JP2000342378A - 自動車のベンチタイプシート - Google Patents
自動車のベンチタイプシートInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】少数の部品点数による簡単な構造によりワンタ
ッチでホールドパッドを所望の傾斜角度に設定可能と
し、着座者のホールド性、居住性を確保した自動車のベ
ンチタイプシートを提供する。 【解決手段】ベンチタイプシートの座部１並びに背当部
２の両側には固定のサイドホールドパッドを一体形成
し、座部１並びに背当部２の横幅方向中央部位に可動の
ホールドパッド４を格納するための格納凹部５を形成
し、前記格納凹部５内に左右一対のホールドパッド４を
座部１並びに背当部２と同一面の平面とハの字状に起立
して傾斜面を形成するよう、前記ホールドパッド４内に
パッドフレーム８を設け、前記格納凹部５の側部に筒状
ブラケット６を上下軸線方向に固定してこれにステー７
を嵌合し、前記ステー７の上端に前記パッドフレーム８
の一端を摩擦抵抗により任意の位置で制動する緊嵌合で
上下方向に回転可能に結合９した。
ッチでホールドパッドを所望の傾斜角度に設定可能と
し、着座者のホールド性、居住性を確保した自動車のベ
ンチタイプシートを提供する。 【解決手段】ベンチタイプシートの座部１並びに背当部
２の両側には固定のサイドホールドパッドを一体形成
し、座部１並びに背当部２の横幅方向中央部位に可動の
ホールドパッド４を格納するための格納凹部５を形成
し、前記格納凹部５内に左右一対のホールドパッド４を
座部１並びに背当部２と同一面の平面とハの字状に起立
して傾斜面を形成するよう、前記ホールドパッド４内に
パッドフレーム８を設け、前記格納凹部５の側部に筒状
ブラケット６を上下軸線方向に固定してこれにステー７
を嵌合し、前記ステー７の上端に前記パッドフレーム８
の一端を摩擦抵抗により任意の位置で制動する緊嵌合で
上下方向に回転可能に結合９した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、着座者のホールド
性、居住性を確保した自動車のベンチタイプシートに関
するものである。
性、居住性を確保した自動車のベンチタイプシートに関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】ベンチタイプシートにおいてホールド性
を確保するために座部並びに背当部に傾斜角度を調整可
能としたホールドパッドを設けたベンチタイプシートが
実開昭５８−１７５７５号で提供されている。
を確保するために座部並びに背当部に傾斜角度を調整可
能としたホールドパッドを設けたベンチタイプシートが
実開昭５８−１７５７５号で提供されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記実開昭５８−１７
５７５号のベンチタイプシートは座部並びに背当部に左
右一対のホールドパッドがそれぞれ２組配置され、これ
をハの字状に傾斜角度を設定するために手段としては、
座部並びに背当部に左ねじと右ねじとのねじ軸を設け、
このねじ軸にナットを螺合し、このナットとホールドパ
ッドとをレバーによって結合し、座部並びに背当部の側
面に設けた操作ハンドルによって前記ねじ軸を回転して
左ねじ、右ねじのねじリードによるナットに移動でレバ
ーを介してホールドパッドを傾動するようにした構造で
ある。
５７５号のベンチタイプシートは座部並びに背当部に左
右一対のホールドパッドがそれぞれ２組配置され、これ
をハの字状に傾斜角度を設定するために手段としては、
座部並びに背当部に左ねじと右ねじとのねじ軸を設け、
このねじ軸にナットを螺合し、このナットとホールドパ
ッドとをレバーによって結合し、座部並びに背当部の側
面に設けた操作ハンドルによって前記ねじ軸を回転して
左ねじ、右ねじのねじリードによるナットに移動でレバ
ーを介してホールドパッドを傾動するようにした構造で
ある。
【０００４】従って、８個のホールドパッドと、４本の
ねじ軸と、このねじ軸に螺合する８個のナットと、８本
のレバーと、４個の操作ハンドルによる多くの部品点数
により構成されており、構造が複雑で組み付け工数が多
く、また、コスト高となる。さらに、操作性において
は、操作ハンドルを介して回転するねじ軸のねじリード
によるナットに移動に基づくレバーの動きでホールドパ
ッドを傾動させるため、迅速に所望の傾斜角度に設定す
ることができないという問題がある。
ねじ軸と、このねじ軸に螺合する８個のナットと、８本
のレバーと、４個の操作ハンドルによる多くの部品点数
により構成されており、構造が複雑で組み付け工数が多
く、また、コスト高となる。さらに、操作性において
は、操作ハンドルを介して回転するねじ軸のねじリード
によるナットに移動に基づくレバーの動きでホールドパ
ッドを傾動させるため、迅速に所望の傾斜角度に設定す
ることができないという問題がある。
