JP2000342612A - 膝関節矯正ベルト - Google Patents

膝関節矯正ベルト

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JP2000342612A
JP2000342612A JP11342988A JP34298899A JP2000342612A JP 2000342612 A JP2000342612 A JP 2000342612A JP 11342988 A JP11342988 A JP 11342988A JP 34298899 A JP34298899 A JP 34298899A JP 2000342612 A JP2000342612 A JP 2000342612A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ひざ関節を挟んで大腿部に内旋のひねりを加
え、下腿部に外旋のひねりを加えてO脚を矯正する膝関
節矯正ベルト。 【解決手段】 両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着
ベルト61と、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着
ベルト62からなり、両装着ベルトは上下に間隔を置い
て互いに表裏逆向きに連結(連結部の縫目65)されて
いる。第1装着ベルトを大腿部の前面側から背面側に張
力をかけて巻き回し、第2装着ベルトを下腿部の背面側
から前面側に張力をかけて巻き回す。第1、第2装着ベ
ルトの張力が膝を閉じ、かつ連結部を挟んで第1装着ベ
ルトと第2装着ベルトに張力がかかり、これにより第1
装着ベルト61を介して両大腿部を内旋(矢印a)させ
る力が加わり、かつ第2装着ベルト62を介して両下腿
部を外旋(矢印b)させる力が加わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はO脚やX脚等の矯正
を行う膝関節の矯正ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】O脚やX脚などの矯正用の器具として種
々のタイプのものが開発されている。最近では、例えば
特開平10−286275号公報には、膝の周囲に巻き
付けるサポータ本体とX字状に組み合わせた2本のスト
ラップからなる膝関節用サポータが記載されている。こ
のサポータは、サポータ本体を膝の周囲に巻き付け、ス
トラップのX字の交差部を膝関節の外側に位置させ、X
字の端部を膝関節の内側に位置させ張力をかけて装着
し、ストラップの張力により膝関節の真横を外側から内
側に向けて押圧し、O脚やX脚を矯正するというもので
ある。また、例えば特開平10−295715号公報に
は、左右それぞれの脚の大腿部、膝部及び下腿部外周に
巻き付ける2個のサポータと、サポータを装着した両脚
を揃えた状態でその周囲に巻き付けるバンドと、各サポ
ータとバンドに取り付けた副木部材及びクッションから
なるO脚矯正器具が記載されている。この器具は、寝た
状態で両脚を揃えたままねじれないように保持できるの
で、O脚を矯正する効果が高いとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】O脚の主要な原因は、
歩き方や座り方など間違った生活習慣等に起因する股関
節や膝関節の変形である。この変形は膝関節を挟んで大
腿部が外旋し下腿部が内旋するねじれを伴うもので、こ
のねじれを解消しない限りO脚の根本的な矯正は不可能
と考えられる。また、逆に大腿部が内旋し下腿部が外旋
するねじれを伴うものがX脚であり、同じくこのねじれ
を解消する必要がある。しかし、従来のO脚又はX脚の
矯正器具は、いずれもストラップやベルトの張力、副木
等により、膝関節が単に閉じるように付勢する又は保持
するものでしかなく、膝関節のねじれを矯正する機能を
もっていない。本発明はこのような現状に鑑みてなされ
たもので、膝関節のねじれを矯正し得る膝関節矯正器具
(膝関節矯正ベルト)を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る膝関節矯正
