JP2000342967A - 排ガス浄化用触媒とその製造方法及び排ガス浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化用触媒とその製造方法及び排ガス浄化方法

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JP2000342967A JP11163859A JP16385999A JP2000342967A JP 2000342967 A JP2000342967 A JP 2000342967A JP 11163859 A JP11163859 A JP 11163859A JP 16385999 A JP16385999 A JP 16385999A JP 2000342967 A JP2000342967 A JP 2000342967A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】担体にTiO2を含む排ガス浄化用触媒の耐熱性を
向上させ、耐久性を一層向上させる。 【解決手段】超微粒子状のTiO2粒子と多孔質酸化物との
混合物を熱処理して熱安定化した担体、あるいは繊維状
で超微粒子状のTiO2と繊維状の多孔質酸化物との混合物
からなる担体に、NOx 吸蔵元素と貴金属を担持する。高
温の耐久試験を行っても、TiO2とNOx 吸蔵元素との反応
が抑制され、TiO2粒子の粒成長が防止されるため、TiO2
上に担持されている貴金属の粒成長が抑制される。した
がって触媒の耐熱性が向上し、耐久後も高いNOx 浄化能
が発現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排ガス中に含まれる
一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)を酸化するのに必要
な量より過剰な酸素が含まれている排ガス中の、NOx
効率よく浄化できる排ガス浄化用触媒と、その触媒を用
いた排ガス浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リーンバーンエンジンにおいて、常時は
酸素過剰の燃料リーン条件で燃焼させ、間欠的に燃料ス
トイキ〜リッチ条件とすることにより排ガスを還元雰囲
気としてNOx を還元浄化するシステムが開発され、実用
化されている。そしてこのシステムに最適な触媒とし
て、リーン雰囲気でNOx を吸蔵し、吸蔵されたNOx をス
トイキ〜リッチ雰囲気で放出するNOx 吸蔵元素を用いた
NOx 吸蔵還元型の排ガス浄化用触媒が開発されている。
【0003】例えば特開平5-317652号公報には、Baなど
のアルカリ土類金属とPtをγ-Al2O3などの多孔質酸化物
担体に担持した排ガス浄化用触媒が提案されている。ま
た特開平 6-31139号公報には、Kなどのアルカリ金属と
Ptをγ-Al2O3などの多孔質酸化物担体に担持した排ガス
浄化用触媒が提案されている。さらに特開平5-168860号
公報には、Laなどの希土類元素とPtをγ-Al2O3などの多
孔質酸化物担体に担持した排ガス浄化用触媒が提案され
ている。
【0004】このNOx 吸蔵還元型触媒を用いれば、空燃
比をリーン側からパルス状にストイキ〜リッチ側となる
ように制御することにより、排ガスもリーン雰囲気から
パルス状にストイキ〜リッチ雰囲気となる。したがっ
て、リーン側ではNOx がNOx 吸蔵元素に吸蔵され、それ
がストイキ又はリッチ側で放出されてHCやCOなどの還元
性成分と反応して浄化されるため、リーンバーンエンジ
ンからの排ガスであってもNOx を効率良く浄化すること
ができる。また排ガス中のHC及びCOは、貴金属により酸
化されるとともにNOx の還元にも消費されるので、HC及
びCOも効率よく浄化される。
【0005】ところが排ガス中には、燃料中に含まれる
硫黄(S)が燃焼して生成したSO2が含まれ、それがリ
ーン雰囲気の排ガス中で貴金属により酸化されてSO3
なる。そしてそれがやはり排ガス中に含まれる水蒸気に
より容易に硫酸となり、これらがNOx 吸蔵元素と反応し
て亜硫酸塩や硫酸塩が生成し、これによりNOx 吸蔵元素
が被毒劣化することが明らかとなった。また、γ-Al2O3
などの多孔質酸化物担体はSOx を吸着しやすいという性
質があることから、上記硫黄被毒が促進されるという問
題がある。
【0006】そして、このようにNOx 吸蔵元素が亜硫酸
塩や硫酸塩となって被毒劣化すると、もはやNOx を吸蔵
することができなくなり、その結果上記触媒では、耐久
試験後(以下、耐久後という)のNOx の浄化性能が低下
するという不具合があった。
【0007】また、TiO2担体を用いることが想起され実
験が行われた。その結果、SOx はTiO2には吸着されずそ
のまま下流に流れ、貴金属と直接接触したSOx のみが酸
