JP4407850B2 - 膝関節矯正ベルト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はO脚やX脚等の矯正を行う膝関節の矯正ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
O脚やX脚などの矯正用の器具として種々のタイプのものが開発されている。最近では、例えば特開平10−286275号公報には、膝の周囲に巻き付けるサポータ本体とX字状に組み合わせた2本のストラップからなる膝関節用サポータが記載されている。このサポータは、サポータ本体を膝の周囲に巻き付け、ストラップのX字の交差部を膝関節の外側に位置させ、X字の端部を膝関節の内側に位置させ張力をかけて装着し、ストラップの張力により膝関節の真横を外側から内側に向けて押圧し、O脚やX脚を矯正するというものである。
また、例えば特開平10−295715号公報には、左右それぞれの脚の大腿部、膝部及び下腿部外周に巻き付ける2個のサポータと、サポータを装着した両脚を揃えた状態でその周囲に巻き付けるバンドと、各サポータとバンドに取り付けた副木部材及びクッションからなるO脚矯正器具が記載されている。この器具は、寝た状態で両脚を揃えたままねじれないように保持できるので、O脚を矯正する効果が高いとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
O脚の主要な原因は、歩き方や座り方など間違った生活習慣等に起因する股関節や膝関節の変形である。この変形は膝関節を挟んで大腿部が外旋し下腿部が内旋するねじれを伴うもので、このねじれを解消しない限りO脚の根本的な矯正は不可能と考えられる。また、逆に大腿部が内旋し下腿部が外旋するねじれを伴うものがX脚であり、同じくこのねじれを解消する必要がある。
しかし、従来のO脚又はX脚の矯正器具は、いずれもストラップやベルトの張力、副木等により、膝関節が単に閉じるように付勢する又は保持するものでしかなく、膝関節のねじれを矯正する機能をもっていない。
本発明はこのような現状に鑑みてなされたもので、膝関節のねじれを矯正し得る膝関節矯正器具(膝関節矯正ベルト)を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る膝関節矯正ベルトは、両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルトと、装着時に第1装着ベルトと第2装着ベルトを螺旋状に連結する一対の補助ベルトを備える。これをより具体的にいえば、上記補助ベルトが第1装着ベルトの前面側の左右から膝の内側を通って第2装着ベルトに螺旋状につながり、両大腿部に内旋のひねりを加え、両下腿部に外旋のひねりを加えるようにしたときはO脚の矯正に好適であり(請求項1)、上記補助ベルトが第1装着ベルトの背面側の左右から膝の内側を通って第2装着ベルトに螺旋状につながり、両大腿部に外旋のひねりを加え、両下腿部に内旋のひねりを加えるようにしたときはX脚の矯正に好適である(請求項2)。ここで、前面側とは体の前方から見える範囲であり、背面側とはそれ以外の範囲を意味する。また、内旋とは膝の前面側からみたとき、内向きに回転するひねりであり、同じく外旋とは外向きに回転するひねりを意味する。
【0006】
さらに、本発明に係る膝関節矯正ベルトは、両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルトと、第1装着ベルトの内側において各大腿部に巻き回す一対の大腿装着ベルトと、第2装着ベルトの内側において各下腿部の周囲に巻き回す一対の下腿装着ベルトを備え、さらに大腿装着ベルトと下腿装着ベルトを螺旋状に連結する補助ベルトを備え、該補助ベルトが各大腿部に内旋又は外旋のひねりを加え、かつ各下腿部にその逆のひねりを加えるようになっている(請求項3)。
なお、以上の膝関節矯正ベルトにおいて、第1及び第2装着ベルトは、例えばそれぞれ端部に面ファスナーを備え、該面ファスナーが他端に貼着自在とされていることが望ましい(請求項4)。
【0007】
