JPH09299391A - 鎖骨骨折固定帯 - Google Patents

鎖骨骨折固定帯

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JPH09299391A
JPH09299391A JP11516996A JP11516996A JPH09299391A JP H09299391 A JPH09299391 A JP H09299391A JP 11516996 A JP11516996 A JP 11516996A JP 11516996 A JP11516996 A JP 11516996A JP H09299391 A JPH09299391 A JP H09299391A
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JP
Japan
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belt
clavicle
shoulder pad
shoulder
pad
Prior art date
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Pending
Application number
JP11516996A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasoo Matsuzaki
八十雄 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUZAKI KOKI KK
Original Assignee
MATSUZAKI KOKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 整復術後に鎖骨の弓状体位を強化することが
可能であると共に橈骨神経を圧迫しない構造の鎖骨骨折
固定帯を提供する。 【解決手段】 脊椎に沿って下方にむかう背当てと、該
背当ての下端と弾性材料からなる牽引帯を介して連結さ
れたウエストベルトと、前記背当て上部から斜め上方に
連設された背中ベルトと、前記背当て下部と連結され腋
窩を通り肩部に至る端部に肩パッドを有する固定ベルト
とからなり、前記肩パッドの中央部に縫着されたベルト
の折り返し突出部に背中ベルト通し用のリングを設け、
前記背中ベルトの端部に折り返して重ね合わせた時に接
着する面ファスナーを備えたものにおいて、前記背中ベ
ルトを肩パッド上に設けたリングに通した後にこれらを
折り返し面ファスナー同士を接合できるように構成した
鎖骨骨折固定帯。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鎖骨を骨折した患
者の患部を固定するための固定帯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鎖骨は胸骨と肩甲骨の肩峰との間に張っ
ている細長い骨で、そのS状の彎曲が前方に見られる。
皮膚下に浅く存在していること、上肢帯を胸部に結合す
る唯一の骨であるために骨折を起こしやすい。鎖骨骨折
は、転倒して側方から肩を強打することで鎖骨の全長を
3分した場合に、外側から3分の1の部位に多く見ら
れ、肩から上肢全体の重量が骨部にかかるので、外側骨
部が上肢帯前方に胸郭上を滑って転位するのが特徴であ
る。鎖骨は幼少児では骨折部の骨化が起こり易く、多少
の変形があっても身体上の機能に大きな影響を与えない
ため非観血的整復術が多用されている。しかしながら成
人の場合は、より正常位を保つために整復術後に胸を張
らせて鎖骨の弓状体位を強化することが必要とされてい
る。そのため鎖骨骨折患者の固定帯として弾力性のある
支柱を有する背当てと、背当て上部より肩部に至る背中
ベルトと、背当て下部より腋窩を通り肩部に至る固定ベ
ルトを備え、背中ベルトと固定ベルトのいずれか一方の
ベルト背当て側と反対側の端部に肩パット部を固定し、
この肩パット部の上面に他方のベルトの背当て側と反対
側の端部を脱着可能に形成することにより肩パットの位
置、取付け角度を調節可能にしたことを特徴とする鎖骨
骨折固定帯(実公平06-23285号)が発明され知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、両肩部を後上
方に張るようにしたタスキ掛け包帯法(八字包帯法)で
背上部中央より出たベルトが肩を回り腋窩を通って元の