化されるだけであるので被毒の程度は少ないことが明ら
かとなった。ところがTiO2担体では、浄化活性が初期段
階から低いという不具合がある。
【0008】そこで本願出願人は、特開平8-099034号公
報において、TiO2-Al2O3 よりなる複合担体を用いるこ
とを提案している。このように Al2O3とTiO2とを混合あ
るいは複合酸化物とした複合担体を用いることで、Al2O
3 の長所により初期のNOx 浄化率が高くなる。またTiO2
は、Al2O3 に比べてSOx を吸着しにくく、かつTiO2に吸
着されたSOx は Al2O3に吸着された場合に比べて低温で
脱離しやすいので、NO x 吸蔵元素とSOx との接触確率が
低くなる。したがって上記複合担体を用いると、初期段
階から高いNOx 浄化率が確保され、硫黄被毒が抑制され
るため耐久後のNOx 浄化率が向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
8-099034号公報に開示されているように Al2O3とTiO2
を混合した担体を用いた排ガス浄化用触媒では、TiO2
耐熱性の低さから、高温での耐久試験を行うと熱劣化に
より浄化性能が低下するという不具合があった。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、担体にTiO2を含む排ガス浄化用触媒の耐熱
性を向上させ、耐久性を一層向上させることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の排ガス浄化用触媒の特徴は、超微粒子状のTiO2粒子
と多孔質酸化物との混合物からなる担体と、担体に担持
された貴金属と、担体に担持されたアルカリ金属,アル
カリ土類金属及び希土類元素から選ばれる少なくとも1
種のNOx 吸蔵元素と、よりなる排ガス浄化用触媒であっ
て、混合物からなる担体は熱安定化されていることにあ
る。
【0012】上記した排ガス浄化用触媒をさらに改良す
るもう一つの発明の排ガス浄化用触媒の特徴は、繊維状
で超微粒子状のTiO2と繊維状の多孔質酸化物との混合物
からなる担体と、担体に担持された貴金属と、担体に担
持されたアルカリ金属,アルカリ土類金属及び希土類元
素から選ばれる少なくとも1種のNOx 吸蔵元素と、より
なることにある。
【0013】また本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法
の特徴は、超微粒子状のTiO2及び超微粒子状の Ti(OH)2
から選ばれるTiO2源と多孔質酸化物とを混合して熱処理
を行い熱安定化混合物とする熱処理工程と、熱安定化混
合物にアルカリ金属,アルカリ土類金属及び希土類元素
から選ばれる少なくとも1種のNOx 吸蔵元素と貴金属を
担持する担持工程と、よりなることにある。
【0014】そして本発明の排ガス浄化方法の特徴は、
上記した排ガス浄化用触媒を、空燃比(A/F)が18以
上で運転され間欠的に燃料ストイキ〜リッチ雰囲気とさ
れるリーンバーンエンジンからの排ガスと接触させ、排
ガス中に含まれるNOx を燃料リーン雰囲気でNOx 吸蔵元
素に吸蔵し、燃料ストイキ〜リッチ雰囲気でNOx 吸蔵元
素から放出されたNOx を還元することにある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の排ガス浄化用触媒では、
超微粒子状のTiO2粒子と多孔質酸化物との混合物からな
る担体が熱安定化されている。したがって高温の耐久試
験を行っても、TiO2とNOx 吸蔵元素との反応が抑制され
る。またTiO2粒子の粒成長が防止されているため、TiO2
上に担持されている貴金属の粒成長が抑制される。これ
らの作用により、耐久後にも高いNOx 浄化能を示すと考
えられる。
【0016】そして本発明の排ガス浄化用触媒では、担
体中に超微粒子状のTiO2粒子とそれ以外の多孔質酸化物
を含んでいる。このような構成の担体とすることによ
り、担持されているNOx 吸蔵元素の硫黄被毒を効果的に
抑制することができ、耐久後にも高いNOx 浄化能が発現
される。このようになる理由は明らかではないが、超微
粒子状のTiO2粒子を用いることにより他の多孔質酸化物
との界面がきわめて多くなり、界面において Al2O3など
他の多孔質酸化物にSOx が吸着しにくいため、界面に存
在するNOx 吸蔵材の硫黄被毒が防止されるから、と考え
られる。
【0017】超微粒子状のTiO2粒子の粒径は、50nm未満
であることが望ましく、20nm未満であることがさらに望
ましい。粒径が50nm以上になると、NOx 吸蔵元素が硫黄
被毒されやすくなり、耐久後のNOx 浄化能が低下するよ
うになる。
【0018】超微粒子状のTiO2粒子以外の多孔質酸化物
としては、 Al2O3、SiO2、ZrO2、TiO2、SiO2-Al2O3など