ベルトは、両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベル
トと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルト
と、装着時に第1装着ベルトと第2装着ベルトを螺旋状
に連結する一対の補助ベルトを備えることを特徴とする
(請求項1)。これをより具体的にいえば、上記補助ベ
ルトが第1装着ベルトの前面側の左右から膝の内側を通
って第2装着ベルトに螺旋状につながり、両大腿部に内
旋のひねりを加え、両下腿部に外旋のひねりを加えるよ
うにしたときはO脚の矯正に好適であり(請求項2)、
上記補助ベルトが第1装着ベルトの背面側の左右から膝
の内側を通って第2装着ベルトに螺旋状につながり、両
大腿部に外旋のひねりを加え、両下腿部に内旋のひねり
を加えるようにしたときはX脚の矯正に好適である(請
求項3)。ここで、前面側とは体の前方から見える範囲
であり、背面側とはそれ以外の範囲を意味する。また、
内旋とは膝の前面側からみたとき、内向きに回転するひ
ねりであり、同じく外旋とは外向きに回転するひねりを
意味する。
【0005】また、本発明に係る膝関節矯正ベルトは、
両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルトと、両方
の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルトを備え、第1
装着ベルトは両大腿部に内旋又は外旋のひねりを加え、
第2装着ベルトは両下腿部にその逆のひねりを加えるこ
とを特徴とする(請求項4)。第1装着ベルト及び第2
装着ベルトの前面側又は背面側の張力を調整することに
より、このようなひねりを加えることができる。あるい
は、第1装着ベルトと第2装着ベルトにそれぞれ補助ベ
ルト対を取り付け、この補助ベルト対により上記のひね
りを加えるようにしてもよい(請求項5)。
【0006】さらに、本発明に係る膝関節矯正ベルト
は、両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルトと、
両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルトと、第1
装着ベルトの内側において各大腿部に巻き回す一対の大
腿装着ベルトと、第2装着ベルトの内側において各下腿
部の周囲に巻き回す一対の下腿装着ベルトを備えること
を特徴とする(請求項6)。この膝関節矯正ベルトは、
必要に応じて大腿装着ベルトと下腿装着ベルトを螺旋状
に連結する補助ベルトを備え、該補助ベルトが各大腿部
に内旋又は外旋のひねりを加え、かつ各下腿部にその逆
のひねりを加えるようになっていてもよい(請求項
7)。
【0007】さらに、本発明に係る膝関節矯正ベルト
は、両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルトと、
両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルトからな
り、両装着ベルトは上下に間隔を置き、かつ装着時の中
心部位において互いに表裏逆向きに連結されていること
を特徴とする(請求項8)。この場合、具体的な形態と
して、両装着ベルトの連結部がそれぞれ山形状に形成さ
れた突出部であること(請求項9)、第1装着ベルトと
第2装着ベルトは縦の縫目で連結されていること(請求
項10)が挙げられる。なお、以上の膝関節矯正ベルト
において、第1及び第2装着ベルトは、例えばそれぞれ
端部に面ファスナーを備え、該面ファスナーが他端に貼
着自在とするのが望ましい(請求項11)。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図17を参照して、
本発明に係る膝関節矯正ベルトについて具体的に説明す
る。図1に示す膝関節矯正ベルトはO脚の矯正に適応さ
せたものであり、大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベル
ト1、下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルト2を構成