位置に戻るようになっている。この構造は、肩を後に引
く力は強い反面、腋窩に食い込み、橈骨神経を圧迫する
ために上腕部から下腕部にかけてしびれを生じ、併せて
橈骨神経を圧迫するため神経障害を発生しやすい。そこ
で本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑みなされたもの
で骨折部位を確実に圧迫固定し、かつ腋窩を走る橈骨神
経、橈骨動脈を圧迫しない構造の鎖骨骨折固定帯を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、脊椎
に沿って下方にむかう背当てと、該背当ての下端と弾性
材料からなる牽引帯を介して連結されたウエストベルト
と、前記背当て上部から斜め上方に連設された背中ベル
トと、前記背当て下部と連結され腋窩を通り肩部に至る
端部に肩パッドを有する固定ベルトとからなり、前記肩
パッドの中央部に縫着されたベルトの折り返し突出部に
背中ベルト通し用のリングを設け、前記背中ベルトの端
部に折り返して重ね合わせた時に接着する面ファスナー
を備えたものにおいて、前記背中ベルトを肩パッド上に
設けたリングに通した後にこれらを折り返し面ファスナ
ー同士を接合できるように構成した鎖骨骨折固定帯であ
る。請求項2の発明は、前記肩パッド内に合成樹脂等か
らなる芯材を配置すると共に該芯材の周囲をクッション
材で覆った鎖骨骨折固定帯である。請求項3の発明は、
前記ウエストベルトが、牽引帯と連結される非弾性部と
その両側に連設された弾性部とを有し、ウエストベルト
の両端部を面ファスナーにより脱着可能に構成した鎖骨
骨折固定帯である。
【0005】
【作用】本発明において、背当てに連設された背中ベル
トの端部を固定ベルトの肩パッドに設けたリングを通し
た後に面ファスナー同士を接合した状態において、前記
背当てを患者の脊椎に沿うように当て、背中ベルトを背
当て上部より肩部上に延ばし、肩パッドが鎖骨の骨折部
を圧迫するように固定ベルトのベルト部を背当て下部と
連結する。次に牽引帯を下方に引っ張りながらウエスト
ベルトを水平方向に伸長させた状態で腰に巻き、面ファ
スナー等により固定する。この結果背当ては適当な力で
下方に牽引されているので、鎖骨の弓状体位を更に強化
し、その上固定ベルトが腋窩に食い込むような状態を防
ぐことができると共に常に肩パッドが患部を圧迫固定し
た状態を維持することが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1において1は、内部に弾力性
を有する支柱2が縫い付けられた背当てであり、該背当
て1の上部には背中ベルト3,4が支柱2に対して線対
称に縫製されており、該背中ベルト3,4の先端及び中
途部には雄雌の面ファスナー3a,4a,3b,4bを
装着している。また背当て1の下部には1対のリング
5,6が支柱に対して線対称の位置に取付けリングが縫
着されている。さらに背当て1の下方は弾性材料からな
る牽引帯8を介してウエストベルト9と連結されてい
る。
【0007】ウエストベルト9は、中央の非弾性部10
とその両側に連設された弾性部11,12と、該弾性部
11,12に連設された非弾性部13,14とからな
り、該非弾性部13,14に面ファスナー15,16が
縫着されている。尚、17,18,19,20は、弾力
性を有する支柱である。
【0008】21は、鎖骨の骨折部に当接させるしゃも
じ状の肩パッド22と、該肩パッド22から連設された
前記背当て1の下部リング5,6に挿入した後に折り返
して係止するためのベルト部23とからなる固定ベルト
であり、本実施例では前記ベルト部23は非弾性の素材
からなり、前記肩パッド22に重ねて縫着されている。
肩パッド22は、クッション性を持たせるために内部に
クッション材24が充填されており、さらに鎖骨の骨折
部を覆う部分には弾力性を有する合成樹脂の芯材25が
固定されている。肩パッド22に縫着されたベルト部2
3の上部は、前記芯材25の略中央付近に折り返し部2
6を設け、該折り返し部に背中ベルト3,4の端部を通
すためのリング27,28が設けられている。
【0009】以上述べた構成において、本実施例にかか
る鎖骨骨折固定帯では、前記固定ベルト21のベルト部
23の先端を背当て1の下部リング5,6にひも通しし
た後に折り返して面ファスナーにて固定する。しかる後
に固定ベルト21のベルト部23を腋窩を通って肩部に
延ばし、さらに背当て1の上部に連結した背中ベルト部