を用いることができ、中でも活性が高く耐熱性に優れた
γ-Al2O3が特に望ましい。この多孔質酸化物の粒径は特
に制限されない。
【0019】超微粒子状のTiO2粒子と多孔質酸化物との
混合比率は、浄化性能と耐硫黄被毒性とのバランスをと
りながら、多孔質酸化物の種類に応じて適宜設計するこ
とができる。例えば他の多孔質酸化物が Al2O3の場合に
は、モル比で Al2O3/TiO2=4/1〜1/3の範囲とす
ることが望ましい。この範囲とすることで浄化性能と耐
硫黄被毒性を両立させることができる。 Al2O3がこれよ
り少ないと浄化性能が低く貴金属のシンタリングが生じ
やすくなり、TiO2がこれより少ないと耐硫黄被毒性が低
下する。
【0020】また担体には、CeO2を含むことが好まし
い。CeO2の酸素吸蔵放出能により、浄化性能が一層向上
する。またZrO2で安定化されたCeO2−ZrO2(セリア−ジ
ルコニア複合酸化物)を用いれば、その耐久性が一層向
上する。
【0021】貴金属としては、Pt,Rh,Pd,Irあるいは
Ruの1種又は複数種を用いることができる。その担持量
は、担体体積1リットル当たりに、Pt及びPdの場合は
0.1〜20gが好ましく、 0.5〜10gが特に好ましい。ま
たRhの場合は0.01〜10gが好ましく、0.05〜5gが特に
好ましい。
【0022】またNOx 吸蔵材としては、アルカリ金属、
アルカリ土類金属及び希土類元素から選ばれる少なくと
も一種を用いることができる。中でもアルカリ度が高く
NOx吸蔵能の高いアルカリ金属及びアルカリ土類金属の
少なくとも一方を用いるのが好ましい。
【0023】アルカリ金属としては、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム、セシウムが例示される。アルカリ土類
金属とは周期表2A族元素をいい、バリウム、ベリリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムなどが
例示される。また希土類元素としては、スカンジウム、
イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネ
オジム、ジスプロシウム、イッテルビウムなどが例示さ
れる。
【0024】NOx 吸蔵材の担持量は、担体体積1リット
ルに対して0.05〜1.0モルの範囲が望ましい。担持量が
0.05モルより少ないとNOx 吸蔵能力が小さくNOx 浄化性
能が低下し、 1.0モルを超えて含有しても効果が飽和し
他の成分量の低下による不具合が生じる。
【0025】さて、超微粒子状のTiO2粒子と多孔質酸化
物との混合物を熱安定化するには、両者を混合して熱処
理することにより行うことができる。例えば多孔質酸化
物がγ-Al2O3の場合には、 400℃以上で熱処理すること
により熱安定化することができる。温度が高いほど短時
間の処理でよく、 400℃であれば50時間程度、 800℃で
あれば10時間程度の熱処理で十分である。ただし、熱処
理温度が1050℃程度でθ-Al2O3が生成し、1250℃程度で
α-Al2O3が生成するので、1000℃以下とすることが望ま
しい。 Al2O3以外の多孔質酸化物を用いる場合を加味す
ると、熱処理温度は 300〜1100℃の範囲が好ましい。こ
の熱処理により、熱安定化された混合粉末(以下、熱安
定化混合物という)が得られる。
【0026】なお熱処理温度は、排ガス浄化用触媒とし
て使用時に作用する最高温度以上とすることが望まし
い。触媒に熱処理温度より高温が作用すると、TiO2とNO
x 吸蔵元素との反応やTiO2粒子の粒成長などが生じる場
合があり、耐熱性が低下する場合がある。
【0027】また超微粒子状のTiO2粒子の一部又は全部
に、超微粒子状の Ti(OH)2粒子を用いて熱処理を行って
もよい。熱処理により超微粒子状の Ti(OH)2粒子は超微
粒子状のTiO2粒子となるので、超微粒子状のTiO2粒子を
用いた場合と同様の熱安定化混合物を形成することがで
きる。
【0028】得られた熱安定化混合物には、NOx 吸蔵元
素と貴金属が担持される。粉末状の熱安定化混合物にNO
x 吸蔵元素と貴金属を担持し、それをペレット状に成形
してペレット触媒としてもよいし、スラリー化した後に
コージェライト製などのハニカム基材にコート層を形成
してモノリス触媒とすることもできる。また、粉末状の
熱安定化混合物からペレットやコート層を形成し、その
後にNOx 吸蔵元素と貴金属を担持してもよい。また担持
方法としては、吸着担持法、含浸担持法など公知の担持
法を用いることができる。
【0029】ところで、多孔質酸化物として代表的に用
いられるγ-Al2O3の一次粒子は繊維状である。一方、超
微粒子状のTiO2粒子の一次粒子形状は球状あるいは回転
楕円体状である。そのため、上記した超微粒子状のTiO2