するベルト片2a、2b、これらを斜めに連結する補助
ベルト3、4からなり、補助ベルト3(4)の一端はベ
ルト片2a(2b)のほぼ中間位置に斜めに固定され両
者は一体化されている。各ベルト1、2(2a、2
b)、3、4は伸縮作用をもつ材質で構成され、それぞ
れの裏面の一方の端には面ファスナー5〜9が取り付け
られ、各ベルト1、2の表(おもて)面に貼着自在とさ
れている。また、各ベルトの裏面は例えばウレタン樹脂
発泡体のように表面に比べて滑りにくい材質で構成さ
れ、大腿部又は下腿部の周囲に巻き回したとき密着して
滑らないようになっている。
【0009】図2を参照して装着手順を説明すると、例
えば椅子に座った状態で膝を曲げ、まず、第1装着ベル
ト1を両大腿部の周囲に巻き回し、張力をかけた状態で
面ファスナー5により係止する(a)。次に、補助ベル
ト3、4の一端をそれぞれ面ファスナー8、9により第
1装着ベルト1の前面側の左右に係止し、他端を膝の内
側を通して螺旋状に降下させ、下腿部の前面側でベルト
片2a、2bに張力をかけ、その状態で両ベルト片を面
ファスナー6により係止する(b)。続いて下腿部の背
面側でベルト片2a及び2bの他端を引っ張り面ファス
ナー7により係止する(c)。
【0010】この矯正ベルトでは、第1装着ベルト1の
張力により両大腿部が内向きに閉じる方向に付勢され、
第2装着ベルト2により両下腿部も内向きに閉じる方向
に付勢される。また、これらを螺旋状に連結する補助ベ
ルト3、4の張力により、図3及び図4に示すように、
第1装着ベルト1を介して両大腿部を内旋(矢印aで示
す)させる力が加えられ、かつ第2装着ベルト2を介し
て両下腿部を外旋(矢印b)させる力が加えられる。従
って、両脚が閉じられ、かつ膝関節を挟んで大腿部と下
腿部にO脚のねじれとは逆のひねりが加えられて、O脚
の矯正が行われる。なお、膝を曲げた状態でも大腿部及
び下腿部には上記内旋又は外旋のひねりの力が加わる
が、この状態から少し膝を伸ばして補助ベルト3、4の
張力を高めるとより効果的である。
【0011】このタイプの矯正ベルトは適宜改変が可能
で、例えば図5に示すように膝の内側及び外側の部分に
該当する箇所に滑りにくい材質からなるパッド11を取
り付けたり、2つのベルト片2a、2bに分けていた第
2装着ベルト2を1本のベルトとしたり、補助ベルト
3、4を別体として第2装着ベルトに対し面ファスナー
等により着脱自在とするなど、種々容易に考えられる。
【0012】また、図6に示す矯正ベルトもこのタイプ
の矯正ベルトであり、第1矯正ベルト51、第2矯正ベ
ルト52、補助ベルト53、54が一体的に連結された
構造を有する。これを装着する際は、先に述べたと同様
であるが、例えば椅子に座った状態で膝を曲げ、まず、
第1装着ベルト51を補助ベルト53、54の取付部が
前面側にくるようにして両大腿部の周囲に巻き回し、張
力をかけた状態で面ファスナー55により係止し、次
に、補助ベルト53、54を膝の内側を通して下腿部の
背面側に回し、続いて第2装着ベルト52に張力をかけ
て面ファスナー56により係止する。この矯正ベルトで
も同様に、第1装着ベルト51の張力により両大腿部が
内向きに閉じる方向に付勢され、第2装着ベルト52に
より両下腿部も内向きに閉じる方向に付勢され、同時
に、第1装着ベルト51を介して両大腿部を内旋させる
力が加えられ、かつ第2装着ベルト52を介して両下腿
部を外旋させる力が加えられる。また、少し膝を伸ばし
て補助ベルト53、54の張力を高めるとより効果的で
ある。
【0013】図7に示す矯正ベルトは図6に示す矯正ベ
ルトと同じものであるが、装着形態を変えてX脚の矯正
に適応させたものである。これを装着する際は、第1装
着ベルト51を補助ベルト53、54の取付部が背面側
にくるようにして両大腿部の周囲に巻き回し、張力をか
けた状態で面ファスナー55により係止し、次に、補助
ベルト53、54を膝の内側を通して下腿部の前面側に
回し、続いて第2装着ベルト52に張力をかけて面ファ
スナー56により係止する。この装着形態の場合、第1
装着ベルト51を介して両大腿部を外旋させる力が加え
られ、かつ第2装着ベルト52を介して両下腿部を内旋