3,4の各端部を固定ベルト21の肩パッド22に設け
たリング27,28に通した後に面ファスナー3aと3
b及び4aと4bを重ね合わせて固定した状態とする。
【0010】しかる後に固定ベルト21の肩パッド22
が鎖骨の骨折部位に当接するように、かつ症状に応じて
所望の部位に適切な圧迫力が加わるように肩パッド2
2、背中ベルト3,4、ベルト部23の相互位置及び角
度を決め、一方のベルト端部を肩パッドの上面に結合
し、最後に背当て1を下方に牽引しながら両側肩甲骨の
内転保持力と鎖骨の弓状体位を強化するためのウエスト
ベルト9を装着するものである。
【0011】本実施例にかかる固定帯では、肩パッド2
2と背中ベルト3,4との結合をリング27,28を通
した後に面ファスナー3aと3b及び4aと4bとでし
っかりと固定するように構成している関係から単純に肩
パッドと背中ベルトとを面ファスナーにて張り合わせた
場合に比較して2倍以上の引っ張り強度を持つと共にリ
ング27,28を折り返し部26に装着するように構成
したので、背中ベルト3,4による引っ張り角度の違い
に対応することができる。また、背当て1とウエストベ
ルト9とを牽引帯8を介して接続するようにし、常に背
当てを牽引するように構成しているためにベルト部が腋
窩に食い込むのを防ぐことになる。さらに弾性材料から
なる牽引帯8で接続したので、患者が腰を曲げたりする
時に極端に背当て1を引っ張りすぎるのを防ぐことにな
る。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる鎖骨骨
折固定帯は、従来の固定帯に比較して長時間の使用に際
しても腋窩にベルトが食い込むのを防ぐことができると
共にウエストベルト及び牽引帯により背当ての位置を常
に初期状態に置くことと鎖骨の弓状体位が維持ができる
ので、患者への治療効果の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる鎖骨骨折固定帯の展開図であ
る。
【図2】 図1の肩パッドの横断面図である。
【図3】 固定帯を装着する状態の第1説明図である。
【図4】 固定帯を装着する状態の第2説明図である。
【図5】 固定帯を装着する状態の第3説明図である。
【図6】 身体に固定帯を装着した状態を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 背当て 2 支柱 3,4 背中ベルト 3a,3b,4a,4b 面ファスナー 5,6 リング 8 牽引帯 10,13,14 非弾性部 11,12 弾性部 15,16 面ファスナー 17,18,19,20 支柱 21 固定ベルト 22 肩パッド 23 ベルト部 24 クッション材 25 芯材 26 折り返し部 27,28 リング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脊椎に沿って下方にむかう背当てと、該
    背当ての下端と弾性材料からなる牽引帯を介して連結さ
    れたウエストベルトと、前記背当て上部から斜め上方に
    連設された背中ベルトと、前記背当て下部と連結され腋
    窩を通り肩部に至る端部に肩パッドを有する固定ベルト
    とからなり、前記肩パッドの中央部に縫着されたベルト
    の折り返し突出部に背中ベルト通し用のリングを設け、
    前記背中ベルトの端部に折り返して重ね合わせた時に接
    着する面ファスナーを備えたものにおいて、前記背中ベ
    ルトを肩パッド上に設けたリングに通した後にこれらを
    折り返し面ファスナー同士を接合できるように構成した
    ことを特徴とする鎖骨骨折固定帯。
  2. 【請求項2】 前記肩パッド内に合成樹脂等からなる芯
    材を配置すると共に該芯材の周囲をクッション材で覆っ
    たことを特徴とする請求項1記載の鎖骨骨折固定帯。
  3. 【請求項3】 前記ウエストベルトが、牽引帯と連結さ
    れる非弾性部とその両側に連設された弾性部とを有し、
    ウエストベルトの両端部を面ファスナーにより脱着可能
    に構成したことを特徴とする請求項1記載の鎖骨骨折固
    定帯。
JP11516996A 1996-05-10 1996-05-10 鎖骨骨折固定帯 Pending JPH09299391A (ja)

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