粒子と例えばγ-Al2O3との混合物からなる担体を用いた
触媒では、TiO2粒子とγ-Al2O3粒子とを一次粒子レベル
で均一に混合することが困難となり、図2に示すように
γ-Al2O3粒子1の一次粒子が絡み合ってなる二次粒子上
にTiO2粒子2が乗っている状態となりやすい。したがっ
て高温耐久試験を行うと、図2に示すようにTiO2粒子2
が粒成長する場合がある。
【0030】そこで、繊維状で超微粒子状のTiO2と繊維
状の多孔質酸化物との混合物からなる担体を用いること
が望ましい。これにより、図1に示すように、TiO2粒子
2と例えばγ-Al2O3粒子1とを一次粒子レベルで均一に
混合することが可能となり、TiO2粒子2どうしの接触が
γ-Al2O3粒子1によって抑制されるため、高温耐久試験
時のTiO2粒子2の粒成長を抑制することができ、耐久性
が一層向上する。
【0031】また繊維状で超微粒子状のTiO2粒子2と繊
維状のγ-Al2O3粒子1などの多孔質酸化物粒子とが絡み
合っているので、TiO2と多孔質酸化物との界面がきわめ
て多くなり、界面においてγ-Al2O3など他の多孔質酸化
物にSOx が吸着しにくくなるため、界面に存在するNOx
吸蔵材の硫黄被毒が防止される。
【0032】繊維状で超微粒子状のTiO2粒子は、直径5
nm以下かつ長さ30nm以下であることが望ましい。直径が
5nmを超えたり長さが30nmを超えると、繊維状の多孔質
酸化物との均一な混合が困難となり、高温耐久試験時に
TiO2粒子が粒成長しやすくなるとともに、界面の減少に
より硫黄被毒防止効果が低くなる。また多結晶型の繊維
状粒子を用いてもよいし、単結晶であるウィスカを用い
ることもできる。
【0033】繊維状の多孔質酸化物としては、γ-Al
2O3、繊維状ZrO2、繊維状SiO2などが例示される。多結
晶型の繊維状粒子を用いてもよいし、単結晶であるウィ
スカを用いることもできる。
【0034】繊維状で超微粒子状のTiO2と多孔質酸化物
との混合比率は、浄化性能と耐硫黄被毒性とのバランス
をとりながら、上記と同様に多孔質酸化物の種類に応じ
て適宜設計することができる。例えば他の多孔質酸化物
が Al2O3の場合には、モル比で Al2O3/TiO2=4/1〜
1/3の範囲とすることが望ましい。また担持されるNO
x 吸蔵元素及び貴金属の種類及び担持量は、先に例示し
たもと同様とすることができる。
【0035】なお繊維状で超微粒子状のTiO2と繊維状の
多孔質酸化物との混合物からなる担体を用いた触媒は、
そのまま用いても十分な高温耐久性を示すが、上記した
ように熱安定化して用いれば高温耐久性が一層向上す
る。
【0036】そして本発明の排ガス浄化方法では、上記
した本発明の排ガス浄化用触媒を用い、空燃比(A/
F)が18以上で運転され間欠的に燃料ストイキ〜リッチ
雰囲気とされるリーンバーンエンジンからの排ガスと接
触させる。すると燃料リーン雰囲気では、排ガス中に含
まれるNOが触媒上で酸化されてNOx となり、それがNOx
吸蔵材に吸蔵される。そして間欠的に燃料ストイキ〜リ
ッチ雰囲気とされると、NOx 吸蔵材からNOx が放出さ
れ、それが触媒上で排ガス中のHCやCOと反応して還元さ
れる。
【0037】このとき、TiO2と他の多孔質酸化物との界
面においては、他の多孔質酸化物表面へのSOx の吸着が
抑制されており、かつTiO2は微粒子状であるため界面が
きわめて多い。したがって他の多孔質酸化物表面へのSO
x の吸着をきわめて抑制することができ、吸着したSOx
によるNOx 吸蔵材の硫黄被毒を効果的に抑制することが
できる。さらにTiO2と多孔質酸化物の混合物からなる担
体が熱安定化されていれば、高温が作用してもNOx 吸蔵
元素との反応が抑制されるとともに粒成長が抑制され
る。これらの作用により耐久性が著しく向上し、高いNO
x 浄化能を長期間維持することができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。
【0039】(実施例1)平均粒子径が20nmの超微粒子
TiO2粉末と、粒径 300〜 400nmのγ-Al2O3粉末を、重量
比で1対1となるように混合し、ボールミルにて24時間
ミリングして充分に混合した。この混合粉末を空気中に
て 800℃で10時間焼成し、熱安定化した。
【0040】この熱安定化された混合粉末40gを 200g
の水に分散させ、酢酸バリウム 17.03gを加えてよく撹
拌して溶解させた後、濃縮・乾固し、 550℃で2時間焼
成した。
【0041】次に、炭酸水素アンモニウム( NH4HCO3
4.3gを 300gの水に溶解した溶液中に、上記で得られ
た酢酸Ba担持粉末全量を混合し、15分間撹拌した後吸引
濾過・乾燥して炭酸Ba担持粉末とした。この炭酸Ba担持
粉末全量を 300gの水に分散させ、そこへ所定濃度のジ
ニトロジアンミン白金錯体水溶液の所定量(Ptとして3.
