以上、好ましくは3〜7
mmの球形状もしくは円柱形状に造粒して用いることが
好ましい。造粒は公知の造粒方法で実施することができ
る。例えば公知のバインダー(粘土、CMC、ポリビニ
ルアルコール、珪藻土、べ−マイト、活性アルミナ等)
を添加し、あるいは無添加で、式(1)の固溶体粉末を
混練機等を利用して、混錬下に水を適量徐々に加え、十
分混錬する。ついで、押出機を用いて、目的の直径のス
トランドに押出し、さらにマルメライザーで整粒後、乾
燥する方法により造粒できる。或いは、固溶体粉末を転
動造粒機に入れ、回転下に適量の水又は水とバインダー
を添加し、造粒物の大きさは回転速度を変えることによ
り、目的の直径を有する球形に造粒できる。バインダー
は、好ましくは添加しない方がよい。添加する場合、式
(1)の固溶体の重量100部に対して、バインダー
は、約5〜30重量部である。
もできる。しかし、固液分離工程を省略化できる等の利
点を考慮すると、短径が1mm以上、好ましくは3〜7
mmの球形状もしくは円柱形状に造粒して用いることが
好ましい。造粒は公知の造粒方法で実施することができ
る。例えば公知のバインダー(粘土、CMC、ポリビニ
ルアルコール、珪藻土、べ−マイト、活性アルミナ等)
を添加し、あるいは無添加で、式(1)の固溶体粉末を
混練機等を利用して、混錬下に水を適量徐々に加え、十
分混錬する。ついで、押出機を用いて、目的の直径のス
トランドに押出し、さらにマルメライザーで整粒後、乾
燥する方法により造粒できる。或いは、固溶体粉末を転
動造粒機に入れ、回転下に適量の水又は水とバインダー
を添加し、造粒物の大きさは回転速度を変えることによ
り、目的の直径を有する球形に造粒できる。バインダー
は、好ましくは添加しない方がよい。添加する場合、式
(1)の固溶体の重量100部に対して、バインダー
は、約5〜30重量部である。
【0010】脱リン剤と原水の接触方法は、式(1)の
固溶体、好ましくは、その造粒物をカラムや不織布に充
填し、これに上向流、下向流又は水平流で通水する。原
水との接触時間は約1分〜約10時間である。好ましく
は約5分〜約60分である。リチウムアルミネート系固
溶体の脱リン能力が飽和に達した後は、リンの脱離、回
収、再生を行う。リンの脱離、回収は、Na2CO3、K
2CO3等の水溶液を少なくともリン酸イオン(2価とし
て計算)の当量以上、好ましくは2〜4倍当量分通液さ
せて行う。リンは、リン酸のNa塩又はK塩として回収
される。回収したリンは再利用もできる。この後、引き
続きH2SO4、HCl等の約0.5モル/リットル以
下、好ましくは約0.2モル/リットル以下の水溶液
を、系のpHを約1〜4、好ましくは、pH約2〜4の
間に保って、該固溶体のCO3 2-量に対して、約1倍〜
2倍当量、好ましくは、約1.2〜1.6倍当量の量を
該固溶体に接触させる。この際、H2SO4とかHCl等
は、本発明の脱リン剤を充填したカラムの下部又は上部
から通液する方法以外にも、脱リン剤を水に懸濁又は浸
したところに、好ましくは攪拌下に加える方法で行うこ
ともできる。さらに、これ以外の再生方法としては、式
(1)のAn-が2価のSO4 2-とかSO3 2-である場合に
適用できる方法として、硫酸及び/又は亜硫酸のアルカ
リ金属塩の水溶液を用い、吸着したリン酸量又はLi量
の少くとも当量以上、好ましくは、2〜4倍当量分通液
させて行うことができる。この場合、硫酸及び/又は亜
硫酸のアルカリ金属塩の水溶液に、H2SO4等の酸を添
加して、PHを約1〜4に下げて用いることもでき、し
かもその方が好ましい。
固溶体、好ましくは、その造粒物をカラムや不織布に充
填し、これに上向流、下向流又は水平流で通水する。原
水との接触時間は約1分〜約10時間である。好ましく
は約5分〜約60分である。リチウムアルミネート系固