させる力が加えられる。従って、両脚が閉じられ、かつ
膝関節を挟んで大腿部と下腿部にX脚のねじれとは逆の
ひねりが加えられて、X脚の矯正が行われる。なお、図
1及び図5に示す矯正ベルトでも、補助ベルト3、4の
装着の向きを図7のようにすることにより、X脚の矯正
に適応させることができる。
【0014】図8に示す膝関節矯正ベルトはO脚の矯正
に適応させたものであり、大腿部の周囲に巻き回す第1
装着ベルト12、下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベル
ト13、及び一端が各ベルトに取り付けられた各一対の
補助ベルト14〜17からなる。第1、第2装着ベルト
12、13は伸縮作用をもつ材質で構成され、その裏面
の一方の端には面ファスナー18、19が取り付けら
れ、表(おもて)面に貼着自在とされている。また、第
1、第2装着ベルト12、13の裏面は例えばウレタン
樹脂発泡体のように表面に比べて滑りにくい材質で構成
され、大腿部又は下腿部の周囲に巻き回したとき密着し
て滑らないようになっている。
【0015】第1装着ベルト12の補助ベルト14、1
5は、第1装着ベルト12を大腿部に装着したとき、取
付部14a、15aが大腿部の前面側左右に位置するよ
うに取り付けられ、一方の補助ベルト15の端部には面
ファスナー21が取り付けられ、他方の補助ベルト14
の表面に貼着自在となっている。また、第2装着ベルト
13の補助ベルト16、17は、第2装着ベルト13を
下腿部に装着したとき、取付部16a、17aが下腿部
の背面側左右に位置するように取り付けられ、やや長め
とされ、その端部には面ファスナー22、23が取り付
けられ、第2装着ベルト13の表面に貼着自在とされて
いる。なお、補助ベルト14〜17も伸縮作用をもつ材
質で構成されるのが望ましい。
【0016】装着手順は、例えば椅子に座った状態で、
まず、第1装着ベルト12を両大腿部の周囲に巻き回
し、張力をかけた状態で面ファスナー18により係止
し、前面側で両補助ベルト14、15を互いに重ね合わ
せる方向に引っ張ってより強く張力をかけ、面ファスナ
ー21で係止する。次に第2装着ベルト13を両下腿部
の周囲に巻き回し、張力をかけた状態で面ファスナー1
9により係止し、両補助ベルト16、17を背面側で交
差させ前面側に引っ張って強く張力をかけ、面ファスナ
ー22、23で第2装着ベルト13の表面に係止する。
この矯正ベルトでは、第1装着ベルト12の張力により
両大腿部が内向きに閉じる方向に付勢され、第2装着ベ
ルト13により両下腿部も内向きに閉じる方向に付勢さ
れる。さらに、補助ベルト14、15の張力により第1
装着ベルト12を介して両大腿部を内旋(矢印aで示
す)させる力が加えられ、かつ補助ベルト16、17の
張力により第2装着ベルト13を介して両下腿部を外旋
(矢印b)させる力が加えられる。従って、両脚が閉じ
られ、かつ膝関節を挟んで大腿部と下腿部にO脚とは逆
のひねりが加えられて、O脚の矯正が行われる。なお、
この補助ベルト14〜17なしでも、第1装着ベルト1
2の装着時に前面側に背面側より大きい張力をかけ、第
2装着ベルト13の装着時に背面側に前面側より大きい
張力をかけることにより、両大腿部に内旋、両下腿部に
外旋の力を加えることができる。また、図8に示す矯正
ベルトでは、第1装着ベルト12及び第2装着ベルト1
3の装着の向きを180゜逆向きにすることにより、X
脚の矯正に適応させることができる。
【0017】図9に示す矯正ベルトは図8の矯正ベルト
と同タイプのもので、第1、第2装着ベルト24、25
の形状がやや異なり、また、第2装着ベルトの装着の向
きが図8と逆(背面側で係止している)になっている。
しかし、図8の矯正ベルトと同様に、第1装着ベルト2
4を介して両大腿部を内旋(矢印aで示す)させる力が
加えられ、第2装着ベルト25を介して両下腿部を外旋
(矢印b)させる力が加えられる。
【0018】図10に示す矯正ベルトは、両方の大腿部
の周囲に巻き回す第1装着ベルト31を構成するベルト
片31a、31bと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第
2装着ベルト32を構成するベルト片32a、32b