42×10-3モル)を混合して30分間撹拌し、濾過後 110℃
で2時間乾燥し、 450℃で2時間焼成してPtを担持し
た。Ptの担持量は、混合粉末1g当たり8.54×10 -5モル
であり、Baの担持量は混合粉末1g当たり1.67×10-3
ルである。
【0042】得られた触媒粉末は、定法により粒子径1
〜3mmのペレット触媒とされ、後述の試験に使用した。
【0043】(実施例2)平均粒子径が20nmの超微粒子
TiO2粉末の代わりに平均粒子径が20nmの超微粒子Ti(OH)
2粉末を同量用いたこと以外は実施例1と同様にして、
実施例2のペレット触媒を調製した。
【0044】(比較例1)混合粉末を空気中にて 800℃
で10時間焼成する熱安定化工程を省略したこと以外は実
施例1と同様にして、比較例1のペレット触媒を調製し
た。
【0045】(比較例2)平均粒子径が20nmの超微粒子
TiO2粉末の代わりに平均粒子径が50nmの超微粒子TiO2
末を同量用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較
例2のペレット触媒を調製した。
【0046】(比較例3)平均粒子径が20nmの超微粒子
TiO2粉末を空気中にて 800℃で10時間焼成し、それを粒
径 300〜 400nmのγ-Al2O3粉末と重量比で1対1となる
ように混合し、ボールミルにて24時間ミリングして充分
に混合した。
【0047】この混合粉末を用い、さらなる熱処理を行
うことなく、実施例1と同様にしてBa及びPtを担持し同
様にペレット化して、比較例3のペレット触媒を調製し
た。
【0048】(比較例4)平均粒子径が20nmの超微粒子
Ti(OH)2粉末を空気中にて 800℃で10時間焼成し、それ
を粒径 300〜 400nmのγ-Al2O3粉末と重量比で1対1と
なるように混合し、ボールミルにて24時間ミリングして
充分に混合した。
【0049】この混合粉末を用い、さらなる熱処理を行
うことなく、実施例1と同様にしてBa及びPtを担持し同
様にペレット化して、比較例4のペレット触媒を調製し
た。
【0050】<試験1・評価>実施例と比較例の各ペレ
ット触媒をそれぞれ実験室用反応器に配置し、表1に示
す組成のモデル排ガスを、ガス空間速度100,000h-1の条
件で導入した。触媒床温度 250〜 450℃の範囲で、リッ
チガス定常状態からリーンガス定常状態にガスを切換え
て排出ガスのNOx 濃度が定常になるまでに、それぞれの
触媒が吸蔵したNOx 量(NOx 飽和吸蔵量)を測定した。
またリーンガス定常状態から10秒間リッチガスをスパイ
ク状(パルス状)に導入し、再びリーンガスに切換えた
後のNOx吸蔵量(リッチスパイク後NOx 吸蔵量)を測定
した。結果をそれぞれ図3及び図4に示す。
【0051】
【表1】
【0052】また実施例と比較例の各ペレット触媒をそ
れぞれ実験室用反応器に配置し、表2に示す組成のモデ
ル排ガスを触媒床温度 600℃、ガス空間速度100,000h-1
の条件で、リーンガス55秒−リッチガス5秒の周期で繰
り返し4時間導入し、それぞれ硫黄被毒耐久試験を行っ
た。そして硫黄被毒耐久試験後のそれぞれの触媒につい
て、上記と同様にしてNOx 飽和吸蔵量とリッチスパイク
後NOx 吸蔵量を測定し、結果を図5及び図6に示す。
【0053】
【表2】
【0054】また、実施例と比較例の各ペレット触媒を
それぞれ実験室用反応器に配置し、表2に示す組成から
SO2 を除いた組成のモデル排ガスを触媒床温度 800℃、
ガス空間速度100,000h-1の条件で、リーンガス2分−リ
ッチガス2分の周期で繰り返し4時間導入し、それぞれ
高温耐久試験を行った。そして高温耐久試験後のそれぞ
れの触媒について、上記と同様にしてNOx 飽和吸蔵量と
リッチスパイク後NOx吸蔵量を測定し、結果を図7及び
図8に示す。
【0055】以上の試験結果を、まとめて表3に示す。
なお表3において、○は性能が高いことを示し、×は性
能が低いことを示す。
【0056】
【表3】
【0057】図3〜8より、初期のNOx 吸蔵量は実施例
と比較例の間に大きな差はないが、硫黄被毒耐久後及び
高温耐久後のNOx 吸蔵量は実施例の触媒が格段に向上し
ていることがわかる。
【0058】また図5〜8及び表3から、比較例1の触
媒は耐硫黄被毒性は良好であるが高温耐久性が低いこ
と、逆に比較例3の触媒は高温耐久性は良好であるが耐
硫黄被毒性が低いことがわかる。つまり、平均粒子径20
nmのTiO2を熱安定化しない場合には、耐硫黄被毒性は良
好であるが高温耐久性が低下し、またTiO2のみを焼成し
てγ-Al2O3と混合しても、焼成時にTiO2が粒成長するた