さらに、本発明に係る膝関節矯正ベルトは、両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルトからなり、両装着ベルトは上下に間隔を置き、かつ装着時の中心部位において互いに表裏逆向きに連結され、さらに両装着ベルトはいずれも伸縮作用をもつ材質で構成され、それぞれ端部に面ファスナーを備え、該面ファスナーが他端に貼着自在であり、前記第1装着ベルトを介して両大腿部に内旋又は外旋のひねりを加え、かつ前記第2装着ベルトを介して両下腿部にその逆のひねりを加えるようになっている(請求項5)。この場合、具体的な形態として、両装着ベルトの連結部がそれぞれ山形状に形成された突出部であること(請求項6)、第1装着ベルトと第2装着ベルトは縦の縫目で連結されていること(請求項7)が挙げられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図17を参照して、本発明及び参考例に係る膝関節矯正ベルトについて具体的に説明する。
図1に示す膝関節矯正ベルトはO脚の矯正に適応させたものであり、大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルト1、下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルト2を構成するベルト片2a、2b、これらを斜めに連結する補助ベルト3、4からなり、補助ベルト3(4)の一端はベルト片2a(2b)のほぼ中間位置に斜めに固定され両者は一体化されている。各ベルト1、2(2a、2b)、3、4は伸縮作用をもつ材質で構成され、それぞれの裏面の一方の端には面ファスナー5〜9が取り付けられ、各ベルト1、2の表(おもて)面に貼着自在とされている。また、各ベルトの裏面は例えばウレタン樹脂発泡体のように表面に比べて滑りにくい材質で構成され、大腿部又は下腿部の周囲に巻き回したとき密着して滑らないようになっている。
【0009】
図2を参照して装着手順を説明すると、例えば椅子に座った状態で膝を曲げ、まず、第1装着ベルト1を両大腿部の周囲に巻き回し、張力をかけた状態で面ファスナー5により係止する(a)。次に、補助ベルト3、4の一端をそれぞれ面ファスナー8、9により第1装着ベルト1の前面側の左右に係止し、他端を膝の内側を通して螺旋状に降下させ、下腿部の前面側でベルト片2a、2bに張力をかけ、その状態で両ベルト片を面ファスナー6により係止する(b)。続いて下腿部の背面側でベルト片2a及び2bの他端を引っ張り面ファスナー7により係止する(c)。
【0010】
この矯正ベルトでは、第1装着ベルト1の張力により両大腿部が内向きに閉じる方向に付勢され、第2装着ベルト2により両下腿部も内向きに閉じる方向に付勢される。また、これらを螺旋状に連結する補助ベルト3、4の張力により、図3及び図4に示すように、第1装着ベルト1を介して両大腿部を内旋(矢印aで示す)させる力が加えられ、かつ第2装着ベルト2を介して両下腿部を外旋(矢印b)させる力が加えられる。従って、両脚が閉じられ、かつ膝関節を挟んで大腿部と下腿部にO脚のねじれとは逆のひねりが加えられて、O脚の矯正が行われる。
なお、膝を曲げた状態でも大腿部及び下腿部には上記内旋又は外旋のひねりの力が加わるが、この状態から少し膝を伸ばして補助ベルト3、4の張力を高めるとより効果的である。
【0011】
このタイプの矯正ベルトは適宜改変が可能で、例えば図5に示すように膝の内側及び外側の部分に該当する箇所に滑りにくい材質からなるパッド11を取り付けたり、2つのベルト片2a、2bに分けていた第2装着ベルト2を1本のベルトとしたり、補助ベルト3、4を別体として第2装着ベルトに対し面ファスナー等により着脱自在とするなど、種々容易に考えられる。
【0012】
また、図6に示す矯正ベルトもこのタイプの矯正ベルトであり、第1矯正ベルト51、第2矯正ベルト52、補助ベルト53、54が一体的に連結された構造を有する。これを装着する際は、先に述べたと同様であるが、例えば椅子に座った状態で膝を曲げ、まず、第1装着ベルト51を補助ベルト53、54の取付部が前面側にくるようにして両大腿部の周囲に巻き回し、張力をかけた状態で面ファスナー55により係止し、次に、補助ベルト53、54を膝の内側を通して下腿部の背面側に回し、続いて第2装着ベルト52に張力をかけて面ファスナー56により係止する。