【０００５】本発明の目的は、少数の部品点数による簡
単な構造によりワンタッチでホールドパッドを所望の傾
斜角度に設定可能とし、着座者のホールド性、居住性を
確保した自動車のベンチタイプシートを提供することで
ある。
単な構造によりワンタッチでホールドパッドを所望の傾
斜角度に設定可能とし、着座者のホールド性、居住性を
確保した自動車のベンチタイプシートを提供することで
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、ベンチタイプシートの座部並びに背当部の
両側に固定のサイドホールドパッドを座部並びに背当部
と一体形成し、座部並びに背当部の横幅方向中央部位に
可動のホールドパッドを格納するための格納凹部を形成
し、前記格納凹部内に左右一対のホールドパッドを座部
並びに背当部と同一面の平面とハの字状に起立して傾斜
面を形成するよう、前記ホールドパッド内にパッドフレ
ームを設け、前記格納凹部の側部に筒状ブラケットを上
下軸線方向に固定してこれにステーを嵌合し、前記ステ
ーの上端に前記パッドフレームの一端を摩擦抵抗により
任意の位置で制動する緊嵌合で上下方向に回転可能に結
合したことをことを特徴とするものである。
め本発明は、ベンチタイプシートの座部並びに背当部の
両側に固定のサイドホールドパッドを座部並びに背当部
と一体形成し、座部並びに背当部の横幅方向中央部位に
可動のホールドパッドを格納するための格納凹部を形成
し、前記格納凹部内に左右一対のホールドパッドを座部
並びに背当部と同一面の平面とハの字状に起立して傾斜
面を形成するよう、前記ホールドパッド内にパッドフレ
ームを設け、前記格納凹部の側部に筒状ブラケットを上
下軸線方向に固定してこれにステーを嵌合し、前記ステ
ーの上端に前記パッドフレームの一端を摩擦抵抗により
任意の位置で制動する緊嵌合で上下方向に回転可能に結
合したことをことを特徴とするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図１は本発明によるベンチタイプシート
において、ホールドパッド４をハの字状に起立した状態
の斜視図であり、図２は背当部２を後方へ倒したフルフ
ラット状態を示す斜視図である。本発明のベンチタイプ
シートは、座部１並びに背当部２の両側に固定のサイド
ホールドパッド３が座部１並びに背当部２と一体に形成
されており、座部１並びに背当部２の横幅方向中央部位
に左右一対の可動のホールドパッド４が設けられている
ものである。
いて説明する。図１は本発明によるベンチタイプシート
において、ホールドパッド４をハの字状に起立した状態
の斜視図であり、図２は背当部２を後方へ倒したフルフ
ラット状態を示す斜視図である。本発明のベンチタイプ
シートは、座部１並びに背当部２の両側に固定のサイド
ホールドパッド３が座部１並びに背当部２と一体に形成
されており、座部１並びに背当部２の横幅方向中央部位
に左右一対の可動のホールドパッド４が設けられている
ものである。
【０００８】前記左右一対の可動のホールドパッド４は
座部１面並びに背当部２と同一面平面とハの字状に起立
して傾斜面を形成するようになっている。その構造につ
いて図３により説明する。座部１びに背当部２の横幅方
向中央部位に前記左右一対の可動のホールドパッド４を
格納するための格納凹部５を形成し、前記格納凹部５の
側部（なお、図では左右一対のうちの一方を示す片側で
あるが、実際は両側である）にステー７を嵌合した筒状
のブラケット６が上下軸線方向に固設されている。
座部１面並びに背当部２と同一面平面とハの字状に起立
して傾斜面を形成するようになっている。その構造につ
いて図３により説明する。座部１びに背当部２の横幅方
向中央部位に前記左右一対の可動のホールドパッド４を
格納するための格納凹部５を形成し、前記格納凹部５の
側部（なお、図では左右一対のうちの一方を示す片側で
あるが、実際は両側である）にステー７を嵌合した筒状
のブラケット６が上下軸線方向に固設されている。
【０００９】前記左右一対の可動のホールドパッド４に
はパッドフレーム８が内蔵されており、このパッドフレ
ーム８一端をステー７の上端と摩擦抵抗により任意の位
置で制動する緊嵌合で上下方向に回転可能に結合９した
構造である。前記摩擦抵抗により任意の位置で制動する
緊嵌合は、強い力では回転を許容するが、軽度の力や振
動等では嵌合摩擦抵抗により制動して停止する嵌合状態
である。
はパッドフレーム８が内蔵されており、このパッドフレ
ーム８一端をステー７の上端と摩擦抵抗により任意の位
置で制動する緊嵌合で上下方向に回転可能に結合９した
構造である。前記摩擦抵抗により任意の位置で制動する
緊嵌合は、強い力では回転を許容するが、軽度の力や振
動等では嵌合摩擦抵抗により制動して停止する嵌合状態
である。
【００１０】本発明は上記の通りの構造であるから、図
３の実線で示すように、ホールドパッド４は格納凹部５