め高分散化が困難となり耐硫黄被毒性が低下する。
【0059】したがって実施例1と実施例2の触媒が耐
硫黄被毒性と高温耐久性の両方に優れるのは、TiO2が高
分散された効果と熱安定化された効果の両方が発現され
たためと考えられる。
【0060】(実施例3)一次粒子の直径5nm以下、長
さ30nm以下の繊維状超微粒子TiO2粉末と、二次粒子の粒
径 0.1〜1μm(一次粒子の直径10nm以下、長さ30nm以
下)のγ-Al2O3粉末を、重量比で1対1となるように混
合し、ボールミルにて24時間ミリングして充分に混合し
た。この混合粉末40gを 200gの水に分散させ、酢酸バ
リウム 17.03gを加えてよく撹拌して溶解させた後、濃
縮・乾固し、 550℃で2時間焼成した。
【0061】次に、炭酸水素アンモニウム( NH4HCO3
4.3gを 300gの水に溶解した溶液中に、上記で得られ
た酢酸Ba担持粉末全量を混合し、15分間撹拌した後吸引
濾過・乾燥して炭酸Ba担持粉末とした。この炭酸Ba担持
粉末全量を 300gの水に分散させ、そこへ所定濃度のジ
ニトロジアンミン白金錯体水溶液の所定量(Ptとして3.
42×10-3モル)を混合して30分間撹拌し、濾過後 110℃
で2時間乾燥し、 450℃で2時間焼成してPtを担持し
た。Ptの担持量は、混合粉末1g当たり8.54×10 -5モル
であり、Baの担持量は混合粉末1g当たり1.67×10-3
ルである。
【0062】得られた触媒粉末は、定法により粒子径1
〜3mmのペレット触媒とされ、後述の試験に使用した。
【0063】<状態観察>実施例3で用いた繊維状超微
粒子TiO2粉末と、実施例1で用いた超微粒子TiO2粉末の
電子顕微鏡写真を図9及び図10に示す。
【0064】また実施例3で用いた繊維状超微粒子TiO2
粉末とγ-Al2O3粉末を重量比で1対1に混合し、それを
ボールミルで24時間混合した混合粉末の電子顕微鏡写真
を図11に示し、実施例1で用いた超微粒子TiO2粉末とγ
-Al2O3粉末を重量比で1対1に混合し、それをボールミ
ルで24時間混合した混合粉末の電子顕微鏡写真を図12に
それぞれ示す。
【0065】図12から、実施例1の混合粉末では、γ-A
l2O3の繊維状一次粒子が絡み合ってなる二次粒子上に超
微粒子TiO2が乗っている状態が観察される。一方実施例
3の混合粉末では、図11に示すように、繊維状超微粒子
TiO2粉末とγ-Al2O3の一次粒子とは区別がつかないきわ
めて均一な状態で混合されていることがわかる。
【0066】<試験2・評価>実施例3と実施例1の各
ペレット触媒をそれぞれ実験室用反応器に配置し、試験
1と同様にしてNOx 飽和吸蔵量とリッチスパイク後NOx
吸蔵量を測定した。結果を図13及び図14に示す。またSO
2 を400ppm含むこと以外は表2と同様のリーンガスとリ
ッチガスを用いて試験1と同様にして硫黄被毒耐久試験
を行い、その後のNOx 飽和吸蔵量とリッチスパイク後NO
x 吸蔵量を同様に測定した。結果を図15及び図16に示
す。
【0067】図13〜14に示したように、実施例3と実施
例1とは初期のNOx 吸蔵能はほとんど同等である。しか
し硫黄被毒耐久試験後には、図15〜16に示すように、実
施例3の触媒は実施例1に比べてNOx 吸蔵量が 1.5〜5
倍多く、きわめて優れたNOx吸蔵能を示していることが
わかる。これは実施例3の触媒において繊維状超微粒子
TiO2粉末とγ-Al2O3粉末の混合粉末を担体とした効果で
あることが明らかであり、硫黄被毒が著しく抑制された
効果であると考えられる。
【0068】(実施例4)所定量のRhを含有する硝酸ロ
ジウム水溶液をZrO2粉末に含浸させ、蒸発乾固後に焼成
することでRhを担持して、Rh/ZrO2粉末を調製した。Rh
/ZrO2粉末中のRhの担持量は0.42重量%である。
【0069】このRh/ZrO2粉末と、直径5nm以下長さ30
nm以下の繊維状超微粒子TiO2粉末と、二次粒子の粒径
0.1〜1μm(一次粒子の直径10nm以下、長さ30nm以
下)のγ-Al2O3粉末とを混合して混合粉末を調製した。
TiO2とγ-Al2O3とは重量比で1対1で混合し、Rh/ZrO2
はTiO2とγ-Al2O3の合計重量の1/20を混合した。さら
にCeO2−ZrO2複合酸化物粉末をTiO2とγ-Al2O3の合計重
量の1/10となるように混合し、よく混合して混合粉末
を調製した。
【0070】この混合粉末を所定の方法でスラリー化
し、容量 1.3Lのセラミックス製ハニカム基材表面にウ
ェットコートし、 250℃で15分乾燥してコート層を形成
した。コート層はハニカム基材1Lあたり 270g形成さ