この矯正ベルトでも同様に、第1装着ベルト51の張力により両大腿部が内向きに閉じる方向に付勢され、第2装着ベルト52により両下腿部も内向きに閉じる方向に付勢され、同時に、第1装着ベルト51を介して両大腿部を内旋させる力が加えられ、かつ第2装着ベルト52を介して両下腿部を外旋させる力が加えられる。また、少し膝を伸ばして補助ベルト53、54の張力を高めるとより効果的である。
【0013】
図7に示す矯正ベルトは図6に示す矯正ベルトと同じものであるが、装着形態を変えてX脚の矯正に適応させたものである。これを装着する際は、第1装着ベルト51を補助ベルト53、54の取付部が背面側にくるようにして両大腿部の周囲に巻き回し、張力をかけた状態で面ファスナー55により係止し、次に、補助ベルト53、54を膝の内側を通して下腿部の前面側に回し、続いて第2装着ベルト52に張力をかけて面ファスナー56により係止する。
この装着形態の場合、第1装着ベルト51を介して両大腿部を外旋させる力が加えられ、かつ第2装着ベルト52を介して両下腿部を内旋させる力が加えられる。従って、両脚が閉じられ、かつ膝関節を挟んで大腿部と下腿部にX脚のねじれとは逆のひねりが加えられて、X脚の矯正が行われる。
なお、図1及び図5に示す矯正ベルトでも、補助ベルト3、4の装着の向きを図7のようにすることにより、X脚の矯正に適応させることができる。
【0014】
図8に示す膝関節矯正ベルトはO脚の矯正に適応させたものであり、大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルト12、下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルト13、及び一端が各ベルトに取り付けられた各一対の補助ベルト14〜17からなる。第1、第2装着ベルト12、13は伸縮作用をもつ材質で構成され、その裏面の一方の端には面ファスナー18、19が取り付けられ、表(おもて)面に貼着自在とされている。また、第1、第2装着ベルト12、13の裏面は例えばウレタン樹脂発泡体のように表面に比べて滑りにくい材質で構成され、大腿部又は下腿部の周囲に巻き回したとき密着して滑らないようになっている。
【0015】
第1装着ベルト12の補助ベルト14、15は、第1装着ベルト12を大腿部に装着したとき、取付部14a、15aが大腿部の前面側左右に位置するように取り付けられ、一方の補助ベルト15の端部には面ファスナー21が取り付けられ、他方の補助ベルト14の表面に貼着自在となっている。また、第2装着ベルト13の補助ベルト16、17は、第2装着ベルト13を下腿部に装着したとき、取付部16a、17aが下腿部の背面側左右に位置するように取り付けられ、やや長めとされ、その端部には面ファスナー22、23が取り付けられ、第2装着ベルト13の表面に貼着自在とされている。なお、補助ベルト14〜17も伸縮作用をもつ材質で構成されるのが望ましい。
【0016】
装着手順は、例えば椅子に座った状態で、まず、第1装着ベルト12を両大腿部の周囲に巻き回し、張力をかけた状態で面ファスナー18により係止し、前面側で両補助ベルト14、15を互いに重ね合わせる方向に引っ張ってより強く張力をかけ、面ファスナー21で係止する。次に第2装着ベルト13を両下腿部の周囲に巻き回し、張力をかけた状態で面ファスナー19により係止し、両補助ベルト16、17を背面側で交差させ前面側に引っ張って強く張力をかけ、面ファスナー22、23で第2装着ベルト13の表面に係止する。
この矯正ベルトでは、第1装着ベルト12の張力により両大腿部が内向きに閉じる方向に付勢され、第2装着ベルト13により両下腿部も内向きに閉じる方向に付勢される。さらに、補助ベルト14、15の張力により第1装着ベルト12を介して両大腿部を内旋(矢印aで示す)させる力が加えられ、かつ補助ベルト16、17の張力により第2装着ベルト13を介して両下腿部を外旋(矢印b)させる力が加えられる。従って、両脚が閉じられ、かつ膝関節を挟んで大腿部と下腿部にO脚とは逆のひねりが加えられて、O脚の矯正が行われる。