と、第1装着ベルト31(ベルト片31a、31b)の
内側に取り付けられ各大腿部に巻き回す一対の大腿装着
ベルト33、34と、第2装着ベルト32(ベルト片3
2a、32b)の内側に取り付けられ各下腿部の周囲に
巻き回す一対の下腿装着ベルト35、36と、各大腿装
着ベルト33、34と下腿装着ベルト35、36を連結
する補助ベルト37、38からなる。ベルト片31a、
31b、32a、32bにはそれぞれ一端の裏面に面フ
ァスナー39〜42が取り付けられて表(おもて)面に
貼着自在とされ、ベルト片31aと31bの両端、ベル
ト片32aと32bの両端をそれぞれ連結し、第1装着
ベルト31、第2装着ベルト32を構成するようになっ
ている。また、大腿装着ベルト33、34、下腿装着ベ
ルト35、36の一端の裏面にも面ファスナーが取り付
けられて表(おもて)面に貼着自在とされている。これ
らの各ベルト31〜38は伸縮作用をもつ材質で構成さ
れている。
【0019】この矯正ベルトの装着の手順は、まず大腿
装着ベルト33、34と下腿装着ベルト35、36を、
図10に示すようにそれぞれ装着する。このとき、補助
ベルト37、38が大腿部の内側から膝の裏側を通って
下腿部に向け螺旋状に配置され、長さ方向に引っ張られ
て張力がかかっている。各装着ベルト33〜36の裏面
は表面に比べて滑りにくい材質で構成され、各大腿部又
は下腿部の周囲に巻き回したとき密着して滑らないよう
になっている。また、ベルト片31a、31b、32
a、32bは大腿部及び下腿部の側面に位置している。
次に、図11に示すように、第1装着ベルト31及び第
2装着ベルト32をそれぞれ、面ファスナー39〜42
で係止する。
【0020】図11に大腿部及び下腿部にかかるひねり
の力の方向を示す。この矯正ベルトでは、第1装着ベル
ト31の張力により両大腿部が内向きに閉じる方向に付
勢され、第2装着ベルト32により両下腿部も内向きに
閉じる方向に付勢される。また、大腿装着ベルト33
(34)と下腿装着ベルト35(36)を連結する補助
ベルト37、38の張力により、大腿装着ベルト33、
34を介して両大腿部を内旋(矢印aで示す)させる力
が加えられ、かつ下腿装着ベルト35、36を介して両
下腿部を外旋(矢印b)させる力が加えられる。従っ
て、両脚が閉じられ、かつ膝関節を挟んで大腿部と下腿
部にO脚のねじれとは逆のひねりが加えられて、O脚の
矯正が行われる。
【0021】なお、この矯正ベルトでは、第1装着ベル
ト31の装着時に前面側に背面側より大きい張力をか
け、第2装着ベルト32の装着時に背面側に前面側より
大きい張力をかけることにより、両大腿部に内旋、両下
腿部に外旋の力を加えることができるので、補助ベルト
37、38を省略することも可能である。また、補助ベ
ルト37、38の装着の向きを変え、両大腿部に外旋、
両下腿部に内旋の力を加えて、X脚の矯正に適応させる
ことができる。
【0022】図12に示す膝関節矯正ベルトは、大腿部
の周囲に巻き回す第1装着ベルト61、下腿部の周囲に
巻き回す第2装着ベルト62からなり、第1装着ベルト
61の中央部には下向きに山形状の突出部(連結部)6
3、第2装着ベルト62の中央部には上向きに山形状の
突出部(連結部)64が形成され、この突出部63、6
4において第1、第2装着ベルト61、62が互いに表
裏逆向きに縦の縫目65で連結されている。各ベルト6
1、62は伸縮作用をもつ材質で構成され、それぞれの
裏面の一方の端には面ファスナー66、67が取り付け
られ、各装着ベルト61、62の表(おもて)面に貼着
自在とされている。また、各ベルトの裏面は例えばウレ
タン樹脂発泡体のように表面に比べて滑りにくい材質で
構成され、大腿部又は下腿部の周囲に巻き回したとき密
着して滑りにくくなっている。
【0023】図13は、この膝関節矯正ベルトを膝関節
に装着した状態を示す。この装着形態はO脚の矯正に適
応させたものであり、第1装着ベルト61を、突出部
(連結部)63が両大腿部の中心にくるようにして、大
腿部の前面側から背面側に張力をかけて巻き回し、背面
側で面ファスナー66を第1装着ベルト61の表(おも
て)面に貼着して装着し、第2装着ベルト62を下腿部