への格納状態と、点線で示すように格納凹部５から起立
した状態になる。格納凹部５に格納された状態ではホー
ルドパッド４の上面は座部１並びに背当部２の面と同一
平面となる。また、格納凹部５からの起立は、パッドフ
レーム８一端とステー７の上端との結合９部位を支点と
して上方向に回動し、ホールドパッド４の上面は座部１
並びに背当部２の面に対して傾斜角度を持った姿勢とな
る。
３の実線で示すように、ホールドパッド４は格納凹部５
への格納状態と、点線で示すように格納凹部５から起立
した状態になる。格納凹部５に格納された状態ではホー
ルドパッド４の上面は座部１並びに背当部２の面と同一
平面となる。また、格納凹部５からの起立は、パッドフ
レーム８一端とステー７の上端との結合９部位を支点と
して上方向に回動し、ホールドパッド４の上面は座部１
並びに背当部２の面に対して傾斜角度を持った姿勢とな
る。
【００１１】ホールドパッド４の格納凹部５からの起立
は、パッドフレーム８一端がステー７の上端との結合９
している側とは反対側の端縁を、パッドフレーム８の一
端とステー７の上端との結合９部位の嵌合摩擦抵抗によ
り強い力で持ち上げることにより任意の傾斜角度で格納
凹部５からの起立し、持ち上げあるいは押し下げ力を解
除するとパッドフレーム８の一端とステー７の上端との
結合９部位の嵌合摩擦抵抗の制動により任意の傾斜角度
で停止する。
は、パッドフレーム８一端がステー７の上端との結合９
している側とは反対側の端縁を、パッドフレーム８の一
端とステー７の上端との結合９部位の嵌合摩擦抵抗によ
り強い力で持ち上げることにより任意の傾斜角度で格納
凹部５からの起立し、持ち上げあるいは押し下げ力を解
除するとパッドフレーム８の一端とステー７の上端との
結合９部位の嵌合摩擦抵抗の制動により任意の傾斜角度
で停止する。
【００１２】従って、着座ホールド性を確保するには図
１で示すように、座部１並びに背当部２の左右一対のホ
ールドパッド４をハの字状に起立させることにより、こ
れらのホールドパッド４と座部１並びに背当部２の両側
に固定のサイドホールドパッド３との間で着座者の腰部
の両側をホールドし、着座姿勢を安定する。
１で示すように、座部１並びに背当部２の左右一対のホ
ールドパッド４をハの字状に起立させることにより、こ
れらのホールドパッド４と座部１並びに背当部２の両側
に固定のサイドホールドパッド３との間で着座者の腰部
の両側をホールドし、着座姿勢を安定する。
【００１３】ホールドパッド４の起立と格納凹部５への
格納操作は、ホールドパッド４の持ち上げあるいは押し
下げによるワンタッチであり、しかも、座部１並びに背
当部２の両側は固定のサイドホールドパッド３であるか
ら、座部１びに背当部２の横幅方向中央部位の左右一対
のホールドパッド４のみ操作することでホールド性を確
保することができ、迅速に所望の傾斜角度に設定するこ
とができる。
格納操作は、ホールドパッド４の持ち上げあるいは押し
下げによるワンタッチであり、しかも、座部１並びに背
当部２の両側は固定のサイドホールドパッド３であるか
ら、座部１びに背当部２の横幅方向中央部位の左右一対
のホールドパッド４のみ操作することでホールド性を確
保することができ、迅速に所望の傾斜角度に設定するこ
とができる。
【００１４】さらに、ホールドパッド４を格納凹部５に
格納してホールドパッド４の上面を座部１並びに背当部
２の面と同一平面とすることにより、図２で示すように
背当部２を後傾したフルフラット時には、ホールドパッ
ド４の部位には段差のないフラット状態になり良好な居
住性を確保することができる。
格納してホールドパッド４の上面を座部１並びに背当部
２の面と同一平面とすることにより、図２で示すように
背当部２を後傾したフルフラット時には、ホールドパッ
ド４の部位には段差のないフラット状態になり良好な居
住性を確保することができる。
【００１５】本発明を構成するる部品点数は４個のホー
ルドパッド４と、４個のブラケット６と、４本のステー
７とによる少数で構成されるため、構造が簡単で組み付
け工数が少なく、コストを低減することができる。
ルドパッド４と、４個のブラケット６と、４本のステー
７とによる少数で構成されるため、構造が簡単で組み付
け工数が少なく、コストを低減することができる。
【００１６】図４は本発明の他の実施態様を示すもので
あり、基本的には前記図３の構成とと機能は同様であ
る。この他の実施態様は、ブラケット６を図３で示すブ
ラケット６の位置とは反対側の格納凹部５の側部に設
け、このブラケット６にステー７を上下方向にスライド
可能に嵌合した構成である。このステー７の嵌合も摩擦
抵抗により任意の上下位置で制動する緊嵌合であり軽度
の力や振動等では嵌合摩擦抵抗により制動して停止する
嵌合状態である。
あり、基本的には前記図３の構成とと機能は同様であ
る。この他の実施態様は、ブラケット６を図３で示すブ
ラケット６の位置とは反対側の格納凹部５の側部に設