なお、この補助ベルト14〜17なしでも、第1装着ベルト12の装着時に前面側に背面側より大きい張力をかけ、第2装着ベルト13の装着時に背面側に前面側より大きい張力をかけることにより、両大腿部に内旋、両下腿部に外旋の力を加えることができる。
また、図8に示す矯正ベルトでは、第1装着ベルト12及び第2装着ベルト13の装着の向きを180゜逆向きにすることにより、X脚の矯正に適応させることができる。
【0017】
図9に示す矯正ベルトは図8の矯正ベルトと同タイプのもので、第1、第2装着ベルト24、25の形状がやや異なり、また、第2装着ベルトの装着の向きが図8と逆(背面側で係止している)になっている。しかし、図8の矯正ベルトと同様に、第1装着ベルト24を介して両大腿部を内旋(矢印aで示す)させる力が加えられ、第2装着ベルト25を介して両下腿部を外旋(矢印b)させる力が加えられる。
【0018】
図10に示す矯正ベルトは、両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルト31を構成するベルト片31a、31bと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルト32を構成するベルト片32a、32bと、第1装着ベルト31(ベルト片31a、31b)の内側に取り付けられ各大腿部に巻き回す一対の大腿装着ベルト33、34と、第2装着ベルト32(ベルト片32a、32b)の内側に取り付けられ各下腿部の周囲に巻き回す一対の下腿装着ベルト35、36と、各大腿装着ベルト33、34と下腿装着ベルト35、36を連結する補助ベルト37、38からなる。
ベルト片31a、31b、32a、32bにはそれぞれ一端の裏面に面ファスナー39〜42が取り付けられて表(おもて)面に貼着自在とされ、ベルト片31aと31bの両端、ベルト片32aと32bの両端をそれぞれ連結し、第1装着ベルト31、第2装着ベルト32を構成するようになっている。また、大腿装着ベルト33、34、下腿装着ベルト35、36の一端の裏面にも面ファスナーが取り付けられて表(おもて)面に貼着自在とされている。これらの各ベルト31〜38は伸縮作用をもつ材質で構成されている。
【0019】
この矯正ベルトの装着の手順は、まず大腿装着ベルト33、34と下腿装着ベルト35、36を、図10に示すようにそれぞれ装着する。このとき、補助ベルト37、38が大腿部の内側から膝の裏側を通って下腿部に向け螺旋状に配置され、長さ方向に引っ張られて張力がかかっている。各装着ベルト33〜36の裏面は表面に比べて滑りにくい材質で構成され、各大腿部又は下腿部の周囲に巻き回したとき密着して滑らないようになっている。また、ベルト片31a、31b、32a、32bは大腿部及び下腿部の側面に位置している。
次に、図11に示すように、第1装着ベルト31及び第2装着ベルト32をそれぞれ、面ファスナー39〜42で係止する。
【0020】
図11に大腿部及び下腿部にかかるひねりの力の方向を示す。この矯正ベルトでは、第1装着ベルト31の張力により両大腿部が内向きに閉じる方向に付勢され、第2装着ベルト32により両下腿部も内向きに閉じる方向に付勢される。また、大腿装着ベルト33(34)と下腿装着ベルト35(36)を連結する補助ベルト37、38の張力により、大腿装着ベルト33、34を介して両大腿部を内旋(矢印aで示す)させる力が加えられ、かつ下腿装着ベルト35、36を介して両下腿部を外旋(矢印b)させる力が加えられる。従って、両脚が閉じられ、かつ膝関節を挟んで大腿部と下腿部にO脚のねじれとは逆のひねりが加えられて、O脚の矯正が行われる。
【0021】
なお、この矯正ベルトでは、第1装着ベルト31の装着時に前面側に背面側より大きい張力をかけ、第2装着ベルト32の装着時に背面側に前面側より大きい張力をかけることにより、両大腿部に内旋、両下腿部に外旋の力を加えることができるので、補助ベルト37、38を省略することも可能である。