れた。
【0071】次に、コート層をもつハニカム基材に所定
濃度の酢酸バリウム水溶液の所定量を含浸させ、 250℃
で15分乾燥後 500℃で30分焼成してBaを担持した。Baの
担持量はハニカム基材1Lあたり 0.2モルである。これ
を濃度15g/Lの重炭酸アンモニウム水溶液に15分間浸
漬した後、 250℃で15分乾燥してBaを炭酸塩とした。
【0072】さらに所定濃度のジニトロジアミン白金錯
体の硝酸水溶液に浸漬し、引き上げて余分な液滴を吹き
払った後 300℃で15分乾燥・焼成してPtを担持した。Pt
の担持量はハニカム基材1Lあたり 2.0gである。
【0073】さらに所定濃度の硝酸カリウム及び硝酸リ
チウムを含む水溶液の所定量を含浸させ、 250℃で乾燥
後 500℃で30分焼成してKとLiを担持した。K及びLi
は、それぞれハニカム基材1Lあたり 0.1モル担持され
た。
【0074】(実施例5)直径5nm以下長さ30nm以下の
繊維状超微粒子TiO2粉末に代えて、実施例1で用いた超
微粒子TiO2粉末を用いたこと以外は実施例4と同様にし
て、実施例5のハニカム触媒を調製した。
【0075】<試験3・評価>実施例4と実施例5のハ
ニカム触媒をそれぞれ 1.8Lのリーンバーンエンジンの
排気系に装着し、リッチガス定常状態からリーンガス定
常状態にガスを切換えて排出ガスのNOx 濃度が定常にな
るまでに、それぞれの触媒が吸蔵したNOx 量(NOx 飽和
吸蔵量)を測定した。またリーンガス定常状態から10秒
間リッチガスをスパイク状(パルス状)に導入し、再び
リーンガスに切換えた後のNOx 吸蔵量(リッチスパイク
後NOx 吸蔵量)を測定した。結果をそれぞれ図17及び図
18に示す。
【0076】さらに硫黄添加剤を燃料中硫黄濃度が500p
pmになるように添加した燃料を用い、市街地走行を模擬
したパターンで50時間促進耐久試験を行った。その後上
記と同様にしてNOx 飽和吸蔵量とリッチスパイク後NOx
吸蔵量を測定し、結果を図19及び図20に示す。
【0077】図17〜20から、初期状態では実施例4の方
が実施例5より僅かに高いNOx 吸蔵能を示している。ま
た促進耐久試験後には、実施例4の触媒の方が 1.2〜
1.5倍のNOx 吸蔵量を示し、実施例4の触媒は実施例5
の触媒よりNOx 吸蔵能が高いことがわかる。これは実施
例4の触媒において繊維状超微粒子TiO2粉末とγ-Al2O3
粉末の混合粉末を担体とした効果であることが明らかで
あり、硫黄被毒が著しく抑制された効果であると考えら
れる。
【0078】
【発明の効果】すなわち本発明の排ガス浄化用触媒及び
排ガス浄化方法によれば、初期から耐久試験後まで安定
して高いNOx 浄化性能が得られ、耐久性が格段に向上す
る。また本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法によれ
ば、耐久性が向上した排ガス浄化用触媒を安定してかつ
容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維状で超微粒子状のチタニアと繊維状の多孔
質酸化物との混合状態を示す模式的説明図である。
【図2】繊維状でない粒子状のチタニアと繊維状の多孔
質酸化物との混合状態を示す模式的説明図である。
【図3】温度と初期のNOx 飽和吸蔵量との関係を示すグ
ラフである。
【図4】温度と初期のリッチスパイク後NOx 吸蔵量との
関係を示すグラフである。
【図5】温度と硫黄被毒耐久試験後のNOx 飽和吸蔵量と
の関係を示すグラフである。
【図6】温度と硫黄被毒耐久試験後のリッチスパイク後
NOx 吸蔵量との関係を示すグラフである。
【図7】温度と高温耐久試験後のNOx 飽和吸蔵量との関
係を示すグラフである。
【図8】温度と高温耐久試験後のリッチスパイク後NOx
吸蔵量との関係を示すグラフである。
【図9】繊維状超微粒子TiO2粉末の粒子構造を示す電子
顕微鏡写真である。
【図10】超微粒子TiO2粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡
写真である。
【図11】繊維状超微粒子TiO2粉末とγ-Al2O3粉末の混合
粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真である。
【図12】超微粒子TiO2粉末とγ-Al2O3粉末の混合粉末の
粒子構造を示す電子顕微鏡写真である。
【図13】温度と初期のNOx 飽和吸蔵量との関係を示すグ
ラフである。
【図14】温度と初期のリッチスパイク後NOx 吸蔵量との
関係を示すグラフである。