け、このブラケット６にステー７を上下方向にスライド
可能に嵌合した構成である。このステー７の嵌合も摩擦
抵抗により任意の上下位置で制動する緊嵌合であり軽度
の力や振動等では嵌合摩擦抵抗により制動して停止する
嵌合状態である。
【００１７】上記他の実施態様では、ホールドパッド４
を介してステー７を上昇させることにより、パッドフレ
ーム８の一端とステー７の上端との結合９部位が上昇
し、前記結合９部位を支点にして図４の実線で示すよう
に、ホールドパッド４は下向きの傾斜角度になる。この
ホールドパッド４は下向きの傾斜角度の姿勢も図３で示
す上向きの傾斜角度の姿勢と同じように座部１並びに背
当部２の両側に固定のサイドホールドパッド３との間で
着座者の腰部の両側をホールドし、着座姿勢を安定す
る。
を介してステー７を上昇させることにより、パッドフレ
ーム８の一端とステー７の上端との結合９部位が上昇
し、前記結合９部位を支点にして図４の実線で示すよう
に、ホールドパッド４は下向きの傾斜角度になる。この
ホールドパッド４は下向きの傾斜角度の姿勢も図３で示
す上向きの傾斜角度の姿勢と同じように座部１並びに背
当部２の両側に固定のサイドホールドパッド３との間で
着座者の腰部の両側をホールドし、着座姿勢を安定す
る。
【００１８】また、上記他の実施態様では、ホールドパ
ッド４を座部１の面と平行な面の状態で上方に持ち上げ
ることができ、ホールドパッド４の平ら面をアームレス
トや食べ物等の一時置きに利用することができる。
ッド４を座部１の面と平行な面の状態で上方に持ち上げ
ることができ、ホールドパッド４の平ら面をアームレス
トや食べ物等の一時置きに利用することができる。
【００１９】
【発明の効果】以上のべたように本発明によると、自動
車のベンチタイプシートにおいてホールド性を確保する
ための構造がすこぶる簡単で少数の部品点数で実現する
ことができ、組み付け工数並びにコストを低減すること
ができる。また、ホールドパッドは格納凹部に座部並び
に背当部の面と同一平面で格納するため、背当部を後傾
したフルフラット時には、ホールドパッドの部位には段
差のないフラット状態になり良好な居住性を確保するこ
とができる。さらに、ホールドパッドはワンタッチの操
作で迅速に所望の傾斜角度の設定と格納凹部への格納を
行うことができる利点を有している。
車のベンチタイプシートにおいてホールド性を確保する
ための構造がすこぶる簡単で少数の部品点数で実現する
ことができ、組み付け工数並びにコストを低減すること
ができる。また、ホールドパッドは格納凹部に座部並び
に背当部の面と同一平面で格納するため、背当部を後傾
したフルフラット時には、ホールドパッドの部位には段
差のないフラット状態になり良好な居住性を確保するこ
とができる。さらに、ホールドパッドはワンタッチの操
作で迅速に所望の傾斜角度の設定と格納凹部への格納を
行うことができる利点を有している。
【図１】ホールドパッドを起立傾斜した状態の本発明の
ベンチタイプシートの斜視図
ベンチタイプシートの斜視図
【図２】ホールドパッドを格納した状態の本発明のベン
チタイプシートの斜視図
チタイプシートの斜視図
【図３】本発明の要部を示す図２のＡ−Ａ線断面図
【図４】本発明の他の実施形態を示す断面図
１ 座部 ２ 背当部 ３ サイドホールドパッド ４ ホールドパッド ５ 格納凹部 ６ ブラケット ７ ステー ８ パッドフレーム ９ 結合
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１２年６月１６日（２０００．６．１
６）
６）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動車のベンチタイプシート
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、着座者のホールド
性、居住性を確保した自動車のベンチタイプシートに関
するものである。
性、居住性を確保した自動車のベンチタイプシートに関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】ベンチタイプシートにおいてホールド性
を確保するために座部並びに背当部に傾斜角度を調整可
能としたホールドパッドを設けたベンチタイプシートが
実開昭５８−１７５７５５号で提供されている。
を確保するために座部並びに背当部に傾斜角度を調整可
能としたホールドパッドを設けたベンチタイプシートが
実開昭５８−１７５７５５号で提供されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記実開昭５８−１７
５７５５号のベンチタイプシートは座部並びに背当部に
左右一対のホールドパッドがそれぞれ２組配置され、こ
れをハの字状に傾斜角度を設定するための手段として
は、座部並びに背当部に左ねじと右ねじとのねじ軸を設
け、このねじ軸にナットを螺合し、このナットとホール