また、補助ベルト37、38の装着の向きを変え、両大腿部に外旋、両下腿部に内旋の力を加えて、X脚の矯正に適応させることができる。
【0022】
図12に示す膝関節矯正ベルトは、大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルト61、下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルト62からなり、第1装着ベルト61の中央部には下向きに山形状の突出部(連結部)63、第2装着ベルト62の中央部には上向きに山形状の突出部(連結部)64が形成され、この突出部63、64において第1、第2装着ベルト61、62が互いに表裏逆向きに縦の縫目65で連結されている。
各ベルト61、62は伸縮作用をもつ材質で構成され、それぞれの裏面の一方の端には面ファスナー66、67が取り付けられ、各装着ベルト61、62の表(おもて)面に貼着自在とされている。また、各ベルトの裏面は例えばウレタン樹脂発泡体のように表面に比べて滑りにくい材質で構成され、大腿部又は下腿部の周囲に巻き回したとき密着して滑りにくくなっている。
【0023】
図13は、この膝関節矯正ベルトを膝関節に装着した状態を示す。この装着形態はO脚の矯正に適応させたものであり、第1装着ベルト61を、突出部(連結部)63が両大腿部の中心にくるようにして、大腿部の前面側から背面側に張力をかけて巻き回し、背面側で面ファスナー66を第1装着ベルト61の表(おもて)面に貼着して装着し、第2装着ベルト62を下腿部の背面側から前面側に張力をかけて巻き回し、前面側で面ファスナー7を第2装着ベルト61の表(おもて)面に貼着して装着する。両装着ベルト61、62は突出部(連結部)63、64において連結されているため、特に縦の縫目65で連結されていることもあって、図13の装着図及び図14の連結概念図に示すように、突出部(連結部)63、64は両大腿部乃至両下腿部にかけてその曲面に沿ったかたちで、該両大腿部及び両下腿部の間に位置するようになる。
【0024】
この矯正ベルトでは、第1装着ベルト61の張力により両大腿部が内向きに閉じる方向に付勢され、第2装着ベルト62により両下腿部も内向きに閉じる方向に付勢される。また、第1、第2装着ベルト61、62が突出部(連結部)63、64を挟んで互いに引っ張り合うため、その張力により、図13及び図14に示すように、第1装着ベルト1を介して両大腿部を内旋(矢印aで示す)させる力が加えられ、かつ第2装着ベルト62を介して両下腿部を外旋(矢印b)させる力が加えられる。従って、両脚が閉じられ、かつ膝関節を挟んで大腿部と下腿部にO脚のねじれとは逆のひねりが加えられて、O脚の矯正が行われる。
なお、膝を曲げた状態でも大腿部及び下腿部には上記内旋又は外旋のひねりの力が加わるが、この状態から少し膝を伸ばして突出部(連結部)63、64の張力を高めるとより効果的である。
【0025】
図15に示す膝関節矯正ベルトは、図12のものと同じである。これを図16に示すように、第1装着ベルト61を、突出部(連結部)63が両大腿部の中心にくるようにして、大腿部の背面側から前面側に張力をかけて巻き回し、前面側で面ファスナー66を第1装着ベルト1の表(おもて)面に貼着して装着し、第2装着ベルト62を下腿部の前面側から背面側に張力をかけて巻き回し、背面側で面ファスナー67を第2装着ベルト61の裏面に貼着して装着すると、X脚の矯正に適応させたものとなる。
【0026】
この装着形態では、同じく第1装着ベルト61の張力により両大腿部が内向きに閉じる方向に付勢され、第2装着ベルト62により両下腿部も内向きに閉じる方向に付勢される。また、第1、第2装着ベルト61、62が突出部(連結部)63、64を挟んで互いに引っ張り合うため、その張力により、図16の装着図及び図17の連結概念図に示すように、第1装着ベルト61を介して両大腿部を外旋(矢印c)させる力が加えられ、かつ第2装着ベルト62を介して両下腿部を内旋(矢印d)させる力が加えられる。従って、両脚が閉じられ、かつ膝関節を挟んで大腿部と下腿部にX脚のねじれとは逆のひねりが加えられて、X脚の矯正が行われる。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る膝関節矯正ベルトによれば、膝関節のねじれを矯正してO脚やX脚を矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る矯正ベルトの1例を示す図(裏面)である。