の背面側から前面側に張力をかけて巻き回し、前面側で
面ファスナー7を第2装着ベルト61の表(おもて)面
に貼着して装着する。両装着ベルト61、62は突出部
(連結部)63、64において連結されているため、特
に縦の縫目65で連結されていることもあって、図13
の装着図及び図14の連結概念図に示すように、突出部
(連結部)63、64は両大腿部乃至両下腿部にかけて
その曲面に沿ったかたちで、該両大腿部及び両下腿部の
間に位置するようになる。
【0024】この矯正ベルトでは、第1装着ベルト61
の張力により両大腿部が内向きに閉じる方向に付勢さ
れ、第2装着ベルト62により両下腿部も内向きに閉じ
る方向に付勢される。また、第1、第2装着ベルト6
1、62が突出部(連結部)63、64を挟んで互いに
引っ張り合うため、その張力により、図13及び図14
に示すように、第1装着ベルト1を介して両大腿部を内
旋(矢印aで示す)させる力が加えられ、かつ第2装着
ベルト62を介して両下腿部を外旋(矢印b)させる力
が加えられる。従って、両脚が閉じられ、かつ膝関節を
挟んで大腿部と下腿部にO脚のねじれとは逆のひねりが
加えられて、O脚の矯正が行われる。なお、膝を曲げた
状態でも大腿部及び下腿部には上記内旋又は外旋のひね
りの力が加わるが、この状態から少し膝を伸ばして突出
部(連結部)63、64の張力を高めるとより効果的で
ある。
【0025】図15に示す膝関節矯正ベルトは、図12
のものと同じである。これを図16に示すように、第1
装着ベルト61を、突出部(連結部)63が両大腿部の
中心にくるようにして、大腿部の背面側から前面側に張
力をかけて巻き回し、前面側で面ファスナー66を第1
装着ベルト1の表(おもて)面に貼着して装着し、第2
装着ベルト62を下腿部の前面側から背面側に張力をか
けて巻き回し、背面側で面ファスナー67を第2装着ベ
ルト61の裏面に貼着して装着すると、X脚の矯正に適
応させたものとなる。
【0026】この装着形態では、同じく第1装着ベルト
61の張力により両大腿部が内向きに閉じる方向に付勢
され、第2装着ベルト62により両下腿部も内向きに閉
じる方向に付勢される。また、第1、第2装着ベルト6
1、62が突出部(連結部)63、64を挟んで互いに
引っ張り合うため、その張力により、図16の装着図及
び図17の連結概念図に示すように、第1装着ベルト6
1を介して両大腿部を外旋(矢印c)させる力が加えら
れ、かつ第2装着ベルト62を介して両下腿部を内旋
(矢印d)させる力が加えられる。従って、両脚が閉じ
られ、かつ膝関節を挟んで大腿部と下腿部にX脚のねじ
れとは逆のひねりが加えられて、X脚の矯正が行われ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る膝関節矯正ベルトによれ
ば、膝関節のねじれを矯正してO脚やX脚を矯正するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る矯正ベルトの1例を示す図(裏
面)である。
【図2】 その装着手順a〜cを説明する図である。
【図3】 その装着後の状態を示す図である。
【図4】 その装着後の状態を示す図(背面側)であ
る。
【図5】 本発明に係る他の矯正ベルトを示す図であ
る。
【図6】 本発明に係るさらに他の矯正ベルトを示す図
である。
【図7】 その矯正ベルトの他の装着形態を示す図であ
る。
【図8】 本発明に係るさらに他の矯正ベルト(a)、
及び装着時の前面側(b)及び背面側(c)の図であ
る。
【図9】 本発明に係るさらに他の矯正ベルト(a)、
及び装着時の前面側(b)及び背面側(c)の図であ
る。
【図10】 本発明に係るさらに他の矯正ベルトの装着
途中の図である。
【図11】 その装着後の図である。
【図12】 本発明に係るさらに他の矯正ベルトを示す
図である。
【図13】 その装着形態の一例を示す図である。
【図14】 その場合の第1、第2装着ベルトの連結状
態と発生するひねりの状態を示す概念図である。
【図15】 同じ膝関節矯正ベルトを向きを変えて示す
図である。
【図16】 装着形態の他の例を示す図である。
【図17】 その場合の第1、第2装着ベルトの連結状
態と発生するひねりの状態を示す概念図である。