ドパッドとをレバーによって結合し、座部並びに背当部
の側面に設けた操作ハンドルによって前記ねじ軸を回転
して左ねじ、右ねじのねじリードによるナットの移動で
レバーを介してホールドパッドを傾動するようにした構
造である。
５７５５号のベンチタイプシートは座部並びに背当部に
左右一対のホールドパッドがそれぞれ２組配置され、こ
れをハの字状に傾斜角度を設定するための手段として
は、座部並びに背当部に左ねじと右ねじとのねじ軸を設
け、このねじ軸にナットを螺合し、このナットとホール
ドパッドとをレバーによって結合し、座部並びに背当部
の側面に設けた操作ハンドルによって前記ねじ軸を回転
して左ねじ、右ねじのねじリードによるナットの移動で
レバーを介してホールドパッドを傾動するようにした構
造である。
【０００４】従って、８個のホールドパッドと、４本の
ねじ軸と、このねじ軸に螺合する８個のナットと、８本
のレバーと、４個の操作ハンドルによる多くの部品点数
により構成されており、構造が複雑で組み付け工数が多
く、また、コスト高となる。さらに、操作性において
は、操作ハンドルを介して回転するねじ軸のねじリード
によるナットの移動に基づくレバーの動きでホールドパ
ッドを傾動させるため、迅速に所望の傾斜角度に設定す
ることができないという問題がある。
ねじ軸と、このねじ軸に螺合する８個のナットと、８本
のレバーと、４個の操作ハンドルによる多くの部品点数
により構成されており、構造が複雑で組み付け工数が多
く、また、コスト高となる。さらに、操作性において
は、操作ハンドルを介して回転するねじ軸のねじリード
によるナットの移動に基づくレバーの動きでホールドパ
ッドを傾動させるため、迅速に所望の傾斜角度に設定す
ることができないという問題がある。
【０００５】本発明の目的は、少数の部品点数による簡
単な構造によりワンタッチでホールドパッドを所望の傾
斜角度に設定可能とし、着座者のホールド性、居住性を
確保した自動車のベンチタイプシートを提供することで
ある。
単な構造によりワンタッチでホールドパッドを所望の傾
斜角度に設定可能とし、着座者のホールド性、居住性を
確保した自動車のベンチタイプシートを提供することで
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、ベンチタイプシートの座部並びに背当部の
両側に固定のサイドホールドパッドを座部並びに背当部
と一体形成し、座部並びに背当部の横幅方向中央部位に
可動のホールドパッドを格納するための格納凹部を形成
し、前記格納凹部内に左右一対のホールドパッドを座部
並びに背当部と同一面の平面とハの字状に起立して傾斜
面を形成するよう、前記ホールドパッド内にパッドフレ
ームを設け、前記格納凹部の側部に筒状ブラケットを座
部側では上下軸線方向に背当部側では前後軸線方向に固
定してこれにステーを嵌合し、前記ステーの先端に前記
パッドフレームの一端を摩擦抵抗により任意の位置で制
動する緊嵌合で上下方向に回転可能に結合したことを特
徴とする。
め本発明は、ベンチタイプシートの座部並びに背当部の
両側に固定のサイドホールドパッドを座部並びに背当部
と一体形成し、座部並びに背当部の横幅方向中央部位に
可動のホールドパッドを格納するための格納凹部を形成
し、前記格納凹部内に左右一対のホールドパッドを座部
並びに背当部と同一面の平面とハの字状に起立して傾斜
面を形成するよう、前記ホールドパッド内にパッドフレ
ームを設け、前記格納凹部の側部に筒状ブラケットを座
部側では上下軸線方向に背当部側では前後軸線方向に固
定してこれにステーを嵌合し、前記ステーの先端に前記
パッドフレームの一端を摩擦抵抗により任意の位置で制
動する緊嵌合で上下方向に回転可能に結合したことを特
徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図１は本発明によるベンチタイプシート
において、ホールドパッド４をハの字状に起立した状態
の斜視図であり、図２は背当部２を後方へ倒したフルフ
ラット状態を示す斜視図である。本発明のベンチタイプ
シートは、座部１並びに背当部２の両側に固定のサイド
ホールドパッド３が座部１並びに背当部２と一体に形成
されており、座部１並びに背当部２の横幅方向中央部位
に左右一対の可動のホールドパッド４が設けられている
ものである。
いて説明する。図１は本発明によるベンチタイプシート
において、ホールドパッド４をハの字状に起立した状態
の斜視図であり、図２は背当部２を後方へ倒したフルフ
ラット状態を示す斜視図である。本発明のベンチタイプ
シートは、座部１並びに背当部２の両側に固定のサイド
ホールドパッド３が座部１並びに背当部２と一体に形成
されており、座部１並びに背当部２の横幅方向中央部位
に左右一対の可動のホールドパッド４が設けられている
ものである。
【０００８】前記左右一対の可動のホールドパッド４は
座部１の表面並びに背当部２の表面と同一平面及びハの