【図2】 その装着手順a〜cを説明する図である。
【図3】 その装着後の状態を示す図である。
【図4】 その装着後の状態を示す図(背面側)である。
【図5】 本発明に係る他の矯正ベルトを示す図である。
【図6】 本発明に係るさらに他の矯正ベルトを示す図である。
【図7】 その矯正ベルトの他の装着形態を示す図である。
【図8】 参考例に係る矯正ベルト(a)、及び装着時の前面側(b)及び背面側(c)の図である。
【図9】 参考例に係るさらに他の矯正ベルト(a)、及び装着時の前面側(b)及び背面側(c)の図である。
【図10】 本発明に係るさらに他の矯正ベルトの装着途中の図である。
【図11】 その装着後の図である。
【図12】 本発明に係るさらに他の矯正ベルトを示す図である。
【図13】 その装着形態の一例を示す図である。
【図14】 その場合の第1、第2装着ベルトの連結状態と発生するひねりの状態を示す概念図である。
【図15】 同じ膝関節矯正ベルトを向きを変えて示す図である。
【図16】 装着形態の他の例を示す図である。
【図17】 その場合の第1、第2装着ベルトの連結状態と発生するひねりの状態を示す概念図である。
Claims (7)
- 両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルトと、装着時に第1装着ベルトと第2装着ベルトを螺旋状に連結する一対の補助ベルトを備え、前記補助ベルトが第1装着ベルトの前面側の左右から膝の内側を通って第2装着ベルトに螺旋状につながり、両大腿部に内旋のひねりを加え、両下腿部に外旋のひねりを加えることを特徴とする膝関節矯正ベルト。
- 両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルトと、装着時に第1装着ベルトと第2装着ベルトを螺旋状に連結する一対の補助ベルトを備え、前記補助ベルトが第1装着ベルトの背面側の左右から膝の内側を通って第2装着ベルトに螺旋状につながり、両大腿部に外旋のひねりを加え、両下腿部に内旋のひねりを加えることを特徴とする膝関節矯正ベルト。
- 両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルトと、第1装着ベルトの内側において各大腿部に巻き回す一対の大腿装着ベルトと、第2装着ベルトの内側において各下腿部の周囲に巻き回す一対の下腿装着ベルトを備え、さらに前記大腿装着ベルトと下腿装着ベルトを螺旋状に連結する補助ベルトを有し、該補助ベルトが各大腿部に内旋又は外旋のひねりを加え、かつ各下腿部にその逆のひねりを加えることを特徴とする膝関節矯正ベルト。
- 前記第1及び第2装着ベルトは、それぞれ端部に面ファスナーを備え、該面ファスナーが他端に貼着自在であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された膝関節矯正ベルト。
- 両方の大腿部の周囲に巻き回す第1装着ベルトと、両方の下腿部の周囲に巻き回す第2装着ベルトからなり、両装着ベルトは上下に間隔を置き、かつ装着時の中心部位において互いに表裏逆向きに連結され、さらに両装着ベルトはいずれも伸縮作用をもつ材質で構成され、それぞれ端部に面ファスナーを備え、該面ファスナーが他端に貼着自在であり、前記第1装着ベルトを介して両大腿部に内旋又は外旋のひねりを加え、かつ前記第2装着ベルトを介して両下腿部にその逆のひねりを加えることを特徴とする膝関節矯正ベルト。
- 両装着ベルトの連結部がそれぞれ山形状に形成された突出部であることを特徴とする請求項5に記載された膝関節矯正ベルト。
- 第1装着ベルトと第2装着ベルトは縦の縫目で連結されていることを特徴とする請求項5又は6に記載された膝関節矯正ベルト。
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