【符号の説明】
1、12、31、51、61 第1装着ベルト 2、13、32、52、62 第2装着ベルト 3、4、14〜17、26〜29、53、54 補助ベ
ルト 33、34 大腿装着ベルト 35、36 下腿装着ベルト

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着
    ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベル
    トと、装着時に第1装着ベルトと第2装着ベルトを螺旋
    状に連結する一対の補助ベルトを備える膝関節矯正ベル
    ト。
  2. 【請求項2】 上記補助ベルトが第1装着ベルトの前面
    側の左右から膝の内側を通って第2装着ベルトに螺旋状
    につながり、両大腿部に内旋のひねりを加え、両下腿部
    に外旋のひねりを加えることを特徴とする請求項1に記
    載された膝関節矯正ベルト。
  3. 【請求項3】 上記補助ベルトが第1装着ベルトの背面
    側の左右から膝の内側を通って第2装着ベルトに螺旋状
    につながり、両大腿部に外旋のひねりを加え、両下腿部
    に内旋のひねりを加えることを特徴とする請求項1に記
    載された膝関節矯正ベルト。
  4. 【請求項4】 両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着
    ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベル
    トを備え、第1装着ベルトは両大腿部に内旋又は外旋の
    ひねりを加え、第2装着ベルトは両下腿部にその逆のひ
    ねりを加えることを特徴とする膝関節矯正ベルト。
  5. 【請求項5】 第1装着ベルトと第2装着ベルトにそれ
    ぞれ補助ベルト対が取り付けられ、該補助ベルト対によ
    り上記のひねりを加えることを特徴とする請求項4に記
    載された膝関節矯正ベルト。
  6. 【請求項6】 両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着
    ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベル
    トと、第1装着ベルトの内側において各大腿部に巻き回
    す一対の大腿装着ベルトと、第2装着ベルトの内側にお
    いて各下腿部の周囲に巻き回す一対の下腿装着ベルトを
    備えることを特徴とする膝関節矯正ベルト。
  7. 【請求項7】 大腿装着ベルトと下腿装着ベルトを螺旋
    状に連結する補助ベルトを有し、該補助ベルトが各大腿
    部に内旋又は外旋のひねりを加え、かつ各下腿部にその
    逆のひねりを加えることを特徴とする請求項6に記載さ
    れた膝関節矯正ベルト。
  8. 【請求項8】 両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着
    ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベル
    トからなり、両装着ベルトは上下に間隔を置き、かつ装
    着時の中心部位において互いに表裏逆向きに連結されて
    いることを特徴とする膝関節矯正ベルト。
  9. 【請求項9】 両装着ベルトの連結部がそれぞれ山形状
    に形成された突出部であることを特徴とする請求項8に
    記載された膝関節矯正ベルト。
  10. 【請求項10】 第1装着ベルトと第2装着ベルトは縦
    の縫目で連結されていることを特徴とする請求項8又は
    9に記載された膝関節矯正ベルト。
  11. 【請求項11】 第1及び第2装着ベルトは、それぞれ
    端部に面ファスナーを備え、該面ファスナーが他端に貼
    着自在であることを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    かに記載された膝関節矯正ベルト。
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