字状に起立して傾斜面を形成するようになっている。そ
の構造について図３により説明する。座部１並びに背当
部２の横幅方向中央部位に前記左右一対の可動のホール
ドパッド４を格納するための格納凹部５を形成し、前記
格納凹部５の側部（なお、図では左右一対のうちの一方
を示す片側であるが、実際は両側である）にステー７を
嵌合した筒状のブラケット６が座部１側では上下軸線方
向に、また、背当部２側では前後軸線方向に固設されて
いる。
座部１の表面並びに背当部２の表面と同一平面及びハの
字状に起立して傾斜面を形成するようになっている。そ
の構造について図３により説明する。座部１並びに背当
部２の横幅方向中央部位に前記左右一対の可動のホール
ドパッド４を格納するための格納凹部５を形成し、前記
格納凹部５の側部（なお、図では左右一対のうちの一方
を示す片側であるが、実際は両側である）にステー７を
嵌合した筒状のブラケット６が座部１側では上下軸線方
向に、また、背当部２側では前後軸線方向に固設されて
いる。
【０００９】前記左右一対の可動のホールドパッド４に
はパッドフレーム８が内蔵されており、このパッドフレ
ーム８一端をステー７の先端と摩擦抵抗により任意の位
置で制動する緊嵌合で座部１側では上下方向に、また、
背当部２側では前後方向に回転可能に結合９した構造で
ある。前記摩擦抵抗により任意の位置で制動する緊嵌合
は、強い力では回転を許容するが、軽度の力や振動等で
は嵌合摩擦抵抗により制動して停止する嵌合状態であ
る。
はパッドフレーム８が内蔵されており、このパッドフレ
ーム８一端をステー７の先端と摩擦抵抗により任意の位
置で制動する緊嵌合で座部１側では上下方向に、また、
背当部２側では前後方向に回転可能に結合９した構造で
ある。前記摩擦抵抗により任意の位置で制動する緊嵌合
は、強い力では回転を許容するが、軽度の力や振動等で
は嵌合摩擦抵抗により制動して停止する嵌合状態であ
る。
【００１０】本発明は上記の通りの構造であるから、図
３の実線で示すように、ホールドパッド４は格納凹部５
への格納状態と、点線で示すように格納凹部５から起立
した状態になる。格納凹部５に格納された状態ではホー
ルドパッド４の表面は座部１並びに背当部２の面と同一
平面となる。また、格納凹部５から起立したときは、パ
ッドフレーム８一端とステー７の先端との結合９部位を
支点として座部１側では上方向に回動し、背当部２側で
は前方に回動してホールドパッド４の表面は座部１並び
に背当部２の面に対して傾斜角度を持った姿勢となる。
３の実線で示すように、ホールドパッド４は格納凹部５
への格納状態と、点線で示すように格納凹部５から起立
した状態になる。格納凹部５に格納された状態ではホー
ルドパッド４の表面は座部１並びに背当部２の面と同一
平面となる。また、格納凹部５から起立したときは、パ
ッドフレーム８一端とステー７の先端との結合９部位を
支点として座部１側では上方向に回動し、背当部２側で
は前方に回動してホールドパッド４の表面は座部１並び
に背当部２の面に対して傾斜角度を持った姿勢となる。
【００１１】ホールドパッド４の格納凹部５からの起立
は、パッドフレーム８一端がステー７の先端との結合９
している側とは反対側の端縁を、前記結合９部位の嵌合
摩擦抵抗よりも強い力で引き動かすことにより任意の傾
斜角度で格納凹部５から起立し、引き動かし力を解除す
るとパッドフレーム８の一端とステー７の先端との結合
９部位の嵌合摩擦抵抗の制動により任意の傾斜角度で停
止する。
は、パッドフレーム８一端がステー７の先端との結合９
している側とは反対側の端縁を、前記結合９部位の嵌合
摩擦抵抗よりも強い力で引き動かすことにより任意の傾
斜角度で格納凹部５から起立し、引き動かし力を解除す
るとパッドフレーム８の一端とステー７の先端との結合
９部位の嵌合摩擦抵抗の制動により任意の傾斜角度で停
止する。
【００１２】従って、着座ホールド性を確保するには図
１で示すように、座部１並びに背当部２の左右一対のホ
ールドパッド４をハの字状に起立させることにより、こ
れらのホールドパッド４とサイドホールドパッド３との
間で座部１側では着座者の腰部の両側をホールドし、背
当部２側では着座者の両脇をホールドし、着座姿勢を安
定する。
１で示すように、座部１並びに背当部２の左右一対のホ
ールドパッド４をハの字状に起立させることにより、こ
れらのホールドパッド４とサイドホールドパッド３との
間で座部１側では着座者の腰部の両側をホールドし、背
当部２側では着座者の両脇をホールドし、着座姿勢を安
定する。
【００１３】ホールドパッド４の起立はホールドパッド
４を引き動かし、格納凹部５への格納操作はホールドパ
ッド４を押し動かしによるワンタッチであり、しかも、
座部１並びに背当部２の両側は固定のサイドホールドパ
ッド３であるから、座部１並びに背当部２の横幅方向中
央部位の左右一対のホールドパッド４のみ操作すること
でホールド性を確保することができ、迅速に所望の傾斜
角度に設定することができる。