溶体の脱リン能力が飽和に達した後は、リンの脱離、回
収、再生を行う。リンの脱離、回収は、Na2CO3、K
2CO3等の水溶液を少なくともリン酸イオン(2価とし
て計算)の当量以上、好ましくは2〜4倍当量分通液さ
せて行う。リンは、リン酸のNa塩又はK塩として回収
される。回収したリンは再利用もできる。この後、引き
続きH2SO4、HCl等の約0.5モル/リットル以
下、好ましくは約0.2モル/リットル以下の水溶液
を、系のpHを約1〜4、好ましくは、pH約2〜4の
間に保って、該固溶体のCO3 2-量に対して、約1倍〜
2倍当量、好ましくは、約1.2〜1.6倍当量の量を
該固溶体に接触させる。この際、H2SO4とかHCl等
は、本発明の脱リン剤を充填したカラムの下部又は上部
から通液する方法以外にも、脱リン剤を水に懸濁又は浸
したところに、好ましくは攪拌下に加える方法で行うこ
ともできる。さらに、これ以外の再生方法としては、式
(1)のAn-が2価のSO4 2-とかSO3 2-である場合に
適用できる方法として、硫酸及び/又は亜硫酸のアルカ
リ金属塩の水溶液を用い、吸着したリン酸量又はLi量
の少くとも当量以上、好ましくは、2〜4倍当量分通液
させて行うことができる。この場合、硫酸及び/又は亜
硫酸のアルカリ金属塩の水溶液に、H2SO4等の酸を添
加して、PHを約1〜4に下げて用いることもでき、し
かもその方が好ましい。
【0011】本発明の脱リン剤は、原水中の広範囲なリ
ン濃度に対して、約90%以上の高い脱リン率を示す。
原水中のリン濃度が低い程、従来の脱リン剤との性能差
が大きく、特に、、約0.5〜1ppm(PO4−P)
の低濃度リンの除去に対して、本発明脱リン剤は優れて
いる。この様な低濃度リンは、河川水、下水処理等に多
く見られ、これらのリン濃度を本発明の脱リン剤は、少
くとも0.1ppm以下に低減できる。これに依り、富
栄養化を防止できる。本発明の脱リン剤を数100mm
の成形体にして、河川、池、湖等に静置して使用するこ
ともできる。
ン濃度に対して、約90%以上の高い脱リン率を示す。
原水中のリン濃度が低い程、従来の脱リン剤との性能差
が大きく、特に、、約0.5〜1ppm(PO4−P)
の低濃度リンの除去に対して、本発明脱リン剤は優れて
いる。この様な低濃度リンは、河川水、下水処理等に多
く見られ、これらのリン濃度を本発明の脱リン剤は、少
くとも0.1ppm以下に低減できる。これに依り、富
栄養化を防止できる。本発明の脱リン剤を数100mm
の成形体にして、河川、池、湖等に静置して使用するこ
ともできる。
【0012】以下実施例により、本発明を具体的に説明
する。
する。
【0013】
【実施例1】市販の水酸化アルミニウム(昭和電工
(社)製商品名:ハイジライト、BET比表面積=8m
2/g)117g(1.5モル)と、塩化リチウム30
0g(約7モル)を1リットルのオートクレーブに入
れ、130℃で6時間水熱処理を行った。この後、濾
水、水洗、乾燥した。乾燥物のX線回析結果は、SCH
UTZ等が発表したX線回析パータンと同様であった
[A,SHUTZ AND P.BILOEN,J,So
lid State CHEM.68,360−368
(1987)]。化学分析の結果、この物の化学組成は
次の通りであった。 (Li)0.97Al2(OH)6Cl0.95(CO3)0.01・
1.4H2O この乾燥粉末をほぼ同量の水を加えて約3mmの球形に
転動造粒した。この造粒物100gを直径3cmのアク
リル製カラムに充填し、PO4換算でリンを3ppm含
有する下水の放流水を、500ミリリットル/時間の流
速で、定量ポンプを用い、上向流方式で通液した。10
0リットル通液後の脱リン処理液のリン濃度をモリブデ
ン青(アスコルビン酸還元)吸光光度法で測定した。リ
ン濃度は、0.12ppm(PO4換算)であった。こ