【図15】温度と硫黄被毒耐久試験後のNOx 飽和吸蔵量と
の関係を示すグラフである。
【図16】温度と硫黄被毒耐久試験後のリッチスパイク後
NOx 吸蔵量との関係を示すグラフである。
【図17】温度と初期のNOx 飽和吸蔵量との関係を示すグ
ラフである。
【図18】温度と初期のリッチスパイク後NOx 吸蔵量との
関係を示すグラフである。
【図19】温度と促進耐久試験後のNOx 飽和吸蔵量との関
係を示すグラフである。
【図20】温度と促進耐久試験後のリッチスパイク後NOx
吸蔵量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1:γ-Al2O3粒子(繊維状の多孔質酸化物) 2:TiO2粒子(繊維状で超微粒子状のチタニア)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月20日(1999.12.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蜂須賀 一郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 木村 希夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 4D048 AA06 AB02 BA07X BB01 BB08 4G069 AA03 AA08 BA01B BA04A BA04B BB04A BC01A BC08A BC13B BC38A BC75B CA02 CA08 CA13 EA03X EB18X FB30 FC07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超微粒子状のチタニア粒子と多孔質酸化
    物との混合物からなる担体と、該担体に担持された貴金
    属と、該担体に担持されたアルカリ金属,アルカリ土類
    金属及び希土類元素から選ばれる少なくとも1種のNOx
    吸蔵元素と、よりなる排ガス浄化用触媒であって、該混
    合物からなる該担体は熱安定化されていることを特徴と
    する排ガス浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 前記超微粒子状のチタニア粒子の粒径は
    50nm未満であることを特徴とする請求項1に記載の排ガ
    ス浄化用触媒。
  3. 【請求項3】 前記超微粒子状のチタニア粒子の粒径は
    20nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の排ガ
    ス浄化用触媒。
  4. 【請求項4】 繊維状で超微粒子状のチタニアと繊維状
    の多孔質酸化物との混合物からなる担体と、該担体に担
    持された貴金属と、該担体に担持されたアルカリ金属,
    アルカリ土類金属及び希土類元素から選ばれる少なくと
    も1種のNOx吸蔵元素と、よりなることを特徴とする排
    ガス浄化用触媒。
  5. 【請求項5】 前記繊維状で超微粒子状のチタニアは、
    直径5nm以下かつ長さ30nm以下であることを特徴とする
    請求項4に記載の排ガス浄化用触媒。
  6. 【請求項6】 超微粒子状のTiO2及び超微粒子状の Ti
    (OH)2から選ばれるチタニア源と多孔質酸化物とを混合
    して熱処理を行い熱安定化混合物とする熱処理工程と、 該熱安定化混合物にアルカリ金属,アルカリ土類金属及
    び希土類元素から選ばれる少なくとも1種のNOx 吸蔵元
    素と貴金属を担持する担持工程と、よりなることを特徴
    とする排ガス浄化用触媒の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記熱処理工程における熱処理温度は 3
    00〜1100℃であることを特徴とする請求項6に記載の排
    ガス浄化用触媒の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5に記載のいずれかの排ガス
    浄化用触媒を、空燃比(A/F)が18以上で運転され間
    欠的に燃料ストイキ〜リッチ雰囲気とされるリーンバー
    ンエンジンからの排ガスと接触させ、該排ガス中に含ま
    れるNOx を燃料リーン雰囲気で該NOx 吸蔵元素に吸蔵
    し、燃料ストイキ〜リッチ雰囲気で該NO x 吸蔵元素から
    放出されたNOx を還元することを特徴とする排ガス浄化
    方法。
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