４を引き動かし、格納凹部５への格納操作はホールドパ
ッド４を押し動かしによるワンタッチであり、しかも、
座部１並びに背当部２の両側は固定のサイドホールドパ
ッド３であるから、座部１並びに背当部２の横幅方向中
央部位の左右一対のホールドパッド４のみ操作すること
でホールド性を確保することができ、迅速に所望の傾斜
角度に設定することができる。
【００１４】さらに、ホールドパッド４を格納凹部５に
格納してホールドパッド４の表面を座部１並びに背当部
２の表面と同一平面とすることにより、図２で示すよう
に背当部２を後傾したフルフラット時には、ホールドパ
ッド４の部位には段差のないフラット状態になり良好な
居住性を確保することができる。
格納してホールドパッド４の表面を座部１並びに背当部
２の表面と同一平面とすることにより、図２で示すよう
に背当部２を後傾したフルフラット時には、ホールドパ
ッド４の部位には段差のないフラット状態になり良好な
居住性を確保することができる。
【００１５】本発明を構成するる部品点数は４個のホー
ルドパッド４と、４個のブラケット６と、４本のステー
７とによる少数で構成されるため、構造が簡単で組み付
け工数が少なく、コストを低減することができる。
ルドパッド４と、４個のブラケット６と、４本のステー
７とによる少数で構成されるため、構造が簡単で組み付
け工数が少なく、コストを低減することができる。
【００１６】図４は本発明の他の実施態様を示すもので
あり、基本的には前記図３の構成とと機能は同様であ
る。この他の実施態様は、ブラケット６を図３で示すブ
ラケット６の位置とは反対側の格納凹部５の側部に設
け、このブラケット６にステー７を座部１側では上下方
向に、また、背当部２側では前後方向にスライド可能に
嵌合した構成である。このステー７の嵌合は摩擦抵抗に
より任意の上下位置及び前後位置で制動する緊嵌合であ
り軽度の力や振動等では嵌合摩擦抵抗により制動して停
止する嵌合状態である。
あり、基本的には前記図３の構成とと機能は同様であ
る。この他の実施態様は、ブラケット６を図３で示すブ
ラケット６の位置とは反対側の格納凹部５の側部に設
け、このブラケット６にステー７を座部１側では上下方
向に、また、背当部２側では前後方向にスライド可能に
嵌合した構成である。このステー７の嵌合は摩擦抵抗に
より任意の上下位置及び前後位置で制動する緊嵌合であ
り軽度の力や振動等では嵌合摩擦抵抗により制動して停
止する嵌合状態である。
【００１７】上記他の実施態様では、ホールドパッド４
を介してステー７を座部１側では上昇させ、背当部２側
では前進させることにより、パッドフレーム８の一端と
ステー７の先端との結合９部位が上昇及び前進し、前記
結合９部位を支点にして図４の実線で示すように、ホー
ルドパッド４は座部１側では座面に対し傾斜角度になり
背当部２側では背当に対し傾斜角度になる。このホール
ドパッド４の傾斜角度の姿勢も図３で示す傾斜角度の姿
勢と同じように座部１並びに背当部２の両側の固定のサ
イドホールドパッド３との間で着座者の腰部の両側及び
両脇をホールドし着座姿勢を安定する。
を介してステー７を座部１側では上昇させ、背当部２側
では前進させることにより、パッドフレーム８の一端と
ステー７の先端との結合９部位が上昇及び前進し、前記
結合９部位を支点にして図４の実線で示すように、ホー
ルドパッド４は座部１側では座面に対し傾斜角度になり
背当部２側では背当に対し傾斜角度になる。このホール
ドパッド４の傾斜角度の姿勢も図３で示す傾斜角度の姿
勢と同じように座部１並びに背当部２の両側の固定のサ
イドホールドパッド３との間で着座者の腰部の両側及び
両脇をホールドし着座姿勢を安定する。
【００１８】また、座部１側では、ホールドパッド４を
水平な状態で上方に持ち上げることができ、これにより
ホールドパッド４の上面の平ら面をアームレストや食べ
物等の一時置きに利用することができる。
水平な状態で上方に持ち上げることができ、これにより
ホールドパッド４の上面の平ら面をアームレストや食べ
物等の一時置きに利用することができる。
【００１９】
【発明の効果】以上のべたように本発明によると、自動
車のベンチタイプシートにおいてホールド性を確保する
ための構造がすこぶる簡単で少数の部品点数で実現する
ことができ、組み付け工数並びにコストを低減すること
ができる。また、ホールドパッドはワンタッチの操作で
迅速に所望の傾斜角度の設定と格納凹部への格納を行う
ことができる上に、座部側のホールドパッドはアームレ
ストや食べ物等の一時置きに利用することができる利点
を有している。
車のベンチタイプシートにおいてホールド性を確保する
ための構造がすこぶる簡単で少数の部品点数で実現する
ことができ、組み付け工数並びにコストを低減すること
ができる。また、ホールドパッドはワンタッチの操作で
迅速に所望の傾斜角度の設定と格納凹部への格納を行う
ことができる上に、座部側のホールドパッドはアームレ