れは、リン除去率96%に相当する。
(社)製商品名:ハイジライト、BET比表面積=8m
2/g)117g(1.5モル)と、塩化リチウム30
0g(約7モル)を1リットルのオートクレーブに入
れ、130℃で6時間水熱処理を行った。この後、濾
水、水洗、乾燥した。乾燥物のX線回析結果は、SCH
UTZ等が発表したX線回析パータンと同様であった
[A,SHUTZ AND P.BILOEN,J,So
lid State CHEM.68,360−368
(1987)]。化学分析の結果、この物の化学組成は
次の通りであった。 (Li)0.97Al2(OH)6Cl0.95(CO3)0.01・
1.4H2O この乾燥粉末をほぼ同量の水を加えて約3mmの球形に
転動造粒した。この造粒物100gを直径3cmのアク
リル製カラムに充填し、PO4換算でリンを3ppm含
有する下水の放流水を、500ミリリットル/時間の流
速で、定量ポンプを用い、上向流方式で通液した。10
0リットル通液後の脱リン処理液のリン濃度をモリブデ
ン青(アスコルビン酸還元)吸光光度法で測定した。リ
ン濃度は、0.12ppm(PO4換算)であった。こ
れは、リン除去率96%に相当する。
【0014】
【実施例2】市販の水酸化アルミニウム(ハイジライ
ト)1170g(約15モル)と、硫酸リチウム200
0g(18モル)を10リットルの水に入れ、攪拌下、
90℃で18時間反応させた。この後、濾過、水洗、乾
燥した。この物のX線回析は、全体に低角側にシフトし
ているが実施例1で得られた物と同じパターンであっ
た。化学分析の結果、この組成は次の通りであった。 (Li)0.91Al2(OH)6(SO4)0.45(CO3)
0.01・1.2H2O この粉末1kgを50gのポリビニルアルコールを溶解
した約900gの水と混錬し、直径2mmの大きさのス
トランドを押出機を用いて作成した。ついで、マルメラ
イザーで整粒し乾燥した。この造粒物を直形50mmの
アクリル製カラムに500g充填し、PO4換算でリン
濃度103ppmの下水の返流水を、定量ポンプを用
い、1250ミリリットル/時間の流速で、上向流方式
により通液した。250リットル通液し、そのリン濃度
を測定した結果、9.2ppm(PO 4換算)であり、
脱リン率は92%であった。
ト)1170g(約15モル)と、硫酸リチウム200
0g(18モル)を10リットルの水に入れ、攪拌下、
90℃で18時間反応させた。この後、濾過、水洗、乾
燥した。この物のX線回析は、全体に低角側にシフトし
ているが実施例1で得られた物と同じパターンであっ
た。化学分析の結果、この組成は次の通りであった。 (Li)0.91Al2(OH)6(SO4)0.45(CO3)
0.01・1.2H2O この粉末1kgを50gのポリビニルアルコールを溶解
した約900gの水と混錬し、直径2mmの大きさのス
トランドを押出機を用いて作成した。ついで、マルメラ
イザーで整粒し乾燥した。この造粒物を直形50mmの
アクリル製カラムに500g充填し、PO4換算でリン
濃度103ppmの下水の返流水を、定量ポンプを用
い、1250ミリリットル/時間の流速で、上向流方式
により通液した。250リットル通液し、そのリン濃度
を測定した結果、9.2ppm(PO 4換算)であり、
脱リン率は92%であった。
【0015】
【実施例3】実地例2で使用した(250リットル通液
後の)SO4型固溶体充填カラムに、0.5モル/リッ
トルのNa2SO3水溶液10リットルを、1時間で全量
下向流方式で通液し、リンを脱着させた。この後、2リ
ットルの水を約30分で全量通液した。この様にして再
生されたSO4型固溶体に、再び103ppmの下水を
1250ミリリットル/時間の流速で250リットル通
液した。脱リン処理液のリン濃度を測定した結果15.
5ppm(PO4換算)であった。これは85%の脱リ
ン率に相当する。
後の)SO4型固溶体充填カラムに、0.5モル/リッ
トルのNa2SO3水溶液10リットルを、1時間で全量
下向流方式で通液し、リンを脱着させた。この後、2リ
ットルの水を約30分で全量通液した。この様にして再
生されたSO4型固溶体に、再び103ppmの下水を
1250ミリリットル/時間の流速で250リットル通
液した。脱リン処理液のリン濃度を測定した結果15.
5ppm(PO4換算)であった。これは85%の脱リ
ン率に相当する。
【0016】
【実施例4】硫酸アルミニウムと硫酸マグネシウムとの
混合水溶液(Al3+=1.0モル/リットル、Mg
2+0.05モル/リットル)2リットルと約3モル/リ
ットルの水酸化ナトリウムを、予め1リットルの水に入
れ、攪拌しながら、pHメーターでpHを約9〜10の
間に保って、添加し、共沈反応させた。得られた白色沈
殿を、濾過、水洗後、4リットルの水に再分散させ、こ
れに攪拌下に硫酸リチウム2モルを加え、90℃で18
時間反応させた。その後、濾過、水洗、乾燥した。乾燥
物のX線回析結果は、実施例2で得られたパターンとほ
ぼ同じであった。この物の化学組成を化学分析で求めた
結果、次の通りであった。 Li0.82Mg0.1Al2(OH)6(SO4)0.42・1.3
H2O この粉末0.1gを、PO4換算で2ppmのリンを含
有するK2HPO4水溶液500mlに添加し、マグネチ
ックスタラーで30分間攪拌した。その後濾過し、濾液
中のリン濃度を測定した結果、0.04ppm(PO4
換算)であった。これは98%の脱リン率に相当する。
混合水溶液(Al3+=1.0モル/リットル、Mg
2+0.05モル/リットル)2リットルと約3モル/リ
ットルの水酸化ナトリウムを、予め1リットルの水に入
れ、攪拌しながら、pHメーターでpHを約9〜10の
間に保って、添加し、共沈反応させた。得られた白色沈
殿を、濾過、水洗後、4リットルの水に再分散させ、こ
れに攪拌下に硫酸リチウム2モルを加え、90℃で18
時間反応させた。その後、濾過、水洗、乾燥した。乾燥
物のX線回析結果は、実施例2で得られたパターンとほ
ぼ同じであった。この物の化学組成を化学分析で求めた
結果、次の通りであった。 Li0.82Mg0.1Al2(OH)6(SO4)0.42・1.3
H2O この粉末0.1gを、PO4換算で2ppmのリンを含
有するK2HPO4水溶液500mlに添加し、マグネチ
ックスタラーで30分間攪拌した。その後濾過し、濾液
中のリン濃度を測定した結果、0.04ppm(PO4
換算)であった。これは98%の脱リン率に相当する。
【0017】
【比較例1】実施例1で用いた水酸化アルミニウム(ハ
イジライト)0.1gを、実施例4と同じ要領で2pp
mのリン含有水溶液に加え、リン除去活性を調べた。そ
の結果、濾液中のリン濃度は、1.27ppm(PO4
換算)であり、37%の脱リン率であった。
イジライト)0.1gを、実施例4と同じ要領で2pp
mのリン含有水溶液に加え、リン除去活性を調べた。そ
の結果、濾液中のリン濃度は、1.27ppm(PO4
換算)であり、37%の脱リン率であった。
【0018】
【比較例2】実施例4において、市販の水酸化カルシウ
ム(BET比表面積=5m2/g)の0.1gを脱リン
剤として用い、同様の操作を行った。その結果、濾液中
のリン濃度は、0.10ppm(PO4換算)、脱リン
率は、95%であった。但し、濾液のpHが約11.2
と高すぎるため、pHを8.6以下に酸を加えて下げて
排水する必要がある。しかも、水酸化カルシウムは、再
生できないため、脱リン剤として再利用出来ない。
ム(BET比表面積=5m2/g)の0.1gを脱リン
剤として用い、同様の操作を行った。その結果、濾液中
のリン濃度は、0.10ppm(PO4換算)、脱リン
率は、95%であった。但し、濾液のpHが約11.2
と高すぎるため、pHを8.6以下に酸を加えて下げて
排水する必要がある。しかも、水酸化カルシウムは、再
生できないため、脱リン剤として再利用出来ない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、約90%以上の脱リン
率をリン酸換算約1ppm程度の低濃度のリン含有水に対
しても達成することができ、さらには、使用した脱リン
剤の再生が容易なリン酸イオンの除去剤、除去したリン
酸イオンの回収、および該除去剤の再生方法が提供され
る。
率をリン酸換算約1ppm程度の低濃度のリン含有水に対
しても達成することができ、さらには、使用した脱リン
剤の再生が容易なリン酸イオンの除去剤、除去したリン
酸イオンの回収、および該除去剤の再生方法が提供され
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記式(1) 〔(Li)XM2+ Z〕Al2(OH)6An- (X+2z)/n・mH2O (1) (但し、式中、M2+は、2価金属イオンを示し、A
n-は、nが1及び/又は2のアニオンを示し、X, Z及びm
は、それぞれ次の範囲の数を表す、0.5<x<1、0
≦Z<0.5、0≦m≦3) で表わされるリチウムアルミネート系固溶体を有効成分
とすることを特徴とする水に溶存しているリンの除去
剤。 - 【請求項2】式(1)の化合物が、下記式(2) (Li)xAl2(OH)6(Cl-及び/又はSO4 2-)x/n・mH2O (2) (式中、X、n及びmはそれぞれ式(1)と同義であ
る)で表わされるリチウムアルミネート系固溶体である
こと特徴とする請求項1記載の水に溶存しているリンの
除去剤。 - 【請求項3】 リチウムアルミネート系固溶体が、短径
が少なくとも1mm以上の球形又は円柱状に造粒されて
いることを特徴とする請求項1又は2記載の水に溶存し
ているリンの除去剤。 - 【請求項4】 (A) 請求項1記載の固溶体の充填層
に原水を通水し、A n-をリン酸イオンでイオン交換する
脱リン工程、(B) 脱リン能力が飽和に達した該固溶
体の充填層にアルカリ金属炭解塩水溶液を通水して、補
捉したリン酸イオンをCO3 2-でイオン交換して回収す
る工程、(C) 少なくともpH4以下のAn-を含む酸
の水溶液を通水して、CO3 2-をAn-にイオン交換し
て、式(1)の固溶体に再生する工程からなることを特
徴とする水に溶解しているリンの除去及び脱リン剤の再
生方法。 - 【請求項5】 (A) 請求項1記載の固溶体の充填層
に原水を通水し、A n-をリン酸イオンでイオン交換する
脱リン工程、(B) 脱リン能力が飽和に達した該固溶
体の充填層に、アルカリ金属硫酸塩 及び/又はアルカ
リ金属亜硫酸塩の水溶液を通水して、補捉したリン酸イ
オンをSO4 2- 及び/又はSO3 2-に交換し、リンの回
収と脱リン剤の再生を同時に行うことを特徴とするリン
の除去及び脱リン剤の再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11155426A JP2000342981A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | 水の脱リン剤及びリンの除去・再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11155426A JP2000342981A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | 水の脱リン剤及びリンの除去・再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000342981A true JP2000342981A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=15605761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11155426A Pending JP2000342981A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | 水の脱リン剤及びリンの除去・再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000342981A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106268617A (zh) * | 2016-08-26 | 2017-01-04 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 铁掺杂二氧化锰微纳结构材料及其制备方法与应用 |
JP6232514B1 (ja) * | 2017-05-12 | 2017-11-15 | 株式会社神鋼環境ソリューション | 廃油処理方法、及び、廃油処理装置 |
-
1999
- 1999-06-02 JP JP11155426A patent/JP2000342981A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106268617A (zh) * | 2016-08-26 | 2017-01-04 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 铁掺杂二氧化锰微纳结构材料及其制备方法与应用 |
JP6232514B1 (ja) * | 2017-05-12 | 2017-11-15 | 株式会社神鋼環境ソリューション | 廃油処理方法、及び、廃油処理装置 |
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