ストや食べ物等の一時置きに利用することができる利点
を有している。
【図面の簡単な説明】
【図１】ホールドパッドを起立傾斜した状態の本発明の
ベンチタイプシートの斜視図
ベンチタイプシートの斜視図
【図２】ホールドパッドを格納した状態の本発明のベン
チタイプシートの斜視図
チタイプシートの斜視図
【図３】本発明の要部を示す図２のＡ−Ａ線断面図
【図４】本発明の他の実施形態を示す断面図
【符号の説明】 １ 座部 ２ 背当部 ３ サイドホールドパッド ４ ホールドパッド ５ 格納凹部 ６ ブラケット ７ ステー ８ パッドフレーム ９ 結合
Claims (1)
- 【請求項１】 ベンチタイプシートの座部並びに背当部
の両側に固定のサイドホールドパッドを座部並びに背当
部と一体形成し、座部並びに背当部の横幅方向中央部位
に可動のホールドパッドを格納するための格納凹部を形
成し、前記格納凹部内に左右一対のホールドパッドを座
部並びに背当部と同一面の平面とハの字状に起立して傾
斜面を形成するよう、前記ホールドパッド内にパッドフ
レームを設け、前記格納凹部の側部に筒状ブラケットを
上下軸線方向に固定してこれにステーを嵌合し、前記ス
テーの上端に前記パッドフレームの一端を摩擦抵抗によ
り任意の位置で制動する緊嵌合で上下方向に回転可能に
結合したことを特徴とする自動車のベンチタイプシー
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16254899A JP3292921B2 (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 自動車のベンチタイプシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16254899A JP3292921B2 (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 自動車のベンチタイプシート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000342378A true JP2000342378A (ja) | 2000-12-12 |
| JP3292921B2 JP3292921B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=15756694
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16254899A Expired - Fee Related JP3292921B2 (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 自動車のベンチタイプシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3292921B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102008023932A1 (de) | 2008-05-16 | 2009-11-19 | Faurecia Autositze Gmbh | Kraftfahrzeug |
| US7775577B2 (en) | 2006-10-25 | 2010-08-17 | Faurecia Autositze Gmbh | Vehicle seat arrangement |
| DE102007049164B4 (de) * | 2006-10-25 | 2013-04-18 | Faurecia Autositze Gmbh | Fahrzeugsitzanordnung |
-
1999
- 1999-06-09 JP JP16254899A patent/JP3292921B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7775577B2 (en) | 2006-10-25 | 2010-08-17 | Faurecia Autositze Gmbh | Vehicle seat arrangement |
| DE102007049164B4 (de) * | 2006-10-25 | 2013-04-18 | Faurecia Autositze Gmbh | Fahrzeugsitzanordnung |
| DE102008023932A1 (de) | 2008-05-16 | 2009-11-19 | Faurecia Autositze Gmbh | Kraftfahrzeug |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3292921B2 (ja) | 2002-06-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |